岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

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ごみ問題・循環社会

どうする?プラごみ問題(後編) 12月20日

10月31日の記事「どうする?プラごみ問題(前編)」の続きです。

 

 [目次]
256

01:34 バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックについて
1112
 ・プラスチックは石油が原料
 ・バイオマスプラスチックは生物資源が原料
 ・生物によって分解される性質が生分解性
 ・バイオプラスチックにはバイオマスプラスチックと生分解性プラスチックがある
 ・バイオマスプラスチックは紛らわしいのでバイオ起源プラスチックと呼ぶことを提唱
 ・バイオマスプラスチック(バイオ起源プラスチック)のすべてが生分解性というわけではない
 ・バイオ起源プラは温暖化対策に意味がある
 ・生分解性プラはごみの分解性を促進する

02:52 指定ごみ袋の全国の導入状況
1617
 ・全国の市町村の64%でゴミ出しは有料化
 ・指定ごみ袋制の市町村は全国の6割
 ・指定ごみ袋制でも有料化でない場合もある
 ・指定ごみ袋制でない自治体
   2023
   2832
   ごみ袋には市販ごみ袋よりレジ袋の法が多く使われている
   レジ袋は捨てるのに便利に使われてしまう
 ・レジ袋はごみ袋の子袋・孫袋に使われる
 ・ごみ袋に必要な分だけ自分で買おう

08:11 海洋プラごみで多い漁網への対策
373944
 ・漁具(漁網等)への対応はたしかに重要
 ・漁具プラスチックによる海洋汚染問題が発生する原因
   ①不適正処理(意図的)
   ②台風などで流出(非意図的)
   ③入網ごみ(むしろ被害者)
    環境省「漁業系廃棄物処理ガイドライン」
    水産庁「漁業系廃棄物計画的処理処理推進指針」
 ・経済的インセンティブに問題

12:10 プラスチックは紙よりもコストが安いのか
 ・プラスチックは費用・機能面(軽くて丈夫)でのメリットがある
 ・プラスチック施用量は半世紀で20倍以上
 ・外部費用=海洋ゴミや温暖化対策への費用
 53
 ・日本はプラスチックや複合資材等の費用の区別がされていない

54

15:03 ①プラスチックの代わりに紙を使うのは?
 ・コーディング材の使用量が多いとプラと同様の問題
 ・接着剤、蛍光増白剤の使用量や森林の持続可能性にも注意
 ・紙は再生可能な資源という意味でのメリット
 ・海に流出しても分解性の面ではプラよりもよい
 ・ライフサイクルでの温室効果ガス排出は紙はプラの半分
 63
 ・小売店向け「3R見える化ツール
   こういう行動をとればよいというオプションが示されている

18:09 ②スーパーなどの無料のポリエチレンの袋は有料化しなくてよい?
 ・課金の仕方が難しい
 ・消費者が実行できる代替行動がない

19:30 ③チラシやDMなど家庭に入り込んでくるプラ製の袋はどうする?
72
 ・雨天時の新聞の袋やポスティングのチラシやDM等
 ・提供者と消費者が議論する場が必要

21:39 ④ペットボトルを使わずに済む方法は?
77
 ・マイボトル、給水スポットを広げる
 ・水Do!ネットワーク
 ・日本のペットボトルは無色透明でリサイクルしやすい

25:11 ⑤量り売りはどうか?
83
 ・量り売りの良し悪しの判断はなかなか難しい
 ・かえってごみが増える可能性も
 ・全体でいかにごみを減らせるか
 ・全体のリデュースが大切
 ・容器包装、内容物、品質保持

27:11 プラスチックをどう減らすか
86
 ・消費者と生産者がどう一緒に減らせるか
 8792
 ・メーカーからの取り組みと消費者からの訴えかけ

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※「知ってほしい、リサイクルとごみのこと
   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2017年11月30日)
  
  焼却主義からリサイクルへ
  世界各国のリサイクル事情
  リサイクル率とは?
   リサイクル率=リサイクルされたモノの量/もともとあった廃棄物などの総量
    ①缶、びん、ペットボトルなどの主要な資源ごみ(家庭系)だけの場合
    ②その他の家庭系資源ごみ(例:生ごみ)を含む場合[①+生ごみなど]
    ③家庭ごみ全体の場合[②+その他の家庭ごみ(可燃ごみなど)]
    ④家庭ごみだけでなく事業系ごみを含む場合[③+事業系ごみ]
  サーマルリサイクルについて
  日本のリサイクル率を上げるには?
  ごみ問題とこれから

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※「リサイクルの現場が様変わり 「家電やプラスチックごみについて考えよう」
   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2018年7月26日)
  
  引っ越し業者のエアコン横流し
  本来は、分解・選別し、リサイクル
   20180726-002
  雑品スクラップの山積みで大規模火災
 非正規業者が(日本側で)仕分けをせずにまとめた状態のものを、雑品スクラップと呼んでいます
 雑品スクラップという言葉は2014年ごろに環境省が使い始めた用語で、鉄、プラスチックや家電などが仕分けされないまま集められているもので、「金属スクラップ」「ミックスメタル」などと呼ばれることもあります。
 雑品スクラップには、次の3つの問題があります。
①有害物質管理が不備で輸出先で環境汚染
鉛など有害物質を含んでいるため、輸出先(中国など)の業者が解体などをするときに有害物質が環境を汚染する。
②本来、日本国内で回収すべき資源が流出
正規ルートであれば日本国内で活用できる資源が海外に流れてしまう。
③大規模火災
集めたスクラップは(日本国内の港周辺などで)山積みの状態で置きっぱなしにされ、時に大規模な火災が発生する。消火に長時間かかり、原因不明なことが多いという問題も。
  雑品スクラップ、扱いに新たな基準設ける
 雑品スクラップは一見、ごみに見えるのですが、廃棄物処理法の対象として規制するのも難しい存在でした。廃棄物処理法は、廃棄物の処分の仕方を決めた法律ですが、同法で定めた廃棄物は無価物(値段のつかないもの、不要品)が対象です。
 一方で、雑品スクラップは、「海外の業者が買い取る」ために有価物(つまり値段のついたもの)であり、廃棄物ではない、というわけです。
 その結果、上記のような問題が発生しても、廃棄物処理法では、業者に対する雑品スクラップの管理についての指導はできませんでした。
 そこで、廃棄物処理法が改正され「有害使用済機器」の項目を新設。2018年4月から、家電リサイクル法と小型家電リサイクル法で定められた計32品目を「有害使用済機器」に指定しました。
 これらの品目については、都道府県への届出義務や保管方法などについての基準を設け、保管している業者を指導できるようにしたのです。
 この措置によって、非正規業者は、雑品スクラップについて、これまでは山積みのままでよかったのに、保管方法を整えるためのコストが必要になります。その結果、利益が減り、非正規業者の廃業が相次ぐ可能性があります。
 先のサカイ引越センターの例でいえば、横流し先の業者がいなくなるかもしれないということです。
 雑品スクラップの量は、中国向けだけで年間約100万トン以上とされていますが、この量が今後どう処理されるか、注目されます。
  「資源ごみ輸入大国」中国が方針転換
 そして、リサイクルの現場の様変わりをもたらしている、もう一つの原因が、中国の資源ごみ輸入規制です。中国政府が2017年7月に規制方針を明らかにし、今年1月から実施されています。
 今年から輸入禁止になったのは、4種類24品目。4種類は、生活現場から出る廃プラスチック、古紙(未選別のもの)、繊維系廃棄物、鉄鋼用添加剤などです。
 中国はこれまで「資源ごみ輸入大国」と言われてきました。中国国内の業者が、世界各国から資源ごみを輸入し、リサイクルして、製品を製造してきたのです。
 輸入業者が扱う資源ごみには、先に説明した雑品スクラップのほか、ペットボトルなどの廃プラスチックなど様々なものがありますが、例えば、廃プラスチックの場合、破砕し加工して、布団などにつめる中綿や繊維製品などとして出荷する、という具合です。
 国連資料などによると、世界各国が輸出している廃プラスチックの約7割を中国(香港経由含む)が輸入しているといわれます。
 しかし、海外からの輸入される資源ごみ(中国では『洋ごみ』と呼ばれています)には、異物や汚れたものが混ざっている場合や鉛などの有害物質が含まれている場合があり、リサイクルの際に環境汚染につながる問題が再三指摘されてきました。
 日本の雑品スクラップについての説明で指摘したのと同様の問題です。
  健康被害懸念し、「洋ごみ禁止」
 リサイクルに伴う環境汚染により、地域住民の健康被害も懸念されるようになり、中国政府が「洋ごみ禁止」に大幅に強化するようになったのです。
 今年の禁止措置で、日本で影響が目立つのは、ペットボトルなどの廃プラスチックです。中国(香港を含む)への輸出は年間約130万トン(2016年)をいかに処理するかが課題となります。
 そして雑品スクラップも、今年の禁止措置に伴う影響を受けています。
 非正規ルートでの廃棄物の処分は、日本国内(廃棄物処理法の改正)と中国(受け入れ禁止措置)双方の措置のために、極めて困難になりつつあります。
 非正規業者は「無料で引き取ります」などとスピーカーで宣伝しながら住宅街を車で巡回したり、郵便受けにチラシを入れたり、またインターネットでPRしたりもしています。
 環境省が6月7日に発表した2017年度の家電リサイクル法の実績によると、正規ルートでの処分量が増加しています。同省は「中国の受け入れ禁止で、正規ルートでの処分に移ってきた」と分析しています。
  日本国内でのリサイクル施設充実を
   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2018年9月3日)
    
