岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2022年10月

桐生自然観察の森見学 10月31日

桐生自然観察の森は桐生市市街地北西の川内町[かわうちちょう]、吾妻山(標高481m)の西麓にあり1989年に開園しました。環境庁の補助事業として全国に10ヶ所開設された自然観察の森の1つです。約20ヘクタールの園内にはネイチャーセンター、5ヶ所の観察舎(オオムラサキ観察舎、カワセミ観察舎、ノスリ観察舎、キアゲハ観察舎、イトトンボ観察舎)があり、常駐するレンジャーや桐生自然観察の森友の会の皆さんが調べる、伝える(例えば園内情報)、守る活動をしています。標高はネイチャーセンターが215m、園内最高地点355m、園路は約3.5㎞です。
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桐生自然観察の森フィールドガイド『森のなかまたち』(桐生自然観察の森編、メイツ出版、2019年3月)125頁から引用
森を支える
 自然観察の森は、身近な生き物を観察するための施設です。珍しいものや貴重なものがあるわけではありません。約20ヘクタールの敷地の中には、いわゆる里山の風景が広がっています。その構成はコナラを主とする雑木林、スギ、ヒノキの植林地、草地、湿地、池や沢などの水辺です。「自然観察の森なんだから何もせずに、自然に任せているんでしょう」と思う人もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。身近な生き物を、観察しやすいように維持管理しているのが観察の森です。基本的には生き物の生息のための多様性を心がけています。
 では実際にどんな管理をしているかというと、草が伸びてきたら草刈りをする、土砂がたまったら泥をさらって出す、沢水が涸れないように水路を管理する、落ち葉がたまったら集めてたい肥にする-などです。とくに園路の周辺は来園車が安全に歩け、生き物がより身近で観察できるように気を配ります。生き物の生息環境に合わせて、明るさや風通し、他の種類との関係などを考え、毎日園路を巡回して点検しています。
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土壌観察もできます。
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落葉の層(O層)、黒っぽい層(A層)、茶色の層(B層)、ごつごつした層(C層)


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ノスリ観察舎(標高315m)から。相生地区の市街地の先に、みどり市の岩宿遺跡近くの琴平山(196.2m)、鹿田山(231m)が望めます。

きょんtinoさんの「桐生自然観察の森〜萱野山」(『YAMAP』2019年6月16日記事)


             10:18 YouTubeのSKY PICS STUDIOチャンネル



明渠の木橋改修 10月30日

無名沼イ号からボッシュ林側の沢(九十九川の源流)に排水している明渠に架けていた木橋が腐って荷物を積んだ軽トラが通ると危ないので撤去し、代わりに土管を入れて橋の代用としました。
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急な作業なので何人集まれるか心配でしたが、江原さん、片桐さん、木庭さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、渡部さん、Hikizineの8名で工事しました。
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新倉さんと丸山さんでワラビ園のに生えているクワ、ヒメコウゾなどをカマで刈り取りました。
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おいしい焼き芋の焼き方(ネットから) 10月29日

10月28日の活動日に焼き芋をしました。11月4日、11日の定例活動日でもドラム缶のかまどで焼き芋をします。ネットでおいしい焼き芋の焼き方を調べました。紹介します。


 1.焼き芋の甘さを引き立てるコツ
   熟成させる
   低温でじっくり焼く
   好みの品種を選ぶ
 2.焚き火で焼き芋をするときのコツ
   包み方
    ホクホクの焼き芋はアルミホイルのみ
    しっとりした焼き芋は新聞紙で包んでからアルミホイルで包む
   焚き火を「熾火」にする
    火に直接あたらないようにする
   時間
    30分~40分
 3.焚き火以外での焼き芋の作り方
   ダッチオーブンを使った焼き芋の作り方
   ドラム缶を使った焼き芋の作り方
   石焼き芋のやり方
 4.焚き火での焼き芋の作り方まとめ
焼き芋はみんなで火を囲んで、楽しく作って楽しく食べられます。作り方のコツは、アルミホイルでしっかり包み、熾火となった焚き火で30~40分程度焼くことです。ダッチオーブンやドラム缶を使ってもできます。また、ダッチオーブンやドラム缶を使えば石焼き芋も簡単です。キャンプなど屋外で焚き火をする機会があれば試してみましょう。

  (講談社が運営する小説投稿サイト『NOVEL DAYS』から)

ブログ「料理の実験」で試行錯誤を繰り返して、生み出した世界一甘い焼き芋の作り方を紹介します。デンプンを最大限、麦芽糖に転換することで、羊羹のように甘い焼き芋を作ることが出来ます。料理は、調理が半分、材料が半分なので、サツマイモの見立て方のポイントも説明します。オーブン、または、オーブントースターと簡単な道具で、コツをつかめば、誰でも、完璧に甘い焼き芋が出来ます。
 焼き芋には種類があります。昔からの調理法は、ホクホクの焼き芋です。このマニュアルで扱う焼き芋は、しっとり系の羊羹のような焼き芋です。このしっとり系の羊羹のような焼き芋を、羊羹焼き芋と呼びます。
こう書くと、別に、しっとり系でなく、ホクホク系の焼き芋で十分美味しいのに、変なことをしなくても良いだろと思われるかもしれません。しかし、羊羹焼き芋にこだわる訳があります。焼き芋が甘くなるのは、デンプンが麦芽糖に変化するからです。デンプンが麦芽糖に変化するとサツマイモの表面に蜜が出てきます。この蜜を最大限に出した焼き芋が羊羹焼き芋です。つまり、羊羹焼き芋は世界で一番甘い焼き芋になります。残念ながら、ホクホク系の焼き芋ではここまで甘い焼き芋を作ることはできません。
伝統的な焼き芋の焼き方は、石焼き芋と壺焼き芋です。この2つは、低い温度で、じっくり加熱することで、甘くなるといいます。
羊羹焼き芋は、伝統的な「低い温度で、じっくり加熱」に対する挑戦です。詳細は、「第4話 理論編」に、書きますが、アルミホイルと発泡スチロールの保温箱をつかって、プロに負けない甘い焼き芋を作る方法です。
ということで、この本では、羊羹焼き芋の作り方を説明します。……

