山形県のキノコ中毒ワースト1がツキヨタケの13件(2012~19年)。ヒラタケと間違えやすいきのこです。
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    ツキヨタケ
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※Yahoo!ニュース「毒キノコの食中毒相次ぐ 「見分け困難」県が注意喚起」(岐阜新聞Web 2020.10.28 8:12)
 毒キノコ「ツキヨタケ」の食中毒発生が県内で続いている。キノコによる食中毒の発生件数は岐阜県内では2016年から4年間はゼロだったが、今月に入り3件(26日時点、全てツキヨタケ)発生した。県は、確実に食用と判断できないキノコは食べたり、他人に譲ったりしないよう注意を呼び掛けている。
 ツキヨタケの大きさは10~20センチ程度で、夏から秋にブナやイタヤカエデなどの幹に重なり合って生える。食用のヒラタケやムキタケ、シイタケなどによく似ているが、食べると嘔吐(おうと)や下痢、腹痛などの症状が出て、過去には死亡例もある。
 キノコによる食中毒は、県内では15年の1件5人の被害を最後に発生していなかった。今年は夏に大雨が降った影響などにより、キノコが生えやすい環境に。県は、ツキヨタケの見分け方のポイントとして、刀の鍔(つば)のような盛り上がった部分が柄の付け根にあること、内部に黒色の染みがあることなどを挙げているが、「判別が難しく、染みがほとんどないツキヨタケもある」(県担当者)ため、誤って採取しやすいという。
 今月に入り、食中毒被害は3件7人となった。県などによると、「食用だと思った」「よく分からないが試食をする」といった理由で山林で採取し、自宅で調理して食べたところ、食中毒症状を発症したケースが続いている。
 県はホームページやリーフレットで、ツキヨタケに限らず、食用と判断できないキノコの採取や販売などへの注意を喚起。「控えめな色のものは食べられる」「虫に食われていれば食べられる」「ナスと煮れば中毒にならない」などの言い伝えを信じて口にしないよう呼び掛けている。
毒きのこによる食中毒に注意しましょう!(山形県サイト 2020.09.28更新)
  

ツキヨタケ(月夜茸)とは、ツキヨタケとヒラタケの見分け方、正しい知識を持って
  
ツキヨタケとヒラタケの見分け方
1.裂いて見える黒いシミ
ツキヨタケを縦に裂いてカサと柄の間を見ると、肉に黒っぽいシミがあります。ただ、ツキヨタケでもこのシミがほとんどない場合もありますので注意してください。
2.夜に光るか・リングがあるか
ツキヨタケは、暗い場所で見ると弱い発光が見えます(これが和名の由来)。
また柄とヒダとの境にリングのような隆起帯があるので確認しましょう。
3.発生時期を確認
ツキヨタケは夏の終わりから秋にかけて。ヒラタケは秋の終わりから春に発生します。ただ、秋の終わりにもツキヨタケが生えている場合があるので時期だけで判断しないように!

正しい知識を持って
ツキヨタケはシイタケやヒラタケ、ムキタケなどとよく似ているため、間違って食べてしまうことが多いキノコ。日本では食中毒事故の事例も非常に多いキノコです。
見た目だけですぐ判断するのではなく、今回ご紹介したような「見分け方の違い」などの知識をしっかり持って慎重に判断してくださいね。
見分けるのも難しいため、少しの知識だけでは絶対に食べないことをおすすめします。
ツキヨタケで7人が食中毒 毒きのこ注意報発令(上越タウンジャーナル 2013.09.29 18:55)
  
