岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

市民の森保全クラブ

刈れたコナラを伐採 10月24日

市民の森尾根の道上り口付近のナラ枯れ被害木(№3、胸高直径35㎝)を鳥取さんが高所作業で梢部分を処理し伐採しました。
PA240017

PA240018PA240020PA240034

PA240040PA240035

PA240046PA240049

PA240079PA240083

地面から2m付近までは4本に切断しました。文化まちづくり公社が現場で燻蒸処理するそうです。ありがとうございます。
PA240082


PA240073PA240072PA240055
10月15日に設置したカシナガ捕獲トラップ試作品の側でナラ枯れ被害について説明する鳥取さん。市民の森保全クラブではこの冬、カシナガトラップを100セット作ります。1セットで2Lのペットボトルが25本、500ccが1本必要になるので協力をお願いしました。
ナラ枯れをこれ以上拡げない対策としてカシナガトラップと併行して、クリアファイルトラップ(TWT)設置も考えています。『薪ストーブライフ』42号(2021年9月5日記事)を読んだ時から、カシナガトラップの考案者小林正秀さんがクリアファイルトラップについてどのような評価をされているのか気になっていました。小林さんのフェイスブックに以下の投稿がありました。フェイスブックにログインしてコメントも読んで下さい。
小林 正秀
クリアファイルトラップは、1本の木に1~2個が設置されています。
開発者に「こんな簡単な方法で、ほんまにナラ枯れが減るのか?」と質問しました。
すると「正しく設置したら減る」と回答されました。
そこで「クリアファイルトラップを木に2個だけ付けるのは正しいのか?」と問いました。
すると「2個は少なすぎる」と返事がありました。
そこで「カシナガトラップを真似たのなら、私がやっているように、クリアファイルトラップの設置現場に助言すべきだ。間違った設置で、ナラ枯れが拡大するのは、伝染病なので大問題だ」と指導しました。
開発者から「わかりました」との返事をいただきました。
クリアファイルトラップのよな簡単な装置では、正しく設置しても、ナラ枯れは抑えられないので、カシナガトラップを開発したのですが…
……(コメント略)……
こんな簡単な方法でナラ枯れが抑えられるなら苦労しませんわ。自然をなめてますねー。

ジャノメチョウ(左)、ウラギンシジミ(右)
 PA240016

ドングリの播き付け・移植 10月24日

市民の森保全クラブ10月第4日曜日の定例作業。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの9名でした。
①22日に水に漬けて選別しておいたドングリをポット苗にし、②昨年10月末に植えたポット苗を点検して底穴から直根が10㎝近く伸びているものは皆伐エリアに植えました。さらに③残ったドングリをエリア上部に播種しました。今年、市民の森のドングリは当たり年なのでナラ枯れ被害木のチェックをしながら、大きなものを拾っておきます。
PA180033PA180142
大きなドングリを選びました。
PA210014PA220027
沈んだドングリを使います。
PA240008

PA240006PA240007

PA240042PA240041

PA240043PA240044PA240066

南向斜面の裾刈り 10月15日

市民の森保全クラブ今日の活動(その3)
鷲巣さんが新エリア南向斜面の草刈りを鎌でしました。9日に刈った場所の手前です。
PA150017PA160057

PA160055PA160056

無名沼イ号と岩殿満喫クラブが管理する岩殿C地区に接する市民の森南向き斜面は2019年から保全活動を始めたエリアです。
市民の森は現在は文化まちづくり公社が指定管理者ですが、その前は市役所都市計画課が管理し、公園利用者の安全・安心確保を目的として、①園路沿いの下草刈りと倒木・落枝の撤去、枯損木・危険木の除伐、②毎年数ヘクタールずつのローテーションでエリア内の下草刈りを、造園土木事業者が実施してきました。18年度はこの付近一帯が施工区画となっていたので、急斜面で長年放置されて来た斜面下部までの下刈り実施を市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブで市に要望し、11月にユンボ、乗用除草機を導入した工事が実施され、ツル植物に覆われたアズマネザサの大藪が撤去されました。これが新エリア誕生前史です(2020年1月6日記事)。
新エリアの斜面下部では当面アズマネザサやクズなどツル植物を管理し、裸地化による斜面土壌の流出を防止しながら、ソデ群落、マント群落として緑化を図っていきます。日当たりがよい裸地斜面の誕生で、土の中で何年も眠っていた種子が発芽してきています。草本では早くも19年3月にはシュンランの開花を確認していますが、木本ではクサギ(シソ科の落葉小低木)が目立っています。年間2m近く成長するパイオニア樹種のクサギが斜面を覆ってしまうのは拙いので毎年刈り取っていますが、萌芽再生力も強いので、数年間は再生-刈り払いのサイクルを続けていくことになりそうです。

ホダ木準備 10月15日

市民の森保全クラブ今日の活動(その2)
9月17日10月8日に続くコナラの伐採。3回で、11月13日の市民の森のイベント『~自然ふれあいウォーキング~市民の森であそぼう!』の「シイタケのホダ木作り」に使うコナラの準備ができました。
チラシS__10813462

S__10813458S__10813461

PA150029PA150040
切り株の直径26㎝で樹齢40年超です。

PA150019PA150026PA150031

PA150024PA150025

S__10813472S__10813473

PA150009PA150013PA150036
ミニホダ木には8㎝~15㎝程度の太さのものを選らんで使います。

カシナガ捕獲トラップ取り付け 10月15日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、参加者は芦田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名。
市民の森保全クラブ今日の活動(その1)
鳥取さんが作製したペットボットルのカシナガ捕獲トラップの試作品が完成。トラップを市民の森尾根道入口付近のコナラに取り付けました。
PA160075

S__10813498S__10813493

PA160074PA160061

PA150057PA150055
小林正秀さん作製のオリジナル、商品化されているものとは逆さにしたペットボトルの口の部分のつなぎ方等が異なっています。キクイムシが群飛するという秋雨の時期が終わり、気温が低くなってきているので大量捕獲は無理でしょうが、どのような結果が出るか楽しみです。

 

カシナガトラップによる捕獲の瞬間(YouTube 小林正秀チャンネル 3:09)
 
木の周りをホバリングしながら飛んでカシナガがトラップに衝突し、ペットボトルにぶつかりながら脱出できずに、下の黒いテープで覆われた捕獲部まで落ち、正の走光性があるので、となりの明るいペットボトルに飛んで、エタノール(or 石鹸水)を入れた水におちて死亡します!

温暖化がナラ枯れを助長している(YouTube 小林正秀チャンネル 2:42)2021年9月26日公開
 

ホオノキ 10月14日

新エリア南向き斜面のホオノキが下から、どこにあるか見分けられるようになりました。
PA140011PA140013
ホオノキ(モクレン科)は単葉、トチノキ(トチノキ科)は掌状[しょうじょう]複葉です。ホオノキの葉は全縁[ぜんえん]を覚えていれば見分けられます(トチノキの鋸歯はとがらずにやや波状)。尾根の道近くにあるコシアブラ(ウコギ科)も掌状複葉ですが、小葉に柄(小葉柄)があります。トチノキには小葉柄はありません。

南向斜面の裾刈り 10月9日

無名沼イ号に向けて市民の森南向斜面の裾刈りをし、クサギ、セイタカアワダチソウなどを刈りました。
PA090042PA090039

刈り取り前
PA090031PA090015


ドングリを蒔く 10月8日

市民の森保全クラブ今日の活動(その3)
昨年、コナラのドングリを蒔き、苗を植えた苗圃のとなりに、コナラのドングリを50個ほど蒔きました。今年の1月17日に土のう袋に詰めて落ち葉堆肥枠の側においていた腐葉土を使いました。
PA080007PA090038PA080013

苗圃のコナラ苗
PA090037

稲ワラ移動 10月8日

市民の森保全クラブ今日の活動(その2)
岩殿C地区の資材置場の片付け。敷きわら用の稲束を畑の脇に移しました。
PA080004PA080005PA080011

PA090007PA080028

ホダ木伐採 10月8日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、木庭さん、橋本さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名。9月26日、10月1日の活動が中止となったので、2回目のホダ木伐採をしました。ミニホダ木100個分にはまだ足りないので、次回もコナラの伐採をします。
PA080006PA080009PA080024

PA080025PA080026

PA080049PA080047PA080049
ホダ木をとった後の条枝を何にどう使うか? 分別して集積していますが、利用拡大が課題です。



雨が降り始めて活動中止 9月26日

9月の第4日曜日で市民の森保全クラブの定例活動日でしたが、9時前から雨が降り始めたので活動は中止して9時半頃解散しました。芦田さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの7名が出席でした。
P9260002

