2023年05月
市民の森保全クラブ第4日曜の活動日。参加者は芦田さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名。東松山市では自治会連合会との共催で市内一斉に「ごみゼロ運動」を実施。保全クラブの活動日と重なりました。
2組に分かれてカシナガトラップの点検と作業道沿いの裾刈りをしました。
木谷さんが18・22・26日に埼玉県農林公園で行われた林業・木材製造業労働災害防止協会埼玉県支部「チェーンソー作業従事者特別教育講習」を受講し、その概要を報告してくれました。また鳥取さんからは重傷者がでた事例について話がありました。林業は「労働災害の発生率が高い」=「危険な産業」(労働者千人あたり1年間に発生する休業4日以上の死傷者数を示す年千人率20.8で全産業の中で最も高い[2019年])で、作業種別にみると伐倒作業が67%を占めています。
……日常的に伐倒に従事していない方々に留意していただきたいことは、格段に経験値が少ないということだ。伐倒者が誰であろうと、木は伐ったなりに倒れるのであって「初心者だからゆっくり倒れてやろう」とか「熱心だから狙い通りに倒れてやろう」などと手加減はしてくれず、環境保全や社会貢献などの尊い活動であっても、ヘタクソな伐倒には容赦ない結果がもたらされるのである。(水野雅夫『チェンソーで木を伐る』ウッズマンワークショップ合同会社、2021年)
「安全かつ正確な伐倒の基礎技術を身につけるには、十分な学習とトレーニングの反復は欠かせない」。市民の森保全クラブでは学習の機会や反復トレーニングする環境を整えられていないのが現状ですが、災害事例(例えば林業・木材製造業労働災害防止協会サイトの「災害事例研究」)を学んで「失敗」を共有し、作業レベルの向上と安全を追求していきましょう。
※ハスクバーナチェンソーアカデミー
このサイトでは、仕事場や自宅でチェンソーを使用するすべての人のために、安全で効率的な作業技術について説明します。すべてのトピックは、チェンソーを初めて使用する方だけでなく、チェンソーをすでに使用していて、最新の作業方法に関する知識を深めたい方も対象として記述されています。(トピックごとにダウンロードできます。)
このサイトでは、仕事場や自宅でチェンソーを使用するすべての人のために、安全で効率的な作業技術について説明します。すべてのトピックは、チェンソーを初めて使用する方だけでなく、チェンソーをすでに使用していて、最新の作業方法に関する知識を深めたい方も対象として記述されています。(トピックごとにダウンロードできます。)
チェンソーの使用
チェンソーの安全に関する基本事項
適切なチェンソーの選び方
チェンソーの始動
プロテクティブ装具
便利なツールとアクセサリー
チェンの目立て
計画と伐倒
伐倒の準備
伐倒方向を理解する
受け口の切り方
追い口の切り方
伐倒ツールの使用方法
かかり木の除去
枝払いと玉切り
枝払いの方法
玉切りの方法
岩殿谷津は昆虫などの生きものたちの季節となりました。
アワフキムシ(カメムシ目アワフキムシ上科の昆虫の総称)
アワフキムシ図鑑(昆虫エクスプローラ)
クビキリギス(キリギリス科)
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科) ナナホシテントウ(テントウムシ科)
ミナミヒメヒラタアブ(ハエ目ハナアブ科) ハルジオン(キク科)
キスジホソマダラ(マダラガ科) イボタノキ(モクセイ科)
キイロホソガガンボ(ガガンボ科)
谷津田の初夏は柳絮が舞い、夏鳥やシュレーゲルアオガエルの鳴き声に包まれています。スゲ類の花、イネ科のアシボソの幼葉がマット状に拡がる畦地、草木に訪花する昆虫、あちこちに生きものたちの躍動が垣間見られました。この日、梅雨、盛夏への序章という季節感を満喫しました。
ヒゲナガハナノミ(ナガハナノミ科)
林成多「ナガハナノミのページ~ナゾの多い水生甲虫の生態に迫る~」 2008年2月
林成多「日本産ヒラタドロムシ図鑑」 2009年5月
吉富博之「ヒゲナガハナノ ミの幼虫の生息場所」(『甲虫ニュース』第122号、1998年6月)
林成多「日本産ヒラタドロムシ図鑑」 2009年5月
吉富博之「ヒゲナガハナノ ミの幼虫の生息場所」(『甲虫ニュース』第122号、1998年6月)
筆者は、 愛知ll豊田田市西広瀬において、 本種の幼虫を観察しているので、 生態的な知見を報告する。
幼虫の生息場所は水分の多い休耕田であった。幼虫は秋から春にかけて、 水中にある落ち葉や倒木の下などで多く観察できた。尾突起を水面に突出させている幼虫もいた。 動作は緩慢で、 おそらく有機物を食していると考えられる。 蛹については観察することができなかった。 この休耕田にはヒメタイコウチやイ モリ なども生息していた。
