2020年1月26日、第2回荒川河川整備計画有識者会議が第8回埼玉県河川整備計画策定専門会議と合同で開催されました。
資料-2 荒川の現状[資料②]
資料-3 荒川水系河川整備計画 (変更)(骨子)[資料③]
参考資料-1 入間川流域緊急治水対策プロジェクト【中間とりまとめ】[資料④]
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(1)降雨状況
本ブロック内の、ときがわアメダス観測所・鳩山アメダス観測所(気象庁)において、日雨量、2日雨量とも観測史上最高雨量を観測した。
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(2)決壊・溢水・越水状況
本ブロック内では、2箇所で決壊、16箇所で溢水・越水した。
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(3)決壊状況【1/2】(都幾川)
都幾川では神戸大橋上流右岸で堤防が幅約30mに渡り決壊し、10月19日に応急復旧が完了した。
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(3)決壊状況【2/2】(新江川)
新江川では市野川合流点付近の右岸で堤防が幅約27mに渡り決壊し、10月17日に応急復旧が完了した。
・荒川水系荒川中流右岸ブロック河川整備計画の概要
(1)現河川整備計画の対象区間・計画対象期間・河川整備の目標
〇 河川整備計画の対象とする区間は、荒川中流右岸ブロックにおける一級河川のうち、埼玉県が管理する全ての区間とする。
〇 河川整備計画の計画対象期間は、概ね30年間とする。
〇 上流部を中心とした十分な流下能力を有する区間を除き、改修が必要な平地部の区間では、時間雨量50mm程度の降雨を河川整備の目標とする。
・荒川水系荒川中流右岸ブロック河川整備計画の概要
(2)現河川整備計画の整備メニュー
洪水を安全に流下させるため、河道改修や堤防補強、放水路整備、排水機場の設置を行う。
・荒川水系荒川中流右岸ブロック河川整備計画の概要
(3)現河川整備計画の進捗状況
整備計画策定後(2006年2月)以降の整備状況
・河川整備計画の点検
(1)荒川水系河川整備計画の点検結果
第1回荒川河川整備計画有識者会議資料より引用
2016年3月 荒川水系河川整備計画 策定
2019年12月 荒川水系河川整備計画 点検(今回)
社会情勢の変化(近年の洪水等による災害の発生の状況等)
■今回洪水において、荒川水系入間川の菅間地点(主要地点)では、現行整備計画目標構図(1999年8月)における流量を上回った。
●今回洪水では3日雨量(流域平均)417㎜を記録し、1999年8月洪水における418㎜と同等規模の降雨量であった。
●また、最大流量約4100m3/sを記録し、1999年8月洪水における約3300m3/sを上回った。
河川整備の進捗・実施状況
■河川改修事業を継続して実施中である。
・令和元年10月台風19号の被害状況等を踏まえ、河川整備計画目標流量を上回った支川入間川流域における新しい治水計画検討の必要がある。
・荒川本川においては、整備計画に定められた河川整備を継続して実施する必要がある。
・河川整備計画の点検
(2)点検手法
荒川中流右岸ブロックの県管理河川について、社会情勢の変化等を踏まえた国の点検を参照し下記のフロー図により現行の河川整備計画の点検を行った。
・河川整備計画の点検
(3)荒川中流右岸ブロックの点検結果
2006年2月 荒川中流右岸ブロック河川整備計画策定
2020年1月 荒川中流右岸ブロック河川整備計画点検
社会情勢の変化(近年の洪水等による災害の発生の状況等)
○ 今回の洪水では、流域内にある気象庁の雨量観測所2箇所で、日雨量、2日雨量とも既往最大雨量を上回る降雨であった。
○ ブロック内の県管理河川9河川において、今回の被災流量が計画流量を上回った。
(例:都幾川 河川整備計画流量 720m3/s 今回の流量 1347m3/s)
○ 被災流量が計画流量を下回った河川等においても、6河川で決壊・溢水・越水が発生した。
河川整備の進捗・実施状況
○ 河川改修や維持管理を実施中である。
○ 被災流量が計画流量を上回った河川については、計画目標流量の見直しの必要性について確認を要する。
○ 被災流量が計画流量を下回ったものの、決壊・溢水・越水が発生した河川については、現行計画に定める対策を変更する必要性について確認を要する。
○ 整備対象期間に整備予定がないものの、溢水、越水が発生した河川については、新たな対策を位置づける必要性の確認を要する。
○ その他の河川においては、現行計画に位置付けている対策又は維持管理を引き続き実施する必要がある。
※今後の精査の結果により変更の可能性があります。
・河川整備計画の点検
(4)その他のブロックの点検結果
〇 被災流量が計画流量を上回った河川については、計画目標流量の見直しの必要性について確認を要する。
〇 被災流量が計画流量を下回ったものの、決壊・溢水・越水が発生した河川については、現行計画に定める対策を変更する必要性について確認を要する。