  ポイント1 キャップははずすのに、リングははずさなくていいのですか?
  ポイント2 リングが処理されるのなら、キャップもはずさなくていいのでは?
  ポイント3 駅やお店でキャップをはずさないこともありますが、なぜですか?

   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2019年9月11日)
  
  はじめに
  【話題提供】
   ①プラごみの海洋汚染とは?-近年急増し生態系に影響
   ②どのようにリサイクルしているのか?-地元つくば市を見学
   ③分別・リサイクルしているのになぜ散乱するのか?
  【ディスカッション】
   ・プラスチックをリデュース(削減)するために、私たちに何ができる?
   ・消費者として何ができるか?
   ・社会の仕組みをどう変えればいいの?
     ①プラスチックごみの海洋汚染とは?
     ②どのようにリサイクルしているのか?
     ③分別・リサイクルしているのになぜ散乱するのか?
    参加者とディスカッション……

『高齢者ごみ出し支援事例集』 12月7日

高齢者ごみ出し支援事例集』(国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター、2017年8月)は『高齢者ごみ出し支援ガイドブック』の副読本として、全国で行われているごみ出し支援の取り組み12事例について、自治体、事業者、地域コミュニティの主体別に紹介しています。
事例集_1

I. 自治体による支援
 A. 直接支援型
 ①直営部隊による支援体制
 事例1 神奈川県横浜市政令市が直営で行う大規模な「ふれあい収集」
 事例2 埼玉県所沢市自治体職員が戸別訪問、声掛けも行う「ふれあい収集」でごみ出し安心
 ②委託による支援体制
 事例3 千葉県我孫子市体制やマニュアルを整備して、委託によるごみ出し支援・声掛けを行う
 事例4 福岡県大木町高齢者が活躍!小さな自治体だからできる親身な支援
 B. コミュニティ支援型
 事例5 新潟県新潟市ごみ出しを行う地域団体に支援金を交付して「共助」を支え、育てる
 事例6 千葉県千葉市行政によるバックアップで地域にあった継続的な支援を狙う
 C. その他
 事例7 東京都日野市戸別回収での対策:介護ヘルパーがいつでもごみ出しできる仕組み

II. 事業者による支援
 事例8 有限会社新津清掃社(新潟県新潟市)
     収集事業者が地域の社会貢献として、ごみ出し支援に取組む
 事例9 株式会社日野環境保全(東京都日野市)
     収集事業者が地域包括支援センターと連携して、声掛け収集を行う

III. 地域コミュニティによる支援
 事例10 稲毛ファミールハイツ自治会(千葉県千葉市)
     マンション団地で、ごみ出し支援に取り組むボランティア・グループ
 事例11 森の里自治会(茨城県つくば市)
     高齢化の進む団地で、自治会が自主的に高齢者の生活支援に取り組む
 事例12 亀田西小学校区コミュニティ協議会(新潟県新潟市)
     地域と学校の連携による助け合いと多世代コミュニケーション


ごみ出し支援制度の事例(『東松山市ごみ処理基本計画(素案)』から)
【資料2】東松山市ごみ処理基本計画素案_1【資料2】東松山市ごみ処理基本計画素案_2


『高齢者ごみ出し支援ガイドブック』 12月6日

高齢者ごみ出し支援ガイドブック』(国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター、2017年5月)を読みました。国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センターの小島英子さん、多島良さん執筆です。
ガイドブック_1

高齢者のごみ出しの課題を詳しく説明
 「介護保険制度を利用していれば、ごみ出し支援は必要ないのでは?」「支援がないとどうなってしまうの?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。本書では、高齢者のごみ出しを巡る課題を詳しく解説し、なぜ支援が必要なのかを理解できるようにしています(第1章)。
制度の検討プロセスをわかりやすく解説
 制度設計では関係主体と連携しつつ、①現状を把握し、②基本方針を検討し、③さらに仕組みの詳細を検討していきます。本書では、こうしたプロセスをわかりやすく解説しています(第3章1~3節)。
こまかなノウハウを解説
 ごみ出し支援で高齢者の見守りを行う方法には、①毎回必ず声を掛ける、②ごみが出ていないときだけ声を掛ける、③基本的に声掛けしないが、連続してごみが出ていない場合や異変に気づいたときには声を掛けるといった様々な方法があります。本書では、こうした支援のノウハウを紹介しています(第3章4節)。
役立つ情報をコラムで紹介
 12の「コラム」を掲載し、用語の解説、参考になる関連事例や興味深い研究成果など役立つ情報を紹介しています。
⑤「他の自治体はどうしている?」がよくわかる
 10のトピックについて「データ」を掲載し、自治体規模別にみた支援の取り組み状況や声掛けの実施状況など、全国自治体アンケート調査の結果を紹介しています。
高齢者ごみ出し支援ガイドブック目次
1.  高齢者のごみ出しをめぐる課題と本書の狙い
1.1  高齢者のごみ出しをめぐる課題
   2035年には3人に1人が高齢者に
   高齢者のごみ出しを巡る課題の構造
    ガイドブック_2
   ごみ出しが困難な状態は3つに分けられる
   状態1:ごみ出しができなくなる
   状態2:不適切なごみ出しをする
   状態3:無理にごみ出しを続ける
1.2  高齢者のごみ出し支援の現状
   廃棄物部局による取り組み
   高齢者福祉部局による取り組み
   地域コミュニティによる取り組み
1.3  本書の位置づけと狙い

