岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

ナラ枯れ

ナラ枯れ文献⑨カシナガが飛翔しやすい日 5月13日

『森林応用研究』29巻1号(応用森林学会、2020年2月)に掲載されている小林正秀さんの「カシノナガキクイムシの飛翔に及ぼす気象の影響

抄録
 三重県の鈴鹿青少年の森でカシナガトラップを設置し、6~10月の間、毎日、カシノナガキクイムシを捕獲した。捕獲数と気象条件との関係を解析した結果、降水量が多い日にも捕獲されたことから、本虫は、木から脱出後は速やかに寄主木に飛来すると考えられた。また、気温が低い日だけでなく、気温が高い日にも飛翔しにくいことが判明した。さらに、日照時間が長く降水量が少なくなる7月下旬~8月下旬に捕獲数が減少したこと、また、前日の降水量が多い日に捕獲数が急増する場合が多かったことから、本虫は高温で乾燥しやすい盛夏期には飛翔しにくく、梅雨時期(6月)や秋雨時期(9月)の湿度が高い時期に飛翔しやすいと考えられた。その他、無風や強風の日よりも微風の日に飛翔しやすい傾向も認められた。雌の菌嚢の円孔数によって太平洋型と日本海型とを区別した結果、本調査地には両タイプが混在していることが確認された。9月の捕獲虫を対象に太平洋型と日本海型とに別け、太平洋型の占める割合と気象条件との関係を解析した結果、両タイプ間で、飛翔しやすい気象条件に大差がないことが示唆された。これらのことから、温暖化によって雨期の気温が上昇したことで、雨期にカシノナガキクイムシの活動が活発になったことが、ブナ科樹木萎凋病が拡大した要因の一つであると考えられた。
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おわりに
 本研究の結果、カシナガは荒天の日にも飛翔しており、曇天または小雨で、たまに日差しがあるような湿度の高い日に飛翔しやすいことが判明した。また、低温の日だけでなく、高温の日にも飛翔しにくいことが判明した。さらに、微風に乗って移動していることも示唆された。カシナガのような養菌性キクイムシにとって、共生菌が寄生木中繁茂することは重要である。また、カシナガの寄生木は、衰弱木や枯死直後の木であるが、その量は少ないことから、遠くまで移動する必要がある(小林2010)。カシナガが高温・乾燥する盛夏期を避け、梅雨や秋雨の湿度が高い時期に風に乗って飛翔するのは、この時期の気象条件が共生菌の繁茂のとっても、長距離飛翔による体力の消耗を避けるためにも有利なためと考えられる。……
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※京都府林業試験所資料(京都府林業試験場)

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カシナガトラップ捕虫器回収 5月12日

カシナガトラップの捕虫器を改修するために、鳥取さんが活動エリアに設置しているカシナガトラップの捕虫部を回収しました1㎜メッシュの金網をつけます。
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市民の森のくん蒸処理作業終わる 5月11日

市民の森で花園グリーンサービスさんが実施していた伐倒したナラ枯れ枯死木17本の根株と1mの長さに玉切りした伐採木を積み直してシートを被せて密閉し、薬剤でくん蒸処理して殺虫する作業が終わりました。微生物の働きで最終的に水と二酸化炭素に分解される生分解性シートを使っているそうです。
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舗装園路際の伐採木条枝片付け 5月10日

市民の森舗装園路の雪見峠道分岐点の地球観測センター寄りにおいてあった伐採木の条枝を片付け、岩殿運びました。
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ナラ枯れ被害拡大防止対策・くん蒸処理作業始まる 5月9日

ナラ枯れ被害拡大防止対策。ナラ枯れ枯死伐採木の根株と搬出されずに現場に積んでいた樹幹部のくん蒸処理作業が始まりました。
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カシナガトラップ作製 5月6日

市民の森保全クラブ活動日。参加者は芦田さん、江原さん、金子さん、木谷さん、鳥取さん、新倉さん、橋本さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、Hikizineの11名。橋本さんは2時間かけて自転車で来てくれました。①カシナガトラップの作製、②岩殿C地区の坂下両側に積んでいた伐採木の条枝と稲ワラを駐車スペース確保のために移動、③江原さんが刈払機で畑、鷲巣さんが鎌でワラビ圃まわりの除草をしました。
次回から、マイカップ持参、お茶当番再開、休憩前に菓子類は買いに行くことなど申し合わせしました。
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粘着シート巻き付け作業は今日も続行(午前中に23本)。尾根の道上り口のコナラにも取り付けられていました。午後は、地球観測センターよりにも張り(№54まで?)ました。
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コナラに粘着シートをまく 5月5日

文化まちづくり公社により、カシノナガキクイムシを捕獲する粘着シート70枚が市民の森のコナラに巻かれました。
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※粘着シートにつくのはカシナガだけではありません
 生きもの保護にシートの上に金網が必要なのでは!
 生きもの防護金網

カシナガトラップ設置 4月29日

市民の森4月最後の活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、橋本さん、細川さん、丸山さん、渡部さん、Hikizineの15名。カシナガトラップを保全クラブ作業エリアに17基設置しました。
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昨年、キクイムシに穿入されたコナラのフラス木が四阿付近に1本ありました。チェック漏れです。
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スパイダーモアでC地区畑の草刈り
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作業中、刈刃が外れたのでナットを交換しました。斉藤さん、ありがとうございます。

カシナガ初発日調査開始 4月25日

森林総研森林昆虫研究領域の「カシノナガキクイムシ成虫初発日予測技術の開発のための調査」で、コナラの穿入孔内で成長、羽化したカシノナガキクイムシの新成虫がいつコナラから脱出するのかを記録する装置が市民の森に設置されました。
カシナガ初発日撮影調査

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ナラ枯れの防除法
  予防(枯死木の発生を抑えるための作業)
  駆除(枯死木を処理する作業)
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  北島博「ナラ枯れの現状と防除対策」

 表1

トラップ作製、林床整理・コナラ育苗 4月24日

市民の森第4日曜日の作業日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名。カシナガトラップの作製、前回の続きの市民の森作業エリアの林床整理。チッパーにかからない端材は搬出して片づけました。
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その後、C地区の資材・器具置場(2017年4月に稲架棒置場として組み立て)も片づけました。
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20年度伐採・更新エリア・C地区のコナラ育苗場の点検をしました。ドングリから苗木への成長は楽しみです。よく観察しましょう。
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※『コナラ林更新伐のすすめ方-高齢コナラ林の伐採跡地にコナラ林を再生するために-』(富山県農林水産総合技術センター森林研究所、2018年7月、全38頁)。この冊子の要点は『とやまの森と技術 No.1 コナラ林更新伐作業手順』(全12頁)にまとめられています。
コナラ林更新伐のすすめ方

※『中間山地で広葉樹林を循環利用するためのハンドブック』(森林総研関西支所、2019年2月、38頁)。広葉樹を利用する際に必要な考え方、資源量を推定するための技術、広葉樹の有効利用のための情報、広葉樹林の再生についての課題-シカの影響について解説。この冊子の普及版『広葉樹の利用と森林再生を考える〜中間地での広葉樹林の取り扱いについて〜』(2018年1月、89頁)
広葉樹資源を有効活用_1広葉樹林循環利用ガイドブック●広葉樹林を柔軟利用……(普及誌)_1

冬~春の原木シイタケの収穫は終わりました。


しいたけ害虫総合防除

六道山公園 4月16日

狭山丘陵にある瑞穂町立文化の森六道山公園展望台から都立野山北・六道山公園の里山民家(武蔵村山市)を歩きました。
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フラスが出ているナラ枯れ被害木には黄色のテープが巻いてあります。
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狭山丘陵のナラ枯れ被害状況(20年度約900本→21年度約4300本)
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谷津田の配水
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谷津田の水位調整、下段への配水に塩ビ管を使っています。

生きもののための草地作りの取り組み
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入山谷津(岩殿D地区やG地区)の草地管理で適用できます。

※生田緑地雑木林勉強会(NPO法人かわさき自然調査団)の野山北・六道山公園見学会(2010年3月21日実施)参加報告記事←見学者がどこに注目して活動のヒントを得ているのか、勉強になりました。

ナラ枯れ枯死木伐採(№30) 3月31日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、鳥取さん、新倉さん、橋本さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。ちご沢の森のナラ枯れ枯死木(№30)の伐採をしました。今日でちご沢の森のナラ枯れ枯死木の伐採4本が終了しました。市民の森と合わせて20本、頑張りました。樹上作業・伐倒を担当した鳥取さん、皆さん、お疲れ様でした。
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今日伐採した№30は急斜面にあって、伐採したコナラの樹幹部を上の園路に引き上げられませんでした。木材の伐倒や搬出作業だけでなく、重量物の持ち上げや器材の移動などにも便利に使える牽引道具(チルホール、ハンドウィンチ、エンジン式のロープウィンチなど)を上手に使って、体力勝負の片付け仕事は楽に安全に済ませたいですね。

