荒川の左岸、鴻巣市の横うえの田植えです。

田植え  『鴻巣市史 民俗編』(鴻巣市、1995年)288頁~289頁 執筆:関孝夫さん
 田植えは6月下旬に行われ、中でもウエシンは6月22、3日といった。しかし、他の家より後に行った方が、虫もつかず用水の具合もよい。
 田植の作業は田んぼの長い方の辺と平行に行い、後向きに進んで行う。シロナワといって、両端のクロからクロへ綱を張って、これを目安に苗を植えて行った。一人2間くらいずつを受け持ち、何人かで同時に行う。株と株の間は細かい程よいとされるが、5寸間隔くらいであった。ウネとウネの間は30センチメートル(約1尺)だった。シロナワは棒に付けて立てるものだが、この棒を移動させるのは、両端で田植えをするものが行った。一ウネごとにシロナワを移動させるのが本当であるが、2尺ずつ動かして、前に植えた苗とシロナワの中間とシロナワの上に苗を植えた。いちいち一ウネごとに動かしていては手間がかかって仕方がないのでこのようにした。