ナラ枯れの確認はフラス(木屑・糞の混合物)有無と枯れ枝葉状態から判断。昨年11月中旬の調査結果では被害総数は228本。その内訳(比率)は①枯死木104本(45.6%)、②半枯れ状態の木25本(11.0%)、➂健全木と同様に全て緑葉を維持していたもの99本(43.4%)。この内、ナラ枯れ拡大抑止と安全面から、昨年秋から今年3月末までに尾根道を中心に伐採されたもの41本(18.0%)。
これまでに分かった事は、①ナラ枯れ被害は尾根道沿いや林縁に集中、②被害はほとんどコナラでクヌギは僅か1本のみ(生木維持)、➂主に直径約30㎝以上の大径木に被害が集中していること等。幸い、ナラ枯れ被害を受けながらも半数以上のものは生き残り、今春も若葉を付けた。一度穿孔受けると再度カシナガの侵襲は受けにくい(雄の習性、樹木の防御反応)とされている。昨今の異常気象等は生態系のバランスを乱す要因と考えられ、まだ感染拡大の恐れがあります。
※YouTube『地球守チャンネル』
・ナラ枯れを環境から考える 2021/7/10大磯町講演ダイジェスト版(11:28)
・「ナラ枯れ・松くい被害対策から見直す持続可能な地球の森の育て方」(前編)NPO法人地球守代表理事・高田宏臣講演(神奈川県大磯町)(55:44)
・「ナラ枯れ・松くい被害対策から見直す持続可能な地球の森の育て方」(後編)(54:53)
※YouTube『ZIBATSUチャンネル』
・【第58回】ナラ枯れを虫のせいにしない!高田宏臣と語る「土中環境」改善のヒント(1:00:08)
・【第66回】森林の再生は「土中環境」にあり 特別対談・高田宏臣×中嶋健造(1:05:57)