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新潟県

田の草取り(越路町②) 7月13日

新潟県三島郡越路町[こしじまち](現・長岡市)の『越路町史 別編2 民俗』(2001年3月)の記述②です。下線、[ ]は引用者。

  田の草取り(『越路町史 別編2 民俗』) 
  『越路町史 別編2 民俗』 2001年3月
   第2部 変貌する暮らし
   第1章 家族の生活誌
   第2節 M家の場合 3 農業専一
 田植えが終わると田の草取りをした。戦前からあった一つ押しのゴロと呼ばれた除草機を用いる以前は、除草はもっぱら手作業であった。田の草取りは、7月の土用五番(夏土用から5日目)頃までで、3、4回、雑草の小さいうちは青田に四つんばいになって取り、泥土を掻き回しながら埋め、4回目頃になると稲の成長も盛んになり、茎先が顔を突くようになるので面をかぶって田に入った。除草にゴロが用いられるようになってからは、真夏の太陽の下で腰をかがめることもなくなり、草取りの能率は向上した。その後、除草に農薬が用いられるようになった。農薬にホリドールを使ったこともあったが、ホリドールは稲が大きくならないと使用できず、農薬散布後は、1週間程度田圃に入ることができなかった。しかし、疲労の激しかった田の草取りが解消され、しかも農薬散布後の1週間は田に入らずに済んだので、身体を休められ喜ばれた。この頃には、Rさんは子どもの頃、蝗の巣拾いを[『越路町史 別編2 民俗』156~157頁の「稲の病害虫」]をし、1升いくらで買い取ってもらったことがあったという。雨の日などには、古川の土手に生えているニオイ菖蒲を採ったり、ヨモギやドクダミを取ったりして、手拭[てぬぐい]で作った袋に詰め、風呂に入れて菖蒲湯をたて、この時ばかりは、女も子どももゆったりと浸かって、身体を伸ばして疲労を取った。
 一つ押しのゴロは明治末期から大正初期に普及し、田の草取りが楽になった。昭和20年後半には土地改良が始まり、それまでの手取り中心の田の草取りは、除草機を何度も用いるようになり、その上に薬剤散布が行われ始め、二化螟虫駆除を目的としたホリドール散布を行った。こうした農薬散布が行われるまでは、稲の病虫害が多く、二化螟虫や稲虫[いなむし。稲の害虫の総称。ウンカ、ヨコバイ、バッタなど]、蝗[いなご]などの駆除に、藁にお掻きや誘蛾燈の設置、蝗の巣拾いなどをしていた。戦時中には、学校が中心になり、蝗の供出をしていた。もっとも現在は、農薬の自然破壊が問題になっている。
 田の草取りの時期は、肥え草刈りの季節でもあった。肥え草刈りをしたり、田の草取りをしたり、農家の仕事は休む暇がなかった。附近の土手に出掛けて朝早くから刈り取った草は、屋敷うちの堆肥場[たいひば]まで運び、牛舎や豚舎の敷きわらや米糠[こぬか]と交互に混ぜ合わせ、高く積み上げ、ある程度積み上げるとまた草を刈ってくるという要領で堆肥とした。肥え草は、田圃の元肥[もとごえ]として農家にとっては大切な肥料であった。そのためもあって、堆肥の品質向上を主旨に毎年堆肥品評会が行われていた。[545~546頁]
※農林水産研究に関する国内の論文・情報が探せるデータベース(アグリナレッジ)

除草用具の地域呼称国際常民文化研究叢書9 民具の名称に関する基礎的研究神奈川大学国際常民文化研究機構、2015年3月)392頁・河野通明さん担当の「農耕用具」から
除草具名称(河野通明)


