市民の森保全クラブ、9月第5金曜日の活動日。参加者は江原さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、橋本さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。
皆伐・更新エリア、作業道、尾根の道下の南向斜面での草刈りをしました。
※国産広葉樹活用プロジェクト(21年9月10日、プロジェクトリーダー黒田慶子さん、テクニカルアドバイザー浅野良晴さん、カリモク家具株式会社、株式会社Andeco、SHARE WOODS、ひだか南森林組合で発足)
国産広葉樹材活用プロジェクト設立の趣旨日本における里山は、農林水産省の分類では天然林(天然生林)とされていますが、実際は、数百年以上も人が燃料等の資源として使ってきた「人が作った林」(二次林)です。日本には、多種多様な樹種が混在する広葉樹林が針葉樹人工林と同程度の広大な面積を構成しており、木材として利用可能なサイズと質の樹木を蓄積しています。しかし、これまで家屋の内装や家具用材の大半を輸入に頼ってきたことに加え、里山林は主に燃料として使われてきたことから、大木になった今も利用されずに放置、あるいは安価なパルプ材となっているという課題が浮き彫りになっています。また、近年は里山の荒廃が進む一方、輸入材の高騰への業界の不安があることから、国内の広葉樹を用材として積極的に使うことが重要視されており、それに賛同する企業や地方行政、森林組合も増加傾向にあります。
これらのことから、今後取るべき課題解決策を、これまで流通してこなかった里山材を伐出し、適正な価格で販売することと捉え、日本における広葉樹林管理や市場の課題について理解するとともに、広葉樹のもつ多様な用途開発と価値向上、また、ビジネスとしての利用促進を目指すため『国産広葉樹活用プロジェクト』を設立いたしました。
主な活動内容1)持続可能な森林ビジネスにおける概念や解決すべき諸課題の抽出2)国産広葉樹のビジネスでの利用促進に向けたデータの整備3)国産広葉樹の活用に向けたビジネスマッチング4)国産広葉樹の活用のための技術開発5)上記に関する広報活動ならびに情報発信
※黒田慶子「里山広葉樹活用プ ロジェクトの趣旨と概要」(神戸大学HP)
※2021年8月28日に開催された『第4回神戸大学SDGsフォーラム「地域循環・自然共生社会のリデザイン~グリーン成長のための産官学連携を考える~』(YouTube 3:58:05)にある黒田慶子さんの「森林分野における産学連携・社会実装の方向性」(0:44:03~)。
【プログラム】
0:01:35 開会の挨拶 河端 俊典(神戸大学理事 副学長)
0:07:10 中井 徳太郎 氏(環境省事務次官)
「地域循環共生圏実現に向けた産官学連携の必要性」
0:44:03 黒田 慶子 氏(神戸大学大学院農学研究科教授)
「森林分野における産学連携・社会実装の方向性」
1:26:20 石川 雅紀 氏(叡啓大学特任教授/神戸大学名誉教授)
「本質的SDgs活動と付加的SDGs活動 企業は本業でSDGs活動を目指せ」
2:10:36 加藤 洋 氏(カリモク家具株式会社副社長)
「身近な樹々の価値を高めるこれからの家具づくり」
2:32:58 中根 聡子 氏(日本たばこ産業株式会社関西リレーション推進部課長)
「持続可能な企業の森づくりとは?CSRにとどまらない新しい地域貢献を目指して」
2:57:42 大石 知広 氏(経済産業省産業技術環境局大学連携推進室長)
「2050年カーボンニュートラルに向けた産学官連携の方向性について」
3:15:50 パネルディスカッション・参加者との意見交換
モデレーター 山内 絢人(神戸大学産官学連携本部SSC推進室特定プロジェクト研究員)
0:01:35 開会の挨拶 河端 俊典(神戸大学理事 副学長)
0:07:10 中井 徳太郎 氏(環境省事務次官)
「地域循環共生圏実現に向けた産官学連携の必要性」
0:44:03 黒田 慶子 氏(神戸大学大学院農学研究科教授)
「森林分野における産学連携・社会実装の方向性」
1:26:20 石川 雅紀 氏(叡啓大学特任教授/神戸大学名誉教授)
「本質的SDgs活動と付加的SDGs活動 企業は本業でSDGs活動を目指せ」
2:10:36 加藤 洋 氏(カリモク家具株式会社副社長)
「身近な樹々の価値を高めるこれからの家具づくり」
2:32:58 中根 聡子 氏(日本たばこ産業株式会社関西リレーション推進部課長)
「持続可能な企業の森づくりとは?CSRにとどまらない新しい地域貢献を目指して」
2:57:42 大石 知広 氏(経済産業省産業技術環境局大学連携推進室長)
「2050年カーボンニュートラルに向けた産学官連携の方向性について」
3:15:50 パネルディスカッション・参加者との意見交換
モデレーター 山内 絢人(神戸大学産官学連携本部SSC推進室特定プロジェクト研究員)
※池田幸浩・高橋卓也「全国の広葉樹活用プロジェクトの近年の動向-アンケート調査・事例研究から見えてきたこと-」(『山林』1654号、2022年3月、滋賀県立大学高橋研究室サイトから)