学びの道
学びの道と岩殿D地区・I地区下段との間の広い法面の裾刈りを須田さんがました。このエリアは年2、3回の草刈をして、低木まじりのチガヤ優先の草地を目指します。
ニワウルシ(シンジュ、ニガキ科)の萌芽木も再度伐採しました。
※シンジュについては、23年6月5日記事、22年11月14日記事参照。
学びの道の東側林縁はアズマネザサが2、3mの高さに成長し、それにつる性の植物が巻き付いたり被さったりしていて、観察がしやすい場所です。今日はつる植物はできるだけ残して、車道上に張りだしているアズマネザサを抜き切りしました。昨年は9月10日に実施しています。
切り取ったものは岩殿H地区に運んで仮置きしました。
ニワトコ(ガマズミ科)
ネムノキ(マメ科)
入山沼付近の学びの道の草刈りを始めました。コンクリート擁壁とフェンスがある区域のU字溝が埋め込まれている場所です。今日は、道の上にはみ出している部分を刈りました。
カラムシ(イラクサ科、苧麻[ちょま])
須田さんが学びの道下の斜面、岩殿D地区中・上段に接するエリアの草刈りをしました。
入山沼に向かう市道(現在「学びの道」と呼称)の両側と道下の斜面の草刈りは岩殿満喫クラブの耕作放棄地再生活動と同時に、2014年から始まりました。アズマネザサの大藪を刈払う作業から道下の谷津が見通せる状態になるまでに5年かかっています。須田さんの夕暮れの中での作業の賜物です。
現在は外来草本が繁茂し木本外来種で成長の速いニワウルシ(シンジュ。ニガキ科の落葉高木。入山谷津では初見。大東文化大学とこども動物自然公園の間を通る埼玉県道212号岩殿観音南戸守線のバス停物見山登山口付近に列状に生えていて街路樹化しつつある。生態系被害防止外来種リストでは重点対策外来種)まで生えていて、今後どのように植生が遷移していくのか気になるエリアですが、チガヤ型の草地を目指して刈り取り時期や方法を考えて、試行していけたらと考えています。
※ニワウルシ(シンジュ)が重点対策外来種に選定された理由・対策優先度4.根からの再生ニワウルシは河川や小川などの堤防に生育していることが多い。水分を好むものと思われる。単木状に生育しているときにはそのまま高木となるが、伐採されると近隣の場所に多数のシュートを形成する。毎年刈り取られても残りの期間で高さ数mにまで生長する。石垣の間などからも幹を出しており、場所によっては一面にニワウルシが生育して群落を形成している場所もある。地下には地上部と同じ太さの根が横に広がっており、これから再生してくるものと思われる。1本立ちしている木の根から地上茎がでてくることはないが、一度地上部が伐採されると、多数の茎が出てくる性質は、アカメガシワやヌルデ、タラノキ、ハリエンジュ、メラノキシロンアカシアなどにも見られ、結構多くの樹木が備えている能力である。……
重点対策外来種の選定理由
Ⅳ:生態系被害のうち競合または改変の影響が大きく、かつ分布拡大・拡散の可能性も高い。
対策優先度の要件
①生態系に係る潜在的な影響・被害が特に甚大である。
③絶滅危惧種等の生息・生育に甚大な被害を及ぼす可能性が高い。
数年前、入山谷津の植物調査中に見つけた重点対策外来種のトウネズミモチ(モクセイ科)はその後、伐採しています。
※トウネズミモチが重点対策外来種に選定された理由・対策優先度
重点対策外来種の選定理由
Ⅱ.生物多様性の保全上重要な地域で問題になっている、またはその可能性が高い。
Ⅳ:生態系被害のうち競合または改変の影響が大きく、かつ分布拡大・拡散の可能性も高い。
対策優先度の要件
①生態系に係る潜在的な影響・被害が特に甚大である。
②生物多様性保全上重要な地域に侵入・定着し被害をもたらす可能性が高い。
青木ノ入の果樹園の道路際とボッシュ林に向かう農道を除草しました。前回は4月10日です。
※外来野草のユウゲショウが近年、九十九川を越えて入山沼に向かう学びの道沿いにも増えてきて、この数日は開花したものがあれば抜き取ってきましたが、今日はスパイダーモアで刈り取りました。
学びの道と岩殿D地区上段~I 地区下段の間の刈り草を燃して片付けが終わりました。
今日もゴミを集めました。
藪状になっていたアズマネザサの根元にあった白色のかたまり(ハンペン・はんぺん、放線菌)。
※Facebook 微生物談義第3回「放線菌」の働き
(農業革命!サンビオティック 2020年12月28日記事)
今日はお昼頃から雨が降るという予報でしたがそのとおりになりました。12日の続きでクワの大木のところまで片づけました。
ゴミが多い場所で、捨てやすかったのでしょうか。一升瓶やジュース缶、栄養ドリンク、衣類や生活雑貨、コンクリート片など捨てられて何年も経ったものが出てくるとガッカリします。
10月26日から日最低気温が8℃以下の日がつづいています。27日は3.6℃、31日は3.9℃、11月6日は3.3℃鳩山アメダス)。5℃以下の日もあり朝晩の冷え込みが強まってきました。市民の森、入山谷津、学びの道沿いの木々も黄葉・紅葉・褐葉がすすんでいます。
ウワミズザクラ(バラ科の落葉高木)
イロハモミジ(ムクロジ科の落葉高木)
ヌルデ(ウルシ科の落葉小高木)
クリ(ブナ科の落葉高木)
シンジュ(ニワウルシ。ニガキ科の落葉高木)
※こども動物自然公園の前を通る埼玉県道212号沿いにはシンジュが列状に生えている場所があります。伐らないで放置すると高木になって街路樹化?
