市民の森
ヨコヅナサシガメ(カメムシ目サシガメ科)の幼虫で、これから越冬します。中国からの外来種で、市民の森でも普通に見られます。
※奥田恭介「<解説>猎蝽游記〜あなたの知らないサシガメの世界〜」(『寄せ蛾記』177号、2020年5月)[猎蝽(サシガメ)]
先月12日に、市民の森に降った雨水が作業道の上を流れて岩殿F地区に落ちている車両の要注意通行箇所の山側をまちづくり公社がユンボで拡幅しましたが、近日、イノシシが餌を求めて土留めに置いていた伐倒木を動かしています。作業道を通る時は車を山側に寄せて運転してください。カラーコーンを追加しました。
22日(日曜日)の定例活動日を変更し、明日実施される東松山文化まちづくり公社主催『自然ふれあいウォーキング 市民の森で遊ぼう』で市民の森保全クラブが担当する「森の作業体験」会場の準備と周辺の整備をしました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの13名でした。
尾根の道付近のチップいれた收草袋をまとめ、落葉堆肥箱の中のアズマネザサを刈り取りました。
林床の草刈りも併行して実施しました。
市民の森保全クラブ(20231020) 0:33
渡部さんは、ボッシュ林で行われる「森の宝探し」プログラムの打ち合わせを公社としました。
まちづくり公社に要望していた①市が昨年5月2日に入山沼の安全対策として実施した単管パイプ策設置により道幅が狭くなり、工事後に軽トラが奥に入れなくなった谷の道の入口付近、②市民の森に降った雨水が作業道の上を流れて岩殿F地区に落ちている車両の要注意通行箇所の拡幅工事が公社によりユンボを使ってなされました。ありがとうございます。
昨年5月の入山沼脇の工事
江原さんが南向き斜面の草刈り中にスズメバチの巣を発見。巣の大きさは20㎝以上はありそうです。
対策として、蜂駆除スプレー「ハチアブマグナムジェット」(アース製薬)、スズメバチ用駆除エサ剤「ハチの巣コロリ」(アース製薬)、スズメバチ忌避剤「スズメバチサラバ」(高知大学発ベンチャー・株式会社KINP)などを検討しています。
KINP社のHPに「スズメバチは単なる害虫ではなく、農林業分野では害虫を駆除してくれる益虫でもあります。単にスズメバチを殺してしまうだけでは生態系のバランスを崩すだけでなく、私たちの生活にも影響を及ぼします」とありました。
※スズメバチと人との関わり(『都市のスズメバチ』HP)
市民の森作業道下のクヌギの樹液にスズメバチが群がっています。カラーコーンを立てています。近づかないようにして下さい。
岩殿G地区・H地区と作業道をつなぐ近道ですが、しばらくは通行禁止です。裾刈りも見合わせです。
15日の市民の森保全クラブのナラ枯れ調査時に、舗装園路下のコナラ枯死木の地際に数十匹のスズメバチがいたという連絡があり、16日早朝、現場で地際の樹洞に穴があり、ハチが出入していることを確認。指定管理者の文化まちづくり公社に知らせたところ、10時半には職員が現地を確認して、近くにいたハチを殺虫剤で駆除。地中に巣が残っているため巣穴を塞ぎ、注意喚起の掲示と下の園路を通行止めにしました。迅速な対応ありがとうございます。



17日に殺虫剤で死んでいたハチを確認したところ、腹端が黒色(ヒメスズメバチ)でなく、暗色斑紋があるので、モンスズメバチ(上野高敏「スズメバチ事典」)であることがわかりました。多くのスズメバチは夕方には活動を止めますが、モンスズメバチだけは辺りが暗くなっても巣の外で活動を続けているので、他のハチのように日没後に巣を駆除して一網打尽は無理だそうです。
舗装園路を西に進んで石坂の森東の尾根道分岐点の手前にあるクヌギは樹液が出ていてオオスズメバチが集まっています。発酵した樹液は大好物のようです。攻撃性が極めて強く、近づくと威嚇してきます。
福島ドクターズTV「ハチ刺され」( YouTubeの郡山ぐるっとチャンネル) 2015.09.20 16:07
猛暑が続いています。市民の森保全クラブ、8月最初の活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名。炎天下での作業を避けて尾根の道の四阿付近で活動しました。10月21日に市民の森で実施される文化まちづくり公社主催『自然学習ウォーキング 市民の森であそぼう!』で市民の森保全クラブが実施する「森の作業体験 伐採したコナラの枝をノコギリで切ってみよう!」で使うコナラ枯死木選びました。当日はボッシュ林-青木ノ入-入山沼から現場に来るコースが設定されています。ボッシュ林内でプログラムを追加できないか、公社の原島さん、岩崎さんと渡部さん、Hikizineで検討しました。
