1月17日(土曜日)午前9時~午後12時30分、市民の森物見山駐車場に集合し、入山沼付近のコナラの雑木林に移動して「落ち葉はき体験、やき芋づくり」を実施します。参加者募集中です。
昨年は1月26日に実施しました。その時の様子はコチラです。

落ち葉掃きの呼び方 かってヤマの落ち葉は燃料として、また堆肥を作る材料としてなくてはならないものでした。落ち葉を熊手を使って掃き集める作業を一般に「落ち葉掃き」といいます。比企地域では、これを「木の葉ハキ」、入間地域では「クズハキ」といいました。松の落ち葉を掃くことを比企地域では「クズハキ」、秩父地域では「シバハキ」ということがあります。比企地域では、落ち葉を積み込む(稲わらを何段か掛けた)囲いを、「木の葉宿(やど)」と呼んでいました(大舘勝治・宮本八惠子『いまに伝える農家のモノ・人の生活館』、204頁、柏書房、2004年)。

比企地方では、松の落ち葉など燃料に適しているものを「くずぎ」、コナラなど落葉樹の落ち葉で堆肥に適しているものを「このは」と呼んでいます。

※冬の山仕事:やまし(←大塚基氏さんの「やまし」より)
……稲の収穫、麦まきが終わると、冬場の農家の仕事としてやましがありました。/やましは、山に生えている下草を刈り取り、熊手でくずぎ(松などの針葉樹の落ち葉が多くて竃や囲炉裏の燃料に適しているのをくずぎと言い、楢(なら)の木などの落葉樹の落ち葉が多いところを木の葉と呼びましたが、松林がほとんどであったので総称で言う時にはくずぎはきと言いました。)はきをして、大かごに入れ、その後は、竹棒の先に鎌を結わえて、枯れ枝(不必要な枝もあわせて)を引っ掻き落とす「枯れっこ掻き」を行ない、枯木の伐採と間伐した木を玉詰めして、家に持ち帰り木小屋の中に積み込んで一年間の燃料としました。……

1月17日の市民の森での「落ち葉はき」は比企弁で言えば「木の葉はき」です。「枯れっこかき」までは行いません。焼き芋は「くずぎ」を燃して作ります。