岩殿A地区
昨日4日の降水量は3㎜(鳩山アメダス)と期待外れで、岩殿A地区下の田んぼに中の田んぼからかけ流しで水を張る目論見は外れました。中の田んぼには一応水が張れたので、これ以上田んぼに水が入らないように水口を止めました。下の田んぼ側の畦に沿って鍬で田んぼの土を掬い、かたまりを砕いて泥状にしました。畦塗りの準備です。
岩殿のサクラは風で吹きとばされてほぼ終わりました。
岩殿A地区の2枚の田んぼに接している畑の一部を下の田んぼとして復田することにして作業をすすめています。田んぼの水は中の田んぼから掛け流しです。夕方、上の池からの流れて来る水路を土のう袋でふさいで中の田んぼの水口を開きました。一晩でどの位水が入っているでしょうか。
岩殿A地区の中の田んぼで畦シートを外して草刈機で畦を削りました。


田んぼ・畦畔・その他、過去のブログの記事②
※儀明の棚田(新潟県十日町市)(2016.04.05) 棚田の役割
※日本自然学習実践センター・玄僧たんぼ(2016.04.05)
※桜宮自然公園 千葉県多古町(2016.04.15)
※多くの生き物を大切に見守る活動(2016.04.15)
※水位が上がれば漏水する(2016.04.30)
※水路の堰と田んぼの排水口整備(2016.06.08) 岩殿C地区の田んぼ
※アメリカザリガニによる田んぼの畦の漏水対策(2016.06.13)
※国環研シンポ『守るべき未来と「環境」の今~地球・生物・循環・安全・社会の半歩先を語ろう~(2016.06.24) 物語で理解するバイオマス活用の進め方
※谷戸(谷津)-この日本的な自然(2016.08.03)
※谷津田を維持して暮らしが成り立つ社会・経済的な裏づけ(2016.08.03)
※耕作放棄地の植生遷移(2016.09.23)
※草地の刈取り管理(2016.09.27)
※イノシシが畦を掘り起こす(2017.01.20)
※コンクリ畦をモルタルで補修(2020.05.11)
※畦まわりの草刈り(2020.05.13)
※畦と明渠の改修(2021.02.24)
※溝の掘り下げ(2021.02.27)
岩殿A地区の下の田んぼ西側の畦塗りを細川さんがしました。お疲れさまです。
田んぼ・畦畔・その他、過去のブログの記事①
※テンスイダ、ヤツダなど田んぼの水利条件を示唆する名称(2014.12.01)
※ダイズの脱穀開始(2014.12.03) コサマメ
※アライグマの在来生物への食害対策(2015.03.10)
※クロ・モトグロ・クロツケ(横浜市・港北ニュータウン郷土誌『都筑の民俗』)(2015.04.23)
※クロヌリ(『東松山市史民俗編』)(2015.04.23)
※児沢田んぼのクロヌリ(2015.04.23)
※岩殿の田んぼのクロヌリ(2015.04.23)
※土質により畦つくりの方法の違い(『小山町史民俗編』)(2015.04.25)
※畦畔作業あれこれ(2015.04.25)
※塗った土が崩れる(2015.04.26)
※岩殿C地区の畦畔整備(2015.04.28)
※『博士たちのエコライス -いのちをはぐくむ農法で米作り-』(2015.09.09)
※児沢田んぼの稲刈り(2015.09.26)
土屋又三郎『農業図絵』(1717年、加賀・御供田村)の稲作暦
※「自然農で透明になる」(2015.09.27) 協奏ファーム
13日の雨で流され土水路を塞いでいた落ち葉を引き揚げて岩殿A地区の中の田んぼに入れました。今年からA地区の田んぼは1枚増えるので、今までの「上、下の田んぼ」から「上、中、下の田んぼ」に改称します。
物置周りの掃除をして、溜まっていた落葉は上の田んぼに入れました。
トウキョウサンショウウオの成体がいました。頭から尻尾の先まで11㎝位の大きさでした。
※地球温暖化の影響でトウキョウサンショウウオが大型化? 都立大研究者が指摘(Yahoo!ニュース 2021年2月22日 7:00配信)
