学びの道
IWADONO Fridays 参加者は新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、瀬上さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、Hikizineの11名。
学びの道のヤマザクラ枯死木伐採② 枝先に全く葉をつけていません。太い枝だけが鹿の角のように残っています。このような樹形をスタッグヘッド(Stag-headed / Stag-headedness)と言います。老齢や衰退によって、樹冠(木のてっぺんや枝先)の葉が落ちて枯れ、まるで雄鹿の角(Stag head)のように白い骨のような枝が突き出た樹形を指す言葉です。
青いトタン屋根に落下させないように、幹の上部にロープを掛け、軽トラをアンカーとして結び、引っ張りながら伐採しました。
チェンェーンソーによる切断面を見ると鮮やかなオレンジ色、濃い赤褐色をしています。この部分がヤマザクラの心材(しんざい)で、水分が少なく、細胞としての活動を終えた部分です。樹齢を重ねて幹が太くなっているので、全体の割合に占める心材面積が大きくなっているのがわかります。サクラ類の木材は、樹皮に近い外側の辺材(へんざい)が淡い黄白色をしているのに対し、中心部の心材はこのように濃い赤褐色になるという特徴を持っています。辺材は水分や養分を多く含み、生きた細胞が残っている部分です。辺材と樹皮の間に薄い細胞層である形成層があり、活発に細胞分裂を行います。形成層は、内側に木部を、外側に師部などを形成することで、幹を太く成長(肥大成長)させます。維管束は、木部(導管など)+師部(師管など)からなる輸送組織のまとまりです。末端の枝枯れ、スタッグヘッドの状態では木の幹や下方の太い枝はしっかりと生きています。木が丸ごと枯死しているのではなく、体の一部をあえて切り捨てて、残った部分で生き続けている状態ですが、形成層が完全に機能を停止するとやがて木全体が枯死します。
水分の供給が絶たれて木材の乾燥が進むと樹皮がひび割れて幹から剥がれ落ち始め、物理的なバリアである樹皮を失うことで、雨水や木材腐朽菌(キノコ類)、昆虫類が侵入しやすくなり、外側の辺材から菌類による分解が始まります。辺材はデンプンなどの養分が多く、防腐成分が少ないため比較的早くスカスカになります。一方で、中心の心材は細胞にタンニンなどの防腐成分が蓄積されており密度も高いため、しばらくの間は強度が保たれます。今回のヤマザクラの切断面で、外側は傷み始めていても中心部が硬く鮮やかな色を保っていたのはこのためです。
褐色・オレンジ色の棚状のキノコ(A・C):チャウロタケ・カワラタケ?
白〜灰色の小型で貝殻状のキノコ(B):スエヒロタケ
これらの木材腐朽菌が多数発生している状態は、辺材の腐朽開始から数年経っていることを明確に示していて、再生の土台となるはずの幹の形成層もが死滅していたことを意味します。



木材腐朽菌が心材の深部まで蔓延すると、木材の骨格であるセルロースやリグニンが分解されます。ここまで来ると自重や強風に耐えられなくなり、まずは残っていた大枝が次々と落下します。最終的には幹の強度が失われた部分でポッキリと折れる幹折れ、あるいは根が腐って地盤を掴めなくなり根元から倒れる根返りをします。今回、大枝の落下や倒木が起きる前のチェンソーの刃がしっかりと入る硬さを保っている段階で危険木として伐採したのは、安全面でも適切なタイミングでした。江原さん、金子さん、木谷さん、鳥取さん、お疲れさまでした。
江原さんが猛暑の中、九十九川起点の橋から入山沼まで学びの道の草刈りをしました。お疲れさまでした。
九十九川起点の橋からここまで約50mは今まで草刈りをしていなかったエリアです。
※入山付近の道路・水路地図
※ヒメムカシヨモギとセイタカアワダチソウ
ヒメムカシヨモギ(キク科、1、2年草、帰化種)
明治維新のころ外来し、鉄道に沿って広がったため、鉄道草とも呼ばれていた。
葉脈:主脈1本が中心
葉の感触・毛:やや長い開出毛があり、毛羽立つ
葉の付き方:茎にびっしり立ち上がるように付く
セイタカアワダチソウ(キク科、多年草、北アメリカ原産の帰化種)
観賞用に栽培されていたものが野生化し急速に全国に広がった。
昨日の学びの道での篠刈り、枝打ち、ツル切り作業で出た刈り屑を岩殿H地区に軽トラで5回運んで片づけました。
狩猟用(ゲームバード)に持ち込まれ、1915年頃に飼育個体の逃亡記録はありますが、す。1919年頃から猟友会などによって狩猟対象として各地で放鳥され、全国へ定着しました。「チョットコイ、チョットコイ」と大きな声で鳴くので、姿は見えなくてもいることがわかります。
食性:雑食性(植物の種子・芽、果実、昆虫、節足動物など)
寿命:野生下ではおよそ2〜5年程度(飼育下ではさらに長い)
移動性:飛翔能力はあまり高くなく、長い距離を飛ぶのは苦手
基本的には走って移動し、狭い行動圏で生涯を過ごす
※アシグロツユムシ(バッタ目キリギリス科)の幼虫
多様な草木の葉や柔らかい芽:クズやヤブガラシ、ハギなど多様な草木ををかじる
花や蕾、花粉:草花や樹木の花びら、つぼみ、花粉なども好物。
小さな昆虫:基本的には植物食。弱った小さな昆虫やアブラムシなどを食べることも
須田さんが学びの道と岩殿D地区上段との間の土手の草刈りをしました。
※モミジイチゴ(バラ科キイチゴ属、落葉低木) 在来種、日本固有種
※コアジサイ(アジサイ科、落葉低木) 在来種、日本固有種
※ボタンヅル(キンポウゲ科センニンソウ属)とヤブガラシ(ノブドウ科ヤブガラシ属)
中央左:ボタンヅル(つる性半低木、葉は1回3出複葉)
中央右:ヤブガラシ(ツル性多年草、5枚の小葉が手のひら状に拡がる「鳥足状複葉」)
※ウシハコベ(ナデシコ科ハコベ属、2年草または多年草) 在来種
※トウゴクシソバタツナミ(シソ科タツナミソウ属) 多年草、在来種
※ダイサギ(ペリカン目サギ科)
学びの道の岩殿I地区~D地区に接する範囲の道端の草刈り、斜面に放置されていた落枝などを片づけをしました。
ウスバシロチョウの食草(⇒ウスバシロチョウ優美に舞い 埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里だより 1995年4月号)
※ムラサキカタバミ(カタバミ科、多年草)
学びの道に隣接する民有地から道路上にはみだし、腐朽して、落枝や幹折れ、倒木にょる事故や通行障害が発生する恐れがあった落葉広葉樹の大木の伐採が造園業者により実施されました。ありがとうございます。