新潟県の上越保健所は2013年9月29日、県外の30~40歳代の男女7人がツキヨタケを食べて食中毒になり、医療機関に入院したと発表した。県内での毒キノコによる食中毒は今年初めてで、県は同日、「毒きのこ注意報」を出した。
同保健所によると、入院した7人は関東地方の1都4県在住。9月28日午後から妙高市杉野沢の乙見湖周辺の山林でキノコの採取した。食用のムキタケと思って採取したキノコをバターソテーやきのこ汁にして、午後8時ごろに食べたところ、午後9時ごろからおう吐など胃腸炎の症状が出た。7人は29日午前0時30分ごろ同市内の病院に入院。その後、全員快方に向かっているという。
残っていたキノコを専門家が鑑別したところ、有毒なツキヨタケと判明。県は患者の症状がツキヨタケによる症状と一致することから食中毒と断定した。
ツキヨタケは傘が半円形をした直径10~25cmほどのキノコで、ムキタケやヒラタケと間違えて食中毒になることが多いという。
県は、食用と正確に判断できないキノコを採らないことや、確実に鑑別できる専門家に判断してもらうなど注意を呼び掛けている。保健所でも相談を受け付けている。
近年埼玉県内において、カシノナガキクイムシによる樹林地のナラ枯れ被害が広まってきております。当市においても既に確認されており、対応についての検討を重ねているところです。ナラ枯れが発生した樹林では、被害発生時または数年後に猛毒性の『カエンタケ』が多く発生することが確認されています。
触れるだけでも危険な有毒のキノコですので絶対に触らないで下さい。特に、小さなお子様には近づけさせない様ご注意下さい。また、ペット等にも障害がありますので近づけさせない様ご注意ください。
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ヒラタケ
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 そだててあそぼう[93]『きのこの絵本』
  (編集:小出博志・イラスト:高岡洋介、農文協、2010年)から
もくじ
1 山に、きのこ狩りにでかけよう!
2 きのこは木の子。木とともに育つ、おいしいきのこ
3 これが、きのこのくらしだ!
4 きのこは、古代から世界中で食べられてきた
5 きのこの種類いろいろ
6 ナメコ、クリタケ、ヒラタケの栽培ごよみ
7 ナメコの普通原木栽培にチャレンジだ!原木に駒打ち
8 いいほだ木づくりをめざそう
9 きのこをだす準備だ。本伏せ
10 さあ!いよいよナメコの収穫だ!
11 こんなときどうする?きのこの病害虫
12 クリタケの普通原木栽培をやってみよう!
13 わりばし種菌で、里山きのこに挑戦だ!
14 ヒラタケの短木断面栽培をやってみよう!
15 クリタケ、ヒラタケをおいしく食べよう!
生えるものによって、ちがう
きのこにもいろいろな種類があるんだ。大きく分けると、生きている植物に共生するきのこ(菌根菌)や、死んだ植物、つまり枯れ木や枯れ葉などに繁殖するきのこ(腐生菌)などあるよ。菌根菌の代表は、マツタケやシメジ類などだ。それらはアカマツ、クロマツ林に好んで生えるよ。腐生菌はブナ、ナラ類、シイ・カシ類や広葉樹林の枯れ木や倒木、切り株に生えるよ。スギ、ヒノキなどの林には、食用きのこはほとんど生えないんだ。そのほか、竹林や道ばた、畑地、堆肥を好むきのこ、焼け跡だけに生えるきのこ、草原にはえるエリンギなどのきのこ、地中の埋れ木に生えるハタケシメジ、また、死んだセミなどの昆虫のからだに生える冬虫夏草などもあるよ。きのこが生えるということは、その生えたものから栄養をもらっているということだ。その栄養をもらう「もの」のちがいによって、きのこの生活もいろいろなんだ。
栽培できるきのこ、できないきのこ
人工栽培のできるきのこは腐生菌といって、死んだ植物のからだ、つまり木材や、米ヌカやフスマ、イナワラなどにきのこのからだ(菌糸)が入り込み、それらを栄養にして繁殖することができる種類だ。よく食べているシイタケ、エノキタケ、ブナシメジ、マイタケ、エリンギ、ナメコ、ヒラタケ、キクラゲといったきのこは、みなこの仲間だ。それに対して、まだ人工栽培のむずかしいきのこは菌根菌(共生菌)といって、生きた植物の根ときのこのからだ(菌糸)が合体して菌根とよばれるものをつくり、植物とともに生きていくきのこたちだ。林の地面や草原で地表からでるきのこ類は、大部分がこの仲間だ。腐生菌よりも種類が多く、マツタケをはじめ、シメジ類、イグチ類、コウタケ、クロカワ、チチタケなど、おいしいきのこがたくさんあるよ。でも、ほとんどは人工栽培がむずかしく、山で自然に生えているものを採ってしか食べることができないんだ。(4~5頁)