コナラのドングリを拾っておこう!
P9260055P9260056P9260057
冬季に伐採しているコナラの大径木の萌芽更新は期待できないので、ドングリを拾って実生を育てて植えています。

株元にフラスがあるコナラの再調査 9月18日

地際部にフラスの堆積があるコナラの再調査をしました。市民の森保全クラブの作業エリアで38本(№1~38)、地球観測センターに向かう舗装道から分かれてくる尾根の峠道、入山沼から上ってくる谷の道、尾根の道の接点付近には38本もの被害木(№101~138)がありました。テープを巻いてナンバリングしておきましたが、後日、胸高直径や被害の程度などまとめます。
P9210047P9210056P9210069

P9210073P9210077P9210112


P9210113P9210114P9210115

P9210121P9210126
谷の道にはナラ枯れとはおそらく別の理由で伐採したコナラ(伐採時期は不明)の残った株(根株)に多数の穿入孔がありフラスがついていて、キクイムシが地際まで入っていることがわかります(№237ではなく137です。200番台の番号はまだありません)。「カシノナガキクイムシではない他のキクイムシ(ヨシブエナガキクイムシ等)により木の分解が進んでいる自然な現象」(←神奈川県森林協会『地域の森をみんなで守ろう』2020年3月)10頁)であるのか、中に何がいる(いた)のか調査が必要です。
※神奈川県森林協会『地域の森をみんなで守ろう』2020年3月 通読をお勧めします。
 地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_01地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_02地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_03

 地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_04地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_05地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_06

 地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_07地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_08地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_09

 地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_10地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_11地域の森をみんなで守ろう(神奈川県)_12

ホダ木伐採、林床の草刈り 9月17日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。
①芦田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さんのグループで11月13日に開催予定の『自然学習ウォーキング~市民の森で遊ぼう~』で使うホダ木用のコナラの伐採、玉切りし、下に下ろして大きさで選別して整理しました。
P9180009P9170007P9170009

P9170029P9170031P9170033

P9170034P9180001P9180002

P9180003P9180004P9180005

P9180006P9180007P9180010
斜面下のテーブル・ベンチは分解されてしまいました。伐りだし作業終了後に組み立て直します。
コナラに隠れていたトチノキが見えてきました。

②新井さん、渡部さん、Hikizineは尾根の道と北向き斜面の林床の草刈りをしました。
P9180019P9180018

P9180016P9180015

北向き斜面にキバナアキギリ(シソ科)が咲いていました。
P9170022P9170026

※鳥取さんがペットボトルのカシナガトラップを試作してみることになりました。
 YouTubeに動画があります。『カシナガトラップ簡便設置』(小林正秀チャンネル
 


被害木の確認 9月10日

3日は雨で活動が中止だったので今日が9月最初の市民の森保全クラブの活動日です。参加者は芦田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。①11月13日のイベントで使うミニホダ木用のコナラを南向斜面で選びテープをつけました。9月中に伐採します。②5日にキクイムシ被害木の再調査をしたところ、新たに谷の道で13本、尾根の道で3本、作業道で2本、フラスをだしているコナラを見つけました。今日は作業道-尾根の道-谷の道を歩いて被害状況を確認しました。立木のまま放置すると市民の森利用者に危険を及ぼす恐れのある枯死木は10月から伐採を始めます。会員4名でラインに「市民の森」グループを立ち上げました。
P9100094P9100100P9100104

P9100109P9100107P9100106

カシノナガキクイムシの羽化脱出映像(かながわトラストみどり財団撮影2021年5月)YouTube 0:39
  

どのような森を目指すのか? 9月9日

ナラ枯れが始まったことにより、これから数年間、市民の森保全クラブの活動はナラ枯れ対策に一定の時間を割くことになりそうです。コナラ大径木枯死後の市民の森の景観はどのように変わっていくのでしょうか。市民の森をどのように育てていくのがよいのか、市民の森の将来像が問われます。香川隆英さん(森林総研)の『景観を考慮した森林管理手法』に、
が紹介されています。市民の森保全クラブの活動エリア(2㏊)では、毎年小区画(500~600㎡)で皆伐、実生苗の植林を続け、萌芽更新が可能なコナラ林の再生、尾根のアカマツ林の保全を目指して活動を組み立ててきました。将来、多くの市民が市民の森の保全活動に加わり、活動領域が拡大することがあれば、市民の森をどうしていくのがのぞましいのか、全体像が問われるようになるでしょう。市民の森32㏊を植生により区分して、それぞれの仕立てを考えていくことになるとしたらどのようなタイプの森が考えられるのか、想像してみるのも楽しい事ではないでしょうか。

コナラ大径木林
○景観を考慮した森林管理手法(香川隆英)_02

クヌギ・コナラ萌芽林
○景観を考慮した森林管理手法(香川隆英)_04

照葉樹林
○景観を考慮した森林管理手法(香川隆英)_06

アカマツ二次林
○景観を考慮した森林管理手法(香川隆英)_08

落葉広葉樹二次林
○景観を考慮した森林管理手法(香川隆英)_10

常緑針葉樹大径木林
○景観を考慮した森林管理手法(香川隆英)_12

針広混交林
○景観を考慮した森林管理手法(香川隆英)_14

ナラ枯れ文献⑥新潟県・自然教育園 9月6日

ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)
(2)被害を受けた後の森林の状況 [6頁] 
 ひとたび被害が発生すると、翌年から周辺森林で被害は急増し、3~4年間は継続して被害が発生します。カシナガは健全木を求めて次々と移動するため、被害発生から4年程度で嵐が過ぎるようにナラ枯れ被害は終息に向かいます。
 また、カシナガのせん孔を受けたナラの枯死率は、ミズナラで67%、コナラで22%程度であり、ナラ林の中層・下層にはナラ以外の複数種の広葉樹が生えているため、被害から2~3年後にはナラ以外の樹種が成長することで森林は自然復旧することが確認されています(次ページ図5、図6)。
  ・森林の自然復旧(下線部)は市民の森のコナラ林では期待出来ません。
  ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_1ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_2ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_3
   ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_4ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_5ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_7
自然教育園におけるナラ枯れの発生(国立科学博物館附属「自然教育園報告」第52号、2020年)
 調査票・調査方法と考察など、まとめ方の参考になる。
 自然教育園におけるナラ枯れの発生_2自然教育園におけるナラ枯れの発生_3自然教育園におけるナラ枯れの発生_4

自然教育園におけるナラ枯れの発生_5自然教育園におけるナラ枯れの発生_6自然教育園におけるナラ枯れの発生_7

ナラ枯れ文献⑤『薪ストーブライフ』42号 9月5日

『薪ストーブライフ』42号(発行:沐日社、発売:星雲社、2021年7月、1870円)が、「近年、日本の薪を取り巻く環境は徐々に、でも確実に変化している。ここでは“薪がなくなる日”がないように、薪を使って虫の被害を回避する術を考えたい」として、ログショックを乗り越えろ! 薪を使う暮らしが地球を救うをナラ枯れ専門家、カキノナガキクイムシ研究の第一人者小林正秀さんの協力・執筆で特集しています。(小林さんには友達5000人のFacebookページがあり、7月9日の記事にこの雑誌のことが書かれています)
薪ストーブライフ42号

 ナラ・シイ、カシ類を枯らす「ナラ枯れ」とは 小林正秀

 薪は持続可能なエネルギーなのに 編集部
  弊誌編集長が直面した“薪にする木がない”という現実
   身近の森林公園がカシナガ被害に直面
   老齢のコナラに集中して巣くう?
   薪事情は最悪へ向かう ログショックの訪れか?

 カシノナガキクイムシってどんな虫だ 小林正秀
  ブナ科の樹木が集団的に襲われる
   嫌われ者だが物質循環に役立っている
   ナラ枯れ防除のためカシナガの一生を解明
   それぞれの役をこなす真社会生物か?