〇 なお、以前から計画変更に向けて検討を進めている河川については、引き続き、現行計画の目標達成に必要な対策の検討を進める。
〇 その他の河川においては、現行計画に位置付けている対策又は維持管理を引き続き実施する必要がある。
・第9回埼玉県河川整備計画策定専門会議の予定
第8回埼玉県河川整備策定専門会議
埼玉県管理河川の河川整備計画の点検
第9回埼玉県河川整備策定専門会議
荒川中流右岸ブロックをはじめ、県管理河川に関する各河川の河川整備計画変更方針(案)の提示
【議事内容(案)】
・変更対象とする河川の考え方
・河川整備計画該当河川の計画外力の設定の考え方
・計画対象期間の設定の考え方・目標達成のために必要可能な各種対策メニューの立案の考え方
・立案する各種対策メニューの評価の考え方
・目標レベルの維持に資する対策の基本的な考え方
埼玉県管理河川における河川整備計画の点検について(参考資料)(埼玉県、2020年1月26日)
・流域の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
過去の主な災害
〇荒川中流右岸ブロックでは、主に東部の低平地においてたびたび浸水被害が生じている。至近20年間で特に被害の大きかった洪水は、昭和57年9月洪水[1982年]、平成11年8月洪水[1999年]である。
〇 水害の形態は、河道の流下能力不足による溢水の他、支川合流点における本川から支川への逆流による溢水や支川から本川への排水不良による内水が主な原因であった。
・被害状況
(1)浸水状況県内で約10317haの浸水被害が発生(衛星写真等から判別し集計したもの 調節池、内水氾濫等を含む)
※衛星画像 2019年10月13日10時28分観測(及びその後の現地調査資料に拠るものを含む)
・被害状況
(2)決壊・溢水・越水 57箇所県管理河川の2箇所で決壊、55箇所で溢水・越水が発生。
・各河川の点検
荒川水系荒川中流右岸ブロック内の計画対象期間に整備予定がある21河川において、令和元年10月台風19号による被災流量と計画流量との比較を実施。
※令和元年10月洪水に関する数値は速報値であり、今後の精査により変更する可能性があります。
第2回荒川河川整備計画有識者会議(第8回埼玉県河川整備計画策定専門会議)資料
資料-1 埼玉県管理河川における河川整備計画の点検について[資料①]資料-2 荒川の現状[資料②]
資料-3 荒川水系河川整備計画 (変更)(骨子)[資料③]
参考資料-1 入間川流域緊急治水対策プロジェクト【中間とりまとめ】[資料④]
埼玉県管理河川における河川整備計画の点検について(埼玉県、2020年1月26日)
・流域の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
〇本ブロック内の河川は山間部の渓流から平野部のゆったりした流れまで、多様な河川環境が存在する。
〇秩父山地や丘陵地から荒川低地へと流れ、最終的に和田吉野川、市野川、入間川の3川となって荒川に合流している。〇大小様々な河川が流れており、県管理河川は46河川に及ぶ。
〇本ブロック内の河川は山間部の渓流から平野部のゆったりした流れまで、多様な河川環境が存在する。
〇秩父山地や丘陵地から荒川低地へと流れ、最終的に和田吉野川、市野川、入間川の3川となって荒川に合流している。〇大小様々な河川が流れており、県管理河川は46河川に及ぶ。
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(1)降雨状況
本ブロック内の、ときがわアメダス観測所・鳩山アメダス観測所(気象庁)において、日雨量、2日雨量とも観測史上最高雨量を観測した。
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(2)決壊・溢水・越水状況
本ブロック内では、2箇所で決壊、16箇所で溢水・越水した。
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(3)決壊状況【1/2】(都幾川)
都幾川では神戸大橋上流右岸で堤防が幅約30mに渡り決壊し、10月19日に応急復旧が完了した。
・令和元年10月台風19号の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
(3)決壊状況【2/2】(新江川)
新江川では市野川合流点付近の右岸で堤防が幅約27mに渡り決壊し、10月17日に応急復旧が完了した。
・荒川水系荒川中流右岸ブロック河川整備計画の概要
(1)現河川整備計画の対象区間・計画対象期間・河川整備の目標
〇 河川整備計画の対象とする区間は、荒川中流右岸ブロックにおける一級河川のうち、埼玉県が管理する全ての区間とする。
〇 河川整備計画の計画対象期間は、概ね30年間とする。
〇 上流部を中心とした十分な流下能力を有する区間を除き、改修が必要な平地部の区間では、時間雨量50mm程度の降雨を河川整備の目標とする。
・荒川水系荒川中流右岸ブロック河川整備計画の概要
(2)現河川整備計画の整備メニュー
洪水を安全に流下させるため、河道改修や堤防補強、放水路整備、排水機場の設置を行う。