コナラ伐採・焼き芋・ナメコ 10月28日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、斉藤さん、鳥取さん、新倉さん、橋本さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの14名です。
シイタケ駒打ち用のミニホダ木は200本準備するので、前回に続いてコナラの伐採をしました。
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コナラ枯死木(№136)の伐採もしました。
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岩鼻運動公園でのイベントでは焚き火はできないので、グラインダーで切断したドラム缶で焼きいもをします。江原さんに加工をお願いしたドラム缶釜でしっとり系の紅はるかとホクホク系の金時(高系14号)を焼いてみました。
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昨日見つけたナメコを採ってお土産にしました。
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岩殿入山谷津の植物調査 第25回 10月27日

二宮さん、小野さんで岩殿入山谷津の植物調査をしました。
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岩殿グループ写真館(二宮靖男さん撮影・コメント)
 ④(2022年9月29日
 ③(2022年8月26日
 ②(2022年7月22日
 ①(2022年6月21日

毛塚一反田・児沢米の籾摺り 10月26日

ブルーベリー園の毛塚一反田のウルチと殿山協同農場の児沢のモチを今年も熊谷市の農家、武田さんにお願いして籾摺りして玄米にしました。ありがとうございます。
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高野さん、平賀さん、片桐さん、三本さんでしました。

サツマイモ購入 10月25日

11月19日(土曜日)、岩鼻運動公園で開催されるいわはなサンクスフェスタ(公益財団法人東松山文化まちづくり公社10周年記念事業)では、自由広場で森のめぐみ体験会(①Woods Craft、②薪割り体験、③ネイチャークイズ、④シイタケの駒打ち体験~自宅でキノコを育てよう~)が実施され、参加者には焼き芋がプレゼントされます。焼き芋は市民の森保全クラブが担当しています。JA埼玉中央 川島農産物販売所JAいるま野 アグレッシュ川越、川越市中台、三芳町いも街道(三芳町川声いも振興会)の農家直売所、食の駅pasar三芳(関越道三芳PA上り線)を廻って、しっとり系の紅はるかとほくほく系の金時を購入しました。定例活動日に岩殿C地区で焚き火をして焼いてみます。イベント当日のサツマイモは東松山産を使います。
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焼き芋の上手な作り方を教えて下さい『日本いも類研究会』おいもQ&Aから)

焼きいもは究極の「さつまいも料理」と言えるでしょう。江戸時代の焼きいもは、 ホウロクという素焼きの大きな皿状の器の上に、斜めに切ったイモを並べて焼いていたそうですが、現在では石焼きいもが代表的です。
「石焼きいも」というと素人には難しそうに聞こえますが、使い古しのダメになったヤカンの中に小石を敷きつめ、さつまいもを乗せ、弱火で40分程焼くとホカホカの石焼きいもが出来上がります。

おいしい焼きいもを作る最大のポイントは、アミラーゼという酵素が作用する70 ℃程度の温度を長時間維持することで、遠赤外線効果でじっくりと加熱される石焼きいもや焚き火の灰の下にさつまいもを入れて作る焼きいもは甘みが強くなります。

手軽な方法としては、電子レンジを利用し、300g程度の太めのベニアズマならば、2つ切りにして新聞紙かサランラップで包み、レンジの強で7~8分程度加熱する方法があります。100g程度の細めのベニアズマならば3~4分で充分です。石焼き芋に比べて甘みは低下しますが、非常に手軽な方法です。


さつまいも料理にはいろいろありますが、「焼きいもの素朴さと美味しさにはかなわない」という人も多いのではないでしょうか。最近でこそ屋台の石焼きいも屋が減ってきてはいますが、日本の冬の風物に焼きいもはやはり欠かせないものです。

ところで、プロの作った石焼きいもはどうして美味しいのでしょう。実は3つのポイントがあるのです。 第1のポイントは、焼き上がりまでの時間です。さつまいもには、でん粉を分解して甘みのある糖分に変えるアミラーゼという酵素が含まれていて、70℃くらいで活発に作用します。ですから、遠赤外線効果でじっくりと加熱される石焼きいもや焚き火の灰の下にさつまいもを入れて作る焼きいもは甘みが強くなるわけです。
第2のポイントは、水分の加減です。短時間で焼き上げたものは水分も多く、食感もベチャベチャしますが、逆にあまり長い時間をかけて焼いても、パサパサになってしまいます。プロに言わせると、200~250℃のジェットオーブンで約40分で焼き、水分が65%程度のものが最も美味しいのだそうです。
第3のポイントは、さつまいもを収穫後、2ヵ月ほど寝かせて熟成させることです。 熟成させることによって、さつまいも自体の甘味も増し、焼いた時にさらに甘みが強くなります。熟成させるのには特別な方法は必要なく、通常の保存で十分で、出来れば発泡スチロールの容器に入れるか新聞紙でくるんでおくとよいそうです。

《簡単な「石焼きいも」の作り方》

「石焼きいも」というと素人にはなかなか作れないと思いがちですが、実は意外にカンタンです。用意するのはヤカンと小石。ヤカンは使い古しのダメになったもので良く、できればホーロー加工のものがベターです。小石をヤカンの中に敷きつめ、さつまいもを乗せて火にかけるだけのカンタンな方法です。弱火で40分程でアツアツホッカホカの石焼きいもが出来上がります。

牛久自然観察の森見学 10月24日

茨城県牛久市結束町【けっそくちょう】にある牛久自然観察の森を見学しました。牛久自然観察の森は、環境庁の「身近な自然活用地域整備事業」によって、1984 年から全国 10 ヶ所開設された自然観察の森のひとつです。1990年に開園しました。開園時は牛久市の直営でしたが、2006年度からは、自然観察の森(21.5ha)と「みどりの保全区」(7.4ha)はNPO 法人うしく里山の会が指定管理しています。
「みどりの保全区」は、自然観察の森と一体化した森林景観の保全のために、開発、樹木の伐採など各種行為を制限する区域です。


