青木ノ入の果樹園と奥の耕作放棄地(青木ノ入1344、43㎡)の除草をスパイダーモアでしました。
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ヒメコウゾやブルーベリーがある区画は刈払機でします。

5月20日6月1日の記事にありますが、帰化植物のユウゲショウ、ニワゼキショウなどが学びの道や管理地に蔓延するのは抑えていきたいと考えています。入山谷津の植物調査では2019年にはユウゲショウは青木ノ入にしかありませんでしたが、今年は岩殿A地区でも花を咲かせており、学びの道沿いに分布を拡げています。
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ユウゲショウは抜き取りがしやすいので、記事にはしていませんが、6月11日、19日、24日に抜き取りをしています。手が足りず、抜き取りだけではままなりません。
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日本では1200種以上の帰化植物が生育しています。帰化植物とは、①本来自生していない地域に、②人の活動に伴って持ち込まれ、③その地で自生するようになった植物です。異なる地域からやってきて、その地に天敵が存在しないという強運に恵まれ、その地の土質や気候に耐え抜き、その地の競合する在来種に負けずに生き抜くことができた強い植物です。在来種の生育地を奪ってしまったり、近縁の在来種と交雑して不稔(受粉してもタネができなくなる)や雑種が誕生したり、様々な生物に未知の影響を及ぼし、その地の生物相を大きく変えてしまう可能性があります。


在来種のネジバナ(ラン科、多年草)がありました。
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同じ国の中であっても、別の地域から持ち込まれた植物のことを「国内外来種」と言い、地域の生態系に大きな影響を及ぼす可能性があります。生育環境の違いにより、同じ種でも異なる遺伝的特性を獲得しており、別の個体群と交雑すると、その地固有の遺伝子が失われてしまうので、地域個体群を守ることも多様性の保全には大切です。生物多様性、豊かな生態系を守ることの大切さをもう一度考えてみましょう。