東京大学富士癒しの森研究所編『東大式 癒しの森のつくり方 森の恵みと暮らしをつなぐ 』(築地書館、2020年10月)
富士山麓山中湖畔に広がる、東京大学演習林「癒しの森」/ここを舞台に人と森とをつなぐプロジェクトが始まった/キーワードは「癒し」/楽しいから山に入る、地域の森の手入れをする、薪をつくる、「癒し」を得ながら森に関わる、誰でも親しめる森をつくる………/みんなでできる森の手入れが暮らしや地域を豊かにする/これまでの林業を乗り越えるきっかけとなる、森林と人をつなぐ画期的な第一歩
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東京大学富士癒しの森研究所編『東大式 癒しの森のつくり方 森の恵みと暮らしをつなぐ 』目次
はじめに
第1部  癒しの森と森づくり
 第1章  富士山麓・山中湖畔で始まる、新たな森と人とのつながり
  1 東京大学の森「富士癒しの森研究所」
    なぜ山中湖畔に東大が
    時代背景と研究テーマの変遷
  2 山中湖村のたどった道─寒村から国内有数のリゾート地へ
    山野の恵みにたよる厳しい暮らし(江戸時代?明治時代)
    観光による開発の兆し──富裕層向けの保養地(大正時代~昭和初期)
    山中湖村の発展と生業の急激な転換(戦後・昭和時代)
    森と人の断絶と日本有数の保養地の衰退(平成時代)
  3 「癒しの森プロジェクト」、始まる!
    たどりついたのは「癒し」
    「癒し」という森の恵み
    「癒し」が森と人をつなぐ可能性
    「癒しの森プロジェクト」は山中湖村だけのもの?
    地域の事情によりそった、森と人との関係をつくる
 第2章  みんなでつくる癒しの森
  1 癒しの森ってどんな森?
    日本の社会と森の癒し
    癒しの森とはどんな森か
    癒しの森からもたらされる「癒し」
  2 森は動いている
    日本の風土と森
    人の暮らしがつくった風景
  3 癒しの森のつくり方
    社会があってこその癒しの森
    暮らしを見つめ直す
    森林所有者とのつながり
    癒しの森にフィットする技術──安全・快適・簡易
  4 癒しの森づくりが拓く未来
 第3章  癒しの森を支える技と心得
  1 森にひそむ危険
    樹木がもたらす危険
    その植物、「さわるな危険」
    ハチ-痛いだけならいいけれど……
    マダニ-かゆいだけならいいけれど……
    野生動物-意外と身近にいます
  2 癒しの森のリスク管理
    樹木の管理
    危険の見つけ方
   【コラム1】 樹木の見た目は生き様
    動植物のコントロール
  3 森を快適に保つ
  4 あっ、危ない!-山しごとを安全に行うために
    身を守る装備
    伐倒作業
   【コラム2】 東屋(あずまや)-道ぞいの危険木を有効利用
    刈り払い作業
    高所作業
  5 森づくりの便利な道具
    ポータブルロープウインチ-力がなくても重いものを動かせます!
    簡易製材機「アラスカン」-木を伐ったその場で製材ができます!
   【コラム3】 台風被害木を生かすアイデア─パネル式看板再生プロジェクト
    無煙炭化器-じゃまになる枝・灌木をかたづける①
    木材チッパー-じゃまになる枝・灌木をかたづける②
    薪割り道具いろいろ
    【コラム4】 癒しの森からの木材を活用した建物─富士癒しの森講義室
 第4章  薪のある暮らし─癒しの森の原動力
  1 古くて新しい薪
  2上手な薪の使い方
    薪を燃やすということ
    薪は乾燥が命
    薪をケチってはいけない
    薪はかさばる
   【コラム5】 薪棚をつくろう
    よい薪・悪い薪
  3 薪ストーブを選ぶ
  4 薪を割る
  5 薪を積む
  6 薪で料理を楽しむ
第2部  癒しの森でできること
 第5章  癒しの森で学ぶ
  1 自分たちの手で癒しの森をつくる
    心地よい森の中でのグループワーク
    道づくり
    立木を生かした遊具をつくる─縄ばしごとブランコ
    やまなかふぇ─素敵なバーカウンターができました
  2 森のエネルギーを使いこなす
    薪割りと薪の体積計測
    間伐と間伐材の価値の試算
    炭焼き体験と収炭率
    森のエネルギーで調理実習
  3 癒しの森をデザインする
    先入観なしに森に関わるスケジュール
    アイデアいろいろ
    ●えだまり ●まるぼっくい ●ひとりふたりほとり
    ●くーぐる ●Gym.こもれび
    ●The Healing Pit "Yes, We Dig" ●浮庵fuan 
    ●あめおと ●簾簾幽席 ●くもの巣迷路 ●全緑疾走
  4 癒しの森を使った音のワークショップ
 第6章  山しごとをイベントに
    柴刈りと柴垣づくり
    下草刈りと芝刈り
    堆肥づくり
    落ち葉焚き
    フットパスde森づくり
    癒しの森の植生調査隊
    薪原木の競り売り
    薪づくりのための安全作業講習会と間伐木の搬出
 第7章  癒しの森でこころを整える
  1 森林散策カウンセリングとは
  2 カウンセリングに最適な森林空間とは
   【コラム6】 森林散策カウンセラーになるには?
  3 こころのために森を使う
    ちょっとした相談や話し合いを森で
    リフレッシュに最適
おわりに
引用・参考文献




ナラ枯れ枯死木伐採(№12) 3月27日

市民の森のボッシュ林内のナラ枯れ枯死木(№12)を伐採しました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、Hikizineの10名。他に見学参加者が5名あり、一緒に作業していただきました。ありがとうございます。今年度中に市民の森内で伐採することになっていたナラ枯れによるコナラ枯死木16本の伐採は今日で完了です。
軽トラが伐採現場近くまで入れないので伐採器材を青木ノ入から運び上げることになり、作業開始前に一汗かきました。21年度のボッシュ林内ナラ枯れ被害木は1本だけでしたが、被害が拡大しないことを願っています。
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※3月31日:ちご沢の森、ナラ枯れ枯死木伐採
 4月1日:岩殿C地区、キノコ(シイタケ、ナメコ)の駒打ち

ナラ枯れ枯死木伐採(№29) 3月25日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineと新倉さん、丸山さんの9名でした。ちご沢の森のナラ枯れ枯死木(№29)の伐採をしました。
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優に2本分の大木でした。27日(日曜日)はボッシュ林で伐採します。

(仮称)川越森林公園のナラ枯れ 3月24日

(仮称)川越森林公園でナラ枯れ被害の様子を観察しました。川越森林公園は川越市南部の高階地区南西部の砂新田、福原地区東部の砂久保、下松原、今福にある約40ヘクタールの平地林と農地です。
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2月26日実施された第20回かわごえ環境フォーラムの「かわごえ環境活動報告会」で山中和郎さんが(仮称)川越市森林公園計画地内における「ナラ枯れ」の感染状況」(YouTube 54:23~1:12:04)を報告しています。


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なごやの森づくりガイドライン(案) 3月22日

ナラ枯れ後の市民の森づくり。どのような森を目指すのか、市民の森の将来像を考え、共有していきましょう。なごやの森づくりガイドライン(案)』(名古屋市土木局緑地部緑地計画課)は2012年7月に策定されたものです。名古屋市東部丘陵地の樹林タイプを立地条件(尾根部、斜面部、谷底部)、植生タイプ(マツ林、コナラ林、竹林、常緑優先林、水辺林)、利用の方向性(特に人の利用を想定しないタイプ、林内での遊びや散策等、里山的利用に供するタイプ)から8タイプに分け、樹林タイプ別森づくりの指針、作業の手順(フロー、スケジュール)、作業内容、指標生物を示しており、市民の森と入山沼下の岩殿I地区での森づくり活動においてもガイドとしたい内容です。
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樹林タイプ1 尾根かん木林:基本的に現状に大きく手を加えず、樹高の高くない常緑樹・落葉樹・針葉樹の混交林をめざす
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樹林タイプ2 マツ再生林:マツ林を主体とした樹林内景観を形成し、人々の樹林内の散策及び利用を喚起する。コバノミツバツツジ、ヤマツツジ等の育成を促す。
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樹林タイプ3 遷移型コナラ林:基本的に現状にあまり手を加えず、コナラ林としての自然遷移に任せる。
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樹林タイプ4 里山型コナラ林:かつての里山林をイメージし、人が利用しやすい疎林状態にする。
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樹林タイプ7 常緑優先林:長期的視点で、常緑樹林への遷移を身守り誘導する。
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樹林タイプ8 水辺林:水源を確保し、荒らさないよう周辺環境の改善を行い、水辺林の自己更新を促す。
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小林・吉井「ブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)の防除法」(2014年) 3月21日

YouTubeで公開されている小林正秀さんの『ナラ枯れの樹幹注入の問題点-それでも樹幹注入しますかー』(2022年3月6日記事)で「30種ほどの防除法が提案されてきたが、効果があるのは5種類だけ?」というスライドがあって、背景に使われていたナラ枯れの防除法の表が掲載されている小林正秀・吉井優「ブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)の防除法」(『森林防疫』63巻2号 №701 2014年3月)を読みました。
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表1

図2

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1.はじめに
2.ナラ枯れの防除法
 2.1 予防法
  2.1.1 カシナガの穿入回避
  2.1.2 ナラ菌の蔓延防止法
 2.2 駆除法
  2.2.1 樹体内のカシナガの殺虫
  2.2.2 カシナガ飛翔虫の捕殺
 2.3 今後開発が期待される方法
3.総合防除の重用性
4.おわりに
総合防除では、薬剤と資材は車の両輪であり、どちらか一方では被害を抑えることは難しい。ナラ枯れに対して多くの防除法が開発され、それぞれの方法ごとに必要経費や必要人員が議論されている。しかし、単独の方法では被害が抑えられないことから、確実に被害を抑えることができる防除法の組み合わせや、現場に適合した方法の選択などを議論する必要がある。……

ナラ枯れ枯死木伐採(№2) 3月20日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は新井さん、江原さん、金子さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineと新倉さんの8名でした。高坂丘陵地区ちご沢の森でナラ枯れ枯死木(№2)を伐採しました。切株の長辺73㎝の大きなコナラでした。
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次回、3月25日(金曜日)ちご沢の森、27日(日曜日)ボッシュ林です。
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  伐倒したナラ枯損木の枝切り作業中に樹幹が転動。残っていた枝で右大腿部を強打された
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単管パイプ・クスノキ削屑 3月19日