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神宮翔真・武正憲・佐方啓介・伊藤太一「牛久自然観察の森を事例とした農用林から公園緑地化した林野における管理の課題」(『ランドスケープ研究』81巻5号、2018年) 市民の森と入山谷津での市民の森保全クラブ、岩殿満喫クラブの活動に示唆するところが多い論文です。別稿を準備中。
…結束集落は、天正期(1573~1592 年)に成立したとされる。集落の面積は約 100ha であり、北方に位置する小野川、東西の谷津を他集落との境界とする。人口は、明治期より 70~90 人程度で推移している 。林野は台地の斜面に位置し、緩やかな傾斜の平地林である。本研究では、農用林として利用があった時代を 1960 年代までとし、その中でも 1950 年前後を「農用林時代」と定義し分析する。1960 年代には、牛久市の農村集落においてプロパンガスと化学肥料の普及が進んでおり 、その後、農用林の管理は放棄されたと考えられる。…また、得られる文献資料や、集落古老の記憶が 1940年代以降に限られることに加え、事例地を含めた現牛久市周辺の土地利用が都市的なものへと変化するのは 1950 年代以降と報告されている。従って、1950 年前後の状況に絞って調査を実施する。自然観察の森は 1990 年から開園しているが、開園から 20 数年が経ち、維持管理の作業行程や作業頻度が固定化した 2013 年前後を「公園緑地時代」と定義し分析する。(2.研究対象の概要から引用)

みどりの保全区
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ビートルズトレイル
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  ニュースチャンネル・いばキラTV(215年4月18日に茨城放送で放送)
  


アカスジキンカメムシ
アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)の終齢(5齢)幼虫です。この姿で落葉や樹皮の下で越冬。白い部分は成長と共に拡がります。
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ホコリタケ(ハラタケ科)
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別名:タヌキノチャブクロ

帰途、つくば市まつの里にある森林総合研究所第1樹木園(3.28㏊)を見学しました。正門、本館の廻りに、「亜熱帯林」、「暖帯林」、「温帯林」、「亜寒帯林」など日本の各森林帯ごとに主な樹種が集められています。
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牛久自然観察の森ではナラ枯れが発生しています。ここではミズナラが枯れていました。
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コナラ原木伐採 10月23日

市民の森保全クラブの定例活動日です。7日、14日と雨天で活動ができなかったので10月最初の活動日となりました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの11名です。11月19日(土曜日)、岩鼻運動公園で行われるいわはなサンクスフェスタ(公益財団法人東松山文化まちづくり公社10周年記念事業)のシイタケの駒打ち体験に使うコナラを10本伐採しました。伐採後は葉を付けたままの状態で放置し、原木の水分を抜きます(葉枯らし)。今回は葉枯らしの期間が短いのが気になりますが、イベント前週に長さ25~30㎝×太さ7~13㎝程度のミニ原木に玉切りし、椎茸栽培用ドリル(DD2020)で穴を開けます。当日、原木にシイタケ種駒をハンマーで打ち込んで(植菌)、ホダ木ができ上がりです。持ちかえったホダ木にしいたけが発生するまでには1年以上の期間が必要です。その間「しいたけ菌」が原木の中でうまく成長を続けるように直射日光や水分の管理をしてください。

10周年チラシ

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湿度の高い日が続いたのでキノコがたくさんでていました。
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※ドラム缶のかまどで焚き火を始めました(ドラム缶でかまどをつくる(2019年1月19日記事))。次回から焼き芋を始めます。

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中高年齢者の安全作業の要件林業・木材製造業労働災害防止協会【林災防】サイトから)
●心身機能の低下や災害発生傾向を自覚すること
    自分自身の技能を過信し、心身機能低下を忘れぬこと
    心身諸機能を定期的にチェックすること
    身体諸機能低下を防止する手だてを講じること
    加齢と労働災害の関係を分析し、対策につなげること
●危険作業を避け、次のような作業には十分注意を払うこと
    伐倒、荷掛けのような高年齢者の災害多発作業
    架設撤去や保育(枝打ちなど)での樹上作業(高所作業)
    急傾斜地や足場の悪い場所でのチェーンソーや刈払機による作業
    はい積み上での巻き立て作業
    丸太移動、ワイヤロープ運搬など重量物を取り扱う作業
    炎天下での下刈作業など極端に暑い場所での労働負担の大きい作業
●無理な作業はしないこと
    「昔やれたから」はやめにして、危険に対する意識水準を高めて作業すること
    自分の体力やリズムに応じて自分のペースで作業すること
    技能や知識を過信せず、正しく適切な作業を積極的に取り入れること

柏崎緑地のフラス木 10月22日

五領町近隣公園の近くにある柏崎緑地にはクヌギやコナラの大径木があります。株元をよく見るとフラスが落ちているものが10本近くありますが、枯死しているものは今のところないようです。
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ここにもスズメバチが集まっている木があります。

モチ脱穀 10月21日

殿山共同農場の皆さんが児沢の田んぼで育ててきたモチの脱穀が終わりました。
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田んぼの片付け 10月20日

昨日、脱穀が終わった毛塚一反田の片付けをしました。稲架棒は児沢に、稲ワラは希望者に配りました。
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岩殿A地区のミニ田んぼの稲架も片づけました。掛けていたイネは明日、児沢で脱穀します。
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毛塚一反田の脱穀 10月19日

昨日の夕方、雨が降り始めたのでまたまた脱穀ができないのではと危惧しましたが、毛塚一反田で稲架掛けしていたイネの脱穀が無事に終わりました。
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片桐さんが手伝ってくれました。ありがとうございます。

舗装園路の伐採予定木チェック 10月18日

市民の森保全クラブで数えた今年のナラ枯れ枯死木は100本以上になりました。その内の大半は市民の森の園路近くにあります。園路付近で落枝や倒木があると公園利用者に危害が及びます。この冬の間に園路付近のナラ枯れ枯死木は伐採しておかなければなりません。伐採後、カシナガが穿入している部分は搬出、できないものは玉切りして現場に積み上げてくん蒸処理、根株はすべてくん蒸処理が必要です。どこまでがナラ枯れ対策なのか明確にして、市の予算措置が必要です。予算のない事業はありません。
物見山駐車場から地球観測センターに向かう市民の森の舗装園路付近のナラ枯れ枯死木の伐採は尾根の道エリアでの作業と比べると手間や時間がかかります。10月11日に公社、業者、市民の森保全クラブで伐採を分担することにして市民の森保全クラブ分を30本(その内、舗装園路付近は17本)としました。この17本を現場で再点検してみると、舗装園路には重機をいれられるので、重機を使える専門業者が伐採した方が効率がよく安全にできるものがあります。事故の防止やトラブル予防に、公社・業者・市民の森保全クラブ三者の伐採分担の見直しが必要です。


市民の森図面


№810(目通り直径64.5㎝)
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№813(目通り直径32.5㎝)
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№819(目通り直径49㎝)
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№841(目通り直径38㎝)
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№861(目通り直径26.5㎝)
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積み置き場所をどこに?