東京都立大はこのほど、絶滅危惧種のトウキョウサンショウウオが地球温暖化の影響で大型化していることを同大理学研究科の研究者が発見した、と発表した。発見は国際誌Biological Journal of the Linnean Society誌のオンライン版に掲載された。※【研究発表】地球温暖化の影響でサンショウウオが大型化!? ~40年の長期観測データからわかった気候変動に対する絶滅危惧種トウキョウサンショウウオの応答~(東京都立大学 2021年2月5日掲載)
同大理学研究科の岡宮久規・日本学術振興会特別研究員らが、トウキョウサンショウウオの体サイズが40年間で最大2割増加していることを長期観測データから確認したという。理学研究科は東京都内の繁殖地で1976年から現在まで継続的にトウキョウサンショウウオを観測。この観測データに、そのほかの全国61地点で得た1904の成熟個体のデータを合わせ「大型化」を突き止めた。
同時に都内繁殖地のデータに全国96地域で得たデータを加えて、メスが産む「卵の数」の変化を分析したところ、40年間で最大3割増えていることも分かった。
岡宮研究員らは「温暖化によって冬眠から覚める時期が早まり、成長に割ける期間が長くなったことがこれらの変化を促したと考えられる」と大型化の理由を説明。今回の発見については「気候変動が生物に与える影響についてはまだ不明な点が多く、特に研究例の少ない両生類について、その影響を明らかにした重要な研究成果。成果は40年以上にわたる長期観測データから得られたもので、気候変動の影響を知る上で長期観測を継続していくことの重要性を示している」と観測を継続する必要性を強調した。
トウキョウサンショウウオは福島県と関東地方(群馬県を除く)の丘陵地に分布する体長[頭からしっぽの付け根までの長さ]5~8センチほどの小型サンショウウオの一種。普段は森林の林床で暮らす。早春に繁殖活動を始め、小さな池や田んぼなどの水中に数十個の卵が詰まった卵嚢(らんのう)を産む。
1.概要
2.ポイント
1.進行する地球温暖化に伴い、過去40年間でトウキョウサンショウウオの体サイズと産卵数が大幅に増加していることを発見3.研究の背景
2.地球温暖化によって、冬眠から覚める時期が早まり、成長に割ける期間が長くなったことが、これらの変化を促したと示唆
3.気候変動に対する生物の応答を理解し、保全に活用する上で重要な成果であり、気候変動の影響を評価する上での長期観測データの重要性を示す成果
進行する地球温暖化が生物に与える影響を評価することは生態学の重要な課題の一つです。動物の体の大きさや産むことができる仔の数は温度と強く関係していることから、地球温暖化はそれらに強い影響を及ぼす可能性があります。いくつかの分類群で、温暖化に関係した体サイズの変化が報告されていますが、その効果の大きさや方向性(体サイズを大きく変化させるか小さく変化させるか)についてはよくわかっていません。また、サンショウウオ類のような小型の陸生動物についてはこれまで研究例がほとんどありませんでした。4.研究の詳細
5.研究の意義と波及効果
地球温暖化が生物に及ぼす影響を理解することで、今後も進行が予想される気候変動のもとでの生物集団の未来を予測し、将来の保全計画に役立てることができます。トウキョウサンショウウオは生息地の開発や外来種などの影響により近年その生息数を減らしており、各地で積極的な保護活動が行われています。今回得られた知見をもとに生息数の将来予測などを行うことで、保全策の計画立案に貢献することが期待できます。報道発表資料(1.62MB)