ふじみ野市の平地林にあるガレージの片付けで出た単管パイプをいただきました。40本ほどあります。
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袋詰めされたクスノキの削屑
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『薪ストーブライフ』42号(→ナラ枯れ文献⑤『薪ストーブライフ』42号 2021年9月5日記事)の「ナラ枯れから樹木を守ろう」のページに「カシナガは針葉樹が嫌い」という見出しがあったのを思いだして、軽トラに積んで一緒に持ち帰りました。京都・大覚寺の御神木のスダジイの根元に袋詰めしたヒノキのペレットを設置してカシナガの穿入を防いでいる写真が掲載されています。クスノキは材から樟脳が採れる香木です。クスノキは常緑、単葉の広葉樹ですが、鱗状葉の針葉樹・ヒノキの匂いが嫌いならクスノキはもっと嫌いなのではと期待しましたが、『森林防疫』63巻2号(2014年3月)に掲載されている小林正秀・吉井優「ブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)の防除法」には、「京都府立植物園では市販の樟脳が幹に設置されたが、効果は得られなかった」、「ヒノキの木屑を幹に設置すると2週間程度の忌避効果が認められた」、「このため、京都市内の社寺仏閣では、御神木などの貴重木に対してヒノキ木屑(生材から作成した約1㎝四方のチップ)を梱包した袋を2週間毎に幹に追加設置することが行われている」(4か~6頁)とあります。残念ですが、他の使い道を見つけます。

小林・吉井・竹内「ペットボトルを利用したカシノナガキクイムシの大量捕獲-京都市船岡山での事例」(2014年) 3月18日


小林正秀・吉井優・竹内道也「ペットボトルを利用したカシノナガキクイムシの大量捕獲-京都市船岡山での事例」(『森林防疫』63巻1号 №700 2014年1月)(以下、下線は引用者)
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1.はじめに
……様々な防除法が開発されているが、成功例は少ない。防除に失敗するのは、実績のない新しい防除法に飛びついたり、単一の方法に固執することも要因となっている。防除を成功させるためには、利用可能な全ての手法について経済性を考慮し、適切な手段を組み合わせて講じる総合防除(IPM)の考え方が重要である。
……2009年に筆者らが初期段階で被害を発見した船岡山でも、ブナ科樹木が多くて全木のシート被覆は困難であった。そこで、ペットボトルで作成したトラップ(以下PT)を併用した総合防除を実施した結果、被害を抑えることに成功した。これは、シート被覆を主体とせずに面的な防除に成功した初めての事例であるため、その概要を報告するとともに、他の場所で実施する場合の留意点を指摘する。
2.船岡山の概要
3.2010年と2011年の対策
4.2012年の対策
5.PTを用いた総合防除の利点
6.PTを用いた総合防除の進め方
7.おわりに
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※貴重木へのヒノキ木屑の設置、カシナガ飛来モニタリング用の接着紙
 カシナガトラップを用いた総合防除の進め方、カシナガトラップの設置方法

ナラ枯れ枯死木伐採(№28) 3月17日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は芦田さん、江原さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの6名でした。高坂丘陵地区のちご沢の森でナラ枯れ枯死木(№28)を伐採しました。
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明日は雨が降りそうなので、次回は20日(日曜日)としました。

『新しい林業技術』№650(静岡県、2019年) 3月16日

加藤徹さんの「ナラ枯れ対策に新しいトラップを開発」はクリアファイルでナラ枯れ対策を実施しようとしている市民グループには必読です(静岡県経済産業部『新しい林業技術』№650、2019年2月)。
新しい林業技術№650(静岡県)_1

要旨
1 技術、情報の内容及び特徴
(1)ナラ枯れを予防する方法として、効率よくカシノナガキクイムシを捕獲できるトラップ(TWT)を開発しました。
(2)TWT は市販の A4 サイズのクリアファイルで簡単に作製でき、安価で設置も簡単です。
(3)設置後は見回りと水の入れ替えなどをしますが、特別な技術や道具などは必要とせず、誰にでもできる技術です。
(4)事前調査として、対象とする林分の設置しやすい木に TWT を1基ずつ仕掛け、カシノナガキクイムシがマスアタック(集中加害)する木を見つけます。
(5)マスアタックする木に対し、その幹の太さに応じて複数の TWT を設置します。
(6)これにより、大量のカシノナガキクイムシが捕獲され、TWT 設置木ではナラ枯れによる枯死を概ね防ぐことができ、林分としても被害が軽減されます。
(7)TWT 設置木でも一部のカシノナガキクイムシは穿入しますが、そのような木は抵抗力を獲得し、翌年以降枯れにくくなります。
(8)ナラ枯れが始まってから、数年~5年間、TWT による防除を続ければ、ナラ枯れは終息し、それ以降は何もする必要がなくなると考えられました。
2 技術、情報の適用効果
新しく開発したトラップを使ったナラ枯れの防除により、カシノナガキクイムシを大量に捕獲し枯死木発生を軽減しつつ、林分内のナラ枯れが終息するまで導くことができます。
3 適用範囲
静岡県内のコナラの多い森林で、ナラ枯れや穿入生存木が発生して間もない林分特に、公園や住宅地に近い森林。
4 普及上の留意点
(1)TWT は完全にナラ枯れを防ぐことはできず、時に枯れてしまうことがあります。
(2)既に被害が激化した森林では既に抵抗力のついた木の割合が多くなっていることが予想されるので、そのまま終息するのを待つ方がよいと思われます。
目次
はじめに
1 ナラ枯れとその対策
(1)ナラ枯れの仕組み
(2)静岡県のナラ枯れの現状
(3)今までに開発された防除対策
2 トラップを使ったナラ枯れ予防対策
(1)新しいトラップとその捕獲効率
(2)コナラ林における TWT 設置によるナラ枯れ防止効果
(3)被害の終息に向けて
3 TWT 活用マニュアル
(1)トラップの作成と幹への固定
(2)トラップの設置と見回り
おわりに

3 TWT 活用マニュアル
(1)トラップの作成と幹への固定
……TWT を幹に設置したあと、最後に熱圧着した部分(捕虫部分)に水を入れてカシナガを捕らえるのですが、半円形の切り欠き部分から水がこぼれてしまいます。しかし、それが降雨時の水抜き穴となって、カシナガは出さずに余分な水だけを排出するようになります。
 TWT の設置はガンタッカーまたは画鋲を用いて幹に固定します。ガンタッカーなどは、TWTの上部両端と折り目のある付近の両端の4箇所に打ちます。幹に固定したら、補助衝突板の下端と捕虫部分をホチキスで留めます。最後に、捕虫部分に水を入れたら完成です。なお、水に落ちたカシナガはしばしば水面に浮かんで、再び這い上がる可能性もあるので、水に少量の台所用洗剤を入れておきます。

(2)トラップの設置と見回り
 予防すべきナラ類が数本しかなければ、すべての木にトラップを複数設置すれば良いのですが、広い林を対象とするにはトラップを設置する木を限定する必要があります。また、カシナガを効率よく捕獲できるマスアタックする木も限定されるので、そのマスアタックする木を見つける必要があります。そのためには、事前準備としてまず設置がしやすい木に TWT を1基ずつ仕掛けます。
 なお、設置しやすい木というのは歩道や道路沿い、また園地などに立つ木です。カシナガは障害物の少ないひらけた場所を好むので、そのような人が歩きやすい場所の方が捕獲効率が良いと考えられます。そして、設置するのは、コナラやミズナラなど特にカシナガが集まりやすい木だけにします。また、胸高直径 20cm 以下の木や樹液が出た痕がある木、前年の穿入孔やフラスの痕がたくさんある木は除外します。ただし、胸高直径が 50cm を超えるような太い木は、前年の穿入孔がたくさんあっても、カシナガが大量に捕獲できる可能性があります(図8)。
 このマスアタックする木を見つけるための TWT 設置は、5月末から遅くとも6月上旬までには行います。設置後 1 週間程して TWT を見回ると、他の木よりも明らかにたくさんのカシナガが入っている TWT があるはずです。それがマスアタックを受ける木なので、それに複数の TWT を設置していきます。設置は、手の届く範囲で、幹の太さに応じて3~12 基程度とします。TWT は幹に隙間なく配置する必要はなく、それぞれ 10~20cm 程度離します。
 TWT の見回りの際は、スプーンなどで捕虫部分に入った虫を水とともに掻き出し、新たに水を入れます。なお、捕獲された虫を取り出し、その数を正確に数えたいなどという場合は、捕虫部分のみを別に作り、本体の下端部を大きく切り取り、その外側に別に作った捕虫部分をクリップで留めておくと虫の回収が容易になります。
 その後も、6月末頃までは少なくとも1週間に1回程度は見回りに行き、カシナガが多く捕獲されるようになった TWT には追加設置を行い、それ以外の TWT は捕虫部分の水の入れ替えをします。なお、マスアタックを受ける木では、カシナガが極端に多く捕獲されるようになりますが、多くの場合、それは 1 週間程度で収まってしまうので、TWT を複数設置した木で捕獲数が減ったものは、TWT を別の木に移してもよいと思われます。
 7月に入ると、カシナガの捕獲数は減ってくるので、見回りは2週間に1度程度に減らしてもいいでしょう。ただし、木によってはまだマスアタックを受けるので、捕獲数が多くなった木には TWT を追加設置します。なお、この TWT を複数設置する木ですが、これまでのところ対象とする木の 20%程度となるケースが多かったです。
 8月になるとカシナガはかなり減ってきて、マスアタックを受ける木もなくなってくるので、TWT を撤収します。
 前述のとおり、ナラ枯れは必ず終息しますが、それには数年から5年くらい掛かります。このトラップによる予防も数年は続ける必要があります。ただし、狭い範囲が対象の場合、1 年だけで概ねすべての木に抵抗力がついて、それ以降何もしなくても良くなることがあります。8 月頃に幹を見て、過去の痕跡も含め、穿入を受けていたり、樹液が出ている木がほとんどでしたら、そこでは翌年以降は予防措置が必要なくなると思われます。
おわりに
 ナラ枯れの対象となるナラ類やカシ類は、県内で最も普通な広葉樹で、里山を中心に広く分布します。しかし、ナラ枯れが起きても、我々の生活や経済活動などに関係のない場所がほとんどです。ところが、コナラなどは公園などにも結構生えています。また、別荘地のような木の多い住宅地ライフライン沿いなどにもコナラは多く生えています。
 ここで紹介した技術はそのような場所で活用していただきたいと考えています。ナラやカシ類は腐朽が早く、太い枝でも数年で落下する危険性があります。また、最近ではなかなか利用しないために大径木となった木が多く、そのような木は伐倒駆除をしようにも大変な費用がかかる上に作業の危険性もあります。
 この技術は、枯死木をなるべく少なくして、被害を終息させようとするものです。また、専門の知識や道具を持っていなくてもできるもので、ボランティアの方々などでも十分できます。広く活用していただき、健全なナラ林へ導いていただければ幸いです。[下線は引用者]