2.  ごみ出し支援のしくみ・いろいろな側面
2.1  ごみ出し支援とは?
   ガイドブック_4
2.2  ごみ出し支援のための連携
   廃棄物、高齢者福祉、地域コミュニティの様々な主体
   なぜ連携が必要なのか?
2.3  支援制度の 2 つのタイプ
    ガイドブック_5
2.3.1  直接支援型
   直接支援型とは
   直営で行う場合の特徴
   委託で行う場合の特徴
2.3.2  コミュニティ支援型
   コミュニティ支援型とは
   コミュニティ支援型の特徴

3.  ごみ出し支援のしくみ・つくり方と回し方
3.1  検討プロセスの概要
  ガイドブック_6
3.2  現状把握
   ガイドブック_7
   収集の現状整理
   ニーズの検討
   支援の現況と今後の見込みの整理
3.3  基本方針の検討
   ガイドブック_8
   制度がカバーする範囲
   期待する副次的効果
   コスト
   担い手
   総合判断による支援制度タイプの決定
3.4  仕組みの詳細の検討
   ガイドブック_9
3.4.1  利用者の範囲
   利用要件の設定での留意点
    ①「支援すべき範囲」を整理する
    ②「支援できる範囲」を整理する
    ③「支援する範囲」を要件として明確かつ柔軟に設定する
     ガイドブック_10
   高齢者福祉部門との協議
   コミュニティ支援型では
3.4.2  利用の申請と審査
   申請受付の留意点
   支援開始前までに把握すべき情報
   審査では共通した判断基準を
   面談の留意点
   コミュニティ支援型では
3.4.3  収集方法
   ガイドブック_11
   ごみの種類と運搬範囲
   人員の配置
   収集車両
   利用者のごみ出しの方法
3.4.4  コミュニティ支援型の体制
   支援団体を募り、増やす
   協力員の募集と利用世帯とのマッチング
   補助金の使途や利用者負担は支援団体の判断で
   腰を据えた体制づくりを
3.4.5  声掛け・安否確認
   ごみ出し支援は高齢者の異変に気づくチャンス
   見守り・声掛けの方法や頻度
   異変に気づいたときの対応
   円滑な安否確認を行うための様々な工夫
   高齢者に接するときの心掛け
   コミュニティ支援型では
3.4.6  運用と改善の方法
   高齢者への周知
   関係者間での定期的な会合
   記録と報告
   停止・再開・取り消し
   個人情報の取り扱い
   支援体制の見直し

これまでの主な調査・研究活動
参考文献

特集:高齢者のストックごみ(『廃棄物資源循環学会誌』28巻3号、2017年)
  ストックごみ:家庭内に蓄積されている使わなくなったモノであって,潜在的なご
・高齢者のストックごみ ―特集にあたって―(山川肇・渡辺浩平)
  高齢者のストックゴミ_A高齢者のストックゴミ_B
   高齢者のストックゴミ_C
・自治体による高齢者のごみ出し支援の取り組み  ―支援タイプ別の事例と特徴―(小島英子・多島良)
・モノをため込む心理:誰が,何を,なぜため込むのか?(池内裕美)
・いわゆる「ごみ屋敷」の実態とその背景に潜むもの(岸恵美子)
・高齢世帯における「退蔵物」の実態に関する研究(鈴木慎也・高田光康・沼田大輔・多島良・立藤綾子・松藤康司)
・遺品整理における現状の問題点と今後の対応策(北村亨)
・高齢者等に配慮したごみ収集と3Rの取り組み事例(當摩卓)
・ストックごみの削減に向けた地域の取り組み(堀孝弘・森下真紀)

藤井誠一郎『ごみ収集という仕事』 12月5日

藤井誠一郎さんの『ごみ収集という仕事』(コモンズ、2018年)を読みました。
ゴミ収集という仕事
若手研究者が新宿区内で9カ月間にわたってごみ収集を体験
清掃という仕事の奥深さ、日があたらない場所で真摯に働く職員の姿、
歌舞伎町や新宿二丁目のごみ事情、民間委託の問題点、
そして本来の地方自治のあり方について論じる


藤井誠一郎『ごみ収集という仕事目次
プロローグ
 1 9カ月間の清掃現場体験
 2 本書の視点と成り立ち

第1章 初めてのごみ収集
 1 梅雨空のもとでの収集作業
    1日目は強い雨
    小型プレス車での収集作業の始まり
    過酷な労働環境
    清掃車の体制と待ち時間
    収集業務の奥深さ
    清掃職員の寛大な受けとめと使命観
    ごみやごみ汁を浴びる体験
    収集後は応援作業
    1時間の昼休憩
    午後の作業
    洗身と退庁
 2 新宿区の清掃行政
    23区・一部事務組合・東京都による分担・連携
    新宿区と成層行政の概要
    清掃行政の職員数
    新宿区の保有車数と配車計画

第2章 研究者が体験した収集現場
 1 過酷な炎天下
    炎天化での作業への心構え
    猛暑で体力を消耗
    暑さの中で寒さを感じる
    さらに過酷となる真夏の作業
    もう1台分の収集は可能か
 2 新たな発見と年始の惨状
    注意喚起のシールの貼付と簡易な清掃指導
    作業員と運転手の連携の上に成り立つ収集業務
    収集業務の妨害者と協力者
    年末年始のごみ事情
    ごみが積みきれない
    繁忙期の収集作業の問題点
 3 軽小型車の機動的収集
    軽小型車はオールラウンドプレーヤー
    さまざまな配慮が必要
    収集されたごみの流れ
    危険と背中合わせの作業
    職人的な運転技術と地理感、運転手と作業員のコンビネーション
    高齢や障がいがある単身者などへの訪問収集
    福祉サービスとしての訪問収集
    ボランティアごみへの対応
    動物死体の引き取り
    軽小型車の稼動時間と本当の効率
 4 不燃ごみと破袋選別
    なぜ破袋選別が必要なのか
    中継センターの役割
    不燃ごみの収集
    危険が伴う破袋選別作業
    新宿中継センターへの破袋選別作業の集約
 5 ごみから見える新宿二丁目
    ごみ出しの無法地帯
    回収しても、すぐにまた出されるごみ
    現場での破袋調査
    ごみから分かる情報と考えられる対策
 6 さまざまな現場と向き合う
    シュレッダーごみをとおして考える
    雪の日の収集
    問題が多いごみボックス
    災害時の応援
    運転手の収集業務への思い
    収集業務の安全対策

