岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2023年11月

刈払機の部品交換・修理 11月28日

STIHLの刈払機の割れたデフレクターを交換し、スターターロープの不具合を修理しました。
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市民の森保全クラブの物置にある刈払機は全て使えます。
型番が4桁の古い機種は大切に使いましょう。


定例活動日④:ナラ枯れ枯死木伐採 11月26日

最後にナラ枯れ枯死木(R5-24)を伐採しました。
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高所での特殊伐採(ロープ高所作業)は安全なしには成立しません。樹上と地上の作業者の安全対策が全ての土台です。全林協の『2023年版 ロープ高所作業(樹上作業)特別教育テキスト』を利用して「なぜその作業方法か」「なぜ危険か」、作業者全員で共有しましよう。

定例活動日③:ナラ枯れ枯死木の枝下し、サクラ枯死木伐採 11月26日

11月3日に実施したナラ枯れ枯死木(R5-24)のリギング作業の続きです。コナラ枯死木の枝下しをし、隣にあるサクラ枯死木の伐採を先にしました。
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定例活動日②:中腹のナラ枯れ枯死木伐採 11月26日

作業エリア南向き斜面の中腹にある昨年度のフラス木(R4-138)が今年になって枯死したので芦田さんが伐採しました。
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定例活動日①:トラップ整理、落葉堆肥の袋詰め 11月26日

市民の森保全クラブ、11月最後の定例活動日。参加者は芦田さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの13名。
カシナガトラップをつけているコナラの木が1本残っていたので、渡部さんが取りはずしました。
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持ちかえって洗ったものをフレコンバッグに詰めています。全部合わせると嵩張るので置き場を移動します。

イベント会場ににある落葉堆肥箱の堆肥の袋詰めが終わりました。イベント参加者(幼児を除く)に1袋充て配布します。
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南向き斜面下の作業道近くに設置している2箱は腐ってきたので取り換えます。

今日は焼き芋は中止しました。
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焼き芋にするサツマイモやおいしい焼き芋の作り方については昨年のブログに記事が多数ありますので「焼き芋で検索」してみて下さい。「サツマイモ購入(22年10月25日記事)」、「おいしい焼き芋の焼き方(ネットから)(10月29日記事)」、「焼き芋の歴史(12月27日記事)」などあります。放射温度計を購入する計画もありましたが、焚き火で燠[おき]を作ってから低温でじっくり焼くことができるようになってきたので、温度計はなくてもおいしい焼き芋が23日のイベントでは参加者に提供できそうです。

落葉掃きイベント準備 11月24日

市民の森保全クラブ会員有志に呼びかけて、12月23日(土曜日)に実施する市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブ共催のイベント『落ち葉を掃いて焼き芋を食べよう』の準備作業をしました。落葉掃きフィールドの暫定範囲のテープ張り、伐採すべき枯死木チェック、落枝の片付け、落葉堆肥の袋詰めなどし、今季初の焼き芋をしました。参加者は芦田さん、新井さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、新倉さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの9名です。
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堆肥を詰めた土嚢袋が53できました。

車堀公園の裾刈り 11月23日

10月10日に刈り残した市野川右岸の道路下の裾刈りをしました。
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クズ、カナムグラが繁茂していました。クズは鎌で根切りをしました。

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ブルーベリー園草刈り 11月22日

児沢のブルーベリー園の草刈りをしました。
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作業道下の裾刈り 11月20・21日

市民の森作業道の植物調査枠部分の裾刈りをしました。日当のよい南向き斜面で、放置するとどう変化していくか注目してきた部分です。クサギ、クワ、アズマネザサ、クズ、カナムグラ、イノコズチ、ヤブミョウガなどが生えていました。

