『ドングリの図鑑』フィールド版(北川尚史監修・伊藤ふくお著、トンボ出版、2007年)を読みました。京都科学読み物研究会編『本から自然へ 自然から本へ ~子どもと楽しむ生きものの世界~』(連合出版、2008年)で紹介されている本です。
『ドングリ図鑑』目次
『ドングリ図鑑』目次
まえがき
ドングリの成長パターン
1年成ドングリ、2年成ドングリ
ドングリ各部位の名称
柱頭、花被、首、肩、殻斗、鱗片、へそ、総苞
ウロコ状殻斗、リング状殻斗
ドングリのなかま(ブナ科)の特徴
1年成ドングリ/コナラの発芽と成長
春・夏・秋・冬
2年成ドングリ/クヌギの発芽と成長
ドングリの成長
春・夏・秋・冬
クヌギ
アベマキ
カシワ
ナラガシワ
コナラ
ミズナラ
ウバメガシ
イチイガシ
アラカシ
シラカシ
ハナガガシ
ウラジロガシ
オキナワウラジロガシ
アカガシ
ツクバネガシ
シリブカガシ
マテバシイ
ツブラジイ
スダジイ
クリ
ブナ
イヌブナ
殻斗の形でグループ分け
①殻斗は細長い鱗片に覆われるドングリ
クヌギ、アベマキ、カシワ
②殻斗はドングリを包み込む熟すと3片や4片に裂けるドングリ
スダジイ、ツブラジイ、ブナ、イヌブナ
③殻斗は全体が鱗片で覆われたドングリ
コナラ、ナラガシワ、ミズナラ、ウバメガシ、マテバシイ、シリブカガシ
④殻斗は輪を積み重ねたしま模様で覆われたドングリ
イチイガシ、アラカシ、ハナガガシ、シラカシ、ウラジロガシ、オキナワウラジロガシ、アカガシ、ツクバネガシ
⑤鋭く細長い棘で覆われた殻斗
クリ(野生種)、クリ(栽培種)
ドングリを食べる幼虫
冬芽
紀伊半島で見られる不思議なドングリ
葉柄の短いアカガシ
鋸歯のあるツクバネガシ
葉が白くないウラジロガシ
落葉を集める
ドングリに似た木の実
トチノキ、ハシバミ、ツノハシバミ
インドネシア(ジャワ島)と中国(海南島)のドングリ
縄文時代の遺跡から発掘されたドングリの貯蔵穴
うまいドングリ、渋いドングリ
虫食いドングリの見分けかた
①あく抜きをしなくても、炒ったり炊いたり、粉にして団子にしても食べられるドングリ
クリ、スダジイ、ツブラジイ、マテバシイ、イチイガシ、シリブカガシ、ブナ、イヌブナ
②少し渋味があるので、水にさらし、アク抜きして粉にしてから食べる。アク抜きをせず小麦粉と混ぜてドングリ味のクッキーもできる。
コナラ、ナラガシワ、ミズナラ
③青くさくて少し渋いので、ドングリの皮をはずし、水にさらしてアク抜きをして細かくつぶすか粉にして、何かに混ぜて食べる。
カシワ、クヌギ、アベマキ、ウバメガシ
④渋柿ほどではないが渋い。皮をはずしてよく水にさらし、アク抜きをして細かくつぶすか、粉にして何かに混ぜる。
アラカシ、シラカシ、アカガシ、ツクバネガシ、ハナガガシ、ウラジロガシ