田の草取り(新潟県越路町①) 7月13日

新潟県三島郡越路町[こしじまち](現・長岡市)の『越路町史 別編2 民俗』(2001年3月)の記述①です。下線、[ ]は引用者。

  汗みどろの田の草取り(『越路町史 別編2 民俗』) 
  『越路町史 別編2 民俗』 2001年3月
   第1部 戦前の暮らし
   第1章 暮らしの様相
   第3節 人ともの 1 季節と生産活動 (1)田圃と畑の仕事 d 田植えと田の草取り
 かつて田植えが終わると、2週間くらいは田を構わずにそのままにして置いた。その理由は、稲の根付きを心配したからであったが、その結果、田圃は堅くなり、生えた草は取りにくく、縦横2回、手で雑草を抜き取るほかなかった。その後、田の草取りは、田植え後、ただちに始まり、8月の盆前までに一番草二番草四番草まで取った。なお、雑草は、ヒエ・ゴヨ[クログワイ]・ナギ[コナギ・ミズアオイ]・ウシコウゲ[マツバイ?]などで、小さいうちは手でむしり取って泥の中に埋めたが、大きくなるとそれも出来ず、かごに取って道ばたに捨てた。
 イチバクサ(一番草)は、田圃が堅くて手では容易に雑草が取れず、まず、中打ち[なかうち]と称し、小さな三本鍬で株と株の間を打ち起こし、その上で草を取った。それでも草はなかなか取れず、指先を痛め、中打ちで腰を痛める重労働であった。明治42年頃[1909]に中打ちゴロが導入された。この初めてのゴロは一株押しで、梯子状[はしごじょう]の先にゴロが一つついているだけであったが、堅いところは刃が立たず、十文字押しをしても土が起きなかった。昭和10年頃[1935]から二つゴロの二行押しになったが、代掻きの良否がゴロの成果に大いに関係した。ニバグサ(二番草)になると、夏の暑さが厳しく、笠を被り、ヒデルゴザ(日照りござ)を着て作業を行い、朝夕はブヨ(ブト)が襲い、ブヨ除けにわら束の松明[たいまつ]を腰に付けたものの、刺されて痒[かゆ]くて仕方なかった。サンバグサ(三番草)の頃になると草(稲)丈[くさたけ]が伸び、葉で顔を擦[こす]り目を突くので、顔に網の面をかぶった。また、相変らずブヨの攻撃が強烈で、稲が伸びているので、松明を使うと葉を焼く恐れがあった。そこで空缶[あきかん]の中にボロ切れを固めて入れ、これを燻[くゆ]らし、股の下にぶらさげて草取りをした。なお、鉄製の網の面は錆[さ]び易く、2、3年もするとナイロンの面に変わった。
 アゲタノクサといわれた四番草は、大体最後の草取りであったが、中には丁寧に五番草まで取る人もいた。アゲタノクサは、耕地面積の大小にもよったが、7月23、4日頃の夏土用五番(土用入りを太郎といい、5日目を五番という)を目安とし、遅い人は8月初旬になった。アゲタノクサ頃は、すっかり稲も伸びているので、腰をかがめて草取りをしていると何も見えず、朝夕の露で身体は濡れ、午前9時頃からは強烈な太陽の熱に焼かれ、少し涼しいと思うとブヨが襲うという具合で大変な辛い仕事であった。
 昭和20年代後半[1950]から土地改良が始まり除草機が普及し、さらには薬剤除草が行われるようになった。そのため、それまで手で取っていた田の雑草はほとんどなくなった。[155~156頁]
※『広報こしじ』1号(1965年)~480号(2005年)(PDF

一丁86円(内税)の豆腐 10月1日

新潟県十日町市松之山湯本のヤマザキショップ渕岡商店で買った豆腐です。

町のとうふ屋さん
佐久間のとうふ
自然の恵みを大切に、こだわって造りました。
もめん
にがり使用

一丁86円の豆腐 →19.5円(100グラムあたり)
名称:もめん豆腐
原材料:大豆(カナダ・アメリカ産)
     遺伝子組み換え大豆は使用していません。
    豆腐用凝固剤(硫酸カルシウム70%・塩化マグネシウム30%)
内容量:440グラム
消費期限:19.10.03
保存方法:要冷蔵(1℃~10℃)
使用上の注意:冷蔵庫に保管し、お早めにお召し上がり下さい。
製造者:佐久間食品株式会社
 新潟県三条市東本成寺163-1
 ℡ 0120-50-22…
プラ カップ PP
   フタ PP,PET
イージートップ 手であけられます

栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー:72kcal
たんぱく質6.6g
脂質4.2g
炭水化物 1.6g
食塩相当0.1g
日本食品標準成分表による推定値

森林セラピー基地 樽田の森 9月30日

新潟県中魚沼郡津南町にある「森林セラピー基地 樽田の森」(北緯37°02'16.6" 東経138°36'22.6")に行きました。樽田の森はブナの純林がある「今まで町の人にさえあまり知られていなかった秘境の森」(観光パンフレット)で、700m前後の標高に位置しています。森林セラピーロードは初心者向けの「じょんのびコース」、急坂だが登りきったところにある見晴台からの絶景が眺める「旧道~尾根コース」、所々急坂だが様々なブナの木と出会える「周遊コース」の3つがあり、周遊コースを歩いてみました。
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他の訪問者には出会いませんでしたが、10月19日に開催されるセラピーウォーキングに向けて散策路は草刈りがされていました。「森林の癒し効果」、「森林浴」という言葉は知っていましたが、森林浴の効果を科学的に解明し、こころとからだの健康に活かそうという試みが森林浴から一歩進んだ「森林セラピー」だそうです。「森林セラピー」、「セラピーロード」、「森林セラピスト」はNPO法人森林セラピーソサエティの登録商標で、全国64の森にセラピーロードが設定されています。群馬県には4箇所、渋川市にある赤城自然園も認定されています。

樽田之森基地マップセラピーロードマップ

パンフレット「秘境の森で癒される 森林セラピー つなん」
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パンフレット旧版
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帰路、国道405号線の道路脇に見える「留守原の棚田」を再訪しました。
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稲刈りがおわり、何段も稲束を重ねた稲架掛けが、各所で見られました。
10月1日、NHKの「おはよう日本」で新潟県北部、山形県境にある関川村の「猫ちぐら」(猫つぐら)作りが紹介されていました。稲架掛けしたイネを使っているそうです。

一丁91円(内税)の豆腐 4月19日

新潟県南魚沼市のイオン六日町店で買った豆腐です。

新潟大豆使用
もめん

一丁91円(内税)の豆腐 →30.3円(100グラムあたり)
名称:もめんとうふ
原材料名:丸大豆(国産)(遺伝子組み換えでない)
     豆腐用凝固剤(塩化マグネシウム含有物(にがり))
内容量:300グラム
消費期限:18.04.21
保存方法:要冷蔵1℃~10℃
生ものですからお早めにお召し上がり下さい。
製造者:株式会社 佐野屋
 新潟県長岡市摂田屋町2834-3
 ℡0258-21-12…
 ホームページ http://www.settaya.com/
プラ:容器 PE PET
         フィルム PP

※「摂田屋について」(『佐野屋』HP)
 「江戸時代から続く醸造の町「摂田屋」を歩こう!」(『新潟観光ナビ』HP)

道の駅ゆのたにで買った油揚、味付納豆(新潟県魚沼市) 10月22日

関越高速道の小出インターから奥只見方面に向かって3分ほどのところにある道の駅ゆのたににある物産館深雪の里と外の売店いなか家で買った栃尾・豆庵(とうあん)の油揚げ(220円)と、小出・大力納豆(だいりき)の味付納豆です。塩こうじ納豆は120g 250円、辛味納豆は100g 300円でした。
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栃尾の油揚げは、通常の3倍もある大きさです。

※「栃尾の油揚げの加熱しぼり法」(2015年1月6日記事)

