市民の森保全クラブ
市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、木庭さん、小松さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名。新設する落葉堆肥箱に使うコンパネ4枚の未塗装面に防腐剤を塗りました。
焚き火・焼き芋会場の刈り草片付け
落葉掃き会場のナラ枯れ枯死木2本を小松さんが伐採、鳥取さんは木に登って折れ枝を切り落としました。
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最後にナラ枯れ枯死木(R5-24)を伐採しました。
市民の森保全クラブ(20231126)⑤ YouTube 1:12
市民の森保全クラブ(20231126)⑥ YouTube 0:55
高所での特殊伐採(ロープ高所作業)は安全なしには成立しません。樹上と地上の作業者の安全対策が全ての土台です。全林協の『2023年版 ロープ高所作業(樹上作業)特別教育テキスト』を利用して「なぜその作業方法か」「なぜ危険か」、作業者全員で共有しましよう。
11月3日に実施したナラ枯れ枯死木(R5-24)のリギング作業の続きです。コナラ枯死木の枝下しをし、隣にあるサクラ枯死木の伐採を先にしました。
市民の森保全クラブ(20231126)① YouTube 1:48
市民の森保全クラブ(20231126)② YouTube 1:33
市民の森保全クラブ、11月最後の定例活動日。参加者は芦田さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの13名。
カシナガトラップをつけているコナラの木が1本残っていたので、渡部さんが取りはずしました。
持ちかえって洗ったものをフレコンバッグに詰めています。全部合わせると嵩張るので置き場を移動します。
イベント会場ににある落葉堆肥箱の堆肥の袋詰めが終わりました。イベント参加者(幼児を除く)に1袋充て配布します。
南向き斜面下の作業道近くに設置している2箱は腐ってきたので取り換えます。
今日は焼き芋は中止しました。

焼き芋にするサツマイモやおいしい焼き芋の作り方については昨年のブログに記事が多数ありますので「焼き芋で検索」してみて下さい。「サツマイモ購入(22年10月25日記事)」、「おいしい焼き芋の焼き方(ネットから)(10月29日記事)」、「焼き芋の歴史(12月27日記事)」などあります。放射温度計を購入する計画もありましたが、焚き火で燠[おき]を作ってから低温でじっくり焼くことができるようになってきたので、温度計はなくてもおいしい焼き芋が23日のイベントでは参加者に提供できそうです。
金曜日が定例活動日でしたが、雨で中止となったので今日、作業を実施しました。参加者は江原さん、木谷さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの5名です。昨日の鳩山アメダスの日積算雨量は35㎜でした。
江原さん、細川さん、鷲巣さんでイノシシに破られた收草袋を移動して、チップにシートをかけました。
園路沿いに設置したカシナガトラップ。見逃して取りはずしていないものが9基あったので鷲巣さんが回収し、江原さんと自宅で清掃することになりました。ありがとうございます。
江原さん、木谷さんが活動エリアの林床の草刈り、Hikizineは作業道下の裾刈りをしました。
クズの根切り:クズは樹木やススキなどを覆い尽くすほど繁茂するので制御する必要がある。地際でつるを切除してもすぐに再生してくるし、根を抜き取ることも困難だが、刈り込み鋏等を用いて地表下約5㎝で主根を切断すれば再生してくることはない(『生物多様性緑化ハンドブック』296頁)。
市民の森保全クラブ定例活動日。お昼頃から降雨の予報がある中で、雨が降りだすまでにできることをしようと活動を始めました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、小松さん、新倉さん、鳥取さん、細川さん、丸山さん、渡部さん、Hikizineの12名。
江原さんが軽トラを尾根の道にあげて、金子さんと3日に玉切りした伐採木をC地区に下ろしました。
入山沼からの園路・谷の道沿いのナラ枯れフラス木と枯死木にテープを巻きました。青色のテープを2本巻いているのが枯死木です。



伐採したものは玉切りにし、軽トラが入れる場所のものは速やかに搬出・割材して処理します。
※松本薫「ナラ枯れ被害木の伐採・搬出による近接木の被害遅延の可能性」(『日本緑化工学会誌』48巻1号、2022年)
