岩殿A地区
岩殿A地区から稲架棒をC地区に移し、田んぼと田んぼのまわりの草刈りをしました。岩殿の田んぼは今年は休耕するつもりでしたが、下の小さな田んぼは須田ゼミで使うことになり、岩殿の農家から苗を分けてもらって田植えをすることにしました。
ブルーシートを被せている稲ワラはどこに移すか検討中です。
※昨年の記事
カルガモの番[つがい]を入山沼下の田んぼでよく見ます。今日はこの常連に新顔のオスが近づいて、争いになっていました。
※「カルガモの順位闘争」(『をかしの庭』2014年3月31日記事)
※「生き残りが厳しいカルガモのヒナ-4割の家族で全滅 カルガモ・サバイバル調査2019の報告」(『バードリサーチ』2019年8月30日記事)

5月13日、ウリハムシ除けにカボチャの苗にかぶせた行灯[あんどん]を外しました。下の写真には写っていませんが、行灯をつけずに放置していたカボチャの方が、成長がよかったです。ゴーヤや野菜の苗も追加され、収穫も始まったようです。
先週の19日には青木ノ入の果樹園に挿し木で増やしたブドウの苗が2本植えられました。
須田ゼミ2・3・4年生が午後、岩殿A地区下の田んぼの田植えと畑で実習をしました。
※NHK for School ど~する?地球のあした
安心して食べられるお米(15:00)
安心して食べられるお米(15:00)
scene01 有機さいばい米はどうやって作る?
今日のおやつはおにぎり! 「やっぱりごはんはおいしいよね。お米は日本人の心だよね!」と、ごきげんのたい平さん。「お米にもいろいろ種類があるって知ってる?」と言います。そういえば最近、「有機さいばい米」というお米をよく見かけます。有機さいばい米というのは、農薬も化学肥料もいっさい使わずに作るお米のことです。どうやって作られているのでしょうか。
scene02 農薬や化学肥料を使わない米作り
日本有数の米どころ、山形県の庄内平野。5月の半ばをすぎると、ほとんどの田んぼで田植えが終わっています。鈴木紀生さんは、10年ほど前から、農薬や化学肥料をいっさい使わない米作りに取り組んでいます。まわりの田んぼとちがい、鈴木さんの田んぼはまだ田植えが始まっていません。鈴木さんはトラクターで田んぼを行ったり来たり。何をしているのでしょうか。「トラクターで田んぼの土をドロドロにしてるんです」(鈴木さん)。
scene03 雑草をへらすくふう
田んぼのどろをかきまぜて平らにする「代かき」という作業です。鈴木さんは、ほかの農家より、わざと代かきの時期をおくらせています。何がちがうのでしょうか。代かきをするどろの中にそのヒントがあります。よく見ると、雑草の芽が出ています。どろの中のたねが芽を出すまで待っていたのです。芽が出てから代かきをすれば、雑草をまるごとどろの中にうめることができます。田植えのあとに出てくる雑草を、少しでもへらすためのくふうです。
scene04 イネをじょうぶに育てるくふう
イネのなえの育て方にもくふうをしています。病気や害虫に負けないよう、じょうぶに育てるのです。ひと株のイネの本数をへらし、大きくなるまで時間をかけます。しかし、ただ時間をかければよいというわけではありません。なえをじょうぶにするため、鈴木さんは自分で作った特別な肥料を使っています。こんぶのしぼりかす、にぼしなどを組み合わせ、なえが栄養を吸収しやすくなるように作られた肥料。長年の研究のすえに完成しました。
scene05 農薬の危険性
かつて、米作りにはたくさんの農薬が使われていました。まじめな農家ほど農薬をたくさん使う、といわれたこともあります。農薬がなければ、害虫や病気にやられてしまったからです。しかし、農薬のなかには強い毒性を持つものや、作物に長くのこるものもありました。人々は、農薬の危険性に対して強い関心を持つようになったのです。
scene06 農薬を使わないのはたいへんだけど
今は、使える農薬の種類や量は、法律できびしく決められています。鈴木さんのように、まったく農薬を使わない人も出てきました。しかし、農薬を使わないと害虫や病気にやられやすくなり、また、雑草が生えて、とれるお米の量が少なくなってしまいます。代かきで雑草をおさえるくふうをした鈴木さんの田んぼでも、最後は人の手で雑草を取るしかありません。それでも農薬を使わない米作りにこだわる鈴木さんは、さまざまなくふうをつづけています。