豆乳の作り方(加熱しぼり・生しぼり)
江戸時代の文献によると豆乳を作る前に加熱する方法(「加熱しぼり」)で豆腐が作られていましたが、同じ頃、中国では豆乳をしぼった後で熱を加える方法(「生しぼり」)で作られていました。

星峠の棚田(新潟県十日町市) 7月29日

新潟県十日町市松代(まつだい)峠の星峠の棚田を訪ねました。「にほんの里100選」に選ばれた十日町市松之山・松台地区の代表的な棚田です。
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新田の棚田(新潟県十日町市) 7月29日

新潟県十日町市松之山新田(しんでん))の棚田です。戸数の少ない集落の田んぼで休耕地がまじっています。
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狐塚の棚田(新潟県十日町市) 7月29日

新潟県十日町市松之山天水越(あまみずこし)の狐塚(きつねづか)の棚田です。「日本の棚田百選」に認定されています。
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谷越しに撮影した遠景です。

留守原の棚田(新潟県十日町市) 7月29日

新潟県十日町市松之山天水島(あまみずしま)の留守原(るすばら)の棚田を見ました。2011年3月12日に発生した新潟・長野県境地震で地すべりが発生し被災した場所にあります。
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左はパンフレットなどでよく紹介されている構図の写真ですが、撮影地点を変えると、田面、畦畔・法面、背景の山林の比率ががらっと変わった画像になり異なった印象を受けます。

岩沢の棚田(新潟県小千谷市) 6月17日

たまたま手にした「岩沢散策マップ」の表紙にあった「外ノ沢(そでのさわ)の棚田」の写真にひかれて車を走らせましたがどこから入るのか分からず、行き着きませんでした。このあたりでは棚田のことを「だんだんたっぽ」と親しみをこめて呼ぶそうです。
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外ノ沢の近くの小土山(こづちやま)の田んぼの写真です。
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岩沢には「岩沢アチコタネーゼ」という地域住民活動団体があり、地域活性化・地域支援の企画実行、住民主体・住民提案型の地域づくりを目指して様々なイベント・プロジェクトを立ち上げています。
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ホームページやフェイスブックで会の活動を知り、グーグルマップで棚田の場所も確認したので、再度、探訪し。農家レストラン「より処 山紫」で食事をしたいと思っています。

おぢやクラインガルテンふれあいの里 6月17日

小千谷市塩殿甲にある「おじやクラインガルテンふれあいの里」に立ち寄りました。関越自動車道越後川口ICから車で約5分のところにあります。
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おじやクラインガルテンふれあいの里には「ラウベ」と呼ばれる宿泊施設付きの農園(滞在型農園)と日帰り型農園があります。
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滞在型農園 区画数/30区画、年間利用料/396,000円。主な設備/ラウベ延べ床面積40平方メートル。キッチン、バス、トイレ、ロフト、エアコン、農機具収納スペース付き。光回線インターネット接続可能。ラウベは高床式で基礎の部分は農機具の収納や、自動車の駐車スペースとして利用できる。畑/200平方メートル。年間利用料の他に、水道光熱費(利用者負担・口座引き落とし)が別途必要。

日帰り型農園 区画数/84区画、一区画あたり面積/50平方メートル(5×10メートル)。年間利用料/9,600円。附帯施設/管理棟、駐車場。

有料サービス 農機具の貸出し、ふれあいの里管理組合が行う作業代行など。
 料金(1時間当たり):各種作業代行1,000円
  トラクターで畑を耕す作業3,000円、除雪機でのラウベ前の除雪作業3,000円
  草刈機・チェーンソー・動力噴霧器・発電機など燃料を使用する機械400円
  小型耕運機の貸出し500円。

近くにある中部北陸自然道の沢山ポケットパークから眺望は絶景でした。信濃川の左岸になります。
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『田舎暮らしの本』(2016年10月号)口絵 47都道府県絶景案内8に『山本山高原から望む 小千谷のおいしさの源」として紹介されています。 信濃川、河岸段丘、越後三山、絶景です

