岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

植物調査

岩殿入山谷津の植生調査第5回 9月13日

二宮さん、坂田さんで岩殿F地区の調査枠(A列・B列①~⑩、各5m×5mのコドラート)の植生調査。
IMG_2577IMG_2576

IMG_2583IMG_2616

IMG_2600IMG_2594
トイレ休憩後、児沢[ちござわ]の田んぼに寄ってミズオオバコの観察もしました。
早速、二宮さんが今日のレポートを作成して送って下さいました。1600×1200のjpegに変換しています。サムネイルを拡大してご覧下さい。

「初秋の岩殿・谷津田」、「岩殿谷津の植物」
入山谷津の植物2_1入山谷津の植物1_1

「岩殿谷津湿地の植物 キカシグサ」、「ミズオオバコ生える児沢の田んぼ」
キカシグサ 1_1ミズオオバコ_1

「スギナの排出作用 トクサのなかまのもっている特徴」、「コガネグモ」
スギナの排出作用_1コガネグモ 卵のう_1

植物調査枠東縁の草刈り 9月11日

明日は1日雨で作業ができそうもないので、日曜日の植物調査に向けて植物調査枠(10m×50m)の東縁を刈り、ついでに奥のボッシュ林側のミゾソバを刈りました。ヤブミョウガの手前です。
DSC_0093DSC_0077

DSC_0091DSC_0089

岩殿入山谷津の植生調査第4回 8月9日

今年度は岩殿F地区を横断して5m×5mの正方形の枠を20個設置して谷津の野草群落の調査をします。今日も猛暑の中、二宮さん、坂田さんが各枠(A1~A10、B1~B10)の植生調査をしました。
IMG_1153IMG_1156IMG_1155

クヌギの樹液に群がる甲虫たち
樹液に群がる甲虫クヌギの樹液に群がる甲虫たち_1
  (二宮さん撮影、作成)

岩殿入山谷津の植生調査第3回 7月20日

二宮さんと植物調査枠を50m、30mの巻き尺を使って再設定しました。市民の森作業道とボッシュ林の間の谷津に10m×50mの長方形をつくり、それを5m×5mの正方形で区切りました。
IMG_0803IMG_0805IMG_0807

猛暑の中、お疲れさまでした。
IMG_0798IMG_0801

鳩山アメダスの記録
           日最高気温   最低気温   日積算降水量   日照時間 
  7月20日        33.8                21.2              7.5                  7.4



梅雨の晴れ間に柳絮舞う岩殿・谷津田の風景 6月28日

昨日の植物調査のレポートです。二宮さん作成。
梅雨の晴れ間に柳絮舞う谷津田の風景_1

岩殿入山谷津の植生調査第2回 6月27日

今回は、岩殿F地区のベルト内の5m×5mの仮区画毎に植物調査をしました。
IMG_0352IMG_0353

IMG_0355IMG_0359

IMG_0362IMG_0364

IMG_0365IMG_0369
区画用には赤白ポール、トンネル栽培用のダンポール、園芸用イボ支柱、紐を張るのに使えそうなフック付きの防獣杭など市販のものと現場で調達できる篠竹棒を当面は試用していきます。


岩殿入山谷津の植生調査第1回 6月20日

岩殿入山谷津の植物調査。二宮さん、坂田さんで、市民の森、作業道、岩殿F地区、ボッシュ林と入山谷津を横断して幅10mの帯状区(70m×10m)を設定する作業をしました。
IMG_0098IMG_0109IMG_0110

IMG_0111IMG_0112IMG_0113

IMG_0114IMG_0115

IMG_0152IMG_0142IMG_0144
次回は6月27日を予定しています。

初夏の岩殿ドローン映像 5月24日

NPO法人エコ・エコさんのYouTubeチャンネルkaerunomaruに岩殿の動画ファイルがUPされました。5月17日に加倉井隆一さんがドローンで撮影した映像を編集したものです。ありがとうございました。落葉している市民の森も見たいです。よろしくお願いします。




入山沼概要:貯水量3000㎥、筆面積3324㎡、天端幅3.6m、堤体積1300㎥、堤高4.3m





夏のドローン画像(Segawa Junichiroさんが2018年8月12日撮影)


   

岩殿入山谷津植物確認調査 5月17日

二宮さんが12日の植物調査の確認調査をし、ササバギンランをリストに追加しました(「キンラン、ギンラン」の同定)。また、加倉井さんが3名で参加しました。隆一さんはドローンで深緑の市民の森や入山谷津を撮影、憲一さんは岩殿入山谷津の土壌(土壌表面から60㎝以内に礫層または岩盤が現れる礫質普通低地水田土←農研機構『日本土壌インベントリー』の「土壌図」参照)について解説、範子さんは撮影した写真を記事にして『NPO法人エコエコ』のサイトにUPしてくださいました。「彩遊クラブ」の「岩殿」カテゴリーに掲載されています。これまでの岩殿の記事はこちら、今回はこちらです。皆さま、ありがとうございました。
IMG_8260

調査終了後、鳩山町の石坂の森に移動して散策道を歩きました。
IMG_8337IMG_8344

IMG_8305IMG_8306IMG_8308

※NPO法人里山環境プロジェクト・はとやまのNewsLetter『里の環通信』№52(2020年4月から)
IMG_8341IMG_8339

キンラン、ギンラン 5月12日

ラン科キンラン属のギンランの同定について千葉県、神奈川県等の植物誌の記述です。

『千葉県の自然誌 別編4 千葉県植物誌』(千葉県、2003年)914頁
[ラン科]8.キンラン属 Cephalanthera L.C.Rich. 1818
 地生植物で、一部に半腐生の草本もある。短縮した根茎から肉質の根を出す。茎は直立して分岐せず、下部には鞘状葉があり、普通葉とともに互生、質は薄く、扇状にたたまれてしわがある。総状可除花序は頂生、花は平開せず、萼片は離生。花弁はこれより短い。唇弁は直立し3裂。基部は袋状、あるいは短い距となる。花粉塊は2個。ヨーロッパから東アジアにかけて約16種、日本には3種。
 A.花は黄色----------------------------------------------(1)キンラン
 A.花は白色
  B.花序の下に長い托葉がある。--------------------------(2)ササバギンラン
  B.このような托葉はない------------------------------------------------------------(3)ギンラン

