岩殿谷津田自然くらぶ
※ニクイロババヤスデ(YouTubeの『夢みるドリー』チャンネル) 1:10ヤスデについて ヤスデは多足類の中で最も歩肢の数が多くムカデ同様、頭部と胴節で構成されています。ムカデとの大きな特徴の違いは胴節から二対の歩肢が生えることと食性です。ムカデが肉食性なのに対してヤスデは朽木や枯葉、腐葉土などを接食する植食性です。ムカデに比べて歩行速度も遅く捉えることも容易です。外敵からの防御方法として丸まることと臭気のある分泌液を分泌することです。本来は敷地などの石下やブロックの下、倒木の裏などの湿気のある場所でひっそりと暮らしていますが繁殖期になると大量のヤスデが発生します。梅雨の時期などに溺死を防ぐため高いところに上る習性があるため、建物の基礎を伝って室内に侵入される被害が出ます。
タマバチ科の多くの種は、コナラ属の植物に虫こぶを作り、世代交番をおこなう。世代交番とは、オスとメスのいる両性世代とメスだけの単性世代とを交互に繰り返す現象で、同種であっても二つの世代間でゴールの形成部位や形態、そして成虫の形態も異なる。「なぜ性はあるのか」という生物学の重要問題を考える上で、世代交番という現象は大変興味深い。(図録12頁)
所沢とトコロを結び付けるものはなんでしょうか。それは、地名にあります。
「ところさわ」という地名は、文明19(1487)年、室町時代に書かれた『廻国雑記』や、文化12(1815)年に書かれた 『武蔵野話』に見られるように、古くは野老沢と書きました。
地名の由来は、在原業平(ありわらのなりひら)がこの地に寄った時、付近一帯が沢で、トコロが多く自生していたので「ここはトコロの沢か」 と言ったのを伝え聞いて村名としたという説と、アイヌ語が語源であるという説があります。
アイヌ語で沼地・低湿地を意味する「ト・オロ」という言葉と「沢」同じ地形を表す言葉が重なって「ところさわ」と呼ばれていたところに「野老」の字が 当てられたという説です。「ところ」や「とろ」またはこれに近い発音を持つ地名が、「ト・オロ」にあたる地形で数多く見られます。 こちらの説では、在原業平の話は出所が明らかでなく、後世地名の由来を説明するために作られた話としています。
いずれにしても、トコロが自生していたのでしょう。『廻国雑記』には「野老沢といへる所へ遊覧」に行き、
「野遊のさかなに 山のいもそへて ほりもとめたる 野老沢かな」と詠んだとされています。(K)
※野老(『コトバンク』)
林成多「日本産ヒラタドロムシ図鑑」 2009年5月
吉富博之「ヒゲナガハナノ ミの幼虫の生息場所」(『甲虫ニュース』第122号、1998年6月)
筆者は、 愛知ll豊田田市西広瀬において、 本種の幼虫を観察しているので、 生態的な知見を報告する。
幼虫の生息場所は水分の多い休耕田であった。幼虫は秋から春にかけて、 水中にある落ち葉や倒木の下などで多く観察できた。尾突起を水面に突出させている幼虫もいた。 動作は緩慢で、 おそらく有機物を食していると考えられる。 蛹については観察することができなかった。 この休耕田にはヒメタイコウチやイ モリ なども生息していた。
林 (l 986a) の観察とは、幼虫の体に泥がこびりついていない点と、 土中からは採集されなかった点が異なっている。 おそらく 、 通常の幼虫の生息場所は湿地中の水中であり、 蛹化する際に土中に潜り込むのではなかろうか。……
アワフキムシ(カメムシ目アワフキムシ上科の昆虫の総称)

アワフキムシ図鑑(昆虫エクスプローラ)
クビキリギス(キリギリス科)

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科) ナナホシテントウ(テントウムシ科)




ミナミヒメヒラタアブ(ハエ目ハナアブ科) ハルジオン(キク科)

キスジホソマダラ(マダラガ科) イボタノキ(モクセイ科)


キイロホソガガンボ(ガガンボ科)


マルバヤナギ(ヤナギ科)
岩殿谷津田自然くらぶ会則
第1条(名称)
本会の名称は「岩殿谷津田自然くらぶ」とする。
第2条(活動場所)
本会の活動場所は、埼玉県東松山市大字岩殿及びその周辺とする。
第3条(事務局の所在地)
本会の事務局は事務局自宅におく。
第4条(目的)
本会は第3次東松山市環境基本計画のうち、市民プロジェクト「里山保全プロジェクト」を推進することを目的とし、2023年4月1日設立する。
第5条(活動・事業の種類)
本会は前条の目的を達成するために、次の各号に該当する活動(事業)を実施する。
①植物観察会。
②岩殿丘陵入山谷津の植生調査。
③ここでの活動が各地に展開するよう、情報発信、リーダー養成などを行う。
④その他、目的達成に必要な活動を行う。
第6条(会員・入会)
本会の目的に賛同し既定の会費を納入した者を会員とする。
第7条(会費・会計年度)
会費は年額2,000円とする。
4月1日から3月31日までを会計年度とする。事業年度も同様とする。
第8条(運営及び意志決定)
本会の重要なことは、会員同士の話し合いで決める。
第9条(役員・任期)
本会には代表・事務局・監事をおき、会員から互選する。
①代表は本会を代表し、会務を統括する。
②事務局は本会の事務のとりまとめ、活動の運営及び会計を行う。
③監事は会の活動及び会計を監査する。
④役員の任期は2年とする。ただし、再任を妨げない。
付則 この会則は2023年4月1日から施行する。
目的:岩殿入山地区とその周辺の自然観察会を通して、植物調査の成果を市民共有のものとし、さらに参加者が自然観察の楽しさ、大切さを学びながら、自然を守る活動、豊かな自然を次世代につなぐ活動に取り組んでいく機会を提供していく。
内容:①入山谷津の四季折々の植生変化を学ぶための定点観察会を開催する。②耕作放棄地、休耕田の植生変化を記録するための湿地コドラート調査。③谷津田の林縁のそで群落、マント群落は希少なつる性植物や生きものの棲息地なので、保護のための記録調査を実施し、観察用に名札付け、支柱設置等を行う。④ブログなどで情報発信、観察の栞などを発行する。
自然観察会を通じて、これまでの植物調査の成果を市民共有のものとし、さらに参加者が自然観察の楽しさ、大切さを学びながら、自然を守る活動、豊かな自然を次世代につなぐ活動に取り組んでいく機会を提供します。九十九川の源流である岩殿谷津は都市近郊に残された希少な緑の空間です。この谷津の魅力を東松山市民はもとより、広く市外、県外の人たちにも発信して、共感、理解者を増やすための活動をすすめていきたいと考えています。