 ナラ枯れの真の原因は何だろう? 小林正秀
  主因、誘因、素因に分けて考えてみよう
   薪炭林の放置による大径木の増加が原因か
   暖かくなると動き出す 温暖化でかなり活動的に
   大径木が温暖化で衰弱しその衰弱木に穿入
薪炭林の放置によって大径木が増えている状況下で、温暖化や大気汚染などで樹木が衰弱したり、台風や人為的伐採による倒木が発生すると、衰弱木や倒木を利用して増えたカシナガが立木に穿入してナラ枯れが発生し、周辺にも大径木が多いので、どんどん拡大しているのでしょう。(25頁)

 ナラ枯れから樹木を守ろう! 小林正秀
  薪を使い続けるためにカシナガの穿入を阻止する方法
   殺菌剤の樹幹注入は待った! ナラ枯れを助長する危険性が
   25㎞以上飛翔するカシナガ 皆伐でなく択伐を推奨
   カシナガは針葉樹が嫌い 樹木自身もタンニンで防護
この方法[カシナガトラップ]はカシナガの大量捕獲で被害を抑えるのではありません。
カシナガの攻撃を受けたのに生き残った木(穿入生存木)は、幹の内部がタンニンなどで黒褐色になり、カシナガが穿入しても繁殖できません。カシナガトラップは、穿入生存木を増やすことで、繁殖に失敗するカシナガを増やし、ナラ枯れを抑える方法です。(27頁)

 薪はカーボンニュートラル 小林正秀
  薪ストーブ生活は知らぬ間に地球を守っている!
   木を燃やせばCO2は出すが別の木がCO2を吸収する
   日本はエコテロリスト? でも薪焚き人は天国へ
縄文時代の生活に戻らなくても、せめて、木質バイオマスの利用を増やすべきです。現世で悪事を働けば、あの夜では地獄行きになることは、多くの宗教に共通した考えです。薪ストーブユーザーは天国行きが確定していますが、日本人の多くは、このままでは地獄行きです。(30頁)
※小川眞「ナラ類の枯死と酸性雨」(『環境技術』25巻10号、1996年)
 ●ナラ類の枯死と酸性雪(小川真)_1●ナラ類の枯死と酸性雪(小川真)_2
 ●ナラ類の枯死と酸性雪(小川真)_5●ナラ類の枯死と酸性雪(小川真)_6
※斉藤正一・柴田銃江「山形県におけるナラ枯れ被害林分での森林構造と枯死木の動態」(『日本森林学会誌』94巻5号、2012年)
 ●日林誌 (2012) 94巻223‒228_1
※中島春樹・松浦崇遠「「ナラ枯れ」はその後どうなったのか」(富山県農林水産総合技術センター森林研究所『 研究レポート』 No.10、2015年3月)
 ナラ枯れはその後どうなったのか?_1
枯死した樹木の様態変化について述べている部分を抜き出しました。

ナラ枯れ文献④カシノナガキクイムシの生態と防除法 9月4日

YouTubeの小林正秀さんのチャンネルにあるカシノナガキクイムシの生態と防除法についての動画です。
芦生の森から学んだこと(NHKラジオ深夜便2008年5月13日)(2020年4月23日公開)9:36(2:27~カシノナガキクイムシについて)


カシノナガキクイムシの生態と防除(2020年7月24日公開)17:52


ナラ枯れには防除法はないのか?(2021年8月6日公開)11:59
2021年3月23日、日本森林学会でオンラインで発表した動画


スクリーンショット (1543).png

 ナラ枯れに立ち向かう_1

 ナラ枯れ防除の新展開_1

※八木智義・佐々木智恵「ナラ類集団枯損被害の拡大防止手法の確立に関する研究」(『宮城県林業技術総合センター成果報告』第24号、2015年7月)
要旨:本研究では, 2009 年から宮城県で発生しているナラ枯れ被害の拡大防止対策に資するため,カシノナガキクイムシの県内における発生消長を調査し,ナラ枯れ被害の拡散傾向の分析を行った。また,集合フェロモンを活用した面的な防除手法であるおとり木トラップ法及びおとり丸太法について実証をした。
宮城県におけるカシノナガキクイムシの脱出期間は, 6月下旬から 10 月中旬までの期間であり,被害拡散の傾向は,既被害地の 1km 範囲内で 63. 4%, 2 km 範囲内で 87. 2% の被害が発生していた。おとり木トラップ法により,集合フェロモシによるカシノナガキクイムシの誘引効果は確認できたが,殺菌剤を注入したおとり木などの立木に枯損が発生した。また,くん蒸処理を念頭に置いた少量のおとり丸太法では,カシノナガキクイムシの大量捕殺は困難であった。集合フェロモンを活用した面的な防除手法は,材利用を目的に実施する皆伐の実施予定箇所もしくは皆伐により土場に一時集積している丸太を活用して,補助的に実施することが有効であると考える。
※布川耕市「ナラ類集団枯損被害の単木予防技術の効果と問題点」(『新潟県森林研究所研究報告』51号、2010年3月)

※竹下博文・木村明・辻本穣・藤田治生・田中清弘・西元靖志「大阪市立大学理学部附属植物園におけるカシノナガキクイムシが媒介する樹木病原菌 Raffaelea quercivora の感染によるナラ枯れに関する調査」(『日本植物園協会誌』50号、2015年11月)
日本植物園協会誌50号_1日本植物園協会誌50号_2

日本植物園協会誌50号_3日本植物園協会誌50号_4

日本植物園協会誌50号_5日本植物園協会誌50号_6

ナラ枯れ文献③ 樹木診断調査法 9月3日

鳩山アメダスの今日の日積算降水量は11.5㎜。市民の森保全クラブの活動は中止でした。
堀大才編『樹木診断調査法』(講談社、2014年4月)の第2章3節のB.ナラ枯れとそれにかかわる昆虫(松下範久)(1)キクイムシとは、(2)カシノナガキクイムシの生活史、(3)カシノナガキクイムシの配偶行動、(4)カシノナガキクイムシのマスアタックと増殖、(5)カシノナガキクイムシ成虫の分布とナラ枯れの発生地拡大、(6)カシノナガキクイムシ成長の識別法があります。
   樹木診断調査法
樹木の健康状態や危険性を的確に診断する健康診断法と,樹木の立地環境を把握するための環境調査の技法を体系的に解説。樹木が本来もつ機能を発揮させ,適正な管理へと導くための調査法専門書。
   堀大才編『樹木診断調査法』目次

はじめに 
序 章 樹木の診断調査の意義と目的
第1章 樹木の構造と生理 
 1.1 樹木の成長様式と構造
 1.2 樹木の力学的適応と樹形の意味
 1.3 樹木の病害虫・傷害に対する防御機構
 1.4 立地環境と樹木の生育
第2章 樹木の立地環境と健康状態の診断・調査法
 2.1 樹木の立地環境の調査法
 2.2 樹木形状の測定法
 2.3 樹木の健康診断・危険度診断調査法
 2.4 マツ材線虫病発生のメカニズムと診断・調査法
 2.5 樹木の腐朽病害の分類と診断・調査法
 2.6 目視による樹木の衰退度(活力度)判定と危険度判定の方法
 2.7 機械などを使った樹木の健康診断と危険度診断の方法
 2.8 根系の診断・調査法
 2.9 樹木診断書の整理と書き方

(2)カシノナガキクイムシの生活史
……カシノナガキクイムシは一夫一婦制の亜社会性昆虫である。雄が1頭の雌を配偶者として受け入れると、交尾した雌は辺材、時として心材の中に孔道(母孔)を掘り、その壁面に産卵する。孔道は材内で分岐する(図2.3- 14)。幼虫は孔道壁で増殖した酵母を食べて成長する。孵化後約2週間で幼虫は終齢に達する。幼虫は母孔から長さ約1㎝の孔を掘り、そのなかで越冬する。ナラ菌は樹体内で繁殖し、その木の中で羽化した成虫によって新しい木に伝播される(図2.3-15)。[178~179頁]
図13・14図15

(3)カシノナガキクイムシの配偶行動
 両性の成虫の左翅正中部の腹面の末端は線状の細かい突起が連続して「やすり」状を呈している。それに対応するように、腹部末節の背板には比較的大きな線状の突起がある。成虫は腹部を前後に動かして異なった音を出す。ひとつは途切れのないバズ(buzz)音であり、もうひとつは感覚を開けて発生するチャープ(chirp)音である。配偶行動にはこれらの音が利用される。まず雌は集合フェロモンに反応して、雄が穿孔している木の幹に降り立つ。雄のつくった孔に向かって歩いていくときに、雄はチャープ音を出す。穿入孔の入口を見つけてそのなかに入った雌が大顎で押すの翅梢末端を噛むと、雄は自発的に入り口のほうに後戻りする。雄の腹部が入り口からみえるようになると、雌は頭部前面を押すの翅梢末端に押し当ててバズ音を発する。この音がする間に、雄は孔から出て雌が孔に入る。雄は雌に続いて孔内に入り、異なるチャープ音を発する。その後、雌雄は孔から出て交尾を行い、再び孔内に入る。その後雌は孔道を掘り進める。雄は体を回転させながら、雌がつくる細かい木屑を孔の入り口まで運んで排出する。このとき雄は翅梢末端の突起を上手に使う。……
……交尾が終わると雌は穿入孔を材内に伸ばし、その壁面に産卵する。成長した大きな幼虫はさらに穿入孔を掘り、親の産んだ卵を運ぶ。速い時期に産卵された個体はその年の9月~11月に成虫になり、大部分の新成虫は木から脱出するが、一部は春まで木に留まる。新成虫の発生のピークは9月にみられるが、その数は少ない。[179~180頁]