第3章 多様な仕事
 1 収集を支える
    整備士という仕事
    あらゆるトラブルへの対応
    直営車の購入とリース
 2 歌舞伎町での奮闘
    東宝ビル前の惨状
    新宿区集積所の廃止と移設により一変
    業務委託とその陥穽
    反社会組織の事務所に近接する集積所
    ルールを守らない外国人が多い
    清掃指導の根拠が必要
 3 女性の活躍と運転手
    アルバイト→雇上[ようじょう]→清掃職員
    家庭との両立、仕事のやりがい
    清掃現場で女性が活躍する意義
 4 ふれあい指導
    役割が増している、ふれあい指導
    あくまで「お願い」
    指導におけるメンタリティとジレンマ
    収集と清掃指導の正のスパイラル
 5 環境学習
    清掃職員による環境教育
    紙芝居と分別ゲーム -保育園での環境学習
    小学校での環境学習
 6 巡回で見えてくること
    清掃指導後の苦情
    「取り残しがある」という苦情
    住民エゴの抑制による清掃行政の効率化
    有効な対応ができないケース
    苦情対応を景気とした清掃行政への参加者の醸成
 7 檜舞台の裏で
    新宿区政の檜舞台
    檜舞台を支える清掃部門と清掃職員

第4章 委託の現場
 1 委託の仕組み
    東京二十三区清掃協議会
    清掃車両の雇い上げの経緯
    雇上[ようじょう]と車付雇上[しゃつきようじょう]
    労働者供給事業
    労働者供給事業による就労者の待遇と三保摘要問題
 2 雇上・車付雇上の声
    苦労したインタビュー
    作業員の生の声
     ①清掃の仕事に従事できて幸せ
     ②自由はあるけど将来は不安
     ③若者のニーズを満たす職
     ④委託のほうが直営職員より作業が大変
     ⑤委託に求められているのは定型業務だけ
    運転手の生の声
     ①真面目に業務に向き合っている
     ②仕事ができれば、それでいい
     ③自分の裁量で仕事ができ、責任も負わずにすむ
    多様な価値観やニーズを満たす業務委託
 3 委託化の問題点
    業務のブラックボックス化
    現場レベルでの調整の欠如と潜在的に受けている恩恵の喪失
    業務に対する姿勢の徹底
    主体間に生じる問題解決コストの把握
    作業員の労働環境
    官製ワーキングプアの創出
    清掃指導の崩壊と職員の資質への影響
 4 委託化に対する区民の選択権

第5章 清掃行政の展望
 1 自治体の行政改革と委託化の進行
    地方行革の始まり
    行革大綱の策定と行政改革の推進
    近年の地方行革の推進
    定員管理の適正化と外部委託化
    委託化の現状
 2 清掃職員が創造している価値
    現場への配慮による質の高い行政サービスの提供
    信用・信頼の涵養と協働の担い手づくり
    業務委託による機会費用は受け入れられるのか
 3 これからの清掃事業
    厳しい現状での団体交渉とその結果
    清掃部門が歩むべき方向性
    清掃のリソースを活用した新たなサービスの提供
    清掃部門が主導する行政サービスの展開
    地域担当職員への参加
    地域情報を有効に活かす
    不法滞在者の情報収集
    空き屋やごみ屋敷への対応
    腰痛対策の担い手
    実施に向けた創意工夫
 4 現業職員と地方自治の活性化
    地方分権と現業職員の役割
    ボトムアップ型の政策形成による活性化
    現業系と事務系の相互理解による自治体の強靱化
    収集基準の統一の検討
    安全性の追求
 5 公共サービス提供への示唆
    直営・委託論争の展開
    今後の公共サービス提供に向けた危機管理の必要性

おわりに

ごみ収集からみる地方自治 早川由紀美・論説委員が聞く(『東京新聞 Tokyo Web』2018.10.27 02:00)
高齢化やコミュニティーの変容…。ごみを集める清掃作業員たちは、小さな変化にも気付くそうです。九カ月にわたり、東京都新宿区で収集作業を体験した大東文化大の藤井誠一郎准教授(48)と一緒に、ごみから見える街の姿や今後の地方自治について考えました。
地方自治の研究者がアイルランドに住んでみた話(朝日新聞『好書好日』じんぶん堂 2020.05.13)
日本ではほとんど知られていない、アイルランドの地方自治のしくみ。在外研究員として首都ダブリンで1年間生活し、現地在住の研究者M.キャラナンさん(著者)や小舘尚文さん(監訳者)と意見交換しながら翻訳書『アイルランドの地方政府:自治体ガバナンスの基本体系』を出版した大東文化大学准教授の藤井誠一郎さんにお話を伺いました。
             小舘尚文監訳・藤井誠一郎訳(明石書店、2020年4月)
釜田陽介【書 評】『 藤井誠一郎 著: ごみ収集という仕事―― 清掃車に乗って考えた地方自治 ―― 』(『廃棄物資源循環学会誌』30巻2号、2019年)
職業ソング第5弾「ゴミ清掃員さん」(作詞・作曲 missato)
  

まだもやがかる早朝 支度を始める午前5時 
家族を起こさないように 頬張る朝食 「くもり」を願う
俺らを待つ獲物の山がそびえ立つ街 暗号化された地図はもう記憶している
「おはようございます」 気持ちいい挨拶が 始まりのgong!

破かぬように 見逃さないように 撒き散らさぬように Separation!

Boom ババッ Garbage clean fighter  2トンのゴミ 一気にダンプ
収集車のメロディ 口ずさんで トゥルラリララ トゥルラリララ
Boom ババッ Garbage clean fighter  分別に分別(ふんべつ)を
街が綺麗になっていく達成感で トゥルラリララ トゥルラリララ

Sh sh sh 春夏秋冬 ひしと感じる このひざ関節に鞭を打ち 
たまにもらえる 「ありがとう」が沁みる
(オーライ オーライ)左から人くるよ
(オーライ オーライ)ゴミ汁飛びそうだよ 安全確認第一

生ゴミ絞って! 曜日は守って! 食品ロスなくして! Separation !

ババッ Garbage clean fighter  2トンのゴミ 一気にダンプ
収集車のメロディ 口ずさんで トゥルラリララ トゥルラリララ
Boom ババッ Garbage clean fighter  分別に分別(ふんべつ)を
街が綺麗になっていく達成感で トゥルラリララ トゥルラリララ

誰かの人生(ひび) に支えられて 俺らがいるなら
みんなの日々を支えるため 俺らもいるんだ
1・2・3・4!!