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山古志の棚田(養鯉池)(新潟県長岡市) 6月17日

新潟・中越地方は全国有数の地滑り地帯です。長岡市山古志地区には水を張った棚田(養鯉池)が続いていました。
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6月17日に撮影した写真です。2004年10月23日に発生した中越地震から11年8ヶ月たちました。地震発生時の人口は2,167人、翌年、長岡市と合併し、今年6月1日現在の人口は1067人です(『ガバナンス』2016年7月号、144頁)。

対談:棚田と米と文化財(田村善次郎+真島俊一)から
(真島)……棚田は棚田だけを単純に見ていてはわかりません。棚田が村全体にとってどういうふうに必要であったかを理解していないと、棚田のことはわからない。例えば、周りに落葉林や竹林があるのはなぜか、その意味がわからないと、棚田を理解したことにはならないわけです。今となっては村の竹林を誰が植えたか忘れられているが、竹の再生力は見事で、食用やたくさんの民具の材料になる。棚田へ水を引く樋、稲のハザ木、ザル、ミノなどの農具になる。村の周りにある樹林に何一つ無用なものはないのです。こうした棚田の村全体の構造は、時間をかけないとなかなか見えてこない。
 村全体を見ていく一方で、技術的に見ていくことも必要です。棚田はたくさんの部分の集積であるからです。…【石垣、土坡】…もう一つ棚田を技術的に調べるうえで重要なことは、水をどう使っているかということです。それも調べる。
 そうやって次々に調べていくと、どうやら棚田というのは一気にできたものではなくて、少しずつ土地の条件に合わせて、可能な限り時代の技術でつくり続けてきた。その重なりを今、僕たちは見ているのだということがわかってきます。(百の知恵双書001『棚田の謎 千枚田はどうしてできたのか』(田村善次郎・TEM研究所、CM出版発行、農文協発売、2003年)69~170頁)
(田村)……千枚田といわれるようなかなり規模の大きい棚田は全部いっぺんにできたわけではないですから、やはり拓きやすい、水の得やすいところから始めて、ある時期にかなり集中的に労力を投入して、水利を整理して広げて言ったのでしょう。あまり細かく調べてはいないけれども、新潟の山古志はおもしろいところですね。
(真島)あそこはすごい千枚田ですね。
(田村)棚田ばっかりでね。水の湧くところは、山のいちばん上でなくて、ちょっと下がったところですね。そこに横穴を掘って、ちょろちょろ流れる水を小さい池をつくっていったん溜めてから下の田んぼに配る方法が多いようです。おそらく最初は横穴も何もなくて、水の湧くところに、少し何枚かつくっていたのだと思います。それを少しずつ増やしていったのでしょうね。……
 山古志の田んぼを見たときに、最初はそういうふうにして、みんなシコシコつくっていって、その集積が千枚田の風景なんだろうと思いました。その後、横穴を掘って水路を引き、池に溜めてという、ある程度組織的な拓き方をする時期が訪れたのでしょう。
(真島)水の湧くところというのは、山の中腹ですね。いちばん上には湧かない。いちばん下に湧くところもあるけれど、それでは田んぼをつくれない。
(田村)だから、棚田の場合は水の湧くところから下に拓いていったものが、比較的多いのではないかという感じがしますね。(『同上』171頁)
長岡市、小千谷市は錦鯉の生産が盛んなところです。錦鯉が初めて出現したのは19世紀前半(江戸時代の文化・文政のころ)、新潟県の二十村郷(にじゅうむらごう。長岡市太田、山古志、小千谷市東山、川口町北部の一帯)で、食用として飼われていた鯉に突然変異で色のついた「変わりもの」が現れたのが最初といわれています。その後、研究と改良が重ねられ、 現在のような見事な観賞魚となりました。
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小千谷市錦鯉の里で撮影