(1)キンラン Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume
 夏緑性、丘陵林下に生える、やや発達した根茎とひげ根をはる。茎は単立して40~50㎝あり、無毛、6~7葉を互生。葉は立てじわがあり、長楕円形、先はとがり、基部は茎をだく。5月頃茎頂に短い総状花序をつくり、3~10個ぐらいの半開の花をつける。苞は短い。花は長さ1.3㎝、花被は全体黄色く、唇弁ナインひだのみ赤く彩る。また、短い距をもち、横から見て三角に花外へ突き出る。蒴果は長さ2㎝の楕円体。シロバナキンラン form.albescens S.Kobayashi が佐倉市、四街道市、千葉市から報告がある(千資料№16)。これはときに幼い株に現れる現象とも言う。分布:本州、四国、九州;朝鮮、中国。●側向・黄花:虫媒:風散:互生・単葉・全縁・夏緑:中多年草(G)。定着度24。県評価:一般保護。国RD:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
(2)ササバギンラン Cephalanthera longibracteata Blume
 林床に生える夏緑の多年草。短い根茎から春30~40㎝の1茎を立てる。基に数枚の鞘状葉があり、その上に5、6枚の広披針形の通常葉を螺旋状に配列する。5~6月茎頂に総状花序をつくり10花前後をつける。花序の下には特に長い苞葉があり、ときに花序の長さを超える。花は唇弁上のひだの黄褐色を除いて白く、半開で上を向いて開く傾向がある。長さ12㎜位。蒴果はごく短い柄を持ち、直立する。分布:北海道、本州、四国、九州;朝鮮、中国(東北部)。●側向・白花:虫媒+自媒:風散:互生・単葉・全縁・夏緑・中多年草(G)。定着度:25。県評価:要保護
(3)ギンラン Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume
 林下、草地に生える夏緑の小草。ときに肥大する根がまざるのは菌根組織のためか。20㎝程の単立する茎の上部に3~4葉を互生するが、花の時期には十分に広がっていない。5~6月、頂きに7個前後の総状花序をつくる。花は半開で白く、唇弁に短い距があり、花外に突出する。県内では北部、西部からの報告が多い。分布:本州、四国、九州;朝鮮。ブナ群綱●側向・白花:虫媒+自媒:風散:互生・単葉・全縁・夏緑:低多年草(G)。定着度:25。県評価:要保護


『神奈川県植物誌2001』(神奈川県立生命の星・地球博物館、2001年)
500頁
[ラン科]13.キンラン属 Cephalanthera Rich.
 地上生。根茎は太く長い。茎は直立し、花は披針形~長楕円形、脈は顕著で数枚が互生する。花は総状につき白色または黄色。平開しない。苞は小さく開花時に脱落する。萼片は離生し、側花弁はやや小形。唇弁はずい柱の基部につき、3裂し、側裂片はずい柱を包み、中裂片は大きく幅広い。唇弁基部は短い距となる。花粉塊は4個。東アジア~ヨーロッパ、北アメリカにかけて約15種が知られ、日本には4種が分布し、いずれも県内に自生する。
 A.花は黄色。萼片は長さ15㎜以上、唇弁には5~7本の隆起線がある  ----------------------------------------------(1)キンラン
 A.花は白色。萼片は長さ12㎜以下、唇弁には3~5本の隆起線がある
  B.葉は線状披針形~狭長楕円形で長さ7~15㎝、葉の裏面や縁には白色の微毛がある--------------------------(2)ササバギンラン
  B.葉は長楕円形で長さ2~8㎝、稀に鱗片状に退化、微毛がなく平滑
   C.葉身の基部は平坦でなく、距は明かで側萼片の間から斜め後方に突き出る
    D.葉は数枚つき長さ3㎝以上--------------------------(3a)ギンラン
    D.葉は上部に1~2枚または鞘状葉で長さ3㎝以下--------(3b)ユウシュンラン
   C.葉身の基部は平坦となる。距は短くわずかに側萼片の間から出る    ----------------------------------------------(4)クゲヌマラン

