市民の森保全クラブ
昨日、いっぱいにした落葉堆肥箱。今日は上の縁から10㎝ほど下がっていました。1箱(180×180×90)で2.916㎥ですから、10㎝で0.324㎥、11.4%減です。
落葉を堆肥箱に入れる時は、箱の中に入って踏み込みながら積むのですが、昨日は堆肥箱の山側の枠板を外してクマデで掃きこんだだけなので減少は予想通りです。2019年12月22日に落葉堆肥箱に満杯に積み込んだ落葉は1月24日までに10㎝下がり、2月6日にはさらに5㎝低くなっていました。落葉と落葉の間には空気の隙間がありますから、ギュッと踏み込んで箱いっぱいにしてもこんなに減ってしまいます。今後、どの程度減っていくのか観察してみます。
落葉を30L、45Lの容器に詰めて重さをを測ってみました。
45Lのペールは自重1.1㎏、縁まで(押し込まないで)落葉を入れると1.7㎏。45L(1L=1000c㎥)で600g、0.013g/c㎥です。昨日掃いた堆肥箱の落葉は38.879㎏となります。重さにすると40㎏もなかったのですね。45Lペールにさらに落葉を詰め込むと2.85㎏になり、落葉の重量は0.6㎏から1.75㎏になりました。
心配した雪は夜中も日中も降りませんでした。12月17日に袋詰めをした落葉堆肥箱(落葉堆肥箱E)から箱に残っていた堆肥を除いて、今年の落葉を堆肥箱に入れました。100㎡掃いて180㎝×180㎝×90㎝の箱(容積2.916㎥)が満杯になりました。
市民の森保全クラブ、2021年最初の活動日です。参加者は、新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名です。岩殿F地区に集合し刈り草の焚き火を囲んで、1月~3月に実施する伐採・搬出作業の段取りや皆伐エリアについて検討、協議しました。まずは幅15mで尾根に向けて20m、300㎡の小面積で皆伐を試行してみます。余裕があれば、さらに10mずつ追加し、450㎡、600㎡の皆伐に挑戦します。伐採後は地拵え[じごしらえ]をして表層土の流出を抑え、ドングリから育てたコナラの苗木を植樹し、隣接地から飛散したドングリの発芽・成長も期待します。
新井さん、橋本さんが薪の端材を持って来てくれて、今日もピザ釜で焼きリンゴを作りました。
新井さん、金子さん、澤田さんは岩殿D地区の伐採したクワを燃しました。
東松山市森林整備計画(2018年4月~2028年3月)の樹種別の標準伐期齢としてマツ35年、クヌギ10年、その他広葉樹(用材以外)15年としています。また立木の伐採(主伐)には択伐と皆伐があり、「皆伐に当たっては、気候、地形、土壌等の自然的条件及び公益的機能の確保の必要性を踏まえ、適切な伐採区域の形状、1箇所当たりの伐採面積の規模及び伐採区域のモザイク的配置に配慮し、伐採面積の規模に応じて、一定程度ごとに保残帯を設け的確な更新を図る。」とあります。
『木材とお宝植物で収入を上げる 高齢里山林の林業経営術』2016年12月
『補助事業を活用した里山の広葉樹林管理マニュアル』2008年12月
『補助事業を活用した里山の広葉樹林管理マニュアル』2008年12月
※当ブログの過去の記事
・茂木町有機物リサイクルセンター美土里館見学(2014年12月8日)
・「農」と里山シンポ~三富を未来に~参加(2014年12月7日)
12月21日の作業の続きで、市民の森と岩殿G地区の間の裾刈りをしました。あと1回で終わりそうです。
サビの出た缶やガラス瓶、風化したプラ袋を回収をしました。
この場所に捨てられてから何年も経っているようですが、畦シートはしっかりと残っています。
まとめて捨てられたのではなく、チビチビと捨てられて行ったのでしょう。
ごみを放置しておくと、次々にそこに捨てられるといいますが、この場所はどんな様子だったのでしょう。
前記事の続きです。12月11日にピザ釜に使う大谷石を岩殿C地区に運んくる予定です。1個70㎏もあるのでチェーンブロックで吊り上げて軽トラに載せます。鳥取さんが岩殿I地区の雑木を伐って三叉[さんさ]を試作しました。
※人力による運搬組立て工法の手引(社団法人日本造園組合連合会、2012年3月)
