岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

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キショウブ を含む記事

キショウブの花の切り取り 5月20日

入山沼下のキショウブはこれ以上、分布が拡大しないように刈り取りや花茎の摘み取りをしています。今日はD地区とI地区で花茎29本を切除しました。
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※中嶋佳貴・沖陽子「重点対策外来種キショウブの異なる刈取処理による耐冠水性の差異」(『雑草研究』62巻3号、短報、2017年)(下線は引用者)
緒言
外来生物法により、重点対策外来種としてリストアップ(環境省 2016)されているキショウブ(Iris  pseudacorus  L.)はアヤメ科アヤメ属の多年生抽水植物である。ヨーロッパから中央アジア原産で、日本には明治時代に園芸植物として導入され、現在では全国の湖沼や河川などの沿岸帯に帰化している(角野 1996)。キショウブは、4月~6月に鮮黄色の美しい花を咲かせて美観を創出する(Alaska 2010)。草高は1.5 mに達し、朔果は秋季に成熟して裂開し、種子を散布する(角野 1996)。同じ頃、分げつの側芽として越冬芽が出現し、翌春には一部の分げつから花茎が伸長する。繁殖力は旺盛で、冠水や乾燥が繰り返される水辺環境でも生育が可能である(Alaska 2010)。近年まで水辺の緑化にもキショウブは積極的に植栽されてきた(桜井 1989)。しかし、外来生物法により、重点対策外来種として総合的な対策が必要とされている現状では、植栽されてきた既存群落や、野生群落を適切に管理する必要性がある。これまでに、キショウブと同じ多年生抽水植物のヒメガマ(Typha angustifolia L.)やヨシ(Phragmites australis (Cav.) Trin. ex Steud.)の防除及び管理については、刈取処理による機械的防除法が検討されている(Nelson  1966;  桜井 1991)。これに対し、キショウブにおいては機械的防除法に関する知見は未だ報告されていない。そこで本研究では、重点対策外来種であるキショウブが過繁茂することなく適切に管理できる方策を模索する目的で、時期の異なる刈取処理後の耐冠水性を検討した。(134頁)
考察
キショウブと同じ抽水植物のヒメガマを刈取りによって機械的に防除するには、生育盛期の複数回の刈取処理が必要とされる。米国では、生育盛期の夏季にシュートを地際の0 cmで2回刈取り、冠水深を7.6 cm以上にすると、刈取後翌年の夏季には100%の防除に成功した(Nelson 1966)。ヨシも水面下で複数回刈取れば再生が防げられる(桜井 1991)。そこで本研究では、生育盛期に刈取高と冠水深を段階設定した結果、キショウブは生育盛期に刈取高を1 cm以下とし、冠水深を4 cm以上に設定すれば、1回の刈取処理で再生を防げることが明らかとなった(第4表 )。ヒメガマのシュートの刈取後に枯死に至るメカニズムとして、Sale(1983)やSojda(1993)は、シュートを水面下で刈取ると地下部への酸素供給が困難となり、地下茎の生長力が低下することを述べている。本研究において、キショウブも刈取高より冠水深が深い場合、分げつの刈取面が冠水し、酸素獲得が困難となって、再生が妨げられたと考えられる。耐冠水性を有する植物は、冠水に伴う嫌気的な環境に代謝経路の変化(Fitter et  al.  1992;  ハルボーン 1981)や、通気組織を離生的もしくは破生的に発達させることで酸素不足に適応している(Fitter et al. 1992)。キショウブは嫌気的条件下においてSOD(Superoxide Dismutase)活性の上昇(Monk et al.1987)、AEC(Adenylate  energy  charge)によるAT Pの生産(Hanhijarvi et  al.  1995)によって冠水条件に耐えることが確認されている。また、嫌気的条件によって誘導される有害なエタノールや乳酸を生成する発酵過程を回避するために、無害なシキミ酸を生合成する代謝経路に変化してAT Pを獲得している(ハルボーン 1981)。しかし、このシキミ酸の集積は休眠期である冬季の湛水状態でのみ確認されており(Mcmanmon et  al.  1971)、この代謝経路のAT Pの生産量は非常に少ない(Fitter et  al.  1992)。秋季の越冬芽出現期以降は冬季の生育停止期に近づくため、AT Pの生産が少なくて済むことに加え、湛水状態で生育する条件でも徐々に温度が低下するため、夏季ほど嫌気的になりにくい環境下にあると考えられる。ゆえに、本研究において9月の越冬芽出現期に地上部を刈取って酸素の供給が抑制されても、代謝経路の変化で適応が可能な範囲であり、生育盛期と比較して良好に再生したと推察される。また、越冬芽出現期の刈取処理は、刈取高が2 cm以上では翌年の分げつ数を減少させなかったが、花茎の発生については著しく抑制させることが明らかとなった。ゆえに、9月上旬の越冬芽出現期における刈取処理は、キショウブが重点対策外来種として懸念されている近縁種との遺伝的攪乱や、種子散布による分布拡大を防ぐ意味で重要である。本研究は、キショウブに対する刈取りと冠水の効果を分げつ数のみで評価したことから、キショウブの管理については直接、言及できないものの、生育盛期及び越冬芽出現期の刈取処理と冠水条件を組み合わせて活用すれば、様々な状況に応じてキショウブ群落を適切かつ効率的に維持することが可能である。(137~138頁)