埼玉県におけるナラ枯れ被害の拡がり 3月15日

関東・中部林業試験研究機関連絡協議会の『関中林試連情報』には所属する林業試験機関の毎年度の研究活動と機関情報が掲載されています。第45号(2021年3月刊)に埼玉県寄居林業事務所森林研究室の「埼玉県内におけるナラ枯れ発生状況と対応について」、46号(2022年3月)には「埼玉県内におけるナラ枯れへの取り組みについて」があり、20年度、21年度の埼玉県内のナラ枯れ被害の分布図が添えられています。埼玉県におけるカシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害は、2019年度に県南部で東京都と接している新座市(9月5日)、所沢市の2市でしたが、20年度に入り急速に拡大し11市町、21年度には22市町で被害が確認されています。

2020年度ナラ枯れ被害分布(12月現在)
間中林試連情報no45(2021)_1

2021年度ナラ枯れ被害分布(12月現在)
間中林試連情報no46(2022)_1
21年12月10日現在では「新座市、さいたま市、志木市、川口市、狭山市、川越市、所沢市、入間市、飯能市、上尾市、三芳町、和光市、東松山市、三郷市、寄居町、鳩山町」で確認。(2021年3月16日県サイト閲覧

トラップタイプによる捕獲頭数と発生消長調査(沖縄県) 3月14日

捕獲器[衝突式]に入れる誘引剤による捕獲頭数の比較(カシナガコール[ケルキボルア78%]+エタノール、エタノールのみ)
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  捕獲数が少ないのは捕獲器の形状?

②2タイプの捕獲器[ファネル式:ロート型]と[衝突式]を設置して比較
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ファネル式トラップが昆虫誘引器(透明)よりも捕獲できる個体が明らかに多かった。
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カシナガの発生・消長調査
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本調査の結果、6 月 12 日~8 月 13 日までの間にピークが見られ、一般的なカシナガの発生最盛期とほぼ一致し、10月23日~12月2日までにもピークが見られたことから上記のカシナガの生態と同様であることが明らかになった。また、カシナガの飛翔は 19℃以上で見られ、大量飛翔は午前中に20℃以上の気温で日が差した時から始まると考えられており(上田・小林,2000)、本調査結果においても調査開始後、トラップ設置期間の最高気温が 19 度を下回った 1 月 31 日~2月6日の期間になるとカシナガは捕獲されなくなった。このことから、沖縄県内のカシナガに関しても県外のそれと同様の発生消長を示すことが明らかとなった。
なお、大径木が多い場所で風倒木等の発生後に被害が発生した事例が多数確認されており、風倒木等を繁殖源として個体数密度が急上昇したカシナガが生立木に穿入することで被害が発生することが示唆されている(小林・上田,2005)が、本調査中に沖縄本島に接近した台風は 5 つ確認されているものの、台風後にトラップ設置地点周辺で風倒木は確認されず、台風後に明瞭な捕獲個体数の増加も確認されなかった。

ドローンによる空中写真撮影と現地確認実施
現地確認は、空中写真から得られた位置情報や地形などを参考に場所を特定した。現地確認の結果、シイ・カシ類の褐変は確認できなかった。ハゼノキ、シナノガキ、エゴノキの落葉や褐変を確認したことから、これらの誤認と思われた。

市民の森のナラ枯れと蔓延防止策 3月13日

本日、オンラインで実施される市民環境会議の市民の森保全クラブの活動報告のスライドです。
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※ペットボトルを使ったトラップは京都府森林技術センター小林正秀さんが開発し、カシナガトラップとして全国各地で活用されています。

カシノナガキクイムシが病原菌を媒介して発生するナラ枯れが全国各地で問題となっています。同様の被害は,韓国で発生するなど,世界中で拡大しています。 京都府では,カシナガを大量捕獲するトラップを開発し,これを用いて被害を抑えることに成功しました。大阪府,奈良県,兵庫県,滋賀県でもこのラップを用いた防除が実施されています。 農薬を使わずに,トラップだけで被害が抑えられることに疑問を持つ人も多いですが,そうゆう方は,この動画を見て下さい。(YouTubeチャンネル 小林正秀から)

  ※京都府のナラ枯れ対策京都府生物多様性地域戦略 資料編

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クリアファイルトラップ静岡県森林林業研究センター・加藤徹さんが開発したもので、各地で使われています。

ナラ枯れ対策-カシノナガキクイムシを3万匹捕まえる方法教えます!- YouTube 6:29



 ※加藤徹「新たに考案した簡易なトラップで簡単にカシノナガキクイムシの大量捕獲」(『関中林試連情報』第39号、2015年3月)

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ミズナラやコナラが突然枯れてしまうナラ枯れは、被害が激しかった本州の日本海側などでは近年小康状態にあるようですが、最近になって被害が発生するようになった静岡県などでは増加・拡大傾向にあります。ナラ枯れの防除対策は、枯れた木を伐倒しチップ化やくん蒸することにより中にいるカシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)を殺す、いわゆる伐倒駆除が主体となっていますが、被害に遭わないように行う予防対策は、あまり行われていません。予防対策としては、木を枯らす菌(ナラ菌)の繁殖を抑えるための殺菌剤の樹幹注入、カシナガの侵入を阻止するため幹に施用するシートを巻き、木に侵入しようとして集まってきたカシナガを捕獲するペットボトルトラップなどの方法がありますが、いずれも高価であったり、作業が大変であるなどの理由で十分活用されていません。そこで、当センターでは安価で、作製・設置も簡単なトラップを考案し、その効果を検証してみました。

新たに考案したトラップは日常使われている A4 サイズのクリアフォルダーで作製し(図1)、カシナガの発生時期(6 月~9 月頃)にナラ類の幹に設置するものです。……また、比較のために、カシナガを多く捕獲することができるペットボトルトラップ(商品名:カシナガトラップ)も同様に3本の木にそれぞれ3基ずつ設置して調査しました。

その結果、今回考案したトラップには多い木で 13,445 頭、平均 6,341 頭のカシナガが捕獲されました。対照としたペットボトルトラップでは多い木で 10,502 頭、平均 8,409 頭が捕獲された(表1)ので、両者の捕獲数は同じ程度だと考えられました。また、どのトラップ設置木にも7月時点ではカシナガの穿入が見られましたが、9月にはすべての穿入孔でフラスの排出が認められず、穿入した虫は繁殖しなかったものと考えられました。また、枯れた木もありませんでした。

これらのことから、この新しいトラップはナラ枯れを予防する効果があることが示唆されました。また、このトラップはポリ袋を熱圧着するときなどに使う卓上シーラーがあれば誰でも簡単に作ることができ、材料費も安いという特徴があります。今回1本の木に設置した 12 基分のトラップは、材料費で 200 円以下、製作時間は約 13 分、また木への設置は約 6 分でできました。

今後は、効率的にカシナガを捕獲するために、1本の木に設置するトラップの数や林分内でトラップを設置する木の数、カシナガが多く集まる木の探索方法などを解明していく必要があります。

 →加藤徹「ナラ枯れ対策に新しいトラップを開発」

   『新しい林業技術』№650(静岡県経済産業部』(2019年2月)


※クリアファイルトラップの作り方と取り付けについてわかりやすく解説した動画が町田市の「町田のナラ枯れ・カシナガ補額大作戦」にあります。

 カシナガ捕獲トラップ製作編  YouTube 5:11

 


 カシナガ捕獲トラップ 製作ワンポイント編 YouTube 1:06

  


 カシナガ捕獲トラップ 取付編 YouTube 4:43

 


※市民ボランティアの活動の記録としてナラ枯れ・カシナガ捕獲大作戦from忠生公園~未来へまちだのみどりを伝えようプロジェクト~」報告書は必読です。

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静岡県ナラ枯れ被害対策ガイド(2016年)

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小林・清水・藤下・矢尾・吉井「京都府向日市におけるナラ枯れ対策奮闘記」(2013年) 3月12日