摘要:関東南部の丘陵地に位置するさいたま緑の森博物館では、2020 年にナラ枯れ被害が確認され、2021 年 10 月には ha あたり25 本の被害があった。被害は全てコナラであり、胸高直径が大きいほど、また、周辺 15 m のナラ枯れ量(ナラ枯れ被害のあるコナラの胸高断面積合計)が多いほど被害割合が高まる傾向となった。2021 年 1〜3 月に行われた単木処理の効果について、周辺15 m のナラ枯れ量を比べたところ、伐採・搬出処理の株は無処理のナラ枯れ発生木よりも少ない量になっていた。これらから、ナラ枯れ被害の集中分布する箇所で単木的な対策を行うことで被害割合を減らし、近接木の被害を遅延する効果が期待できる。
4. おわりに
緑森で発生しているナラ枯れはコナラ中心の被害であり、その被害規模は激害地にあたる。ナラ枯れ被害の集中域で伐採・搬出処理を行うことにより、周辺 15 m のナラ枯れ量が減少し、近接木の被害割合を低める可能性が示された。単木処理では枯死木の処理が最も優先されるが、危険排除のために穿入生存木の処理も必要となる場合がある。その際、被害の集中域となることを回避したいエリアでは、周辺のナラ枯れ量を減らすという視点から伐採木の選定を行うべきである。
舗装園路に残されていたペットボトルトラップ、カシナガトラップを取りはずしました。トラップは会員宅で洗浄します。
テーブル材として使うクヌギの皮むきや活動エリアの下草刈りもしました。
市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizuneの12名。
尾根の道の四阿の近くのナラ枯れ枯死木(R5-24)を鳥取さんがリギングで枝下しをしました。
リギングとはロープ、スリングなどの機材を使って効率よく、株の除去、樹木の解体などを行う伐採技術を意味します。つまり、切った木をロープで吊って下ろす作業技術です。効率良く安全にリギングを行うためには、科学的な理論と技術・技能を上手く組み合わせて取り組むことが求められます。切断する樹木の枝や幹を、ロープを用いてゆっくりと地面に降ろします。重量の見極めはもちろん、切った後に枝がどう振れるかなども危険予知の重要なポイントと言えます(奥田吉春「危険予知能力を高める」『林業現場人 道具と技』19、66頁)。


ドリフトラインで四阿・ベンチを避けて無事に着地、玉切りして片づけました。
今期から伐採したナラ枯れ枯死木の抜根を地際から高さ10㎝以下になるように再切断することを徹底します。今日はチェンソー操作のスキルアップも兼ねて近くにある抜根の切り下げをしてみました。
※燃料・チェーンオイル補給の手順を決める。オイルキャップ、燃料キャップを同時に外さない。オイルを入れてから燃料を入れる。
①チェーンオイルキャップを開け、オイルを補給
②燃料タンクキャップを開け、混合燃料を80~90%補給
※チェンソーメンテナンスのコツ(『小田桐師範が語るチェンソー伐木の極意』)
クラッチ周辺が一番汚れるので、エアークリーナーとガイドバーの溝は毎回クリーニングします。メンテナンスの時に一番気をつけているのは、最もデリケートで、汚れの影響を一番受ける所から掃除するということです。エアークリーナーやカバーの下などのキャブレター周辺ですね。そして最後は、一番汚れているクラッチ、オイルポンプ周辺などを掃除します。汚れたウェスでデリケートな所を掃除したらどうなるか……(65頁)
先月12日に、市民の森に降った雨水が作業道の上を流れて岩殿F地区に落ちている車両の要注意通行箇所の山側をまちづくり公社がユンボで拡幅しましたが、近日、イノシシが餌を求めて土留めに置いていた伐倒木を動かしています。作業道を通る時は車を山側に寄せて運転してください。カラーコーンを追加しました。
22日(日曜日)の定例活動日を変更し、明日実施される東松山文化まちづくり公社主催『自然ふれあいウォーキング 市民の森で遊ぼう』で市民の森保全クラブが担当する「森の作業体験」会場の準備と周辺の整備をしました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの13名でした。
尾根の道付近のチップいれた收草袋をまとめ、落葉堆肥箱の中のアズマネザサを刈り取りました。
林床の草刈りも併行して実施しました。
市民の森保全クラブ(20231020) 0:33
渡部さんは、ボッシュ林で行われる「森の宝探し」プログラムの打ち合わせを公社としました。
江原さんが南向き斜面の草刈り中にスズメバチの巣を発見。巣の大きさは20㎝以上はありそうです。
