前記事で紹介した「小地域(町丁・字)を単位とした将来人口・世帯予測ツール」は国土交通省の「立地適正化計画作成の手引き」において、活用例が紹介されています。

『立地適正化計画作成の手引き』

立地適正化計画作成の手引き(平成30年4月25日版)その1
 (http://www.mlit.go.jp/common/001232918.pdf
目次
~はじめに~
 [1]立地適正化計画について
 [2]立地適正化計画の作成の流れ
 [3]立地適正化計画の検討のポイント
1.関連する計画や他部局の施策等に関する整理について

立地適正化計画作成の手引き(平成30年4月25日版)その2
2.都市が抱える課題の分析及び解決すべき課題の抽出について
(1)各種基礎的データの収集
(2)都市の現状及び将来見通しの都市全体(マクロ)での分析
  1)人口…都市全体の総人口・年齢層別人口の推移 30頁
  (参考)人口減少等による課題と都市構造との関係 31頁
  1)人口…DID人口・区域の動向 32頁
  2)土地利用…土地利用状況の動向 33頁
  2)土地利用…開発許可の動向 34頁
  2)土地利用…空き家の状況と住宅の新規着工 35頁
  3)都市交通…公共交通の動向 36頁
  3)都市交通…市民の交通行動の動向 37頁
  4)経済活動…床面積・床効率の動向 38頁
  5)財政…歳入・歳出構造 39頁
  5)財政…整備年度別公共施設・インフラの状況 40頁
  6)地価…地価の動向 41頁
  7)災害…災害履歴・各種ハザード区域の動向 42頁
  「都市構造の評価に関するハンドブック」による評価方法の活用 43頁
(3)都市が抱える課題の現状及び将来見通しの地域別(ミクロ)での分析
  a.都市基盤に関する分析① 46頁
  b.人口の将来見通しに関する分析① 47頁
  b.人口の将来見通しに関する分析② 48頁
   ※国立社会保障・人口問題研究所HP http://www.ipss.go.jp/
  b.人口の将来見通しに関する分析③~将来人口・世帯予測ツール【国土技術政策総合研究所】~ 49頁
・これまで市区町村単位でしか得られなかった5歳階級別・性別人口及び世帯数の将来予測が、小地域(町丁・字)単位で可能。
・Microsoft Excel 上で操作でき、さらに、プルダウンメニュー等で簡単に操作が可能。
・1回の操作で、市区町村内の全小地域(町丁・字)の予測が可能。
・全国の人口データベースが付属しており、新たなデータの準備が不要。
・予測手法も選択可能であり、各小地域の出生や社会増減の動向を独自に加味することも可能。
・予測結果は、Microsoft Excel 上でマップ表示することが可能。
・地理情報システム(GIS)での活用も可能で、予測結果の100mメッシュへの配分も可能。 49頁
  1)人口…b.人口の現状及び将来見通しに関する分析
       ~現在までの人口・高齢者数の増減動向~ 50頁
  1)人口…b.人口の現状及び将来見通しに関する分析
       ~人口密度の分布推移(地区別に自然増減のみ考慮したコーホート推計) ~ 51頁
  1)人口…b.人口の現状及び将来見通しに関する分析
       ~高齢者数の分布動向(地区別に自然増減のみ考慮したコーホート推計)~ 52頁
  2)土地利用…c.都市が抱える課題の分析
       ~地域経済の生産性・持続可能性~ 53頁
  3)都市交通…c.都市が抱える課題の分析
       ~公共交通の利便性・持続可能性~ 54頁
         公共交通路線網沿いの今後の人口密度の変化に関する分析
  3)都市交通…c.都市が抱える課題の分析
       ~公共交通の利便性・持続可能性~ 55頁
         公共交通の利便性に基づく地域区分、公共交通空白地の人口分布に関する分析
  4)経済・5)財政…c.都市が抱える課題の分析~財政の健全性~ 56頁
  7)災害…c.都市が抱える課題の分析~災害等に対する安全性~ 57頁
         人口増減メッシュと各種ハザード区域の重ね合わせマップ
         高齢者数増減メッシュと各種ハザード区域の重ね合わせマップ
  8)都市機能…c.都市が抱える課題の分析
       ~生活サービス施設の利便性・持続可能性~ 58頁
         都市機能へのアクセスが困難な人口の比率に関する分析
  8)都市機能…c.都市が抱える課題の分析
       ~生活サービス施設の利便性・持続可能性~ 59頁
         医療・福祉・商業施設の立地マップ
  8)都市機能…c.都市が抱える課題の分析
       ~生活サービス施設の利便性・持続可能性~ 60頁
         公共交通の利便性に基づく地域区分別 施設の立地数
  8)都市機能…c.都市が抱える課題の分析
       ~生活サービス施設の利便性・持続可能性~ 61頁
         高齢者数増減メッシュと通所介護施設の重ね合わせマップ

○都市が抱える課題の現状及び将来見通しを分析し、目指すべき都市の骨格構造について広く議論していくためには、都市構造の現状や課題を視覚的・直感的に把握するために、都市構造の見える化(可視化)を行うことが有効です。
○また、居住誘導区域や都市機能誘導区域の設定について住民等に対して説明を行うに当たっては、地区別に公共施設やインフラ等の一人当たり行政コストや固定資産税収等の状況を分析して住民に示すなど、地域の現状を見据えた議論がなされるようにすべきである。その際、分かりやすい形で情報提供するため、GIS(地理情報システム)を活用して、可能な限り小さな単位で人口の現況や推移、学校や病院等の生活サービス施設の分布、固定資産税の算出の基礎となる地価等の多様なデータを地図上で見える化することが重要です。62頁
→例えば、「都市構造可視化計画Webサイト※」等を活用して、人口や事業所、販売額をはじめとするデータやその他の様々なデータを、地図上で高さと色を使って三次元で表現することなどが考えられる。
 ※都市構造可視化計画Webサイト https://mieruka.city/
・3次元での表示 統計データは三次元で表示するため、高さと色で表示項目を使い分けることにより、都市構造を直感的に把握することが可能。
・ストリートビューの確認 ストリートビューとの一体的な活用により、統計上特徴的な
地域を特定し、現場を確認することが可能。 62頁
立地適正化計画作成の手引き(平成30年4月25日版)その3
  (http://www.mlit.go.jp/common/001232920.pdf
3.まちづくりの方針(ターゲット)の検討について
4.目指すべき都市の骨格構造の検討について
5.課題解決のために必要な施策・誘導方針(ストーリー)の検討について
6.誘導施設・誘導区域等の検討について
7.誘導施策の検討について
8.定量的な目標値等の検討について
9.施策の達成状況に関する評価方法の検討について