(1)キンラン Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume
 夏緑性。根は先が肥厚しない。茎は高さ20~70㎝。葉は長楕円状披針形で5~8枚が互生し、無毛で茎を抱く。花期は4~5月。花は3~12個を茎頂に上向きにつけ半開性。苞は3角形で小さい。萼片は卵状楕円形、側花弁は萼片よりやや短く同形。唇弁は3裂し、基部は距となり側萼片の間から少し突き出る。側裂片は3角形、中裂片は円心形である。蒴果は長楕円形。本州、四国、九州:朝鮮、中国に分布する。山地や丘陵の疎林内や林縁に生える。県内ではシイ・カシ帯~クリ帯に広く分布する。特に手入れの行き届いた雑木林内や林縁を好んで生えるが少ない。白花品はシロバナキンラン form. albescens S.Kobay. in:15(1966)といい、藤沢市六合発見され、記載された。標本:シロバナキンラン 藤沢市六合 1966.5.16 小林純子 MAK.
(2)ササバギンラン Cephalanthera longibracteata Blume
 夏緑性。根は先が肥厚しない。茎は高さ20~50㎝。葉は5~8枚が互生し、茎を抱く。花期は5~6月。花はまばらに数個を茎頂に上向きにつけ半開性。苞は線形。萼片は披針形。側花弁は卵状披針形。唇弁は3裂し、基部は短い距となって側萼片の間からやや突き出す。蒴果は長楕円形。北海道、本州、四国、九州;千島列島、朝鮮、中国(東北部)に分布する。丘陵やときに山地の疎林内に生える。県内ではシイ・カシ帯~ブナ帯に点在するが少ない。
(3a)ギンラン Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume var.erecta
 夏緑性。根は先が一部肥厚する。茎は高さ10~30㎝。葉は3~6枚が互生し、無毛で基部は茎をわずかに抱く。花期は5~6月。花は茎頂に上向きに3~10個つき半開性。苞は3角形。萼片は披針形で先は尖り、側花弁はやや短く先は丸い。唇弁は先端が3裂し基部には距があり、キンランの距より長く側萼片の間から突き出す。蒴果は長楕円形。北海道、本州、四国、九州;朝鮮、中国に分布する。山地や丘陵の疎林内、林縁に生える。県内ではシイ・カシ帯~ブナ帯に広く点在するが少ない。
(3b)ユウシュンラン Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume var.subaphylla (Miyabe & Kudo) Ohwi;C.subaphylla Miyabe & Kudo
 夏緑性。根は先が肥厚する。茎は高さ5~15㎝。葉は退化し、大部分が鞘状葉で、ときに花序のすぐ下に1~2枚の葉をつける。葉は狭長楕円形で長さ2~3㎝、幅は1~1.5㎝。花期は4~5月。花は茎頂に2~5個つけ半開性。苞は卵状楕円形でごく小さい。萼片は披針形。側花弁は卵状長楕円形で萼片よりやや小さい。唇弁は3裂し、距の先は3角状に尖りやや著しく突出する。蒴果は長楕円形。北海道、本州、四国、九州;朝鮮に分布する。山地の腐食土の多い林床に生える。県内では丹沢、箱根のシイ・カシ帯上部~ブナ帯のやや湿った腐食土の多い林床に生えるが稀。「神奈川RDB」では絶滅危惧種とされた。
(4)クゲヌマラン Cephalanthera shizuoi F.Maek., Iconogr. Pl. Orient. 1:58(1936)の基準産地は藤沢市鵠沼
 夏緑性。ギンランによく似た種類。根は先が1部肥厚する。茎は高さ20~40㎝。葉は4~7枚が互生し、無毛で基部は茎を抱く。花期は4月下旬~5月。花は茎頂に10個前後つける。苞は線状披針形。背萼片は狭卵形、側萼片は斜卵形。側花弁は卵形、唇弁は広卵形で先端は3裂し、中裂片は広卵形、側裂片は3角状卵形、距は側萼片の間からわずかに円頭状に頭を出す。蒴果は長楕円形。日本固有種。和名は鵠沼(藤沢市)という地名にちなみ、東京大学の生化学者服部静夫が採集し、同大学でランを研究されていた前川文夫が調べ、1936年に新種として東亜植物図説に図をつけて発表した。北海道(胆振、空知)、本州(青森県~和歌山県)、四国(香川県・徳島県)のおもに太平洋側に分布する。海岸地帯の疎林内の砂地や松林の林床に生える。県内では湘南海岸地帯のクロマツ林内や雑木林に生えるが稀。「神奈川RDB」では絶滅危惧種とされた。

『増補改訂版 フィールドで使える 図説 植物検索ハンドブック[埼玉2882種類]』(NPO法 埼玉県絶滅危惧植物種調査団、2016年)98~101頁
キンラン属 Cephalanthera
 1.花は黄色。唇弁に5~7本のすじが隆起する。茎や葉に乳頭状突起なし----------------------------------------------キンラン
 1.花は白色。唇弁に3本のすじが隆起する
  2.下部の苞葉は花序より長い。茎の稜や葉の脈上に乳頭状突起あり--------------------------ササバギンラン
  2.下部の苞葉は花序を超えない
   3.距は明かで、根元に大きな葉がある。茎や葉に乳頭状突起なし
     v.ユウシュンランは、根元に葉の退化した褐色の鱗片があり、花序のすぐ下には1-2枚の小さい葉あり--------ユウシュンラン
   3.距は全くない----------------------------------------------(4)クゲヌマラン

ユウシュンラン(HP『四国の野生ラン』)
キンラン属Cephalanthera
分布 世界には、温帯アジアを中心におよそ30種が分布する。
 ヨーロッパ・・・・9種
 アフリカ・・・・・3種
 温帯アジア・・・22種
 熱帯アジア・・・・8種
 北アメリカ・・・・1種
 (注)Kew WRLD CHECKLIST による。
    「種」には変種なども含まれる。(2015/11/13調べ)

 日本には、次の種が分布する。これらは、すべて四国での自生も確認されている。
 ・キンラン    C. falcata
 ・ギンラン    C. erecta
 ・ユウシュンラン    C. subaphylla
 ・クゲヌマラン    C. alpicola var. shizuoi
 ・ササバギンラン    C. longibracteata

 生態・形態
  地生種で、冬季には地上部がかれる。
  春に地上に直立の茎をだし、上部に花をつける。葉は互生する。
  ユウシュンランは半腐生ランで花を咲かせる株だけが地上に現れるが、キンラン属全般にラン菌への依存度が高いようである。
 

 

岩殿入山谷津の植物追加調査第13回 5月12日

4月16日の植物調査は中止としたので3月16日以来の二宮さんを迎えての調査です。
IMG_8022IMG_8031IMG_8035

IMG_8044IMG_8047IMG_8051

IMG_8053IMG_8063IMG_8085


IMG_8029IMG_8016
ヤブデマリ(スイカズラ科)、三行脈のシロダモ(クスノキ科)

IMG_7690
アカメガシワ(トウダイグサ科)

IMG_7976IMG_7973
白花のアヤメ。岩殿では畑のまわりにアヤメ類が観賞用に植えられているので、どこからか逸出したものか?