地球温暖化に伴う体サイズやクラッチサイズの増加はもしかすると生息数の回復に寄与するかもしれません。一方で、これまでの種内・種間関係を変えてしまうことで予期せぬ影響を及ぼす可能性もあります。例えば体サイズが大きくなることで目立ってしまい捕食者に狙われやすくなることなどが考えられます。また、サンショウウオは高温に弱い生き物なので、今後温暖化が進行して気温が上がりすぎると、今度はトウキョウサンショウウオにとって致命的な結果を招く可能性もあります。この希少なサンショウウオを守り、未来に残していくために、今後もモニタリングを継続し、その動態を注意深く見守っていく必要があります。
今回の研究成果は40年以上続く長期観測データを解析することで明らかになりました。過去の状態を知り、気候変動に対する生物の応答を理解するためにはこのような長期観測データは不可欠です。生物多様性を保全し、私たち人類の未来に役立てていくためにも、今後も様々な生物種の長期観測データを充実させていく必要があります。
※トウキョウサンショウウオの一生(こども動物自然公園ファンのつどい 2016年3月26日)
今日も平賀さんが来てくれて、片桐さん、細川さんと岩殿の田んぼの耕起をしました。
岩殿A地区の田んぼは下に1枚増やして、今年は3枚になります。
岩殿B地区は今年も3枚、岩殿の田んぼは6枚になりました。



お昼頃、ウグイスの鳴き声を聞きました。(熊谷地方気象台うぐいすの初鳴日)
岩殿A地区の上の田んぼの明渠を掘り下げました。溝の中に水が溜まっているので、排水口まで水が流れるように鍬で均し、掘った土は畦に載せました。
夕方、また水が溜まっていました。排水口まで水を流すのは思うようにはいきません。
昨日(2月26日)の様子
図2 田んぼの水溜まり対策
(図は『素人が趣味で始めた自然農お米作り』2019年10月16日記事から)
目下、応急処理で田んぼの排水口まで2辺に溝を掘っただけ(図1・田んぼの表面滞留水の排水対策例)ですが、上の池からの滲みだし水対策としては田んぼの中に畦を作る(図2)ことが必要なようです。さらに田んぼの残りの二辺にも溝を掘って額縁明渠にして水はけを改善したいですね。
片桐さんが岩殿A地区の池と田んぼの間の明渠の泥上げをして畦にのせました。お疲れさまでした。
※『別冊現代農業 農家が教える軽トラ&バックホー使いこなし方、選び方』(2017年12月、108~110頁)に「塩ビ管埋設方式で湿田・湿害が劇的に改善 岩手県一関市 熊谷良輝さん、千代子さん」という記事がありました。『現代農業』2010年8月号に掲載されたものの再掲です。小型のバックホー(ミニショベル)があれば、田んぼの整備もラクにこなせるでしょうが、岩殿入山沼下の谷津田では湿田の水管理も手づくり施工の範囲で工夫して改善していくしかありません。頑張りましょう。
ため池・田んぼの下から水がにじみ出す
「中山間地農業の最大の敵は、湿田と畑の湿害です」と熊谷良輝さん。
熊谷さん夫妻が米や野菜をつくって暮らすのは、岩手県一関市の山間の集落・八年前に千代子さんが一足先に家業を継いで収納し、四年前には良輝さんも後を追って脱サラ・就農した。
棚田の各所にはため池(地元では「堤」と呼ぶ)が備えられ、貴重な水瓶になっている。ため池と田畑は土手で区切られているが、地中深くを通ってどうしても水がにじみ出てくる。これは、程度の差こそあれ、上が池ではなく田んぼの場合でも同じだ。
こうした水のにじみ出しへの対策として、この地方では排水のための明渠(地元では「堰」と呼ぶ)を設けるのが通例だ。写真のように、土手(法面)の下に明渠を作り、明渠と圃場をアゼで区切っている。それでも、水のにじみ出しがひどいところでは湿田・湿害に悩まされていた。
就農した四年前、良輝さんは湿田での稲刈りのたいへんさを身をもって痛感する。この労力を軽減するためには、もっと有効な排水路が欠かせないと考えた良輝さんは、それにもバックホーを活用することにした。バックホーは、荒れた休耕田を開墾して畑にするために導入を決めていたところだった。
写真キャプション:法面の下に作られた明渠とアゼ(左)、塩ビ管埋設の様子。法面の下の明渠があったところに設置(中)、丁字型継ぎ手にフタ(塩ビ管)を継ぎ足して田んぼに水を張った状態(右)