Boom ババッ Garbage clean fighter  2トンのゴミ 一気にダンプ
収集車のメロディ 口ずさんで トゥルラリララ トゥルラリララ
Boom ババッ Garbage clean fighter  分別に分別(ふんべつ)を
街が綺麗になっていく達成感で トゥルラリララ トゥルラリララ

堅達京子『脱プラスチックへの挑戦 』② 11月19日


堅達京子『脱プラスチックへの挑戦 』
  序章 なぜストローは紙になったのか

  第1章 海のプラスチックごみを回収する
 オーシャン・クリーンアップの挑戦
 魚の量を上回る海洋プラスチックごみ
 なぜ挑戦するのか ポイヤンの思い
 謎の実態 太平洋ごみベルト
 日本のプラごみが一番多い!
 マイクロプラスチックの脅威
 私たちはクレジットカード1枚分のプラスチックを毎週摂取している
 世界のどこにいても、プラスチック汚染から逃れられない
 マイクロプラスチック化を食い止めろ!
 温暖化とプラスチック
 ハワイ大学の衝撃の研究成果
  素顔のボイヤン 番組ディレクター 小林俊博
 ボイヤン、太平洋での苦闘
 ごみ回収システムが大ピンチ!
 ついに、太平洋のプラごみを捕らえた!
この章のポイント(69頁)
●世界のプラスチック生産量は、年間4億トン。そのうち、世界の海に毎年910万トンものプラスチックごみが流出。(500ミリリットルのペットボトル5000億本に相当)
●このまま増え続ければ、海洋のプラスチックごみは、2050年には魚の量を超える。
●5ミリメートル以下のプラスチック、マイクロプラスチックの問題が深刻化。空気や水、プランクトン、小魚、鳥、そして人間の体内からも検出されている。
●マイクロプラスチックの人体への影響は未知数。だが今後、プラスチックの量が増えると、食物連鎖によって有害物質が濃縮され、影響が出る懸念がある。
●石油使用料の8%は、プラスチックの原料を作るために使われ、さらに海洋プラスチックごみからはメタンガスなど温室効果ガスが出ている。
●世界各地の海や河川でプラごみの回収への試みが始まっている。
  第2章 一歩先を行く世界の取り組み
 プラスチック大国アメリカも動く
 プラスチックからのダイベストと新しい潮流
 さらに先を行くヨーロッパの対策
 「プラスチックバレー」の戸惑い
 始まった循環経済 プラスチックを資源に
 誰が主導権を握るのか
 日本は新規ビジネス市場で生き残れるか
  循環経済とスタートアップ 番組ディレクター 橋本直樹
 巨大企業も脱プラに動きだした
 ピンチをチャンスに変える企業の戦略
 大企業を動かした消費者の力
 エシカルファッション 変わるアパレル業界
 脱プラへの道 企業の野心的な取り組み
 イノベーションを起こせ! 日本の企業のビジネスチャンス
 循環経済に挑戦する日本環境設計
 変わり始めた廃棄プラスチック事情
 いまこそ、リサイクルを真のビジネスに!
 残された課題と変革の兆し
この章のポイント(151頁)
●フランスでは国民の88%が使い捨てプラスチックの規制に賛成。ニューヨーク市では発泡プラスチック容器に最大1000ドルの罰金。レジ袋に関して何らかの規制をしている国は120か国以上。
●温暖化の原因となる化石燃料からのダイベスト(投資撤退)だけでなく、プラスチックからのダイベストも視野に。
●世界の400以上の大企業は「2025年までにプラスチックごみをなくす」共同宣言に署名。ビジネスチャンスとしても捉えており、脱プラに向けた競争が始まった。
●2018年1月1日、中国政府はプラスチックごみの輸入を禁止。日本のプラスチックリサイクルは大きな転機を迎えた。
●日本の動きは遅く、「海洋プラスチック憲章」に署名しなかったが、オリンピックの年にレジ袋の有料化がスタート。
●EUは「循環経済」の実現に向けて、野心的な戦略を強化、グローバルルール・メイキングの主導権を握ろうとしている。
●日本企業の技術力には世界が注目。
  第3章 プラスチックを検出する地質年代に生きて
 人新世(アントロポセン)とは何か
 SDGsのウェディングケーキとプラネタリー・バウンダリー
 温暖化の被害予測は戦争以上に
 「イノベーションへの期待」だけでいいのか
 パリ協定と1.5度報告書の衝撃
 地球はすでに非常事態 1.5度が意味するもの
 16歳の少女グレタ・トゥーンベリさんの訴え
 科学のもとに団結する“Unite Behind the Science”
 手遅れだけにはしたくない
 私たちは何から始めればいいのか
 プラスチックを減らすためのアクション
 日本企業の新たなチャレンジ
 地球のミライのために私たちができる「5つのこと」
  ①科学の声を聞く
  ②人に伝える
  ③生活を見直す
  ④企業・政治を選ぶ
  ⑤地域の気候変動対策に参加する
 気候危機を回避せよ! 激変する金融業界
 ビジネスの仕組みそのものを変える
 “総力戦”でパラダイムシフトを起こせ!
この章のポイント(222頁)
●現在は「人新世(アントロポセン)」[人間の活動が地球に地質学的なレベルの影響を与えている時代(155頁)]と呼ばれる地質年代であり、プラスチックが特徴となるだろう。
●SDGsのウェディングケーキが示すように、持続可能な発展のためには地球環境がすべての目標を支える根幹になっている。
●プラネタリー・バウンダリー(世界の限界)の9つの領域のうち、すでに「気候変動」「生物多様性」「土地利用」と、リンや窒素などの「化学物質の循環」の4つの分野でリスクが拡大、限界値を超えている。
●石炭火力発電所は「座礁資産」となる可能性が高い。
●西日本豪雨のあった2018年の保険金仕払い額は1.7兆円。2019年の台風等による仕払い総額は2兆円を超える見込み。
●2018年の自然災害による世界の経済損失は、約25兆円に上った。
●今後5年以内に気候変動が事業に影響を与える累計損失額は1兆ドルと推計される一方で、気候変動に適応する利益の総額は2兆ドルを超えると見られる。
●地球はすでに気候非常事態にあり、このままでは「ティッピングポイント」を超える可能性が高い。
●手遅れにしないためには、科学者の声に耳を傾ける必要がある。
  第4章 未来への提言 世界の英知からのメッセージ
 ヨハン・ロックストローム博士
 トーマス・フリードマン
この章のポイント(266頁)
●産業革命前から2度前後の気温上昇で、ホットハウス・アース(灼熱地球)へのスィッチを押してしまう危険性がある。
●いったんスィッチが入ると、氷床の融解が止まらなくなり、温暖化のドミノ倒しが起きてしまう。10メートル以上の海面上昇など、人類文明崩壊のリスクに直面する。
●早ければ2030年にも、防衛ラインである1.5度まで上昇。これを食い止めるには、2030年までに二酸化炭素の排出量を半減する必要がある。この10年が正念場となる。
●従来の使い捨て経済は行き詰まり、破綻している。プラスチックの使用を劇的に削減し、循環経済に転換しない限り、未来はない。
●地球の限界に気づくのは、超えてしまった時。今すぐ始めて、ぎりぎり間に合うだけの時間しかない。
●4つのゼロ(廃棄物ゼロ産業、ゼロエネルギーの建物、排出量ゼロ交通、炭素ゼロ発電)をめざすべき。
●循環経済はビジネスチャンス。次世代の巨大なグローバル産業で先頭に立つ国が、世界一クリーンで豊かになる。
  第5章 正念場の10年をどう生きるか
 2030年の私と地球
 ホットハウス・アースのスィッチボタン
 地球温暖化4度上昇の惨劇
 “時間がない”という科学者たちの懸念
 パラダイムシフトと日本のチャンスに!
 カギを握る人材育成
  あとがきにかえて

江守正多さんの「地球のためにわたしたちができる5つのこと」
  NHK『クローズアップ現代プラス』地球のミライ(2019年10月14日)
  ①科学の声を聞く
  ②人に伝える
  ③生活を見直す
  ④企業・政治を選ぶ
  ⑤地域の気候変動対策に参加する
  