金子さんがムモンホソアシナガバチ(⇒「林床と物置付近の草刈り2020年8月28日」、「ハチにご用心 2018年10月10日)に刺されましたが、ポイズンリムーバーで吸引して応急処置しました。この時期、林床の草刈り中に毎年誰かが刺されています(⇒アシナガバチを含む当ブログ記事)。
作業道に通行注意のカラーコーンを置いている場所の斜面の草刈りをまちづくり公社さんがしてれました。ここは作業道の崩落を防止するために、土嚢、矢板、蛇籠(ガビオン)など、適切な資材を選択した土留め工が必要だと思います。
植物調査枠の付近はクサギ(シソ科)
入山沼下の下段の草刈りと市民の森南斜面休憩所のベンチ周辺の裾刈りをしました。
※ナラメリンゴフシ
ナラメリンゴタマバチが寄生してできる虫えい(虫癭)[虫こぶ(虫瘤)]
⇒井手竜也(国立科学博物館陸生無脊椎動物研究グループ)「小さくたっておもしろいハチの研究」(国立科学博物館私の研究-国立科学博物館動物研究部の研究者紹介ー)

TAMABACHI JOHO-KAN タマバチ科のハチ類の分類や生態に関する特徴を一般向けに解説

TAMABACHI JOHO-KAN タマバチ科のハチ類の分類や生態に関する特徴を一般向けに解説
尾根の道の上り口にあるテーブルとベンチ。ベンチの座板が取り替えられて新しくなりました。
伐採したコナラをチェンソーで縦引きして半割りにし、製材しました。渡部さんありがとうございます。6日に作業したそうです。
※チェンソー縦引き/横引き(『きこりやろう』2020年6月13日記事) 縦挽き/横挽き
※チェンソー縦引き/横引き(『きこりやろう』2020年6月13日記事) 縦挽き/横挽き
昨日、市民の森の作業道に穴が開いているのをみつけ、敷き鉄板でふたをしておきました。場所は岩殿C地区に下りてくる坂の中程、カーブしているあたりです。市民の森の指定管理者の文化まちづくり公社に知らせておきました。
作業道の陥没現場(28日)
文化まちづくり公社陥没修繕(29日)
午前中、公社が軽トラダンプでズリ材(砕石)を運んできて、陥没した箇所を埋めてくれました。また修繕で使った砕石の余りは園路補修等に使うように寄付していただきました。ありがとうございます。
市民の森の見晴らし台から北方、榛名山~日光連山方面の眺めを確保するために、見通しをさえぎるツツジを切り下げ、ススキの刈払いをしました(左は2月4日、右は切り下げ後に撮影)。前回は22年2月24日に実施しています。
青いキャップの白い塔は東松山市の可燃物を処理するクリーンセンター(神戸2272[ごうど])。その右(東側)の奥の山が子持山(1296.4m)。その奥の白銀の連なりが谷川連峰、谷川岳(1977m)。その右手前が赤城連山(主峰:黒檜山[くろびさん]1828m)の鍋割山(1332m)。
※堀繁監修・由田幸雄著『森林景観づくり ~その考え方と実践~』(日本林業調査会、2017年)
市民の森のアカマツに松枯れ防止樹幹注入剤グリンガード・NEO(主成分:酒石酸モランテル。効果持続期間:7年)が施工されていました[マツノマダラカミキリ成虫によって伝播されるマツノザイセンチュウの侵入・増殖防止のためです[マツノマダラカミキリ成虫には効果はない]。前回は2016年で自然圧で樹幹に注入していましたが、今回はLPガス(ブタン、プロパン)で加圧して注入していました。
※製品案内:グリンガード(『株式会社ニッソーグリーン』HP )
※松枯れの仕組みと防除
※黒田慶子「松枯れはなぜしぶといのか」(『森林技術』№857、2013年8月)
●はじめに
●要因 1:侵入病害の特徴
●要因 2:誤解とあなどりの原因
西日本の地方自治体からの相談、企業 CSR や里山整備ボランティア等の計画では「マツ林再生」が頻繁に出てくる。それに対して「マツ林の再生には強い覚悟とコスト負担が必要。安易に取り組むと失敗する」と返答しても、その根拠が理解されにくい。「皆でがんばります」という熱意の元にあるのは、「マツ林は林床の手入れをすれば元気になる」という誤解である。研究者や林業関係者によっても、しばしば「マツが枯れるのは土壌が富栄養化したため」と誤った解説がされる。この状況を改善するには、情報の発信をもっと積極的に行う必要がある。
「アカマツの実生が育っている」段階では、マツ林復活とは呼べない。マツ林は 10年生を超える頃から材線虫病による枯死が増えるという特徴がある(激害の海岸、高速道路沿いを除く)。樹齢との関係を示す科学データはまだないが、媒介甲虫の飛来しやすさ(樹高)や誘因成分、線虫の侵入成功率の変化によるのではと推測されている。周囲に被害地があれば、苗木が育って感染適齢期になってからのことを想定する必要がある。アカマツ林に交る広葉樹を伐採除去した場合も、被害地が周囲にあれば、残されたマツの感染枯死が続く。防除計画が欠落したマツ林再生計画は無謀である。