IMG_8070
ニワゼキショウ(アヤメ科)

IMG_7967IMG_7848IMG_8063
キンラン、ギンラン(ラン科)

※キンラン、ギンランの同定についてはこちら
 

斜面の落ち葉を移動する 5月3日

市民の森~岩殿F地区~ボッシュ林をベルト状に横断する今年度の植物調査エリアの市民の森作業道上に貯めてあった落ち葉を作業道下の斜面に落としました。
IMG_7456IMG_7457

IMG_7455IMG_7458
ベルトの外に移動して積み上げ、落ち葉堆肥にして利用します。

岩殿谷津田の樹木開花・開葉 3月16日

3月16日の植物調査の記録です。

二宮さん『岩殿入山谷津の樹木 開花・開葉』
岩殿谷津田の樹木開花・開葉

植物観察ベルト候補地付近の草刈り始める 3月17日

昨日の植物調査時に立てた赤白の測量ポールを目安にして谷津の谷底の草刈りを始めました。草刈りをしながら地表の降水の流れを確認し、ポールを移動しながら、最終的にポールをテープでつないできちっとした長方形の観察ベルトを設定します。
DSC_0017DSC_0025DSC_0033

DSC_0036DSC_0040

岩殿入山谷津の植物追加調査第12回 3月16日

4月から、岩殿F地区で「調査地に10m幅で2本の線を引き、その中に存在する植物相を調査する」ベルトトランセクト法で植生調査を行います。ベルトトランセクト法は地形と植生との関係を明らかにするための調査方法ですが、あわせて日当たりや土壌の湿り具合などの環境条件が植物の分布とどのように対応しているかなども考察し、岩殿入山谷津の荒廃農地をどのように保全していくのか指針作りにも役立てていきたいと考えています。今日は、二宮さん、坂田さん、加倉井さんの参加で市民の森保全クラブ作業エリアとボッシュ林の間の谷間(岩殿谷津)のどこを調査場所とするか検討し、F地区にベルトをしくことにしました。
DSC_0067DSC_0069
市民の森保全クラブ作業エリアの南向裾斜面、作業道下のカキの木のある斜面、谷底の長年耕作放棄されてきたヤナギやオギが生えている田んぼ跡地・畦畔、農道、ボッシュ林側の九十九川の源流である水路・湿地、ボッシュ林北向き斜面一次谷のリルからガリに進行しつつある洗掘現場をベルトの中に含めて候補地を設定しています。

岩殿入山谷津の植物追加調査第11回 2月18日

2020年最初の植物調査。二宮さん、坂田さん、加倉井さんで実施しました。午前中はボッシュ林、中央園路、尾根園路のルートで、上から入山谷津谷底の耕作放棄地の畦や水路の配置を再確認しました。
DSC_0020DSC_0022
岩殿D地区下段のクワの幹にはコウヤクダケ、枯葉にはクワコの繭がついていました。
    (全国農業改良普及支援協会HP『農業温暖化ネット』) 
   


岩殿入山谷津の植物追加調査第10回 12月23日

今日は、二宮さん、小野さんとボッシュ林、石坂の森、市民の森を歩きました。秩父地方では、22日夕から降った雨が23日未明から雪に変わり、初雪となりました。外秩父山地の山もうっすらと雪化粧しているものがありました。空気が澄んでいて北にある比企丘陵の山の上に太平洋セメント熊谷工場の煙突が見えていました。
IMG_5395IMG_5405

ボッシュ林では台風19号で倒れたアカマツやコナラの幹が玉切りされていました。
DSC_0022DSC_0024

DSC_0014DSC_0016
年輪を数えてみるとどちらも50年前、1970年頃の産まれです。

石坂の森は若い雑木林です。市民の森は国有林、石坂の森は民有地+国有林という来歴や払い下げ後の管理の仕方の違いによるものではないかと思いましたが、明らかにすることは今後の課題です。
DSC_0130DSC_0072

DSC_0075DSC_0080

DSC_0091DSC_0095

IMG_5365IMG_5385

市民の森31.9ヘクタールは岩殿1738-1という地番一筆ですが、岩殿物見山駐車場からの中央園路の地球観測センター寄りの森は市民の森保全クラブの作業エリアよりは、石坂の森っぽい雑木林です。入山沼側の北向き斜面はコナラの成長が保全クラブ作業エリアの南向斜面よりは悪いですが、ボッシュ林の北向き斜面と比較するとシデが目立つことはありません。森の成り立ちに思いをめぐらすのも楽しいものです。
IMG_5415IMG_5417

IMG_5418IMG_5428

中央園路沿いの石坂の森見晴らしの丘下の土砂崩れを起こしていた場所は修覆工事が終わっていました。
IMG_5421IMG_5422

『多摩丘陵の自然と研究 フィールドサイエンスへの招待』 12月17日

土器屋由紀子・小倉紀雄ほか『多摩丘陵の自然と研究 フィールドサイエンスへの招待』(けやき出版、2001年)第4章波丘地の植物の「4.3アズマネザサの調査」を読みました。市民の森保全クラブの作業エリアや岩殿満喫クラブの管理エリアのアズマネザサを頭に浮かべながら読み終えました。「波及地」とは東京農工大学の農場の呼称ですが、その地形は英語を当てると roiiing hill 、私たちが使っている用語では谷津田地形でしょうか。
img-191218073025-0001

多摩丘陵の自然と研究 フィールドサイエンスへの招待』目次
はしがき
1章 「波丘地」の歴史
  なぜ「波丘地」とよばれたか
2章 波丘地の土壌と渓流水
 2.1 波丘地土壌の物理性と水循環
 2.2 渓流水の富栄養化とN2O発生
 2.3 大気降下物による土壌酸性化
3章 波丘地の大気
 3.1 波丘地の気象の記録
 3.2 波丘地の降水の化学成分
 3.3 波丘地の地表オゾン濃度
4章 波丘地の植物
 4.1 植物の四季
 4.2 クロムヨウランに始まりクロムヨウランに終わった8月

