岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2025年03月

枯死木伐採、林床草刈り、水路作業 3月30日

市民の森保全クラブ、24年度最後の活動日です。参加者は江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名。

協定エリアの枯死木3本の伐採
コナラ(R5-94)
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コナラ枯死木
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かかり木になったいたアカマツ枯死木(№884)
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かかり木は「元玉切り」で伐採しました。

コナラに穿入したカシノナガキクイムシの孔道と幼虫室(蛹室)
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皆伐・更新エリアの下刈り
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北向き斜面の下刈り
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岩殿C地区沢寄りに集めていた伐採残材片付け
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排水溝泥上げ、一部にU字溝を使う
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ナメコ原木を遮光ネット下に移動
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入山沼下西縁水路を埋める落葉掻きだし、橋板復旧
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原木なめこは、秋の味覚として古くから賞味されてきました。今でこそ栽培は減少し、店頭にならぶほとんどが菌床なめこですが、深山の新鮮な環境で育ったなめこは、品質、持味等の点で菌床なめこの及ぶ所ではありません。原木栽培は、発生年限が長く省資源的であり、また失敗も少ない等のメリットが多く、今後とも継続して栽培したいものです。
秋、紅葉の頃から、春、新芽が出る頃までに伐採します。なめこは、木口面からも良く発生するので、玉切りの長さは一定の必要はありません(長さ1~2m、太さ10~25cm位が管理上適当)。また伐根を利用するのも一考かと思われます。
【伐根の場合】伐根は翌春の五月頃か、一夏経過した秋頃、萌芽のないのを確認して接種します。接種方法及び数は、前記に準じますが、多めの方が無難です。尚、伐根は、乾燥し易いので、接種後、下枝やササ等で必ず日覆いをしましょう。
【伏込み場の選定】本栽培の伏込み場は、一般に榾木作りと発生を同一場所で行うことが多いので選定が重要です。 やや通風があり、湿度が幾分多めの、水はけの良い、比較的明るい場所が理想です。(低地…北~北東の傾斜地で雑木林、針葉樹林。奥地…南面の傾斜地を用い、大木樹林は避けます。)※日光の全く差し込まないじめじめした所は、菌糸の伸長が遅れるばかりでなく、雑菌に侵され易いので注意しましょう。
6、榾場の管理
平坦な温暖地では、害菌の侵入を受けやすいので、雑草の刈払いや、天地返しをして通風をはかり、榾木がムレないようにします。天地返し(表裏反転)は菌糸の繁殖を均一にする目的で、秋までに1~2回行います。なお榾木自体の重みや、落葉の堆積等で榾木が徐々に、土中に埋もれることもあるので、発生期前に榾起します。この作業は、7月末までに行います。
7、発生  なめこの発生は、秋、気温が16℃以下になると、極早生種から発生しはじめ、徐々に早生種、中生種と発生して、5℃以下になる頃終了します。植菌後、初秋に種駒の周囲には、少々発生が見られますが、本格発生は2夏経過してからです。3~5年目が最盛期で、その後漸減して、榾木の太さにもよりますが、通常8~9年で寿命が終わります。
8、収穫 なめこの収穫のポイントは、傘の開かない、つぼみのうちに採取することですが、一ヶ所からまとまって発生する傾向があるので、傘の直径が10~15mm前後のものが多い時に株のまま採取します。発生期間中、榾木を動かしたり移動したりすると、発生が止まることがあるので、注意が必要です。

ミョウガ植え付け 3月28日

岩殿では6時過ぎに雨はあがっていたようですが、市民の森保全クラブの活動は休みにしました。新井さん、江原さん、細川さんは雨あがりの岩殿C地区でそれぞれ作業をしました。
ミョウガ植え付け
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アライグマの足跡、イノシシの掘り起こし
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コブシ、アセビの花
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フキノトウ、カワヅザクラ
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枯死木伐採・下刈り・C地区作業 3月23日

市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブの活動日。参加者は新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木庭さん、小松さん、鳥取さん、新倉さん、平井さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの13名。

「市民の森」里山保全協定エリア内の枯死木伐採
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更新・皆伐エリアの下刈り
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岩殿C地区の作業
・ミョウガを育てるエリア追加
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・排水溝泥上げ
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・新しい薪割り機
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・岩殿1386
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岩殿H地区奥の泥濘み対策にエキスパンドメタル(穴あけ状金属板)を敷いてみました。 
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枯死木伐採、下刈り、皮むき、焼き芋 3月21日