(4)カシノナガキクイムシのマスアタックと増殖
 ナラ枯れにはカシノナガキクイムシのマスアタックが必要である。マスアタックは雄成虫の木への飛来と材への穿孔によってはじまる。同一樹種の種内変異がこの過程に影響を及ぼす。……太い幹の木ほど雄の飛来確率が高くなり、穿入孔の作成確率は幹の太さとともに増加するが、過去に被害を受けた場合は低下することが示されている。
 カシノナガキクイムシの穿孔によってミズナラが枯れなかった場合、翌年その樹体内の壊死変色部をこのキクイムシは利用できない。この部分ではエラグ酸やガロ酸の濃度が高くなる。このうち、エラグ酸がカシノナガキクイムシの穿孔を阻害すると考えられる。[180頁]

(5)カシノナガキクイムシ成虫の分布とナラ枯れの発生地拡大
 山の斜面のミズナラ林内にナラ枯れが発生している場合、枯死木から発生したカシノナガキクイムシ成虫は山の斜面に沿って上方に移動し、斜面上部の林縁で密度が高くなる。飛翔成虫数が増加する期間、新しい感染木は林内の枯死木から広がり、飛翔数が減少する期間には新感染木の発生場所は斜面上部の林縁に移動する。斜面上部の林縁近くでは成虫発生期を通して飛翔成虫数は多いが、成虫発生期の初期のマスアタックの後、新穿入孔数は大きく減少する。
 カシノナガキクイムシの成虫は林内のギャップや林冠の上よりも林冠の下で、地上0.5~2.5mの範囲を飛び回っている。カシノナガキクイムシの成虫は相対照度が約0.2のところに誘引されるので、成虫の林冠下の飛翔と斜面上方への飛翔が林内の光環境と成虫の走光性によって説明される。[181頁]

(6)カシノナガキクイムシ成長の識別法
表2.3-4 カシノナガキクイムシとヨシブエナガキクイムシの成虫形質と穿入孔直径の違い[182頁]
表4

この本を読んで、昨日の記事で紹介しているカシナガ君のくらし-カシナガキクイムシによるナラ枯れのメカニズム-(高槻市教育委員会、2013年7月)を読み直すことをお勧めします。カシナガの生態について理解が深まります。

ナラ枯れ文献② カシナガ君のくらし 9月2日

鳩山アメダスの日積算降水量は、8月31日16.0㎜、9月1日3.5㎜、9月2日24.5㎜でした。

カシナガ君のくらし-カシナガキクイムシによるナラ枯れのメカニズム-(高槻市教育委員会、2013年7月)
カシナガ君のくらし_01カシナガ君のくらし_07カシナガ君のくらし_12

 秋でもないのに山を眺めると、紅葉しているように見えたことはありませんか?これが、「ナラ枯れ」です。ナラ枯れによる被害は全国に広がり、高槻でも目立ってきました。
 ナラ枯れの原因は、里山が利用されなくなり、カシノナガキクイムシ(カシナガ君)が増えやすい環境になってきたためと考えられています。

 この冊子は、カシナガ君の生態とナラ枯れのメカニズムを、絵本にすることで分かりやすく解説しています。ナラ枯れの問題や身近な自然に、あらためて目を向けてみませんか。


どうしたら伝わる生物多様性_01
はじめに
I  全体的講評
   全体講評
   評価者別講評
    優良パンフレットの紹介
II  優良パンフレット作り手インタビュー「作り手の思い」
    「田んぼの学校フィールドノート」の企画編集者に聞く
   「身近な生き物とわたしたちのくらし」の制作編集者に聞く
III  分野別講評
    政策広報ツールとして
   教育ツールとして
   研究機関からの発信
   市民団体からの発信
   企業広報ツールとして
   ビジターパンフレットとして
     観光促進ツールとして
IV  これからパンフレットを作る皆様へ
終わりに
地球環境関西フォーラムは、1990年6月、地球環境問題は人間活動の根源にかかわる課 題であり、科学技術、政治、経済、社会意識、更には生活様式の変革を含む幅広い問題と して、産官学民が力を合わせてこれに取組むべきとの認識から設立されました。これは、リ オ・デ・ジャネイロで開催された環境と開発に関する国連会議における「気候変動枠組条 約」の採択(1992年)に先立つものであり、関西という地域を基盤に、産官学民が一体と なって環境問題に取組むプラットフォームとして先駆的な存在でありました。
生物多様性についても、1993年に「森林と生物多様性」をキーワードとして「アジア、 太平洋地域における地球環境問題に対する関西の環境協力のあり方」についての調査研究 に取り組んで以来、「国際生物多様性科学研究計画西太平洋アジア国際ネットワーク (DIWPA)」などと連携しながら生物多様性に関する調査研究を進め、いくつかの提言を 発表するとともに、生物多様性の認知度向上とそれを市民・自治体・企業等の行動に結び つける活動を行ってきました。その中で様々な普及啓発パンフレットを作成し、生物多様 性の広報・教育・普及啓発(CEPA)に継続的に取り組んでまいりました。
このように、設立以来20有余年に亘り、さまざまな環境課題に向き合い、解決の処方箋 を発信してきた地球環境関西フォーラムも、2018年5月を以て、解散することになりまし た。解散に際し、活動の集大成の一つとして、生物多様性の主流化の一助になればとの思 いから、「どうしたら伝わるのか」との視点で、既にさまざまな主体により発行された多種 多様なパンフレットの中から参考にしたい事例などを取りまとめ、本冊子を作成いたしま した。これから、生物多様性の理解促進を目的としたパンフレットなどを作成される皆さ まにお役に立てれば幸いです。
最後に、この冊子を作成するに当たり、パンフレットを送付いただいた方々のご協力に感謝申し上げ、お礼とさせていただきます。

ナラ枯れ文献① 9月1日

31日夕刻から秋雨で、屋外作業はしばらく休止です。ナラ枯れ、カシノナガキクイムシ、ヨシブエナガキクイムシについて本や論文で調べてみました。

 カシノナガキクイムシの穿入を受けたブナ科樹木が枯死する被害が各地で拡大している。本被害に関する知見を整理し、被害発生要因について論じた。枯死木から優占的に分離される Raffaclea quercivora[ラファエレア・クエルキボーラ]が病原菌であり、カシノナガキクイムシが病原菌のベクターである。カシノナガキクイムシの穿入を受けた樹木が枯死するのは、マスアタックによって樹体内に大量に持ち込まれた病原菌が、カシノナガキクイムシの孔道構築に伴って辺材部に蔓延し、通水機能を失った変色域が拡大するためである。未交尾雄が発散する集合フェロモンによって生じるマスアタックは、カシノナガキクイムシの個体数密度が高い場合に生じやすい。カシノナガキクイムシは、繁殖容積が大きく含水率が低下しにくい大径木や繁殖を阻害する樹液流出量が少ない倒木を好み、このような好適な寄主の存在が個体数密度を上昇させている。被害実態調査の結果、大径木が多い場所で、風倒木や伐倒木の発生後に最初の被害が発生した事例が多数確認されている。これらのことから、薪炭林の放置によって大径木が広範囲で増加しており、このような状況下で風倒木や伐倒木を繁殖源として個体数密度が急上昇したカシノナガキクイムシが生立木に穿入することで被害が発生していることが示唆された。
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.被害の概要
 1.病徴
 2.被害樹種
 3.被害地の地形
Ⅲ.カシノナガキクイムシ
 1.成虫の形態
  437頁
 2.生活史
 3.繁殖能力
 4.野外生態
 5.マスアタックの発生機構
 6.寄主選択
Ⅳ.カシノナガキクイムシの共生菌
 1.病原菌の探索
 2.Raffaclea quercivora の性質
 3.Raffaclea quercivora の病原性の証明
 4.カシノナガキクイムシがベクターであることの証明
 5.樹木が萎凋枯死に至るメカニズム
 6.Raffaclea quercivora と他の共生菌の役割
Ⅴ.カシノナガキクイムシの繁殖成否と樹木の生死
 1.カシノナガキクイムシの繁殖阻害要因
 2.樹木の生死を分ける要因
 3.樹木の生死とカシノナガキクイムシ繁殖成功率
Ⅵ.被害発生要因
 1.カシノナガキクイムシは一次性昆虫か二次性昆虫か?
 2.被害の発生・拡大・終息のメカニズム
 3.被害発生要因の検討
  1)ならたけ病
  2)雪の影響
  3)温暖化の影響
  4)倒木の発生
  5)樹木の大径化
  6)R. quercivora またはカシノナガキクイムシの侵入
Ⅶ.おわりに
 R. quercivora やカシナガが侵入種であるとしても、R. quercivora の樹体内への蔓延を助長するカシナガの個体数密度の上昇が枯死被害の前提条件になっている。カシナガの個体密度は、薪炭林の放置によって好適な寄主となりうる大径木が広範囲で増加していることと、このような状況下で発生した倒木が発生源になることで急上昇する。そして、個体数密度が上昇したカシナガが生立木に穿入することで発生した最初の枯死被害は、大径木が広範囲に拡がっていることや温暖化の影響によって次々に拡大することが考えられる。
 燃料革命以前に行われたいた薪炭林施業の伐採サイクルは15~20年程度とされている(広木、2002[広木詔三(2002)里山の生態学.333pp、名古屋大学出版会、名古屋.])。カシナガは細い樹木では繁殖できないことから(小林・上田、2002b[小林正秀・上田明良(2002b)長さの異なる餌木へのカシノナガキクイムシの穿入と繁殖.森林応用研究11(2):173-176])、薪炭林施業が継続されていれば、現在のような被害には至らなかったはずである。本被害の多くは燃料革命以降に放置された広葉樹二次林で発生しており、本被害の発生と拡大に、燃料革命によってもたらされた樹木の大径化と温暖化関与している疑いが濃厚である。大径木が次々に枯死するという異常事態が燃料革命と無関係でないことは、持続可能な循環型社会への移行が急務であることを示唆している。



