トンボ
新井裕さんの『トンボ入門』(どうぶつ社、2004年7月、141頁、1,600円)を読みました。トンボ観察の基本書です。新井さんは寄居町にあるNPO法人むさしの里山研究会の代表で、昨年の10月4日の田んぼの学校では、田んぼでトンボの勉強会の講師をしていただきました。今年は、児沢、岩殿の田んぼでアキアカネが孵化・羽化しているのか等を調べる「児沢・生きもの豊かな田んぼづくりプロジェクト」でお世話になっています。
・調べたいトンボと巻頭の全32頁のカラーページの識別ポイントとをよく見くらべて、「絵合わせ式」で見分ける。(117頁)
・調べる順序 ①まず、調べたいトンボが均翅亜目(きんしあもく)なのか、不均翅亜目なのかを確認する。②カラーページをめくって、よく似たトンボを見つける。③識別ポイントをチェックしたり解説文を読み、記述に該当するかどうかを確認し、種類を判断する。④もし、記述が該当しなければ、よりくわしい図鑑で調べる。(118頁)
・いっぺんにはわからなくても、見慣れてくると識別眼が養われてくるが、一人で調べるよりも、トンボにくわしい人に手ほどきを受けること。(119頁)
●ヤゴ(抜け殻)を見分ける
・125~127頁の写真をみて、おおざっぱな科の区別をする。
均翅亜目 からだが細く、きしゃな感じ・腹部の先端に3本の尾鰓(びさい)。
カワトンボ科・イトトンボ科。
不均翅亜目 からだつきが、がんじょうで尾鰓がない。
平べったいもの、筒状など、様々な体型。
トンボ科・エゾトンボ科・ヤンマ科・オニヤンマ科・サナエトンボ科。
・よく似た種類を見分けるのは初心者には至難の業。
抜け殻を見つけた場所・環境(止水か流水)・時期をヒントにする。
よく見つかる15種類のヤゴの抜け殻の見分け方の写真・ポイント(125~132頁)。
新井裕『トンボ入門』目次●トンボを見分ける
ステップ1 トンボに出会う
ステップ2 トンボのからだ
ステップ3 自分流の写真術
ステップ4 トンボ採りと標本作り
ステップ5 ヤゴを飼う
ステップ6 トンボの一生
ステップ7 彼らの暮らし
ステップ8 新発見に挑戦しよう
ステップ9 トンボを呼ぶ
ステップ10 トンボの雑学
ステップ11 トンボを見分ける
ステップ12 ヤゴ(抜け殻)を見分ける
ステップ13 次へのステップ
・調べたいトンボと巻頭の全32頁のカラーページの識別ポイントとをよく見くらべて、「絵合わせ式」で見分ける。(117頁)
・調べる順序 ①まず、調べたいトンボが均翅亜目(きんしあもく)なのか、不均翅亜目なのかを確認する。②カラーページをめくって、よく似たトンボを見つける。③識別ポイントをチェックしたり解説文を読み、記述に該当するかどうかを確認し、種類を判断する。④もし、記述が該当しなければ、よりくわしい図鑑で調べる。(118頁)
・いっぺんにはわからなくても、見慣れてくると識別眼が養われてくるが、一人で調べるよりも、トンボにくわしい人に手ほどきを受けること。(119頁)
●ヤゴ(抜け殻)を見分ける
・125~127頁の写真をみて、おおざっぱな科の区別をする。
均翅亜目 からだが細く、きしゃな感じ・腹部の先端に3本の尾鰓(びさい)。
カワトンボ科・イトトンボ科。
不均翅亜目 からだつきが、がんじょうで尾鰓がない。
平べったいもの、筒状など、様々な体型。
トンボ科・エゾトンボ科・ヤンマ科・オニヤンマ科・サナエトンボ科。
