岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2022年05月

クリアファイルトラップ設置・点検 5月31日

市民の森の舗装園路で粘着テープ、カシナガトラップを点検し、クリアファイルトラップ(TWT)を増設しました。
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粘着テープは外れて垂れ下がっているものを貼り直しました。ツタ類が伸びてきてテープを覆いそうになっているものもあり、ツタを取り除きました。
カシナガトラップはエタノールを入れた透明ボトルに雨水が混入しているものがありました。ペット部ではトラップの外れを直し、落葉や木屑を取り除きました。
トラップ設置場所を巡回して、どの木にカシナガがマスアタックしているか早期に情報を収集して対応すること、設置したトラップが破損していないか、ゴミ詰まりしていないか等、細かく点検することが現在の課題です。

岩殿I地区の草刈り 5月30日

明日は天気が悪くなりそうなので夕方、岩殿I地区の草刈りをしました。草丈が高くなって地面の状態がよく見えないので、刈り取りの高さを高くしました。上・中段はヤナギの萌芽枝とアカメガシワを刈り取りました。
写真は左が草刈り後、右は草刈り前。
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写真は撮れませんでしたがウチスズメ(スズメガ科)がいました。刈払機に驚いて後翅の眼玉模様を見せて威嚇したので気がつきました。幼虫はヤナギの葉など食べるそうです(Google検索:ウチスズメの画像)。



カシナガ捕虫トラップをつける 5月29日

27日(金曜日)に雨が降ったので、活動日を今日に変更しました。参加者は新井さん、江原さん、片桐さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、Hikizineの10名。カシナガ捕虫トラップのとりつけを行いました。カシナガトラップは今日取り付け分を含めて75基の設置、クリアファイルトラップ(TWT)は捕虫部分の外側のカバーシーラー圧着作業を省略して作ったものは水漏れするので持ちかえり作り直します。
次は6月3日ですが、雨天の場合は順延、4日(土曜日)とします。
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加藤徹「新たに考案した簡易なトラップで簡単にカシノナガキクイムシの大量捕獲(『関中林試連情報』39号、2015年3月
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あたらしい林業技術-ナラ枯れ対策に新しいトラップを開発-」(静岡県経済産業部『新しい林業技術』№150、2019年2月)8、9頁。
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ナラ枯れ対策-カシノナガキクイムシを3万匹捕まえる方法教えます!-』(YouTube 6:29)ナラ枯れ対策として、カシノナガキクイムシを捕獲する方法、TWT(トランク・ウィンドウ・トラップ)を紹介。


オオブタクサを引き抜く 5月28日

岩殿I地区でオオブタクサを引き抜きました。
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オオブタクサの葉にあるほこほこ穴新開孝『虫のしわざ観察ガイド』
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ブタクサハムシ(ハムシ科)の食痕です。老齢幼虫が食事中でしたが成虫もオオブタクサを食草とします。ブタクサハムシは1990年代後半に日本への侵入が確認された北米原産の外来昆虫です。ブタクサの天敵ですが日本に入って原産地では食べることのなかったオオブタクサも食べるようになりました。ヨーロッパでは「天敵の投入で花粉が8割減!?」という研究があります。ブタクサハムシがブタクサ、オオブタクサだけを餌植物として利用するだけなら花粉症の生物的防除の益虫ですが、ゴボウ、ヒマワリ、キクイモなど農作物を摂食する害虫でもあります。

江村薫「有害帰化雑草を食害するブタクサハムシについて(『植物防疫』53巻4号、1999年)
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   天敵の投入で花粉が8割減!?
   ブタクサの再生能力vs虫の食欲
   年間10億ユーロの節約に?
導入前に、10年かけた調査が必要
……ブタクサハムシを大量に輸入して放出すればいいというわけではない。意図的に外来種を導入することがブタクサ防除に効果的だとしても、それが在来種の植物も餌にしてしまうかもしれないからだ。