※中嶋佳貴・沖陽子「管理指針に必要なキショウブの繁殖特性の解明」(『日本緑化工学会誌』43巻2号、2017年)(下線引用者)
キショウブの自然条件下における分布域拡大には根茎断片の拡散及び種子散布が大きく寄与している根茎断片は波浪等の自然攪乱、刈取などの管理作業による人為的攪乱によって既存群落から発生し、水流にのって拡散後、漂着して新たに群落を形成する。水位変動等により干陸地に漂着する場合もあるが、根茎断片は大気中に根茎が露出した乾燥条件下でも3ヶ月間生存が可能とされ、再び水位変動や降雨等によって生育に好適な水分条件下におかれると、定着する可能性も十分にある。定着時は1個体の根茎断片であっても翌年は旺盛に抽苔して開花結実するため、開花に至る個体の外部形態を把握しておくことは重要である。(373頁)
外部形態から春季に新鮮重が重く、緑葉数の少ない分蘖は花芽である割合が高く、逆に新鮮重が軽く、緑葉数が多ければ葉芽である確率が高いことが明らかとなった。また、開花に至らない個体は旺盛な生育を示す傾向にあるため、分蘖を刈取れば翌年の生殖生長を抑制することが可能である
 既に日本全土に分布が拡大している現在、根絶を望む考えは現実的ではない。キショウブ群落が他の生物に対して与える生態的影響については今後も検討する必要があるが、環境圧の高い場所において修景を目的とした緑化が期待される場合、キショウブは有用種である。ゆえに、今後の水辺の景観形成の場面では、本研究で明らかにした花芽を有する割合の高い分蘖を活用して、春季に植栽後、開花による美観を速やかに創出することを推奨する。開花後は花茎を切除して種子散布を防ぐとともに、地上部を夏季から秋季に1回刈取って、翌年の稔実朔果数を5割~8割まで減少させる更なる生殖生長を抑制するためには、刈取り回数を増加するなど検討して、群落の拡大を抑制し、その場で許容される群落を適切に維持することが望ましい。(374頁)

キショウブを抜きとる(2018年10月月6日記事)

オオブタクサ抜き取り 5月18日

入山沼の余水吐け周辺のオオブタクサが堰堤下の岩殿I地区にも広がってきています。キショウブのようににならないよう、見つけ次第抜き取りましょう。
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岩殿H地区のイボタノキが花をつけています。周りのヤナギを伐って日当たりがよくなったせいでしょうか。大きくなっています。
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セイタカアワダチソウ、キショウブを刈る 4月22日

岩殿D・E地区では4月末からオヘビイチゴやケキツネボタンの黄色の花が学びの道散策者を楽しませてくれています。E地区のセイタカアワダチソウと入山沼下のI地区からD地区に分布が拡大してきているキショウブの群落の刈り取りをしました。
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今日は丸山製作所のBIG-M刈払機で刈ってみました。渡部さんからいただいたモノです。燃料が漏れるのでタンクの交換が必要ですが、満タンにしなければ当面は使っていけそうです。
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市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブの刈払機は全てスチールの製品ですが、今回使用した丸山製作所の刈払機は始動がとても楽にできました。マジックスタートいうそうです。ほかにRスタートというものもあるようですが、エンジンが軽くかかるものは助かります。
マジックスタートは、リコイルロープを一定の位置までゆっくり引き、戻すだけでエンジンがかかる、始動がとてもラクな新リコイル方式です。
Rスタートは、従来のスタータにスプリングの力を利用するリコイル方式です。スプリングがアシストするので、引き力が軽くエンジン始動がスムーズにできます。これまで刈払機をお使いいただいている方にお奨めです。【丸山製作所刈払機カタログから】