12月第1週の定例作業日です。参加者は金子さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの6名でした。渡部さんは新エリアのベンチ・テーブルを電動サンダーで仕上げ、C地区の古いベンチ・テーブルを片づけました。
小さい物置の裏に積んでいた2017年の中止となったイベント用の20㎝のミニホダ木を片づけ、ワラビ園の手前のコナラの苗木置場に移動しました。
クリのイガ、葉っぱ、樹皮なを煮立てて鉄瓶の錆[さび]取りに挑戦の記事(日常生活日記『なかだのほど暮らし』)を見て、赤さびの出た鉄釜に児沢家と岩殿H地区で拾ったクリのイガを入れて煮てみました。タンニンで釜の内側が茶色から黒くなっているはずです。
寒くなって来ると市民の森保全クラブの作業日にはたき火は欠かせません。薪にする枯枝を集めました。
東武健康ハイキング第397回 芸術・文化・歴史を巡る「まなびのみち」ハイキング が開催されています。高坂駅構内(受付)ー廃線敷(高坂駅~ばんどう山緑地)ー市民の森ー岩殿観音ー物見山ー埼玉ピースミュージアムーこども動物自然公園ー高坂彫刻プロムナードー高坂駅(ゴール)のコースで、12月6日(日曜日)まで開催されます。受付時間は9:30~11:00まで。市民の森もハイカーでにぎわっていました。
市民の森保全クラブの第4日曜日の活動日です。参加者は新井さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineと三本さんの10名でした。
新エリアの南向斜面の草刈りは終了まであと何日かかかりそうですが、谷底から尾根まで刈り終わった箇所もあります。急斜面で刈払機ではむずかしいところもあるので、鷲巣さんの新調の鎌が活躍しそうです。
2018年11月にこのエリアをきれいにしてしてくれたアート緑化土木さんの仕事(11月20日、21日、22日、25日、26日記事)から丸2年経ちました。新エリアは日当たりのよい場所なのでアズマネザサの勢いを制するにはあと数年はかかかりそうですが、2年前までササの藪に隠れていたツツジや低木の成長、今日は花の咲いているリンドウを細川さんが見つけていましたが林床からどのような植物が芽生えてくるのか、今後の森づくりの作業が楽しみです。
鳥取さん、新井さんは市民の森入山沼口の園路の上にかぶさっている枯枝を切り落としました。
ここから、無名沼イ号方向にカメラを向けると!!
尾根のアカマツ、斜面のヤマツツジ。頭に浮かべるとワクワクします。
川越で「武蔵野の面影を残す雑木林」の筆頭にあげられる(仮称)川越市森林公園の「森のさんぽ道」を歩きました。公園の歴史をたどると、1990年3月に川越市森林公園構想が策定され(『広報かわごえ』1990年12月)、『広報かわごえ』(2003年6月)には、「仮称・川越市森林公園基本構想」がまとまりましたという市民の意見を求める記事が掲載されています。2004年に「雑木林の自然と文化をみんなで育み伝える」公園、(仮称)「川越市森林公園計画地」として、公有地化と整備を行うものとしました。
(仮称)川越市森林公園は約40㏊の樹林地と農地からなり、武蔵野の平地林の中でも希少動植物の生物の生息空間として重要な地域となっています。公有地となっている面積は2009年度7.5㏊で、「自然とのふれあいの場、憩いの場及び多様なレクリエーションの場として整備を進め、市民共有の場として保全、活用を図る必要」があり、さらなる公有地化をすすめることや「市民参加による事業推進」が『第3次川越市総合計画』等に掲げられていますが、2015年度目標値11.0㏊に対し8㏊ほどで全体計画の実現には至っていません。森林公園計画地において生態的調査や貴重種の保護育成の活動を実施しているかわごえ環境ネットは、2000年に、川越市環境基本計画に基づき、市民、事業者、行政、民間団体がパートナーシップを形成して、相互が協働して行う事業への情報提供、調整を行う組織として設立されています。