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№898(目通り直径29㎝)
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№902(目通り直径52㎝)
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バイオトイレ・四阿

№2001(目通り直径38.5㎝)
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№902付近、舗装園路の南側

№912(目通り直径39㎝)
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舗装園路ガードレールの谷側、下にも園路

№934(目通り直径32.5㎝)
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見晴らし台入口

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園路切通し上部

№1014(目通り直径43㎝)
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№1025(目通り直径21㎝、39㎝)
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№1026(目通り直径33㎝)
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№1027(目通り直径37㎝)
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№1033(目通り直径47㎝)
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作業は安全第一!
舗装園路を傷めない! ガードレールを壊さない!
ボッシュ林のバイオトイレ用に引込まれている電線を切らない! etc.

伐採後の積み置きスペース確認 10月17日

市民の森保全クラブの作業エリアと尾根の道で伐採するナラ枯れ枯死木の伐倒後の積み置きスペースをチェックしました。伐倒したコナラのカシナガ穿入部分は 1m長に玉切りして積み上げます。その後、①トラックで搬出できるものはチップ工場に運んでパルプ材として利用、②搬出できないものはシートで覆ってくん蒸処理をする作業が必要ですが、これは市で予算化して実施することが必須です。
市民の森図面

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№249(目通り直径29㎝)
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№202(目通り直径45㎝)剪定
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№171(目通り直径23㎝)
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№154(目通り直径34㎝)
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№134(目通り直径52㎝)
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№107(目通り直径36㎝)
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№27(目通り直径32.5㎝)
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このほか伐採対称木には№215、№136、№30、№19、№1があり、全て積み置きスペースがあります。




クリアファイルトラップ捕虫部回収 10月16日

今日も市民の森に設置したクリアファイルトラップの捕虫部を248枚回収しました。今年、市民の森につけたクリアファイルトラップは430枚になります。
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ヒイロタケ or シュタケ(共にタマチョレイタケ科)(『東京キノコ同好会』「ミニきのこ図鑑 さくいん」)
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ノダケ(シソ科)の花
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ナラ枯れ伐採対称木の目通り直径測定・トラップ捕虫部回収 10月15日

昨日に続いて、市民の森保全クラブが担当予定のナラ枯れ伐採対称木(枯死木30本)の目通り直径の測定をしました。
最大は№810の64.5㎝
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最小は№19の21.5㎝
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併行して、クリアファイルトラップの捕虫部の回収を始めました。以前に回収したものと合わせて182枚です。
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舗装園路の南側のクヌギにオオスズメバチが集まっていました。舐めている? 樹皮を囓っている?
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木を激しくかじるスズメバチ 1:13 YouTube 旨みとコク【身近な生物観察】チャンネル
 


ハナビラニカワタケ(シロキクラゲ科)
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スタックした車を救出 10月14日

青木ノ入り近くの学びの道で対向車に道を譲って路肩で脱輪して立ち往生してしまった車をハンドウィンチで引き出しました。
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倒木を片づける 10月14日

木谷さんが市民の森を散策中に見つけた園路をふさぐアカマツの枯死木を片づけました。ナラ枯れ伐採対象木861の近くです。

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近くにアカマツの実生がありました。
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今日は市民の森保全クラブの定例活動日でしたが降雨のため中止。午後、尾根の道エリアのナラ枯れ伐採対称木13本を再チェックしました。



今日も脱穀は中止 10月13・14日

13日はお昼頃、小雨が降り出し、午後1時から予定していた毛塚一反田の脱穀は中止しました。午後5時過ぎからは1㎜程度の雨が降り続いています。9月26日から稲架にかけて天日干ししてきましたが、10月5日以降、11日を除いて日差しが続きません。
13日
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午前8時に田んぼに行きましたが、小雨が降っていて今日も脱穀作業は中止です。
14日
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伐採枯死木追加 10月13日

市民の森保全クラブが伐採を担当する予定のナラ枯れ枯死木、昨日の地図を修正して2本追加、30本になりました。
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タマゴテングタケモドキ or ツルタケダマシ
 どちらもテングタケ科です。ヒダの色が淡い紅色か白色か? どちらか選べません.。
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4日後の17日撮影
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タマゴテングタケモドキ(俗称:アカハテングタケ)(『東京きのこ同好会』HP「ミニきここ図鑑 さくいん」)
 

フクロツチガキ
真核生物ドメイン菌界担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ヒメツチグリ目ヒメツチグリ科フクロツチガキ
きのこの話-ほぼ日刊イトイ新聞2019年9月5日記事2014年12月18日記事新井文彦
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大久保山キノコ図鑑(早稲田大学本庄高等学院スーパーサイエンスクラブ・菌類研究班編集)

伐採候補木を地図にうつす 10月12日

昨日選らんだ市民の森保全クラブのナラ枯れ枯死伐採候補木を地理院地図上に落としました。
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ナラ枯れ枯死木確認作業 10月11日

市民の森で、黄色のテープを2本巻いているナラ枯れ枯死木から、冬季に伐採処理するものを選抜する作業を文化まちづくり公社としました。公社、業者、市民の森保全クラブで伐採します。
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ミニ田んぼの稲刈り 10月11日

岩殿A地区のミニ田んぼの稲刈り。稲架掛けしました。
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田んぼまわりの草刈り 10月10日

夜中に小雨が降り日差しのない一日でした。岩殿B地区の休耕田んぼと入山沼との水路の間の草地やD地区と学びの道との間の草刈りをしました。
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田んぼのまわりの草刈り 10月9日

稲刈り用の稲架棒などを運んできて、田んぼのまわりの草刈りもしました。
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稲架の脚のしばり方(『自然農実践』から)
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さいたま緑の森博物館の湿地 10月8日

