青木ノ入の畑
夕方、青木ノ入の果樹園に咲くユウゲショウ(アカバナ科。南アメリカ原産。多年草)を抜き取りました。⇒2022年7月9日記事
29日は中秋の名月(旧暦8月の十五夜)でした。午後6時58分に月は太陽と正反対の位置となり満月となります。6時頃まで青木ノ入でスパイダーモアを使って農道と学びの道の除草をしました。
青木ノ入の果樹園でユウゲショウを抜いています。今日はネジバナ(ラン科)が咲いているのを2株見つけました。ネジバナは日当りの良い場所に見られる多年草で、栽培は容易」であるそうです(根本正之ほか編『在来野草による緑化ハンドブック 身近な自然の植生修復』171頁)。武蔵丘陵森林公園ではよく見られるそうですが、青木ノ入でもユウゲショウ、ニワゼキショウ(外来種)のように増えないものでしょうか。
青木ノ入の果樹園の道路際とボッシュ林に向かう農道を除草しました。前回は4月10日です。
※外来野草のユウゲショウが近年、九十九川を越えて入山沼に向かう学びの道沿いにも増えてきて、この数日は開花したものがあれば抜き取ってきましたが、今日はスパイダーモアで刈り取りました。
夕方、須田さんが青木ノ入りの畑にブドウ苗を移植しました。ナイアガラ(Niagara)です。
ナイアガラは1872年にアメリカで育成されたブドウで日本へは1893年頃に導入されたそうです。日本では中国を経由して欧州ブドウが伝播し、 甲州 などごく少数の品種が生まれましたが、降雨の多い気候のために明治以前はほとんど栽培されませんでした。明治になり多くの品種が海外から導入されましたが、欧州ブドウは栽培が難しく、広く栽培されたのは、 デラウェア、キャンベルアーリー 、ナイアガラ などの米国ブドウでした。
ナイアガラ or ナイヤガラ 3枚目の写真のラベルには「ナイヤガラ」とあります。JA長野県サイトの2008年10月21日の記事「
青木ノ入りのボッシュ林に上がる道と耕作放棄地、学びの道沿いの草刈りを、スパイダーモアで刈り高を換えながらしました。
前回は8月25日でした。
車堀公園にスパイダーモアを戻し、ハンマーナイフモアで市野川右岸の道路沿いの草刈りをしました、
青木ノ入の果樹園と奥の耕作放棄地(青木ノ入1344、43㎡)の除草をスパイダーモアでしました。
ヒメコウゾやブルーベリーがある区画は刈払機でします。
5月20日、6月1日の記事にありますが、帰化植物のユウゲショウ、ニワゼキショウなどが学びの道や管理地に蔓延するのは抑えていきたいと考えています。入山谷津の植物調査では2019年にはユウゲショウは青木ノ入にしかありませんでしたが、今年は岩殿A地区でも花を咲かせており、学びの道沿いに分布を拡げています。
日本では1200種以上の帰化植物が生育しています。帰化植物とは、①本来自生していない地域に、②人の活動に伴って持ち込まれ、③その地で自生するようになった植物です。異なる地域からやってきて、その地に天敵が存在しないという強運に恵まれ、その地の土質や気候に耐え抜き、その地の競合する在来種に負けずに生き抜くことができた強い植物です。在来種の生育地を奪ってしまったり、近縁の在来種と交雑して不稔(受粉してもタネができなくなる)や雑種が誕生したり、様々な生物に未知の影響を及ぼし、その地の生物相を大きく変えてしまう可能性があります。
在来種のネジバナ(ラン科、多年草)がありました。
同じ国の中であっても、別の地域から持ち込まれた植物のことを「国内外来種」と言い、地域の生態系に大きな影響を及ぼす可能性があります。生育環境の違いにより、同じ種でも異なる遺伝的特性を獲得しており、別の個体群と交雑すると、その地固有の遺伝子が失われてしまうので、地域個体群を守ることも多様性の保全には大切です。生物多様性、豊かな生態系を守ることの大切さをもう一度考えてみましょう。
青木ノ入の学びの道と東側の果樹園の除草をスパイダーモアでしました。
外来種のユウゲショウ(アカバナ科)とニワゼキショウ(アヤメ科)。ニワゼキショウは3本のすじのある花被片(花びら)と、5本すじの花被片(がく片)が、それぞれが3枚ずつ交互にあり、合わせて6枚。道端のシバの中や果樹園にも生えていてきれいですが、これ以上増えないように抑制し、在来野草による緑化が優先です。
芝生の中に生えているのは抜くのがやっかいです。
スパイダーモアの返却ついでに、車堀公園をチョッピリ除草しました。
雨あがりは、やはり引き抜きやすいです。
青木ノ入の果樹園の草刈りを除草機、刈払機でしました。
学びの道の東側のブルーベリー園は暗くなったので途中で中止しました。岩殿でも農家が稲刈りをごみ始めました。ゴミステーション側から6時過ぎまで、ライトをつけて、お疲れ様です。
※ナミアゲハ幼虫(温州ミカンについていました)
左:終齢幼虫 右:幼齢幼虫
※モンクロシャチホコ幼虫とチャミノガ(みのむし)
プラムについていました。ミノムシはチャミノガです。
モンクロシャチホコは8月から9月頃に樹上から地面に降り、落ち葉や浅い土中に潜り、さなぎになって越冬し、6月から7月にかけて成虫になります。サクラによくついていて駆除したくなりますがモンクロシャチホコには毒はありません。果樹園では食害性害虫ですが。
右の写真に写っているミノムシはチャミノガ(千葉県生物多様性センター「生命のにぎわい通信」10号、2009年12月)。
畑の草取りが終わって、青木ノ入の道の西側の果樹園の草刈りを須田さんがしました。前回は7月13日でした。夏場は本当によく伸びます。
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