岩殿谷津田自然くらぶ
人の小指よりもはるかに小さい、緑色の虫。日本在来のコガネムシの一種「マメコガネ」、英語では「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれ、侵略的外来種とされています。今月、ドイツとスイスとの国境に近いフランス東部の都市で2匹見つかりました。列車やトラック、車に入り込んで運ばれたとみられ、フランスで確認されたのは初めてです。マメコガネは、ブドウやトウモロコシなどを食い荒らす恐れがあり、EUはマメコガネが拡散すれば、農業への被害額は日本円にして年間およそ1兆3000億円に上ると試算しています。(「グッド!モーニング」2025年7月11日放送)



※花外蜜腺<アカメガシワ<植物雑学事典<岡山理科大学生物地球学部生物地球学科旧植物生態研究室(波田研)HP
アカメガシワの葉には、蜜腺があり、よくアリが吸蜜に来訪している。葉の基部には、一対の明瞭な蜜腺があり、これが最も多量の蜜を分泌しているようである。若木やシュートでは、これ以外に葉の縁にも点々と蜜腺があり、特に雨上がりの夕方などには多数のアリが吸蜜に来訪しているのを観察することができる。このような、花以外の蜜腺を花外蜜腺といい、アリが来訪してパトロールすることによって、ガの幼虫などから食害されることを防いでいると考えられている。※集団を絶滅させる”裏切りアリ”の謎に挑む – 京大・土畑重人博士 < academist Journal
アカメガシワの葉に形成される蜜腺は、若木やシュートの葉で典型的に形成され、大きく育った木では葉の縁に形成されるものが不明瞭となる。また古い葉では、活性が低いようである。小さな木の葉はあまり食害を受けないようであるが、大きな個体は時として葉が全滅するほどの被害を受けるのは、そのためであると思われる。……
……日本で行列を作って歩くアリの多くは、アミメアリです。そう聞くと、メジャーなアリであるかのように思われるかもしれませんが、実はアミメアリって、大きくふたつの理由から、一般の社会性昆虫という枠組みが当てはまらないんですよね。まず、アミメアリには女王がいません。逆にいうと、アミメアリ全てが女王として振る舞うと言っても良いのですが。アミメアリの社会は、巣に住んでいるみんなで卵を産み、それをみんなで育てるという仕組みを持っています。みんなが働きアリで、みんなが女王アリというように、分業していないアリなんですよね。もうひとつは、オスがいないことです。アミメアリは、単為生殖で子供を作ります。厳密には、オスも少しはいるんですけれども、全く機能はしていません。こういうふたつの性質をあわせ持つアリはかなり特殊で、全部で1万数千種いるアリのうちでも、2種類だけなんです。もしかすると、アミメアリがオスを作る性質はなくなるかもしれません。ただ、それば難しいところで、そもそもなぜ「性」が存在するのかということも、進化生態学の大きな問題なんですよね。……
集合場所:物見山駐車場
電車・バスの方 9時高坂駅
昼食、飲みもの持参 終了は2時半頃予定
萼片は(2~)、4、5(~7)。花弁は2~5(~7)で基部は筒状で裂片は敷石状または瓦重ね状。
形態 ……花は五六月、当年枝に頂生又は腋生の総状花序、花冠は漏斗状、下垂乳白色、5深裂、径18~20~25㎜、裂片は狭卵形、外面白色、星毛密生す、ハクウンボクより小形、萼は無毛(ハクウンボクは白色星毛あり)少しく香気あり、枝端に緑白色蓮花状のものを多く見るがこれはエゴノ猫足という虫癭[ちゅうえい、むしこぶ。ゴール(gall)、フシ(付子)]である。(663頁)
センダン(センダン科)
サビ病(担子菌類サビキン目の胞子堆)
●1970年代:比企地域では、坂戸市と嵐山町で2本のバイパス道路が開通するなど、交通網の拡張整備が始まりました。新しい住宅地の分譲も開始されています。また、1978年に地球観測センターが設立されました。