自然生息地でブタクサを主食にしているとはいえ、新たな環境におかれたブタクサハムシが、ほかの重要な穀物を食べる可能性がないとは言い切れない。それゆえ、まずはブタクサハムシがほかの植物にどう反応するのか検証する必要がある。

また、ブタクサハムシがほかの生物とどのように影響し合う可能性があるかについても確認する必要がある。その過程を怠れば、取り返しのつかない厄介な事態を引き起こしてしまう恐れもあるのだ。……

 ブタクサハムシ
※深野祐也・土居勇「ブタクサの天敵昆虫は日本で独自の進化をしていた~20 年でオオブタクサをも摂食可能に~」(東京農工大学、2016年1月16日広報)
……北米原産の外来植物であるブタクサの天敵で、1995 年に北米から日本に侵入したブタクサハムシが、原産地では食べることのできなかったオオブタクサを餌として利用する能力を、約20年という短期間で進化させていることを発見しました。ブタクサやオオブタクサは花粉症の原因植物として知られている侵略的な外来植物ですが、日本のブタクサハムシで起こった進化によって、ブタクサ・オオブタクサの花粉生産量が抑えられている可能性があります。今後は、この進化によって日本のブタクサ・オオブタクサがどのような影響を受けているのか、また、どのような生理メカニズムがハムシの進化に関わっているのかを明らかにする予定です。

新開孝『虫のしわざ観察ガイド』 5月28日

岩殿入山谷津の植物調査を続ける中で、植物につく昆虫についても興味がわいてきて自然観察の視野が広がってきました。新開孝さんの『虫のしわざ観察ガイド~野山で見つかる食痕・産卵痕・巣~』は、その場に昆虫がいなくても、その痕跡から何と言う虫のものなのか、昆虫の名前だけでなく、何のためのしわざ(仕業)なのか、その昆虫の生態まで、フィールド別に調べることができる便利な図鑑です。
虫のしわざ観察ガイド

新開孝『虫のしわざ観察ガイド~野山で見つかる食痕・産卵痕・巣~』(文一総合出版、2016年2月)
虫のしわざって何だろう?
虫のしわざが見つかる場所
虫のしわざ いろいろ
 食痕、巣、マイン(絵かき虫leaf minerが潜ってできた痕mine)、フン
 産卵痕、卵のう、虫こぶ、繭、ありんこアーケード、羽脱孔
虫のしわざ 調べる
虫のしわざ 観察用具
虫のしわざ 記録しよう
本書に登場する主な虫のしわざ
 合わせ、まきまき、すだれ、すじ、かじり、型抜き、並び穴、網目、
 てんてん、おしろい、しおれ、ぼこぼこ穴、透かし窓、丸穴、四角穴、
 つめくず、ドーム、ぼこぼこ、こぶ、テント、ハッチ、ふりこ、どろ、
 あられ、アーケード

草花で見つかる虫のしわざ
タケ、ササで見つかる虫のしわざ
樹木で見つかる虫しわざ
地面や崖で見つかる虫のしわざ
水辺で見つかる虫のしわざ
人工物で見つかる虫のしわざ

索引 参考文献
2020年に出版された新開孝『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社、2020年6月)もあります。YouTube版 本の海大冒険科学編〈6〉『虫のしわざ図鑑』(2:58)。未見ですが入手したい本です。
虫のしわざ図鑑

※『新開孝の昆虫手帖』 宮崎県延岡市在住の昆虫写真家・新開孝さんのブログ。

岩殿グループ写真館(2022.05.23) ②

岩殿グループ写真館(2022.05.23)①こちら
フタホシオオノミハムシ
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ルリタテハの幼虫
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キタテハ
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シラボシカミキリ
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ヤマジノホトトギス
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岩殿グループ写真館(2022.05.23) ①

5月23日の植物調査から二宮さんの写真とコメント。
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トウゴクシソバタツナミ
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ゲンゲ
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シロアヤメ
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ヒバカリ
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稲架棒を移動する 5月26日