林 (l 986a) の観察とは、幼虫の体に泥がこびりついていない点と、 土中からは採集されなかった点が異なっている。 おそらく 、 通常の幼虫の生息場所は湿地中の水中であり、 蛹化する際に土中に潜り込むのではなかろうか。……
林成多・吉富博之「水生ナガハナノミ科幼虫概説」(『さやばね』№27、2017年)
アワフキムシ(カメムシ目アワフキムシ上科の昆虫の総称)
アワフキムシ図鑑(昆虫エクスプローラ)
イリモンジカメノコハムシ(ハムシ科) ヤブムラサキ(シソ科)
クビキリギス(キリギリス科)
ジョウカイボン(ジョウカイボン科)
サクラハトサカフシ
サクラフシアブラムシ(サクラコブアブラムシ)が作る虫こぶ
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ(アブラムシ科) ナナホシテントウ(テントウムシ科)
コチャバネセセリ(セセリチョウ科) イボタノキ(モクセイ科)
ミナミヒメヒラタアブ(ハエ目ハナアブ科) ハルジオン(キク科)
キスジホソマダラ(マダラガ科) イボタノキ(モクセイ科)
キイロホソガガンボ(ガガンボ科)
サメハダツブノミハムシ(ハムシ科)の食痕 アカメガシワ(トウダイグサ科)
エゴツルクビオトシブム(オトシブミ科) エゴノキ(エゴノキ科)
初夏の谷津田はマルバヤナギの柳絮[りゅうじょ]が小雪のように舞い、晴れ間がのぞくとハルゼミの「ギーギー」「ムゼームゼー」の鳴き声が市民の森の松林から聞こえてきます。沼地からは「コロッコロッ」と巻き舌ふうに奏でるシュレーゲルアオガエルの鳴き声が谷津田に響きます。春告げ鳥のウグイスも夏ともなると洗練されたさえずりを奏でます。目に青葉の季節には「トッキョトキャキョク」と鳴くホトトギス。こんな生きものたちのBGMを聴きながら、打ち合わせ・調査・観察をしました。そんな梅雨間近の谷津田の風景を以下、画像レポいたします。
柳絮舞う入山谷津
マルバヤナギ(ヤナギ科)
マルバヤナギ(ヤナギ科)
マグワ(クワ科)、ヤマグワ(クワ科)
スイカズラ(スイカズラ科)
ネズミモチ(モクセイ科イボタノキ属)
別称:タマツバキ
ネズミモチはイボタノキと同属
なおトウネズミモチ(モクセイ科)の花期は6〜7月で開花は1月ほど遅い
ウグイスカグラ(スイカズラ科)
ヤマコウバシ(クスノキ科)
アカシデ(カバノキ科)
アゼガヤ(イネ科)
岩殿谷津田自然くらぶの活動について話し合いました。6月中に最初の植物観察会を実施します。時間は午前9時半~12時、参加費500円です。日にちが確定次第お知らせします。
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岩殿谷津田自然くらぶ会則
第1条(名称)
本会の名称は「岩殿谷津田自然くらぶ」とする。
第2条(活動場所)
本会の活動場所は、埼玉県東松山市大字岩殿及びその周辺とする。
第3条(事務局の所在地)
本会の事務局は事務局自宅におく。
第4条(目的)
本会は第3次東松山市環境基本計画のうち、市民プロジェクト「里山保全プロジェクト」を推進することを目的とし、2023年4月1日設立する。
第5条(活動・事業の種類)
本会は前条の目的を達成するために、次の各号に該当する活動(事業)を実施する。
①植物観察会。
②岩殿丘陵入山谷津の植生調査。
③ここでの活動が各地に展開するよう、情報発信、リーダー養成などを行う。
④その他、目的達成に必要な活動を行う。
第6条(会員・入会)
本会の目的に賛同し既定の会費を納入した者を会員とする。
第7条(会費・会計年度)
会費は年額2,000円とする。
4月1日から3月31日までを会計年度とする。事業年度も同様とする。
第8条(運営及び意志決定)
本会の重要なことは、会員同士の話し合いで決める。
第9条(役員・任期)
本会には代表・事務局・監事をおき、会員から互選する。
①代表は本会を代表し、会務を統括する。
②事務局は本会の事務のとりまとめ、活動の運営及び会計を行う。
③監事は会の活動及び会計を監査する。
④役員の任期は2年とする。ただし、再任を妨げない。
付則 この会則は2023年4月1日から施行する。
※2023年度東松山市環境基本計画「市民プロジェクト」に『自然観察を通して岩殿谷津田の魅力を発信する自然保護プロジェクト』を登録しています。
目的:岩殿入山地区とその周辺の自然観察会を通して、植物調査の成果を市民共有のものとし、さらに参加者が自然観察の楽しさ、大切さを学びながら、自然を守る活動、豊かな自然を次世代につなぐ活動に取り組んでいく機会を提供していく。