さいたま緑の森博物館見学③(2022年9月21日記事)」の続き④です。21日に歩いたコースには湿地が3箇所あります。緑の森博物館案内所の近くから流れ出している大谷戸湿地、西久保湿地(入間市)と糀谷八幡湿地[こうじや](所沢市三ヶ島地区)です。大谷戸湿地には昔、田んぼがあったようですが現在はありません。
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大谷戸湿地、西久保湿地からの流れは振宿川、糀谷八幡湿地の流れは樽井戸川になります。
西久保湿地の田んぼを見て、ナラ枯れの様子を観察しながら狭山湖外周道路に出て駐車場に戻って休憩しました。
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駐車場の近くにあるトトロの森30号地を見て、糀谷八幡湿地に向かいます。ここにも株元にフラスが落ちているナラ枯れ被害木が多数ありました。
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糀谷湿地は糀谷八幡湿地保存会が田んぼや周辺の雑木林を管理しています。とことこ景観資源指定地の142番で、2016年に「とことこ景観賞」を受賞しています(とことこ景観資源地図)。
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立派なトイレや物置があります。
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ここは2015年1月24日に早稲田大学所沢キャンパスで開かれた2014年度みどりの埼玉づくり県民提案事業活動報告会で見学していました。
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湿地の奥池、大池から流れ出す樽井戸川の源流域は、糀谷八幡湿地保存会の皆さんが所沢市と「市が管理する河川及び水路において、実施区域を指定し、市と市民団体が協働して多様な生物が生息する自然が豊かな川の実現のために実施するふるさとの川再生事業」(要綱)を実施しています。
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里山プロジェクト・信州里山の3類型(2006年) 10月7日

霧ヶ峰高原の草原は採草利用により維持されてきた二次草原であること、草原化の起源が鎌倉時代であること、近世以降霧ヶ峰高原は肥料や飼料となる草の採取に利用され近世末には全域が草原となり、明治以降化学肥料の普及により採草利用が減少し草原の縮小が始まったこと、昭和初期には標高1500m以上は秣の採取に利用されていたことなどが、長野県では2000年代前半には解明されていたようです(霧ヶ峰草原の成り立ち」9月12日記事)。長野県環境保全研究所では2001年度から5年間、「信州の里山の特性把握と環境保全のための総合研究」(通称 里山プロジェクト)」を行い、研究成果が『信州の里山の特性把握と環境保全のために」(165pp、2006年3月発行)としてまとめられています。

1-1 信州の里山の特性では、プロジェクトの研究成果や文献資料等をもとに,「自然環境」,「産業」,「文化」などの異なる視点から,信州の里山の特性についてまとめています。まず「立地」では県域を低平地、山間地、高原、奥山に区分し、里山を低平地の里山(里山Ⅰ)、山間地の里山(里山Ⅱ)、高原の里山(里山Ⅲ)に類型化しています。
立地からみた信州の里山の類型区分_4信州の里山の特性_1
長野市飯縄山南東麓(浅川流域、標高約350~1900m間)の土地利用形態の歴史的変遷をたどり、過去から現在への里山環境の移り変わりの傾向は,長野市飯綱山南東麓や中条村虫倉山麓などという特定の地域に限ったことではなく,県内の多くの里山において,若干の程度の差はあっても,基本的には共通して認められる」(10頁)としています。
信州の里山の特性_2信州の里山の特性_3

この報告書での「里山」の定義は畑中健一郎・富樫均・浜田崇・浦山佳恵「2-1 里山の何が問題なのか-里山問題の概観-」にあります。
里山は、農林業を主体とした人の暮らしを支えるある広がりをもった地域であり、暮らしや生産活動の影響下に成立した二次的自然の総体を指すものとする。そのなかには、雑木林、植林地、草地、農地、ため池、水路、集落といった多様な自然環境が含まれる。また、里山の言葉にある地形的な山の概念にはとらわれず、たとえ二次的自然が平地に存在する場合もその地域を里山と称するものとする。(24頁)
  植林地の面積が県土の約25%を占めているので、長野県の里山の面積は県土の約78%になります。

富樫均2-11 立地からみた信州の里山の類型区分」は長野市北部の飯縄山南東麓(浅川流域)のデータなどをもとに、信州の里山に関する新しい 3 つの類型区分、里山Ⅰ(低平地型)里山Ⅱ(山間地型)里山Ⅲ(高原型)を提案し、「里山ⅠとⅡの間に地形的な難所が形成され、相互に分離される傾向がつよい。一方ⅡとⅢでは、前~中期更新世に形成されたと思われる古い侵食小起伏面の残存により、巨視的にみれば地形的な連続性が高く、県境や郡境を越えて広域に分布する。これらの類型区分は北部フォッサマグナ地域においてとくに明瞭にあらわれるが、より広く長野県全域にわたって適用される可能性が高い」とし、信州の里山の立地特性としては、里山ⅡとⅢの存在とその意味がとくに重要であることを強調しています。
立地からみた信州の里山の類型区分_1立地からみた信州の里山の類型区分_5立地からみた信州の里山の類型区分_6