青木ノ入りのボッシュ林に上がる道と耕作放棄地、学びの道沿いの草刈りを、スパイダーモアで刈り高を換えながらしました。
前回は8月25日でした。
車堀公園にスパイダーモアを戻し、ハンマーナイフモアで市野川右岸の道路沿いの草刈りをしました、
この間、須田さんが学びの道と土手の草刈りをしています。ありがとうございます。
土手の部分をどう緑化していくのか、課題ですね。
学びの道は昨年11月に補修されていますが、12日の豪雨で補修材の砂利が流され、路面の凸凹で車のボディ下を擦りそうです。注意して運転して下さい。
スパイダーモアが修理中なので、作業道下の裾刈りとF地区中央の農道(仮称:谷津の道)の草刈りを刈払機でしました。
入山谷津では今年も風が吹くと柳絮(りゅうじょ、白い綿毛のついたヤナギのたね)が舞っています。
孔密州の五絶に和す 東欄の梨花 蘇軾
梨花淡白柳深青 梨花は淡白にして 柳は深青なり
柳絮飛時花滿城 柳絮の飛ぶ時 花は城に満つ
柳絮飛時花滿城 柳絮の飛ぶ時 花は城に満つ
惆悵東欄一株雪 惆悵す 東欄一株の雪
人生看得幾清明 人生 幾たびの清明をか看得ん
蘇軾(そしょく。1036~1101年。北宋の人。王安石の新法に反対して左遷。1077年4月、徐州の知事に赴任後の作)。和孔密州五絶東欄梨花(『Web漢文大系』)
カラスビシャク(サトイモ科)を見つけました。
事故車が学びの道を塞いでいて、帰宅が遅れました。
入山沼近くの学びの道下の草刈りを須田さんがしました。
刈っていた場所の近くにコガタスズメバチの巣が落ちていました。巣に付いていた枝を動かしたときに一部が欠け、警戒した働きバチ(雌)が外に出てきました。
※スズメバチの種類の見分け方(『ルイワン蜂・害虫駆除センター』HP記事)
STEP1 腹部末端節の色から
1.腹部末端節が黒色の場合
チャイロスズメバチ、ヒメスズメバチ、ツマグロスズメバチ
● 腹部全体が黒色、頭部と胸部は赤褐色・・・チャイロスズメバチ
● 腹端より1-2節まで黒色・・・ヒメスズメバチ
● 腹端より4節まで黒色・・・ツマグロスズメバチ(八重山諸島に生息)
2.腹部末端節が黄色または赤褐色の場合オオスズメバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチSTEP2 単眼の周囲の色から
1.単眼の周囲が赤褐色の場合
● 頭部中央にある頭楯(とうじゅん)の突起の数?
● 2個の場合は・・・オオスズメバチ(雌)
● 3個の場合は・・・コガタスズメバチ(雌)
2.単眼の周囲が黒色の場合
● 腹胸部の後ろにある1対の小楯板(しょうじゅんばん)の色は?そして、腹部の斑紋の特徴は?