畦塗り 4月20日

岩殿A地区の中の田んぼの下側の畦塗りをしました。
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下の田んぼは、水面から出ている田んぼの土を水没している場所に移動(田んぼ中央→水口・水尻)して田んぼ全体を均しました。水口・水尻付近は、畦に盛る土を採り更に畦塗りに使っているせいで低くなっていました。田んぼの水位が下がった状態で再チェックしてさらに調整します。
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片桐さんと平賀さんが畦の低い箇所に土盛をしてタコで突き固めました。
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上の田んぼにも水を入れてみました。
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※畦塗り(クロツケ)にあたり、大館勝治さん、宮本八惠子さんの『所沢の民具 2』「稲作とその用具」(所沢市史編さん室、1994年)24~27頁(A)、『いまに伝える農家のモノ・人の生活館』(柏書房、2004年)78~79頁(B)を再読しました。
 
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入山沼下のI地区ではキショウブが咲き始めました。
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キショウブの記事
  キショウブの刈り取り(2019年5月6日
  キショウブを抜きとる(2018年10月6日
  キショウブの花茎切除(2018年5月24日
  キショウブを抜く(2017年5月14日
  キショウブ(2015年4月2日
  キショウブ(2014年6月1日

キショウブ刈り取り 1月19日

岩殿I地区のキショウブ群生地の草刈りをしました。昨年4月16日にキショウブを刈った場所です。岩殿I地区の下段(岩殿1372)は湿地化がすすんでいます。田んぼをしていたらドブッ田で、稲籾を直まきする摘田(つみた)にしていたかもしれません。
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岩殿D地区の草刈り 10月20日

岩殿D地区の草刈りをしました。セイタカアワダチソウ、キショウブの目立つところを刈払機で重点的に。7月16日に刈った場所のセイタカアワダチソウはは30㎝程。さすがに伸びていません。
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岩殿D地区中段の草刈り 5月20日

岩殿E地区に続いてD地区の草刈りを中段から再開しました。ここも田んぼとして使われるなくなって久しく、田んぼと水路を画する畦が消滅したことにより雨降りが続くと一面に水が滞り、東側から湿地化が進行しています。近年、ヤナギやキショウブが目だってきたのはその証です。
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下段の草刈りは明日にします。
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キジの「ケーン、ケーン」という鳴き声が谷津に響いています。番[つがい]でいるようです。
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人になれているのか、5m位の距離になっても逃げません。

岩殿B地区の草刈り 5月6日

岩殿B地区の草刈りをI地区に接する場所から始めました。

上段
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ここは、2015年、最初にタコノアシを見つけた区画です。現在はB地区以外、青木ノ入でも見られます。

上の池とB地区上段の田んぼ
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畦の草刈りをしました。ネズミのあけた穴が目立ちます。

田んぼ・溝と入山沼からの水路にはさまれた区画
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I地区のキショウブが拡がってきています。

上唐子ホタルの里 4月29日

上唐子ホタルの里と不動の滝を見学しました。東松山市役所では毎年、「ホタルの自生地生息調査」、「ホタル生息環境等調査」を実施しています。ホタルの生息調査は市内23箇所で実施され、入山沼・藤井沢沼下流においても生息が確認されています。岩殿満喫クラブ管理エリアでもホタルの生息環境の保全に努めます。
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遮光ネットが張られています。黄色の花はキショウブ?

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段丘崖にはケヤキの大木が多数あります。
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不動の滝
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幹回り1メートルのヤブツバキ東松山市の名木、2008年3月東松山市観光協会認定)
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水と信仰
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上唐子月田橋たもとの水神塔
  

キショウブを刈り取る 4月16日

岩殿I地区とD地区のキショウブを刈り取りました。
岩殿I地区
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岩殿D地区
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キショウブが咲く 4月15日

岩殿I地区でキショウブが早くも咲いていました。明日、刈り取ります。
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岩殿田んぼ整備 3月21日

殿山共同農場の皆さんの支援を受けて岩殿A地区・B地区の田んぼの排水、畦シートの入れ直し、畦固めや水路の泥さらいなどをしました。ありがとうございます。おやつは細川さんが作ってきてくれたぼたもちをおいしくいただきました。ごちそうさまでした。
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無名沼ロ号の堰堤においてあった土のう袋をA地区に移動し、I地区からB地区の田んぼの水路やD地区に逸出してきているキショウブを抜き取りました。
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B地区上段の枯れ草刈り 1月13日