(1)地球観測センター(EOC)設立(1978年)
(2)鳩山ニュータウン(鳩山町)(1974年分譲開始)
※国営武蔵丘陵森林公園(1974年開園)
●1980年代:比企地域は、関越自動車道東松山ICより西側が開通して交通の便が良くなりました。経済成長時に建設された住宅地の分譲開始が多くみられました。また、東武東上線若葉駅の開業に伴いフジミ工業団地が建設され、たくさんの工場が建設されました。
(1)入西地区「坂戸ニューシティにっさい」(坂戸市)(1989年分譲開始)
(2)小川みどりが丘(小川町)(1989年分譲開始)
(3)東松山マイタウン(東松山市)(1988年分譲開始)
(4)高坂ニュータウン(東松山市)(1984年分譲開始)/埼玉県こども動物自然公園(1980年開園)
(5)富士見工業団地(川越市・坂戸市・鶴ヶ島市)(1981年)
(6)おがわパークヒル(小川町東部)(1981年分譲開始)
(7)関越自動車道(東松山IC-前橋IC)(1980年開通)
●1990年代:ゴルフ場の建設が目立つ年代です。また、2000年以降は圏央道の鶴ヶ島JCT-川島IC開通と関越道の嵐山小川ICの開通により交通の便が良くなりました。交通の便が新たに良くなった東松山市を囲む比企の3地域に大型スーパーの開店が相次ぎました。
(1)WANBISHI関東TOSSセンター(寄居町)(2007年竣工)
(2)カインズベイシアフードセンター嵐山店(嵐山町)(2006年竣工)
(3)関越自動車道 嵐山小川IC(2004年開始)
(4)若葉駅西口(鶴ヶ島市土地区画整理)(鶴ヶ島市)(2004年供用開始)
(5)東武東上線つきのわ駅(2002年開業)
(6)嵐山花見台工業団地(1995年分譲開始)
(7)吉見長谷工業団地(吉見町)(1990年供用開始)
(8)春日工業団地(深谷市)(1990年供用開始)
●2010年代:1990年代から2000年代に掛けて、郊外に大型ショッピングモールの開店が目立ちました。主要な道路交通網が1990年代と2000年代において整備され、工場や物流施設の建設が多くみられます。(1)カインズスーパーモール川島(川島町)(2017年竣工)
(2)ライフガーデン東松山(東松山市)(2014年竣工)/ピオニウォーク東松山(東松山市)(2010年竣工)
(3)ホンダ埼玉製作所 寄居完成車工場(2012年竣工)
(4)月の輪地区(滑川町)(2011年分譲開始)
(5)ホンダ埼玉製作所 小川エンジン工場(小川町)(2009年稼動開始)
(6)首都圏中央連絡自動車道(鶴ヶ島JCT-川島IC)(2008年開通)、(川島IC-桶川北本IC)(2010年開通)
(7)なめがわ森林モール(滑川町)(2006年竣工)
●2021年(光学センサ)・2018年(レーダ):坂戸西スマートICの開通、圏央道川島ICから東側への延伸で、交通網が発達し、周辺地域に工場や物流施設の建設が多くみられます。
(1)プロロジスパーク東松山(東松山市)(2018年竣工)
(2)西吉見南部工業団地(吉見町)(2014年竣工)
(3)良品計画鳩山センター(鳩山町)(2014年竣工)
(4)東松山葛袋産業団地(東松山市)(2014年竣工)
(5)関越自動車道坂戸西スマートIC(2013年開通)/DPL坂戸(大型マルチテナント型物流施設)(坂戸市)(2020年竣工)
ー樹の花・野の花・訪花昆虫を学ぶー
林縁・林床のコアジサイ・ウツギ・ヤブデマリ・ガマズミ
斜面に咲くシソバタツナミ・畦地の湿性植物たち
日時:5月18日(日) 開会午前9時40分~午後2時30分解散予定
集合:電車の方 9時10分高坂駅西口バス停前集合
車の方 9時30分物見山駐車場(岩殿観音先右手・市民の森入り口)集合
受付:物見山駐車場 持ち物:お弁当・飲み物
コース:市民の森(WC休憩)→ボッシュ林→入山谷津(昼食)→岩殿観音