シラタマタケ? 8月27日

アカマツの根元の地面に隠れていたボール状のキノコです。発生場所:地中、傘の形:未発達、柄の有無:無、傘裏形状:未発達からシラタマタケ(菌根菌)としました。ノウタケ(腐生菌)の発生場所は地上です。市民の森保全クラブでは2019年度から尾根のアカマツ林保全プロジェクトを開始しました。アカマツはルートカラー(根張り部分)が見えないと生育不良が起こりやすくなると言われており、林床の管理には注意しています。
P8280007P8280006P8280002

断面:刈払機の刃で切断してしまいました
P8270025P8270027


※キノコの種名を同定するための検索項目
「西生田キャンパスの森の再生と保全」(『日本女子大学総合研究所紀要』第20号、2017年11月所収)5章 森に自生するキノコに関する調査( 関口文彦)の89頁
キノコ同定検索項目
シラタマタケ(『三河の植物観察きのこ図鑑


ナガキクイムシ類加害木11本 8月27日

市民の森保全クラブ定例活動日。猛暑の中、芦田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの5名で尾根のアカマツ林、コナラ林の草刈りをしました。
P8280051P8280052

作業場所に移動しながら、穿入孔(せんにゅうこう)や株元に木屑(フラス)が溜(た)まっているコナラをチェックしたところ、なんと尾根の道沿いに11本もありました。この2週間で一気に増えています。取り敢えず鳥取さんがテープを巻いておきました。ナガキクイムシ類による加害と対策については、7月16日25日30日の記事につけているリンクから参考文献を読んで、カシノナガキクイムシ、ヨシブエナガキクイムシの生態、ナラ枯れサイクル、対策について学習しなおしてください。次回、コナラ被害木の穿入孔に楊枝を刺して勉強会をおこないます。
P8270036P8270037

P8270039P8270049

※尾根の道の四阿(あずまや)にある撤去予定の埋め込み式ベンチ(コトブキのストリートファニチャー)の座板が尾根下の休憩スペースある自家製ベンチの傷んでいる座板と交換できないか調べました。腐りがすすんでいて腰掛けると折れてしまいそうなものが×、木口や座面に手を加えれば使えそうなものが○です。
P8270046

尾根の作業が終わって、細川さんが岩殿C地区の草刈りをしました。22日も刈ったそうですが、炎天下の作業、お疲れさまです。
P8280029


林床の草刈り、裾刈り 8月22日

市民の森保全クラブ日曜日の活動日。参加者は芦田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの5名でした。
P8220044P8220046P8220047

20日(金)に始めた作業道下にテラス状に張りだしているエリアの草刈りをしました。法面の裾刈りも途中まで。10時からオンラインで市民環境会議があるので、Hikizineは9時半に早退しました。その後、尾根と岩殿C地区の草刈りをしたそうです。
P8220043P8220041

緊急事態宣言がでて野外活動を自粛しているボランティア団体もあるようですが、市民の森保全クラブは身体的距離を充分にとることを条件にして活動を続けます。「不要不急の外出自粛」にこだわり、過度のひきこもり状態になることによる健康障害や体力低下、健康リスクを考えてのことです。休憩時の飲食は密になりがちなので、水分補給はマイボトル持参、菓子や果物は個食を原則とします。麦茶と令水の当番は9月からしばらく中止として様子を見ます。

チッパー作業 8月20日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は芦田さん、新井さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、Hikizineの6名でした。今日は文化まちづくり公社の皆さんとチッパー作業をしました。今年度6月11日25日に続いて3回目です。ウッドチッパーは共立のKCM125DXで最大処理径125㎜です。能力以上の太い枝はいれないように気を付けながら作業していたのですが、バラバラの太さの枝を入れた時に詰まって動かなくなりました。
P8200012P8200017

市民の森作業道下は片付きましたが、岩殿F地区の植物調査枠の東側のものは未処理で終わってしまいました。残念です。
P8200028P8200027

今日の作業


明後日22日は8月第4日曜日の作業日です。10:00~11:30までオンラインZOOM
ミーティングで親子DE市民環境会議が開催されるので、参加者は少なくなりそうですが現場作業は林床の草刈りをすることにしました。熱中症にならないよう水分補給。マイボトルを忘れずに!
市民環境会議で報告する『2021年夏の市民の森と冬の落ち葉掃きイベント』(市民の森保全クラブ&岩殿満喫クラブ)は、8月18日のブログ記事で見られます。

見分け方_1見分け方_2



『2021年夏の市民の森と冬の落ち葉掃きイベント』完成 8月18日

8月22日(日曜日)10:00~11:30、オンラインZOOMで実施する市民環境会議で市民の森保全クラブ&岩殿満喫クラブは『2021年夏の市民の森と冬の落ち葉掃きイベント』を発表します。パワーポイントのスライドショーを7分10秒の動画にしました。スライド10枚はクリックして拡大し、動画3本はYouTubeで見て、確認してください。


夏の市民の森0818版_09夏の市民の森0818版_10

夏の市民の森0818版_11


林床の草刈り 8月6日

市民の森保全クラブ、金曜日の活動日(Fridays For Forests 21)です。参加者は芦田さん、新井さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名です。南向斜面のコナラ林と尾根のアカマツ林の草刈りをしました。猛暑で作業は11時に終えて、鷲巣さんの差入のスイカをいただきました。とてもおいしいスイカでした。
P8060026P8060025

P8060010P8060013P8060014

P8060018P8060019P8060023

散会後、残っていた車が物置のあるC地区の奥から橋を渡って出ようとして脱輪しました。幸い打合わせに来ていた三本さんがいたので脱出できましたが、先月も別の車が脱輪してJAFを呼んでいます。今のところは橋の掛け替え作業をする時間がとれないので、奥に車をいれないで下さい。誰もいなければ、入山沼の釣り人かJAFを呼ぶことになります。
P8060029P8060032

ジャンボタニシは危険 触らないで!『広報こうのす「かがやき」』2021年6月号8頁)
ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)は、温暖な気候を好み、水温が上がる田植時期に活発に活動し始めます。
雌貝は3・4日ごとに200~300個のピンク色の卵を産み、10日程度でふ化すると、2か月程度で5~8cmまで成熟します。
市内では、吹上地域でジャンボタニシの発生が確認されています。
卵には毒性があり、貝には寄生虫がいる可能性があるので、絶対に触らないようにしましょう。
 鴻巣市広報の記事は鷲巣さんの紹介です。作業を始める前の打合わせで大木淳一さんの『たんぼのおばけタニシ』(そうえん社、2009年12月)をみました。スクリミンゴカイ(ジャンボタニシ、おばけタニシ)は1980年頃に、食用のために台湾を経由して導入された外来種ですが現在は各地で野生化しています。在来タニシは小貝を産みますがジャンボタニシはピンク色の卵を産みます。東松山市内では被害は出ていないようですが、もしも貝や卵(卵塊)を見つけたら駆除しましょう。貝は見つけ次第、捕殺、卵塊は、産卵後早期に水中に払い落とすかつぶします。なお、貝には寄生虫(広東住血線虫)がいる恐れがあるため、素手で触らないようにします。素手でさわらないのはカタツムリやナメクジについても同様です。さわってしまったら必ず手やふれたところを洗いましょう。
img-210806224952-0001img-210806225128-0001

