川越で「武蔵野の面影を残す雑木林」の筆頭にあげられる(仮称)川越市森林公園の「森のさんぽ道」を歩きました。公園の歴史をたどると、1990年3月に川越市森林公園構想が策定され(『広報かわごえ』1990年12月)、『広報かわごえ』(2003年6月)には、「仮称・川越市森林公園基本構想」がまとまりましたという市民の意見を求める記事が掲載されています。2004年に「雑木林の自然と文化をみんなで育み伝える」公園、(仮称)「川越市森林公園計画地」として、公有地化と整備を行うものとしました。
(仮称)川越市森林公園は約40㏊の樹林地と農地からなり、武蔵野の平地林の中でも希少動植物の生物の生息空間として重要な地域となっています。公有地となっている面積は2009年度7.5㏊で、「自然とのふれあいの場、憩いの場及び多様なレクリエーションの場として整備を進め、市民共有の場として保全、活用を図る必要」があり、さらなる公有地化をすすめることや「市民参加による事業推進」が『第3次川越市総合計画』等に掲げられていますが、2015年度目標値11.0㏊に対し8㏊ほどで全体計画の実現には至っていません。森林公園計画地において生態的調査や貴重種の保護育成の活動を実施しているかわごえ環境ネットは、2000年に、川越市環境基本計画に基づき、市民、事業者、行政、民間団体がパートナーシップを形成して、相互が協働して行う事業への情報提供、調整を行う組織として設立されています。


川越南文化会館(ジョイフル)を拠点とする2.0㎞と3.4㎞の散策路「森のさんぽ道」は2004年度に整備が終了したものです。平地林なので林内の見通しは良くありません。森のさんぽ道案内図を持って、1番~34番の標柱と案内板を確認しながら歩くと、初雁高等学校~高階西中学校(第1武蔵野ふれあいの森)、高階西中学校の南(第2武蔵野ふれあいの森)、ジョイフル西側~関越道(第3武蔵野ふれあいの森)、保存樹林を一巡できます。資材置場や霊苑、農園、JAいるま野のレジャー農園(市民農園)、宅地などもコース沿いにあります。
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森のさんぽ道案内図と『広報かわごえ』2003年6月号
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川越市緑の基本計画改訂版(2016年3月)
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