scene07 わずかしか作られない有機さいばい米
有機さいばい米はおいしくて、しかも安全。でも、値段がふつうの米の3倍以上もします。ずいぶんと手間がかかっていることがその理由です。高いだけではありません。平成17年度に作られたお米のなかで、有機さいばい米の割合は全体のわずか0.1%「2005年]ほどしかありません。どうしてもっと作らないのでしょう。今度は、農薬を使ってお米を作っている人に話を聞いてみましょう。
scene08 広い田んぼの管理には農薬も必要
山形県で50年以上米作りをつづけてきた高橋作治さん。4ヘクタールの田んぼを守っています。高橋さんは、田植えのあとに、一度だけ農薬を使います。雑草が生えるのをふせぐためです。高橋さんは、かつて農薬をふつうに使っていましたが、危険性に気づいてからは、量をへらすようにしてきました。農薬をまったく使わないことも考えたといいます。しかし、米作りには手間がかかります。少ない人数で広い田んぼを管理するためには、農薬はかかせないのです。
scene09 決められた量を使えば危険性も少ない
農薬は使う量が少なければだいじょうぶなのでしょうか。農薬の危険性は、昔にくらべ、きびしくチェックされるようになっています。人間だけでなく、ほかの生き物へのえいきょうも調べられています。決められた量を使っていれば、小さな生き物へのえいきょうも少ないことがわかっています。しかし、農薬が大量に使われると、生き物をころしてしまう危険性があります。高橋さんは最小限度の農薬を使って安全な米作りをめざしています。
scene10 農薬を使う? 使わない?
社会の高齢化が進むなか、今、農業に取り組む人がへっています。多くの農家は、安全な食べ物を作るために、農薬をどう使うか考えています。農薬を使わずにお米を作るのはかんたんなことではありません。農薬を使わなければ、安全でおいしいお米がとれます。でも、量は少ないし、手間もかかります。農薬を使えば、お米はたくさんとれるけれども不安がのこります。お米を作るのに、農薬を使うのか、使わないのか、みんなもよく考えてみましょう。
※有機農業をめぐる事情(農林水産省、2020年9月)
脱炭素への取り組みが世界的に加速する中、農林水産省は化学肥料や農薬を使用しない有機農業の拡大に向けてかじを切ることになりました。2050年までに、有機農業の面積を国内の農地の25%にあたる100万ヘクタールまで拡大することなどを新たな戦略に盛り込む方針です。農林水産省は、2050年までに脱炭素社会を目指す政府の方針も踏まえ、環境負荷の少ない持続可能な農林水産業の実現に向けた新たな戦略作りを進めています。
これまで日本では化学肥料や農薬を使う農業が中心でしたが、肥料に含まれる窒素が温室効果ガスの原因になると指摘されているほか、農薬が生態系に与える影響も懸念されています。
このため、今回の戦略では、化学肥料や農薬を使用しない有機農業の面積を2050年までに国内の農地の25%にあたる100万ヘクタールまで拡大する目標を設ける方針です。
2017年の時点でおよそ2万3500ヘクタールにとどまっており、40倍以上に増やすことになります。
また、2050年までに農薬を50%、化学肥料を30%、使用を削減する目標も定め、生産者の支援や、病気や害虫に強い品種の開発の強化なども盛り込むことにしています。
EUやアメリカが環境に配慮した農業への転換を掲げる中で、日本としても有機農業の拡大にかじを切り、輸出の拡大にもつなげたい考えです。(NHK NEWS WEB
岩殿A地区下の田んぼにシュレーゲルアオガエルの白色の泡に包まれた卵塊が浮いていました。畦の高さがあり畦塗りしていない北側の畦の土中に産卵したものでしょう。シュレーゲルアオガエルは、水田や湿地と樹林地や草地がセットで存在する環境に生息するカエルで、水田の畦や湿地に産卵します。
※田んぼに響くシュレーゲルアオガエルの鳴き声(『十日町市立里山科学館越後松之山「森の学校」キョロロ』YouTubeチャンネル)
※シュレーゲルアオガエルの成長
シュレーゲルアオガエル1(15巻2号、2015年)
オスとメス、産卵、卵のう、卵、オタマジャクシ
シュレーゲルアオガエル2(15巻4号、2015年)
オタマジャクシ、顔アップ、足出る、前足でる、オタマガエル、子ガエル
シュレーゲルアオガエル3(15巻6号、2015年)
