埼玉県入間郡三芳町はふじみ野市の隣で、現在、東京から一番近い町です。

※雨具の種類と変遷 『三芳町史 民俗編』(1992年) 312頁~313頁 執筆:水谷いづみさん
 雨具としては、カマスをほぐし背中に油紙をはったショイタ(ゴザ、ショイゴザともいう)を主に使った。昔はほとんど自分の家で作ったが、やがて志木の荒物屋などから購入するようになった。このほかに雨の日には、男は藁で編んだ帽子、女は菅笠(マンジュガサという軽い笠のこともある)をかぶって働いた。
 傘を使う時には、油がよく乗っていて黄色っぽい青梅で作られた青梅傘や、黒塗りの蛇の目傘(ハレの日やお客用だった)や、番傘(白っぽい色)などであった。ゴムの長ぐつは、昭和の初めごろからあるにはあったが、一般的になったのは第二次大戦後である。ビニール製の雨ガッパも昭和30年代に入ると使われはじめた。
※青梅傘については、青梅市議会議員のこうい伸二さんのブログに写真がありました。貴重な写真なので紹介します。
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※ブログでは、「青梅縞と青梅傘」(ブログ『徒然日記』)という記事がありました。