参加費:500円 (保険・資料代含む) 申込電話番号はチラシをご覧ください
十年ほど前、縁あって岩殿丘陵・谷津田が定点観測のフィールドの一つに加わった。この谷津田は九十九川沿いを辿って、奥まった源流付近、市民の森とボッシュ林に挟まれた谷津のどん詰まりの地点にある。近くに入山沼があることから入山谷津ともいう。ここはかつての棚田、今はほぼ耕作放棄地となっているエリアで、保全活動をしている岩殿満喫クラブ代表の依頼で、2016年から毎月1回、おおよそ70回の植生調査をしてきた。そして23年、植生調査の成果を基に「自然観察を通して岩殿谷津田の魅力を発信する」ことを活動目標として「岩殿谷津田自然くらぶ」を立ち上げることとなった。24年11月16日、岩鼻運動公園で開かれた東松山市の第1回産業祭では、同じフィールドで活動する「市民の森保全クラブ」、「岩殿満喫クラブ」とも連携、ブースを共有してパネル写真、標本の展示、シュロバッタづくりで市民と交流する機会も得た。首都圏近郊では希少な存在の谷津田。そこには斜面林、林縁のマント群落、そで群落、作業道、畔地、棚田の名残をとどめる休耕田、耕作放棄地で、わずかに残る田畑がある。これらの多様性のある里山の環境は多くの希少な植物、生きものたちが棲息する希少な空間となっている。※これまでの植物調査、植物観察会時に二宮さんが撮影した生き物、谷津景観等の写真は、当ブログのカテゴリー「自然観察会」、「岩殿グループ写真館」、「植物調査」に掲載しています。
四季折々の谷津田の風景、植物、生きものたちとの出会い、フィールドで得た感動、発見は多々あるが、ここでは春夏秋冬の風景を以下、一口メモでお伝えしたい。
◇岩殿谷津田の四季
《春》ヤマザクラ、コナラが描く山笑う色彩のグラデーション。畔地には、レンゲ、タンポポ、スミレソウ。カラス、スズメの交雑カスマグサ。休漁にはニオイタチツボ、畔地にはノジスミレ。《初夏》深緑の5月になるとキンラン、ギンラン。下旬にはマルバヤナギの柳絮が谷津に小雪のように舞い、尾根のアカマツ林からは晴れ間に聞こえるハルゼミの「ギーギー」、「ムゼームゼー」の合唱。田んぼからはシュレーゲルアオガエルが、巻き舌ふうに「キリリッ、キリリッ」と鳴く。《晩秋》斜面露頭に小さなキッコウハグマの希少な開放花がひっそりと咲く。葉は亀甲、花冠には各々3個の小花、先は5つに深く裂ける。カラスウリ、スズメウリ、ノササゲ、サルトリイバラ、ツルウメモドキ、陽光に輝くトパーズ色のヘクソカズラだって美しい。林縁は色とりどりの抱石の如し。カラフルなつる植物の世界。《冬》「冬山惨淡として眠るがごとし」冬の訪れを告げるふわふわと飛ぶ雪虫。名はケヤキフシアブラムシ。落ち葉の上を雌のフェロモンに誘われ、ひらひら舞うのはクロスジフユエダシャク。田面には湿性植物のロゼット。冬越しの生きものたちはとても健気。
ガビチョウはなかなかしかと顔姿がみられませんが、こんな顔をしています。





1997年、第20回日本スリーデーマーチ記念大会を祝して、当時105歳の双子、成田きんさんと蟹江ぎんさんが植樹した、岐阜県根尾村(現・本巣市)から贈られた国指定天然記念物「根尾谷淡墨桜』の苗木が大きく育ちました。写真提供:岩殿谷津田自然くらぶ小河さん
遅ればせながら青木の入りでウォークのメンバーに合流、ヤマノイモのむかごも大ウケだったですネ。お父さんもお母さんもトロロの味を体感。木々の紅葉、草紅葉、木の実、草の実。谷津田の秋は自然を学ぶ教材の宝庫。目で錦繍の秋を楽しみ、落ち葉を踏みしめる音で秋を知り、舌でむかごの味を、コセンダングサのひっつき虫でマジックテープのヒントを、五感で楽しんでもらうたかと。
親子観察会の大切さをあらためて。いろいろ反省もありましたが、少しはお役に立てたかと思います。メンバーでキッコウハグマをしっかりと観察でき、岩殿を満喫できました。
