里山再生ボランティア養成講座2日目です。今日は学生が授業で来られないので、刈払機の講習はなしで岩殿C地区の整備作業をしました。市民の森保全クラブから応援に来てくれた鷲巣さんを含め参加者は6人です。

金曜日の雨で、岩殿C地区進入路で車がハンドルをとられそうな程ぬかるんだので、道路補修から始めました。
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岩殿C地区と接する市民の森の草刈りを鎌や刈払機で行いました。進入路から無名沼イ号にかけては傾斜が急なので、刈払機と鎌やノコギリ、ナタなど手道具を使った作業となり、刈り取り後の表土の流出抑制のための地拵えも必要です。
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下の田んぼの下になる今回の実習地と無名沼ロ号周辺のアズマネザサやセイタカアワダチソウなどを8枚刃の刈刃で刈りました。
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午後、むさしの里山研究会の新井裕さんに「アキアカネと共存できる田んぼ作り」について話していただきました。
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 ①稲刈り後にすぐに耕耘せず、田んぼに水を引くか、バケツで水をまくなどして水たまりができやすくする(産卵場所となる水たまりを作る)
 ②水入れは5月上旬までに行う(卵が孵化する時期に合わせて水を入れる)
 ③殺虫剤は使わない(使う場合は赤とんぼへの影響が少ないものを選ぶ)
 ④中干しは7月中旬以降に行う(赤とんぼの羽化を終えてから)
 ⑤わらや牛ふんなどの有機質肥料を施す(ヤゴの餌となるミジンコを増やす)
 ⑥春に荒起こしをする(一時的な水溜りができて、水入れ前に卵が孵化しないようするため)
 ⑦ブロックローテーションを行う場合には、稲作を2年続ける
などです。田んぼの水利や周囲の環境など田んぼ1枚、1枚の条件に合わせて赤トンボと共存する田んぼづくりを来年も試していきたいと思います。