対策として、蜂駆除スプレー「ハチアブマグナムジェット」(アース製薬)、スズメバチ用駆除エサ剤「ハチの巣コロリ」(アース製薬)、スズメバチ忌避剤「スズメバチサラバ」(高知大学発ベンチャー・株式会社KINP)などを検討しています。
KINP社のHPに「スズメバチは単なる害虫ではなく、農林業分野では害虫を駆除してくれる益虫でもあります。単にスズメバチを殺してしまうだけでは生態系のバランスを崩すだけでなく、私たちの生活にも影響を及ぼします」とありました。
※スズメバチと人との関わり(『都市のスズメバチ』HP)
市民の森保全クラブの第4日曜日の活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの14名。7月22日に行われた千葉県⽴中央博物館講演会『菌類から生物多様性を考える』配付資料をテキストにしてナラ枯れのメカニズムと対策について、参加者全員で再確認しました。
講演1「ナラ枯れのメカニズムと防除の実態 」(東京⼤学千葉演習林 鎌⽥直⼈ 教授・林⻑)
講演 2「南房総地域で発⽣したナラ枯れ被害」(東京⼤学千葉演習林 楠本 ⼤ 講師・林⻑補佐)
★事前質問(Q1~29)と回答資料
講演 2「南房総地域で発⽣したナラ枯れ被害」(東京⼤学千葉演習林 楠本 ⼤ 講師・林⻑補佐)
★事前質問(Q1~29)と回答資料
1 なぜ、今、ナラ枯れが千葉県でおきているのか?
2 カシノナガキクイムシについて
3 ナラ枯れのしくみ(樹⽊)
4 これから将来どうなっていくのか?
5 予防・枯れた材の処理・対策はあるのか?
6 その他
7 カエンタケとの関連は?
5 予防・枯れた材の処理・対策はあるのか?
6 その他
7 カエンタケとの関連は?
その後、①尾根の道と皆伐・更新エリアの下草刈り、②12日に入山沼堰堤で伐採したクヌギの地際輪切材の運び出し、③薪端材の片付け、④学びの道路上にはみ出している灌木の枝落としを九十九川の橋(仮称:入山橋)まで行いました。
説明 ナラタケモドキはナラタケ属のきのこであり、数種の樹木にナラタケ同様の根腐病を起こす。寄主としてサクラ・モモ・クリなどの広葉樹の他、スギ・コウヨウザンなど針葉樹も知られている。根や地際部から感染し、樹皮下に白い扇状菌糸膜を形成し、寄主を枯死させる。地上部は萎凋症状を示す。培地上では根状菌糸束を盛んに形成するが、感染樹木上ではあまり観察されない。感染部の表面にオレンジ色の根状菌糸束が観察されることもある。子実体は7~8月に感染樹木上や周囲の地上に生ずる。子実体にはつばがない。……※髙橋 由紀子, 升屋 勇人, 山下 聡, 安藤 裕萌, 鳥居 正人, 服部 友香子, 皆川 拓「ナラ枯れ初発地におけるならたけもどき病の空間分布」(第133回日本森林学会大会(2022.03)学術講演集原稿)
2020年8月、つくば市内の公園・緑地において、ナラ枯れと見られる枯死被害が発生した。これまで茨城県でナラ枯れは報告されておらず、本年が初めての被害発生である。一方、被害地付近では、7月にナラタケモドキの子実体が確認されており、枯死の発生にならたけもどき病による衰弱の関与が疑われた。本研究では、ナラ枯れ初発地の被害状況を把握することを目的として、つくば市およびその周辺地域の公園および樹林地において、カシノナガキクイムシおよびその他の生物による被害の発生と枯死の有無を調査した。その結果、枯死木の87.5%でナラタケモドキが感染しており、その半数以上でカシナガの穿孔があったことから、ナラ枯れ初発地ではナラタケモドキの感染によって衰弱した個体がカシナガの穿孔を受けやすい可能性が示唆された。ナラタケモドキが発生していない樹林地では、林内に放置された伐倒木に多数のカシナガが穿孔、繁殖している状態であったことから、カシナガの密度が高まり、被害が発生したと考えられた。いずれの被害地も枯死木の数倍の穿入生存木が残っており、これらが翌年以降の伝染源となり得ることから、今後の被害発生が懸念される。
8日(金曜日)は台風13号で作業ができなかったので、今日を追加作業日として参加者を募集しましたが、都合がつけられない会員が多く、5名で実施しました。木庭さん、鳥取さん、新倉さん、鷲巣さんとHikizineです。2組に分かれてカシナガトラップの保守点検をし、カシナガを大量に回収をしました。カシナガの幼虫の中には秋までに羽化して脱出するものがあります(部分2化。年に2回羽化すること)。猛暑や少雨など気象条件の影響で、カシナガの幼虫の成長が早まり、羽化して、樹外に脱出して飛翔している新成虫が増えているのかもしれません?
