サナブリ 『東松山市史 資料編第5巻 民俗編』(東松山市、1983年)63頁

 田植えが終えた日にはサナブリと言う次のようなお祝いをする。苗代の残り苗を七株に分けて川で洗い家に持ち帰り、オカマ様に供え、うどんやお神酒をあげて田の神を祭る。ダイドコロにはエンガなどの農具を一つ置きお神酒をあげる。大釜の縁に苗を並べ酒・うどんをあげる家もある。馬にはボタモチ等を食べさせて労をねぎらった。当日は、うどん、ボタモチ、天ぷら、身欠きニシンなどの変わり物をつくり手伝った人達を招き酒を飲んで祝う。