ヒラタケの短木断面栽培をやってみよう!(28~29頁)
ヒラタケは広く世界中に分布する、ヒラタケ科ヒラタケ属のきのこだ。晩秋から春に広葉樹や、ときには針葉樹の枯れ木、切り株にたくさん重なって生えるよ。菌糸がまわる力が強いので、原木に材質のやわらかい木を使うことで接種した年の秋から収穫ができるんだ。もちろん翌年もきのこが生えるよ。原木は2枚1組のサンドイッチ状で培養し、これを1枚ずつ、それぞれ接種面を上にして土に埋めるんだ。農家出はパイプハウス内や畑地で栽培するのが一般的だけれど、ここではプランターを使ってやってみよう。
 ●原木の用意
この栽培にあう種類は、ポプラ、エノキ、果樹など材質のやわらかいものだ。冬に伐採して接種前に玉切りしよう。直径の太い木で厚さ12~15センチの円盤状にし、連続した2枚1組で使うよ。
 ●接種時期と方法
菌糸は3℃くらいから伸びるので、春先に行おう。あたたかくなるほど失敗しやすいんだ。のこくず種菌を細かくくだいて、木口全面に5ミリほどの厚さに塗る。もう1枚を重ねてサンドイッチ状にし、あわせ目をガムテープでしっかりと固定しておこう。
 ●仮伏せ
接種した原木は日かげで2~3段に重ね、散水後にコモやムシロで全体をおおっておこう。仮伏せ中はとくに保湿に注意しよう。7月中旬ごろには菌糸が伸びて、上下の木がしっかりと一体化するよ。
 ●本伏せ
7月中旬ごろ、円盤状のほだ木が平らに入るプランターを用意し、本伏せしよう。ほだ木はかたく一体化しているので、バールと木づちなどで2枚にはがして、種菌の接種面を上にして使う。プランターの下半分に畑の土や鹿沼土を入れ、その上にはほだ木をならべて、すきまにもしっかりと土をつめてほだ木の上面と平らにしよう。表面全体に切りワラを厚さ3センチほどかけ、よく散水してからムシロなどをかけておく。プタンターに直射日光があたらないように、建物のかげや、遮光ネットなどでふせごう。
 ●収穫
きのこの発生は9月下旬から始まるので、ときどき観察して、きのこの芽(原基)をみつけたらムシロをはずしておく。きのこは10~15日おきに発生をくり返し、12月中旬には終わる。発生中は毎日散水をするとともに、風通しをよくしよう。昼夜の温度差は10℃くらいあるほうが発生が良好だ。収穫は傘が七~八分開きで、直径2~5センチていどのものを株ごと採るとみためはいい。自分で食べるなら直径8センチと大きめにしたほうがおいしいよ。
 ●収穫後の管理
収穫後は切ワラをとりのぞき、表面にうすく土をかけておく。春から夏にかけては、ほだ木が乾きすぎないようにときどき散水しょう。遮光と風通しをよくすることも忘れないでね。2年目の秋口になったら表面の土をとりのぞいて、前年と同じように本伏せ管理をして収穫に備えるんだ。2年でほぼ収穫は終わるので、ほだ木と土を新しいものに変えよう。

ヒラタケのおいしい食べ方
傘の小さいものは汁もの、煮もの、天ぷら、炊きこみごはんなどなんにでもあうよ。傘の大きなヒラタケは、適当な大きさに裂いて煮つけやすき焼きにすると、たっぷり汁をすった肉厚のきのこが歯ごたえもよく、食べごたえがある一品になるんだ。西洋風の料理にもあるよ。大きな傘をバター焼きにしたり、チーズをふりかけてオーブン焼きやフライなどにしよう。中華料理のあんかけや観光料理の鍋ものにも使われているよ。
きのこごはんのコツ
きのこを水洗いして適当な大きさに切り、軽く塩をふっておく。ごはんは酒としょうゆを入れて炊き、炊き上がったらすぐにきのこをのせて蒸すんだ。こうすると、きのこの香りがごはんに移ると同時にきのこのシャキシャキ感が残って絶品だ。シイタケ、ブナシメジ、マイタケ、クリタケ、ヒラタケ、エリンギなどの栽培きのこ、マツタケ、シメジ類などの野生きのこと、いろんなきのこで炊いてみよう!(31頁)
ヒラタケ
ヒラタケ科ヒラタケ属のきのこ。この属にはタモギタケ、トキイロヒラタケ、ウスヒラタケなど多くの栽培きのこがある。これらは柄が傘の端につく俗に「片端のきのこ」として知られ、この形は猛毒のツキヨタケ(ツキヨタケ属、ブナの枯れ木に群生)とおなじなので気をつけよう。ヒラタケは広く世界中に分布していて、晩秋から春に広葉樹(ときには針葉樹)の枯れ木、切り株に多数、重なって発生する。
傘の色は幼いときは黒から灰青色、大きくなると灰褐色から灰白色になる。大きく開くと15センチにもなり厚さも増す。ヒダは白色で、柄に長く垂れ下がる特徴がある。
栽培品種は極早生、早生、晩生種があり、原木栽培でも秋から冬まで半年ほど収穫ができる。菌床栽培には極早生種が開発されているけれど、ビンでつくるときには傘の直径が2~3センチと小さくしているよ。(33頁)