 4.3 アズマネザサの調査(星野義延、八木正徳)
   1.アズマネザサというササ
   2.アズマネザサの繁茂
   3.アズマネザサの稈[かん]と株の構造
アズマネザサは土中に地下茎を伸ばし、その節から地上部の稈を発生させ、さらに直立した稈の基部からも稈を発生させることによって大きさや空間分布を変化させて、コナラ林の林床に繁茂しているのである。(97~98頁)
   4.波丘地内におけるアズマネザサの分布状況
 アズマネザサはこれまでみてきた刈り取りなどの人為的な管理の違いによって、稈サイズなどに違いがみられるが、より大きなスケールでみると丘陵地のなかでも、微地形の違いや上層で優先する樹木の種類などによってその広がりや優先の度合いが異なる。
 アズマネザサは波丘地全域に分布しているが、耕作地や崩壊斜面、毎年下草刈りが頻繁に行われている草地や雑木林の林床、スギ植林やモウソウチク竹林の林床など日照量の少ない場所で優先することは稀である。しかし、それ以外の場所ではコナラが優先する雑木林の林床、林縁、日照を遮る樹冠のないオープンサイトを問わず、アズマネザサが広く優先している。(99頁)
img-191218073025-0002

A型:アズマネザサの稈高約3~6m、篠竹と呼ばれるほど大型化。光環境の良好な雑木林の林縁、樹木の疎らな林内の一部
B型:平均稈高が1.5~3mのBa型、約0.5~1.5mのBb型。雑木林の林縁や林床
C型:平均稈高が最大でも0.5m未満。頻繁に刈り取り等の管理が行われている場所。

   5.アズマネザサの生態学的管理に向けて
アズマネザサは頻繁な刈り取りによって繁茂を抑制することができるとされている(例えば、石坂、1989、重松、1988など)が、地下茎で繁殖するアズマネザサの生態学的な管理には地下部の把握が不可決であると考える。(101~102頁)

 4.4 波丘地の畑地としての土壌
5章 波丘地の動物
 5.1 波丘地の鳥
 5.2 昆虫:特に蛾と性フェロモンについて

 タケ類やササ類の葉を食草としているヒカゲチョウなど
 

※目籠(メカイ)は篠竹(アズマネザサ)で作ります
   

晩秋に芽生える田面の植物 12月5日

晩秋に芽生える田面の植物
晩秋に芽生える田面の植物
岩殿丘陵入山谷津植物調査の主任調査員二宮靖男さん撮影・作成資料です。
画像をクリックして拡大してご覧下さい。

ノササゲ 12月5日

ノササゲ(マメ科)
ノササゲ A1 
岩殿丘陵入山谷津植物調査の主任調査員二宮靖男さん撮影・作成資料です。
画像をクリックして拡大してご覧下さい。

白僵病菌(ムシカビ) 12月5日

白僵病菌(はくきょうびょうきん)別名 ムシカビ
ムシカビ 白僵病菌
岩殿丘陵入山谷津植物調査の主任調査員二宮靖男さん撮影・作成資料です。
画像をクリックして拡大してご覧下さい。

キッコウハグマ 12月5日

キッコウハグマ(キク科)
キッコウハグマ 

岩殿丘陵入山谷津植物調査の主任調査員二宮靖男さん撮影・作成資料です。
画像をクリックして拡大してご覧下さい。

田面の植物 イチョウウキゴケ 12月5日

田面の植物 イチョウウキゴケ
田面の植物  イチョウウキゴケ
岩殿丘陵入山谷津植物調査の主任調査員二宮靖男さん撮影・作成資料です。
画像をクリックして拡大してご覧下さい。

アキノキリンソウとヤクシソウの差異 12月5日

アキノキリンソウとヤクシソウの差異
アキノキリンソウとヤクシソウの差異
岩殿丘陵入山谷津植物調査の主任調査員二宮靖男さん撮影・作成資料です。
画像をクリックして拡大してご覧下さい。

岩殿入山谷津の植物追加調査第9回 11月19日

二ノ宮さん、坂田さん、小野さんと渡部さんで実施しました。2016年4月に開始した岩殿丘陵入山谷津の植物調査。今回で38回実施しました。調査スタッフの皆さまありがとうございます。今後の植物調査の方向性等について提案・お願いしました。
PB190006

秋のキノコ・ツチグリ
PB190022PB190015
星形に開いたツチグリの外皮を数えると5~8でした。中心の球形部分がグレバ。

キッコウハグマ(キク科)
PB190010PB190039

イノシシの出没痕(11月17日岩殿F地区の境界道・19日岩殿A地区の田んぼ)
PB170021PB190043PB190045

19号の豪雨で市民の森斜面から九十九川を跨いで谷津の田んぼ側に倒れたイヌザクラが玉切りされていました。
PB190046PB190049

岩殿入山谷津の植物追加調査第8回 10月24日

晴れの日は続きません。二ノ宮さん、坂田さん、小野さんと渡部さんで実施しました。

青木ノ入でノコンギク、シラヤマギク、タコノアシを観察
PA240063PA240053

フユノハナワラビ、キノコ類
PA240040PA240038PA240025


第6回生きものフォーラム『県民参加生きもの調査結果をどう活かすか』 10月16日

NPO法人いろいろ生きものネット埼玉・NPO法人自然観察指導員埼玉主催第6回生きものフォーラム「県民参加生きもの調査結果をどう活かすか」(埼玉会館7B会議室)に参加しました。
牧野彰吾さん「県民参加モニタリング調査結果」から
PA160049

PA160051PA160059


岩殿入山谷津の植物追加調査第7回 9月20日 

二ノ宮さん、坂田さん、小野さんで実施しました。各種の図鑑をひき較べて同定がすすみました。相変らず草が茂っています。
P9200022P9200026

P9200037P9200046


加倉井さんがYoutubeに「岩殿春の道」(2018年3月18日、12分50秒)、「岩殿夏の道」(2019年8月22日、19分17秒)をUpしてくださいました。ありがとうございます。



 
※これまでの植物調査の記録(2016年4月28日~)は「湿地でつながる仲間たち」(NPO法人エコ.エコHP)の「調査等・東松山岩殿地区」で見られます。加倉井さんありがとうございます。


岩殿丘陵入山谷津の植物追加調査第6回 8月22日

この1ヶ月、草刈りをしていないので、うんざりするほど草が茂っています。二ノ宮さん、坂田さん、加倉井さん、小野さんと渡部さんで実施しました。
P8220010P8220058