・よく似た種類を見分けるのは初心者には至難の業。
抜け殻を見つけた場所・環境(止水か流水)・時期をヒントにする。
よく見つかる15種類のヤゴの抜け殻の見分け方の写真・ポイント(125~132頁)。
赤トンボ(アキアカネ)が激減し、その原因がイネの育苗箱に入れるネオニコチノイド系の農薬にあるという記事があります。児沢ではサンショウウオやカエルが産卵し、夏はホタル、秋には赤トンボがとびまわっていますが、児沢の田んぼからアキアカネが育っているのでしょうか。
寄居町のむさしの里山研究会代表・新井裕さんは、埼玉県でのアキアカネの減少の主因は、耕作放棄水田の増大と6月に田んぼに水を入れるまでの田んぼの乾燥にアキアカネの卵が耐えられず干からびることにある。5月10日頃までに田んぼに水を入れると、アキアカネの卵は干からびることなく孵化できると考えています。
児沢の田んぼは、季節を問わず田んぼに水を入れることができので、新井さんに協力して児沢の田んぼでアキアカネの孵化と田んぼの湛水時期(5月上旬と6月上旬)との関係を調査します。田植えや湛水の時期、水深など、赤トンボと共存できる稲作をめざします。
※アキアカネの減少(ネイチャーガイド『日本のトンボ』文一総合出版、2012年、70頁)
寄居町のむさしの里山研究会代表・新井裕さんは、埼玉県でのアキアカネの減少の主因は、耕作放棄水田の増大と6月に田んぼに水を入れるまでの田んぼの乾燥にアキアカネの卵が耐えられず干からびることにある。5月10日頃までに田んぼに水を入れると、アキアカネの卵は干からびることなく孵化できると考えています。
児沢の田んぼは、季節を問わず田んぼに水を入れることができので、新井さんに協力して児沢の田んぼでアキアカネの孵化と田んぼの湛水時期(5月上旬と6月上旬)との関係を調査します。田植えや湛水の時期、水深など、赤トンボと共存できる稲作をめざします。
※アキアカネの減少(ネイチャーガイド『日本のトンボ』文一総合出版、2012年、70頁)
かつて、秋ともなれば何千、何万とみられたアキアカネは、1990年代の後半から、全国各地で激減している。その原因として最近有力視されているのが、稲作において、イネ苗といっしょに水田に埋め込まれている箱処理材である。
箱処理材の代表的な農薬である「イミダクロプリド」は1993年、「フィプロニル」は1996年から全国に出荷されているが、これらはアキアカネ幼虫の致死率を上げることが実験によって確認され、特にフィプロニルを使用した場合に、致命的な影響を及ぼすことが報告されている。実際、北陸地方におけるアキアカネやノシメトンボの確認個体数の変化(減少)は、フィプロニルの出荷量と年代的な相関がみられる。
なお、地域によっては、水田の中干し時期の変化といった複数の要因もまた、減少の原因として考えられている。
田んぼの学校午後の部は寄居町にあるNPO法人むさしの里山研究会代表の新井裕さんを講師に、田んぼでトンボの勉強会を行いました。「田んぼでみかける赤トンボの見分け方」(下敷き)と新井さんのご厚意で『赤とんぼの謎』(どうぶつ社、2007年)を参加者に配布できました。田んぼや水路でシオカラトンボのヤゴを見つけ、田んぼや水路とトンボの関係などのお話を聞くことができ、さらに、谷津田で田んぼを維持していくことの意味、その活動を支援・参加する意義なども話していただきました。