● 小楯坂は黄色または赤褐色・・・キイロスズメバチ(北海道産はケブカスズメバチ)
● 小楯坂は黒色で腹部の斑紋が波打つ・・・モンスズメバチ
巣が見える所にある場合 概ねコガタスズメバチかキイロスズメバチのどちらか
巣が見えない場所にある場合
木の根元(地面)から出入りしている⇒オオスズメバチ
木の幹などに空いた穴や建物の通気口など外部に空いた穴から出入りしている
巣が見えない場所にある場合
木の根元(地面)から出入りしている⇒オオスズメバチ
木の幹などに空いた穴や建物の通気口など外部に空いた穴から出入りしている
⇒モンスズメバチ キイロスズメバチ ヒメスズメバチ
青木ノ入の畑の道端の草刈りをしました。5月中は散策者も多く、ユウゲショウの花を楽しんでいるようでしたので草刈りは延期していましたが、ツボミオオバコが目だってきたので刈りました。東から西に向かっている学びの道が北に向きを変えているカーブです。現在は半分程度がシバ主体になっていますが、草刈りを頻繁に行えば全体がシバになるでしょう。将来的にはここの道端はノシバによる芝地になればと思っています。
ユウゲショウはアメリカ原産の帰化植物。多年生草本であり、観賞用に栽培されていたものが野化したものと思われる。路傍やあぜ道などに点々と生育が見られる。夏から秋にかけ、直径1.5~1.0cmの花をつける。めしべの先は4つに分かれ、十字状になっている。花が美しいので除草されず、また刈り残され、次第に増えつつあるように思う。……
ツボミオオバコは北アメリカ原産の帰化植物である。比較的新しく帰化した植物であり、広く分布したのはここ20年ほどではないかと思う。路傍などにも生育するが、特に新しい公園でよくめだつ。オオバコよりも、乾燥した立地にも生育できる。一年生の草本であり、春から夏にかけて花穂を形成する。和名は、花が開かず、いつまでもつぼみのままのように見えるとの意味である。……一年生草本であるので、まずは子孫を確保する戦略をとっている。……
※鞠子典子・西成典子・鞠子茂「踏みつけ攪乱と被陰ストレスの異なる土地利用タイプにおける在来オオバコと外来オオバコの個体群分布」(『法政大学多摩研究報告』29巻、2014年)
調査対象は在来オオバコ(オオバコ)、外来オオバコ(ヘラオオバコとツボミオオバコ)
調査対象は在来オオバコ(オオバコ)、外来オオバコ(ヘラオオバコとツボミオオバコ)
オオバコ属植物の個体群分布と生育環境
……被陰ストレス耐性のないツボミオオバコは、晩春から初夏にかけて栄養生長・伸長生長を盛んに行い始めた共存種がツボミオオバコを被陰する頃には、その年の生育期間をほぼ終えていた(データ未発表)。ツボミオオバコは遺伝的制約により草丈が低くても、生育開始時期が早く、短期間で開花・結実に到達する生態学的特性を獲得することができる。こうしてツボミオオバコは、他の植物と生育時期をずらした生活史を過ごすことにより、他種による被陰という環境ストレスを回避し、繁殖成功を収めているものと考えられる。……(15頁)
まとめ
在来オオバコと外来オオバコの個体群密度を様々な土地利用タイプで調査し、被陰ストレスと踏みつけ攪乱という2つの環境要因から個体群分布の種間差について解析を行った。その結果、在来オオバコと外来オオバコは同所的に分布する土地利用タイプもあるが、在来オオバコのみ分布する土地利用タイプもあることが明らかとなった。この結果は、たとえ類似したニッチに生育する近縁種の間であっても、種子の環境適応戦略や散布様式などの生態学的特性に僅かでも差異があれば、在来植物と外来植物は住み分ける可能性のあることを示している。今後は、外来植物による在来植物の競争的排除が一方的に進行しない条件を科学的に解明し、雑草リスク評価に反映させていくことも必要ではないかと思われる。……(15頁)
オオバコは日本各地からアジアに分布する多年生草本であり、路傍雑草の代表格である。オオバコは「大葉子」であり、漢名では「車前」という。車のとおるような場所にも生育することに着眼したもので、なるほどと思う。路傍雑草と入っても、やや湿った場所を好み、瀬戸内海気候の岡山では、あぜ道や少し山に入らないとお目にかかれない。果実には粘着性があり、靴などに付着して散布される。……
ヘラオオバコはヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代には渡来したという。多年生の草本で地下に太い根茎がある。葉は細長く、長さ20cmほどになる。春から夏にかけて高さ30cmほどの花茎をだし、下部から上部へと次々に開花する。生育地は路傍や牧草地、堤防などであり、刈り取りには強いものの、踏みつけには弱い。……
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