ノウタケ(ホコリタケ科)
P8220015

タコノアシ(岩殿D地区)
P8220063


岩殿丘陵入山谷津の植物追加調査第5回 7月1日

降雨が心配でしたが、お昼前には傘を持たずに調査ができました。今日は、二宮さん、坂田さん、渡部さん、小野さんで実施しました。
P7010021P7010035P7010032

コバノカモメヅルはF地区、アカネはH地区で保全地点を設定し、生育環境を整備します。
P7010014P7010029

※無名沼イ号堰堤下にマムシがいました。
 (1) キノコなどに手を伸ばしたり、倒木をひっくり返す前に周囲を確認する
 (2) マムシやヤマカガシなどのいそうな場所では、軍手、長靴を着用する
 (3) マムシを見かけたら脅さないようし、捕獲しようなどとは考えない
 (4) 落葉をかき分けるときは、まず最初にきのこ鎌や棒を使ってから手を使う

マムシに注意(東松山市HPから)
マムシにかまれてしまったら
1.マムシに咬まれたら、あわてず安静にしてください。(あわてて走ったり、激しく動くと毒が体内で早くまわるので危険です。)
2.噛まれた傷口より心臓側を布などで縛る。(毒の広がりを防ぐ目的なので軽く縛る程度に。)縛るものがなければ、噛まれた部分は心臓の高さよりも下にします。
3.素人による「切開・毒素の吸引」は行わないこと。
4.ヘビの種類を確認
治療の判断に必要ですので、落ち着いてかんだヘビを観察し、特徴をよく覚えておきます。また、可能であれば、写真を撮ってください。また、咬まれた時間や状況が説明出来るように覚えておいてください。
5.以上の処置を行っている間に救急要請(119番通報)してください。(「マムシ抗毒素血清」投与などの治療を受ける。)

マムシに咬まれた場合の症状
激しい痛みや、腫れ、出血、皮下出血、発熱、悪寒、吐き気等

マムシ血清備蓄病院
東松山市立市民病院
熊谷総合病院
埼玉医科大学国際医療センター
埼玉医科大学総合医療センター等

谷津田に映える梅雨の花ノハナショウブ 6月15日

昨日実施したノハナショウブ確認調査について、二宮さん作成の資料です。
谷津田に映える梅雨の花ノハナショウブ_ページ_1谷津田に映える梅雨の花ノハナショウブ_ページ_2谷津田に映える梅雨の花ノハナショウブ_ページ_3
(二宮靖男さん撮影・作成)


ノハナショウブ確認 6月14日

無名沼イ号堰堤のノハナショウブの花が咲き、二宮さんが小野さんと確認に来てくれました。
P6140009P6140011

岩殿C地区の田んぼと作業道の間の斜面。植物観察のしやすいおすすめポイントです。
P6140015


岩殿入山谷津の植物追加調査第4回 6月7日

岩殿入山谷津の植物追加調査第4回、二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんで雨の中、実施しました。
P6070018P6070019P6070022
傘をさしての調査は初回(2016年4月28日)以来です。

※今回の調査時の生きものの写真31点。こちらのブログに掲載されています。加倉井さんありがとうございます。

コモチマンネングサ(無名沼ロ号底)
P6070006P6070010

アオカモジグサ(岩殿F地区)
P6080001P6080004

岩殿入山谷津の植物追加調査第3回 5月13日

岩殿入山谷津の植物追加調査第3回、二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんで実施。今回の調査で新たに7種を追加、J地区(H地区とI地区間の軽トラの進入路沿い)は71種を同定しました。

H地区
P5130028
4月はレンゲがきれいでした。

J地区
P5130029


D地区中段
P5130040
ケキツネノボタンの群落

E地区上段
P5130041
アゼスゲの群落

E地区(上段~中段)
P5130043
オヘビイチゴの群落(昨年の写真

E地区下段
P5150001
スギナ→オヘビイチゴ

※今回の調査時の生きものの写真76点がこちらのブログに掲載されています。ご覧ください。加倉井さんありがとうございます。

岩殿入山谷津の植物追加調査第2回 4月15日

岩殿入山谷津の植物追加調査第2回、二宮さん、坂田さんが実施しました。
P4150017

無名沼ロ号、F地区の上段はタネツケバナが一面に白い花を咲かせています。
P4150007

大木となったG地区のヤナギ林。
P4150011

B地区の田んぼはヤノネグサ。
P4150019

A地区の畑は耕耘する前はミチタネツケバナ、タチイヌノフグリでした。
E地区の下の1段~3段はつくしが目立ちます。
3月は湿地化しているD地区の中段はセリとケキツネノボタン、E地区の下から2段目はヨモギでした。

谷津田に咲く春を告げる野の花(二宮靖男) 3月23日

3月18日の植物調査時に二宮さんが撮影した写真です。
谷津田に咲く春を告げる野の花01谷津田に咲く春を告げる野の花02
谷津田に咲く春を告げる野の花03谷津田に咲く春を告げる野の花04
廣田伸七「雑草図鑑の編纂・刊行及び雑草識別法の啓蒙と普及」
 『雑草研究』(46巻2号、2001年)110~117頁
図鑑用写真の撮り方5つのポイント
1.美人を探せ(正常な草を探す)。
2.八頭身が好き(草全体の姿を写す)。
3.ライバルは消せ(目的の草だけを撮る)。
4.バックは単純がいい(目的の草を浮きたたせる)。
5.エクボを探せ(草の特徴を表現する)。


岩殿丘陵入山谷津の植物追加調査 3月18日

3月4日の話し合いにもとづいて追加調査を始めました。参加者は二宮さん、坂田さん、加倉井さんです。
P3180001P3180005P3180024
岩殿A~I、青木ノ入地区で3月17日現在471種を同定していますが、その補足調査です。
青空にノスリ(♂)が飛んでいました。入山沼付近ではシロマダラ(死体。死因は不明)を見つけました。
P3180011