堅達京子『脱プラスチックへの挑戦 』① 11月1日

堅達京子『脱プラスチックへの挑戦 持続可能な地球と世界ビジネスの潮流』(山と溪谷社、2020年1月)です。アマゾンのサイトで下へスクロールしていくと、堅達さんの自著紹介動画(1:31)があります。
脱プラスチックへの挑戦
 目次
 第1章 海のプラスチックごみを回収する
 第2章 一歩先を行く世界の取り組み
 第3章 プラスチックを検出する地質年代に生きて
 第4章 未来への提言 世界の英知からのメッセージ
 第5章 正念場の10年をどう生きるか
  (詳しい目次は11月19日の記事にあります)

  山と溪谷社ニュースリリース(2020年1月16日配信)
 インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川崎深雪)は、堅達京子 + NHK BS1スペシャル取材班著『脱プラスチックへの挑戦』を刊行しました。
持続可能な地球と世界ビジネスの潮流
 SDGs(持続可能な開発目標)がキーワードとなった時代に、具体的には何を優先すれば良いのか、そしてどう行動するべきなのか、私たち一人一人に答えが求められています。健康や平等、貧困や飢餓。昨今の台風被害に見られるように、気候変動の問題も急がなければなりません。
 本書は「なぜストローは紙に変わったのか」という小さなきっかけからはじまり、地球規模の海洋プラスチックごみ問題と、気候変動の危機との深い関係、そして政府と企業を巻き込んだ世界の大きな潮流や、日本企業のビジネスとしての取り組みについても詳しく紹介しています。
 本書は、NHK BS1スペシャル『“脱プラスチック”への挑戦』のプロデューサー、堅達京子氏が、映像化されなかった数々の貴重な証言や驚きの事実とともに書き下ろした警鐘ドキュメントです。
本書で伝えていること
 WWFの資料によると、私たちは「毎週5グラムのプラスチックを食べている」という驚くべき報告があります。年間250グラムもの「マイクロプラスチック」を水や塩、海産物などから摂取しているのです。生態系への多大な影響も報道されている中、EUでは「脱プラスチック」が企業・政治・市民を巻き込む大きなうねりとなっています。企業の動きから市民としてできることまで、「脱プラスチック」についてわかりやすく解説します。
 今、ストローやレジ袋の禁止など、使い捨てのプラスチックをやめようという動きが加速しています。ウミガメの鼻に刺さったストローや、クジラのお腹から出てくるビニール袋といったショッキングな映像が世界を動かしたのですが、理由はそれだけではありません。
 石油という化石燃料から作られるプラスチックは、大量生産、大量消費の現代文明の象徴。実は、こうした私たちの文明そのものを、急速に“循環型”で“脱炭素”の経済に作り変えていかなければ、“地球が持たない”ほどに温暖化が加速していることが背景にあるのです。
 EUなどはそのことに気づいて、このパラダイムシフトをビジネスチャンスに変えようとしています。日本企業は、この大転換をビジネスチャンスに変えることができるのか。そして私たちにできることはなにか? を問う内容となっています。
気候危機を伝える数々の証言
 IPCCの報告書をはじめ、世界各国で数々の警告が発せられています。
「これからの10年が人類の運命を決める」 気候学者 ヨハン・ロックストローム
「プラスチック汚染に宣戦布告します!」 フランス環境担当副大臣 ブリュヌ・ポワルソン
「私たちの使命は、世界の海からプラスチックを取り除くこと」 社会起業家 ボイヤン・スラット
さらに、ピュリツァー賞3度受賞のジャーナリスト、トーマス・フリードマンのインタビューも収録。これらの証言に、なぜ今、耳を傾けなければならないのか、本書に詳しく書かれています。ぜひご高覧いただき、書評掲載・または著者インタビュー等をご検討いただければ幸いです。
[引用者]この番組『BS1スペシャル「“脱プラスチック”への挑戦~持続可能な地球をめざして~」第1部20190414』(50:00)、『BS1スペシャル「“脱プラスチック”への挑戦~持続可能な地球をめざして~」第2部20190414』(50:00)は動画共有サービスdailymotionのサイトから見られるようです。『Youtube』にごく類似したサービスを展開するフランスの動画サービスです。
ウイルス感染リスクがゼロかといえば、「危険性は低いが0ではない」、「動画を見るだけならほぼ安全」といった位置づけでしょうか。動画を見るだけでウイルスに感染するなどといったことは現状ありません。視聴するだけであれば基本的に安全です。ただし、視聴している画面に表示される広告や、概要欄のURLから外部リンクに飛ぶことを考えると、可能性はゼロではありません。……動画を視聴するだけでは、「違法」でも「危険」でもない可能性が極めて高いことも分かりました。[dailymotionの動画むしろ安全!なのに違法になる理由はこれ!PastelColorTV〜パスカラ 2020年4月22日更新記事]
山と溪谷社の商品詳細
「あなたは毎週5グラムのプラスチックを食べている。」
WWFの資料によると、年間250グラムの「マイクロプラスチック」を水や塩、海産物などから摂取しています。生態系への多大な影響も報道されている中、EUでは「脱プラスチック」が企業・政治・市民を巻き込む大きなうねりとなっています。企業の動きから市民としてできることまで、「脱プラスチック」についてわかりやすく解説します。今、ストローやレジ袋の禁止など、使い捨てのプラスチックをやめようという動きが加速しています。ウミガメの鼻に刺さったストローや、クジラのお腹から出てくるビニール袋といったショッキングな映像が世界を動かしたのですが、理由はそれだけではありません。石油という化石燃料から作られるプラスチックは、大量生産、大量消費の現代文明の象徴。実は、こうした私たちの文明そのものを、急速に“循環型”で“脱炭素”の経済に作り変えていかなければ、“地球が持たない”ほど温暖化が加速していることが背景にあるのです。EUなどはそのことに気づいて、このパラダイムシフトをビジネスチャンスに変えようとしています。日本企業、この大転換をビジネスチャンスに変えることができるのか。そして私たちにできることはなにか?NHK BS1スペシャル「“脱プラスチック”への挑戦」のプロデューサーが、映像化されなかった数々の貴重な証言や驚きの事実を伝える警鐘ドキュメント!
「脱プラは温暖化対策そのもの。災害を増やしているのは私たちの暮らし方」NEPプロデューサー堅達京子が語る[同書の企画・編輯者、岡山泰史さん(山と溪谷社・自然図書編集部)の著者へのインタヴュー(2020年2月12日サイト掲載記事)]NEP:NHKエンタープライズ
脱プラは温暖化対策そのもの
Q プラスチック問題に注目したきっかけを教えてください。
Q 帯に「あなたは毎週5グラムのプラスチックを食べている」という非常に強いメッセージがありますが、そこにはどんな危険性があるのですか?
Q マイクロプラスチックが生態系の中で濃縮しているという話が衝撃的でした。
取り組みはまだ始まったばかり
Q オランダの社会起業家ボイヤン・スラットさんがオーシャン・クリーンアップを立ち上げ、太平洋ごみベルトからプラごみを集める姿はNHKの番組でも取り上げていましたね。世界各地でも海や川でのプラごみ回収が始まっています。
Q 先進的な企業の取り組みも多数、本の中で紹介されています。
Q SDGsも浸透しつつありますが、「脱プラ」は具体的でわかりやすい目標ですね。
危機感からの呼びかけ
Q 去年の台風による被害は甚大で、2018年の西日本豪雨に続く爪痕を残しました。
Q 著名な科学者ヨハン・ロックストローム博士が「これからの10年で地球の未来が決まる」と本の中で述べていました。
Q ご自身も危機感を感じて報道していると伺いました。
インタビューの後で、読者から次々と届くメールの一部を紹介してくれた堅達さん。プラスチックを扱う会社の社長から、小学校の教員、ご家庭の主婦、企業でCSRを担当する方や社会活動家まで、広く反響を呼んでいるとのこと。本書が持続可能で安全な生活や経済活動のきっかけになることを願うばかりです。(岡山泰史)
  