小林正秀・清水広行・藤下良夫・矢尾尋子・吉井優「京都府向日市におけるナラ枯れ対策奮闘記」(『森林防疫』62巻5号 №698 2013年9月を読みました。向日市[むこうし](以下、下線は引用者)
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1.はじめに
2.被害の発見と1年目の対策
3.2年目(2009年)の対処法
4.3年目(2010年)の対処法
5.4年目(2011年)以降の対処法
6.考察
 今回の対策によって新知見が得られた。まず、カシナガは樹幹部よりも根株部での繁殖数が多い場合があることが判明した。フラス排出量が多い樹木ほどカシナガの繁殖数が多く、穿入生存木でも、1本から10万頭近くが脱出する場合があることが判った。……
今回の対策は、ナラ枯れ対策において何が重要かも示唆している。京都府では、枯死木の伐倒くん蒸とシート被覆の併用で防除に成功している事例が多い。このため、はりこ山でも、同じ対策を実施すべきであったが、予算がなく、シート被覆ができなかった。また、薬剤も使用できなかった。結局、2008~2010年には、実績のない方法で対応せざるを得ず、被害を抑えることができなかった。……この間に要した経費は、人件費や資材費など合計1000万を超えたであろう。もし、初年度に徹底した対策を実施していれば、経費も被害量も低く抑えられたと考えられる。ナラ枯れ対策として、これまでに多くの防除法が開発されているが、新しい防除法を単独で用いて防除に成功した例は報告されていない。……
ナラ枯れを抑えるためには、2つの方法がある。1つは「カシナガの数を減らすこと」であり、もう1つは「カシナガの餌を減らすこと」である。先人達がやっていた餌木誘殺法は、餌である立木を伐倒して、カシナガを穿入させて燃やす方法であり、カシナガの数と、カシナガの餌を減らすことを同時に行う優れた方法である。しかし、木を燃料として使わなくなった現在では、大径木の伐倒や、餌木の利用が困難である。
[向日市のナラ枯れ対策 ①カシナガの数を減らす方法:ペットボトルトラップ、②カシナガの餌を減らす方法:シート被覆)

7.おわりに
 向日市でのナラ枯れ対策は、奮闘記というタイトルにふさわしいほど、向日市職員などが予算のない中、現場で奮闘した。こうしたやり方は、一見、経費節減になるように見えるが、かえって膨大な経費をつぎ込むことになった。現在の日本では、ナラ枯れに対して、被害の初期段階で多額の経費が投入されることは少ない。大被害になってから予算が確保されることが多いが、それでは被害拡大は止まらない。ここで紹介した事例は、最終的には被害を抑えたが、成功例とは言い難い。新たに被害が発生した市町村や、被害が迫っている市町村は、この奮闘記を参考にして被害の初期段階で徹底した対策を講じていただきたい。

春の里山でキノコの駒打ち体験 3月12日

市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブ共催で『春の里山でキノコの駒打ち体験』を実施しました。前回は2019年3月24日でしたから3年ぶりです。今回は東松山市内の小学校でチラシを配布して参加者を募集するのではなく、2月1日発行の東松山市広報に折り込まれた『ひがしまつやまニュースレター』(環境基本計画市民推進委員会編集・発行)で広報しただけだったので参加者があるかどうか心配していましたが、スタッフを含めて40人で開催できました。
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イベントと併行して、3月4日に雪見峠道で伐採したナラ枯れ枯死木(№21・22)の大枝・梢部の整理を鳥取さん、新井さんで行いました。
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左:№21、右:№22の切株
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今日の活動参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、片桐さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。

イベント準備 3月11日 

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの8名。明日のイベント『春の里山でキノコのこま打ち体験』に向けて会場の掃除をし、ホダ木の長さをチェンソーで80㎝に統一し、太さで大別して積み直しました。
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ホダ木の端材は、岩殿I地区に運びました。水路や土手の改修に使います。
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13日(日曜日)にズームで開催される市民環境会議『「ナラ枯れ」の被害状況及び対策について』で使う発表資料をから「カシナガの穿入パターンと枯死の関係」について学習しました。
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午後は市役所で打ち合わせをしました。

小林・野崎・細井・村上「カシノナガキクイムシ穿入生存木の役割とその扱い方」(2008年) 3月10日

ナラ枯れ対策に現場で奮闘する研究者がナラ枯れの原因や対策をどのように解明していったのか。小林正秀さん達の研究を全国森林病虫獣害防除協会森林保護機関誌『森林防疫』バックナンバーから辿ってみました。(前回は小林・上田「京都府内におけるナラ類集団枯損の発生要因解析」(2001年)(2022年3月9日記事)
小林正秀・野崎愛・細井直樹・村上幸一郎「カシノナガキクイムシ穿入生存木の役割とその扱い方
『森林防疫』57巻5号 №668 2008年9月を読みました。(以下、下線は引用者)
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1.はじめに
2.穿入生存木の特徴
 1)穿入生存木の発生要因
 2)穿入生存木の発生割合
3.穿入生存木をむやみに伐倒してはいけない理由
 1)穿入生存木からの脱出数は少ない
 2)穿入生存木のみやみな伐倒は被害を助長する
 3)穿入生存木は被害の終息に寄与している
……本被害によって樹木が枯死するためには、カシナガのマスアタックを受ける必要があるが、マスアタックはカシナガの個体数が少ない場合は生じない。一方、多数のカシナガが同じ方向に同時に飛翔する可能性は低い。これらのことから、カシナガの長距離飛行だけでは、飛び火的に被害が発生する原因は説明できない。カシナガは無被害地でも捕獲されることから、各地に生息していると考えられる。また、飛び火的な被害は、カシナガの個体数の増加を助長する伐採後に発生することが多い。これらのことから、飛び火的な被害は、無被害地に生息していた少数のカシナガ、また被害地から飛来した少数のカシナガの個体数が何らかの原因によって増加することで発生していると考えられる
 伐倒駆除を実施しても、処理木からのカシナガの脱出数をゼロにすることは困難である。このため、穿入生存木を完全に除去してしまえば、伐倒駆除後に生き残ったカシナガは、穿入対象木を求めて広範囲に飛散することになる。……皆伐によって穿入対象木が完全に失われ、皆伐後に残された伐根などから脱出した多数のカシナガが広範囲に飛散したことが影響した可能性は否定できない。いずれにしても、被害地から飛散したカシナガの個体数が、飛散先で増加することで新たな被害が発生している可能性が高いことから、飛散を阻止する役割を果たす穿入生存木をむやみに伐倒すべきでない
 本被害の防除法としては、かつては、直径10㎝以上で長さ2m以上の丸太を井桁状に積み上げ、これを200~300mおきに設置してカシナガを穿入させ、脱出前に焼却する餌木誘殺法が実施されていた。本被害の防除は、火災の消火と同じで、被害発生場所の枯死本数を減らすことよりも、被害の拡大を阻止することのほうが重要である。その意味で、餌木誘殺法は、林内のカシナガの個体数を低下させるだけでなく、カシナガの飛散を阻止する効果が期待できる優れた方法である。これに対して、穿入生存木をむやみに伐倒駆除することは、被害発生場所の枯死本数を減らすことだけに主眼を置いた方法であり、被害発生場所の枯死本数は減少するかもしれないが、穿入対象木を失ったカシナガが広範囲に飛散して被害が拡大する危険性がある。
4.穿入生存木の扱い方
 1)穿入生存木の本数が多い場合
 2)穿入生存木が少ない場合
……被害発生初期林では、餌木誘殺法が有効であると考えられる。すなわち、浸水した丸太はカシナガの誘引力が強いことから、直径10㎝以上で長さ1m以上の丸太を1週間程度浸水して餌木を作成し、これをカシナガ脱出直前に穿入生存木の近くに設置すればカシナガが誘引できる。この方法では、カシナガは乾燥した丸太や多数の穿入を受けた丸太には穿入しないことから、餌木を2週間ごとに観察し、樹幹表面あたりの穿入密度が上限値である5孔/100c㎡程度に達した餌木の数だけ新たな餌木を追加すれば、より多数のカシナガが誘引できるはずである。また、カシナガは、次世代虫の一部が生まれた年の8月下旬以降に脱出する部分2化であることから、8月下旬になれば、餌木をくん蒸または焼却して餌木内のカシナガを駆除する必要がある。
5.穿入生存木の特徴を活かした新たな駆除法
 多数のカシナガによる穿入を毎年のように受ける穿入生存木が被害の終息に大きな役割を果たしていると考えられることから、このような穿入生存木を人為的に作出する防除法の開発を目指している。
……合成フェロモンを用いた大量誘殺法が検討されたが……健全木に合成フェロモンを取り付けることでカシナガのマスアタックが誘導できることが示唆された。
 合成フェロモンによる誘殺の他に、樹幹注入法も近年になって検討が進められている。……「おとり木法」……おとり木にペットボトルで作成したトラップを設置して飛来虫を捕殺する方法も検討……。……合成フェロモンや樹幹注入剤を用いなくても実施できる可能性がある。……8月以降にナラ菌を健全木に接種しても枯死しないことから、8月以降にナラ菌を健全木に接種すれば、辺材部の一部が変色した穿入生存木が作出できるはずである。この樹木の近くに浸水丸太を設置してマスアタックを誘導し、マスアタックを受けた樹木にペットボトルを利用して作成したトラップを設置すれば、多数のカシナガが捕殺できるはずである。この方法は、被害面積が広い林分では実施困難であるが、公園などの小面積の林分や被害発生初期林では有効かもしれない
6.おわりに
 穿入生存木からのカシナガの脱出数が枯死木よりも少ないことは、伐倒駆除の際に枯死木を優先する根拠にはなっても、穿入生存木を伐倒駆除しなくても被害が低減できるという根拠にはならない。しかし、穿入生存木は枯死に比べて多く、全てを伐倒駆除することは困難である。また、多数の穿入生存木を伐倒することは、景観や環境に与える影響も大きく、林内に大きなギャップが生じ、被害が助長される危険性もある。さらに、カシナガの個体数を低下させる穿入生存木を伐倒して除去してしまえば、被害の終息が遅れるだけでなく、穿入対象木を失ったカシナガが広範囲に飛散して被害が拡大する危険性もある。これらのことから穿入生存木が多い場合は、カシナガ脱出数が多い(フラス排出量が多い)穿入生存木だけを伐倒駆除すべきである。ただし、枯死木や穿入生存木が多ければ、防除事業を実施しても短期間では被害が終息しないことから、被害を早期に発見し、枯死本数が少ないうちに対策を講じることが重要である。
 穿入生存木だけの段階で被害が発見できれば、伐倒駆除、餌木誘殺法、おとり木法などを併用することで、枯死被害の発生を阻止できる可能性がある。……
※防虫網トラップ、チューブトラップ、フィルムケーストラップの図が9頁にあります。