昨日の続きで、殿山共同農場の皆さんと岩殿A地区1枚、B地区2枚の田んぼの稲刈り、稲架掛けをして、雨除けのシートを掛けました。連日の作業、お疲れさまでした。これで、児沢・岩殿の稲刈りは終了です。
獲物を運ぶオオモンクロクモバチ
昼食時に物置の前で撮影。このシーンは撮ったことがあると思って「クモ」でブログを検索してみたら、2016年7月18日の記事にありました。横からの写真は撮れませんでしたが、腹部にオレンジ色の帯があるベッコウバチの仲間で、地中に営巣し、クモ類を狩って産卵し、幼虫のエサにします。岩殿A地区でヒガンバナが咲いています。岩殿で満喫クラブが管理している耕作放棄地でヒガンバナが見られるのはここだけですが、2016年11月に移植したものです。
イノシシが掘り返している岩殿F地区の畔道にも移植しようかと思っていますが、ヒガンバナを「イノシシは基本的には食べないが食べる物がなくなったら食べる」(ブログ『サラリーマン猟師の東京田舎あきる野Life』の記事)ようなのでイノシシの掘り返し対策にはならないかもしれません(2017年1月20日の記事「イノシシが畦を掘り起こす」参照)。
今年度は須田ゼミは休講なので、岩殿A地区の畑は空いています。草刈りだけしているのもムダなのでカボチャを植えました。生ごみ処理器キエーロに棄てていたカボチャからでた苗です。これまでウリハムシ対策にあんどんを立てたり、湿気対策に土を寄せて鞍つきにしてカボチャの苗は植えてきましたが、今回は一切なし。苗を植える前に植え穴に水が滲みだしてたまってきていましたから今後どうなることか、たくましく育ってほしいです。
※生ごみ処理器キエーロ記事
物置の片付けをしたら北村製作所のジズライザー(刈払機用安定板)があったので、岩殿の田んぼの畦まわりの草刈りをしてみました。雑草を地際で刈ると斑点米カメムシが好む成長点の低いイネ科雑草のみが再生するので、ある程度の高い位置(10~15㎝)で畦草を刈り、刈り残した茎でイネ科雑草の成長を抑制し、害虫を捕食するクモ・カエルを増やす。「刈る回数は従来と同じで3年続けると広葉雑草が増え、イネ科雑草が激減。斑点米カメムシも減る」(農文協のDVD)。

ジズライザーのパッケージの説明「草丈抑制で高く刈っても作業回数減少※」
草丈5㎝を残す高刈りだとすぐに雑草がのびる心配がありますが、実際は高刈りで摘芯された広葉雑草は横に枝を伸ばします。地面を這ってのびる被覆性植物も増えるので心配するほど草丈の伸張は問題にならず、高刈りはほどよく日陰をつくるので雑草の成長を抑制します。
※効果が出ない場所としては「①イネ科雑草のみで構成された場所」「②広葉の強害雑草(セイタカアワダチ草、アマリカセンダン草)などが繁殖した場所」になります。
※「草刈りは高刈りで省力化 | Zizlizer ジズライザーHIGH50ハイ50」(HP『奈良で無農薬のお米をつくる生産農家 西川です』2016年8月31日記事)
※稲垣栄洋・丹野夕輝・山下雅幸・済木千恵子・松野和夫・市原実「高刈りによるイネ科雑草と斑点米カメムシの抑制」(『農業技術体系作物編』追録33(農文協、2012年)1077~1081頁
はじめに
草刈り作業による斑点米カメムシの増加
高刈りによるイネ科雑草の抑制
(1)イネ科雑草の抑制効果
(2)耕作放棄地管理への活用
(3)作業の安全性の点からの高刈りの評価
高刈りの注意点
高刈りによる植物の多様性の保全
普及へ向けた課題と検討
(1)高刈りの効果を高める条件の解析
(2)群落高の抑制条件の解析