農林水産省のリーフレット「ジャンボタニシによる水稲の被害を防ぐために
  農水省ジャンボタニシチラシ_1農水省ジャンボタニシチラシ_2

Yahoo!ニュースで「ジャンボタニシ 駆除」を検索して、加須市農業振興課のお知らせ「ジャンボタニシの被害を防ぎましょう!」(2021年)があることを知りました。国や県の防除対策マニュアル類がリンクされていて便利です。なお加須市では大利根地区のたんぼでは2020年にジャンボタニシによる被害がでています。

市民の森園路ガイド② 8月3日

8月1日の記事「市民の森園路ガイド①」の続きの映像です。岩殿雪見峠の四阿[あずまや]までです。

市民の森の地球観測センターに向かう舗装園路から分かれて入山沼方面に進み、さらに途中で尾根の道を通り雪見峠の四阿に到着します。このあたりのアカマツ林・コナラ林が市民の森保全クラブの活動エリアです。





市民の森園路ガイド① 8月1日

昨日の映像を手直ししました。

物見山駐車場から、市民の森保全クラブの作業エリアにある四阿[あずまや]まで歩きます。①は地球観測センターに至る舗装されている園路です。東松山市の市民の森と鳩山町の石坂の森の境界を通る園路で、途中のボッシュ林入口には四阿とバイオトイレが設置されています。(2021年7月31日撮影)



市民の森園路映像 7月31日

8月22日(日曜日)10:00~11:30、オンラインZOOMで実施する市民環境会議で使う映像・写真を市民の森で撮影しました。
市民環境会議とは、第3次東松山市環境基本計画において推進する環境まちづくり活動の普及啓発や市民団体の活動PRを行うイベントです。今回は地球温暖化やごみ問題など、ニュースで注目される環境問題に対し、東松山市ではどのように計画を立てて対策を進めようとしているのかを子ども版環境基本計画で紹介します。丘陵ホタルを守る会、東松山おもちゃの病院、子ども理科教室・東松山、市民の森保全クラブ&岩殿満喫クラブ、児沢探検隊の活動報告もあり、小学生から理解できるように説明しようという企画です。参加申込は8月19日(木曜日)正午までに、環境政策課宛に電子メールで参加者氏名及び電話番号を連絡してください。連絡先は下のチラシに出ています。

市民環境会議20210822

動画は撮るのも、編集するのも超初心者なのでどうすればよいのかわからなくて準備が大変です。物見山駐車場から、市民の森保全クラブの活動エリアまで撮影しました。
静止画を切りだしてスライドショーにしてみました。舗装されている園路の部分だけで2分弱です。


南向斜面の草刈り 7月30日

市民の森保全クラブ、金曜日の活動日(Fridays For Forests 21)です。参加者は芦田さん、新井さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。南向斜面の草刈りをしました。
P7300007P7300003P7300005



市民の森のコナラ夏枯れについて
粘着テープについていたのは、カシノナガキクイムシではなく、ヨシブエナガキクイムシでした。被害木の早期発見、早期防除。被害の拡大予防に関係機関と連携して、取り組んでいきましょう。
DSCN5043DSCN5048

公益財団法人東京都公園協会公園事業部技術管理課研究開発係「ラ枯れ被害対策の取組についての2頁被害発見のプロセスによれば被害木を全枯れ、半枯れフラスありに分けていますが、市民の森保全クラブ作業エリアでテープをまいたもの全てが被害木ではないかもしれませんので、テープをまいた8本とその周辺の木を調べて被害木を確定する必要があります。
市民ができることとして、被害木の発見のほか、町田市が実施している「ナラ枯れ・カシナガ捕獲大作戦に参加しませんかのクリアファイルでつくるトラップの設置参考になりました。作り方の動画もあります。多摩丘陵の自然を守る会の観察記録や、忠生公園ボランティア・プロジェクトチーム提案「ナラ枯れ・カシナガ捕獲大作戦from忠生公園 ~未来へまちだのみどりを伝えようプロジェクト~」、 そこで紹介されている静岡県森林・林業研究センターのYouTube動画が参考になりました。(7月29日、会員宛メールから引用)
   ・「半枯れ」=衰退木?

※前回の活動日に鳥取さんが紹介してくれた「ナラ枯れの概要と対応について」(茨城県林業技術センター、2020年10月)
甚左衛門の森でナラ枯れ勉強会(松戸市、2020年7月30日)
ナラ枯れ被害対策について(千葉県農林水産部森林課、2020年12月11日)
  →千葉県情報誌『フォレストレター
  →ちば里山センター『ちば里山新聞
※林容史「ナラ枯れ被害、[茨城]県内で相次ぐ 林野庁が早期発見へ研修会」(『東京新聞 TOKYO web』2021年4月26日 07時15分 )
……被害を放置すると、枯死による倒木で景観が悪くなったり、土砂崩れが起きたりするほか、温暖化や生物多様性の損失など生態系にも影響するため、早期発見と対処が必要になる。
 対策は、カシナガの新成虫が6〜8月ごろ、木の中から出てくる習性を利用し、新たな樹木に飛び移るところで、樹木に巻いた粘着シート「かしながホイホイ」で捕獲し、個体数を減らすことだ。
……樹木には、カシナガ以外にも他のキクイムシや昆虫が入り込んでいるケースがあるという。このため、森林総研の専門家が、カシナガによる枯死かどうか、つまようじ一本で見分ける方法を伝授した。
……職員たちは森林内で、つまようじでカシナガが開けた穴を探しながら、コナラなどの樹木にかしながホイホイを巻き付ける実技に取り組んだ。
 県内の国有林は、東京ドーム一万個分ほどに当たる約4万5千ヘクタールある。茨城森林管理署の木村穣署長は「ナラ枯れについて、われわれも基本的なことが分かっていない。職員たち自身でナラ枯れかを判断できるようになってくれれば。人が通る遊歩道付近は特に注意したい」と話した。
 森林総研昆虫管理研究室の衣浦晴生室長は「都市部では公園や低山で被害が見られる。今後は市民ボランティアに協力を呼び掛け、ナラ枯れを見つけて初期の段階で対処していく方法について考えたい」と意欲を示した。
◆つまようじを使って見分ける
 森林総合研究所昆虫管理研究室・衣浦晴生室長によると、ナラ枯れはつまようじを使って見分けることができる。まずは枯れた樹木の根付近に木の粉が落ちていないか確かめ、幹につまようじが入るぐらいの穴を見つける。穴が大きすぎず、また小さすぎず、つまようじが、やや斜め方向にぴったり入り、5ミリほどで止まれば8、9割はカシナガが入り込んでいると判断できる。
<カシノナガキクイムシ(カシナガ)>
 体長4.5〜4ミリで黒っぽい円柱形の体を持つ。生物学的にはカブトムシに近い。ナラ、シイ、カシ類の樹木に穴を開けて入り込み交尾、産卵する。この際、ナラ菌が樹木に入り、感染した部分の細胞が死に、水分などの通り道となる導管が目詰まりして枯死する。
六甲山地におけるナラ枯れ被害の実態と特徴について (国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所 田村圭司・日野健 、アジア航測株式会社  船越和也・○池田欣子・山賀由貴・鈴木淳司)
ブナ科樹種を利用するキクイムシ類の群集生態学的研究(京都大学農学研究科 飯塚弘明)

------------------------------------------------------------
動画紹介:伐木技術いろいろ(『鴨川里山を守る会』サイトの「参考情報」)
YouTubeの動画9本が紹介されています。
倒木切断の危険、キコリの切り捨て間伐、芯抜き、ガターカッティングに挑戦、Trees That Don't Like Hinge Cutting、Ratgeber Motorsäge (Teil 2,3)、自伐型林業間伐体験、Hard side lean Red oak!!!