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クサギは樹高が5mを超えるものがありました。

岩殿グループ写真館(2023.11.19)① 11月20日

岩殿谷津田自然くらぶ主催で11月19日、秋の自然観察会を実施しました。11月15日のコース下見時の写真と併せてご覧ください。
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見晴らしの丘から雪化粧の富士山が見えました。
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ヤクシソウ(キク科)
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センブリ(リンドウ科)
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アケボノソウ(リンドウ科)
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奥日光・戦場ヶ原

アラカシ(ブナ科)
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シラカシ(ブナ科)
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さいたま市

ヤマコウバシ(クスノキ科)
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カツラ(カツラ科)
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ヒヨドリジョウゴ(ナス科)
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ヤマノイモ(ヤマノイモ科)、スズメウリ(ウリ科)
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センダン(ビャクダン科)
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岩殿グループ写真館(2023.11.19)② 11月20日

マメガキ(カキノキ科)
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セイタカアワダチソウ(キク科)
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カントウヨメナ(キク科)
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キッコウハグマ(キク科)
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ガガンボ(ガガンボ科)

ヤブミョウガ(ツユクサ科)
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ツチグリ(ツチグリ科)
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ニクイロババヤスデ(ババヤスデ科)
ヤスデについて ヤスデは多足類の中で最も歩肢の数が多くムカデ同様、頭部と胴節で構成されています。ムカデとの大きな特徴の違いは胴節から二対の歩肢が生えることと食性です。ムカデが肉食性なのに対してヤスデは朽木や枯葉、腐葉土などを接食する植食性です。ムカデに比べて歩行速度も遅く捉えることも容易です。外敵からの防御方法として丸まることと臭気のある分泌液を分泌することです。本来は敷地などの石下やブロックの下、倒木の裏などの湿気のある場所でひっそりと暮らしていますが繁殖期になると大量のヤスデが発生します。梅雨の時期などに溺死を防ぐため高いところに上る習性があるため、建物の基礎を伝って室内に侵入される被害が出ます。
ニクイロババヤスデ(YouTubeの『夢みるドリー』チャンネル)  1:10 
 


岩殿谷津田自然くらぶ観察会 11月19日

見晴らしの丘から富士山や奥日光の山々が見られる快晴の空の下、岩殿谷津田自然くらぶの自然観察会を市民の森、石坂の森、青木ノ入、入山谷津で実施し、晩秋の岩殿丘陵、谷津の風景を満喫しました。参加者は18名でした。
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トラップ・チップ片付け、草刈り 11月18日

金曜日が定例活動日でしたが、雨で中止となったので今日、作業を実施しました。参加者は江原さん、木谷さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの5名です。昨日の鳩山アメダスの日積算雨量は35㎜でした。
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無名沼ロ号
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江原さん、細川さん、鷲巣さんでイノシシに破られた收草袋を移動して、チップにシートをかけました。
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園路沿いに設置したカシナガトラップ。見逃して取りはずしていないものが9基あったので鷲巣さんが回収し、江原さんと自宅で清掃することになりました。ありがとうございます。
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江原さん、木谷さんが活動エリアの林床の草刈り、Hikizineは作業道下の裾刈りをしました。
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作業道下の裾刈り。日当のよい場所はクズが繁茂しています。今日は草刈り機を使いましたが、後日、鎌・刈り込み鋏で根切りします。
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クズの根切り:クズは樹木やススキなどを覆い尽くすほど繁茂するので制御する必要がある。地際でつるを切除してもすぐに再生してくるし、根を抜き取ることも困難だが、刈り込み鋏等を用いて地表下約5㎝で主根を切断すれば再生してくることはない(『生物多様性緑化ハンドブック』296頁)。

岩殿グループ写真館(2023.11.15)③ 11月17日

ガマ(ガマ科)
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ヒロハホウキギク(キク科)
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北アメリカ原産