※カシナガの部分2化について
●●『ナラ枯れの被害をどう減らすか -里山林を守るために-』(森林総研関西支所、2,012年2月改訂版)
●●『ナラ枯れの被害をどう減らすか -里山林を守るために-』(森林総研関西支所、2,012年2月改訂版)
幼虫・蛹・新成虫:卵から孵った幼虫は孔道内で生育して短期間で終齢幼虫(5齢)になり、その後垂直方向に幼虫室(個室)を形成する(図12)。幼虫室内で羽化した新成虫は、翌年の6~9月に親成虫が掘った孔道を逆戻りして脱出する。一部の個体は、終齢幼虫で越冬するが、秋までに羽化して分散飛翔を行うか、もしくは成虫越冬する場合もある。そのため部分2化と考えられる。(8頁)●●小林正秀・上田明良「カシノナガキクイムシとその共生菌が関与するブナ科樹木の萎凋枯死-被害発生要因の解明を目指して-」(『日本森林学会誌』87巻5号、2005年)
2.生活史
カシナガは雌雄共同で子育てを行う一夫一妻制の亜社会生活を営んでいる(Kirkendall、1983;野淵、1993a)。
カシナガの孔道の模式図を図-3に示す。雄が最初に寄主を見つけて穿入孔を掘り、その先に長さ数cmの穿入母孔を材の中心に向かって掘り進む(Kobayashietal、2001)。雌の受け入れ準備が整った雄は、穿入孔に雌が飛来すると、穿入孔の外に出て雌を孔道内に導いた後、穿入孔で交尾する(OhyaandKinuura、2001;KobayashiandUeda、2002)。交尾後の雌は、雄よりも先に孔道内に入り、穿入母孔を延長して水平母孔を完成させる(熊本営林局、1941;加辺、1955;Kobayashietal.、2001)。穿入母孔と水平母孔を加えた母孔の総延長は13~15cmに達し、母孔から数本の分岐母孔が掘られる(熊本営林局、1941;加辺、1955)。巣を完成させた雌は、共生菌を孔道壁に植え付けて随所に産卵する(熊本営林局、1941)。卵期間は1週間程度で、艀化幼虫は共生菌を摂食して終齢の5齢に達し、分岐母孔から繊維方向に長さ1cm程度の分岐孔(幼虫室)を掘り、そこで蝋化する(熊本営林局、1941;衣浦、1994a)。ほとんどは幼虫態で越冬するが、一部は秋に羽化してそのまま成虫態で越冬したり、翌春に幼虫室が掘られることもある(松本、1955;衣浦、1994a)。分岐孔内で羽化した新成虫は、孔道を逆戻りして穿入孔から外部に脱出する(熊本営林局、1941)。幼虫が成虫になるまでの間、雌は巣の中にいて菌類を管理し、雄は穿入孔付近にいて外敵や雑菌の侵入を防いだり、腹部を細かく動かして換気を行う(野淵、1992)。しかし、カシナガは長梯子型と呼ばれる複雑で長い孔道を構築するため(加辺、1955)、材内生態は、穿入孔付近における成虫の観察や繁殖木の割材結果から推察されたものがほとんどで、未解明な部分が多い。
材内生態の本格的な研究は、1990年代に始まった。X線断層撮影装置(CTスキャン)を用いて孔道が追跡された結果、水平母孔から4本程度の分岐母孔が枝分かれし、鉛直方向にも分岐して多重構造になることが明らかにされた(曽根ら、1995a;Soneetal、1998a)。また、丸太や人工飼料を用いた飼育が可能となり(小林・上田、2003a;野崎ら、2003;KitajimaandGoto、2004)、交尾直後に産卵が開始され、艀化幼虫は2週問程度で終齢に達することが明らかにされた(小林ら、2002;野崎ら、2003)。この他、雌はプラスを穿入孔まで運搬し、雄がそれを外部に排出すると考えられていたが(野淵、1992)、雄も孔道深くに侵入してプラスを運搬すること(梶村ら、2002)や、カシナガは1年1化と考えられていたが(野淵、1993a)、新成虫の一部が秋に脱出する部分2化であることも明らかにされた(Soneetal、1998a;野崎・小林、未発表)。さらに、幼虫が孔道の掘削と共生菌の培養を行う可能性が示唆されるなど(野崎ら、
2003)、常識を覆す知見も得られている。(437頁)
※小林正秀・上田明良「カシノナガキクイムシとその共生菌が関与するブナ科樹木の萎凋枯死-被害発生要因の解明を目指して-」(『日本森林学会誌』87巻5号、2005年)については、以下の記事でもとりあげています。