作業道、林床の下草刈り 7月25日

市民の森保全クラブ、第4日曜日の定例活動日です。参加者は新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。
P7250012

作業道と南向き斜面の草刈りをしました。


真夏に紅葉
P7250007P7250009

DSC00067

DSC00066
今日は四阿付近でコナラが2本枯れているのを見つけました。赤テープを巻いているのは8本になりました。これからも増えるのではと心配です。
ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_1ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_2

ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_3ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_4

下草刈り、斜面整理、大キノコ、ナラ枯れ? 7月16日

市民の森保全クラブFFF21(Fridays For Forests 21)追加作業日です。参加者は芦田さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。前回に続いた作業をしました。
P7160040P7160030

P7160201P7160143

P7160200P7160140

P7160073P7160055P7160041

オオオニテングタケ(テングタケ科)
P7160022P7160023
大型のキノコで直径40㎝にもなるものもあるそうです。

P7160093P7160062
ついにナラ枯れ発生か?
青木ノ入の手前から撮影した市民の森。何本かまとまってコナラが枯れているのに気がつきました。市民の森を管理している文化まちづくり公社に伝えました。関係機関と連絡を取って直ちに対処するそうです。

下草刈り、斜面整理、伐り株の切り直し 6月27日

市民の森保全クラブ、日曜日の定例作業日。参加者は新井さん、金子さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名。植林エリアの下草刈り開始。ドングリから芽生えた実生も何本か保護しました。
P6270010P6270008

斜面から下ろした伐採端材は作業道で処理し、道路脇にスイス積みしました。
P6270035P6270017

鳥取さんは伐採エリアの伐り株を地際から切り直し。
P6270039P6270040

澤田さんは岩殿C地区の草刈り。
P6270004

鷲巣さんは2月11日に合板を追加して落ち葉を入れた落葉堆肥箱Aを元の大きさに復元しました。箱内の落ち葉の暈げ減ったので小さくまとめられました。
P6270013P6270011

作業道下にもスイス積みを1基追加。ノウハウも積み上げられて上手にできるようになりました。
P6270014P6270016

チッパー作業と伐採更新エリア斜面の片付け 6月25日

6月11日に続いて文化まちづくり公社の皆さんとチッパー作業をしました。この作業に合わせて今日は市民の森保全クラブFFF21(Fridays For Forests 21)追加作業日です。参加者は芦田さん、金子さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、Hikizineの8名と公社2名。チッパーは作業道下の岩殿F地区に下ろしました。
P6250025P6250040

P6250035P6250034

チッパー作業前(6月10日)と本日作業後の現場
作業前P6260002

袋詰めしたチップは軽トラで運んで岩殿C地区の落ち葉堆肥枠に入れました。
P6250050

チップ化できないものについても利用・活用策を検討しています。薪として使えそうなものは当面、現場にスイス積み(ホルツハウゼン)にして保管します。伐採更新エリアの端材を斜面から下ろして、作業道にもスイス積みをつくりました。
P6250029P6250032P6260003

作業道下に下ろした条枝は植物調査枠の東側にもあります。次回、ここでのチッパー作業に期待しています。
P6260005P6250038

ホダ木の本伏せ 6月18日

シミンノモリホゼンクラブ定例作業日FFF21(Eridays For Forests 21)です。参加者は芦田さん、新井さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの9名。3月28日4月2日9日に駒打ちし、岩殿C地区に仮伏せしたキノコホダ木を移動して本伏せしました。
P6180142P6180148P6180151

P6180156P6190014P6190012
植菌時期が遅く、気温も上昇しているので、仮伏せ期間をもっと短くした方がよかったのでしょうが、他の作業に追われて遅れてしまいました。

なめたけ(なめ茸)、ナメコ、エノキ(エノキ茸)
えのき茸を醤油やみりん、砂糖などと甘辛く煮たものを瓶詰めにして「なめ茸(たけ)」として売っていますが、ナメタケという和名のキノコはありません。1958年に初版が印刷された岩出亥之助『キノコ類の培養法』(発行:地球社)には以下の記述があります。エノキタケは学術用の新名?
エノキタケの名称 エノキタケはエノキタケ属の一種で、往時から我が国各地に生産されナメコと称されているほかナメタケ、ナメラツコ、ナメススキなどと称せられ重要な食用菌の一つである。すなわちナメコなる名称は古代より本菌と一、二の食用菌に付けられて来た名称であり、エノキタケなる名称は学術用の和名として付けられた新名である。昭和の初頃、東北地方においてスギタケ属の二、三の食用菌ナメスギタケ、ヌメリスギタケ、ナメコなどのある種が缶詰として都会地にその販路を開拓するに至り俄然その生産、製品の販売に力が注がれるようになり、その後地方産業上重要な位置をなすに至った。ここにおいて古来ナメコなる名の下に広く親しまれて来たエノキタケは一蹴されスギタケ属の物にこの魅惑的なナメコの名称を奪われ商品上の宣伝に供されるに至ったのである。元よりこれらの食菌は多量の質粘物[ママ]を有し、いずれも世人にナメコと称されることについては不思議はないが、これを学術上から見る時に、ただ粘質物を有する特性のみによって異種の菌類に対して同一の和名ナメコを付することは不合理である。したがってナメコまたはナメタケなる名称は粘質物を有するキノコに付けられた一方言として取り扱い、学術的和名としては菌の寄主、特徴を表現した名を付けることが妥当である。すなわちエノキタケのごときもエノキに発生することが多いので、この名称が付けられたのであるが、本菌はただにエノキのみではなく、カキ、ケヤキ、ヤナギ、イチヂク[イチジク]、コウゾ、ポプラ、ハンノキ、ブナ、トチノキ、タデ、アカシアなどにも発生を見るがゆえ、地方的の方言としては、コウゾナバ、イチヂクナバ(九州、中国、四国)とも称せられている。(237頁。キノコの学名略、下線引用者)
エノキタケの人工培養沿革 エノキタケの人工培養についての沿革はたしかでないが京都府下では既に300年前から始められたらしいが記録はない。南桑田群篠村[現在は亀岡市篠町(しのちょう)]では明治32年頃[1899年]からカキの原木を使用して、人工培養が行われ生産50貫以上に達したとのことである。本菌は冬季野菜の欠乏した頃にもよく発生するので歓迎され正月の料理となり、特に昭和4年[ママ 昭和3年(1928)]に大典の時大饗[たいきょう]第1日の吸物に選定されたことから有名となった。東京都下、千葉県東葛飾郡内、埼玉県下でも40年前ほだ木培養が行われ相当の収益を挙げていた。いずれもカキ、ケヤキの原木を土中に埋め、自然に変質発茸させた培養法であるが、故北島博士は生の原木に胞子を接種する培養法を考案した。また昭和初年著者等はキノコ類の瓶培養につき研究をして板が、本菌も鋸屑培養が可能となり、戦前は専らこの培養法が盛んとなり、ほだ木培養はほとんど圧倒された観を呈した。戦後本菌の培養も漸く活況をみるに至り、将来農村の副業としても有望なキノコである。本菌は古来、ナメコ、ナメタケなどど愛称されたものであるが東北産ナメコと混同し易いのでエノキタケなる和名が名付けられ、商品的に考えると大きな支障を来したようであるが、現在の瓶培養によるエノキタケは柄も白く長く育成されたもので、天然産のものとは形状品質的にも異なるもので、新しい認識の元に益々販路も拡大されるであろう。(98~99頁)
ナメコの人工培養沿革 東北地方では古来ナメコまたはナメラッコと称されたものはスギタケ属のナメコ、ヌメリスギタケなどであるが現在の栽培種は前者である。本菌は粘膜に包まれ、肉質軟弱、胞子褐色である関係から生茸としてよりはむしろ蕾の内に瓶詰めとして商品化するに適し、逐年都会市場への進出によつてその販路は一躍拡大され昭和10年頃[1935年]から全盛を誇った。本菌の人工培養は大正10年[1921年]来でそれまでは天然産のものであった。当時山形県西村山郡本道村今井徹氏を始め同地の営林署の研究によるところが多い。昭和3年[1928年]には山形県5万円、秋田県3.5万円、その他青森、福島、宮城などを合計すると10万円の山岳を示し数年後には山形県だけでも10万円以上に達した。他のキノコと同様戦時の空白時代あったがようやく戦前の全盛期を凌ぐまでに現在生産を挙げている。本菌はブナを原木とし海抜800m以上の地を適地とするが、低地でも多くの雑木を利用し栽培も可能であるので、缶詰の他生茸としての出荷も最近盛んとなってきた。(99頁)

作業道でチッパー作業 6月11日

市民の森保全クラブ金曜日の定例活動日(Eridays For Forests 21)。参加者は芦田さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名。文化まちづくり公社と協働で、昨年度の伐採・更新エリア斜面に積んである条枝を作業道に下ろしてチップにして袋に詰めました。
P6110024P6110034

P6110026P6110032P6120010

次回は作業道下に積んであるものをチップにします。チップにできないものは、枯れ木を好む生きもの用に残すものも含めて、谷底の耕作放棄地やボッシュ林側の沢の保守・保全に活用できないか検討しています。
P6120020P6120017

P6120019P6120018

馬場多久男いっしょに探そう野山の花たち』(信濃毎日新聞社、2012年5月)
花色と形でわかる野草図鑑
第1部 色と形を見分けよう!検索編
第2部 花の名前を確かめよう!解説編
9784784071883

※『伐木造材術』(全国林業改良普及協会 、2012年9月)記事

岩殿F地区の草刈り 6月10日

市民の森保全クラブの明日の活動はチッパー作業で、昨年度のを伐採・更新エリアの斜面に積んである条枝を作業道でチップにして袋詰めします。
P6100053

作業道下の岩殿F地区の植物調査枠の西側にサイズ分けして積んでいる伐採残材はボッシュ林側に移動して片づける計画でしたが、田んぼの作業に追われて着手できない間に雑草に覆われて見えないような状態になってしまいました。今日、除草機と草刈機で帯状に草を刈ったので、明日はチッパー作業と併行して片付け作業を開始します。
P6100048P6100052P6100077