ヒメジソ(シソ科)
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ヤナギイノコヅチ(ヒユ科)
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クヌギハケタマフシ
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クヌギハケタマバチ(タマバチ科)
オスとメスがいる両性世代とメスだけの単性世代を交互にくり返す。成虫の姿、虫こぶの形やつくられる部位は2つの世代で異なる。
クヌギハケタマバチ
クヌギハケタマバチが初夏にクヌギの葉裏に産卵し、その幼虫がクヌギハケタマフシと呼ばれる虫えいを作る。虫えいは9月下旬頃落下し始め、11月頃クヌギハナカイメンタマバチ(全て♀)が羽化し、成虫で越冬する。クヌギハナカイメンタマバチは春先にクヌギの雄花に産卵し、その幼虫がクヌギハナカイメンフシと呼ばれる虫えいを作り、そこから羽化する成虫をクヌギハケタマバチ(♂♀がいる両生世代)と呼ぶというややこしい関係がある。(『柏の葉の野鳥 Homepage』の「クヌギハケタマバチ(クヌギハナカイメンタマバチ)」)
タマバチの世代交番(井手竜也さんの『TAMABACHI JOHO-KAN』)

セスジツユムシ(キリギリス科)
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ヒロヘリアオイラガ(イラガ科)
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アオマツムシ(マツムシ科)
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♂はハネに茶色の部分がある
明治頃帰化した外来種

ツヤアオカメムシ(カメムシ科)
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岩殿グループ写真館(2023.11.15)② 11月17日

カラスウリ(ウリ科)
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ノササゲ(マメ科)
21621

アオツヅラフジ(ツズラフジ科)
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ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
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ヤマノイモ(ヤマノイモ科)、オニドコロ(ヤマノイモ科)
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チゴユリ(イヌサフラン科)
21625

センニンソウ(キンポウゲ科)
21626

サルトリイバラ(サルトリイバラ科)
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コボタンヅル(キンポウゲ科)
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岩殿グループ写真館(2023.11.15)① 11月17日

秋の自然観察会(11月19日)のコース下見での写真です。
ヤクシソウ(キク科)
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コウヤボウキ(キク科)
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センブリ(リンドウ科)
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ノハラアザミ(キク科)
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アキノキリンソウ(キク科)
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キッコウハグマ(キク科)
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アノダキャンデーカップ(アオイ科)
21615

コウヤボウキ(キク科)、テーダマツ(マツ科)
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テーダマツ(マツ科)
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オトコヨウゾメ(ガマズミ科)
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イノシシの掘り返し 11月16日

イノシシの採食行動。岩殿C地区の奥のホダ場に向かう「芦田道」がイノシシに掘り返されて一晩で無残な姿に。地面を鼻先や前足で地面を掘り、餌になるものを探しているのでしょう。大型のオスでは70㎏程度のものまで鼻や頭で押し上げられるそうです(←森林総研鳥獣害研究チーム「イノシシの生態」など)。
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茶園における掘り返し被害の現状と対策(静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センター、2016年3月)
静岡県1頁静岡県2頁