市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、木谷さん、鳥取さん、新倉さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの10名と公社2名でした。
チッパー作業。4月18日、21日、25日、28日、5月16日、19日、26日、6月16日、7月14日、8月18日の全10回で当初の目標である、作業エリア、作業道に置いていた枯死木、伐採木の大小枝の片付けが終わりました。当初、作業回数は3、4回が限度かと想定していましたが、チッパーと作業者の手配、スケジュールの調整等、公社の積極的な支援で終了することができました。ありがとうございます。
猛暑が続いています。市民の森保全クラブ、8月最初の活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名。炎天下での作業を避けて尾根の道の四阿付近で活動しました。10月21日に市民の森で実施される文化まちづくり公社主催『自然学習ウォーキング 市民の森であそぼう!』で市民の森保全クラブが実施する「森の作業体験 伐採したコナラの枝をノコギリで切ってみよう!」で使うコナラ枯死木選びました。当日はボッシュ林-青木ノ入-入山沼から現場に来るコースが設定されています。ボッシュ林内でプログラムを追加できないか、公社の原島さん、岩崎さんと渡部さん、Hikizineで検討しました。
金子さんがムモンホソアシナガバチ(⇒「林床と物置付近の草刈り2020年8月28日」、「ハチにご用心 2018年10月10日)に刺されましたが、ポイズンリムーバーで吸引して応急処置しました。この時期、林床の草刈り中に毎年誰かが刺されています(⇒アシナガバチを含む当ブログ記事)。
市民の森保全クラブ定例活動日(第4日曜日)。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの13名。
皆伐・更新エリアの篠刈・除伐
南向きエリア斜面林床の笹苅り
作業道草刈り
尾根の道上り口のテーブル回りの除草




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元宿一丁目の稲荷林公園のナラ枯れ
高坂駅西口土地区画整理事業竣功記念碑(1991年2月)
施行面積:38.9ヘクタール
事業施行年度:1981年~1993年
町名変更:1990年12月、元宿一丁目・元宿二丁目誕生
③チッパー作業
公社2名と会員4名で行いました(①伐採したかかり木の片付け、②トラップの保守・点検は⇒「定例活動日① 7月14日」)。前回は作業道でチップを作りました。今日はチッパーをC地区に置き、尾根の道入口付近に積んでいた伐採木の梢・小枝類を軽トラで運んでおこないました。
尾根の道入口付近。作業後、運び残したものがあるのに気がつきました。
ナラ枯れ枯死木を割材して薪にすると、材中にいるカシノナガキクイムシの幼虫を確実に駆除できることがわかっています(※1)。そこで今年から、市民の森では伐採したコナラ枯死木を岩殿C地区に搬出して更に小割にして薪にする割材作業を始めました。今日は薪に加工した時にでた端材、剥がれた樹皮と軽トラで尾根の道入口付近から運んできた枝条・梢部を合わせてチップにしてみました。一般に樹皮は腐敗しにくいと言われていますが(※2)、前回までのチップと比べて有意な差があるのか確かめながら、どういう使い方がよいか見つけたいと思っています。
※1:岐阜県森林研究所『被害木を薪にしてナラ枯れを防ぐ』2013.03
被害木を薪にしてナラ枯れを防除する(『ぎふ森林研究情報』№81)
④岩殿C地区の除草
ナラ枯れで枯死したコナラを薪にするアップサイクル(UP CYCLE)事業
市民の森保全クラブは市民の森で伐倒し玉切りしたナラ枯れ枯死木で現場から運びだせるものは岩殿C地区に軽トラで搬出します。岩殿満喫クラブはC地区でそれらを斧や薪割り機で割材し、棚に積んで含水率20%まで乾かし薪に加工して、カシノナガキクイムシ幼虫を駆除します。伐採~搬出は市民の森保全クラブの仕事、割材~乾燥~薪化は岩殿満喫クラブの仕事として行います。
アップサイクル(up-cycle)とは、廃棄予定であったものに手を加え、価値をつけて新しい製品へと生まれ変わらせる手法です。
別名「クリエイティブ・リユース(創造的再利用)」とも呼ばれています。ナラ枯れ枯死木を薪にして活用することは、森林バイオマスのアップサイクルです。岩殿満喫クラブはこの仕事を今後、アップサイクル事業(略称・アプサ事業)としてすすめていきます。