内容:①入山谷津の四季折々の植生変化を学ぶための定点観察会を開催する。②耕作放棄地、休耕田の植生変化を記録するための湿地コドラート調査。③谷津田の林縁のそで群落、マント群落は希少なつる性植物や生きものの棲息地なので、保護のための記録調査を実施し、観察用に名札付け、支柱設置等を行う。④ブログなどで情報発信、観察の栞などを発行する。
目的:岩殿入山地区とその周辺の自然観察会を通して、植物調査の成果を市民共有のものとし、さらに参加者が自然観察の楽しさ、大切さを学びながら、自然を守る活動、豊かな自然を次世代につなぐ活動に取り組んでいく機会を提供していく。
内容:①入山谷津の四季折々の植生変化を学ぶための定点観察会を開催する。②耕作放棄地、休耕田の植生変化を記録するための湿地コドラート調査。③谷津田の林縁のそで群落、マント群落は希少なつる性植物や生きものの棲息地なので、保護のための記録調査を実施し、観察用に名札付け、支柱設置等を行う。④ブログなどで情報発信、観察の栞などを発行する。
昨日、今日の2日間、雨が降った(鳩山アメダスの降水量8.0㎜)ので、畦塗りをするのには充分な深さで田んぼに水が溜まっていましたが、後日に実施することにして、今日は田んぼの改造をしました。田んぼの四隅を削り、受水口、排水口の付け替えをして田んぼの作付可能面積が2㎡ほど増えました。
市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名と公社2名。
峠道と舗装園路の西側にトラップを設置しました。
尾根の道のチッパー作業。次回は26日です。
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※ナワシロイチゴ(バラ科キイチゴ属) 落葉小低木
※ゴムタケ(ゴムタケ科)
ホダ木用に伐って放置していたたコナラについていました
青木ノ入の果樹園の道路際とボッシュ林に向かう農道を除草しました。前回は4月10日です。
※外来野草のユウゲショウが近年、九十九川を越えて入山沼に向かう学びの道沿いにも増えてきて、この数日は開花したものがあれば抜き取ってきましたが、今日はスパイダーモアで刈り取りました。
11日に残した部分を刈り取りました。
市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、太田さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さんとHikizineの15名。尾根の道、峠道にカシナガトラップをつけました。23年度の総会を実施し昨年度の活動・収支報告、今年度の事業計画・予算等について承認・決定しました。
次回は14日(日曜日)を追加作業日として、舗装園路にカシナガトラップを設置します。
※ボッシュ林北向き斜面のコアジサイ(アジサイ科)
※入山沼堰堤のガマズミ(ガマズミ科)
昨日の続きで岩殿H地区の除草を済ませました。
市民の森追加作業日。参加者は江原さん、木谷さん、鳥取さん、細川さんとHikizineの5名。尾根の道でトラップの設置をしました。5日につけたトラップにカシノナガキクイムシが入っていました。
※オオトビモンシャチホコ(シャチホコガ科)の終齢幼虫
※ベンチに使っていた朽ちたコナラから、お昼頃、ヤマトシロアリ(ゴキブリ目・ミゾガシラシロアリ科)の羽アリが次々と飛びたっていきました。
岩殿C地区のボッシュ林側奥のエリアの除草をしました。
岩殿C地区の田んぼ、F地区の上段、無名沼ロ号の堰堤の除草をしました。
市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、小松さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さんとHikizineの12名。カシナガトラップの設置を始めました。
※発売元のワイズトレーディング社のカシナガトラップ製品情報
ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)の実を試食しました。
岩殿B地区の草刈り。金属刃とナイロンコードで刈りました。
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※スイバ(タデ科)にいたアヤモクメキリガ(ヤガ科)の幼虫(岩殿D地区)QRコード
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