市民の森保全クラブ活動日。参加者は江原さん、金子さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、渡部さん、Hikizoneの7名。
 K:「市民の森」里山保全協定エリア(東松山市・市民の森保全クラブ)
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枯死木伐採(K-2・K-3・K-4)
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皆伐・更新エリアの下刈り
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C1~4写真
※日本森林技術協会『低密度植栽技術の導入に向けた調査委託事業報告書』(林野庁、2019年)204頁
※日本森林技術協会『スギ・ヒノキ・カラマツにおける低密度植栽のための技術指針』(林野庁、2020年)12頁

スギ丸太の皮むき
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焼き芋
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作業道に根返り木 3月17日

市民の森の作業道に倒伏したヤマザクラがありましたが、公園のパトロールにきていた松下さんがチェンソーでクルマが通れるようにしてくれました。ありがとうございました。
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谷津と林床の作業 3月14日

市民の森保全クラブ活動日。参加者は新井さん、江原さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikzineの10名。
岩殿C地区の排水路を埋めていた伐採残材の掘り出し、移動は今日で一区切りとし、しばらく手をつけずに雨水の状態をみて調整することにします。
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3月17日
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1月11日に岩殿C地区無名沼イ号下の日当たりのよい育苗区画から市民の森の落葉堆肥枠に移していたコナラを枠内に植えつけました。何本もあるので、ナラ枯れ枯死木伐採後の林床でどのように育っていくのか比べてみます。
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C地区育苗区画
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1月11日
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尾根の道の四阿のヤマザクラに懸かっていた枯れ枝を地面に落しました。
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薪棚の屋根変更 3月11日

厚手のシートで屋根を作り直し、薪棚に載せました。
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12月21日の落葉掃きイベント時に、落葉堆肥箱に入れきれずに收草袋に詰めたままになっていた落ち葉を堆肥箱に入れました。
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ホダ場に遮光ネット設置 3月9日

市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブ活動日。参加者は江原さん、金子さん、木庭さん、木谷さん、小松さん、鳥取さん、新倉さん、平井さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、Hikizineの12名。C地区奥のキノコのホダ場に遮光ネットを設置しました。
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伐採端材で埋まっていた排水溝を復元する作業。今日は奥まで軽トラが入れるようにU字溝と土管を けました。
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午後、新設の薪棚が倒れたので、起こして薪を積み直しました。
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ホダ木移動、橋板交換、伐採、草刈りなど 3月7日

市民の森保全クラブ活動日。参加者は新井さん、江原さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名。3~5日に雨や雪が降りました。降水量は岩殿C地区で50㎜ほどです。
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[蒸気圧?⇒「富士山の山頂でご飯がおいしく炊けないのはなぜ?」(『リケラボ』2024年10月28日記事)]
2月末に干上がっていた無名沼ロ号にも水が溜まっています。
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この間のナラ枯れ枯死木伐採により、キノコのホダ木置き場に直射日光がさすようになったのでホダ木を移動し、一部に遮光ネットをかけました。
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ボッシュ林と岩殿C地区との間の沢の木橋の橋板を交換しました。
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ホダ木置き場近くの斜面の枯死木を1本伐採しました。
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21年1~3月に皆伐し、11月に拾ってきたどんぐりを直播きした皆伐・更新エリアの篠刈りをしました。
(⇒1月8日10日11日15日3月12日などの記事)
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林床におけるコナラ実生の生存と形態
亀山章編『雑木林の植生管理~その生態と共生の技術~』(ソフトサイエンス社、1996年)
松田こずえ「第2章第7節 コナラの種生態」(69~77頁)
7-4 林床における実生の生き残り
 林床に落下するドングリの数は年によってまちまちであるが、それらはどのような運命をたどるのだろうか。ドングリは貯蔵養分に富むのでネズミ、リス、鳥などの動物の格好の食料となる。落下したドングリのほとんどがそれらの動物に持ち去られ、芽生えとして確立するものはごく少数である。しかし一方で、動物によって貯蔵されたドングリがそのまま忘れられて実生が成立してくる場合もある。捕食者が種子散布者として機能していると考えられる。それらの大型の捕食者の数は林の周囲の環境に影響されるが、筆者の調べた都市近郊の残存林では大型の捕食者による被害は小さかった。代わりにドングリの内部に寄生する昆虫類やカビなどによって、定着する以前に死亡するドングリが多かった。これは捕食者の間で相補的な関係があることを示すのかもしれない。