立地からみた信州の里山の類型区分_2立地からみた信州の里山の類型区分_3

長野県においては、山岳地のなかに盆地が切れ切れに分布するという特徴から、里山Ⅰの広がりも断片的である。それに対し、里山Ⅱと里山Ⅲは相互に地形的な連続性が高く、県境や郡境を越えた広域的な広がりが認められる。
里山Ⅱは、緩傾斜地から利用困難な急傾斜地まで、比較的小面積のさまざまな地形要素の集合からなる。とくに近世以降、居住地、畑地、水田、ため池、採草地、林などとして持続的に活用され、用途の違いに応じて多目的な土地利用が行なわれてきた。継続して適度のかく乱が加わりつつ、モザイク状に展開する様々な環境の組み合わせは、多様な生き物の生息場所にもなってきた。また山間地上部の肩状尾根などにみられる古い小起伏地は、その連続性や安定性から、かつての街道につながる脇道(峠道)のルートとしてよく利用された。山間地上部の尾根筋にめぐらされた峠道は、とくに近世以降、集落間を結ぶ庶民のための重要な陸路となり、物資や情報を流通させていたとみられる。
里山Ⅲは、多くがゆるやかな起伏をもつやや高冷な地域であることから、現在ではリゾート地や別荘地、あるいは高原野菜の生産地になっている。しかし1960年頃にはじまる高度経済成長期以前には、採草地などとして現在とは全く異なる形で、長期にわたり、高い生産性をもつ場所として利用されてきた。とくに集約的に採草が行なわれた場所では、現在よりもはるかに広い面積の草原環境が維持されてきたものと予想される。そうであるとすれば、里山IIIはおそらく草原的な環境を好む野生動植物にとって重要なビオトープにもなっていたと考えられる。さらに、湿原堆積物に含まれる花粉や微粒炭の分析結果をもとに、飯綱高原の環境変遷史を考察した結果によれば、この地域では約3000年前の縄文後期から火入れをともなう人間活動が活発になり、さらに約700年前には森林破壊の激しさが極大になったこと、それと同時に、森林にかわって草原環境が拡大したことなどが明らかにされている。県中南部の八ヶ岳山麓にも、井戸尻・尖石など縄文時代中期を代表する遺跡群が多数存在することはよく知られている。このように里山Ⅲは、たんに人々が利用してきたばかりでなく、原始・古代から近代・近世を通じて、里山IやIIよりもむしろ長期にわたり、資源採取地として継続的に利用されてきた場所である可能性が高い。現在観光地として名高い霧ケ峰高原でも、火入れや採草などの人為的働きかけが継続されてきたことで草原が維持されてきた。つまり、霧ケ峰などの高原の里山は、まさに信州独特の里山と位置づけられる。
最後に、氷河時代から生きつづけている遺存種と呼ばれる野生生物種と里山との関係について考えてみたい。たとえば約1万年前以降の後氷期の時代には、気候の温暖化にともなって退行する落葉広葉樹林と、縄文中期以降に焼畑耕作によって人為的に形成された二次林性の落葉広葉樹林が国内に共存していた。その結果寒冷期の落葉広葉樹林に住んでいた生物が、後氷期の照葉樹林の拡大の下でも滅びることなく、現在につづく里山の二次林で生きながらえることができたのではないかという指摘がある。
長野県では、潜在的に照葉樹林そのものの分布域が小規模であるため、西日本や関東周辺の里山とはやや事情が異なる。しかし、同様の意味で信州の標高差の大きな里山の二次林や草地が、氷河時代に生息域を広げた植物や昆虫などにとって、後氷期におけるレフュージア(避難場所)となったことは十分に考えられる。そのばあい、とくに里山IIと里山IIIの環境は、広域に連続するという面においても、気候変動下における生物多様性の維持のために、より大きく寄与してきたはずである。(93~94頁)

この報告書『信州の里山の特性把握と環境保全のために」(2006年)が明らかにしたことと環境保全のための提案
信州の里山の特性
 ① 低平地と山間地と高原に展開する広大な里山分布(3 つの類型に分かれる信州の里山)
 ② 多様な気候と多様な野生生物の共存(多雪と少雨、寒暖、多種多様な生物種など)
 ③ 地形と気候を生かした多彩な農作物の栽培、林業、観光などの様々な産業立地
 ④ 各地域ごとの個性的な文化(食べ物、暮らし、行事、工芸など)
 ⑤ 縄文時代にまでさかのぼる里山の利用の歴史と戦後の急激な変貌
信州の里山の魅力と価値
  ① 奥山から低地までが凝縮された独特の里山景観
  ② 全国的にも特筆される、野生生物の多様性
  ③ 山間地の地形や種々の環境を巧みに利用してきた文化や民俗
これからの里山の環境保全のために
  ① 地産地消の推進(里山が里山であるために)
  ② 里山をもっと知ること(学びの必要性)
  ③ 里山保全の担い手確保のための配慮(高齢者と若年者の意識の違いから)
  ④ 新たな発想による里山整備の展開(生き物、散策の場、自然体験など)
  ⑤ エネルギー資源の供給地としての可能性(木質バイオマスの活用など)

※報告書の目次は以下で、各項目ごとにPDFのダウンロードができます。概要版(PDF63KB)もあります。

  長野県環境保全研究所『信州の里山の特性把握と環境保全のために』

 里山の写真(小川村)

 長野県における里山の分布

  口絵2
 里山の原風景(県内4箇所)

はじめに

1 信州の里山の特性と環境保全のための提言

2 個別のテーマによる調査・研究成果報告

3 資料編

執筆者一覧


電子タグで「森のカタログ」(黒田慶子) 10月6日

大阪府立北野高校の同窓会(六稜同窓会)が毎月主催している生涯学習講座六稜トークリレー第202回、黒田慶子さんの「森林を巡る数々の誤解と本当のSDGs」(2022年6月11日ライブ配信 YouTube 1:44:47)の「SDGs 資源循環型社会につながる森林管理 実践編」のパートです。
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SDGs 資源循環型社会につながる森林管理 実践編
●長期計画:3つのステップ
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 1.目的にあった伐採…茂りすぎて暗い林は持続しない
 2.伐採したら資源を使う…売れる・使えると管理が進む
 3.再生させて次世代に渡す…安全管理と定期的な伐採

●里山資源の「今風」循環とは
  燃料ではなくカスケード利用とアップサイクル
    そのためには在庫管理が必要→森のカタログ
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・森林資源で儲ける→合わせ技→自発的管理
 1)樹木のカスケード利用→企業のマッチング
   小枝・葉:セルロースなどの成分利用
   枝・曲がり:チップ・燃料、キノコ生産
     捨てないで利用=Upcycle
      ダイセル:里山工房の構想 剪定枝を工業材料に
   小径部分:家具の小型部材・木工品 街路樹から家具
   通直部木材 板→家具・内装材 できるだけ高く売る
 2)グリーンツーリズムなどの無形の利用
 3)野生獣類…ジビエ普及
   木材販売だけでなく、様々な資源利用が可能

●データ電子化で資産の把握
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・資源把握と流通の革新
 1)電子タグで「森のカタログ」…伐る前に商談
  ・電子タグ供給 株)Andeco
 2)今後の技術改革:測量・計測の自動化…立木位置図、材積、樹種

●立木からデジタル管理で、売り手に有利な流通
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タグ付け目的① 国産木材の流通に必要な情報整理
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●目的② 研究者・行政向けの学術的調査
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●無形の資源活用とは:グリーンツーリズム
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●野生獣類も森林資源
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●もっと自由な発想で
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●ステップ3 森林を再生させる…これができていない
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 放置しない。今後どんな林に誘導する?
 結局は「人」…誰がやるの?  