静岡県3頁静岡県4頁

※石川圭介「イノシシによる茶園の掘り返し被害と土壌動物の関係に関する予備的調査」(『静岡県農林技術研究所研究報告』第10号、2017年)
 イノシシ(Sus scrofa)による被害の一つに、掘り返しによる人の生活・生産機構の毀損がある。田畑の畦畔や法面が崩されるといった被害は作物が食害されないため、農林水産省が集計している被害額・被害面積などの統計データに反映されず、量的実態も把握できていない状況にある。しかしながら、これらの被害は農業の生産基盤を壊す点で重大な問題であることが指摘されている。
 掘り返しの場所は様々で、田畑に限らず、公園やゴルフ場、墓地、学校の校庭などで確認されているが、その原因はほとんど解明されていない。
 静岡県では茶園の法面が大規模に掘り返される被害が発生している。特に法面のような傾斜地の掘り返しは土壌の流亡を招きやすく、茶園の法面の崩れは乗用摘採機の利用を妨げ、安全性や農作業の効率にも悪影響を与えている。Pavlov and Edwardsは土壌中の餌に執着した野生化ブタは 1 回の餌探査で 1.4m2から 150m2の土を掘り返すと算定しており、茶園の掘り返しについて、農家はミミズ類(Oligochaeta spp.)が目的であると推察している。
 イノシシは雑食性であるが、あくまでも植物質を中心とした食性であり、1970 年から 2013 年の間に公表された食性に関する論文 145 本をレビューしたBallari and Barrios–Farciaによれば、量的には 9割を植物質に依存していると報告されている。おおむね日本国内のイノシシの食性に関する調査報告も同様である。これら食性に関する研究の大部分は糞および胃内容物による調査であるため、ミミズなどの消化されやすい食物は過小評価されるという指摘もあるが、植物質を主要な食べ物とするイノシシが、ミミズを目的に茶園の法面を大規模に掘りかえすものなのか、疑問が残る。
 イノシシが法面を掘りかえす理由が分かれば、被害発生時期の予測や、餌資源の除去等により被害の軽減が可能になると考えられる。そこで、本調査では茶園における掘り返し被害の状況調査と法面の土壌動物の調査を実施した。
※林典子・高山夏鈴・吉永秀一郎・小泉透「市街地周辺林地に生息するイノシシにおける採食場所の土壌特性」(『森林総合研究所研究報告』第20巻4号、2021年12月)
要旨 近年、中・大型野生哺乳類が人間の生活空間の近くで暮らし、時には市街地にまで一時的にあるいは継続的に進出することが問題となっている。市街地に出没する前段階である市街地周辺の山林で、野生動物がどのような環境を利用しているのかを解明することにより、事前に効率的な対策を行うことが可能となる。本研究では、近年とくに市街地への出没が頻発するイノシシを対象とし、市街地周辺の山林でどのような環境を採食場所として利用しているのかについて調査を行った。2018年7月から2019年8月まで30台のセンサーカメラによりイノシシの行動をビデオ映像として記録するとともに、その地点における土壌および植生に関する環境調査を行った。イノシシの採食行動が撮影された頻度を目的変数とし、土壌や植生に関する13の環境変数を用いて一般化線形モデルにあてはめ、効果が高い要因を求めた。その結果、春から秋にかけて土壌硬度が低い環境が選択される傾向が認められたが、採食場所は季節によって変化することも明らかになった。糞内容物からも季節に応じた食物が利用されていることが示唆された。市街地に隣接する森林では、本調査地のように、イノシシが採食場所として選好する環境が存在することも多く、イノシシの生息拠点となる可能性がある。市街地にイノシシを進出させないために、周辺の森林では土壌環境に基づいて市街地へのイノシシの進出リスクを事前に予測し、個体数管理、環境改善、フェンスの設置などの対策を早期に実施する必要がある。
4.考察 ……本調査地のイノシシは主に春から秋にかけて、モザイク状に混在する多様な植生環境を季節に応じて利用することで、多様な餌を得ていると考えられた。また、イノシの採食様式は歩き回って嗅覚で探知する探索型であるため、効率的な採食を行うためには土壌環境の選択は重要であることが明らかになった。イノシシが好む柔らかい土壌環境や多様な植生環境は、市街地から離れた造林地よりも市街地に近い森林林縁部に多く存在する可能性がある。特に、本研究を行った東京都八王子市周辺では、西側山林はスギやヒノキなどの針葉樹の造林地が多く、また関東ローム層を母材とする厚く軟らかい土壌をもつ東側の緩やかな丘陵地に比べて西側山林の土壌は硬い傾向がある (Fig. 4、産業技術総合研究所地質調査総合センター 2019) 。したがって市街地に隣接する森林は、イノシシの生息拠点となる好適な採食場所を備える可能性があることが示唆された。しかし、採食場所としてほとんど利用されなかった冬季には、市街地へ進出する個体も出てくるかもしれない。今後、より広域スケールで市街地周辺のイノシシの行動を解析する必要がある。また、市街地周辺の森林では、土壌環境などの情報をもとにリスクを事前に予測し、個体数管理の強化や環境整備、防護柵設置などの対策を早期に実施するべきである。
  市街地周辺林地に生息するイノシシにおける採食場所の土壌特性_1市街地周辺林地に生息するイノシシにおける採食場所の土壌特性_2
  市街地周辺林地に生息するイノシシにおける採食場所の土壌特性_3市街地周辺林地に生息するイノシシにおける採食場所の土壌特性_4