岩殿A地区で子育て支援課の市内中学生の田んぼの草取りと生きもの観察会を実施しました。中学生は鋸鎌(のこぎりかま)で畦の草刈りをし、刈り取った草を集めました。
堆肥づくりに、田んぼの草、野菜の残渣(ざんさ)、ヌカをまぜてブルーシートをかけていますが、雨が降り、何日か放置して水分量の調整をしなかったため、臭っていたのでシートを外し、今日刈った草をフォークで混ぜました。

生きもの観察は、金子さん、池田さんが、前日、採集に来て準備して下さっていたものと、今日捕まえたものを合わせてお話を聞きました。
ザリガニ、ヌカエビ、スジエビ
ヨシノボリ、ドジョウ、メダカ、フナ
ヘイケボタルの幼虫、カワニナ、ハイイロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、アメンボ
ニホンアマガエル、ニホンアカガエル
オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、サナエトンボのヤゴ、イトトンボ、アキアカネ
A地区の上の田んぼは、B地区の田んぼから3週間遅れて6月26日に田植えをしました。A地区・B地区の3枚の田んぼの中では一番発育がおくれていますが、田んぼの水面で目立つのは、藻類のアオミドロ(去年はシャジクモ?)で、田んぼの水温の低さを示しています(下の田んぼウキクサ)。水温の低さが生育の遅れに影響しています。今年の収穫が終わったら、ひょうたん池との間の畦を巾広くしっかりと築きなおし、水漏れしないように作り直すことも課題です。

今日、関東地方は梅雨明けしました。澤田さんはC地区のダイズ、細川さんは児沢の畑のゴマの作業をしました。一人作業の時、無理をしないで、水分と休憩をとって、熱中症に注意しましょう。
堆肥づくりに、田んぼの草、野菜の残渣(ざんさ)、ヌカをまぜてブルーシートをかけていますが、雨が降り、何日か放置して水分量の調整をしなかったため、臭っていたのでシートを外し、今日刈った草をフォークで混ぜました。

生きもの観察は、金子さん、池田さんが、前日、採集に来て準備して下さっていたものと、今日捕まえたものを合わせてお話を聞きました。
ザリガニ、ヌカエビ、スジエビ
ヨシノボリ、ドジョウ、メダカ、フナ
ヘイケボタルの幼虫、カワニナ、ハイイロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、アメンボ
ニホンアマガエル、ニホンアカガエル
オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、サナエトンボのヤゴ、イトトンボ、アキアカネ
A地区の上の田んぼは、B地区の田んぼから3週間遅れて6月26日に田植えをしました。A地区・B地区の3枚の田んぼの中では一番発育がおくれていますが、田んぼの水面で目立つのは、藻類のアオミドロ(去年はシャジクモ?)で、田んぼの水温の低さを示しています(下の田んぼウキクサ)。水温の低さが生育の遅れに影響しています。今年の収穫が終わったら、ひょうたん池との間の畦を巾広くしっかりと築きなおし、水漏れしないように作り直すことも課題です。

今日、関東地方は梅雨明けしました。澤田さんはC地区のダイズ、細川さんは児沢の畑のゴマの作業をしました。一人作業の時、無理をしないで、水分と休憩をとって、熱中症に注意しましょう。
嵐山町で実施されたトラスト3号地の自然観察会と板橋エコポリスセンターの里山体験(オオムラサキ・水生昆虫・田んぼのトンボ調査)に参加しました。いずれも充実した内容で、今後の活動に活かしていきたいと思いました。
嵐山渓谷のトラスト3号地ボランティアスタッフの自然観察会(左:日当たりのよい湿地、中:オオケマイマイ、右:アカボシゴマダラ幼虫)



板橋エコポリスセンターの里山体験会(嵐山もうもう緑の少年団現地支援)


要注意外来生物のホソオチョウ(ジャコウアゲハと食草は同じウマノスズクサ)。
左の後翅がないオスと交尾中のオス・メス


トンボの調査は、千手堂の蓮沼のそばにある田んぼで行いました。
嵐山渓谷のトラスト3号地ボランティアスタッフの自然観察会(左:日当たりのよい湿地、中:オオケマイマイ、右:アカボシゴマダラ幼虫)



板橋エコポリスセンターの里山体験会(嵐山もうもう緑の少年団現地支援)


要注意外来生物のホソオチョウ(ジャコウアゲハと食草は同じウマノスズクサ)。
左の後翅がないオスと交尾中のオス・メス


トンボの調査は、千手堂の蓮沼のそばにある田んぼで行いました。
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