カリモク家具プレスリリース「カリモク家具 国産材活用をPR」(2021.09.22)
木工事例調査関西③(SHARE WOODS山崎正夫さん前篇)関西④(SHARE WOODS山崎正夫さん後篇)(『岐阜県立森林アカデミー』HP2021年12月15日記事)
Biomass Value Chain株式会社ダイセル) YouTube 5:24
 

Biomass Value Chain株式会社ダイセル) YouTube 1:33
 

トレーサビリティ(Traceability)
トレース(Trace:追跡)とアビリティ(Ability:能力)を組み合わせた造語で、「追跡可能性」と訳されます。その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのかを明らかにするために、原材料の調達から生産、消費、廃棄まで追跡可能な状態にすること。

木材のトレーサビリティにNFCタグ(『NFC Tags』2022年2月16日記事 )

NFC(Near Field Communication)
約10cmの近距離範囲を「かざす」動作だけでデータ通信を可能にする近距離無線通信規格です。Suica、PASMO、Edyなどに採用される非接触型ICカードとの互換性を持ち、NFCを搭載したスマートフォン、デジタルカメラ、パソコン、家庭用電化製品など多岐にわたる製品に対応、双方向のデータ通信を実現します。通信を行う機器間において複雑な設定を必要とせず、電子マネー決済、画像データ転送、情報のやり取りをより簡単に行える、今最も注目されている通信技術です。(『NFC Tags』サイトから)

黒田慶子・早川慶朗・山崎正夫・松岡達郎・東若菜・谷内廉「NFCタグによる立木カタログ化で里山広葉樹材の活用を展開する(『第133回日本森林学会大会』発表データベース、2022年3月)
日本では広葉樹材の大半を輸入に頼ってきたが、価格高騰や流通の減少により、家具製造や住宅関連企業では国内での調達を進めている。従来の調達地は北海道や本州の山地で自然に近い林が多かったが、農村集落付近の里山二次林(旧薪炭林・農用林)でも、ナラ類やケヤキ、ヤマザクラ、カエデ類などの有用広葉樹が大径化し、木材として十分利用できる。ナラ枯れの被害拡大や森林荒廃を止めるためにも、里山資源の積極的利用と次世代林育成を急ぐ必要があるが、里山整備という事業では木材利用の視点が無く、流通させる方法が無かった。そこで、林内の立木に耐候性の電子タグ(NFC)をつけ、樹種、直径、通直部などのデータをスマートフォンアプリで記録し、立木のデジタルカタログ化を進めた。データは送信可能な場所からサーバに記録する。伐採時には樹幹基部にタグを残し、次世代の萌芽育成に利用する。玉切り段階で丸太にタグを追加し、製材過程でタグの追加またはQRコードに交換しつつ、トレーサビリティを保障する。2021年には北海道や兵庫県内で実証実験を行い、タグ付け、伐採、製材、販売へと一通りの作業を行って、里山材の流通に有用であることを確認した。

黒田慶子「里山広葉樹の木材資源化で循環型社会を実現する」(早生植林材研究会シンポ) 10月5日

2021年9月7日、産官学(日本木材加工技術協会関西支部早生植林材研究会・林野庁近畿中国森林管理局・平林会)共催で早生植林材研究会シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは「生物多様性と里山の管理・活用」と題し、生物多様性と里山の管理や活用の可能性について考えるため4名の講師が発表し、森林の炭素循環から里山広葉材を資源として考える場合の問題点、活用の試みなどが紹介されました。
スクリーンショット (5460)
このシンポジウムはYouTubeのmaffchannelで見られます。


黒田慶子さんの発表「里山広葉樹の木材資源化で循環型社会を実現する」(0:33:07 ~  1:07:29)です。発表資料からスライドを紹介します。9月30日の記事にある2021年8月28日に開催された『第4回神戸大学SDGsフォーラム「地域循環・自然共生社会のリデザイン~グリーン成長のための産官学連携を考える~』(YouTube 3:58:05)黒田発表「森林分野における産学連携・社会実装の方向性」(0:44:03~)と合わせて利用してください。
プロジェクトとしてのアプローチ
a) 問題解決への期待
広葉樹の板材価格は全般的に針葉樹材より高価で、里山材が妥当な価格で販売できると森林所有者(農村集落)の管理意識が高まり、国土の持続的管理につながる。しかし、「どこに、どんな材が、どの程度あるか」という情報さえ無い。そこに焦点を定めて、森林産業として地域の収入を増やし、持続的管理によって循環型社会を実現させたい。
b) 新たな仕組み
里山材が流通しない理由は、所有者が資源の価値を知らないことが大きい。そこで、「有利に売る」ために、立木段階や出材時に資源カタログ化(電子記録)し、売手が優位に立てる仕組みを作っていく。クラウドサーバー上のデータ継承により、里山木材のトレーサビリティが確立できる。消費者には産地情報と木材を合わせて販売する。
c) 技術開発
国産材を購入したい業者は増えているが、必要量が入手できない。市場での対面販売、素材業者等による「符号・記憶」依存というアナログ的管理のためである。電子タグ、QRコード、クラウドサーバ利用による電子的管理に移行させると、立木段階から資源を把握して販売できる。また、山から購入社までのトレーサビリティを保証できる。この電子カタログ化技術はほぼ完成し、社会実装を開始したところである。
里山広葉樹林の「今風」循環を考える
●早生樹(黒田)_08
 ①所有者の意欲、②関連産業との連携、③支援システム