子ガエル、顔正面、食事、オスの親、オス2匹、オスガエル鳴く
物子「アマガエルよりもずっと少ないんだ。土屋の方にしかいないみたいね。」
探偵「シュレーゲルアオガエルの場合は、田んぼのあぜの土の中に泡にくるまれた卵を産む。産卵の時期もアマガエルよりも早くて4月から5月にかけてだ。だから、その頃におたまじゃくしが暮らせるような水のある水田が必要なんだ。そういう場所が、今では丘陵地の谷戸田(やとだ)にしか残されていないということだね。」
博「じゃあ、減ってきているカエルっていうこと。」
探偵「その通りだ。シュレーゲルアオガエルの美声をいつまでも聞きたいものだけどね。」
※大澤啓志・勝野武彦「多摩丘陵南部におけるシュレーゲルアオガエル生息の環境条件の把握と保全に関する考察」(『ランドスケープ研究』63巻5号、2000年)
抄録:都市域におけるカエル類の保全を検討するため、多摩丘陵南部においてシュレーゲルアオガエルの鳴き声による個体数把握を行い、各生息地の環境条件との関係を調べた。生息地点は全域で77地点であり、そのうち30個体以上の計数個体数が得られたのは10地点のみであった。水田タイプ毎の個体数密度は過湿田>湿田>乾田の順であり、都市緑地における過湿田・湿田の重要性が示された。また、分散能を考慮した地域個体群としての評価を加えることにより、多くの地点が不安定な状態の個体群であることが示された。得られた結果を基に、本種の生息に必要な整備・管理指針および丘陵全体でのメタ個体群の保全について考察を加えた。
個々の生息地に求められる環境の質
今回の結果において各生息地の個体数密度に最も強く関与しているのは水辺タイプであった。本種は卵塊の乾燥を防ぐため柔らかい土中に穴を掘って産卵するため、毎年くろ塗りが行われる畦や荒起こしをした水田は良好な産卵場所を提供していることになる。特に湿田・過湿田区において面積と計数個体数に正の相関が見られ、過湿田区(2.27個体/0.01ha)が湿田区(0.97個体/0.01ha)よりも高密度に生息していた。
湿田区は圃場整備は行われていないが、山際の水路(素掘りや矢板止め)が水田面より深く掘られて冬季の水田はやや乾いた状態であり、乾田区および過湿田区の中問的な性質を示している。
しかしながら、湿田区において耕起・水入れが季節的に遅くなっても、部分的に湿っているか水田の周囲に水路や湿地が存在する等、湿った環境が残されている場合が多く、乾田区に見られるような負の影響は少ないものと考えられる。このため、湿田区においては過湿田区ほど多くはないが個体数密度はある程度安定している。
過湿田・湿田区(写真1、2)に見られる本種の生息密度の高さは、伝統的な水田耕作が本種の水田における繁殖を安定したものとしてきたことを示している。多摩丘陵南部に残された過湿田・湿田の確保・保全に加えて、伝統的な水田耕作スタイルの維持が都市域における本種の生息に不可欠な要素といえる。
一方、乾田区では生息しないか、個体数密度は非常に低かった。湿地については水域の状態により個体数密度に違いがみられ、「過湿田〉湿田〉乾田」の個体数密度の違いがそれぞれの湿地の状態に対応するものと考えられる。すなわち、個体数密度が高い地点は自然湧水の多い過湿田状の湿地であり、逆に低い地点は湿田から乾燥状態に向かっている湿地といえる。
都市域における本種の保全を考える場合、現状の過湿田・湿田の維持に加えて、新たな生息地としての各種の環境改善や復元・創造が必要となってくる。この場合、湿田(春季の畦塗り、春~夏季の開放浅止水域の確保)あるいは過湿田(加えて冬~春季の湛水:それほど水深をとる必要はなく、薄く水が覆う程度でよい)の状態を水辺の整備あるいは管理指針にすることにより、少ない面積でも高い個体数が確保されるものと考えられる。また、圃場整備が行われ乾田化された水田地区においては、一区画でも早春季から水が入るエリアを設けることが望まれる。これは、乾燥状態に向かっている湿地についても同様である。さらに、水際に沿って浅水域~湿地状の環境を持たせた池(修景池、ため池等)においても、先に示した整備・管理を行うことにより本種の生息地としての利用は可能と考えられる。