(3)高刈りに対する合意形成これまで見てきたように、高刈りは、斑点米カメムシの寄主植物の抑制や、在来野草の多様性保全、作業の安全性の点から優れた方法である。しかしながら、高刈りには重大な欠点がある。それは、刈り終わったときの見た目に草が残り、刈った感じがしないということである。そのため、作業後の達成感に欠けることや、近隣の方の目が気になる点が問題となる。特に日本の農業技術は、きめ細かい管理を行う点で優れていることから、草を残す方法は心情として受け入れにくい面もある。技術の普及にあたっては、高刈りが雑草管理、害虫管理のための合理的作業の1つであることを周知していく必要があるだろう。欧州では天敵の保全や生物多様性の保全を目的とした草地を農地周辺に維持し、草刈り回数を減らしたり、草刈り時期を遅らせたりする取り組みが行われている。そのような草地では、天敵や生物のための管理であることを市民や消費者に説明するための看板が立てられていることも多い。高刈りの普及にあたっても、高刈りが斑点米カメムシの防除や多様性保全のための方法であることを掲示することが一方策となるかもしれない。畦畔の雑草管理は、昔から主に草刈りによって行われてきた。しかしながら、昔は鎌で草刈りが行われていたのに対して、現代では主に肩掛け式刈り払い機が用いられる。おそらく鎌による草刈りは、地面の際で刈ることはできず、必然的にやや高い位置での草刈りになっていたのではないだろうか。これに対して刈り払い機による作業は、土を削るほどの低い位置での草刈り作業が可能となる。そして、このような刈り払い機による草刈り作業は、草一本残すことなく、気持ちよく草刈りができる代わりに、過度な草刈り圧によっては結果的にイネ科雑草の蔓延を引き起こすことが懸念される。そのため、刈り払い機による草刈り作業の普及は、斑点米カメムシの被害を拡大させてきた一要因となっていることも示唆される。「高刈り」というと奇妙な草刈りのように感じるかも知れないが、それは新しい技術ではなく、もしかすると、鎌で刈っていた昔の草刈り圧を再現することと捉えるべきなのかもしれない。これまで見てきたように、草刈りという単純な作業においても、適切な畦畔植生への働きかけが重要となる。今後、雑草をやみくもに排除するのではなく、知見を蓄積し、生態系管理という視点で、合理的に雑草や害虫を管理していくことを検討していく必要があるだろう。. 参考文献
※研究究成果・害虫の発生を防ぐ畦畔管理1「草刈りは、やりすぎに注意 -草刈り高が問題雑草の発生に及ぼす影響-」(稲垣栄洋)
あぜや雑草地の草刈りは、雑草や害虫の発生を抑える上で重要な作業である。ところが、調査してみると草刈りをすることによって、かえって田んぼの害虫である斑点米カメムシが増加してしまう例が見られた。雑草や害虫を抑えるはずの草刈りによって、どうして害虫が増えてしまったのだろうか?
※澁谷知子「畦畔等圃場周辺の省力的雑草管理に向けた課題と展望」(2018年度関東地域マッチングフォーラム『水田畦畔・圃場周辺の雑草管理の省力化』講演要旨集、2018年12月)
畦畔は適期に雑草を管理することによって、その機能を維持している。しかし、慣行で行われている雑草管理は主として刈り払い機によるもので、夏季を中心に数回行われる作業は重労働であり、危険を伴う。生産者の高齢化や担い手不足に伴い、生産の場ではない畦畔の雑草管理の負担はますます大きくなっている。
適期に管理ができず、畦畔で雑草が繁茂すると、雑草の種類によっては、圃場内に侵入したり、病害虫のすみかとなったりして、直接的あるいは間接的に農業生産現場に様々な害をもたらす。さらに、用水路や農道の周辺などでは、大豆圃場などに侵入すると防除困難な雑草が繁茂している所も多く、圃場周辺から圃場内への侵入を防止する必要がある。このような場所は地域全体で管理していく必要がある。
このような状況の中、畦畔や圃場周辺の雑草管理の省力化は関係者の連携を密にして解決すべき重要な課題である。本講演では、雑草管理作業の現状や雑草発生実態を紹介し、雑草管理の問題点と基本的な考え方を整理するとともに今後の省力的雑草管理のあり方について考えたい。
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