市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名。①、今年度後半の活動について話し合い、ナラ枯れについて再度、学習会をしました。②明日の『市民の森で遊ぼう! ~自然ふれあいウォーキング』で市民の森保全クラブが実施する「シイタケのミニホダ木作り」の資材を尾根の道のあずま屋に軽トラで運びあげました。農政課に準備してもらったパンフ「ナラ枯れの被害から守るために」(埼玉県)を配り、カシナガトラップを見てもらって、ナラ枯れと対策について来場者に説明し、来年度実施するナラ枯れ蔓延防止プロジェクトへの市民参加を呼びかけます。
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あずま屋のそばに、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ(共にシソ科)が並んで生えていたので、葉を触って違いを確認。
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③昨年度の伐採エリアで萌芽、実生、植樹したコナラ苗をチェック。クサギ、アカメガシワなどは刈り取りました。
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アカメガシワの薬効についても渡部さんから教わりました。
アカメガシワという樹木は、ありふれた樹木であり、誰もあまり注目しない樹木ですが、話題性の高い面白い樹木です。まず第一に、なんといっても、薬の規格基準を規定する厚生労働省の『日本薬局方』に生薬として記載されている薬草であります。厚生労働省 「日本薬局方」 ホームページから、最新版の『第十六改正 日本薬局方』を見ると、1445頁に確かにアカメガシワが載っています。
井沢一男著 『薬草カラー図鑑』 によると、夏に葉または樹皮を採取し、日干しにして、明治以前には 「切らずに治す腫れものの薬」であったらしい。樹皮を煎じてそれを飲んで効くならば、胃の腫れもの、すなわち胃潰瘍にも効くのではないか?ということで専門家が臨床試験を進めたところ、ある程度の効果があることが判明。近年では胃潰瘍の薬として用いられるようになり、樹皮のエキスを原料とする治療薬が発売されているそうであります。たとえば、日本新薬株式会社のイリコロンM配合錠効能書きを見ると、主成分の一つにアカメガシワエキスが含まれ、「排便をうながす作用や下痢を止める作用があります。また、腸管の収縮を抑え、胃液、胃酸の分泌を抑える作用があります。」 とあります。ネットは便利なもので色々と検索すると、胃潰瘍にも効くという情報が確かにヒットします。どうやら、胃腸の弱い人にはアカメガシワの樹皮を日干しして煎じて服用すると良いらしいですね。
アカメガシワの薬効(『雑草庵の破れた障子2013年12月19日記事から)
※アカメガシワあれこれ(2014年12月21日本ブログ記事