※ウワミズザクラ(バラ科)
市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木庭さん、小松さん、鳥取さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineと文化まちづくり公社2名の14名。
①伐採したかかり木の片付け
江原さんが早朝、6月30日に伐採したかかり木を作業道で玉切りして地区に運びました。
②トラップの保守・点検
トラップの点検・カシノナガキクイムシの回収。8名が4斑に分かれて行いました。
メイカコートを塗布したナラ枯れ枯死木切り株としなかった切り株の比較
伐採したナラ枯れ枯死木の切り株にカシノナガキクイムシの新成虫脱出を防ぐために樹木保護用コーティング剤メイカコートを塗った切り株からはカシノナガキクイムシは脱出していません。
カシノナガキクイムシはコナラ根際部への穿入密度が高いので、枯死木伐採時に切り株を低くできるほど新成虫の脱出数を減らせる。伐倒高が高ければ、再度切り下げましょう!
※江崎功二郎・加藤賢隆・鎌田直人「樹幹表面におけるカシノナガキクイムシの初期穿入分布」(『日本森林学会誌』91巻3号、2009年6月)208-211頁
※石川県の防除戦略と樹冠散布法(2022年3月7日記事)
※山梨県ナラ枯れ被害材の利用・移動等に関するガイドライン
尾根の道付近の林床
オオゾウムシとオオナガコメツキ
オオゾウムシ(オサゾウムシ科)
オオナガコメツキ(コメツキムシ科)
7月最初の活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、片桐さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名。今日も分かれて作業をしたので写真がないものがあります。刈払機で管理エリアの下草刈り、作業道沿いのクズ退治、更新・皆伐エリアの篠刈り・除伐、作業道に落下する危険がある株立ちしていたコナラの残りの1本の伐採、前回30日の続きです。江原さんがC地区の土橋の手直しをしました。
今日は鎌や手鋸を使ってていねいに作業しました。
クズの根切り:クズは樹木やススキなどを覆い尽くすほど繁茂するので制御する必要がある。地際でつるを切除してもすぐに再生してくるし、根を抜き取ることも困難だが、刈り込み鋏等を用いて地表下約5㎝で主根を切断すれば再生してくることはない(『生物多様性緑化ハンドブック』296頁)。
コナラ、アカマツ、イヌザンショウの実生、アズマネザサの間に埋もれていたヤマツツジ、花をつけているオカトラノオ、名前はわかりませんが気になるものは残しました。
2本に株立ちしたコナラの片割れを伐採しました。鳥取さん、高所での作業お疲れさまでした。
※クズの根切り 亀山章監修、小林達明・倉本宣編『生物多様性緑化ハンドブック~豊かな環境を保全・創出するための計画と技術~』(地人書館、2006年)の第16章 自然復元のための整備と管理 -千葉県立中央博物館生態園の事例-(大野啓一)295~296頁
除草……徹底して制御する必要があるのはクズである。在来種で秋の七草にも数えられるつる性の木本であるが、だからといって放置すべきではない。共存を図ろうなどというのは甘い考えである。当初はクズを放置した生態園では現在、その制御に悩まされている。
半日陰の樹林地ならば、年1~2回、木に絡み付いたつるを地際から切除する程度で、本種の制御が可能である。樹冠の発達で林床が暗くなれば、クズは自然に消滅するか、おとなしくなるからである。
しかし、林縁は草地では早めに根絶を図るべきである。この際、注意すべきなのは、単なる刈り取り管理ではかえってクズの繁茂を促進することである。生態園のススキ草地では、3年前まで草刈り機による刈り取りによってクズの繁茂を抑えようとした。しかし、刈り取り後、再生してくるつるの数は増え、その成長速度は他の植物に比べて圧倒的に速い。しかもオープンになった地表をつるが長く匍匐するため、節から発根して新たな成長拠点を増やしてしまった。結果的には、クズの株が無数に増える一方、すすきの株は半数ほど失われたり、隣接した林縁部の樹木の樹冠がクズに覆われるなどの事態となった。クズは地際で茎を刈ったり、ちぎったりしても、すぐに再生してくる。実験的に、出てきた再生枝の除去を約1カ月に1回行ってみたが、日向では年内は再生し続けた。クズを除去するには、地表から約5㎝ほど掘り下げた位置で根を切断することが必要である。主根上部を取り除けば再生しないことは実験的に確認した。根の掘り取り、抜き取りは困難なので、現在は刈り込み鋏等を用いてこの方法でクズの密度を減らすことを図っている。(295~296頁)