川越南文化会館(ジョイフル)を拠点とする2.0㎞と3.4㎞の散策路「森のさんぽ道」は2004年度に整備が終了したものです。平地林なので林内の見通しは良くありません。森のさんぽ道案内図を持って、1番~34番の標柱と案内板を確認しながら歩くと、初雁高等学校~高階西中学校(第1武蔵野ふれあいの森)、高階西中学校の南(第2武蔵野ふれあいの森)、ジョイフル西側~関越道(第3武蔵野ふれあいの森)、保存樹林を一巡できます。資材置場や霊苑、農園、JAいるま野のレジャー農園(市民農園)、宅地などもコース沿いにあります。
森のさんぽ道案内図と『広報かわごえ』2003年6月号
川越市緑の基本計画改訂版(2016年3月)
市民の森定例作業日。参加者は、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの6名でした。コナラとクヌギのドングリの苗床を岩殿C地区の沼下の畑に作りました。ポット苗とバラまきしたものがあり、上に稲ワラをかけました。
11月13日(金曜日)の定例作業日は昼食会を実施します。
新しいテーブルが増設されているかもしれません。
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※石川基子『ほしじいたけ ほしばあたけ』(講談社の創作絵本、2015年9月) 『ほしじいたけ ほしばあたけ』キャラクター紹介!(YouTube)
「ほしじいたけ ほしばあたけ」の朗読(YouTube)
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交尾中のヤマナメクジ?キノコのホダ木の下にいたのを採集しました。
ナメクジやカタツムリは雌雄同体で,1匹のナメクジのなかに雄の性器と雌の性器を持っています。
市民科学の力でナメクジの分布を明らかにする!(YouTube)
ナメクジの分布を明らかにする市民科学プロジェクトから
●ナメクジ人気の現状
ナメクジはカタツムリと同じく、陸上に生息する貝、陸貝です。日本では、大きく発達した殻を持つものを「カタツムリ」、殻が退化してしまったものを「ナメクジ」と呼んでいます。ナメクジは、都市部から離れた自然の多い地域に生息しており、だれでも一度は見たことがある生き物のひとつではないかと思います。しかしその外見から、親しみを持ってみられることはなかなかありません。研究の世界でも状況は同じで、日本のナメクジについての研究はほとんど進んでいない現状です。
●日本全国に分布する「チャコウラナメクジ」
現在日本でよく見られるナメクジのひとつが、体長5cmくらいで、背中に2〜3本の線を持つ「チャコウラナメクジ」です。チャコウラナメクジは、第二次世界大戦後に日本に入ってきた移入種で、約50年で北海道から沖縄にまで分布を拡大しました。移入前は、キイロナメクジという別のナメクジが繁栄していたのですが、現在国内でキイロナメクジの姿を見ることはできません。キイロナメクジが移入する前は、もともと日本にいた在来種のナメクジが繁栄していたと考えられています。
このように、日本で見られるナメクジ類の種は、ナメクジからキイロナメクジ、チャコウラナメクジへと変化しました。しかし、このような種の変化がどのような過程で起こっていったのかは、全く明らかになっていません。
●マダラコウラナメクジが次なる覇者に?
私は、日本のナメクジの分布や種構成がどのように変化するのかを明らかにしたいと考えています。チャコウラナメクジは、移入から約50年で分布を全国に広げました。50年と聞くと長いように思えるかもしれませんが、環境に生活史が大きく左右される無脊椎動物にとって、日本の幅広い気候に対応していくには、少ない年数です。すでにチャコウラナメクジは日本中に分布しており、キイロナメクジもほぼ生息していない状況なので、過去にどのようなことが起こったのかを知ることはできません。
現在、私が研究対象にしているのが、2000年初頭に茨城県で移入が確認されたマダラコウラナメクジです。マダラコウラナメクジは成長すると15cmになる大型のナメクジで、チャコウラナメクジやナメクジと生息環境が重なります。そのため、これら2種は特にマダラコウラナメクジの進出による影響を受け、今後日本におけるナメクジ類の種構成が再度変化する可能性が考えられます。その影響を知るためには、「今」の日本のどこにどの種がいるのかを知る必要があるのです。
●マダラコウラナメクジの生息地を特定したい!