岩殿B地区上段の枯れ草を刈りました。
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18年11月ほどの量はありません。昨年2月末のように、入山沼に向かう道路下の斜面で刈った篠を移動して焼却する予定です。

斜面に捨てられていたものを再度まとめました。
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岩殿D地区の草刈り 5月20日

岩殿D地区の草刈りをしました。上・中・下段をざっと刈り取って終了です。中段は地際で刈ると水しぶきがあがるような湿気った状態の場所が広がっていましたが、下段は乾燥して砂ぼこりがたちました。

上段
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中段
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ミゾソバ、ヌカボ、ケキツネノボタン、トボシガラ、キショウブなど

下段
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スイバ、セイタカアワダチソウなど

キショウブの刈り取り 5月6日

入山沼下の耕作放棄地の湿地にはえているキショウブ。きれいな鮮黄色の花を咲かせるアヤメ科の植物です。
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写真:岩殿D地区の中段のケキツネノボタン群落の中にキショウブが一輪咲いていました。

明治時代に観賞用として導入されたヨーロッパ原産の帰化植物ですが、日本の侵略的外来種ワースト100に指定され、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律、2005年6月1日施行)では要注意外来生物に指定されています。外来生物法が制定されるまで植生護岸の重要な構成種として「ビオトープ創出」等のため活用されてきました。

入山沼下のキショウブがいつ持ち込まれたのか不明ですが、岩殿I地区の下段(B地区よりの区画)、D地区の上・中段の区画に分布が広がりつつあります。
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岩殿満喫クラブでは入山沼下では修景のためにキショウブを利用することはしません。キショウブの地上部を刈り取り、9~11月の種子の散布を抑制し、入山沼下のキショウブ群落がこれ以上拡大しないように管理していく方針です。
昨日、手で引き抜けるものを100本ほど根付で引き抜き、土のう袋に隔離しましたが、今日は地上部を刈払機で刈りとりました。
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キショウブの分布拡大は根茎断片の拡散と種子散布に依っているので、引き抜きだけでは根茎の断片が残ってしまいますが、地上部の刈り取り回数を増やすなどして群落の拡大を抑制することができればと期待しています。

※このブログの過去のキショウブにかかわる記事もまとめてご覧ください。

キショウブを刈りとる 4月7日

岩殿I地区、D地区、B地区のキショウブがこれ以上増えないように緑葉と分蘖(ぶんげつ)を刈払機で刈りとりました。刈払いによって根茎断片が拡散して新たな群落の形成とならないように注意して管理します。入山沼下では修景のためにキショウブを利用することはしません。
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キショウブを抜きとる(2018年10月6日の記事)

土手のセイタカアワダチソウを引き抜く 11月11日

岩殿D地区とE地区の土手のセイタカアワダチソウを引き抜きました。I地区のキショウブは湿地が固くなってきて簡単には引き抜けなくなってきましたが、土手はまだ楽に抜くことができました。セイタカアワダチソウの引き抜きを継続することで、土手の景観がどのように変わっていくのか楽しみです。
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クサボケの実が黄色に熟していました。
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一輪だけ花が咲いていました。
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今日もキショウブ抜き取り 10月7日

今日もキショウブの抜き取りをしました。昨日とほぼ同じ面積。岩殿I地区の下段の先日、根返りしたヤナギのまわりも水がたまっていて、キショウブが引き抜けそうです。
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キショウブを抜きとる 10月6日

入山沼下の岩殿I地区の上段のキショウブ群落の拡大を阻止し、下段や岩殿D地区に新たな群落ができないようにするため、地上部を剪定バサミで刈り取るつもりで出かけましたが、堰堤下の水たまりに生えているものは手で楽に抜けるので引き抜きました。
作業で取り残した地中の根茎は断片化し、水流に乗って下流に拡散したり、今後の刈払機の草刈りが種子散布しやすい環境をつくる可能性もあるので、キショウブ拡散防止のための作業は頻度を高める必要がありそうです。
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※これまでの記事
キショウブを抜く」(2017年5月14日)、「キショウブの花茎切除」(2018年5月24日)