日本自然学習実践センター・玄僧たんぼ 4月5日 

新潟県上越市頸城区くびき)の大池いこいの森のビジターセンター、日本自然学習センター(ビオトープ)、玄僧たんぼを見学しました。大池いこいの森ビジターセンターと日本自然学習実践センターは、くびき里山学校が上越市より指定管理を受託しています。
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日本自然学習実践センターは生態系保全等を目的として設置された約2.6haのビオトープです。大池いこいの森ビジターセンターから徒歩10分、ほくほく線大池いこいの森駅から徒歩1分のところにあります。2002年度に開設されました。ビオトープ施工については、養父志乃夫『ビオトープ再生技術入門』(農文協、2006年)第1部自然再生工法の基礎知識第Ⅱ章自然再生工事の進め方、第Ⅲ章小構造の施工と育成・維持管理に詳しく書かれています。
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玄僧田んぼにはほくほく線大池いこいの森駅から車で10分位で行けます。ホタルの名所、上越市頸城区玄僧の山あいの沢の田んぼ(谷戸田)の源頭部にある10aほどの田んぼです。養父志乃夫『田んぼビオトープ入門』(農文協、2005年)第2部実践から学ぶ田んぼビオトープづくり第5章市民主体に伝統的な稲作でつくった田んぼビオトープ -NPO法人「日本自然学習センター里やま学校」の実践-に詳しく書かれています。
 第5章市民主体に伝統的な稲作でつくった田んぼビオトープ
  1荒廃した谷戸田を復元
   (1)里やまに囲まれた立地環境
   (2)田んぼビオトープづくりの契機
   (3)復元作業前の生きもの調査
   (4)荒廃した田んぼを修復復元

  2伝統農法による稲作りの実際
   (1)栽培計画
   (2)品種はその地域の中生か晩生
   (3)手植え苗の水苗代育苗
    ①水苗代の作り方(畦、温水路、温水田等の補修 用具の準備と苗代の設計 耕起 溝掘りと苗床つくり 苗床の代かき 施肥 苗床の整形 苗床の再整形 苗床固め 水苗代の水位調整 種まき前の湛水)
    ②種モミの塩水選・浸種・芽だし 塩水選 浸種 芽出し めだし種モミの保管
    ③種まきと苗代管理 種まき 鳥害防止ネットとヒエ抜き 田植え前の苗
   (4)本田の準備
     温水路、温水田等の補修 (草刈り 水路の泥上げ 取水口の補修) 耕起(荒起し) 畦塗り(畦切り 漏水穴の埋め込み 畦塗り) 施肥の施用と荒起し(堆肥・元肥の施用) 代かき(荒代かき 本代かき) スジ付け
   (5)田植え
     苗取り(苗取り 苗を束ねる 苗の運搬) 田植え(1株2~3本ずつ分ける 浅植え)
   (6)除草
     手取り・除草機による除草(段取り 1回目の除草 2回目の手取り除草 3回目の草取り) そのほかの除草法(深水除草 米ぬか除草 ウキクサ除草)
   (7)見回り・水管理・追肥
     見回り 水管理 追肥
   (8)畦草刈りと防除
     畦草刈り 病虫害の防除 イノシシの防御
   (9)イネの生育と生きもの観察
     田植え後1カ月 田植え後2カ月 田植え後3カ月 田植え後4カ月
   (10)収穫
     稲刈り・乾燥(稲刈り前の落水 刈り方 刈る高さ 刈り稲の結束 1束ずつ運ぶ 再度湛水 はざ架け乾燥) 脱穀・モミすり(脱穀 モミすり
   (11)冬季管理

  3頸城の田んぼビオトープに集まった生きものたち
    【以下略】
田んぼはこのあたりかなと見当をつけて道路端の田んぼで作業をしている高齢者に確かめると、運のいいことにその人が玄僧田んぼの持ち主で、いろいろとお話しが聴けましたした。このあたりはイノシシが出没するようになったのでワナや電気柵を設置しましたが効果がなく、2年前から沢の奥にある玄僧田んぼの作付けは止めてしまったとの事でした。放って置けば再度耕作放棄地になってしまいます。対策が急がれますが、それを担う市民がいるのでしょうか。
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儀明の棚田(新潟県十日町市) 4月5日