しかし、特に移入種は人間の活動に伴って移動するため私有地に生息していることが多く、研究者ひとりでその分布域を明らかにすることは容易ではありません。そこで私は、「ナメクジ捜査網」と名づけたプロジェクトで、Twitterやホームページでの呼びかけなどを通じて、主にマダラコウラナメクジの目撃情報を集め、その分布を明らかにしようと試みています。
これまでに、マダラコウラナメクジ以外の目撃情報も含めると、2年間で約300件もの目撃情報を寄せていただき、現在のマダラコウラナメクジの分布が明らかになりつつあります。しかし現在の手法では、情報提供をしていただく市民のみなさんの心理的負担(やり取りがめんどくさそう、知らない人にメールするのが嫌だなど)や手間、情報共有・公開のしにくさが課題となっています。また、多くの方はナメクジ類を見慣れていないため、種名を判別するのが困難です。そのため、実はマダラコウラナメクジや、まったく日本で知られていない別の種を見つけていても、情報提供の手法が煩雑であれば、見過ごされてしまうこともあるでしょう。
ナメクジとあなたで始める新しい科学ポスター(2017年9月)
オスでもあり、メスでもあり、まったりな一生/ナメクジは害虫?/ナメクジの世界は「置き換わる」/「置き換わり」はなぜ起こる?/巨大ナメクジが国内に侵入している/「ナメクジ捜査網」開始!/マダラコウラナメクジに「置き換わる」のか?/身近な小さな生きものに興味をもって
・宇高寛子・田中寛『ナメクジ おもしろい生態とかしこい防ぎ方』(農文協、2010年)
・中嶋康裕編著『貝のストーリー 「貝的生活」をめぐる7つの謎解き』(東海大学出版会、2016年4月)
はじめに 中嶋康裕
第1章 暴走する愛 ― カタツムリの交尾と恋の矢 木村一貴
第2章 ナメクジたちの春夏秋冬 宇高寛子
第3章 ヒザラガイの繁殖リズム
― 繁殖現象の同期をめぐって 吉岡英二
第4章 イソアワモチの暮らし 濱口寿夫
第5章 食われる前に食え ― 戦慄の共食いウミウシ 中嶋康裕
第6章 チリメンウミウシの使い捨てペニス 関澤彩眞
第7章 カイメンに居候するホウオウガイ
― 二枚貝とカイメンのユニークな共生関係 椿 玲未
おわりに 中嶋康裕
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※松尾亮太『考えるナメクジ ―人間をしのぐ驚異の脳機能』(さくら舎、2020年5月)
第1章 ナメクジってどんな生き物?
第2章 すごい「脳力」があふれている動物界
第3章 ナメクジは賢い!
第4章 人間をはるかにしのぐナメクジの「脳力」
第5章 ナメクジの生き方
第6章 愛と青春のナメクジ研究
「なめくじだって悩むんだ」(『朝日新聞』夕刊 2020.06.16宮田富士男)
・脇司[わき つかさ]「寄生虫を研究している僕がカタツムリとナメクジについて語りたいときに語ること」(『科学バー』サイトから )
職業柄、カタツムリやナメクジを加熱することがある。熱した個体から立ちのぼるのは、浜焼きのすごくいい香り。そのとき僕は「彼らは間違いなく貝だ」と実感する。寄生虫を研究している僕なりに、好きな陸貝の話をしてみたい。誰にとってもたのしい陸貝入門になるのかどうかはわからないけれど。
(以下の目次から記事へリンクしています。5話、6話、12話など)
※脇司『カタツムリ・ナメクジの愛し方 日本の陸貝図鑑』(ベレ出版、2020年7月)
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※ナメクジとカタツムリが教えてくれる 生物学者の考える住まい方(『リビンマガジンBizエンタメ』 2017.07.03)朝日新聞毎週連載「福岡伸一の動的平衡」が面白い
6月15日のコラムでは「家に住むなら賃貸と購入どちらが良いか」という長きに渡って語られる命題について書かれています。
この難問を福岡博士はナメクジとカタツムリを使って考察します。
コラムはまず、ナメクジが進化してカタツムリになった、という読者の思い込みをひっくり返します。
カタツムリはナメクジの進化形ではなく、もともとあった殻をカタツムリが捨ててナメクジへと進化したのが真相だそうです。世界には殻の痕跡を残したナメクジがおり、そのことから進化の過程がはっきりわかったそうです。初めて知りました。
ではなぜカタツムリは安全で快適な殻という「自宅」を捨てたのか、謎は深まります。福岡博士によると、
「持ち家」の負担に耐えかねたからである。殻を作り維持するには膨大なカルシウム摂取とエネルギーが必要。いっそ殻を脱げば、そんな苦労もないし身軽、隠れたいときは隙間にも潜れる。すると新しい餌にもありつける。