※今回の調査の記録はこちら。加倉井さん、ありがとうございます。


古事類苑の牛膝 3月11日

植物の表記の仕方。ヒユ科のイノコヅチ。イノコズチかイノコヅチか。沼田真『日本山野草・樹木生態図鑑』247頁、笠原安夫『日本雑草図説』295頁、平凡社『フイールド版日本の野生植物草本編』はイノコズチ。『植調雑草大鑑』228頁、NPO法人埼玉県絶滅危惧植物種調査団『植物検索ハンドブック』330頁はイノコヅチ。
1896~1914年にかけて刊行された百科事典『古事類苑』植物部18・草7の「牛膝」の項。
古事類苑植物部18草7
「爲乃久豆知」「ゐのこつち」など

岩殿丘陵入山谷津の植物調査のまとめ方等話し合い 3月4日

29回にわたる岩殿丘陵入山谷津の植物調査のまとめ方等について二宮さん、坂田さん、加倉井さん、Hikizineの4名で話合いました。坂田さんがまとめてくださった10調査地区のアイウエオ順に並べ直した植物リストから栽培種を除くと474種となりました。2016年度末には361種でしたから、2年間の調査で100種以上増えたことになります。全国農村教育協会の『新版日本原色雑草図鑑』・『日本山野草・樹木生態図鑑』の生活型をリストに入力してみます。休眠型、繁殖型(地下器官型、散布器官型)、生育型の様式です。外来種や日本固有種といわれているものものせたらという提案もありました。

入山谷津近辺の植物リストとして、埼玉県のHPにある『J020 東松山都市計画事業(仮称)葛袋土地区画整理事業環境影響評価書』(2012年7月)の資料篇「8動物~9 植物」(PDF:4,670KB)の183頁~186頁にある「植物確認種一覧」があり、128科531種が同定されています。入山谷津の東北東、直線距離で1.5㎞~2㎞位離れているでしょうか。
葛袋土地区画整理事業計画予定地ページ_1葛袋土地区画整理事業計画予定地ページ_2葛袋土地区画整理事業計画環境に影響を及ぼす地域

岩殿入山谷津の植物調査 第29回 2月5日

二宮さん、坂田さん、渡部さんでフィールド全体を回り、微地形などの確認をしました。午後は、CAFE BLUEPIECEで、2020年度発行を予定している岩殿入山谷津植物調査目録について、今後の取り組み、段取り等を相談しました。
P2050005P2050003

岩殿F地区のニワトコ(スイカズラ科)の全周が剥皮されていました。シカの採食によるものと思われます。入山谷津でこれまでシカを見たことはありませんが、愛弘園の東側道路付近で数年前に目撃しています。
P2050001

埼玉県が2016年にまとめた「埼玉県第二種特定鳥獣管理計画(ニホンジカ)の概要」(文献1)によれば、埼玉県内でもシカの生息域拡大、生息頭数増加により食害が拡大しています。
(1) 生息域は、昭和50年代までは秩父地域と飯能市(旧名栗村)に限られていたが、平成の始め頃から急激に拡大し、現在では、外秩父山地やその周辺の丘陵部でも生息が確認されている。
(2) 生息域の66.7%の地域では生息密度が0.5頭/㎢以上、特に秩父山地の都県境から山麓にかけての17.2%の地域では5頭/㎢以上、最大13.52頭/㎢と推定された。
(3) 平成元年度の捕獲頭数は99頭であったが、平成27年度は2,532頭と約25倍に増加している。
(4) 草本類や低木類など林床植生が衰退又は消失した区域が急速に拡大し、土砂の流出や崩壊、森林生態系への影響が懸念されている。(文献1)
また、崎尾均・久保満佐子・川西基博・比嘉基紀「秩父山地におけるニホンジカの採食が林床植生に与える影響」(文献2)(『日緑工誌』39(2)、2013年)では、
秩父山地においてはニホンジカの採食による森林への様々な影響が見られる。埼玉県秩父市中津川の渓畔林の林床植生の植被率は、1983年には90%程度であったが2004年にはわずか3%にまで減少した。各種の個体数・被度も、ハシリドコロなど一部の有毒な植物を除いては全体的に減少した。調査地の周辺を含む秩父山地では2000年以降にニホンジカの個体数の増加が報告されていることからも、本調査地の林床植生の減少は2000年以降のニホンジカの急激な個体数密度の増加と関係していると考えられる。また、草丈が低い植物や生育期間の短い植物が比較的残存しており、植物種の生活史や形態によってもシカの採食の影響は異なる傾向が確認された。(文献2)
とあり、シカの採食による林床植生への深刻な影響とともに、採食されやすいものとされにくい植物があることが示唆されています。