自然観察会(19日)コース下見 11月15日 

19日に実施する秋の自然観察会のコース下見を6名で実施しました。
チラシ

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森昭彦『庭時間が愉しくなる雑草の事典』(SBクリエイティブ、2023年4月)
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岩殿F地区③の草刈り・裾刈り 11月12日

岩殿F地区③の②側を列状に刈り、作業道寄りのスイス積み周囲の草刈りをし、作業道下の斜面の裾刈りをしました。
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ヌカキビ(イネ科)
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裾刈りの前後
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クサギ(シソ科)、クズ(マメ科)、イノコヅチ(ヒユ科)、アズマネザサ(イネ科)など刈り取りました。

作業道から谷底が見えるように作業していきます。
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岩殿F地区②の草刈り 11月11日

岩殿F地区の②の草刈りをしました。ここも「日当たりのよい湿地」の候補地です。
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谷の道のナラ枯れ枯死木調査・トラップ片付け 11月10日

市民の森保全クラブ定例活動日。お昼頃から降雨の予報がある中で、雨が降りだすまでにできることをしようと活動を始めました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、小松さん、新倉さん、鳥取さん、細川さん、丸山さん、渡部さん、Hikizineの12名。
江原さんが軽トラを尾根の道にあげて、金子さんと3日に玉切りした伐採木をC地区に下ろしました。
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入山沼からの園路・谷の道沿いのナラ枯れフラス木と枯死木にテープを巻きました。青色のテープを2本巻いているのが枯死木です。
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今年度はナラ枯れ枯死木の伐採だけでなく、フラス木についても伐採の候補にして選定します。
伐採したものは玉切りにし、軽トラが入れる場所のものは速やかに搬出・割材して処理します。
※松本薫「ナラ枯れ被害木の伐採・搬出による近接木の被害遅延の可能性」(『日本緑化工学会誌』48巻1号、2022年)
摘要:関東南部の丘陵地に位置するさいたま緑の森博物館では、2020 年にナラ枯れ被害が確認され、2021 年 10 月には ha あたり25 本の被害があった。被害は全てコナラであり、胸高直径が大きいほど、また、周辺 15 m のナラ枯れ量(ナラ枯れ被害のあるコナラの胸高断面積合計)が多いほど被害割合が高まる傾向となった。2021 年 1〜3 月に行われた単木処理の効果について、周辺15 m のナラ枯れ量を比べたところ、伐採・搬出処理の株は無処理のナラ枯れ発生木よりも少ない量になっていた。これらから、ナラ枯れ被害の集中分布する箇所で単木的な対策を行うことで被害割合を減らし、近接木の被害を遅延する効果が期待できる。
4. おわりに
緑森で発生しているナラ枯れはコナラ中心の被害であり、その被害規模は激害地にあたる。ナラ枯れ被害の集中域で伐採・搬出処理を行うことにより、周辺 15 m のナラ枯れ量が減少し、近接木の被害割合を低める可能性が示された。単木処理では枯死木の処理が最も優先されるが、危険排除のために穿入生存木の処理も必要となる場合がある。その際、被害の集中域となることを回避したいエリアでは、周辺のナラ枯れ量を減らすという視点から伐採木の選定を行うべきである。

舗装園路に残されていたペットボトルトラップ、カシナガトラップを取りはずしました。トラップは会員宅で洗浄します。
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テーブル材として使うクヌギの皮むきや活動エリアの下草刈りもしました。
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岩殿F地区①の草刈り 11月9日

