市民の森保全クラブ、24年度最後の活動日です。参加者は江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名。
協定エリアの枯死木3本の伐採
コナラ(R5-94)
コナラに穿入したカシノナガキクイムシの孔道と幼虫室(蛹室)
皆伐・更新エリアの下刈り
北向き斜面の下刈り
排水溝泥上げ、一部にU字溝を使う
ナメコ原木を遮光ネット下に移動
入山沼下西縁水路を埋める落葉掻きだし、橋板復旧
※なめこの自然栽培・原木栽培法(長木)(『株式会社キノックス』HP)
原木なめこは、秋の味覚として古くから賞味されてきました。今でこそ栽培は減少し、店頭にならぶほとんどが菌床なめこですが、深山の新鮮な環境で育ったなめこは、品質、持味等の点で菌床なめこの及ぶ所ではありません。原木栽培は、発生年限が長く省資源的であり、また失敗も少ない等のメリットが多く、今後とも継続して栽培したいものです。
秋、紅葉の頃から、春、新芽が出る頃までに伐採します。なめこは、木口面からも良く発生するので、玉切りの長さは一定の必要はありません(長さ1~2m、太さ10~25cm位が管理上適当)。また伐根を利用するのも一考かと思われます。
【伐根の場合】伐根は翌春の五月頃か、一夏経過した秋頃、萌芽のないのを確認して接種します。接種方法及び数は、前記に準じますが、多めの方が無難です。尚、伐根は、乾燥し易いので、接種後、下枝やササ等で必ず日覆いをしましょう。
【伏込み場の選定】本栽培の伏込み場は、一般に榾木作りと発生を同一場所で行うことが多いので選定が重要です。 やや通風があり、湿度が幾分多めの、水はけの良い、比較的明るい場所が理想です。(低地…北~北東の傾斜地で雑木林、針葉樹林。奥地…南面の傾斜地を用い、大木樹林は避けます。)※日光の全く差し込まないじめじめした所は、菌糸の伸長が遅れるばかりでなく、雑菌に侵され易いので注意しましょう。
6、榾場の管理
平坦な温暖地では、害菌の侵入を受けやすいので、雑草の刈払いや、天地返しをして通風をはかり、榾木がムレないようにします。天地返し(表裏反転)は菌糸の繁殖を均一にする目的で、秋までに1~2回行います。なお榾木自体の重みや、落葉の堆積等で榾木が徐々に、土中に埋もれることもあるので、発生期前に榾起します。この作業は、7月末までに行います。
7、発生 なめこの発生は、秋、気温が16℃以下になると、極早生種から発生しはじめ、徐々に早生種、中生種と発生して、5℃以下になる頃終了します。植菌後、初秋に種駒の周囲には、少々発生が見られますが、本格発生は2夏経過してからです。3~5年目が最盛期で、その後漸減して、榾木の太さにもよりますが、通常8~9年で寿命が終わります。
8、収穫 なめこの収穫のポイントは、傘の開かない、つぼみのうちに採取することですが、一ヶ所からまとまって発生する傾向があるので、傘の直径が10~15mm前後のものが多い時に株のまま採取します。発生期間中、榾木を動かしたり移動したりすると、発生が止まることがあるので、注意が必要です。