若いお父さん、お母さん、そして子どもたちと、花の少ないこの時期でしたが、ノハラアザミの種子(風散布)を飛ばしたり、アオツヅラフジのアンモナイトのような形の種子、カラスウリの大黒様に似た形の種子の観察など、時々歓声があがる楽しいひとときを共有しました。
集合:①9時10分
高坂駅(東武東上線)西口バス停2番
②9時40分(車の方)
物見山公園駐車場
参加費:500円(会員は無料)
持ち物:お弁当、飲み物、ルルーペ(あれば)、雨具、保険証など
①はじめに、②ツヤハダゴマダラカミキリってどんな虫?(分布、寄生植物、生態、海外での被害状況)モニタリング手法 ③いつ、どんなところで探すの・・・、④どんな樹木を観察するの・・・、➄ツヤハダゴマダラカミキリの痕跡を探します(脱出孔、産卵痕、フラス)、⑥上記③の痕跡が見つかり、ツヤハダゴマダラカミキリによる被害が疑われる樹木では、更に成虫が居ないか探します(形態、在来種ゴマダラカミキリとの見分け方)、⑦ツヤハダゴマダラカミキリによる被害木と確認された樹木や強く疑われる樹木は、樹木の内部に潜む卵、幼虫等を以下の方法で確実に駆除します(被害木の確認、伐倒駆除、薬剤防除、捕殺) 参考①農林水産省の病害虫リスクアナリシス(PRA)報告書による寄主植物 参考②ツヤハダゴマダラカミキリの発生情報(2020年以降~24年1月26日現在)埼玉県は白岡市、松伏町、飯能市の3か所)
①ゴマダラカミキリは胸部に2つの白紋があるが、ツヤハダゴマダラカミキリにはない。
②ゴマダラカミキリは上翅基部の表面がボツボツしているが、ツヤハダゴマダラカミキリは滑らか。
③ゴマダラカミキリは白色軟毛があり白くなっているが、ツヤハダゴマダラカミキリにはない。
愛知県を含め、日本には在来のゴマダラカミキリが生息しています。ツヤハダゴマダラカミキリはゴマダラカミキリの近縁種であり、両種の姿はとてもよく似ています。【主な形態の違い】
・ゴマダラカミキリは前胸部に1対の白斑がある(個体によっては非常に薄い場合がある)が、ツヤハダゴマダラカミキリにはない
・ゴマダラカミキリは前翅のつけ根に細かい突起や点刻があるが、ツヤハダゴマダラカミキリは滑らか
・ゴマダラカミキリは小盾板(左右の前翅のつけ根の間にある三角形の部分)に白斑があるが、ツヤハダゴマダラカミキリにはない【生態・影響の違い】
ゴマダラカミキリもミカン類やイチジクの害虫として知られていますが、ゴマダラカミキリは幼虫が樹木の根際のみを食害するのに対し、ツヤハダゴマダラカミキリは地上2~5mという高い位置の主幹まで加害することや、やや弱った樹木を加害する傾向があることなどから、樹木へ与える被害はより深刻になります。また、ゴマダラカミキリと異なり、ツヤハダゴマダラカミキリは侵入が樹木の少ない都市部に限定されているため[愛知県では?]、生息密度が高くなる(限られた樹木に被害が集中する)ことで樹木を枯らす可能性がより高くなります。
2021年10月に埼玉県内でツヤハダゴマダラカミキリの発生が確認されました。ツヤハダゴマダラカミキリは多種類の樹木を加害することが知られ、海外では植栽樹等に甚大な被害を及ぼしています。また、本虫は国内にまん延した場合に有用な植物に重大な損害を与えるおそれがあるとして、農林水産省が定める国の重要病害虫に指定されています。これまで国内で本虫による農作物への被害は確認されておりませんが、本虫はバラ科リンゴ属やナシ属などの果樹類等に拡散することが懸念されます。特に、本県では梨の生産が盛んであり、本虫による被害が生じないよう注意が必要です。……
・特徴 成虫の体長 約20~35mm・生態 幼虫はしばらく樹木の内部で過ごし、成虫になると樹から出てくる。成虫は5~10月に出現し、産卵を行う。
・被害 幼虫が樹木内に侵入して樹木内部を食害する。被害が進行すると樹が壊死し、倒木等の危険が生じる。
・自然分布 大陸中国(香港含む)~朝鮮半島
・寄宿植物 トチノキ属、ニレ属、カエデ属、ヤナギ属、リンゴ属、ナシ属、サクラ属など
