ふじみ野市総合センター「フクトピア」で開催された三富地域医農業振興協議会主催第5回「農」と里山シンポジウム~三富を未来に~に参加しました。
基調講演は、藻谷浩介さん「“里山資本主義”で三富を元気に」でした。
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パネル討論「未来につなぐ平地林が支える三富農業」では、柿沼正作さん「三富における農業経営」、津布久隆(つぶく)さん「三富平地林の今後の管理法についての一提案」、高村徹さん「三富の木材と出会って」が報告しました。
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※地域資源を堆肥に 「茂木町バイオマスタウン構想」から
2.地域資源を堆肥に
 原料と良質な堆肥生産
良質な堆肥生産のためには、原料が安定的に入らなければならない。それはすなわち製品の安定につながり、農家は堆肥の分析値を信用して作付けができる。何を原料として使うか、混ぜる量によって堆肥の成分が変り、いかにバランスの良い堆肥ができるかが後の利用に大きくかかわってくる。また、プラント運営効率の向上や労働配分をするうえでも重要である。
原料については、次のことが問題になってくる。①原料を何にするか。②収集運搬方法はどうするか。③処理料をもらうのか購入するのか。④保管場所はあるのか。⑤原料の前処理が必要なのか。これらのことをしっかり考えないと堆肥化プラントの設計もできないし、製品の安定化にもつながらない。
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堆肥の原料 ①牛糞②生ごみ③落ち葉④おがこ⑤もみがら
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原料名:落ち葉 250t/年
収集運搬:農家から購入し、工場が収集運搬する
12月から4月まで。50ヘクタールの山林が必要できれいになる
処理料及び購入料:1袋15キロで400円で購入。1袋の大きさ0.25㎥
特性:菌体が豊富。細菌、放線菌、糸条菌。CN比30~50
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 原料③落ち葉
落ち葉は昔から生ごみや家畜糞と混ぜて堆肥にしていた。しかし、化学肥料の普及とともに落ち葉堆肥を作る農家は減少してきた。その結果ナラ、クヌギ林を掃除する目的もなくなり荒廃してきている。茂木町では、雑木林の保全と良質な堆肥づくりの原料として落ち葉を利用している。落ち葉は年間250トン使用し、80ヘクタールの山林がきれいになる。 約15Kgの袋詰めを400円で購入している。しかも、12月から4月まで山で100人が落ち葉収集で働き、雇用対策と健康増進になっている。
また、落ち葉には発酵に必要な細菌、放線菌、糸状菌がたくさん付着しており、副資材の中でも優等生である。また、特殊な菌を使うのではなく地域に住み着いていた土着菌を使うので、その菌が堆肥の中で生き続け地域のほ場に帰っていったとき活躍すると思われる。落ち葉は、副資材というよりも発酵促進剤的な働きが強い。
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