岩殿F地区の無名沼ロ号下の①の草刈りをしました。
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無名沼ロ号からの漏水を放置して、「日当たりのよい湿地」化を試行しています。

キツネノマゴ(キツネノマゴ科)
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F地区上段の草刈り 11月8日

岩殿F地区上段の草刈りをしました。ハンマーナイフモアが故障して使えなくなったので、草刈り機でチガヤとスゲを刈りました。
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スギの花 11月7日

市民の森の裸子植物ではテーダマツ、アカマツが代表的なものですが、入山沼から入る園路「谷の道」の民地との境界側にスギが生えていて、スギの花の観察がしやすい場所があります。
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雄花穂[ゆうかすい]
 雄性胞子嚢穂[ゆうせいほうしのうすい]。葯[やく]の集まり。春早く花粉を飛ばします。
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雌花穂[しかすい]
 雌性胞子嚢穂[しせいほうしのうすい]。鱗片は種鱗と包鱗が合着したつくりになっています。球果 [きゅうか]はその年の秋遅く熟します。
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  ※マツやスギでは、胞子囊穂を「球花」、受精後の熟した雌性胞子嚢を「球果」と呼んでいます。

この先行き止まり掲示 11月5日

作業道に「この先行き止まり 車輌の通行は御遠慮ください」の掲示をしました。
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ヨコヅナサシガメ 11月4日

ヨコヅナサシガメ(カメムシ目サシガメ科)の幼虫で、これから越冬します。中国からの外来種で、市民の森でも普通に見られます。
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ヨコヅナサシガメ(『倉敷昆虫同好会』虫たちの素顔)
奥田恭介「<解説>猎蝽游記〜あなたの知らないサシガメの世界〜」(『寄せ蛾記』177号、2020年5月)[猎蝽(サシガメ)]

ナラ枯れ枯死木のリギング作業 11月3日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizuneの12名。
尾根の道の四阿の近くのナラ枯れ枯死木(R5-24)を鳥取さんがリギングで枝下しをしました。
リギングとはロープ、スリングなどの機材を使って効率よく、株の除去、樹木の解体などを行う伐採技術を意味します。つまり、切った木をロープで吊って下ろす作業技術です。効率良く安全にリギングを行うためには、科学的な理論と技術・技能を上手く組み合わせて取り組むことが求められます。切断する樹木の枝や幹を、ロープを用いてゆっくりと地面に降ろします。重量の見極めはもちろん、切った後に枝がどう振れるかなども危険予知の重要なポイントと言えます(奥田吉春「危険予知能力を高める」『林業現場人 道具と技』19、66頁)。
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ドリフトラインで四阿・ベンチを避けて無事に着地、玉切りして片づけました。


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今期から伐採したナラ枯れ枯死木の抜根を地際から高さ10㎝以下になるように再切断することを徹底します。今日はチェンソー操作のスキルアップも兼ねて近くにある抜根の切り下げをしてみました。




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他にナラ枯れ枯死木とサクラ枯死木も伐採しました。
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※燃料・チェーンオイル補給の手順を決める。オイルキャップ、燃料キャップを同時に外さない。オイルを入れてから燃料を入れる。
 ①チェーンオイルキャップを開け、オイルを補給
 ②燃料タンクキャップを開け、混合燃料を80~90%補給
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※チェンソーメンテナンスのコツ(『小田桐師範が語るチェンソー伐木の極意』)
クラッチ周辺が一番汚れるので、エアークリーナーとガイドバーの溝は毎回クリーニングします。
メンテナンスの時に一番気をつけているのは、最もデリケートで、汚れの影響を一番受ける所から掃除するということです。エアークリーナーやカバーの下などのキャブレター周辺ですね。そして最後は、一番汚れているクラッチ、オイルポンプ周辺などを掃除します。汚れたウェスでデリケートな所を掃除したらどうなるか……(65頁)