ノハラアザミ(キク科)
虫さんが来たら花粉を出す ノハラアザミをはじめとするアザミの仲間は、開花してもすぐに花粉を出しません。花に何かが触れたという刺激を検知してから初めて、花粉を出します。つまり虫さんが花にくるタイミングを見計らって花粉を出しているのです。効率よく虫さんに花粉を託すための作戦なのでしょう。ただ1つの花が刺激を検知するのは一回きり。花粉を出すと雄しべは役目を終え、今度は雌しべが顔を出します。
ノイバラ:葉は長さ6~14cmの奇数羽状複葉で互生する。葉柄は約1.5cm。小葉は3~4対。頂小葉は側小葉より少し大きく、最も下の側小葉が最も小さい。側小葉は長さ 2~5cmの卵形~長楕円形。先端は短く尖り、基部は鈍形または円形。葉縁には鋭いきょ歯がある。小葉は薄くて柔らかく、表面は緑色で無毛または、短毛を散生し、ややシワが目立つ。裏面と葉軸は淡緑色で軟毛が密生し、ときに腺毛が混じる。葉軸には小さい棘がある。葉柄の基部にある托葉は葉柄に合着し、縁はクシの歯状に切れこみ、赤い腺を多数つける。新枝は緑色で、のち褐色を帯びる。托葉の基部に根元が扁平になった鉤形の鋭い棘が対になって生える。
テリハノイバラ:葉は長さ 4~9cmの奇数羽状複葉で互生。小葉は2~4対。小葉柄はほとんどない。頂小葉と側小葉はほぼ同じ大きさで、葉身は 長さ 1~2cm、幅 0.7~1.5cm の広倒卵形~倒卵状楕円形。先端はまるいものが多いが尖るものもある。縁には粗いきょ歯がある。托葉は緑色で、面状部分が広いのが特徴、縁にはきょ歯があり先端は腺になる。
④葉は革質で厚く、小葉の表面は深緑色、裏面は帯黄緑色で、両面とも無毛で光沢がある。葉軸には腺毛や棘がある。 枝は無毛で、長さ0.3~0.5cmの鉤形の棘がある。(『葉と枝による樹木検索図鑑』HP)
サルナシ(マタタビ科)

- 雑木林とその周辺に普通に生え、旺盛につるをのばしてあちこちに絡みつくように育っています。さらに地下茎を横走ながら広がっていき、株の全容がつかめないほどになります。同じ仲間のアケビといっしょに生えていることも多く、アケビとの間にゴヨウアケビという雑種をつくります。
- 三葉の名のとおり、小葉は3枚です。葉のふちには波打つような切れこみが入ります。落葉樹ではありますが、冬も葉が残っていることも珍しくありません。
- 花期は春で、芽吹きとともに開花します。雌雄同株ですが、雄花と雌花があります。雌花は1個から3個で花茎の根もとにつきます。雄花は多数で、花茎の先のほうに穂になってつきます。花色はアケビに比べると濃く、ワインレッドのような色です。
- なかなか果実ができない アケビもミツバアケビも、たくさん生えているのにもかかわらず、果実はなかなか見られません。これは結実するためには、ちがう株からの花粉がつかないとダメという性質があるためです。アケビ類は、林内のほうぼうからつるが出ていて、何株もあるようでも、じつは全部地下茎でつながっていて、1つの株しかないということも珍しくありません。そのため、結実できる場所は意外に少ないのです。
- やや湿った日当たりの良い場所に生育します。特に水田のあぜや沼べりなどに多く見られる傾向があります。茎や葉は分厚く水分を蓄える構造になっているため、乾燥にもよく耐えます。
- 葉は小さくて丸っこく厚みがあります。株はぶちぶちとちぎれやすいのですが、ちぎれた枝からも簡単に発根して復活することができます。屋上緑化などに使われる多肉植物のセダムと同じ仲間です。
- 初夏に黄色い花をいくつも咲かせます。ただしタネはできません。花後に果実っぽいものが残ることもありますが、次第にしぼんでいき、脱落してしまいます。
- タネの代わりに…… タネができない代わりに、花後、葉のわきにいくつもの子株をつくります。この子株は成熟すると親株からぽろっとはずれて、土の上に落ちます。やがて発根し、そこから新しい株として育っていくのです。コモチマンネングサの子持ちは、この様子から来ています。親株は、子株が成熟すると枯れてしまいます。子株から育った苗が越冬して、翌年花を咲かせるのです。


