ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)
(2)被害を受けた後の森林の状況 [6頁] 
 ひとたび被害が発生すると、翌年から周辺森林で被害は急増し、3~4年間は継続して被害が発生します。カシナガは健全木を求めて次々と移動するため、被害発生から4年程度で嵐が過ぎるようにナラ枯れ被害は終息に向かいます。
 また、カシナガのせん孔を受けたナラの枯死率は、ミズナラで67%、コナラで22%程度であり、ナラ林の中層・下層にはナラ以外の複数種の広葉樹が生えているため、被害から2~3年後にはナラ以外の樹種が成長することで森林は自然復旧することが確認されています(次ページ図5、図6)。
  ・森林の自然復旧(下線部)は市民の森のコナラ林では期待出来ません。
  ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_1ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_2ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_3
   ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_4ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_5ナラ枯れ被害の基礎知識(新潟県)_7
自然教育園におけるナラ枯れの発生(国立科学博物館附属「自然教育園報告」第52号、2020年)
 調査票・調査方法と考察など、まとめ方の参考になる。
 自然教育園におけるナラ枯れの発生_2自然教育園におけるナラ枯れの発生_3自然教育園におけるナラ枯れの発生_4

自然教育園におけるナラ枯れの発生_5自然教育園におけるナラ枯れの発生_6自然教育園におけるナラ枯れの発生_7