作業道運転注意! 11月2日

先月12日に、市民の森に降った雨水が作業道の上を流れて岩殿F地区に落ちている車両の要注意通行箇所の山側をまちづくり公社がユンボで拡幅しましたが、近日、イノシシが餌を求めて土留めに置いていた伐倒木を動かしています。作業道を通る時は車を山側に寄せて運転してください。カラーコーンを追加しました。
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岩殿グループ写真館(2023.10.27)④ 11月1日

ハラビロカマキリ(カマキリ科)
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クヌギエダイガフシ・クヌギエダイガタマバチ(タマバチ科)
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     (宮國晋一さんの『すばらしいドングリの世界』)
いろいろな虫こぶ(九州大学総合研究博物館『昆虫のヒミツ図録
タマバチ科の多くの種は、コナラ属の植物に虫こぶを作り、世代交番をおこなう。世代交番とは、オスとメスのいる両性世代とメスだけの単性世代とを交互に繰り返す現象で、同種であっても二つの世代間でゴールの形成部位や形態、そして成虫の形態も異なる。「なぜ性はあるのか」という生物学の重要問題を考える上で、世代交番という現象は大変興味深い。(図録12頁)
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オオカマキリ(カマキリ科)、クズ(マメ科)、ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
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ルリタテハ(タテハチョウ科)
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ウラギンシジミ(シジミチョウ科)
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ヤスジツユムシ(ツユムシ科) 緑色型の♀
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岩殿グループ写真館(2023.10.27)③ 11月1日

ノササゲ(マメ科)
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スズメウリ(ウリ科)
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シロダモ(クスノキ科)
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ノハラアザミ(キク科)
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ヤマハッカ(シソ科)
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ツルタケ(テングタケ科)
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岩殿グループ写真館(2023.10.27)② 11月1日

ユウガギク(キク科)
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ヒメジソ(シソ科)
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タコノアシ(タコノアシ科)
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カントウヨメナ(キク科)
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アオツヅラフジ(ツヅラフジ科)
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オニドコロ(ヤマノイモ科)
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所沢と野老(所沢市立所沢図書館HP「所沢の市章 所沢と野老」)

所沢とトコロを結び付けるものはなんでしょうか。それは、地名にあります。

「ところさわ」という地名は、文明19(1487)年、室町時代に書かれた『廻国雑記』や、文化12(1815)年に書かれた 『武蔵野話』に見られるように、古くは野老沢と書きました。

地名の由来は、在原業平(ありわらのなりひら)がこの地に寄った時、付近一帯が沢で、トコロが多く自生していたので「ここはトコロの沢か」 と言ったのを伝え聞いて村名としたという説と、アイヌ語が語源であるという説があります。

アイヌ語で沼地・低湿地を意味する「ト・オロ」という言葉と「沢」同じ地形を表す言葉が重なって「ところさわ」と呼ばれていたところに「野老」の字が 当てられたという説です。「ところ」や「とろ」またはこれに近い発音を持つ地名が、「ト・オロ」にあたる地形で数多く見られます。 こちらの説では、在原業平の話は出所が明らかでなく、後世地名の由来を説明するために作られた話としています。

いずれにしても、トコロが自生していたのでしょう。『廻国雑記』には「野老沢といへる所へ遊覧」に行き、

「野遊のさかなに 山のいもそへて ほりもとめたる 野老沢かな」

と詠んだとされています。(K)

野老(『コトバンク』)

岩殿グループ写真館(2023.10.27)① 11月1日

見晴らしの丘から
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ササガヤ(イネ科)
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ガマズミ(ガマズミ科)
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ヤブムラサキ(シソ科)
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コウヤボウキ(キク科)、ヤブコウジ(サクラソウ科)
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コウヤボウキ(キク科)、ガガンボ(ガガンボ科)
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オトコヨウゾメ(ガマズミ科)
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アキノキリンソウ(キク科)
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オケラ(キク科)
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