そう維持管理費が問題なのだそうです。確かに、古くなりアチコチ痛んでくる建物の修理代はバカになりません。ましてや建て替えとなると、負担はさらに大きい。そんなものは大家さんに任せて、さっさと別天地に移動してしまおうというわけですね。昨今の空き家問題を考えると深くうなずける話しです。
生物の進化からみれば賃貸派の圧勝ということですね。と、早合点してはいけません。福岡博士はこうまとめて、コラムを終えています。
大切なことは、たった今、ナメクジもカタツムリもちゃんと共存共栄しているという事実。どちらが有利・不利ということではなく、選択の自由があり、生き方の違いが許されていること。これが生物多様性の要諦(ようてい)である。
自分なりの生き方、住まい方をすれば良いのであって、誰かと比較してどちらが賢いかなんて考えなくていいんですね。……
※森口満『ゲッチョ先生のナメクジ探検記』(木魂社、2010年4月)
市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は、芦田さん、新井さん、太田さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名でした。今回は、北向き斜面の下草刈りを主にして、刈払機、鎌、太枝切狭を使って作業しました。
休憩時に話題にした「ヤギ除草」。浜松市でヤギ放牧による除草実験を実施していました(『浜松市』Webサイト 2020年9月14日)。ネットや電気柵で囲って放牧するよりは、ロープでつないで繋牧した方が雑草をよく食べるようで、人が急傾斜地を刈る場合が最も費用が高く、繋牧と人が平坦地を刈る場合がほぼ同程度で費用も安くなるという結果です。まとめとして、「ヤギの体調管理等には短時間ではあるものの、日々の観察や水やりなどが必要であり、飼育管理を行う者が除草実施地の近くに住んでいる、あるいは通勤等の行き帰りに見ることができるなどの要件が揃うことが条件となります。しかしながら、本実験で分かったようにヤギの除草能力は高く、特に急傾斜地においては高い効果が望めることがわかりました。今後、管理技術が蓄積・洗練されることで、放牧除草が普及していく可能性を感じました。」とあります。急傾斜地の山羊除草は試してみたいですね。
※長野県佐久市にある独立行政法人家畜改良センター長野牧場のリーフレット『山羊を知ろう!』です。長野牧場は2009年に茨城牧場長野支場に組織改編されているので、それ以前に作成された古いものです。
市民の森保全クラブ作業日。参加者は、新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。今日のチッパーは尾根みちの四阿から道の両側のコナラ林で作業しながら、作業道に下りて来ました。市民の森の指定管理者文化まちづくり公社の2名と金子さん、澤田さん、鷲巣さん、Hikizineの合わせて6名。出来たチップは落ち葉堆肥箱に入れていきました。

前々回6月12日のアカマツ林、前回10月2日と本日のコナラ林、さらに入山沼~谷のみちの作業エリア北向き斜面と作業道~岩殿C地区の作業エリア南向斜面でチッパーの作業できれば、市民の森保全クラブの協定エリアの林床景観は飛躍的に向上すると思います。
林床の刈払機での草刈りは、尾根・北向き斜面で木庭さん、細川さん、渡部さんが担当しました。
鳥取さんと新井さんは尾根みちの登り口のコナラの枝折れ木を伐採しました。



岩殿C地区に、伐採木を加工して新たなテーブルが設置されました。渡部さん、ありがとうございます。天板に防腐剤を塗って大切に使っていきます。
C地区のベンチとテーブルは2015年4月新設され、現在、使っている大型のものは翌年にクヌギの大木から製作されたものです(2016年3月17日記事、4月8日記事、4月14日記事)。設置して5年、風雨にさらされ、腐植や食害が進んで傷みが酷くなってしまいました。今後も小型のものを複数設置していけたらと思っていますのでよろしくお願いします。
市民の森保全クラブの定例作業日。参加者は、芦田さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。市民の森の指定管理者、東松山文化まちづくり公社の皆さんと一緒に作業をしました。前回6月12日のアカマツ林の作業では、当面は袋詰めにしたチップをそのまま現場に積んでおき後日、移動することにして林床の富栄養化を抑制することとしましたが、今回のコナラ林での作業では、チップの袋を林内の落ち葉堆肥箱に運び、そこで堆肥化することにしました。次回の作業は来週9日に予定しています。