 『市民ための環境公開講座2020』パート1 生きものと気候変動、2020年9月23日
 講座ダイジェスト[構成・文:伊藤彩乃(株式会社Fukairi)]
 絡み合う新型コロナウイルスと環境問題
質問1 山火事によって生き物の命が奪われる以外に、地球にはどういったダメージがありますか?
質問2 グリーンウォッシュの具体的な事例を教えてください。また、海外に比べて日本ではグリーンウォッシュに対する報道が少ないように感じていますが、理由はあるのでしょうか?
質問3 森林を再生させるために取り組んでいる、具体的な事例はありますか?
 パラダイムシフトとグリーンリカバリー
 プラスチックから考える循環型経済
質問4 パラダイムシフトを起こすためには、何から始めればいいのでしょうか?
質問5 気候変動が進み台風などの自然災害に発展した場合、水量調節のために海に水を流すことが増えると思います。その時の連動被害について教えてください。
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どうする?プラごみ問題(前編) 10月31日

7月1日から、レジ袋有料化がスタートしました。国立環境研究所資源環境・廃棄物研究センターの森朋子さん(司会・進行、特別研究員)、寺園淳さん(副センター長)、田崎智宏さん(室長)の3名の研究者が解説している『どうするプラごみ問題(前編)~レジ袋有料化だけじゃ終われない~』です。10月21日にYouTubeで配信されました。
どうする?プラごみ問題~レジ袋有料化だけじゃ終われない~(30:00)


①なぜ今、レジ袋有料化なのか?
Q1 レジ袋の有料化はあまり意味がない?
  日本のレジ袋の使用枚数
   年間 500~700億枚
    LとLLサイズとして算出
     (昔の推計では約300億枚)
  ・一人1日に1~2枚使っている計算
  ・2006年頃にレジ袋有料化の動き 業界の反対で自主的な取組へ
 「有料化」には優れた効果がある
  ①容器包装の有償提供(有料化)
  ②景品等の提供
  ③繰り返し使用が可能な買物袋等の提供
  ④容器包装の使用について消費者の意思を確認
  ⑤容器包装の量り売り
  統計的に有意に効果が検出できたのは、①のみ
   他は、効果が検出できるほどの効果はなかった
   ただし、「効果がない」とまではいえない
  一番「有料化」が重要だという結果
   レジ袋辞退率(コンビニ業界の場合)
    有料化前 約25%
    有料化後 セブンイレブン 75%
         ファミリーマート 77%
         ローソン 76%
 有料化が意味がない(やめるべき)、効果が小さい(他を優先させるべき)
  もっと効果的なものに取り組むなら、やめてよいが……
  レジ袋以外に、他に何をやったらいいか
 レジ袋は薄くて、軽くて、量的に効かない?
  プラごみ問題は、重量だけの話ではない
  ・海洋生物がプラごみを呑み込んだり絡まるケース
    →重量ではなく容積や表面積がより重要
  ・取り組みやすさは重量では表現されない
  ・取組の波及効果も重量では表現されない
  ・クリーンアップの邪魔:レジ袋の泥は除去しにくい
    回収しづらく、リサイクルにも影響
  ・多くの国が有料化あるいは禁止を実施している事実
    逆に、やらない理由を説明できるのか?
 何に対策すべきか?→無駄に使っているものから
  どっちを減らしたらいいか?
   使い捨てプラスチック>繰り返し使うプラスチック
   無料のプラスチック>有料のプラスチック
   容器包装プラスチック>製品プラスチック
  レジ袋が一番最初の取り組みに

Q2 レジ袋は、ごみ袋として有効に使えばよい?
 ごみ袋は30L以上のものが多い
 コンビニやスーパーのレジ袋は小さい
  →レジ袋はごみ袋の中のごみになる
  →レジ袋をごみ袋として出すと、ゴミ収集作業者の手間が増す
    一定の大きさのごみ袋に入れて出された方が作業は楽
 ごみ袋を無駄にたくさん使ってよいのか?
  親袋(=排出容器)、小袋、孫袋、曾孫袋、……
   小袋としてレジ袋4.2枚、孫袋として1.1枚使われている
   親袋の中にレジ袋が計5.4枚使われている
  こんなに使う必要があるのか考える
 “無料の袋”だと、減らす動機づけがない
  無料の袋はたくさん使ってしまう

②プラスチックは何が問題か?
Q3 日本人が、1日に廃棄するプラスチックはどのくらい?
 プラスチックは、家庭ごみの重量で約10%、容積で約45%
  プラスチックはごみ問題で重要なターゲットのひとつ
 日本のプラスチックの廃棄量(家庭と家庭以外の産業からでる) 
  日本全体で1人1年間70㎏
  35gの厚めのペットボトルが2000本で70㎏
  35gの厚めのペットボトルが1人1日5.5本

Q4 日本は、適正にリサイクルしており、海洋流出はあまりない?
 世界のプラスチックの海洋流出量は、年間480万トン~1200万トン程
 日本からの海洋へのプラスチック流出量 年間2~6万トン
            (プラスチック廃棄量の約0.5%)
 日本は2050年までに海洋プラスチックの追加汚染ゼロを提出
  2019年6月29日、G20大阪サミットで「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が首脳宣言に盛り込まれた
 2050年までに、海洋プラスチックの追加汚染をゼロにするには
  環境への流出量<クリーンアップ量(清掃活動)
   ①回収量の増加(ペットボトルは既に9割回収)
   ②利用量の削減
   ③クリーンアップ活動の拡大(10倍)
   努力と気合でやるにしては①では限界、②と③に頼るしかない
 回収され、リサイクルされている?
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   有効利用量(84%)
    リサイクル(マテリアル、ケミカル)とエネルギー回収(燃料化、焼却)
    焼却施設の発電効率は12~13%
    マテリアルリサイクルではペットボトル60数万トン
    容器包装に使われたプラスチックは焼却にまわされているものがかなり多い
    マテリアルリサイクルの3分の2位は産業廃棄物のプラスチック
    産業廃棄物のプラスチックは国内よりは中国でのリサイクルが多かった
     2017年末以降、中国が輸入しなくなった(→リサイクルが難しくなっている)

③技術でプラスチックごみ問題は解決できるのでは?
Q5 バイオマスプラスチックが普及すればOK?
 バイオマス起源のプラスチック
  生物(サトウキビなど)からつくられるでん粉・セルロースなどを原料とする
   耕作面積や水が多く必要
  コストが高い?から今まで普及しなかった
  リサイクルで普通のプラスチックと一緒に処理できるか?
 分解されやすい生分解性プラスチック
  ※バイオマス起源のプラスチックが、生分解性プラスチックというわけではない。