橋本佳延・藤木大介「ニホンジカの採食植物・不嗜好性植物リスト」(文献3)(『人と自然Humans and Nature 』25、2014年)によれば、シカの採食植物リストにニワトコをあげている文献は『哺乳動物学雑誌』6(1975年)に掲載されている丸山直樹・遠竹行俊・片井信之「表日光に生息するシカの食性の季節性」と御厨正治「放飼下におけるホンシュウジカの食性」(文献4)です。
採食習性については、最初からこれら全部の種類に亘って摂取することはなく、最も嗜好度が高いと考えられる数種類、すなわち,ウワバミソウ・シシウド・ハナイカダ・ニワトコ等にまず集中的に採食の跡が認められた。これらの美味な部分(新葉・新条を含む末梢部)を食い尽くすにつれて、次第に採食範囲が広がり、ヤマジノホトトギス・ヤマグワ・アカソ・ミズヒキ・カラマツソウ・チダケサシ・キンミズヒキ・ダイコンソウ・ヤマブキ・キイチゴ類・ミズキ・クサギ・キバナアキギリ・ノブキ・アザミ類等に食痕が及ぶ。フタリシズカ・サンショウ・ミツバウツギ・トチバニンジン等は、脱出直前の調査の際にようやく食痕を認めた程度であるから、これらについては試食的に採食されたものであろう。樹皮が食害された樹種はヤマグワ・ウワミズザクラ・ツリバナ・オオモミジ・ウリハダカエデ・ミヤマホウソ・ミズキ・ヤマウルシ(きわめて微量)の8種だけであった。構内に生育するその他の大多数の樹種については、樹皮に食痕は認められなかったので,モミ・ヒノキ等有用樹種を含む多種類の樹皮が鹿に食害されるのは、従来の諸説同様,多汁質の草本類が欠乏する冬季間に特に集中的な現象であろうと考えられる。また,オオイトスゲや、アズマネザサ等のカヤツリグサ科及びイネ科植物の大部分に食痕を認めなかった(ミヤコザサを除く)ので、これらも主に冬季問だけの食餌植物と見做し得るようである。構内に自生する有毒植物のうち、採食された種類はキッネノボタンとツリフネソウだけであり、タケニグサ・ムラサキケマン・レンゲツツジには食痕はなかった。また、帰化植物ではエゾノギシギシやヒメジョオンは採食されたが、ハルジョオンやハキダメギクには食痕を認めなかった。以上のほか、構内に普通に自生しながら、食餌植物として利用されなかった主な種類は次のとおりであった。スギナ・イヌシダ・コウヤワラビ・マムシグサ・コバギボウシ・ヤマハタザオ・イヌガラシ・ツタウルシ・キヅタ・オオチドメ・ヤブジラミ・オカトラノオ・クリンソウ・カモメヅル・ナギナタコウジュ・カキドオシ・ウツボグサ・オオバコ・ヤエムグラ・ヘクソカズラ・アマチャヅル(文献4)
また、シカの不嗜好性植物リストにニワトコをあげている文献として、高槻成紀「植物および群落に及ぼすシカの影響」(『日本生態学会誌』39、1989年)と安藤行雄「シカの被害が分かる図鑑」(日本森林林業振興会熊本支部、2012年)があり、ニワトコは採食植物、不嗜好性植物の両方のリストに掲載されています。ニワトコはガマズミ、ウツギなどとともにスイカズラ科の植物ですが、スイカズラ科19種での分布は採食16種、不嗜好1種、両判定2種となっています。文献3で取り挙げられている植物143科900種のうち、114科646種がシカの採食植物です。

※採食植物と判定した文献が多かった上位10種(文献3)
採食植物と判定した文献が多かった上位10種

昨年10月22日に東松山市で開催された第8回関東森林学会大会で森田厚さんの「堂平鳥獣保護区を中心としたニホンジカの行動圏について」を聴講しましたが、東松山市域でのシカの行動はどうなっているのでしょうか、気になります。


※『神奈川県 シカ不嗜好性植物図鑑』(神奈川県自然環境保全センター、2016年)


岩殿入山谷津の植物調査 第28回 11月29日

二宮さん、坂田さん、加倉井さんで実施しました。
PB290024PB290026PB290028
日没が迫ってくると体が冷えて寒さを感じます。次回は来年2月です。

※今回の調査の記録はこちら。加倉井さん、ありがとうございます。


岩殿入山谷津の植物調査 第27回 10月28日

二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんで実施しました。
PA280009P9170006PA280026

※今回の調査の記録はこちら
※9月17日、第26回調査の記録はこちら
※8月20日、第25回調査の記録はこちら
    加倉井さん、ありがとうございます。

秋深まる岩殿谷津田 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影した稲架掛して天日干しの稲束、ゆでだこ状態のタコノアシ、チカラシバ、草紅葉のアシボソの写真です。拡大してご覧下さい。
秋深まる岩殿谷津田2018_ページ_1秋深まる岩殿谷津田2018_ページ_2
(作成:二宮靖男さん)

岩殿谷津田の晩秋の野草たち 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影したイチョウウキゴケ、ハリイ、コケオトギリ、ヌメリグサ、ヒメヒラテンンツキの写真です。拡大してご覧下さい。
岩殿谷津田の晩秋の野草たち_ページ_1岩殿谷津田の晩秋の野草たち_ページ_2
(作成:二宮靖男さん)

岩殿谷津田はキノコの季節 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影したキノコの写真です。拡大してご覧下さい。
岩殿谷津田はキノコの季節2018
(作成:二宮靖男さん)

タデ科3種を見比べる 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影したタデ科のヤノネグサ、ミゾソバ、アキノウナギツカミの写真です。拡大してご覧下さい。
タデ科3種を見比べる
(作成:二宮靖男さん)

岩殿丘陵入山谷津の植物補足調査 10月23日

二宮さんがタデ科、カヤツリグサ科、キクモ、アゼトウガラシなど水田植物の補足調査をしました。
PA230031PA230030PA230019

岩殿F地区のアシボソ(イネ科)の草紅葉(くさもみじ)
PA230026

市民の森保全クラブの作業エリアの西側の林床の草刈りが始まりました。
PA230008

岩殿入山谷津の植物調査 第26回 9月17日

二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんで実施しました。
P9170006P9170011P9170012

岩殿D地区下段のセイタカアワダチソウの群落
P9170019

※今回の調査の記録はこちら。加倉井さんありがとうございます。

岩殿入山谷津の植物調査 第25回 8月20日

二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんで実施しました。
P8200004P8200005P8200033

岩殿A地区・B地区のタコノアシ(ユキノシタ目タコノアシ科)は花が咲き始めました。
P8200044

D地区とE地区の間の土手ではクサボケ(シドミ)の実を見つけました。
P8200043

C地区の入山沼下のメヒシバの群落を刈り取りました。
P8200009

※今回の調査の記録はこちら。加倉井さんありがとうございます。

岩殿丘陵入山谷津の植物調査 第24回 7月16日

酷暑の中、二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんで実施しました。
P7160040P7160052

P7160054P7160055
※今回の調査の記録はこちら。当日のブログUP、ありがとうございます。

前回までの岩殿丘陵入山谷津植物調査地区別の種数
岩殿C地区312種、F地区165種、G地区65種、H地区106種、I地区74種、B地区151種、A地区173種、D地区178種、E地区145種、(青木ノ入の畑周辺122種)。
      お知らせ
    記事検索
最新記事
カテゴリ別アーカイブ