・荒川水系荒川中流右岸ブロック河川整備計画の概要
(3)現河川整備計画の進捗状況
整備計画策定後(2006年2月)以降の整備状況
・河川整備計画の点検
(1)荒川水系河川整備計画の点検結果
第1回荒川河川整備計画有識者会議資料より引用
2016年3月 荒川水系河川整備計画 策定
2019年12月 荒川水系河川整備計画 点検(今回)
社会情勢の変化(近年の洪水等による災害の発生の状況等)
■今回洪水において、荒川水系入間川の菅間地点(主要地点)では、現行整備計画目標構図(1999年8月)における流量を上回った。
●今回洪水では3日雨量(流域平均)417㎜を記録し、1999年8月洪水における418㎜と同等規模の降雨量であった。
●また、最大流量約4100m3/sを記録し、1999年8月洪水における約3300m3/sを上回った。
河川整備の進捗・実施状況
■河川改修事業を継続して実施中である。
・令和元年10月台風19号の被害状況等を踏まえ、河川整備計画目標流量を上回った支川入間川流域における新しい治水計画検討の必要がある。
・荒川本川においては、整備計画に定められた河川整備を継続して実施する必要がある。
・河川整備計画の点検
(2)点検手法
荒川中流右岸ブロックの県管理河川について、社会情勢の変化等を踏まえた国の点検を参照し下記のフロー図により現行の河川整備計画の点検を行った。
・河川整備計画の点検
(3)荒川中流右岸ブロックの点検結果
2006年2月 荒川中流右岸ブロック河川整備計画策定
2020年1月 荒川中流右岸ブロック河川整備計画点検
社会情勢の変化(近年の洪水等による災害の発生の状況等)
○ 今回の洪水では、流域内にある気象庁の雨量観測所2箇所で、日雨量、2日雨量とも既往最大雨量を上回る降雨であった。
○ ブロック内の県管理河川9河川において、今回の被災流量が計画流量を上回った。
(例:都幾川 河川整備計画流量 720m3/s 今回の流量 1347m3/s)
○ 被災流量が計画流量を下回った河川等においても、6河川で決壊・溢水・越水が発生した。
河川整備の進捗・実施状況
○ 河川改修や維持管理を実施中である。
○ 被災流量が計画流量を上回った河川については、計画目標流量の見直しの必要性について確認を要する。
○ 被災流量が計画流量を下回ったものの、決壊・溢水・越水が発生した河川については、現行計画に定める対策を変更する必要性について確認を要する。
○ 整備対象期間に整備予定がないものの、溢水、越水が発生した河川については、新たな対策を位置づける必要性の確認を要する。
○ その他の河川においては、現行計画に位置付けている対策又は維持管理を引き続き実施する必要がある。
※今後の精査の結果により変更の可能性があります。
・河川整備計画の点検
(4)その他のブロックの点検結果
〇 被災流量が計画流量を上回った河川については、計画目標流量の見直しの必要性について確認を要する。
〇 被災流量が計画流量を下回ったものの、決壊・溢水・越水が発生した河川については、現行計画に定める対策を変更する必要性について確認を要する。
〇 なお、以前から計画変更に向けて検討を進めている河川については、引き続き、現行計画の目標達成に必要な対策の検討を進める。
〇 その他の河川においては、現行計画に位置付けている対策又は維持管理を引き続き実施する必要がある。
・第9回埼玉県河川整備計画策定専門会議の予定
第8回埼玉県河川整備策定専門会議
埼玉県管理河川の河川整備計画の点検
第9回埼玉県河川整備策定専門会議
荒川中流右岸ブロックをはじめ、県管理河川に関する各河川の河川整備計画変更方針(案)の提示
【議事内容(案)】
・変更対象とする河川の考え方
・河川整備計画該当河川の計画外力の設定の考え方
・計画対象期間の設定の考え方・目標達成のために必要可能な各種対策メニューの立案の考え方
・立案する各種対策メニューの評価の考え方
・目標レベルの維持に資する対策の基本的な考え方
埼玉県管理河川における河川整備計画の点検について(参考資料)(埼玉県、2020年1月26日)
・流域の概要(荒川水系荒川中流右岸ブロック)
過去の主な災害
〇荒川中流右岸ブロックでは、主に東部の低平地においてたびたび浸水被害が生じている。至近20年間で特に被害の大きかった洪水は、昭和57年9月洪水[1982年]、平成11年8月洪水[1999年]である。
〇 水害の形態は、河道の流下能力不足による溢水の他、支川合流点における本川から支川への逆流による溢水や支川から本川への排水不良による内水が主な原因であった。
・被害状況
(1)浸水状況県内で約10317haの浸水被害が発生(衛星写真等から判別し集計したもの 調節池、内水氾濫等を含む)
※衛星画像 2019年10月13日10時28分観測(及びその後の現地調査資料に拠るものを含む)
・被害状況
(2)決壊・溢水・越水 57箇所県管理河川の2箇所で決壊、55箇所で溢水・越水が発生。
・各河川の点検
荒川水系荒川中流右岸ブロック内の計画対象期間に整備予定がある21河川において、令和元年10月台風19号による被災流量と計画流量との比較を実施。
※令和元年10月洪水に関する数値は速報値であり、今後の精査により変更する可能性があります。