プラスチックの4つの問題:解決策との対応関係
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 海洋プラスチック汚染・マイクロプラスチック問題
 地球温暖化問題
 非再生資源依存(石油依存問題)
 大量生産・大量消費社会
  技術で解決できるのは問題の一部分にすぎない
  バイオマス起源プラスチック カーボンニュートラル
  生分解性プラスチック 海洋プラスチック汚染
  リデュース(全ての問題解決に貢献)
    プラスチックの使用を考え直す
プラごみを減らすためにはどうしたらいい?
 施用量を減らすことが大事
  要らないものはもらわないで済む社会
  必要なものを大切に使い続ける
リデュースの難しさを乗り越えるために〈注意点〉
 1)極論に走りがち
  ゼロイチの議論で思考停止しやすい。
  国の目標=使い捨てプラスチック25%減
  個人にできることは限界
  企業などと本当に必要なのか議論することが重要
 2)過剰性(使い過ぎ)は自らは気がつきにくい
日本のプラスチック資源循環戦略の概要
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(図・表は『生活協同組合研究』2020年9月号掲載の田崎論文から)
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『生活協同組合研究』2020年9月号、536号
 プラスチックは低コストで大量に生産され私たちが快適で便利な暮らしをするためにかかせないものとなっている。プラスチックの世界生産量は3.8億トン(2015年)に達し、その4割程度が包装に用いられている。確かに、プラスチック包装は品質の維持に適し商品が破損しにくく陳列しやすい。
 この包装用のプラスチックについては、今年7月より日本でもレジ袋が有料化され関心が高まった。また、女子高校生がお菓子の外袋・トレイ・個包装にプラスチックが使われるといった過剰包装を無くしてほしいという署名を集め製菓会社に届けたこともニュースになった。
 プラスチックは優れた点も多いが生分解せず廃棄物として河川や海洋に流出してしまうとマイクロプラスチック等として長期にわたり環境を汚染し生態系に悪影響を及ぼすという問題がある。さらに、プラスチックごみの多くは最終的に焼却処理され CO2等を発生し地球温暖化の要因となっている。プラスチックの原料である原油は数億年前の生物の遺骸が堆積し生成されたといわれているが、人類はこの原油を急速に消費し10~15㎞程度しかない大気層に CO2等として放出し続けている。
 また、プラスチック問題は大量生産・大量消費・大量廃棄社会という構造的な問題でもある。脱プラスチックを進めるためには個々人や企業の努力も必要ではあるが、プラスチックごみの回収や処分に対し生産者責任を拡大していくといった経済的手法も含めた構造的な対策が必要となる。EU は2018年の「欧州プラスチック戦略」で2030年までに使い捨てプラスチック包装を域内で無くし、すべてを再利用またはリサイクルすることを掲げた。国内では2019年5月の「プラスチック資源循環戦略」で2030年までに使い捨てプラスチックを25%排出抑制する等の目標が掲げられた。
 本特集ではこのようなプラスチックを取り巻く問題について、プラスチックの生産と消費の実態、プラスチック汚染の現状、脱プラスチックにむけた国際的な動向、欧州の生協の取り組み、国内の動向と企業や生協の取り組み、「プラなし生活」といった新たなムーブメント等を論じていただいた。プラスチック問題の理解と、脱プラスチックの取り組みへの示唆となれば幸いである。(渡部博文)
 特集:プラスチック汚染・脱プラスチック
     世界で広がる脱プラスチックの動き(原田禎夫)
     プラスチック問題に関する国内外動向と俯瞰的理解
      ─混乱する議論の解きほぐしから始める問題との向き合い方─(田崎智宏)
     欧州の生協におけるプラスチック削減の取り組み(佐藤孝一)
     トッパンのサステナブルパッケージソリューション(川田 靖)
     脱プラスチック社会の実現に向けたコープこうべの取り組み(鬼澤康弘)
     生活クラブのグリーンシステム(山本義美)
     プラスチックがもたらす生活革命 いかに仕組みをつくれるか(小松遥香)
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生分解性プラスチックを取り巻く環境:世界のプラスチック生産は1960年代から2019年では約20倍の4億トン/年となり、20年後にさらに2倍の予測がされています。このうちリサイクルされているものは10%弱に過ぎず、回収されたプラスチックごみの約80%が埋め立てや自然界(海洋等)へ投棄されています。ここまでは2050年までに海洋中のプラスチックが魚の重量を上回ると言われており、環境汚染が深刻化しています。これに対して、EUをはじめ世界各国ではプラスチックの資源循環への関心が高まっています。

生分解性プラスチックの定義:生分解とは、単にプラスチックがバラバラになることではなく、微生物の働きにより、分子レベルまで分解し、最終的には二酸化炭素と水となって自然界へと循環していく性質をいいます。「グリーンプラ」の生分解度は、国際的に規定された試験方法と、定められた基準により審査されます。さらに、重金属等の含有物、分解過程(分解中間物)での安全性などの基準をクリアした製品だけが、グリーンプラマークをつけることができます。

生分解性プラスチックの用途:生分解性プラスチックは、通常のプラスチックと同様に使うことができ、使用後は自然界に存在する微生物の働きで、最終的に水と二酸化炭素に分解され自然界へと循環するプラスチック。食品残渣等を生分解性プラスチックの収集袋で回収、堆肥化・ガス化することにより、食品残渣は堆肥やメタンガスに再資源され、収集袋は生分解されるため、廃棄物の削減に繋がる。また、マルチフィルムを生分解性プラスチックにすれば、作物収穫後にマルチフィルムを畑に鋤き込むことで、廃棄物の回収が不要となり、発生抑制に繋がる。
 主要用途
  農業・土木資材(マルチフィルム、燻蒸フィルム、獣害対策忌避ネット等)
  食品残渣(生ごみ)収集袋(堆肥化・メタンガス発酵施設へ)
  食品容器包装(食品容器包装・カトラリー・ストロー等)




映映像教材『かながわ環境スクール(中高生版)』B 9月19日

かなチャンTV(神奈川県公式)の『かながわ環境スクール(中高生版)』は、地球温暖化、エネルギー、資源循環、生物多様性の4テーマに関わる環境問題について学べる映像教材です。、Bの2回に分けて掲載しています。

●かながわ環境スクール(中高生版)3-1 どうしてこんなにたくさんごみがでるの? 6:52


●かながわ環境スクール(中高生版)3-2 リサイクルってどんなこと? 5:48


●かながわ環境スクール(中高生版)3-3 どうやったらごみを減らせるのかな? 4:15


●かながわ環境スクール(中高生版)3-4 神奈川県のごみを減らす活動 6:36


●かながわ環境スクール(中高生版)4-1 生物多様性とは 4:37


●かながわ環境スクール(中高生版)4-2 生物多様性に支えられる私たちの暮らし 3:12


●かながわ環境スクール(中高生版)4-3 生物多様性の現状と危機 6:11


●かながわ環境スクール(中高生版)4-4 生物多様性を守るためにできること 6:37


1、2はこちら


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