尾根の道沿いのコナラで地際にフラス(木屑やキクイムシの糞)が溜まっているものを調べました。7月16日付けで赤テープにナンバリングしている№2~8については穿入孔に爪楊枝を立てました。
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尾根の道から外れている№1は今夏枯れたものではありません。コナラの「枯損木」は尾根の道のアカマツ林に更に3本(ナンバリング除外)あり、鳥取さんがテープを巻いています。
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昨日、テープを巻いた11本については№9~№19にナンバリングしました。
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尾根の道を更に上ってアカマツ林内のコナラをチェックしたところ更に2本発見(№20、21)
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尾根の道の上り口に戻って1本追加(№22)しました。
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市民の森保全クラブの次回活動日(9月3日)に参加者全員で再調査します。

※この間の経過については、8月27日7月30日25日16日の記事を見てください。


石田祐三「八国山緑地のナラ枯れ被害状況」(『森林インストラクター東京会』サイトの自然発見2021年自然や地域に関する情報会員投稿4月28日記事)

ナラ枯れの確認はフラス(木屑・糞の混合物)有無と枯れ枝葉状態から判断。昨年11月中旬の調査結果では被害総数は228本。その内訳(比率)は①枯死木104本(45.6%)、②半枯れ状態の木25本(11.0%)、➂健全木と同様に全て緑葉を維持していたもの99本(43.4%)。この内、ナラ枯れ拡大抑止と安全面から、昨年秋から今年3月末までに尾根道を中心に伐採されたもの41本(18.0%)。

これまでに分かった事は、①ナラ枯れ被害は尾根道沿いや林縁に集中、②被害はほとんどコナラでクヌギは僅か1本のみ(生木維持)、➂主に直径約30㎝以上の大径木に被害が集中していること等。幸い、ナラ枯れ被害を受けながらも半数以上のものは生き残り、今春も若葉を付けた。一度穿孔受けると再度カシナガの侵襲は受けにくい(雄の習性、樹木の防御反応)とされている。昨今の異常気象等は生態系のバランスを乱す要因と考えられ、まだ感染拡大の恐れがあります。

※YouTube『地球守チャンネル』

 ・ナラ枯れを環境から考える 2021/7/10大磯町講演ダイジェスト版(11:28)

 ・「ナラ枯れ・松くい被害対策から見直す持続可能な地球の森の育て方」(前編)NPO法人地球守代表理事・高田宏臣講演(神奈川県大磯町)(55:44)

 ・「ナラ枯れ・松くい被害対策から見直す持続可能な地球の森の育て方」(後編)(54:53)

※YouTube『ZIBATSUチャンネル』

 ・【第58回】ナラ枯れを虫のせいにしない!高田宏臣と語る「土中環境」改善のヒント(1:00:08)

 ・【第66回】森林の再生は「土中環境」にあり 特別対談・高田宏臣×中嶋健造(1:05:57)