市民の森保全クラブの第4日曜日の活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの14名。7月22日に行われた千葉県⽴中央博物館講演会『菌類から生物多様性を考える』配付資料をテキストにしてナラ枯れのメカニズムと対策について、参加者全員で再確認しました。
  講演1「ナラ枯れのメカニズムと防除の実態 」(東京⼤学千葉演習林 鎌⽥直⼈ 教授・林⻑)
 講演 2「南房総地域で発⽣したナラ枯れ被害」(東京⼤学千葉演習林 楠本 ⼤ 講師・林⻑補佐)
 ★事前質問(Q1~29)と回答資料
  1 なぜ、今、ナラ枯れが千葉県でおきているのか?
  2 カシノナガキクイムシについて
  3 ナラ枯れのしくみ(樹⽊)
  4 これから将来どうなっていくのか?
  5 予防・枯れた材の処理・対策はあるのか?
  6 その他
  7 カエンタケとの関連は?

その後、①尾根の道と皆伐・更新エリアの下草刈り、②12日に入山沼堰堤で伐採したクヌギの地際輪切材の運び出し、③薪端材の片付け、④学びの道路上にはみ出している灌木の枝落としを九十九川の橋(仮称:入山橋)まで行いました。
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ナラタケモドキが大発生
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説明 ナラタケモドキはナラタケ属のきのこであり、数種の樹木にナラタケ同様の根腐病を起こす。寄主としてサクラ・モモ・クリなどの広葉樹の他、スギ・コウヨウザンなど針葉樹も知られている。根や地際部から感染し、樹皮下に白い扇状菌糸膜を形成し、寄主を枯死させる。地上部は萎凋症状を示す。培地上では根状菌糸束を盛んに形成するが、感染樹木上ではあまり観察されない。感染部の表面にオレンジ色の根状菌糸束が観察されることもある。子実体は7~8月に感染樹木上や周囲の地上に生ずる。子実体にはつばがない。……
髙橋 由紀子, 升屋 勇人, 山下 聡, 安藤 裕萌, 鳥居 正人, 服部 友香子, 皆川 拓「ナラ枯れ初発地におけるならたけもどき病の空間分布(第133回日本森林学会大会(2022.03)学術講演集原稿)
2020年8月、つくば市内の公園・緑地において、ナラ枯れと見られる枯死被害が発生した。これまで茨城県でナラ枯れは報告されておらず、本年が初めての被害発生である。一方、被害地付近では、7月にナラタケモドキの子実体が確認されており、枯死の発生にならたけもどき病による衰弱の関与が疑われた。本研究では、ナラ枯れ初発地の被害状況を把握することを目的として、つくば市およびその周辺地域の公園および樹林地において、カシノナガキクイムシおよびその他の生物による被害の発生と枯死の有無を調査した。その結果、枯死木の87.5%でナラタケモドキが感染しており、その半数以上でカシナガの穿孔があったことから、ナラ枯れ初発地ではナラタケモドキの感染によって衰弱した個体がカシナガの穿孔を受けやすい可能性が示唆された。ナラタケモドキが発生していない樹林地では、林内に放置された伐倒木に多数のカシナガが穿孔、繁殖している状態であったことから、カシナガの密度が高まり、被害が発生したと考えられた。いずれの被害地も枯死木の数倍の穿入生存木が残っており、これらが翌年以降の伝染源となり得ることから、今後の被害発生が懸念される。