日高哲二さんの『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』(築地書院、2001年)は11月18日に市民の森で実施する自然体験プログラムの企画にあたり読み込んだ本のひとつです。
ドングリの木はスダジイしかない三宅島が舞台ですが、第3章ドングリウォッチングは大変勉強になりました。プログラムの組み立てだけでなく、参加者との巧みな言葉のキャッチボールはすぐにでも使えそうです。
あとがきに
「あなたが、子どもたちと行っている観察会の様子を、言葉に注意して記録しておくといいわよ。子どもたちを動かす言葉が、大切なのよね。だって学校で自然を観察しようと思っても、なかなかやり方がわからないし、そもそも、何で観察するのか考え方がはっきりしてないもの。こんなことが書いてある本があればいいのに。ねぇ、記録がたまったら、本にしてだしてよ」
 ある日、アカコッコ館の観察会に参加した妻は、ぼくが家に帰るのを待ちかまえて、こう言った。これは、本書を書くきっかけとなった。(282頁)
ありますが、亡くなった奥様の願いを実現した作品になっています。

日高哲二『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』目次
 はじめに
 本書の利用のしかた
1 伝えたいこと
2 三宅島
3 ドングリウォッチング
4 大路池[だいろいけ]へ行こう
5 見よ!植物のパワーを
6 みんなで一緒に自然クイズ
7 春を探そう
8 子どもと一緒に自然をみよう
 あとがき
 参考文献
 著者紹介