シジュウカラやヤマガラなどが利用できる巣箱をかけました。巣箱の入り口の大きさは3㎝です。
冬の間も下見のため巣箱に出入りする鳥がいるかもしれません。入り口の下側にひっかいたような爪跡がついていれば、鳥が出入した証拠になるそうなので、作業日にチェックしましょう。
●巣箱をつくろう
1 雨が入らないようにする。また、入った水が排水されるように、水抜き穴をつくる。
2 入り口に止まり木をつけない。外敵の足がかりになる。
3 ペンキなどは塗らない方がよい。ただ、マジックで少々文字や絵をかいても大きな影響はないようである。人工物への営巣例も多くあるので、着色しても時間をおけば大丈夫と思われる。
4 屋根を開閉式にすると観察や掃除がしやすくなる。ただし、カラスやネコがあけてしまうことがあるので、これらの外敵の多いところでは、木ねじで止めてしまうほうがよい。
北野光良「町の野鳥から自然を見る」(内山裕之編『新 生物による環境調査事典』170頁、東京書籍、2012年)
●巣箱をかけよう
1 鳥は、繁殖期(3月~7月)に入る前から巣をつくる場所の下見に何度もやって来るので、巣箱は冬の間にかけるようにする。
2 巣箱をかける場所は、木の幹などのしっかりしたところを選び、2~3mの高さにかける。巣箱の前方が開けているところがよい。
3 取りつけはシュロ縄などを使い、針金などで木にダメージを与えないように配慮する。
4 外敵が近づきやすくなるので、巣箱をかけるとき枝に載せないようにする。
5 入り口が地面に対して垂直かやや下向きになるようにすると、雨水が浸入しない。
6 池や川などのすぐ近くは湿度が高く、適さない。
7 他人の土地に設置する場合は、必ず許可をもらう。
北野光良「町の野鳥から自然を見る」(内山裕之編『新 生物による環境調査事典』170~171頁、東京書籍、2012年)