私有地からはみ出している樹木等は土地所有者に所有権があるため、はみ出している枝などで事故や怪我をした場合にはその土地所有者に賠償責任が発生する場合があります(民法第717条・道路法43条)が事前の予防・対策が不可欠です。適正な管理をお願いします。
※贄川俊「公園・道路の倒木事故、全国で計1732件 死亡事故受けて国が調査」(『朝日新聞』デジタル版2025年4月7日記事)
公園の樹木や街路樹の倒木、枝の落下などにより人に危害が及んだり物が壊れたりした事故が、2021年4月~24年11月に全国で計1732件あったことがわかった。国土交通省が17日に調査結果をまとめた。このうち、人身事故は計110件で、死亡事故も1件起きた。/調査は、昨年9月に東京都日野市の緑地でイチョウの枝(長さ約5メートル)が折れ、下敷きになった男性が死亡した事故を受けたもの。公園や道路を管理する国や自治体を対象に、物損・人身事故の件数や木の種類、原因についても聞いた。公園の倒木については初めて調査した。/調査結果によると、公園の樹木による事故は931件で、うち人身事故は77件だった。木の種類で最も多かったのはコナラで126本。次いでサクラ類(95本)、ケヤキ(66本)、アカマツ・クロマツ類(60本)と続いた。イチョウは11本だった。/原因別では腐朽・病害が298件と最多で、強風(台風を除く)が260件、台風102件、積雪55件だった。コナラやクヌギなどの「コナラ類」で詳細が分かるもののうち、43%でナラ枯れの被害が確認できたという。/都道府県でみると、東京(179件)、埼玉(82件)、神奈川(76件)、愛知(60件)、千葉(49件)など人口の多い都県が上位だった。……
※国交省「倒木事故に関する全国調査の結果について」
※国交省「樹木の点検・診断に関する指針(案)について」
※木を切る理由、知っていますか?〜増える倒木とこれからの公園緑地マネジメント〜(NPO birth)Feature 1 いま、倒木が増えています
その背景は
樹木の老齢化
高温・ゲリラ豪雨などによる急激な環境ストレス
ナラ枯れなどの病害虫被害
都市型土壌による浅根化(根を深くまで伸ばすことができない)
公園造成時に一斉に植えた木々が、時を経て同じタイミングで弱る など
Feature 2 「木を切ること」は必ずしも環境破壊ではない
都市部の公園緑地において、園路など人通りの多いところや、住宅など建物に面しているところは、倒木すると人や施設に危害を与えてしまう可能性があります。そのため、計画的に伐採や剪定をする必要があります。このように、「木を切ること」は、環境保全と安全の両面にとって必要な管理作業です。
Feature 3 都市のみどりは「手をつけない」では守れない
Feature 4 倒木は、地域全体で向き合うべき問題
倒木の増加と、それに伴う伐採や剪定の必要性は、専門家や公園緑地の管理者だけが知っていても効果がありません。写真や診断結果などを公開し、地域全体で課題を共有することで、地域の理解と協力を得ながら環境保全と安全確保を進められます。地域の理解と協力が、都市のみどりの喪失や、事件事故を未然に防ぐ力になります。
Feature 5 倒木に対するNPO birthの提案
①積極的に「更新伐採」を行う
開発などを行うための伐採ではなく、森を再生させるための伐採、すなわち、「更新伐採」の推進を提案します。特に、薪炭林として利用されてきた背景がある自然については、老齢化や病気などが進行して枯損木となってから伐採をするのではなく、20~30年を目安に「更新伐採」を行い、若い自然・さまざまな樹齢の木が混ざった自然を保つことを提案します。
②倒木によって人や施設に危害を与える可能性がある場所は、草地へと転換させる
都市部の公園緑地は、前述の通り、園路など人通りの多いところや、住宅など建物に面しているところがあります。こうした場所については、伐採によって10~20mセットバックさせ、草地へと転換させることを提案します。
近年では、「ネイチャーポジティブ」などの目標が設定され、世界的に環境保全に対する意識が高まっています。そんな中、開発のしやすさや、適切な管理の担い手不足などが原因となり、草地は各地で減少しています。近年話題になっている「生物多様性」という言葉には、生きものの種類の多様さとともに、森林・水辺・草地…といった自然環境の多様さも含まれています。そこで、都市部の公園緑地のうち、倒木によって人や施設に危害を与える可能性が高い場所は、草地に転換させ、安全と生物多様性、両方の向上を図ることを提案します。
Feature 6 最後に都市部の公園緑地とそこにある樹木は、自然の一部であると同時に、都市の重要なインフラです。こうした公園緑地などのグリーンインフラも、道路や橋のようなグレーインフラと同様、ライフサイクルを見据えた計画的な更新・保全が必要です。科学的な根拠と地域の理解を両輪に、環境保全と安全を両立させる―――それが、NPO birthが考える「これからの公園緑地マネジメント」です。
10月15日に伐採したニワウルシの周りに稚樹が15本もあり、棒を立てておきました。奇数羽状複葉ですが、一番先の小葉(頂小葉)がないこともあるので樹木全体で判断します。