小林・上田「京都府内におけるナラ類集団枯損の発生要因解析」(2001年) 3月9日

ナラ枯れ対策に現場で奮闘する研究者がナラ枯れの原因や対策をどのように解明していったのか。小林正秀さん達の研究を全国森林病虫獣害防除協会森林保護機関誌『森林防疫』バックナンバーから辿ってみました。
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小林正秀・上田明良「京都府内におけるナラ類集団枯損の発生要因解析」(『森林防疫』51巻4号 №601 2002年4月)を読みました。(以下下線は引用者)
1.はじめに
 ナラ類集団枯損の発生要因
  ①ならたけ病
  ②残雪中の酸性物質による根の障害
  ③温暖化の影響
  ④風倒木の発生
  ⑤伐採の影響
  ⑥樹の老齢大径化
2.ならたけ病
3.残雪中の酸性物質による根の障害
 枯損木は、樹幹上部が萎凋した後も、地際から萌芽することが多く、根の障害で枯損したとは考えられない。
4.温暖化の影響
 燃料革命以前と現在との違いは、現在の被害はどんどん周辺に拡大することである。つまり、温暖化によるミズナラの衰弱や、カシナガのミズナラへの侵入、病微進展の促進は、被害発生の要因ではなく、被害拡大要因と考えられる。
5.風倒木の発生
 カシナガは風倒木に非常に高い密度で穿入することが確認されている。
 地形解析で、傾斜角5度ごとのナラ林面積に対する被害面積の割合(危険率)を算出して、被害が発生しやすい傾斜角を求めた結果、急傾斜地ほど被害が発生しやすい傾向が認められた。これは急傾斜地で風倒木が発生しやすいことと関係しているのかもしれない。
6.伐採の影響
 ミズナラやコナラの倒木を放置することは、以下に示す3つの理由から被害発生の引き金になると考える。
 ①倒木の発生により林冠の閉鎖が破られ、微気候が変化することで、残されたナラ樹の抵抗力が失われる。
 ②雄が穿入した倒木にカシナガが誘引され、周辺立木の被害が誘発される。
 ③倒木自体がカシナガの繁殖源になり、翌年のカシナガ個体数が増加する。
 しかし、風倒木の発生や伐採が行われば必ず被害が発生するのではない。被害地には、必ず老齢大径化したミズナラが存在する。此の事から、被害発生の根本原因は、次に述べる樹の老齢化大径化と著者らは考えている。
7.樹の老齢大径化
8.おわりに
被害発生要因を解析するため、被害発生初期林での実態調査と被害地の地形解析を行った。その結果、風倒木の発生や伐採が行われた場所で最初の被害が発生している場合が多かった。また、カシナガはコナラやミズナラの大径木を好み、ミズナラ大径木が枯損しやすいことが確認できた。さらに、低地のミズナラ林で被害が発生しやすいことが判った。以上のことから、ナラ類集団枯損は、カシナガが運ぶナラ菌が主因であるが、薪炭林の放置によるナラ樹の老齢大経木化が最も重要な要因であり、老齢過熟林における風倒木の発生や伐採が、被害発生の引き金になっていると推察される。また、温暖化によるナラ樹の衰弱やカシナガ分布域の拡大、病微進展の促進は被害の拡大要因であり、1980年代以降、被害が 急速に拡大しているのは、温暖化の影響もあると考える。
 ナラ類集団枯損は、被害が蔓延すると防除が困難であり、予防が重要である。北海道でのヤツバキクイムシによる針葉樹被害も、風倒木の発生や伐採が被害発生の引き金になることが知られており、被害を発生させない注意点として以下のことが指摘されたいる。
 ①伐倒木はなるべく早く林外に搬出する。
 ②伐倒木の周辺には大径木を残さない。
 ③何本かのグループをなしている場合、その内の1本を伐るとか、1本を残すとかしない。
 ④単木的択伐よりも小群状の伐採をする。
 ⑤伐木枝条を残さない。
 この方法は、カシナガを発生させない注意点として利用できるであろう。

石川県の防除戦略と樹幹散布法 3月7日

日本緑化センター『森林病虫害シンポジウム2021』(主催:一般財団法人日本緑化センター/株式会社ニッソーグリーン、後援:林野庁)が2022年1月18日~24日にWEB配信され、石川県農林総合研究センター 林業試験場の江崎功二郎さんの「ナラ枯れ被害量ゼロにした石川県の防除戦略と樹幹散布法」(1.自然に委ねるという選択 2.樹幹散布法による予防)がありました。『北国新聞』2021年4月22日の記事によれば、石川県内では「ナラ枯れ被害沈静化 県内7年連続ほぼゼロ」になっているようです。よくわかる石川の森林・林業技術№4改訂版『ナラ集団枯損被害と森林の変化』(石川県林業試験場、2010年)とその後の研究成果を加えた報告でした。
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ナラ枯れ被害量ゼロにした石川県の防除戦略と樹幹散布法
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 カシナガの立木穿入パターン、樹内で繁殖・脱出、穿入と枯死の関係
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 自然に委ねるという選択、樹幹散布の効果向上策
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狭山丘陵いきものふれあいの里でのナラ枯れ対策 3月6日

2月26日に狭山丘陵いきものふれあいの里センターと西武・狭山丘陵パートナーズが共催した「ナラ枯れ」をテーマにしたセミナーの報告が狭山3公園だより(狭山公園・八国山緑地・東大和公園)『皆さんの疑問にお答え! 木の病気 ナラ枯れセミナー』動画として掲載され、セミナーの様子は3テーマに分けて、YouTubeで配信されています。①ナラ枯れって なに?、②狭山丘陵の雑木林とこれから、③質疑応答&対策事例の紹介です。③では14:00から「いきものふれあいの里でのナラ枯れ対策」があります。キンチョールEを使ったカシノナガキクイムシの駆除実験を行っています。「樹幹注入」です。
ナラ枯れセミナー

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小林正秀『樹幹注入の問題点』 3月6日

YouTubeで3月3日に公開された小林正秀さんの『ナラ枯れの樹幹注入の問題点』です。

ナラ枯れは、カシナガが幹を掘るという物理的破壊で起こる被害です。カシナガは飛翔力と嗅覚が優れ、傷がついた幹から発せられる匂いに誘引されます。ですから、木の幹に穴をある樹幹注入はナラ枯れを助長します。そもそも、樹幹注入剤の登録試験には捏造や改竄が目立ちます。5年以上前から林野庁や薬剤メーカーに「樹幹注入は止めるべきだ」と訴えてきました。また、学会でも問題点を指摘しました。論文の撤回も要求してきました。ソフトランディングを目指して努力してきたのですが、状況は変化しませんでした。そんな中、数千本の樹幹注入を実施し、大量の枯死木が発生した公園で、倒木による重大な人身事故が発生しました。保身のために黙っていることは許されない状況ですので樹幹注入の問題点を示した動画を作成しました。「樹幹注入は効く」という人がおられるなら、是非、反論してください。また、樹幹注入が効いたという現場があるなら、是非、教えてください。
  コメントは3月6日現在、1件もありません。
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地上高2m以下で穿入数49孔以下で枯れたものはナラ枯れではなく被圧により枯れたもの

おとり木法とは
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カシナガトラップ
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カシナガトラップは木が枯れないようにすることで穿入生存木を増やして被害を抑える方法である。
カシナガをたくさん捕って被害を抑える方法ではない。

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30種ほどの防除法が提案されてきたが、効果があるのは5種類だけ?