新潟県十日町市松代・松之山地区にはいたるところに棚田がありました。越後松代棚田群の一つ、儀明(ぎみょう)の棚田です。
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※棚田の役割(十日町市観光協会の棚田マップより)
 松之山・松代には日本の棚田百選に選ばれた「狐塚の棚田」をはじめ、「耕して天に至る」と形容される美しい棚田の景観がいたる所にあります。この地域では昔から、豪雪のもたらす豊富な雪解け水を、ブナ林という「緑のダム」に貯えて棚田を潤し、稲作をしてきました。
 森と棚田のつながりはお米以外にも様々な恩恵をもたらしてきました。多種多様な生き物を守り育てる生物多様性保全機能、水を貯えて洪水を防ぐ水源涵養機能、地滑りや土壌浸食を防ぐ土砂災害防止機能、訪れた人の心を癒す保健文化的機能など、様々な公益機能をもつ地域の宝物ともなっています。
  棚田はダム 棚田はダムと同じような働きをする。あぜが水をためて大雨が降っても洪水やてっぽう水が起こらないようにしている。山の斜面には小さなミニダムがいっぱいあるというわけだ。
  地すべりを防ぐ 棚田は水をためて土砂の流出や地すべりを防ぐだけでなく、荒れてしまうと、乾いた地面に水が入りこんで地すべりを起こす原因の一つにもなってしまう。
  水や空気をきれいに 棚田は「ろ過フィルター」の役目もする。よごれやばい菌は、棚田を通って地面にしみこんでいくあいだにろ過される。その上、イネは酸素を吐き出し、空気をきれいにする。
  棚田の風景は心がなごむ そのほか水田から水がゆっくり蒸発するおかげで、気温が調節されているし、棚田の風景は見る人の心を和ませてくれ、都市に住む人たちとの交流の鳩もなっている。さらに、棚田はたくさんの生きものたちを育んでいる場でもある。

栃窪(新潟県南魚沼市)の棚田 11月5日

魚沼産コシヒカリの産地は新潟県魚沼地域(5市・2町、魚沼市・南魚沼市・長岡市・十日町市・小千谷市・湯沢町・津南町)。山古志米は長岡市の棚田で栽培されてたお米ですが、今日は美味しいお米の産地といわれている南魚沼市塩沢地区の棚田を見学しました。11月下旬~5月下旬まで雪のある豪雪地域です。
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TAPPO南魚沼やまとくらしの学校が休日農業講座(田んぼのイロハ)、雪国の春を楽しむ山菜講座、棚田オーナーを募集しています。

 休日農業講座 田んぼのイロハ(TAPPOチラシより)
 コシヒカリの本場、新潟県南魚沼市で有機無農薬天日乾燥という伝統的な稲作を通年で学びます。田植えから収穫祭まで全4回。1回ごとの参加も可能です。参加費:10,000円(プログラム費、2日目昼食、保険料込み。学生半額。秋に収穫したコメをおひとり2㎏贈呈)。地元の温泉民宿泊は大人7,000円、公民館での寝袋持参泊は3,500円です。

 棚田オーナー制(TAPPOチラシより)
 絶景棚田の10a分のオーナーになって頂きます。稲の栽培は地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」が担当。オーナーはいつでも農作業に参加していただけます。1口5万円。収穫した無農薬天日乾燥米を玄米30㎏相当(白米で約27㎏)をお送りします。田んぼのイロハの参加費が1口につき、1人、通年で無料になります。

TAPPO南魚沼やまとくらしの学校HP
 
 「新たな地域活性化方策」事例紹介:自然と住民の知恵に学ぶ「やまとくらしの学校」NPO法人 ECOPLUS(「山村に生きる力」ナビ)


栃窪パノラマ農産HP

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