1995年に発行された『街の樹木』(栃の葉書房)には、「都市での煙害等に強く、街路樹、緑陰樹として利用される」とあります。ニワウルシは「中国原産で、明治時代の初めに日本に渡来し、成長が早く育てやすいこともあり、街路樹や庭木として栽培」されていたそうですが、広く野生化し、特定外来種ではないが生態系などに被害を及ぼすおそれがあり、総合的な対策が必要な「総合対策外来種」となっています。
単木状に生育しているときにはそのまま高木となるが、伐採されると近隣の場所に多数のシュートを形成する。毎年刈り取られても残りの期間で高さ数mにまで生長する。石垣の間などからも幹を出しており、場所によっては一面にニワウルシが生育して群落を形成している場所もある。地下には地上部と同じ太さの根が横に広がっており、これから再生してくるものと思われる。1本立ちしている木の根から地上茎がでてくることはないが、一度地上部が伐採されると、多数の茎が出てくる性質は、アカメガシワやヌルデ、タラノキ、ハリエンジュ、メラノキシロンアカシアなどにも見られ、結構多くの樹木が備えている能力である。
成長が早く繁殖能力も高いため、大木になる前にスコップ等を用いて根から抜き取ることが一番効果的です。伐採を行う場合は、切断面に除草剤を塗るか、幹にドリル等で穴をあけ除草剤を注ぎ込みます。木が小さいうちに根気よく定期的に駆除することが有効です。(除草剤を使う場合、周辺の水路や田畑等に飛散しないよう十分配慮して行うようにしましょう。)
※ミツバアケビ(アケビ科の落葉性ツル植物)の実
学びの道と岩殿D地区との間の斜面に生えているニワウルシ(シンジュ、ニガキ科の落葉高木)を伐採しました。



3.3 ニワウルシの駆除試験3.3.1 試験概要
ニワウルシ(Ailanthus altissima)は、ニセアカシア群落整備後に実生や根萌芽として発生する状況を確認している。このため、ニワウルシ高木の駆除を目的として、薬剤による駆除試験を実施した。駆除試験は、ニワウルシの伐採および巻き枯らしを行い、伐採した後の切り株及び巻き枯らし部分にグリホサートカリウム塩液剤を塗布した。
3.3.2 試験結果
薬剤塗布後のニワウルシの生存率を図 6 に示す。薬剤塗布によって、すべてのニワウルシが枯死した。このため、ニワウルシ高木に対する駆除対策として薬剤塗布は非常に有効と考えられる。
下左の写真でニワウルシの右側にあるエゴノキ(エゴノキ科)は実を残して季節外れに落葉しています。
2021年5月14日の写真です。
昨日の作業の続きで、学びの道で草刈り、枝打ち、ツル切り作業後に、運び出しをしないまま道端に置いてしまっている刈り草や枯れ枝を岩殿H地区の仮置場に運んで片づけました。




※サルトリイバラのつるを食べてみた(『東京でとって食べる生活』23年7月20記事)
IWADONO Fridays. 参加者は新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、小松さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、Hikizineの11名。学びの道の草刈りをしました。
午後、江原さん、金子さん、木谷さんの3人で、ホダ木置き場近くのコナラ枯死木を伐採しました。
※新治市民の森とは(新治市民の森 愛護会) [新治:にいはる]
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