『京都・枯れゆく世界遺産の森を守れ……』(TBS 2011年) 3月6日

2011年6月、TBSの『夢の扉+』で放送された「京都・枯れゆく世界遺産を守れ 森林保護スペシャリスト 小林正秀」です。

2011年6月5日,TBSの夢の扉+という番組で,下鴨神社で実施したナラ枯れ対策が紹介されました。 シ-トやウレタンを樹木に被覆し,カシナガトラップを併用した方法です。下鴨神社では,2010年に数十本がナラ枯れで枯れましたが,この対策によって,その後の枯死本数は数本でした。ナラ枯れは,安価で安全で環境に優しい方法で抑えられます。ところが,2013年頃から樹幹注入という被害を増やす方法が普及し,大阪や奈良で大被害となり,2018年頃から関東でも大被害になっています。ナラ枯れを抑える方法があるのに,こうしてテレビでも紹介されたのに,なぜ,ナラ枯れを増やす対策が実施されるのでしょう?
 動画へのコメントへの小林さんの返信
 コメントはYouTubeで確認してください。以下は小林さんの返信(入力ミスと思われる箇所は修正)
A 関東では、私のアイデアをパクッたクリアファイルトラップが使われてます。あんなトラップだと、カシノナガキクイムシは少ししか捕れないし、天敵(蟻や蜘蛛)が捕れて、逆効果です。
B-1 まず、木には免疫機構がありません。カシノナガキクイムシの攻撃を受けた木で、かつ生き残った木(穿入生存木)は、幹内部がタンニンなどで黒褐色に変色し、以降、カシノナガキクイムシの攻撃を受けても枯れにくくなります。免疫機構がなくても、誘導抵抗性はあります。
次に、排ガスの影響ですが、無いとは言えないでしょう。ただ、原因というものは、基本的に一つのことのほうが希です。排ガスの影響は、鹿害の影響に比べれば無に等しいでしょう。とかく原因を一つにしたがる人が多いのは、日本の特徴かもしれません。ナラ枯れは海外でも起こっていますが、複合害と考えられています。
日本では、カシノナガキクイムシが運ぶ病原菌、土壌汚染、酸性雨、ナラタケ病、温暖化などが、ナラ枯れの原因とされてきました。
一つに絞りたがる人に、以下の説明をします。
「実はナラ枯れは、鹿が起こしているんですよ。鹿が下草を食いつくした場所で発生しやすいのですよ。だって、樹木の根元は、ササなどで守られていてカシノナガキクイムシは攻撃できなかったのに、鹿が下草を食って攻撃できるようになったんですよ。鹿がうろうろする前は、森にはクモの巣がいっぱいあったんです。カシノナガキクイムシの最大の敵はクモの巣なんです。鹿がうろうろして、クモの巣が張れなくなったんですよ」
大概の人は「おお。ナラ枯れは鹿が起こしたのか」とマジで信じます。
長くなるので、説明はしかせんが、ナラ枯れの原因として最も重要なのは気候変動です。3つ論文を書いてます。ナラ枯れを知りたいなら、ネットにある情報を鵜呑みにせず、私の論文を読んでください。
B-2 ナラ枯れは伝染病です。新型コロナは中国で最初に発生したことになっています。いずれにしても、2年前は、中国で最も蔓延してました。しかし、今は、国別で見ると、中国は感染者数が少ない地域です。ナラ枯れの場合、奥山で発生し、里へと広がります。
京都では1993年に丹後で発生、1999年頃に美山で発生。2005年頃に京都市内で発生しました。トータルだと、京都市でのナラ枯れのほうが、美山よりも激甚だったでしょう。
大阪は、京都市とは比較にならぬほど激甚でした。間違った対策をすると、とんでもない被害になります。
火災現場で、火の粉を撒き散らす消火活動したら、どうなるか考えてみてください。

『三富平地林伐採・活用調査報告書』(2014年) 3月5日

2月2日にオンラインで行われた「三富地域の平地林をナラ枯れから守るために」講演会で黒田慶子さんが「全部目を通しておく必要がある」と言っていた国土交通省の22014年の報告書です。2013年度集約型都市形成のための計画的な緑地環境形成実証調査『都市の命と暮らしを支える三富平地林の伐採と活用に関する実証調査(三富平地林保全活用協議会)報告書』(国土交通省都市局、2014年3月)で134頁あり、10年近く前の三富地域の平地林の現状をまとめています。
目次
三富平地林調査報告書_01三富平地林調査報告書_02三富平地林調査報告書_03

三富平地林の現状と課題(20、23、24頁)
三富平地林調査報告書_04三富平地林調査報告書_05三富平地林調査報告書_06

社会実験のまとめ(105頁)
三富平地林調査報告書_07

事例研究(2)広葉樹施業(122~124頁)

三富平地林調査報告書_08三富平地林調査報告書_09三富平地林調査報告書_10

事業の仕組みづくりと今後の課題(125~130頁)
三富平地林調査報告書_11三富平地林調査報告書_12三富平地林調査報告書_13

三富平地林調査報告書_14三富平地林調査報告書_15三富平地林調査報告書_16

(3)素材生産者活用型事業モデルの試算(131頁)

ナラ枯れ枯死木伐採(№21・22) 3月4日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は新井さん、江原さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの10名でした。
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雪見峠道のコナラ(枯死№21、フラス№232・目通り直径32.5㎝)・(枯死№22、フラス№233、目通り直径50.5㎝)
左:枯死№21、右:枯死№22の2本を伐採しました。
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今日は木に登って伐採作業をしていません。コナラの木に登って作業しているとき、伐っているコナラはどのように見えているのでしょう。YouTubeにあった動画をつけておきます。
 
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 ラフタークレーン走行とクレーン操作は1つの運転席で行える)
 トラッククレーン走行とクレーン操作は2つの運転席で別々に行う)

 

 
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ナラ枯れ枯死木伐採(№24) 3月3日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は芦田さん、江原さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、Hikizineの6名。市民の森谷の道のナラ枯れ枯死木№24(フラス№251・目通り直径33.5㎝)とナラ枯れフラス木調査以前に伐採されていたフラスが大量に出ているフラス№237(直径44.5㎝)を伐り下げました。
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フラス木(№237)伐り下げ
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2022-03-03 11.32.33
キクイムシの種類は不明

 (主要日本産ナガキクイムシ科簡易同定用写真集)
    森林総合研究所 森林昆虫研究領域、2020年9月
 カシノナガキクイムシとその仲間(森林総研)_1カシノナガキクイムシとその仲間(森林総研)_2

 カシノナガキクイムシとその仲間(森林総研)_3カシノナガキクイムシとその仲間(森林総研)_4
野淵輝「日本のナガキクイムシ科」(『家屋害虫』15巻1号、1993年)
 日本のナガキクイムシ科(家屋害虫15-1、1993)_1日本のナガキクイムシ科(家屋害虫15-1、1993)_2
 日本のナガキクイムシ科(家屋害虫15-1、1993)_3日本のナガキクイムシ科(家屋害虫15-1、1993)_4日本のナガキクイムシ科(家屋害虫15-1、1993)_5


尾根の道のナラ枯れ枯死木伐り株 3月1日

ナラ枯れによる枯死木に白いテープを巻き付ける以前、21年10月24日に伐採したフラス木№3を枯死木№0としました。1月~2月に伐採(伐倒)したコナラ枯死木の切り株(伐根)の写真です。伐採時にブログに掲載した写真と形が違うのは、その後、伐り株(伐根)を切って地面からの高さを低くした所為です。2枚の写真の向きは同じではありません。
ナラ枯れ枯死木№0(フラス№3)
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ナラ枯れ枯死木№14(フラス№6)
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ナラ枯れ枯死木№15(フラス№ )
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ナラ枯れ枯死木№16(フラス№7)
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ナラ枯れ枯死木№17(フラス№8)
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ナラ枯れ枯死木№18(フラス№16)
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ナラ枯れ枯死木伐採(№11) 2月27日

ナラ枯れ枯死木№8に続いて、峠の道のコナラ(枯死№11、フラス№240)を伐採しました。
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今週の作業予定:3月3日(木曜日)、3月4日(金曜日)。岩殿C地区に集合してください。

ナラ枯れ枯死木伐採(№8) 2月27日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は新井さん、江原さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。
舗装園路からの分かれ道入口のコナラ(枯死№8、フラス№243・目通り直径32.0㎝・33.0㎝)
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フラス木追加 2月26日

物見山駐車場から地球観測センターに向かう舗装園路が峠の道に分岐する地点から西側、北側に張りだしている見晴らし台など尾根部とガリー侵食がすすんでいる谷底までフラスの出ているコナラのチェックが終わりました。№249~250、№622~647までナンバリングして、追加本数は28本です。そのうち16本はおそらく枯死しています。
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ナラ枯れなど萎凋病[いちょう]による枯死木では「腐朽菌による幹の分解が急激に進み、1年以内に落枝や倒木が起こりやすい。広葉樹の大木は数t[トン]の重量があることから、道路や住居の周囲では重大な事故につながるおそれがある。生活圏に大木が存在することは危険性の増加にもつながるので、安全確保の観点を含めた管理を行う必要がある。」(黒田慶子・太田祐子・佐橋憲生編『森林病理学 -森林保全から公園管理まで-』朝倉書店、2020年4月)とあります(180頁)。見晴らし台の尾根と舗装園路近くのコナラ枯死木は落枝や樹幹が途中から折れる折損に注意が必要です。

昨年10月9日の記事ではフラス木は110本としていますが、№001~038+39、№201~248+249250、№401、№601~621+622~647、№801~802で市民の森のナラ枯れ被害木は139本になりました。

黒田慶子・太田祐子・佐橋憲生編『森林病理学』 2月25日

黒田慶子・太田祐子・佐橋憲生編『森林病理学 -森林保全から公園管理まで-』(朝倉書店、2020年4月)、必読書です。
森林病理学
「まえがき」から
本書は樹木病害の事例を図鑑的に網羅するのではなく、病理学の基礎と応用力の習得を目標としている。第1章~第4章までは、樹木とその病気について定義した上で、植物病理学の基本事項、病原微生物の種類、病気の診断法について解説した。第5章では樹木(木本植物)の特性を細胞構成や防御機能の面から解説した。第6章~第7章は樹木の主要病害について、幹や枝などの被害部位別、萎凋・腐朽などジャンル別に解説した上で、予防と防除の考え方と実際の技術を示した。第8章~第9章では森林生態系の健康管理の考え方、グローバル化に伴って深刻化する病害、敏樹木の管理など、農作物と概念の異なる課題を取りあげた。

黒田慶子・太田祐子・佐橋憲生編『森林病理学 -森林保全から公園管理まで-』目次
1 はじめに
 1.1 森林病理学とは
 1.2 宿主の樹木―木本植物とは―
 1.3 樹木病害の特徴
  1.3.1 生育期間・構造・生育環境
  1.3.2 生産物の利用・安全性
  1.3.3 研究
 1.4 森林生態系の中での病気の扱い方

2 樹木(植物)の病気とは
 2.1 樹木の病気と病原(体)
  2.1.1 病徴と標徴
  2.1.2 発病に至る過程
  2.1.3 発病のトライアングル
  2.1.4 病原体の証明
  2.1.5 病原体の栄養摂取様式
 2.2 病原体と植物の相互関係
  2.2.1 抵抗性の構成要素
  2.2.2 病原性の構成要素
 2.3 病気の伝搬と予防
  2.3.1 伝搬方法
  2.3.2 フィールド衛生
 2.4 病気の発生と環境