市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木庭さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、Hikizineの12名。トラップの保守点検・カシナガ回収、刈払機で更新・皆伐エリアの篠刈り・アカメガシワなどの除伐、作業道・南向き斜面の草刈り、樹冠上部が腐朽して折損して作業道に落下する危険がある2本に株立ちしているコナラの1本の伐採をしました。
カシナガトラップのエタノールを補充し、カシノナガキクイムシを回収しました。
この作業は、機械使用(刈払機)と手作業(鎌・鋸・鋏)の併用が望ましい
オカトラノオ(サクラソウ科)
トゲアシオオベッコウ(ベッコウバチ科)
市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの14名と公社2名。
カシナガトラップの保守・点検、カシナガ回収
「4 設置方法」、「5 カシナガトラップを使った防除の進め方失敗例」など再読しておきましょう。
チッパー作業
ホダ木の本伏せ、C地区の草刈り、雨水排水のための溝掘りなどもしました。
市民の森保全クラブ第4日曜の活動日。参加者は芦田さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名。東松山市では自治会連合会との共催で市内一斉に「ごみゼロ運動」を実施。保全クラブの活動日と重なりました。
2組に分かれてカシナガトラップの点検と作業道沿いの裾刈りをしました。
木谷さんが18・22・26日に埼玉県農林公園で行われた林業・木材製造業労働災害防止協会埼玉県支部「チェーンソー作業従事者特別教育講習」を受講し、その概要を報告してくれました。また鳥取さんからは重傷者がでた事例について話がありました。林業は「労働災害の発生率が高い」=「危険な産業」(労働者千人あたり1年間に発生する休業4日以上の死傷者数を示す年千人率20.8で全産業の中で最も高い[2019年])で、作業種別にみると伐倒作業が67%を占めています。
……日常的に伐倒に従事していない方々に留意していただきたいことは、格段に経験値が少ないということだ。伐倒者が誰であろうと、木は伐ったなりに倒れるのであって「初心者だからゆっくり倒れてやろう」とか「熱心だから狙い通りに倒れてやろう」などと手加減はしてくれず、環境保全や社会貢献などの尊い活動であっても、ヘタクソな伐倒には容赦ない結果がもたらされるのである。(水野雅夫『チェンソーで木を伐る』ウッズマンワークショップ合同会社、2021年)
「安全かつ正確な伐倒の基礎技術を身につけるには、十分な学習とトレーニングの反復は欠かせない」。市民の森保全クラブでは学習の機会や反復トレーニングする環境を整えられていないのが現状ですが、災害事例(例えば林業・木材製造業労働災害防止協会サイトの「災害事例研究」)を学んで「失敗」を共有し、作業レベルの向上と安全を追求していきましょう。
※ハスクバーナチェンソーアカデミー
このサイトでは、仕事場や自宅でチェンソーを使用するすべての人のために、安全で効率的な作業技術について説明します。すべてのトピックは、チェンソーを初めて使用する方だけでなく、チェンソーをすでに使用していて、最新の作業方法に関する知識を深めたい方も対象として記述されています。(トピックごとにダウンロードできます。)
このサイトでは、仕事場や自宅でチェンソーを使用するすべての人のために、安全で効率的な作業技術について説明します。すべてのトピックは、チェンソーを初めて使用する方だけでなく、チェンソーをすでに使用していて、最新の作業方法に関する知識を深めたい方も対象として記述されています。(トピックごとにダウンロードできます。)
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