ホシベニカミキリ
岩殿C地区の駐車スペースのオオバコにいました。
P6100034P6100037
ホシベニカミキリ(『北茨城周辺の生き物』2016年5月26日記事)

伐採木の切株を切る 5月28日

市民の森保全クラブ金曜日の定例活動日(FFF21=Fridays For Forest 21)。参加者は芦田さん、新井さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの10名。昨年までに植えたコナラ苗木の周り草刈りと昨年度の伐採・更新エリアの伐採株を切る作業を開始しました。伐倒作業の「最後の仕上げ」(『伐倒造材術』90頁)です。
P5280020

P5280007P5280009P5280011

P5280012P5280014P5280016

P5280019P5280045P5280044
橋本さんが掲示板に貼るシートの試作品をもって来てくれました。

切り株の検証・切り株を切る
   (ジェフ・ジェプソン著、全国林業改良普及協会発行、2012年初版)
 img-210531225656-0001img-210531225656-0002



伐採残材整理終わる 5月23日

市民の森保全クラブ、日曜日の定例作業日。参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの10名。伐採・更新エリアから岩殿F地区に下ろした伐採残材の整理。不揃いの残材をドーナツ状に積み上げるスイス積み(ホルツハウゼン)をして、今日で終了としました。
P5240014P5230054P5240015

P5230028P5230029

P5230037P5230035

スイス積みのすすめ 積み方とコツ(田舎暮らしサイト『 里山4ライフ』2020年4月15日記事)

F地区植物調査枠西側に整理して積んでいる残材はボッシュ林側に運んで沢沿いに並べ、水路保全に使用してみます。
P5240017P5240018

P5230038P5230041

澤田さんは斜面のベンチ・テーブル周囲、作業道坂の草刈りをしました。
P5230047P5230045

P5230046P5230044


伐採残材の整理 5月14日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名。岩殿F地区植物調査枠の東側で伐採残材の整理をしました。
P5140030P5140027


P5150043P5150044P5150048

日ざしが強く汗をかいてしまいます。ここが片付けば……。
P5150045P5150046P5150047
4月16日からの作業ですが、次回で一区切りできればと思っています。

岩殿D地区のチガヤ
P5140012P5140011

入山沼下の学びの道法面、岩殿I地区の西縁水路寄りのエゴノキミズキガマズミには白い花が咲いています。
P5140015P5140013P5140017

休憩中にみつけたクロモンドクガ(ドクガ科)の幼虫
P5140032P5140036

クロモンドクガ(『昆虫ワールド』サイトから)

伐採サクラ枯損木の残材処理 5月9日

新井さん、橋本さんと田島さんで4月30日に伐採、5月7日に片づけたヤナギ枯損木の残材を処理しました。
P5090002P5090031

G地区のヤナギの白い綿毛のついた種(柳絮・りゅうじょ)が飛んでいました。
P5090043P5090062

ヤナギについているセグロシャチホコ幼虫
P5090048

斜面の片付け 5月7日

市民の森保全クラブ定例作業日②。4月30日に伐採したサクラの枯損木を斜面から片付けました。
DSC_0019DSC_0033

枝は軽トラで岩殿C地区に搬出。午後、Hikizineが草刈りをして作業道から休憩用のスツールに使えそうなものをG地区に下ろしました。
DSC_0027P5070045

コナラ苗木に目印の旗立て、20年度伐採・更新エリアの地拵え
DSC_0049DSC_0026

伐採残材の整理 5月7日

市民の森保全クラブ定例作業日①。参加者は芦田さん、片桐さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名。岩殿F地区植物調査枠の西側は終わりました。
DSC_0018P5070041

東側に移動しました。
DSC_0035DSC_0041

DSC_0036P5070042

DSC_0030P5070039

この山が片付けば終了です。
P5070044

谷津は夜な夜なイノシシが出没してラッセルしているようです。
DSC_0024DSC_0002

伐採残材の整理 4月30日

市民の森保全クラブ活動日。参加者は芦田さん、新井さん、金子さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名。岩殿F地区と作業道で4月16日の作業の続きをしました。大分けして積み上げている伐採条枝・端材を太さ・長さで揃えて、同サイズのものにまとめて積み直す作業です。新井さんと鳥取さんは斜面の山桜の枯損木の伐倒、澤田さんはC地区の活動広場と斜面のテーブルとベンチに防腐剤を塗りました。
P4300007

P4300009P4300017P4300021

P4300014P4300016

軽トラ進入路の完成 4月25日

市民の森保全クラブの第4日曜の定例活動日。参加者は芦田さん、金子さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名。岩殿H地区からG地区へ軽トラを乗り入れる進入路の橋が完成しました。冬の間、チェンソー、落葉掃き等、併行して作業を進めてきましたが、今日は全員で作業に取り組むことができました。岩殿G地区に軽トラが入ったのは今日が初めてです。先頭になって作業をすすめてくれた渡部さん、資材を提供してくれた皆さん、ありがとうございました。
P4250012

P4250005P4250007

P4250008P4250010

枝条の整理 4月16日

市民の森保全クラブの活動日。参加者は芦田さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。昨年度伐採木の残材整理。端材や条枝の積み直しを作業道、岩殿F地区で行いました。
P4160024P4160022

鳥取さんがサンダーで活動広場のベンチ、テーブルの仕上げをしてくれました。
P4160004P4160019P4160018

進入路の作業は、渡部さんが角材の中間にボルトを増やして補強。角材の長さを調整して設置できそうです。
P4160017P4160016P4160015

ナメコ駒打ち 4月9日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、金子さん、澤田さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。ナメコの駒600個をサクラとヤナギに打ち、仮伏せしました。4月2日と合わせて今年は1400個です。
P4090021P4120005

P4090025P4090024

鷲巣さんは落葉掃き下ろし作業の続き、鳥取さんは物置の屋根の点検をしました。
P4090008P4120023

軽トラ進入路づくりは、角材の調整と土留めに使う土のう作り。38袋できました。
P4090013P4090016

P4090027P4090029

駒打ち・進入路作業 4月2日

今朝、学びの道を通っている時、タヌキ2匹が元気良く畑を横切っていきました。市民の森保全クラブ、2021年度最初の定例作業日です。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの9名。2組に別れて作業をしました。
岩殿C地区の活動広場で3月28日のシイタケ、ヒラタケに続いて、なめこの駒打ちをヤナギとハンノキにしました。岩殿I地区で伐採したもの、長短合わせて30本に800個打ちました。
IMG_0278IMG_0285
(追記)伐採エリアの斜面に太さ15㎝位のサクラがありました。5月頃までは接種できるようなので追加しようかと考えています。

G地区への軽トラ進入路づくり。G地区の市民の森側の雨水が流れ込んで自然にできてきた水路をまたぐ形に設置方向を変えました。G地区から一段低いH地区は元田んぼだけあって雨が降ると水が溜まるので、軽トラがとおるところはかさ上げすることにしました。
IMG_0280IMG_0281
夕方、新井さんが敷いてくれた枝の上に固めの刈草をかぶせて、排水用に削った土をかぶせてみました。
IMG_0291IMG_0299

キノコの駒打ち 3月28日

市民の森保全クラブの2020年度最後の定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名。キノコの駒打ちをしホダ木を仮伏せしました。
IMG_9689IMG_9690IMG_9693
シイタケ49本、ヒラタケ30本。ナメコは次回に実施します。
ホームセンターに貼ってあった森産業の「きのこ原木栽培の適合樹種一覧表」によると、ナメコに「特に適している樹種」として、カエデ類、クリ、サクラ類、トチノキ、ハンノキ、ブナノキ、ホオノキ、ヤナギ類、ヤマナラシがあげられています。サクラを考えていましたが、ハンノキ、ヤナギは岩殿I地区で伐採したものが残っているので、それを使えば間に合いそうです。


帰り際に、新井さん、橋本さんで更新・伐採エリアの片付けをしました。
IMG_9715IMG_9716

IMG_9717IMG_9718

今日は、駒打ち後、昼食会を実施することも予定していましたが、週末に雨が予報されていたので、前日までの食材の準備や当日の片付けなど事前の準備や片付けなど勘案して木曜日夜に中止としました。鳩山アメダスによれば雨が降ったのは29日になってからで降水量20㎜でした。


QRコード
QRコード
岩殿満喫クラブ・市民の森保全クラブからのお知らせ
    記事検索
最新記事
カテゴリ別アーカイブ