東松山市大谷の農林公園でクビアカツヤカミキリが見つかったようです。
 「クビアカツヤカミキリ」が市内大岡地区で発見されました!
環境政策課です。クビアカツヤカミキリは、人体に害はありませんが、サクラ、モモ、ウメなどの樹木に卵を産み付け、枯らす恐れのある特定外来生物に指定された昆虫です。幼虫の活動時期(3月〜10月)は、被害の目印であるフラス(木くず・ふんの混合物)が樹幹の下部に排出されます。成虫やフラスを発見した場合は、環境政策課までご連絡ください。成虫は発見次第駆除してください。
東松山市HPの記事「クビアカツヤカミキリについて 更新日:2021年8月11日」でも確認して下さい。
クビアカツヤカミキリについて(東松山市)1クビアカツヤカミキリについて(東松山市)2

埼玉県HPの「クビアカツヤカミキリについて」にある「県内の発生状況」をまとめた表によれば、
東松山市令和3年7月下旬被害樹木なし(成虫1頭確認)
とあるので、東松山市の発表はこの事例なのかと思いましたら、県のHPに掲載されている事例は別件でした。東松山市役所が広報して数日の間に、市民からクビアカツヤカミキリの情報が数件寄せられているとのことです(8月13日記事更新)。

※埼玉県環境科学国際センターHPのサクラの外来害虫“クビアカツヤカミキリ”情報」では、
<6>被害確認の方法
 1)フラスの確認
 ・根元などに大量に散乱・堆積するフラスがあるか否かを確認する(図6)。
 ・フラスは、通常、褐色のカリントウ状で比較的硬いのが特徴である(図4)。

   → フラスがあれば、樹体内に幼虫が侵入し、生存していることを示す。

 2)フラス排出孔の確認
 ・フラスが樹体のどこから排出されているのかを確認する。
 ・樹体からフラスが挽き肉状にとび出している場所がフラス排出孔である(図7)。
  ただし、フラス排出孔が小さく、見つけにくいことがある。

  → フラス排出孔は、農薬を注入するときの注入口や、注入場所決定の目安となる。

 3)成虫脱出孔の確認
 ・樹体に成虫脱出孔があるか否かを確認する(図10)。
 ・成虫脱出孔は、楕円形で、長径が2~3cm程度である。 

  → 成虫脱出孔があれば、過去にその樹体から成虫が羽化したことがあることを示す。

  → 複数の脱出孔がある場合、樹体内部は大きく食害を受けている可能性がある。

 4)樹体枯死の確認
 ・樹体に枯死した箇所があるか否かを確認する(図10) 。

  ⇒上記の4項目について確認し、被害の程度を把握した上で防除の方法を検討する。

 

<7>防除の方法
(1)野外で成虫を見つけたらすぐに捕殺する。

(2)春から秋にかけて、樹木の根元などにフラスが確認された場合、フラス排出孔を見つけ、針金や千枚通しなどでフラスを取り除くとともに、そこから針金を挿入して幼虫を刺殺するか、登録農薬(薬剤名:ロビンフット、アクセルフロアブル、園芸用キンチョールE、マツグリーン液剤2またはバイオセーフ)を注入して駆除する(図11)。なお、農薬を使用する場合は、取り扱い上の注意に従うこと(表2)。処理後には見回りを実施し、フラスの排出がないことを確認する。フラスの排出が確認された場合は、再度、農薬を注入する。

(3)フラス排出孔から大量で大型のフラスが確認された場合、羽化時期が近づいていると考えられるため、(2)と同様に、フラス排出孔から農薬注入などを実施するとともに、成虫の拡散防止のため、羽化期前の5月下旬頃までに、樹木の幹にネット(目合4mm以下の防鳥ネットなど)を、1周から1周半程度巻き付ける(図12)。また、ネットを巻き付ける前に、樹体の幹または幹の分枝部分に、登録農薬のバイオリサ<カミキリ>スリム(昆虫寄生性糸状菌製剤)を巻き付けておくと効果的である。成虫が、同製剤に触れて糸状菌に感染すると、カビが生えて死に至る。なお、農薬を使用する場合は、取り扱い上の注意に従うこと(表2)。ネットを巻き付けた後は、定期的に見回り、羽化した成虫がネット内にいれば捕殺する。また、ネットは、羽化期が終わった9月以降に取り外す。
(4)樹体からフラスの排出が認められた場合、フラス排出孔よりも下の根際部にドリルで穴を開け、そこから登録農薬(薬剤名:アトラック液剤、ウッドスターまたはリバイブ)を適量注入することにより(図13)、幼虫を駆除することができる。この方法では、樹体に注入された農薬成分が蒸散流に乗り、樹体全体に拡散・浸透する仕組みになっている。幼虫は農薬成分が浸透した樹体の一部を摂食することにより駆除される。しかし、幼虫による被害が大きく、すでに樹体の一部に枯死の兆候が現れているような場合は、農薬の拡散・浸透が進まず、効果が低い可能性がある。また、蛹化した個体や成虫には効果が現れないと考えられる。したがって、樹体内からの羽化・脱出時期が近づいていることが予想される被害木の場合は、ネットの巻き付けとの併用を推奨する。なお、農薬を使用する場合は、取り扱い上の注意に従うこと(表2)。
(5)樹体に複数のフラス排出孔や成虫脱出孔が確認され、特に枝などに枯死が確認された場合は、伐倒処理することが望ましい。伐採した材は、幼虫が潜んでいる可能性があるため、必ずチップ化または焼却処分する。また、残った切り株から成虫が脱出しないように、ネットを被せておくなどの処理(図14)が必要である。
とあります。

  クビアカツヤカミキリ注意喚起リーフレット(埼玉県)_1クビアカツヤカミキリ注意喚起リーフレット(埼玉県)_2
サクラの外来病虫‘’クビアカツヤカミキリ‘’被害防止の手引 第5版(埼玉県環境科学国際センター、2020年)
 クビアカツヤカミキリ被害防止の手引(埼玉県)_01クビアカツヤカミキリ被害防止の手引(埼玉県)_02クビアカツヤカミキリ被害防止の手引(埼玉県)_03
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埼玉県環境科学国際センターで2018年からクビアカツヤカミキリ県民大調査を実施しています。今年は8月末まで県民や関係機関から広く情報調査を行い、生息域や被害状況の把握と生息分布の拡大パターンの解析を行います。
クビアカツヤカミキリ発見大調査マニュアル2021_1クビアカツヤカミキリ発見大調査マニュアル2021_2