生息に必要な樹林規模については、少数の個体数であれば1ha程度の小規模な樹林地でも生息していた。また、3ha未満の樹林地でも30個体以上が得られた地点もみられた。このため、ある一定量以上が確保されればそれ以上の樹林規模は生息数には関与してないものと考えられる。このことは、本種が生息に広い緑地を必要とするような生物(アンブレラ種)ではないことを示しており、都市緑地における本種の生息には有利に作用している。
すなわち本種の非繁殖期の樹林地利用という面からは、中継地(スポット)のような小規模な生息地においては少なくとも1ha程度の樹林地が確保されれば生息は可能であると考えられる。一方で、樹林地の存在は過湿田・湿田を保っのに必要な自然湧水の維持という面も持っている。今回、過湿田・湿田の多くの地点は丘陵斜面(谷戸を含む)と組合わさって存在しており、丘陵樹林地の保水能と斜面下部からの湧水が本種の生息を安定したものにしている。一般に都市域では湧水地背後の自然的土地利用(特に保水力の高い樹林地)と湧水量は正の関係があるため'6'、過湿田・湿田との結びつきから、丘陵地地形(谷戸地形を含む)と斜面樹林地の保全が重要となってくる。すなわち、個体数密度の高い水辺タイプと丘陵地地形および樹林地の組み合わせ(谷部:過湿田・湿田一斜面:樹林地)として保全することが、本種の安定した生息に求められる環境の質といえる。(497~498頁)
過湿田、湿田冬季にも水が抜けない過湿田は、タガラシ、ムツオレグサ、ミズハコベ等が見られ、スズメノテッポウ-タガラシ群集に対応する。山際の水路によりやや乾燥している湿田では.ノミノフスマ-ケキツネノボタン群集に近い群落組成となる。(498頁)
※真保忠治・岸しげみ・柳楽秀治「茅ヶ崎市芹沢柳谷に生息するシュレーゲルアオガエルの繁殖期における生態」(神奈川県立生命の星・地球博物館『神奈川自然誌資料』29号(神奈川県立生命の星・地球博物館、2008年3月)
「くろぬりの有無と産卵の関係」、「産卵と畦の形状、土の硬さ、湿り気、植生の関係」、「産卵位置の調査」等、今後の岩殿入山谷津の活動に活かしたい。
昨日の鳩山アメダスの日積算降水量は7㎜でした。東海地方は16日に平年より3週間早く梅雨入りしましたが、関東甲信地方の梅雨入りはいつ頃になるのでしょうか。無名沼イ号には水が溜まってオタマジャクシも生き延びました。
岩殿A地区の畑にペットボトルに水を入れて持ってきました。ミニカボチャを2株、枯れてしまっているあんどんに植えておきました。
中の田んぼにも水が溜まっています。
須田ゼミの畑。今日はパプリカの苗を植えました。須田先生が種から育てたものだそうです。土を寄せて鞍つきにしてあるカボチャの苗にウリハムシ除けのあんどんを立てました。(→昨年6月14日の記事)
※畑にいたアヤモクメキリガ(ヤガ科)の幼虫。広食性でいろいろな野菜の苗にもついています。
黒い縁取りの白紋、気門は白色で黒い縁取り、気門下線は朱色と白色です。
(→2018年5月3日記事)
代掻き前にできることはしておくつもりで岩殿A地区下の田んぼの高低を均しました。田植え後の水管理の手間を考えると、田んぼの高低をチェックしてあらかじめ、できるだけ高低差を少なくして均平にしておくことが大切さが分かります。大区画の圃場ではレーザーレベラー、GPSレベラーを使って整地作業を実施しているようですが、小さな谷津田では目測で均すしかありません。
削った土は中の田んぼの均平作業に使いました。
翌日(14日)の様子
水が浅くたまっている範囲は広くなりましたが、13日に乾いていたところはやはり周りより高いようです。
※田んぼの土をドロドロにして平らに(『山形味の農園』(山形)サイトから 2017.04.28更新記事)
昨日は上空に流れ込む強い寒気の影響で雨雲が発達、急な雷雨や降雹がありました(鳩山アメダスの日積算降水量は4㎜)。岩殿A地区の下の田んぼの畦塗りをするつもりで出掛けましたが、田んぼの土が一昨日と同様に乾いているので諦め、手をつけるつもりがなかった下と中の田んぼの畦切りをして畦に開いてる穴を塞ぎました。中の田んぼは畦塗りができそうです。
須田ゼミ3年生有志で岩殿A地区の畑にナス、キュウリ、トマト、ジャガイモ、サツマイモなど植えました。
岩殿F地区のボッシュ林側の白い花の低木、学びの道から畑に下りてくる岩殿E地区の野草の黄色の花もきれいです。
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