ナガバジャノヒゲは、分類学上ジャノヒゲの変種として位置づけられています。ジャノヒゲは、ナガバジャノヒゲに比べると葉が明らかに短く、地下茎で横に広がっていく傾向があります。一方のナガバジャノヒゲは、地下茎をあまり出さずに、同じ場所にこんもりとした茂みをつくり続ける傾向があります。ただ、若い株だと、ジャノヒゲとの区別が難しいこともあります。(野田市『草花図鑑』)
ヒメリュウキンカが金沢市内で黄色い花を咲かせ、春の訪れを感じさせている。見た目は小ぶりでかわいらしいが、実は外来種。日本固有の種への影響はないのか心配する声が、「Your Scoop〜みんなの取材班(ユースク)」に寄せられた。専門家に聞いてみた。(鈴木里奈)ヒメリュウキンカは欧州原産。日本で特定外来生物などには指定されていない。県立自然史資料館(同市)の学芸員、中野真理子博士によると、日本の固有種を駆逐している事実は確認されていない。一九五〇年代ごろに園芸用として国内に入り、金沢市内でも一時、流行したという。葉の形が似たリュウキンカから名前が取られたが、属は異なる。英語名のセランダインとも呼ばれる。種子繁殖はせず、湿潤な場所を好み、水流や土に付いて移動。動物の移動や工事の実施などにより、人の生活圏で分布を広げている。市内ではここ五、六年ほど増加しているといい、金沢城公園や卯辰山公園といった観光地でも見られる。中野さんは「今のところ、悪さをするようには思えない」と話す一方、「どんな外来種でも、何がどうつながるか分からない。悪い影響を与えていないか気に掛けないといけない」と警鐘を鳴らす。
不安の芽摘みたい 外来種の黄色い花「ヒメリュウキンカ」を駆除する動きが、金沢市内各地で広がっている。その繁殖力の強さから、不安がる人が多いためだ。本紙が「Your Scoop〜みんなの取材班(ユースク)」に寄せられた投稿を基に分布拡大の現状を報じた後、市外での目撃情報や、除草に苦労しているという声も多数寄せられた。(鈴木里奈)四月中旬の日曜昼ごろ。金沢城公園の二の丸広場(金沢市丸の内)近くで五、六人の作業員が草むらにしゃがみこみ、ヒメリュウキンカを駆除していた。「むしっただけでは、また生えてくるから」と、スコップで花を一株ずつ丁寧に根元から掘り取った。園内で繁殖が広がっているため、金沢城・兼六園管理事務所が駆除を決めたという。ヒメリュウキンカは欧州原産の花で、湿潤な土地を好み、繁殖力が強いのが特徴。園芸用品種として国内に入り、市内でも増えていった。鈴木大拙館(同市本多町)横の散策路でも、同館の賛助会員が昨年から駆除をしている。除草後は、在来種のショウジョウバカマ、カタクリなどが再び姿を見せたという。県立自然史資料館(同市銚子町)によると、ヒメリュウキンカは土の中にある球芽(きゅうが)で繁殖するため、駆除するには土壌を全て取り除く必要があるという。環境省外来生物対策室の担当者は「ヒメリュウキンカは生態系への影響が確認されておらず、行政としてできることはない」と説明。「気になる場合は個人で対策し、防ぐしかない」と話している。
※生薬の花 ニワトコ(日本薬学会HP)
あの有名な[ハリーポッターの]物語や映画に魔法使いの杖として登場していたのがニワトコという植物です。ニワトコは山野に見られる落葉の低木です。葉は対生で、羽状の複葉は長さ15~30cmになり、花は新芽が出る春に開き、赤い果実を付けます。若葉は食用または民間薬として用いられます。生薬として利用される薬用部位は3箇所あり、茎はセッコツボク(接骨木)、葉はセッコツボクヨウ(接骨木葉)、花はセッコツボクカ(接骨木花)と、それぞれ呼びます。茎と葉は7~8月に取り、花は開花直前に採取し陰干しにして使用します。セッコツボクは粉末にしてオウバクと混ぜ、水を加えて練った物をガーゼに塗り、打撲傷やうち身に用いられます。セッコツボクヨウとセッコツボクカは煎じて服用することで利尿を目的に使われています。
●ニワトコは古くから人の生活と関わりをもってきました。果実で酒を造る、小正月の飾り付けに使う、湿布薬として使うなど、また、魔除けとしても用いられていたそうです。変わったところでは、ニワトコを切って枯らし、そこに生えるキクラゲを収穫するというのもあります。
●ニワトコは日本と朝鮮半島に分布する植物ですが、その近縁種は世界のいたるところに生育しています。 ヨーロッパに生育するセイヨウニワトコはドイツやオーストリアでは、とてもポピュラーな植物で、 庭先などによく植えられています。
ドイツ語でホルンダー(Holunder)と呼ぶのですが、花や実からシロップを作り、 風邪の時や飲み過ぎの後に飲んだり、単に水やソーダで薄めて清涼飲料水として飲んだりします。 今日でもホルンダーブリューテンシロップといって家庭で作りますし、瓶詰めの製品も売られています。
香りが素敵なこのシロップは日本のニワトコの花でも作ることができます。ニワトコの花に、レモン汁を加え煮沸した砂糖液をかけて1~2日間おき、ろ液を煮沸すればできあがり。30分もかかりません。
加害部位:葉、枝、樹幹部に寄生し、多発した場合は樹勢の低下や枝枯れを引き起こす。また甘露を分泌し、すす病を誘発する。ヤノネカイガラムシ等と異なり移動する。 卵胎生であり、1世代目で400、2世代目で1600、3世代目で200匹の幼虫を産出する。年間発生回数:1世代目が5月上・中旬、2世代目が7月上・中旬、3世代目が9月~11月に発生。温暖地域では幼虫・成虫が常に混在し、発生が不斉一。
天敵:大正時代にオーストラリア原産のベダリアテントウが導入され、効果を発揮した。
防除対策:第1世代幼虫発生初期の防除効果が高いため、薬剤防除以外には天敵(ベダリアテントウ)による生物防除がある。
防除時期:第1世代:6下旬~7月上旬、第2世代:8月中旬~下旬
幼虫の活動期(食害する時期)は 4 月頃から10月頃までで、活動期間中の幼虫は、「フラス」と呼ばれる食べた木屑と糞の混合物を、幹や枝に開けた孔(排糞孔)から盛んに排出します。本種のフラスは薄い切片状の木屑を多く含み、棒状やかりんとう状につながることが 多いのが 特徴で 、 幼虫の成長とともに太く、量も多くなります。(東京都環境局『クビアカツヤカミキリ防除の手引』2023年3月、3頁)



要約:キク科のキッコウハグマは花冠をもち開花して他家受粉を行う開放花と、開花せずに蕾の状態で自家受粉を行う閉鎖花の形態の異なる 2 種類の花を秋のほぼ同時期につける。東京都八王子市廿里町の多摩森林科学園において、2014 年度~2015 年度の 2 年間にわたりキッコウハグマの生育過程や 2 形の花の形成特性について個体標識を行うことで調べた。キッコウハグマの葉は根生葉状であり、茎を伸ばして花をつけること、茎は 5 cm 程度の短いものから 35 cm と長いものまで変異が大きいことが明らかになった。開放花のみをつける茎、開放花と閉鎖花の両方をつける茎、および閉鎖花のみの茎の 3 種類が見られた。開放花をつけた茎は長さが 5 cm ~15 cm と比較的短く、一方、それより長い茎には主に閉鎖花が見られた。さらに、開放花と閉鎖花の両方が見られた茎では、開放花は茎の下部に、閉鎖花は上部に位置することが明らかになった。花全体の頭花数においては、開放花は閉鎖花の 1 割程度と少数であり、さらに結実の割合も開放花では低く、キッコウハグマはその繁殖の大部分を閉鎖花に依存していると考えられる。