冬にかけて新型コロナウィルス感染症の流行がどうなるかわかりませんが、12月恒例の「落ち葉掃き&焼き芋イベント」は中止としています。昨年は台風19号の被災廃棄物の仮置き場に岩殿駐車場が使われていたために開催を断念しました。連年の中止は残念です。
市民の森保全クラブ、8月最終の定例活動日です。参加者は芦田さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの6名。市民の森林床の下草刈り、マスコット防腐剤塗り、C地区の物置付近の草刈りをしました。
※ハチに注意。救急箱にポイズンリムーバー、精製水、抗ヒスタミン軟膏があるか点検します。
ハチにご用心(2018年10月10日記事)
スズメバチに刺されたら流水で洗う(2014年8月8日記事)
※アシナガバチ類の巣の検索表
ミュージアムパーク茨城県自然博物館の資料ダウンロードの頁「飯沼川の自然を調べよう」から「昆虫調査プログラム (12~16中の15「アシナガバチ類の古巣を見つけよう(ハチの古巣から地域の自然度を調べる=地域の自然を知る)」
※アシナガバチの駆除方法(西宮市環境衛生課)
アシナガバチは、夜に殺虫剤を吹き付けることができれば駆除できます。
市民の森保全クラブの定例作業日です。参加者は芦田さん、新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの10名です。
渡部さんがマスコットを作ってきてくれました。尾根の道の登り口に置いてあります。愛称を募集します。
旧エリア南向斜面の林床の下刈りをしました。雨天や現場の状態が悪いので7月10日、17日、26日、31日と4回連続で作業を中止したので久しぶりの再会で話がはずみました。
ドシーンという轟音とともに、学びの道(入山沼進入路)に接する山林(愛弘園敷地に続く民有林)のコナラの枯木が幹の途中から折れて落下しました。道から10m以上離れた奥です。高木なので先端が入山沼進入路まで届いています。現場に出くわした釣り人が落下の衝撃で路上に飛び散っていた梢[こずえ]の部分をすぐに道端に片づけてくれていました。5月17日に市民の森で目撃しましたが、ミシミシミシという木が折れる音がして数秒もたたずに倒れます。人や車の上に落下してきたらと思うとゾッとします。危険を察知して逃げる時間はありません。
山道走行中にみかける「落石注意」の標識。すでに路上に落ちている石は避けられますが、落ちてくる石は避けられません。「落木」や「落枝」も同様です。突如として、前触れもなく起こります。市民の森保全クラブは活動エリア内の園路(尾根みち・谷みち)、作業道の高木を再点検しましよう。
市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は新井さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。コナラ林(旧エリア)の下刈りを始めました。コナラ林では2012年から毎年下刈り作業を続けて林床の優占種アズマネザサの生育を抑制したことや、大風・豪雨等による落枝、倒木、チェンソーによる枯損木の伐採、冬季の除伐により林冠にギャップができたことにより、林床もパッチ構造になって、キンラン、オオバギボウシ、ヤマユリなどの野草や実生から生長する低木類も増えてきています。刈払機・チェンソーの作業と並行して、こまやかな手作業での林床管理ができるようになれば、下層植生が更にゆたかな市民の森を楽しむことができるようになっていくと楽しみにしています。
いろいろなキノコの生育サイクルも観察できます。
尾根みち入口のテーブルの天板が割れないように鎹[かすがい]を打ち込みました。
丘陵斜面、谷底の谷津田(湿地ビオトープ)、谷頭のため池が一体となって生きもの豊かな里山空間が広がっている景色(景観)が見られようになることをめざして活動を進めていきましょう。市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブ、共に活動スタッフを募集しています。
市民の森定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名でした。文化まちづくり公社の6名と尾根のアカマツ林でチッパー作業をし、できたチップは袋に詰めました。
できたチップを現場に撒くことは林床の富栄養化につながり、アカマツ林の林床管理には採用できません。尾根のアカマツ林を維持・再生していく(市民の森のアカマツ林再生プロジェクト)には林床の管理が重要です。林床に腐植物が堆積して土壌が富栄養化していくと、アカマツは衰弱し病虫害に侵されやすくなります(『Q&A里山林ハンドブック -保全と利用の手引き-』50頁)。