3 病原微生物
 3.1 菌類
  3.1.1 菌類の基本構造と分類
  3.1.2 担子菌類の形態的特徴
  3.1.3 子嚢菌類の形態的特徴
  3.1.4 接合菌類
  3.1.5 ツボカビ類
  3.1.6 卵菌類(偽菌類)
  3.1.7 不完全菌類
 3.2 細菌  石賀康博
  3.2.1 細菌の分類
  3.2.2 細菌の構造と機能
  3.2.3 細菌の感染機構
  3.2.4 細菌の病徴発現に関わる因子
 3.3 ウイルス
  3.3.1 ウイルスの分類
  3.3.2 ウイルスの構造と機能
  3.3.3 ウイルスの感染・増殖・移行
  3.3.4 ウイルスの伝搬
 3.4 ウイロイド
  3.4.1 ウイロイドの構造
  3.4.2 ウイロイドの感染と増殖
  3.4.3 ウイロイドの伝搬と発病
 3.5 線虫
  3.5.1 植物寄生性線虫
  3.5.2 移動性内部寄生線虫
  3.5.3 定着性内部寄生線虫
  3.5.4 外部寄生線虫
  3.5.5 木材居住性線虫

4 病気の診断
 4.1 診断とは
  4.1.1 フィールド診断
  4.1.2 植物診断
  4.1.3 生物害(病害,虫害)・非生物害(気象害,生理的異常)の区別
 4.2 微生物検出から同定までの手順、技術
  4.2.1 菌類
  4.2.2 ウイルス・ウイロイド
  4.2.3 細菌
  4.2.4 線虫
 4.3 原因不明の場合の対処方法
  4.3.1 罹病木の周囲の樹木の観察
  4.3.2 顕微鏡による異常部位の観察

5 樹木組織の機能と防御機構
 5.1 樹木組織の構造
  5.1.1 葉の組織
  5.1.2 枝と樹幹の組織と成長
  5.1.3 根の構造
 5.2 樹木組織の形成と機能
  5.2.1 形成層の細胞生産
  5.2.2 あて材の形成と役割
  5.2.3 コルク形成層による外樹皮の形成
 5.3 樹木組織の水分通導と同化産物の転流
  5.3.1 水分通導―木部樹液の運搬―
  5.3.2 師部の糖類輸送
 5.4 柔細胞による貯蔵と二次代謝
  5.4.1 放射組織による物質移動
  5.4.2 樹幹木部の心材化
 5.5 樹木の防御機構
  5.5.1 物理的・化学的防御および静的・動的防御
  5.5.2 感染の成功と発病

6 主要な樹木病害の発生生態と特徴
 6.1 葉・枝の異常および胴枯れ・がんしゅ(癌腫)
  6.1.1 うどんこ病
  6.1.2 さび病
  6.1.3 輪紋葉枯病
  6.1.4 マツ類の葉枯性病害
  6.1.5 バラ科樹木ごま色班点病
  6.1.6 サクラてんぐ巣病
  6.1.7 マツ類こぶ病
  6.1.8 スギこぶ病
  6.1.9 スギ赤枯病・溝腐病
  6.1.10 スギ・ヒノキ暗色枝枯病
  6.1.11 ヒノキ樹脂胴枯病
  6.1.12 ヒノキ漏脂病
  6.1.13 がんしゅ(癌腫)症状
  6.1.14 キバチ類による星形変色
  6.1.15 カラマツ先枯病
  6.1.16 ファイトプラズマによるてんぐ巣病
  6.1.17 ウメ輪紋病
  6.1.18 気象害(凍害・寒風害・乾燥害)
  6.1.19 スギの黒心材
  6.1.20 緑化樹の枝枯れ・枯れ上がり
 6.2 萎凋病
  6.2.1 マツ材線虫病
  6.2.2 ナラ・カシ類萎凋病(ナラ枯れ)
  6.2.3 オフィオストマ様菌類による萎凋病
  6.2.4 エゾマツ萎凋病
  6.2.5 果樹・緑化樹の萎凋病
 6.3  生立木の腐朽病害
  6.3.1 ならたけ病およびならたけもどき病
  6.3.2 まつのねくちたけ病
  6.3.3 非赤枯性溝腐病
  6.3.4 南根腐病
  6.3.5 国内主要造林木の腐朽病
  6.3.6 緑化樹の腐朽病
  6.3.7 海外の腐朽病
 6.4 世界的に重要な樹木病害
  6.4.1 ニレ類立枯病
  6.4.2 クリ胴枯病
  6.4.3 ストローブマツ発疹さび病
  6.4.4 ナラ類萎凋病(Oak wilt)
  6.4.5 樹木疫病菌Phytophthora属菌
  6.4.6 フトモモ科植物ユーカリさび病

7 予防および防除の考え方と実際
 7.1 植物の防疫・検疫
  7.1.1 国際検疫
  7.1.2 国内検疫
 7.2 発生予察
  7.2.1 植物病害の発生予察事業
  7.2.2 森林病害における発生予察
  7.2.3 マツ材線虫病の発生予察
 7.3 防除法
  7.3.1 耕種的防除
  7.3.2 物理的防除
  7.3.3 化学的防除
  7.3.4 生物的防除
  7.3.5 バイオテクノロジーの利用
  7.3.6 総合的病害虫管理
 7.4 森林病害の防除
  7.4.1 森林における防除の特徴
  7.4.2 防除のための法律制定と政策
  7.4.3 具体的な防除の手順
  7.4.4 抵抗性種と抵抗性品種(系統)の利用
 7.5 長期予防と予防医学
  7.5.1予防医学の概念
  7.5.2発生の予防
 7.6 発病メカニズムの解明
 7.7 病原体の伝染環と媒介昆虫の生活史
  7.7.1 伝染環
  7.7.2 媒介昆虫の生活史
  7.7.3 キクイムシ類と菌類の相互依存

8 森林の健康管理
 8.1 生態系としての森林の健康
  8.1.1 森林タイプによる健康の概念の違い
  8.1.2 予防医学のための植生遷移の把握
  8.1.3 健康維持と回復のための手法
 8.2 森林生態系における樹木病原体の役割
  8.2.1 樹木と病原菌の相互作用
  8.2.2 樹木病原菌のその他生物への直接的影響
  8.2.3 森林生態系の多様性維持と病原菌
  8.2.4 森林の林分構造と樹木病害
  8.2.5 森林生態系における樹木病害の役割

9 今後の課題
 9.1 グローバル化に伴って深刻化する病害
  9.1.1 マツ類漏脂胴枯病
  9.1.2 Ash dieback
  9.1.3 Sudden oak death(Phytophthora ramorumによる樹木の被害)
  9.1.4 Fusarium属菌による病害とキクイムシ類の関与
 9.2 老齢化と大木化時代における倒木リスクの把握と対策
  9.2.1 倒木の原因と注意点
  9.2.2 診断と対策

コラム 植物の病名
コラム 遺伝子配列に基づく菌類の種同定と系統樹による分類学的位置の決定
コラム PCR関連用語の解説
コラム 樹木医の役割

ナラ枯れ枯死木伐採(№6) 2月24日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は江原さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、Hikizineの5名でした。
舗装園路からの分かれ道入口コナラ(枯死№6、フラス№246・目通り直径26.5㎝・31.5㎝)
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2本立ちでさらに高所で枝が横に広がっておらず手間のかかる木でした。



コナラ枯死木の搬出② 2月24日

石田造園さんが市民の森舗装園路沿いで伐採したコナラ枯死木を搬出しました。カシノナガキクイムシの穿入孔の多数ある樹幹部です。チッパーで破砕し製紙工場で紙の原料になる木材パルプ(L材)になります。入山沼側とこちらでトラックに積んだ丸太は合わせて8トン位になるようです。
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コナラ枯死木の搬出① 2月24日

石田造園さんが尾根の道で伐採したコナラ枯死木を搬出しました。長瀞町の埼玉木材チップ共同組合で厚さが10㎜以下になるようにチップ化します。
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伐根が地際から10cm以下となるように再切断しなければなりません。

作業道~尾根の道登り口は積んであった大きな丸太がなくなりすっきりしました(26日撮影)。
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尾根の道の玉切りした伐採木の積み直し 2月22日

この間、尾根の道で伐採、玉切りしたコナラ枯死木を作業道におろすための作業を国土緑工さんがしていました。
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埼玉木材チップ共同組合 2月21日

市民の森で伐採したナラ枯れしたコナラ枯死木はその場に積んでカーバム剤で燻蒸殺虫処理するものと、搬出して長瀞町矢那瀬にある埼玉木材チップ共同組合で10㎜以下にチップ化し製紙原料となるものがあります。国道140号線沿いにあります。
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ナラ枯れ枯死木伐採(№3) 2月18日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は新井さん、江原さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。
舗装園路のコナラ(枯死№3、フラス№610・目通り直径37.5㎝)
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クライミングロープ(青)35m、ワーキングロープ(緑)15m

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伐採落枝が地面に突き刺さっています
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木庭さん、チェンソー挑戦


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2月下旬は24日(木曜日)、27日(日曜日)。舗装園路から分かれて入山沼方面に向かう尾根の峠道(雪見峠)入口で、ナラ枯れ枯死木(№6、№8)を伐採します。

ナラ枯れ枯死木伐採(№1) 2月17日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は新井さん、江原さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、Hikizineの6名でした。
舗装園路のコナラ(枯死№1、フラス№607・目通り直径43.5㎝)
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ナラ枯れ枯死木伐採(№2) 2月11日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの9名。鳩山アメダスの10日の日積算降水量は16㎜(内降雪3.0㎜)でした。今日から舗装園路沿いのコナラ枯死木の伐採を始めます。
舗装園路のコナラ(枯死№2、フラス№607、目通り直径43.5㎝)
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来週は、17日(木曜日)、18日(金曜日)に伐採作業をします。

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