

新たに8市町村で確認 群馬県は令和6年のクビアカツヤカミキリによる被害状況について、10月16日に発表した。……群馬県は平成29年度からクビアカツヤカミキリの県内被害状況調査を実施している。今年度の調査期間は4月1日~8月31日。
令和6年度の被害本数は1万508 本で、増加率は対前年比1.37倍となった。北毛などの8市町村で新たに発見され、被害は24市町村に拡大した。東毛5市町で被害樹木の本数が減少、中部、西部地域で増加した。北毛は5年度の発生地域から距離があり、県では車両等に付着して拡散した可能性もあるとしている。被害本数が多いのは太田市2847本(対前年度352本増)、館林市1399本(6本減)、伊勢崎市1348本(1100本増)、桐生市1308本(744本増)となっており、県内の被害樹木はサクラが88%となっている。
高崎市の被害本数は164本(92本増)で、内訳はサクラ65本、ウメ1本、モモ44本、スモモ54本。市内では令和2年[2020]度から被害樹木が確認されている。……高崎市では、榛名地域で生産者と連携した地域ぐるみの取り組みを実施し、被害の抑制に取り組んでいる。
……県自然環境課によると、今年度の被害本数は24市町村で1万508本(前年度比2851本増)で、初めて1万本を超えた。太田市が2847本と最も多く、館林市が1399本、伊勢崎市が1348本と続いた。今年度は沼田市やみなかみ町、富岡市など8市町村でも初めて被害が確認された。東毛地域から生息域が広がっていることについて、同課は成虫がトラックなどで運ばれた可能性が高いとみる。被害の9割近くは桜で、桜の名所として知られる沼田市の沼田公園でも7月に成虫が見つかった。※足利市はクビアカツヤカミキリの防除対策に関する動画4本を作製・公開しています。
被害の拡大防止と駆除推進のため、県は22年、県民がクビアカツヤカミキリの発見場所や被害状況を投稿する専用サイト「ぐんまクビアカネット」の運用を始めた。活動する時期にサイトに発見場所などを入力すると地図に虫のイラストが表示され、県職員らが被害確認に活用する。投稿数は、22年度の87件から24年度は395件に増えた。
今年度は自治体職員や市民向けに、被害木への薬剤注入方法などの講習会も計7回開催。大泉町では7月に駆除イベントが開かれ、成虫70匹を駆除した。県は市町村に防除費用の半額を補助しており、自然環境課は「クビアカネットへの投稿増加など、関心は高まっている。引き続き市町村と連携して対策を進める」としている。(飯田尚人)


……高橋(1997)はカクレミノの葉の形態と照度の関係を研究し、広卵形の葉は葉の密度が大きい陽葉であり、相対照度が30%以下になると掌状に分かれた葉が多くなり、掌状の葉は葉の密度が小さく、光補償点の低い陰葉である結果を導き出している。※高橋和成(1997) カクレミノの異形葉に見られる環境適応.岡山朝日研究紀要、No.18 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |