2023年03月
昨日、市民の森の作業道に穴が開いているのをみつけ、敷き鉄板でふたをしておきました。場所は岩殿C地区に下りてくる坂の中程、カーブしているあたりです。市民の森の指定管理者の文化まちづくり公社に知らせておきました。
作業道の陥没現場(28日)
文化まちづくり公社陥没修繕(29日)
午前中、公社が軽トラダンプでズリ材(砕石)を運んできて、陥没した箇所を埋めてくれました。また修繕で使った砕石の余りは園路補修等に使うように寄付していただきました。ありがとうございます。
昨日の続きの作業を細川さんがしていました。Hügelkultur(フ-ゲル床栽培)風に床作り。土を被せて高さは25㎝位です。
みなさん、『Hügelkultur』ってご存じですか?持続可能な環境をデザインする「パーマカルチャー」、その専門家であるセップ・ホルツァー氏(オーストリア)、ジョフ・ロートン氏(オーストラリア)やポール・ウィートン氏(アメリカ)らが、植物の育ちにくい砂漠などでも、灌漑設備や施肥などの手入れ不要な豊かな苗床「Hügelkultur」として広めています。
もともとは、ドイツや東欧で何百年も前から行われてきた、古くから伝わる手法のようで、シュタイナー教育(ヴァルドルフ教育)で知られるシュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法の中にも登場します。
Hügelkulturでは苗床を地面から高く盛り上げるのが特徴で、ドイツ語のHügelは「丘」を意味しています。中には枯れ木や枝、枯れ草を敷いその上に土を被せて「Hügel Bed(ヒューゲル栽培床)」としており、ウィートン氏は「埋められた森」と表現しています。自然農法の高まりと共に、世界各国で脚光を浴び、実践されているものです。……
It's a german word and some people can say it all german-ish. I'm an american doofus, so I say "hoogle culture". I had to spend some time with google to find the right spelling. Hugal, hoogal, huegal, hugel .... And I really like saying it out loud: "hugelkultur, hoogle culture, hoogal kulture ...." - it could be a chant or something.
無名沼イ号下3段目の畑作り。物置の近くに積み上げて放置して朽ちた、糸状菌のついているコナラの丸太、枯枝、シイタケの廃ホダ木や落葉などを畑に運びました。今日の作業はそれらを畑に置いただけですが、ひょっとしてヒューゲルカルチャー、フーゲルカルチャー(Hügelkultur)?
川崎市議会は2023年3月17日、定例会本会議で、新築建物に太陽光パネル設置などを義務づける「川崎市地球温暖化対策推進条例改正案」を可決。太陽光パネルの設置義務化は東京都、京都府・京都市(2022年)、群馬県(2023年予定)に次いで4例目。設置の義務化については2025年4月に開始を予定している。
Q&A目次
※川崎市『太陽光発電設備について(Q&A(よくある質問)、導入シミュレーション、補助制度等)』(2023年2月9日)1 よくあるご質問
1.1 経済メリット・コストなど
Q1-1 太陽光発電システム(4kW)の支出と収入は?Q1-2 太陽光発電システム(2kW)の支出と収入は?Q2 太陽光発電設備の初期費用は?Q3 太陽光発電設備の初期費用を抑える方法はありますか?Q4 FIT価格が大幅に下落しているため、経済的なメリットは無いのでは?
Q5 太陽光発電設備設置により固定資産税といった負担が上がるのではないか?
Q6 義務に伴う補助制度はありますか?
1.2 建築的な課題・メンテナンスなど
Q7 太陽光パネルやパワーコンディショナーの寿命はどれくらいですか?
Q8 太陽光発電のメンテナンスは何をすればいいのでしょうか?
Q9 雨漏りのリスクをどのように考えていますか?
Q10 太陽光発電設備を設置すると外観が悪くなりませんか?
Q11 屋根のメンテナンスはこれまでどおりできるのか?(一旦パネルを取り外すのか)
Q12 屋根に重いものが載っているので建物に悪影響が出ないでしょうか?
Q13 屋上が使えなくなりますか?
Q14 壊れたらどうするのですか?
1.3 災害への備えなど
Q15 太陽光発電設備のある場合、水による消火で感電のリスクはありますか?
Q16 台風、地震、ひょう等の自然災害で壊れるリスクに対してどのように考えているのか。
Q17 落雷を受けやすいのではないでしょうか?
Q18 水没・浸水した際の対応は?
Q19 自然災害で太陽光パネルが破損した場合、火災保険の対象になりますか?
1.4 廃棄・環境問題など
Q20 太陽光モジュール(パネル)は何で構成されてますか?Q21 太陽光発電設備のリサイクル費用はどの程度かかるのでしょうか?Q22 太陽光発電設備のリサイクルや廃棄はしっかりとできているのですか?Q23 太陽光発電設備のリサイクル時に有害物質が漏出しませんか?Q24 反射光で近隣からの苦情の原因になりませんか?1.5 国際・人権問題など
Q25 海外製品を使うのは不安ですが大丈夫でしょうか?Q26 太陽光パネルの生産は中国に集中しており、ウイグル自治区における人権問題が心配ですが、社会的な問題はないのでしょうか?1.6 電力系統問題など
Q27 電気料はなぜ高騰しているのでしょうか?Q28 太陽光発電設備を設置すると社会全体として再生可能エネルギー発電促進賦課金の負担が増加するのでは?Q29 普及が進むと出力制御により売電できなくなれば、コストメリットが出ないのではないでしょうか?
1.7 太陽光発電設備の機能など
Q30-1 そもそも、太陽光発電設備とは何ですか?①Q30-2 そもそも、太陽光発電設備とは何ですか?②Q31 太陽光ではどの程度の発電ができるのですか?夜間や悪天候時は?Q32 現在の国内における太陽光発電の導入状況は?Q33 太陽光発電によるCO2削減効果は?2 制度に関するご質問
Q34 市民に義務が課されるのですか?
Q35 発電量が少ないと想定され、メリットが少ない(日射量、屋根面積が小さいなど)場合でも必ず設置しなければならないのか?
Q36 義務を履行できない場合はどうなるのでしょうか?
Q37 省エネの取組みは必要ないのですか?
Q38 市の公共施設には太陽光発電設備を設置しないのか?
3 なぜ、川崎市がこれをやる?
Q39-1 なぜ、川崎市が新たな制度をはじめるのか?①
Q39-2 なぜ、川崎市が新たな制度をはじめるのか?②
4 その他
Q40 太陽光パネルの製造、廃棄時のエネルギー(CO2排出量)が大きく、逆に環境問題を悪化させる原因となるのではないか?
※川崎市地球温暖化対策推進条例の改正に向けた重要施策の考え方(2023年1月26日)
重要施策の考え方(案)の説明動画 12:58
22年度第2回市民環境会議『健康・快適で電気代も安心な新しい家づくりと暮らし方』が総合会館とオンラインで開催され、多くの参加者がありました。
東松山市の環境問題について(環境政策課)
健康・快適で電気代も安心な新しい家づくりと暮らし方 ~今、住宅用太陽光発電が必要な理由~ (前真之さん)
前先生のお話は多くのスライドを使ってわかりやすい内容でした。学習会後に動画が公開されないのは残念です。期間限定(4月16日まで)で、講演内容がYoutube で公開されています。
2023年度東松山市既存住宅太陽光発電設備設置補助金事業について(環境政策課)
※東京大学大学院准教授 前真之先生が考える健康・快適な暮らしを電気代を心配せずに実現できる家づくり(『ユニバーサルホーム』YouTube 13:46 YouTubeダイジェスト版 4:29 インタビュー記事)
エコハウスで健康・快適な家づくり
⽇本の住宅の問題点 「暖かく涼しい健康・快適な暮らしをいつまでも最小のエネルギーですべての人に」。その実現のためにまず必要となるのが熱や空気の移動を減らす「断熱・気密」。ところが、⽇本の住宅は低断熱・低気密と⾔われている。「床が冷たい」「窓周りから冷気が伝わる」「住宅内で部屋間の温度差が大きい」といった、断熱性能が低いことに起因する不満が多くあがっている。
⽇本の家の弱点は窓と床 窓について:古い家などで⽊製サッシを利⽤している場合、断熱性能や気密性能はほぼゼロ。隙間から外の冷たく重い空気がどんどん侵入してくる。 床について:⽇本の家はたいてい床下空間を持っている。床下は外気がそのまま通り抜けるようになっているから、 その上に隙間だらけの板を乗せただけでは冷たく湿った外気が屋内に侵入してくる。その上で暮らしていれば、足もとが寒いのは当たり前。さらに気密性の低い住宅では、エアコンの暖気が床まで届かないという問題も発生する。「断熱・気密が足りないと、いくらリビングを暖房しても、その熱が家中に回らない。家の中で暖かいところ、寒いところがあると、血圧の急激な変化を起こす『ヒートショック』の原因となり、健康上も良くない。
断熱強化のカギ①窓の強化 高断熱の家が欲しいと思ったら、まずは窓をしっかりしたものに。窓の断熱・気密性能は急激に向上している。外気温が低いにも関わらず、断熱性が高い窓ほど熱が逃げず、室内の温度が高くなっている。Low-E複層ガラスや樹脂サッシ。
断熱強化のカギ②床の強化 床の断熱強化にはふたつの方法がある。床に断熱材を詰める「床断熱」と、基礎の⽴ち上がりの部分に断熱材を入れ、ある意味で床下空間を室内に取り込んで基礎から逃げる熱を減らす「基礎断熱」。床下空間が残ったまま、かつ床表面を積極的に暖めることがない限り、床表面の寒さは残ってしまう。だから床下空間がない工法と、床表面を暖めることのできる床暖房をすみずみまで敷設する工法を組み合わせれば、足元も部屋全体も暖かい状況をつくり出せる。快適さだけではなく健康のためにも、家のすみずみまで暖かいことが必要。「ヒートショックを防⽌できる洗面所・バスルーム」「料理をするのが楽しくなるキッチン」「快適に休養を取り、英気を養うことができる家」。
15日に東松山市堆肥生産利用組合でいただいてきた樹木チップをブルーベリーの株元にしきました。
新建ハウジングの『だん』12号(2022年4月)は「住まいと健康の深い関係」を特集しています。伊香賀俊治さんの「噂を検証 「家が健康を左右する」ってホント?」を読みました。
噂その1 病院に通う頻度が減った 医療費が減った
図1 断熱改修による入院率の減少
噂その1 病院に通う頻度が減った 医療費が減った
図1 断熱改修による入院率の減少
2020年に医学雑誌に掲載されたニュージーランドの調査では、約20面世帯で断熱改修の前と比べると、何らかの疾病で入院する頻度が明らかに減少した、という結果がでている。
図2 高血圧予防から見た室温
国土交通省「スマートウェルネス住宅等推進事業」の調査(SWH調査)では、断熱改修することによって起床時の最高血圧が約3.1㎜Hg低下するという効果が明らかになっている。
図3 各種疾病予防から見た室温
室内の温度が18℃未満である場合、18℃以上の家と比べて高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾病患者数が約1.5倍前後多いことも判明。関節症は18℃未満だと2.74倍、腰痛は2.83倍も患者数が増える。内臓だけでなく、関節にも室温の影響が及んでいる。
噂その2 室内が暖かいと介護の負担が減る。
図4 介護予防から見た室温
噂その2 室内が暖かいと介護の負担が減る。
図4 介護予防から見た室温
2019年に日本建築学会環境系論文集に掲載された調査では、冬季の居間の平均室温が14.7℃の家よりも17.0℃の家の方が、要介護状態になる年齢が約2.9年遅くなる、ということがわかった。
噂その3 子どものアトピー症状が軽減した
図5 子どもの疾病と諸病状の分析
噂その3 子どものアトピー症状が軽減した
図5 子どもの疾病と諸病状の分析
SWH調査では、12歳未満の子どもを対象にした室内の温度・湿度と健康の関係のデータも調べている。居間の床付近の温度が16.1℃以上の住宅だと、16.1℃未満の住宅よりも喘息の子が約半数も少ないという結果。アレルギー性鼻炎については、床上の気温が18℃未満で湿度40%未満の家だと、40%以上60%未満の適正な湿度の家と比べて、約2.5倍多くなる。逆に居間の湿度が60%以上の家だと、アトピー性皮膚炎であるケースが約1.9倍多い。居間の温度が低いことに加えて、乾燥していたり、湿気が多すぎたりするのは、子どものとって健康的でない環境であるということ。
噂その4 子どもの運動量が増え活発になった
断熱改修前後の幼稚園で子どもたちの活動量を測定した調査では、改修後、温熱的に快適になった環境では1日の活動時間が平均12分ほど増えた。別のいくつかの幼稚園を比較した調査では、特に高断熱仕様の建物で床下温風式の床暖房を採用し、無垢の床材を張っていて足元が暖かく感じられる幼稚園では園児がもっとも活発。
噂その5 奥さんが元気になった
図6 女性の疾病予防から見た室温
噂その4 子どもの運動量が増え活発になった
断熱改修前後の幼稚園で子どもたちの活動量を測定した調査では、改修後、温熱的に快適になった環境では1日の活動時間が平均12分ほど増えた。別のいくつかの幼稚園を比較した調査では、特に高断熱仕様の建物で床下温風式の床暖房を採用し、無垢の床材を張っていて足元が暖かく感じられる幼稚園では園児がもっとも活発。
噂その5 奥さんが元気になった
図6 女性の疾病予防から見た室温
女性は男性よりも筋肉量が少なく基礎代謝が低いため、寒冷環境の影響を受けやすい。気密・断熱性能の低い家で室温が低い状態を過ごしていると、交換神経が緊張して、体温を奪われないように血管が収縮。体内を流れる血流の量が減り、手足の末端まで血流が行き届きにくくなり、冷えに悩まされることになる。交感神経が長時間活発になると、副交感神経の働きは低下するので、PMS(月経前症候群)が発生する可能性が高くなる。居間が寒いと1.29倍、居間の足元が寒いと1.44倍、廊下など居室以外が寒いときには1.45倍、その患者数が多くなる。
噂その6 ぐっすり眠れるようになった
図7 空調方式と入眠潜時・睡眠効率
噂その6 ぐっすり眠れるようになった
図7 空調方式と入眠潜時・睡眠効率
ZEH水準で、部屋ごとにエアコンが設置されている個別空調の家(排気を換気扇等で強制的に行い、給気口から自然吸気で外気を取り入れるので、外気に含まれる温熱や湿気をそのまま室内に取り込む)と、全館空調の家(吸気・排気とも機械設備で行うので、外気の熱を調整し、湿気を取り除いた空気を室内に廻らす)との比較。全室空調の家は個別空調の家よりも、起床時最高血圧が4.1㎜Hg低い。夏季の睡眠については、全館空調の家では、個別空調の家よりも入眠潜時は0.6倍に短縮、睡眠効率は1.09倍高い。寝付くまでの時間が短くなり、睡眠がとれている時間も長くなる。「ぐっすり眠れるようになった」と感じる。
噂その7 勉強や仕事の効率が上がる
図8 オフィスの温熱環境と知的生産性
図8 オフィスの温熱環境と知的生産性
温熱効果が良好であれば健康の負担が減る。その結果として仕事の効率も高まる。オフィス内での空調が適切に使用されている状態でもっとも作業効率が高くなっている。
※健康省エネ住宅の啓発リーフレット(日本サスティナブル建築協会、2020年)
協力:国交省と厚労省が相乗り←画期的
省エネ住宅:断熱性の高い住宅
※慶應義塾大学 伊香賀先生に学ぶ家づくり!『住まいの温熱環境』編~健康的に暮らせる冬の最低室温とは?~(エコワークスのYouTube『「未来のための家づくり大学」有識者や専門家に学ぼう!』チャンネル)
目次:00:00 オープニング
02:02 WHOが勧告する最低室温18℃
03:37 寒冷地ほど、死亡リスクが少ない?
05:21 家の断熱性と死亡リスクの関係
06:42 国が推奨する健康住宅とは?
07:32 寒い家ほど健康リスクは高くなる!?
12:48 エビデンスで証明された健康リスク
15:04 女性は、より暖かくするのが理想
16:46 省庁連名で健康住宅啓発はじまる
17:55 暖かい家は、子どもが活発に!
19:24 暖かい家は、子どもが健康的!
21:13 暖かい家なら脳年齢を若く保てる
23:43 暖かい家ほど、要介護期間が減る?
24:41 足元が暖かい家で冷えを抑制!
26:58 視聴者へのメッセージ
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★「住宅×健康」★jimosumu(ジモスム)「住宅の断熱性能向上と健康の関係」2023.01.23 等から検索
※伊藤真紀「住宅の断熱リフォームと健康の関係〜国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業調査から〜」2019.06.12 建築再生展2019 住宅リフォーム推進協議会セミナー
1. 住環境と健康、2. 日本版エビデンスの必要性、3. 得られつつある知見。4. 断熱改修事例
※伊藤真紀「住宅の断熱リフォームと健康の関係〜国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業調査から〜」2019.06.12 建築再生展2019 住宅リフォーム推進協議会セミナー
1. 住環境と健康、2. 日本版エビデンスの必要性、3. 得られつつある知見。4. 断熱改修事例
※奥野慶四郎 空間×ヘルスケア 2030「「住宅を断熱改修すると健康になる」は本当か?健康を左右する生活空間の温熱環境」2020.06.16
※空間×ヘルスケア 2030「これが未来の住宅「Beyond Home」の全貌 ~3つの要素で“健康”を作り出す空間に~」2020.07.10
※jimosumuの記事から「住まい×健康の専門家が解説!高断熱住宅で暮らすメリット(前編)」2021.02.15
※空間×ヘルスケア 2030「これが未来の住宅「Beyond Home」の全貌 ~3つの要素で“健康”を作り出す空間に~」2020.07.10
※jimosumuの記事から「住まい×健康の専門家が解説!高断熱住宅で暮らすメリット(前編)」2021.02.15
高断熱住宅で暮らすとどんなメリットがあるのか。どうして高断熱住宅に住むべきなのか。住まいと健康、そして断熱性能の関係について調査・研究を続けている近畿大学建築学部学部長の岩前篤教授が解説。
●健康リスクが減り症状が改善。生活が変わり暮らしやすい家に
高断熱住宅は家が暖かく、涼しくなる。高断熱化の最大のメリットは、健康リスクを軽減し健康長寿に貢献すること。日本の家はこれまで「快適」を追求し、健康長寿という視点が抜けていた。快適を追い求めても健康長寿を得ることはできない。
●高断熱化が遅れた日本はいまだに「採暖」が中心
●室内の温度差で心臓発作や脳卒中に
●低温で免疫機能も低下。重ね着はストレスに
●高断熱住宅への引越しで健康状態が大きく改善
●高断熱化と室温、血圧の関係も明らかに
●民間の断熱基準「HEAT20」が目指す室温と断熱性能提示
●医療費と光熱費の削減で高断熱化のコストは回収
●健康リスクが減り症状が改善。生活が変わり暮らしやすい家に
高断熱住宅は家が暖かく、涼しくなる。高断熱化の最大のメリットは、健康リスクを軽減し健康長寿に貢献すること。日本の家はこれまで「快適」を追求し、健康長寿という視点が抜けていた。快適を追い求めても健康長寿を得ることはできない。
●高断熱化が遅れた日本はいまだに「採暖」が中心
●室内の温度差で心臓発作や脳卒中に
●低温で免疫機能も低下。重ね着はストレスに
●高断熱住宅への引越しで健康状態が大きく改善
●高断熱化と室温、血圧の関係も明らかに
●民間の断熱基準「HEAT20」が目指す室温と断熱性能提示
●医療費と光熱費の削減で高断熱化のコストは回収
※jimosumuの記事から「住まい×健康の専門家が解説!高断熱住宅で暮らすメリット(後編)」2021.02.22
●高断熱住宅は暮らしやすい家。家で過ごす時間も増えた
●「毛布が一枚減った」「洗面所も15~20℃に」
●「お風呂のお湯が冷めにくく」「ひどい結露とカビが解消」
●寒くない吹き抜け実現。プランの自由度も増す
●高断熱住宅は暮らしやすい家。家で過ごす時間も増えた
●「毛布が一枚減った」「洗面所も15~20℃に」
●「お風呂のお湯が冷めにくく」「ひどい結露とカビが解消」
●寒くない吹き抜け実現。プランの自由度も増す
※村田皓 空間×ヘルスケア2030「住宅の断熱化で血圧が有意に低下、これが最新の知見~スマートウェルネス住宅等推進事業報告会より[前編]~」 2021.03.18
※小口正貴 Beyond Healthレポート「「暖かい家」は健康寿命延伸に加え、女性の健康にも効果?~慶應義塾大学の伊香賀教授が研究報告~」2022.08.16
※小口正貴 Beyond Healthレポート「「暖かい家」は健康寿命延伸に加え、女性の健康にも効果?~慶應義塾大学の伊香賀教授が研究報告~」2022.08.16
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市民の森保全クラブ活動日。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木庭さん、小松さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの15名でした。活動エリアの枯死木(コナラ・ヤマザクラ)の伐採を始めました。園路付近と落葉掃きイベント実施エリアから伐採します。
岩殿A地区の物置の隣に半間×半間の堆肥枠をおきました。ブルーシートの下に置きっぱなしになっていた稲ワラや落葉を入れました。
※西尾恵介「シカ低嗜好性樹木アセビの繁殖(挿し木)特性」(2008年)
※『神奈川県シカ不嗜好性植物図鑑』(神奈川県自然環境保全センター、2016年3月)
前真之監修・編集制作 新建新聞社/新建ハウジング『健康で快適な暮らしのためのリフォーム読本』(暮らし創造研究会発行、2020年)を読みました。
寒さは我慢すべき宿命ではなく「解決」しなければならない課題(前真之)
「冬は寒くて当たり前」「凍えながら我慢するしか仕方がない」――日本の家に住んでいる人たちの多くは、冬の寒さは避けられない宿命のようにとらえてしまっているのではないでしょうか。しかし、住まいの寒さがもたらす「ヒートショック」などの健康被害が知られるようになり、寒さは我慢すべき宿命ではなく、「解決」しなければならない課題としてしっかり対処すべき時代になりました。
新築の家では近年になって高断熱・高気密化が急激に進み、冬暖かい家が普通に手に入るようになりました。一方で、今建っている既存住宅の多くは、建物の性能不足と暖房の不備から、単に寒いだけでなく健康にもよくない温熱環境のまま取り残されています。
この読本を通して多くの方々に、寒さは解決しなければいけない問題であると認識していただくとともに、解決に向けた具体的な行動・選択をしていただき、暖かく健康な暮らしを手に入れていただきたいと願っています。……
はじめに
日本の家の現状(改修前)1980年築
日本の「普通の家」はこんなに寒い
1 今の家の不満
建物の性能が低く暖房設備が不適切だと、寒い・不快・暖房費が高い健康リスクも!
今の家の不満は「冬の寒さ」
「冬の寒さ」「夏の暑さ」「光熱費」といった快適性やエネルギーに関する部分について不満を感じている人が多くいます
「床の冷たさ」や「温度差」がイヤ
「寒い家」の不満として特に目立つのが「床が冷たい」ことや「脱衣室、浴室、トイレなど暖房をしていない部屋が寒い」ことです。
2 あったか知識
「寒い家」が体にもたらす悪影響
ヒートショックが常識に
寒い家は体に悪い
健康に過ごせる室温とは?
日本の家の現状(改修前)1980年築
日本の「普通の家」はこんなに寒い
1 今の家の不満
建物の性能が低く暖房設備が不適切だと、寒い・不快・暖房費が高い健康リスクも!
今の家の不満は「冬の寒さ」
「冬の寒さ」「夏の暑さ」「光熱費」といった快適性やエネルギーに関する部分について不満を感じている人が多くいます
「床の冷たさ」や「温度差」がイヤ
「寒い家」の不満として特に目立つのが「床が冷たい」ことや「脱衣室、浴室、トイレなど暖房をしていない部屋が寒い」ことです。
2 あったか知識
「寒い家」が体にもたらす悪影響
ヒートショックが常識に
寒い家は体に悪い
健康に過ごせる室温とは?
空気温度ではなく「作用温度」に注目!
「作用温度」を整えることが快適で健康な室内環境のカギ!
作用温度(体感温度)≒〔(壁・床・天井等の)表面温度(放射温度)+空気温度〕÷2
高断熱+床暖房なら空気温度を上げずに快適性確保
「作用温度」を整えることが快適で健康な室内環境のカギ!
作用温度(体感温度)≒〔(壁・床・天井等の)表面温度(放射温度)+空気温度〕÷2
高断熱+床暖房なら空気温度を上げずに快適性確保
「暖かい家」は建物と暖房でつくる
まずは建物性能の確保。「断熱」「気密」を高めよう
次に建物性能に合わせた暖房設備の選択を
まずは建物性能の確保。「断熱」「気密」を高めよう
次に建物性能に合わせた暖房設備の選択を
リフォームこそ床暖房がおすすめ
リフォームにこそ床暖房が有効なワケ
3 リフォーム経験者のホンネ
断熱リフォームのメリットは?
断熱までやるリフォームは多くない?
他の工事の“ついで”に断熱リフォーム
4 ベストなリフォームを見つけよう
リフォームの3つの不安と解決方法
費用の不安
生活する範囲を1階に絞り、そこだけ断熱リフォームする「1階おまとめ」でコストカットと暖かさを両立!
工事中の不安
工期も短く、家で生活しながら断熱リフォームする「居ながら工事」で引っ越ししなくても簡単あったか!
仕上がりの不安
「とってもあったかい」プランで暖かさと暖房費の目安を確認しよう!
「あったかリフォーム」4つの断熱プラン
リフォームにこそ床暖房が有効なワケ
3 リフォーム経験者のホンネ
断熱リフォームのメリットは?
断熱までやるリフォームは多くない?
他の工事の“ついで”に断熱リフォーム
4 ベストなリフォームを見つけよう
リフォームの3つの不安と解決方法
費用の不安
生活する範囲を1階に絞り、そこだけ断熱リフォームする「1階おまとめ」でコストカットと暖かさを両立!
工事中の不安
工期も短く、家で生活しながら断熱リフォームする「居ながら工事」で引っ越ししなくても簡単あったか!
仕上がりの不安
「とってもあったかい」プランで暖かさと暖房費の目安を確認しよう!
「あったかリフォーム」4つの断熱プラン
リフォームプラン1 1階の窓だけを断熱強化
簡単居ながら工法 内窓だけ取り付け
本格工法 カバー工法
リフォームプラン2 1階の窓と床を断熱強化
簡単居ながら工法 床下断熱施工+温水マット後置き
本格工法 床下断熱施工+温水パネル設置
リフォームプラン3 1、2階の窓と床、天井をを断熱強化
簡単居ながら工法 天井裏を断熱
本格工法 天井を取り除いて断熱
リフォームプラン4 住宅全体を断熱リフォーム
簡単工法 内側改修タイプ・外付加タイプ
本格工法 完全スケルトン化
あなたにピッタリのあったかリフォームを見つけよう
STEP1 断熱を強化する部位と生活範囲を決めよう
寒い浴室は浴室暖房で暖かく
※「暖房」とは体をあたためることではありません。本当に快適な住まいづくりを(『新建ハウジング』2021年2月1日記事)
こうした快感と快適は大きく異なる。短い時間にだけ得られる快感とは異なり、快適はずっと長く続く。目指すべきはこの快適の方。一番大事なのは「体内からの代謝熱=体表面からの放熱」が釣り合うこと。
人間の体の中では常に熱が生み出されており、それによって体温を正常に維持している(代謝熱)。体の表面からは、周辺の環境に熱が放出されます。冬の室内では、空気への対流・壁への放射という2つの放熱ルートがメイン。この「代謝熱量」と「放熱量」のバランスが肝心。
ストーブやヒーターなどの採暖機器で、一時の快感は得られる。しかし本当の快適を得ることは難しく、また体の各部位の温度が極端に異なり、血流も絞られるために、健康にも悪影響がある。断熱・気密の技術がなく、また熱と煙を分離できなかった時代のやり方。エアコンは温風を出して部屋を暖めようとするが、高温の暖気は軽いので、上に浮き上がって隙間から屋外に漏れる。逆に外の低温の冷気は重いので、下の隙間から侵入してくる。このため室内の上下で大きな温度ムラが発生し、足元が寒いまま、頭だけが暑くなってしまう場合が少なくない。顔に高温の空気があたると乾燥感の原因にもなる。
冬に周辺環境が低温になると、体表面からの放熱量が増加し、「代謝熱量<放熱量」の状態になります。このままでは体が冷え切ってしまいますから、体は血流を絞って皮膚の表面温度を下げ、放熱量を減らします。●暖房設備に頼る前に建物の高断熱・高気密化を
こうして皮膚の表面温度が下降する際に体のセンサー(冷点)が感知して「寒い」という感覚が生み出されるのです。
寒い時に代謝熱量と放熱量のバランスを取り戻すには、体を動かして代謝熱を増やす、着衣量を増やして放熱量を減らす、などの方法があります。
ですが、ずっと体を動かし続けるのはしんどいですし、着衣が厚すぎるのも不便。そこで、「暖房」が必要になります。
暖房により空気と壁の温度を高く保つことで、体表面からの対流(→空気)と放射(→壁)による放熱量が自然に減少します。無理に放熱量を絞る必要がないので血流を増やし、体表面温度も高くできます。皮膚表面の冷点も寒さを感じなくなり、血流も増えて体全体の温度が上昇します。寒さを感じることなく、体も心もリラックスしたままずっと長く居続けることができるのです。
暖房とはこのように、人の周りの空気と壁の温度を整え、快適性を確保することなのです。
ストーブやヒーターなどの採暖機器で、一時の快感は得られる。しかし本当の快適を得ることは難しく、また体の各部位の温度が極端に異なり、血流も絞られるために、健康にも悪影響がある。断熱・気密の技術がなく、また熱と煙を分離できなかった時代のやり方。エアコンは温風を出して部屋を暖めようとするが、高温の暖気は軽いので、上に浮き上がって隙間から屋外に漏れる。逆に外の低温の冷気は重いので、下の隙間から侵入してくる。このため室内の上下で大きな温度ムラが発生し、足元が寒いまま、頭だけが暑くなってしまう場合が少なくない。顔に高温の空気があたると乾燥感の原因にもなる。
こうした温度ムラの原因は、暖房設備だけでは解決しません。建物の気密と断熱が不可欠なのです。気密により、暖気の漏れと冷気の侵入を防げます。断熱により、暖房に必要な熱が減少するので、エアコンは高温の温風を吹く必要がなくなります。壁の表面温度も上昇し、体全体を包む温熱環境全体が穏やかになります。
「本当の暖房」、つまり「暖かい空間」を実現するには、まずは建物の断熱・気密性能をしっかり確保することがなにより肝心です。建物の基本性能をしっかり確保した上で暖房設備により少しの熱を加えることで、本当に快適な温熱環境をつくることができるのです。
市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、小松さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの13名でした。
シイタケ(1800駒)とナメコ(200駒)の駒打ちをし、ホダ木を仮置きしました。
尾根の道沿いで、伐採後に玉切り、小割り、枝払いしたナラ枯れ枯死木を点検し、作業道に下ろせるものを選らんで軽トラで運びました。
冬の間、焼き芋や焚き火に利用したドラム缶などの資材を仕舞い始めました。江原さんが追加してもって来てくれた杉丸太も加工されて、樹皮の皮むきをされていました。
市民の森保全クラブが伐採した市民の森園路付近のナラ枯れ枯死木(全てコナラ)をチェックをしました。10月28日、11月27日、12月9日、12月16日、12月25日、1月13日、1月22日、1月27日、2月3日、2月17日、2月26日、3月3日の12日で20本です。伐採を撮影した動画は4本。
№134(22年12月16日) 4:56
№215(23年1月13日) 9:18
№1000(23年3月3日) 0:44
№1033(23年3月3日) 1:17
日経新聞電子版に2015年12月から16年1月に7回連載された前真之さんの「冬に備える家づくり」シリーズ。『エコハウスのウソ』(2012年6月発行)は、15年12月に第2版『エコハウスのウソ(増補改訂版)』になりました。
第1回 「採暖」の落とし穴 体に優しい快適暖房の条件(『日本経済新聞電子版』2015/12/14 6:30)
「冬にストーブで体を温める」という考え方は、暖房の手段として必ずしも正しくない。建物のプランや外皮(外壁や窓など開口部)をきちんと設計することで、冬の暖房にかかるエネルギーを大幅に減らし、快適な室内環境をつくることができる。しかし現実的に可能な断熱では、なかなか「無暖房」というわけにはいかない。やはり暖房器具の助けが必要である。
■暖房は人体を加熱するにあらず
夏の冷房時はもちろんのこと、冬の暖房時においても「人体は常に熱を放出している」。体の熱収支がプラスになるほど体を温めては、人間はオーバーヒートして死んでしまう。体からの対流や放射による放熱量が過大にならないよう、適度に空気や放射温度を整えるのが暖房の役割。体の一部は加熱されていても、体全体としては熱を放出している。火に当たっている「オモテ面」は、確かに加熱されているが、火に当たらない「ウラ面」は、空気への対流・壁への放射により冷却されている。
■片側だけ加熱の「採暖」は不快で危険
「体の一部を加熱する」やり方は暖を採るということで「採暖」と呼ばれ、暖房とは明確に区別されている。日本では韓国のオンドルのような本格的な暖房が発展せず、囲炉裏や火鉢といった採暖で冬をしのいできた経緯がある。現在でも根強く残っているストーブや電気ヒーターは、こうした採暖のなごり。
■究極の快適暖房は「コメの空間」
の快適暖房をつくることは容易ではない。その実現のためには、暖房設備だけではなく、建物の外皮性能をセットで考えることが不可欠。高断熱・高気密による暖房負荷低減と空気・放射両方の環境改善、そこに必要最低温の暖房設備が組み合わさった時、究極の暖房が実現する。
第2回 空気は怠け者 性質の理解が「快適暖房」への一歩(『日本経済新聞電子版』2015/12/21 6:30)
質の高い暖房とは、人体全体から「バランス良く放熱ができる空間」をつくること。
■対流はボールの流れ・性能で伝熱力が決まる
■空気は"当たり"が弱い
■空気は「パス」がヘタ
■空気は「パス」がヘタ
気は「当たりが弱い」「パスワーク下手」「コントロールに難」と、三拍子そろった迷プレーヤー、つまりただの"怠け者"。過度な期待は禁物。そもそも空気と水では、はなから勝負にならない。空気が水のように"働き者"だったらどうなるのか。20℃の水風呂に入ることを想像していただきたい。働き者の水はせっせと熱を奪い運び去ってしまうので、体はあっという間に冷え切ってしまう。空気の対流による穏やかな熱のやりとりのおかげで、我々は日々快適に過ごせるのだ。
第3回 「エアコン隠し」は厳禁 床暖房にも熱ロスの弱点(『日本経済新聞電子版』2015/12/23 6:30)
「設備を隠す」という設計の美学に対して、省エネの観点から疑問を投げかける。
■エアコンは醜い、されど隠すべからず
見た目はスッキリであるが、これで暖房をすると空気は下に吹き出せず、暖かい(軽い)空気が上に滞留するだけで、全く暖まらない。屋外機。これまた見栄えがせず、風も音も出すので嫌われるが、それもこれもヒートポンプが外気の熱を集めているから。この屋外機こそ、ヒートポンプの「心臓」であるコンプレッサーを内蔵し、外気と熱をやりとりする主役。見苦しいからと囲っては、夏の排熱・冬の集熱に必要な空気の流れを妨げてしまい、エネルギー効率が大幅に低下。
■床暖房ラブのホンネは「設備を隠せる」
加熱能力が小さいために立ち上がりに時間がかかる。床表面温度を上げれば加熱量を増やせるが、身体に直接触れる床暖房では低温やけどのリスクがあるので限界がある。
床暖房は放熱パネル下面や配管からの熱ロスが大きく、また熱源効率に限界があり、エネルギー効率が低くなりがち。床暖房で省エネするには、高効率な熱源や放熱パネルの採用・床下や配管の断熱強化など、注意深い設計と施工が不可欠。
■寡黙な電気ヒーターのエネルギー効率は「最悪」
エネルギー効率は最悪だ。電気で暖房・給湯をする場合には、空気熱を集めて効率を稼ぐヒートポンプ式を絶対に選ぶことをお勧め。
■全ての細部が必然
設備のディテールを知ることが、真のエコ設計への近道。
■全ての細部が必然
設備のディテールを知ることが、真のエコ設計への近道。
第4回 小型で高効率がベスト エアコン選びの極意(『日本経済新聞電子版』2015/12/28 6:30)
■年間エネルギー効率が高いエアコンを
■年間エネルギー効率が高いエアコンを
まずは何より、少ない電気で多くの熱を取り除いてくれる「エネルギー効率の高い」エアコンが望ましい。このエネルギー効率は「年間エネルギー効率:APF(Annual Performance Factor)」と呼ばれ、カタログや省エネラベルに必ず記載されている。
能力が大きい機種ほどAPF
が低下している、つまりエネルギー効率が低い。エアコンの屋内機や屋外機のサイズは、能力の差ほどには変わらない。5.0kW
の機種が、2.5kW の機種より2 倍大きいわけではない。特に屋内機は日本家屋の柱の間に収まるよう、幅800mm
以下に抑えられている。自動車でいえば、全ての車種が「軽自動車」の車格に抑えられているようなもの。
■エアコンの効率向上はもはや限界に
最近になってエアコンの効率向上が限界に達しつつある。現実的なコストでできる対策がほぼやり尽くされ、ハードウエア的な改善が限界に来ている。10年後に今のエアコンを買い替えたとしても、もはや大きな節電効果は望み薄。ハードウエアの改善のアテがなくなった今、さらなる省エネのためには「建物性能の向上」と建物性能に見合った「適切なエアコンの選定や配置計画」が重要になってきている。
■「◯◯畳」の目安は断熱等級3
カタログに記載された暖冷房能力の目安「◯◯畳」という表示は、断熱等級3程度の貧弱な建物性能を想定したもの。
■つつましい冷房ができるプランを
蒸し暑くなれば冷房はどうしても必要。プランを決める際には通風だけでなく、冷房をした時に効率良く冷やせることもきちんと考えておきたい。
蒸し暑くなれば冷房はどうしても必要。プランを決める際には通風だけでなく、冷房をした時に効率良く冷やせることもきちんと考えておきたい。
第5回 エネルギー爆食住宅追放へ 「H25基準」のインパクト(『日本経済新聞電子版』2016/1/4 6:30)
オイルショック直後の1980年(昭和55年)に住宅の省エネルギーの基準を初めて制定。1991年(平成4年)と1999年(平成11年)の2
度にわたってレベルアップを図ってきた。1980年、1991年、1999年の断熱のレベルは、それぞれ「断熱等級2」「断熱等級3」「断熱等級4」と呼ばれる。1999年の「断熱等級4」は、「H11基準」とも呼ばれる。ただし、こうした断熱基準は義務ではなかった。「守りたい人は守ってくださいね」という、任意の推奨にすぎなかった。必須ではない以上、この基準を満たしている住宅は長らく普及しないままだったのも無理はない。
■エネルギーを規制していなかったH11基準
2011年の東日本大震災以降、エネルギー事情が急変するなかで、2013年(平成25年)に省エネ基準を大幅に改正。この通称「H25基準」の目玉は、なんといっても「義務化」。大きな建築物から徐々にH25基準を必ずクリアしなければならなくなり、2020年までには住宅を含めて全ての建築物において必須の規制となる。耐震基準と同じく、満たしていなければ確認申請が下りなくなる。「省エネあらずんば建てるべからず」の時代が、ついにやってきた。
■消費エネルギー量そのものを規制
■1次エネを「爆食」する電気生焚設備
■H25基準は「15年前の外皮」+「時代遅れの設備」
■1次エネを「爆食」する電気生焚設備
■H25基準は「15年前の外皮」+「時代遅れの設備」
H25基準の基準値はどのように決められたのか。建前としては、先の「H11基準の断熱・日射遮蔽を施した外皮性能」に、「2010年ごろに一般的だった機器」を組み合わせた場合とされている。しかし、H11基準は既に15年以上も前の外皮基準であり、現状ではごく当たり前にできるレベル。設備についても照明には白熱灯が含まれ、給湯も従来型のガス給湯器になっているなど、既に「時代遅れの機器」が多く想定されている。H25
基準の基準値はかなり大きく、レベルは低い。エネルギー効率が多少悪い建物や設備計画であっても、エネルギーを大量に使う給湯機を省エネ型にするなど少しの努力で楽々クリアできる程度のレベル。
■H25基準は「ミニマム」
義務化にはもちろん一定の効果がある。"札付きの不良"な住宅や設備を排除する「底上げ効果」は確かに期待できる。しかし全ての住宅が無理なくクリアできるよう、そのレベルは「バカなことをやらなければクリアできる」程度にならざるを得ない。「H25基準を満たしているから省エネはバッチリ」などとは、なりようがない。H25基準は、エネルギー爆食住宅を市場から排除することが当面の使命なのである。過剰な期待は避け、より高い次元の住宅性能の確保に努めるべき。
義務化にはもちろん一定の効果がある。"札付きの不良"な住宅や設備を排除する「底上げ効果」は確かに期待できる。しかし全ての住宅が無理なくクリアできるよう、そのレベルは「バカなことをやらなければクリアできる」程度にならざるを得ない。「H25基準を満たしているから省エネはバッチリ」などとは、なりようがない。H25基準は、エネルギー爆食住宅を市場から排除することが当面の使命なのである。過剰な期待は避け、より高い次元の住宅性能の確保に努めるべき。
第6回 静かなブーム「薪ストーブ」 後悔しないための心得(『日本経済新聞電子版』2016/1/19 6:30)
情緒豊かで環境にやさしい薪ストーブが静かなブームになっているが、実は薪ストーブは"手ごわい"暖房器具。
■薪かペレットか、それが問題だ
■薪の用意は計画的に
薪ストーブを選ぶのであればペレットと電気の恩恵を受けずに、「独力」で上手に木を燃やす必要が出てくる。最初のハードルは、薪を「計画的」に入手するコネの確保。そして薪は遅くとも「1年前」に割っておくこと。木はしっかり乾燥させることが不可欠。しけっていても薪は燃えるが、せっかく得られた熱の多くが薪の水分を水蒸気にするのに使われてしまい、薪を燃やした割には室内に熱が出てこない。効率が悪い。薪を割って軒下に積んでおくのは、カリカリに乾燥させて水分に熱を"盗まれない"工夫。
■1日の必要量は10kg以上
事前に割っておくべき薪の量。薪1kg当たりの燃焼熱量は、20MJ(メガジュール)弱。同じ1kgの灯油の熱量は40MJ 以上なので、薪は灯油の半分程度の熱量しかない。つまり灯油1 缶(18L=14.4kg)分の熱量を得るには、約30kgもの薪が必要になる。1日の暖房にどれくらいの薪が必要になるのだろうか。暖房に必要な熱量は家の断熱性にもよるが、冬であれば200MJ程度が一つの目安。1日に10kg以上の薪が必要ということになる。 冬が何カ月も続くことを考えれば、10kg×100日=1000kgということで1トンのストックは必要ということになる。薪を割る作業自体、相当な重労働。薪を「買ってくる」のも一案。ただし、薪は買うとなると結構高い。「どこかからもらって」「自分で割って」こそ薪はコストパフォーマンスが良い。
事前に割っておくべき薪の量。薪1kg当たりの燃焼熱量は、20MJ(メガジュール)弱。同じ1kgの灯油の熱量は40MJ 以上なので、薪は灯油の半分程度の熱量しかない。つまり灯油1 缶(18L=14.4kg)分の熱量を得るには、約30kgもの薪が必要になる。1日の暖房にどれくらいの薪が必要になるのだろうか。暖房に必要な熱量は家の断熱性にもよるが、冬であれば200MJ程度が一つの目安。1日に10kg以上の薪が必要ということになる。 冬が何カ月も続くことを考えれば、10kg×100日=1000kgということで1トンのストックは必要ということになる。薪を割る作業自体、相当な重労働。薪を「買ってくる」のも一案。ただし、薪は買うとなると結構高い。「どこかからもらって」「自分で割って」こそ薪はコストパフォーマンスが良い。
第7回 情緒豊かでも手ごわい、薪ストーブは「ポジションが命」(『日本経済新聞電子版』2016/1/22 6:30)
薪ストーブの放熱は主に「放射」、サブで「対流」によって行われる。放射というと家中の隅々にまで届くという神秘の力を期待されがちだが、それは大きな間違いだ。薪ストーブは空間全体に比べれば小さなモノなので、赤外線を四方八方に放射する「点」といって差し支えない。
■煙突を侮るべからず
木に限らずモノが燃えるためには、燃焼に必要な空気がきちんと供給され、かつ煙がスムーズに排気される必要がある。ペレットストーブの場合は、電動ファンの力で給気・排気を強制的に行うことができる。一方、薪ストーブの給気・排気の動力は、加熱され軽くなった煙が自然と上昇する「煙突効果」だけしかない。
■素人仕事は危険がいっぱい
冷地の郊外ではバイオマス暖房普及のポテンシャルが特に高そう。近くに森林資源が豊富で、薪やペレットの安定供給が期待できる。スペースに余裕があるのでストーブの置き場所や薪を乾燥させるための保管場所も確保でき、何より生活スケジュールにも柔軟性がある。寒冷地では日射不足や積雪・外気温の低さのため、太陽熱やヒートポンプといった"ライバル"も効率が低くなる。エネルギー効率の面からも、薪ストーブは相対的に有利。
冷地の郊外ではバイオマス暖房普及のポテンシャルが特に高そう。近くに森林資源が豊富で、薪やペレットの安定供給が期待できる。スペースに余裕があるのでストーブの置き場所や薪を乾燥させるための保管場所も確保でき、何より生活スケジュールにも柔軟性がある。寒冷地では日射不足や積雪・外気温の低さのため、太陽熱やヒートポンプといった"ライバル"も効率が低くなる。エネルギー効率の面からも、薪ストーブは相対的に有利。
※“Less is More”のデザイン哲学が、真に豊かな人生を見つけるヒントになる(『Ethical Choice』2020年12月2日記事)
※断熱等性能等級4は寒い? 等級3との違いや基準値について解説」(昇高建設株式会社『418BASE』2022年12月6日記事)
「児沢ブルーベリー園のラビットアイ系にピートモスと肥料をやりました。ハイブッシュ系は2月15日でした。
市民の森舗装園路沿いのナラ枯れ枯死木の伐採をしました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、小松さん、鳥取さん、新倉さん、橋本さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの15名でした。
ナラ枯れ枯死木(№1000)伐採
ナラ枯れ枯死木(№1033)伐採
2月17日に右側の細い幹を伐採しました。
受け口下切りとソーチェーンの目立ての確認
現場のサクラ枯死木で伐採体験
玉切りした伐採木の一部は岩殿C地区に運びました。昼食後、渡部さん、江原さんの指導で5時頃まで、金子さん、木谷さんがチェンソー操作トレーニングをしました。
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