※ニクイロババヤスデ(YouTubeの『夢みるドリー』チャンネル) 1:10ヤスデについて ヤスデは多足類の中で最も歩肢の数が多くムカデ同様、頭部と胴節で構成されています。ムカデとの大きな特徴の違いは胴節から二対の歩肢が生えることと食性です。ムカデが肉食性なのに対してヤスデは朽木や枯葉、腐葉土などを接食する植食性です。ムカデに比べて歩行速度も遅く捉えることも容易です。外敵からの防御方法として丸まることと臭気のある分泌液を分泌することです。本来は敷地などの石下やブロックの下、倒木の裏などの湿気のある場所でひっそりと暮らしていますが繁殖期になると大量のヤスデが発生します。梅雨の時期などに溺死を防ぐため高いところに上る習性があるため、建物の基礎を伝って室内に侵入される被害が出ます。
タマバチ科の多くの種は、コナラ属の植物に虫こぶを作り、世代交番をおこなう。世代交番とは、オスとメスのいる両性世代とメスだけの単性世代とを交互に繰り返す現象で、同種であっても二つの世代間でゴールの形成部位や形態、そして成虫の形態も異なる。「なぜ性はあるのか」という生物学の重要問題を考える上で、世代交番という現象は大変興味深い。(図録12頁)
所沢とトコロを結び付けるものはなんでしょうか。それは、地名にあります。
「ところさわ」という地名は、文明19(1487)年、室町時代に書かれた『廻国雑記』や、文化12(1815)年に書かれた 『武蔵野話』に見られるように、古くは野老沢と書きました。
地名の由来は、在原業平(ありわらのなりひら)がこの地に寄った時、付近一帯が沢で、トコロが多く自生していたので「ここはトコロの沢か」 と言ったのを伝え聞いて村名としたという説と、アイヌ語が語源であるという説があります。
アイヌ語で沼地・低湿地を意味する「ト・オロ」という言葉と「沢」同じ地形を表す言葉が重なって「ところさわ」と呼ばれていたところに「野老」の字が 当てられたという説です。「ところ」や「とろ」またはこれに近い発音を持つ地名が、「ト・オロ」にあたる地形で数多く見られます。 こちらの説では、在原業平の話は出所が明らかでなく、後世地名の由来を説明するために作られた話としています。
いずれにしても、トコロが自生していたのでしょう。『廻国雑記』には「野老沢といへる所へ遊覧」に行き、
「野遊のさかなに 山のいもそへて ほりもとめたる 野老沢かな」と詠んだとされています。(K)
※野老(『コトバンク』)
林成多「日本産ヒラタドロムシ図鑑」 2009年5月
吉富博之「ヒゲナガハナノ ミの幼虫の生息場所」(『甲虫ニュース』第122号、1998年6月)
筆者は、 愛知ll豊田田市西広瀬において、 本種の幼虫を観察しているので、 生態的な知見を報告する。
幼虫の生息場所は水分の多い休耕田であった。幼虫は秋から春にかけて、 水中にある落ち葉や倒木の下などで多く観察できた。尾突起を水面に突出させている幼虫もいた。 動作は緩慢で、 おそらく有機物を食していると考えられる。 蛹については観察することができなかった。 この休耕田にはヒメタイコウチやイ モリ なども生息していた。
林 (l 986a) の観察とは、幼虫の体に泥がこびりついていない点と、 土中からは採集されなかった点が異なっている。 おそらく 、 通常の幼虫の生息場所は湿地中の水中であり、 蛹化する際に土中に潜り込むのではなかろうか。……
アワフキムシ(カメムシ目アワフキムシ上科の昆虫の総称)

アワフキムシ図鑑(昆虫エクスプローラ)
クビキリギス(キリギリス科)

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科) ナナホシテントウ(テントウムシ科)




ミナミヒメヒラタアブ(ハエ目ハナアブ科) ハルジオン(キク科)

キスジホソマダラ(マダラガ科) イボタノキ(モクセイ科)


キイロホソガガンボ(ガガンボ科)


マルバヤナギ(ヤナギ科)

















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