公園の園路に敷かれているウッドチップは長さ3㎝・幅2㎝・厚さ5㎜程度の大きさのものが通常利用されています。今回使ったチッパーはホタルの里の管理のために購入された竹粉砕仕様のものなのでチップが細かすぎて、市民の森の園路(尾根みち)のウッド舗装には使えません。下の入山沼から北側に回り込んでいる園路(谷みち)や作業道にまくと水はけが悪いので泥濘んでしまい、ここでも使えません。
尾根のアカマツ林再生のために市民の森保全クラブでは、①マツの根本に寄り掛かるように積み上げていた枯枝や丸太を撤去して他所に積み直す、②下刈り時にアカマツの根本の腐葉土を除く、③チッパーにかけられる太さの落枝・梢はチップ化(文化まちづくり公社と協働作業)、④冬季に落ち葉かきイベント実施(岩殿満喫クラブと共催)、⑤現場に残されている幹・太枝・梢類は切断して斜面の土留め工・垣・杭などに活用することなどを考えています。現場から残材やチップ袋等を下の平地(岩殿満喫クラブの管理する岩殿C地区)に運び出して片づける時にクローラ運搬車が利用できると便利なのですが、当面は人海戦術で工夫しながらやっていきます。
次回のチッパー作業はコナラ林で実施します。
今日はアカマツ林下の斜面の下草刈りをしました(作業路~無名沼イ号)。
岩殿C地区で仮伏せしていたホダ木をセメント林に移動して本伏せしました。
市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、片桐さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの8名でした。今日もグループに分かれて作業を進めました。尾根のアカマツ林の下草刈りは今回でほぼ終了しました。
尾根みち登り口休憩所のテーブル天板とスツール2個に防腐剤を塗りました。残りはC地区のスツールに使い、1缶使い切りました。
新調のテーブルで昼食を食べ、休憩している方に喜ばれました。
木庭さんは岩殿F地区で刈払機に初挑戦。
タコの修理、林床に積み上げている落枝・伐採枝条の塊(ボッチ)の点検など。
市民の森保全クラブ、4月最後の定例活動日です。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、金子さん、草間さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineと鳥取さんの11人。作業エリアでは枯損木の伐採と林床整理、岩殿C地区では玉切りして現場から運んできていたコナラの伐採木を渡部さんがチェンソーで製材しました。その他、丸太スツール用の丸太に手掛かり加工、落ち葉堆肥場も新設しました。
作業時、休憩中に気がついたこと、話題になったこと。伐採作業は一つのミスがケガや命にかかわる事態を引き起こすかもしれない。「ケガと弁当は自分持ち」という言葉を聞いたことがあると思いますが、ケガや事故が起きた場合、個人の責任ではすみません。「チェンソーを始動する前にハンドガードを前に押し、チェンブレーキをかける」ことからチェンソーワークの正しい知識を身につけ、基礎訓練をしっかり行うことの大切さです(全国林業改良普及協会編『ノウハウ図解山仕事の道具』233頁)。「速さより正確さを目指」して技術を磨いて下さい(小田桐久一郎『小田桐師範が語るチェーンソー伐木の極意』48頁)。書籍やパンフ類だけでなく、ネットでは梶谷哲也さんの『出来杉計画』などのサイトや動画が多数UP(2019年1月27日記事「伐倒作業、芯腐れ木、裂け上がり、掛かり木」でも紹介)されています。何気なく木を伐っていることはないでしょうが、「なぜそのやり方か?」に答える根拠を考えて上達していきたいものです。
情報弱者にならない!!
※「ソーチェーンの目立ての仕方を学ぼう」(2019年2月7日記事)
※「林業に新規参入する労働者に係る労働災害防止対策推進事業報告書目次」(2018年12月27日記事)
※「環境ボランティア活動を楽しく「安全に」すすめるルールづくりシンポ 10月21日」(2017年10月21日記事)
市民の森保全クラブ作業日。参加者は芦田さん、新井さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。新エリア南向斜面の林床整理、枯損木伐採、その他いろいろな作業をしました。
シイタケの駒打ち(片桐さんにいただいた種駒、ホダ木3本)
枯枝・丸太積み直し(アカマツの根本から撤去)
ワラビ園の柵作り(セメント林)
すす病のヒサカキ伐採(葉の表面を黒い膜状のカビが覆う)
※すす病とは
(2013年4月改訂版、高知県中央西林業事務所森林技術センター)
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