●きっかけは神戸大学農学部のエノキの大木
●見えてきた課題:森から家具までに多くの工程
●国産資源の活用と流通の課題
 ●早生樹(黒田)_10
●実は使える、里山の多様な広葉樹
●常識の変革~新たな動き
 ●早生樹(黒田)_11
●SDGs…資源循環型社会につながる森林管理とは
  植林イベント× 林床整備(単なる地面の掃除)×
  樹木を資源化しながらじぞくさせる3つのステップ
  1.目的にあった伐採
  2.伐採したら資源を使う
  3.再生させて次世代に渡す
●里山管理方法の選択…ボランティアに丸投げはあり得ない
 ●早生樹(黒田)_12
●1.伐る環境譲与税を活用した材の利用
●1.伐る:現場のアバウトな判断を変える
●2.使う:家具用材への利用は有望
●2.使う:立木からデジタル管理で売り手有利な流通
 ●早生樹(黒田)_14.Ajpg
 ●産学協同から社会実装へ
 ●早生樹(黒田)_14B
 ●デジタル記録で加速する「循環型社会」化とSDGs
 ●街や農園にも使える樹種が…
 ●もっと自由な発想で
●3.林を再生させる…できていない
  SDGsの「持続的は発展・循環」を意識
   補助金では伐採後に放置されやすい
   ・次世代樹木を育てる植栽も
   ・行政・地元で情報管理子の世代に渡す
  問題点
   ・補助金(税金)で整備すると伐採後に放置
   ・広葉樹林は勝手に再生するという勘違い
  検討が必要なこと
   ・環境整備が目標では資源にならない=得にならない
   ・売れる広葉樹の林に誘導したい
     ①自然生えから育林、②植林
  次世代が使うための森林管理
   →持続的で健康な森林に育つ
    =循環型社会への転換
  結局は「人」…誰がやるの?
 ●デジタルカタログから始まる変革
 ●早生樹(黒田)_17A
 ●無形の資源化 グリーンツーリズム
 ●早生樹(黒田)_17B

田んぼのまわりの草刈り 10月5日

岩殿A地区の田んぼのまわりの草刈り。昨日に続いて上の田んぼで始めましたが、雨が降ってきたので中止しました。
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岩殿グループ写真館(2022.09.29)④

コケオトギリ
12000

アゼトウガラシ
1200112003

ヒロハホウキギク
12002

ヤブツルアズキ、オヘビイチゴ、ヤノネグサ
12004

タコノアシ
12008

ウナギツカミ
1201012011

コアゼガヤツリ
12012

ナガコガネグモ卵嚢?
12013

ハネナガイナゴ
12014

ヒヨドリバナ
12015

コチヂミザサ、チヂミザサ
1201612017

岩殿グループ写真館(2022.09.29)③

中秋の岩殿入山谷津
11986

ユウガギク
11988

コガマ
1198912009


サヤヌカグサ
11990

イヌホタルイ
11991

ヒメジソ
1199211993

ヤブツルアズキ
11994

アゼトウガラシ
1199511996

キカシグサ
11997

ヤノネグサ
119981199912005


岩殿グループ写真館(2022.09.29)②

ヌメリグサ
1197612007

ミゾハコベ
1197711980

コナギ
11978

キカシグサ
11979

イボクサ
11981

ヒナガヤツリ
11982

マツバイ
1198312006

ミゾソバ
1198411985



岩殿グループ写真館(2022.09.29)①

中秋9月29日の岩殿入山谷津の植物観察・調査の画像レポです。
猛暑の夏を経て、また台風の余波による大雨もあって、イネ科、タデ科、カヤツリグサ科など勢い逞しく、岩殿入山谷津は秋の風情に満ちていました。夏の名残りのツクツクホウシの鳴き声もまだ聞かれましたが、草むらからはエンマコオロギなど秋の虫の声も聞かれて、秋の深まりを実感できました。爽やかな中秋の空の下、楽しく観察・調査ができました。
この日、市民の森保全クラブのメンバー御三方(細川さん、木谷さん、木庭さん)、NPOエコエコの加倉井さん、都内からは小野さんも参加、野の花、虫たちの姿を嬉々と観察、まさに岩殿入山谷津を満喫しました。今、社会問題となっているカシナガキクイムシの現状と対策またトラップの作り方などの解説もあり、その実態について理解を深めることができました。みなさんに御礼申し上げます。(二宮靖男)
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コメナモミ
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ヤブマメ
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ハシカグサ
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牧野富太郎『牧野日本植物図鑑』(←インターネット版、高知県立牧野植物園HP
12019

※ハシカグサの名の由来
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・岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草のくらしがわかる本 』(秀和システム、2009年3月)257頁
・岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム、2006年11月)394頁では「なぜハシカグサと呼ぶのかは不明」とされています。

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ゴマフボクトウによるフラス

アキアカネ(♂)
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ヒメコミカンソウ
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コカマキリ
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ブドウ苗移植 10月4日

夕方、須田さんが青木ノ入りの畑にブドウ苗を移植しました。ナイアガラ(Niagara)です。
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ナイアガラは1872年にアメリカで育成されたブドウで日本へは1893年頃に導入されたそうです。日本では中国を経由して欧州ブドウが伝播し、 甲州 などごく少数の品種が生まれましたが、降雨の多い気候のために明治以前はほとんど栽培されませんでした。明治になり多くの品種が海外から導入されましたが、欧州ブドウは栽培が難しく、広く栽培されたのは、 デラウェア、キャンベルアーリー 、ナイアガラ などの米国ブドウでした。

ナイアガラ or ナイヤガラ 3枚目の写真のラベルには「ナイヤガラ」とあります。JA長野県サイトの2008年10月21日の記事「この黄金のブドウは塩尻市だけの特別なもの」を読むとナイアガラの品質を良くしたゴールデンナイヤ(ナイヤガラ?)と読める一節がありますが、昔からアでもヤでも気にせずに使っていたのかもしれません。苗を買ったホームセンターのタグには「ブドウ ナイアガラ 15㎝ポット」とあります(4枚目の写真)。(10月14日追加)

田んぼのまわりの草刈り 10月4日

岩殿A地区の田んぼのまわりの草刈りをしました。
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岩殿F地区の草刈り 10月3日

岩殿F地区の下段と市民の森作業道側の草刈りをしました。
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上段とボッシュ林側は土がやわらかいので、除草機を入れるのは止しました。



岩殿G地区の草刈り 10月2日

岩殿G地区の草刈りをしました。
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刈草を燃す 10月2日

岩殿A地区の田んぼで刈草と稲ワラを燃しました。
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岩殿H地区の草刈り 10月1日

岩殿H地区の草刈りをしました。
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