中嶋佳貴・沖陽子「管理指針に必要なキショウブの繁殖特性の解明」(『日本緑化工学会誌』43巻2号、2017年)
 キショウブの自然条件下における分布域拡大には根茎断片の拡散及び種子散布が大きく寄与している。根茎断片は波浪等の自然攪乱、刈取などの管理作業による人為的攪乱によって既存群落から発生し、水流にのって拡散後、漂着して新たに群落を形成する。水位変動等により干陸地に漂着する場合もあるが、根茎断片は大気中に根茎が露出した乾燥条件下でも3ヶ月間生存が可能とされ、再び水位変動や降雨等によって生育に好適な水分条件下におかれると、定着する可能性も十分にある。定着時は1個体の根茎断片であっても翌年は旺盛に抽苔して開花結実するため、開花に至る個体の外部形態を把握しておくことは重要である。(373頁)
 外部形態から春季に新鮮重が重く、緑葉数の少ない分蘖は花芽である割合が高く、逆に新鮮重が軽く、緑葉数が多ければ葉芽である確率が高いことが明らかとなった。また、開花に至らない個体は旺盛な生育を示す傾向にあるため、分蘖を刈取れば翌年の生殖生長を抑制することが可能である。
 既に日本全土に分布が拡大している現在、根絶を望む考えは現実的ではない。キショウブ群落が他の生物に対して与える生態的影響については今後も検討する必要があるが、環境圧の高い場所において修景を目的とした緑化が期待される場合、キショウブは有用種である。ゆえに、今後の水辺の景観形成の場面では、本研究で明らかにした花芽を有する割合の高い分蘖を活用して、春季に植栽後、開花による美観を速やかに創出することを推奨する。開花後は花茎を切除して種子散布を防ぐとともに、地上部を夏季から秋季に1回刈取って、翌年の稔実朔果数を5割~8割まで減少させる。更なる生殖生長を抑制するためには、刈取り回数を増加するなど検討して、群落の拡大を抑制し、その場で許容される群落を適切に維持することが望ましい。(374頁)

中と上の段の草刈り 8月18日

7月23日の下段に続き、午前中は中段、夕方は上段の草刈りをし、岩殿D地区の草刈りは終了しました。キショウブは株下から刈り取りました。
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キショウブの花茎切除 5月24日

入山沼下の岩殿I地区の湿地化している耕作放棄地にはキショウブが群生しています。定着にいたった経過は不明ですが、この数年、おそらく花粉の拡散や根茎の断片の漂着により下の岩殿B地区やD地区、水路沿いにキショウブは広がってきています。今日は細川さんがキショウブの花茎を切り取りました。今後、花茎の切除や地上部を刈り取ることにより、秋の種子散布を防ぎ、翌年の稔実朔果数を減少させて、群落の拡大と逸出を防止します。

岩殿I地区のキショウブ群落
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岩殿D地区の上の区画
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児沢ブルーベリー園周辺
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草刈り機で地上部を刈り取りました。

中嶋佳貴・沖陽子「管理指針に必要なキショウブの繁殖特性の解明」(『日本緑化工学会誌』43巻2号、2017年)

岩殿B・D地区の草刈り 4月29日

岩殿B地区の上の区画の草刈りをしました。D地区の上の区画に落ちていた落枝や笹を集めて積みました。
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続いて岩殿D地区の上の区画の草刈りをしました。入山沼堰堤下の岩殿I地区から逸出したキショウブが2ヵ所にまとまって生えています。いずれ根から掘りあげて退治します。
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入山沼下の利用権取得田んぼ 1月26日

今年から農用地利用集積計画により利用権を取得した入山沼下の耕作されていない田んぼです。地権者の皆さま、ありがとうございます。

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畦の部分の雪はとけているので4枚の田んぼだったことがわかります。

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入山沼の堤下。ヤナギ、ハンノキ。キショウブ。

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岩殿B地区(岩殿1369)の上。ヤナギ。

入山沼は氷がはっていました。
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D地区の草刈りが終る 10月5日

岩殿D地区の草刈り。9月11日の3段目終了から間が空いてしまいましたが、今日、1段目、2段目の草刈りが終わりました。耕作されなくなって久しく、田んぼと水路を区切っていた畦は残っていません。
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刈払機で刈れる桑の木は倒し、オギはそのまま残しました。冬になって刈る予定です。
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1段目
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水路際にまとまって生えているキショウブが水路から田んぼへの溢水を阻害して湿地化が進んでおらず、セイタカアワダチソウが群生している。

2段目
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ヤナギの木が何本も生えている。畦がなくなっているので、水路と田んぼの高低差(起伏)がなくなって4割位の面積が湿地化。