森林の植生遷移は百年単位などの長い年月で徐々に進むと説明されるが、マツの集団枯死から広葉樹林への転換は 10 ~ 20 年ほどで起こっている。京都市内の植生変化を長年観察してきたが(写真②)、1980 ~ 2000 年頃の急激な植生変化は環境省の植生地図からも読み取れる(図①)。西日本の多くの地点ではマツ林からコナラやシイ・カシ類の林への変化が起こっている。生態学的観点からは、このように広葉樹林に遷移した場所をアカマツ林に戻す必要性は低い場合が多い。マツ林に戻すことを望む人々に対しては現実的な情報を伝え、広域のマツ林保全が困難であることを理解してもらう必要がある。ただし、ナラ林、シイ林を数十年以上放置すると、高齢大径木化に伴ってナラ枯れが発生する。里山二次林はマツ枯れ、ナラ枯れ両方を見据えた管理が必要であり、放置は望ましくない。[下線引用者]
⇒ネットで[マツ林 地掻き」で検索して確かめて下さい。
●要因 3:戦略と戦術とは
●課題解決の方法と経験者・研究者の役割9月18日~20日の鳩山アメダスのデータです。台風や豪雨の予報があると市民の森で災害が起きないかと雨の降り方が気になります(←「雨で斜面が崩れる理由(2022年9月1日記事)」)。鳩山アメダス、埼玉県川の防災情報から荒川上流河川事務所高坂、東松山県土整備事務所白山中学校などの観測地点や気象レーダー(→HIR-NET提供の気象レーダー、雨量レーダーのサイトリンク集『埼玉県気象レーダー』)をみています。
9月18日

9月19日
9月20日
9月の日降水量、最大1時間降水量
※高解像度降水ナウキャストとは(気象庁)
13日の作業の続きをしました。
プランターから移植したときにタネを持ち込んだのでしょう。シソが生えていたので引き抜きました。
渡部さんが、断線でエンジンが止まらなくなった刈払機の修理をしてくれました。
尾根の道の上り口にマムシがいました。鎌で草を刈るときに手を伸ばした先にいることがあります。注意してください。素手で地面に手をのばさない。
市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、木庭さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、丸山さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの11名。岩殿C地区上の南向エリア、皆伐・更新エリア、作業道、尾根の道下の南向斜面での草刈り、ドローンを飛ばして市民の森のナラ枯れを撮影をしました。また松本薫さんの「ナラ枯れ被害木の伐採・搬出による近接木の被害遅延の可能性」(『日本緑化工学会誌』48巻1号、2022年)のコピーを配布しました。さいたま緑の森博物館での調査をまとめたものです。市民の森の冬季作業をどう進めていくのか、検討資料として活用します。
ノウタケ(ホコリタケ科)
江原さんの作業と併行して、作業道下の裾刈りを昨年11月21日に作ったコナラの育苗場のところまでしました。日陰がないので大汗をかきました。
7月21日の記事にあるように、市民の森では7月の豪雨で土砂崩れがおきた場所が何箇所もあります。ボッシュ林の北向き斜面の谷もその一つです。大規模なものではありませんが、これから多発しそうです。
※「土砂災害が発生する危険性の高い雨の降り方を判定する」(森林総研プレスリリース2021年10月28日)
ポイント
・雨の降り方と土砂災害が発生したタイミングの関係を明らかにしました。
・1時間当たりの平均雨量がおよそ 100 年に一度の値に達した際に,土砂災害が発生する
危険性が高いことがわかりました。
・この成果は,土砂災害が発生する危険性が高い雨の降り方の判定に役立つことから,
住⺠の安全な避難計画の策定に貢献することが期待されます。
※森林総研 YouTubeウェブセミナー「【日本における自然災害と防災対策研究の取組み】日本における土砂災害-実態、調査、及び対策 」12:53
昨日の記事にある作業道を塞いで根倒れしたヤマザクラを鳥取さんが片づけてくれました。浅い土壌で根返りしやすい地質ですが根株腐朽による倒木のようです。
QRコード
記事検索
最新記事
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
タグクラウド