コナラの種生態75頁

 動物に食われることなく確立できた実生は独立栄養の段階に入る。この時期に実生が生き残るか否かは何に左右されるのだろうか。筆者の調べた雑木林では、ある年に成立した実生は4年後におよそ60%に減少した。調査を始める前には下草刈りや落葉かきなどの手入れが行き届いていたために低木層は疎で、8月に相対照度は平均で4%程度であった。死亡した個体は生き残った個体に比べて、最初の実生高がより小さく、生育場所の相対照度はより低く、また葉の被食率はより大きいという傾向が認められた。成長の悪い個体は毎年1つのシュート(1本の茎と数枚の葉よりなる)を積み重ねていくのみで、その結果1本の幹をもつだけであるが(図6、Aタイプ)、幾分元気な個体では、分枝して複数のシュートを形成する。林外の明るい所で生育したコナラの実生の場合には、枝の頂点の芽からでたシュートが他の芽からでたシュートよりも太く長く成長して上へ上へと伸びていくのだが、暗い林床では主幹と側枝の区別がはっきりしなくなり、各々の枝が横方向に広がる傾向が強くなる。結果として各々の葉が上の葉の陰になることなく、より多くの光を受けられるようになる(図6、B、BSタイプ)。分枝した個体では5年目で高さ約30㎝、分枝しない個体では約20㎝に達した。
 一方、放置後に時間が経って低木層が繁茂した雑木林で行われた調査では、実生が成立後3年のうちに全滅した。低木層を除去した場合には実生の生存率が上昇する。また、放置後しばらく経ち、地上10㎝の相対照度が3%位の林床では、成長は非常に悪いが5年生くらいまでの実生は比較的多く見られる。林縁から林内に向かって、明るさの傾度にそって実生の成立状態を調査した例では、林内で林床の相対照度が5%を下回る地点でも、㎡当たり数本の10~20年生の稚樹が生育していた。これらのことから、雑木林の林床で照度が3~5%程度であれば少なくとも数年間は実生の生き残りが可能のようである。それらの実生は、なんらかの原因で林冠が空いて光条件が好転した場合、次世代の林冠木となる可能性を持っている。林齢が高くなり萌芽力が衰えてしまった雑木林では、このような前生稚樹によって更新を図ることも考えられよう。(74~75頁)

谷津のマルバヤナギの伐採 3月2日

市民の森保全クラブの活動日は3月も毎週2回、日曜日・金曜日とします。今日の参加者は江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、佐々木さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、Hikizineと斉藤さん(坂戸市)の10名でした。

江原さん、細川さんが北側斜面の下刈り、木庭さん、斉藤さん、新倉さん、丸山さんが南側斜面(皆伐・更新エリア)でコナラ稚樹を覆って被圧しているアズマネザサや低木性樹種を除去する刈り出し作業を鎌を使って行いました。
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 ※「北側」の役割
  『横浜市森づくりガイドライン』(横浜市環境創造局みどりアップ推進課、2013年3月)105頁
 北側斜面は日当たりが悪く、植物の生育には不適であると思われがちですが、土壌中の埋土種子が良好な状態で保全されており、植生の復元に高いポテンシャルをもっていることも多いほか、樹木一本の単位でも、直射日光があたらず温度変化の少ない北側を好む生物が多くなっています。
 落葉の中で越冬する昆虫などは樹木の北側の根元を利用することから、落ち葉かきの際に、北側の根元周りの落ち葉をかき残すなどの配慮があるとよいでしょう。また、巣箱を設置する際も、北側に設置することで巣箱内の温度上昇を防ぎ、好適な環境を創出できます。

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 ※稚樹の刈出し
  広葉樹用材林の育て方(岐阜県森林科学研究所、2000年3月) 目次
◇放置された伐採跡地には、多くの種類の樹木稚樹やササ、草本植物が生育し、激しい生存競争を繰り広げています。この競争の中で、被圧によって枯れていく有用樹種の稚樹も少なくありません。このような群落で有用樹種を育成するため、その生育を阻害するものを除去することを「稚樹の刈出し」といいます。(14頁)
◇稚樹の刈出しは、天然更新した稚樹と雑草木とが競合している更新初期に行う作業です。その目的は、実生で更新した有用樹種の稚樹の生存率を高くすることとその成長を促進することにあります。
◇稚樹の刈出しは、有用樹種の稚樹が雑草木の被圧により衰弱しないうち(更新後あまり年数が経過しないうち)に行います。
◇手鎌を用いて、有用樹種の稚樹を被圧する雑草木を刈り払います。(6頁)

G地区のマルバヤナギの伐採、玉切りは金子さん、木谷さん、佐々木さん、鳥取さんでしました。
2月28日に切り残した双幹のGー6と新たにG-8、G-9を伐採しました。
G-6
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G-9
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G-8
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