岩殿丘陵入山谷津の植物調査 第15回 7月10日

土曜日から日中の気温が連日35℃を越える日が続いています。8日(土曜日)35.0℃、9日35.0℃、10日35.3℃(鳩山)。二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんの4人で7月の植物調査をしました。猛暑の中、ありがとうございました。
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今回の植物調査の記録は、こちらでご覧ください。加倉井さん、当日の記事アップありがとうございます。
昨年、この時期は、6月20日7月25日に実施しました。作付けや草刈りのスケジュールがまだきちんと定まっていないので、昨年と今年では各エリアの様子がかなり違います。

5月14日、根から掘り出したD地区中段と6月23日刈払機で上だけ刈った上段のキショウブ群生地の現状。
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岩殿D地区の草刈り 6月23日

岩殿D地区の上の段の草刈りをしました。アズマネザサが一面に繁っている段です。日本の侵略的外来種ワースト100 指定種.外来生物法で要注意外来生物に指定されているキショウブも刈り取りました。
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D地区の草刈り 6月16日

今日は岩殿D地区の中段の草刈りをしました。入山沼へ向かう道路から道下の耕作放棄地に下りる道のあるところです。
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B地区の田んぼ側はセイタカアワダチソウの群落にオギが混ざった状態です。その中にワレモコウが分布をひろげています。道路側は入山沼から漏水した水が水路の遺構を流れてきますが、ここで水路は埋まって形状を失い、行き場を失った水が溜まって湿地となっています。沼下に群落があるキショウブが分布を拡げてきましたが、この区画では根から引き抜いて拡大を阻止しています。

キショウブを抜く 5月14日

入山沼下の湿地化した耕作放棄地には要注意外来生物のキショウブ(アヤメ科)が繁殖し、黄色の花が目立つ季節になりました。岩殿D地区でも上の段と2段目の湿地化している部分に増えてきていますが、D地区ではキショウブを除去することにしました。スコップを使って根から抜きました。
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※このブログの過去の「キショウブ」に関わる記事

岩殿丘陵入山谷津の植物調査 第12回 4月24日

二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんの4人で17年度最初の植物調査を実施しました。
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岩殿D地区は、花と蝶を楽しむバタフライガーデンとして整えていく保全方法もあるのかと思いました。また湿地化しているところが拡大しキショウブが増えてきています。キショウブをどうするのかこれも課題です。

※今回の植物調査の記事は、こちらをご覧ください。加倉井さん、ありがとうございます。


水路の整備 3月21日

岩殿A・B地区の田んぼは入山沼の水を水源にしています。入山沼とA地区の間も昔は田んぼでしたが、今は耕作放棄地となって、ハンノキやヤナギ類、キショウブが群生している湿地です。耕作放棄地分の水路の上にかかっているアズマネザサをざっと刈払いました。
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田んぼの排水用の塩ビ管や畦シートの残骸など見つけました。耕作を止めてからどのくらい経っているのでしょう。

キショウブ

道下の耕作放棄地にキショウブの葉が出ていました。
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きれいな花が咲きます。(昨年6月1日の写真
水辺に生育し美しい花を咲かせる植物なので,「ビオトープ創出」等のために利用される事が多いそうです。明治時代に渡来した外来種で日本の侵略的外来種ワースト100に 指定され、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律、2005年6月施行)で要注意外来生物に指定されています。

キショウブ

キショウブ(アヤメ科)。岩殿B地区の水路の側に咲いています。
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※キショウブ(独立行政法人農業環境技術研究所『外来植物図鑑』より
ヨーロッパ~西アジア原産。アヤメ科の抽水性の多年草で、高さ0.5~1.3mになる。アヤメ属は世界で約300種が知られる。日本には約10種が自生する。本種以外にジャーマンアイリスなどの園芸品種の総称や、イチハツなどの逸出が報告されている。ハナショウブに似るが、花被片は鮮黄色なのが特徴である。明治30年頃に観賞用として導入され、現在では全国にみられる。繁殖力が強く、海外では水路等の雑草になっており、日本でも水辺の在来種と競合・駆逐のおそれがある。すなわち、日本のアヤメ属のうち、カキツバタ等の5種類が絶滅危惧種であり、それらの遺伝的攪乱のおそれがある。また、繁殖力が強いので、水辺の在来種と競合し、駆逐するおそれがある。一方、水中の窒素、リン、塩類の吸収性に優れ、美しい花を咲かせる植物なので、「ビオトープ創出」等のために利用される事がある。
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