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岩殿H地区の草刈り 5月26日

ハンマーナイフモアで岩殿H地区の草刈りをしました。隣地の林との境界部分は刈り残しました。
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一面のゲンゲは春の風物詩です。採取して種まきするつもりはありませんが、増やしたいので所々で刈り残しました。19年12月末~20年3月に伐採したヤナギの切株は朽ちて、一時の萌芽の勢いはなくなりました。
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イボタノキ(モクセイ科)
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刈り込みに強いといいますが大きくなっています。昨年5月18日の記事でもH地区のイボタノキが大きくなったと書いています。いろいろな蝶が吸蜜にきています。




岩殿G地区の草刈り 5月25日

今日は岩殿G地区の草刈りをしました。
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駐車場の草刈り 5月25日

江原さんが岩殿C地区の駐車上のオオバコの草刈りをしてくれました。ありがとうございます。
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クリアファイルトラップを仕掛ける 5月25日

クリアファイルトラップの取り付けを始めます。今日はセメント林で、江原さん、木谷さんと仕掛け方を研修しました。
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尾根の道のカシナガトラップ
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カシノナガキクイムシが飛びはじめたようです。


岩殿F地区の草刈り 5月24日

修理に出していたハンマーナイフモアが戻り、岩殿F地区ボッシュ林側の草刈りをしました。
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マムシがいました。
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岩殿入山谷津の植物調査 第20回 5月23日

二宮さん、小野さんで入山谷津の植物調査をしました。今回も、岩殿C地区の奥のセメント林、入山沼下のI地区と市民の森作業道の間の法面の今後の保全の方向性について有益な提案をいただきました。ありがとうございます。
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無名沼イ号でヒバカリがニホンアカガエルのオタマジャクシを食べていました。
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岩殿F地区のラインベルト調査区(坂田さん作成)
 22年春4月谷津田の春_02
 22年春4月谷津田の春_03

カシナガトラップ設置 5月22日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの12名。3斑に分かれてカシナガトラップ68基を尾根の道、雪見峠道、ボッシュ林、舗装園路につけました。
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舗装園路の片付け
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5月10日に残していた伐採残材を運び出しました。

明治神宮の森のナラ枯れ対策(5月21日撮影)
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明治神宮の森では2019年からカシナガトラップ(KMCトラップ)とシート被覆でナラ枯れ対策をしています。
明治神宮の森 ナラ枯れ対策 YouTube baba46494649チャンネル 2019.07.14 2:33

ハンマーナイフモアで草刈り 5月21日

岩殿F地区の市民の森側で除草中、ハンマーナイフモアの左サイドクラッチワイヤーが切れたので19日に続いて修理に出し、修理が終わったスパイダーモアを引取って帰りました。
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作業道下の裾刈り 5月20日

スパイダーモアが修理中なので、作業道下の裾刈りとF地区中央の農道(仮称:谷津の道)の草刈りを刈払機でしました。
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入山谷津では今年も風が吹くと柳絮(りゅうじょ、白い綿毛のついたヤナギのたね)が舞っています。
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F地区のマルバヤナギ(アカメヤナギ)の雌株(めかぶ)。

 こうみつしゅうぜつ東欄とうらん梨花りか 蘇軾 
  梨花淡白柳深青  梨花りか淡白たんぱくにして やなぎ深青しんせいなり
  柳絮飛時花滿城  りゅうじょとき はなしろ
  惆悵東欄一株雪  惆悵ちゅうちょうす 東欄とうらん一株いっしゅゆき
  人生看得幾清明  人生じんせい いくたびの清明せいめいをか看得みえ

蘇軾(そしょく。1036~1101年。北宋の人。王安石の新法に反対して左遷。1077年4月、徐州の知事に赴任後の作)。和孔密州五絶東欄梨花(『Web漢文大系』)

カラスビシャク(サトイモ科)を見つけました。
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事故車が学びの道を塞いでいて、帰宅が遅れました。
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ここでは、先月も脱輪した車がありました。注意してください。

岩殿E地区の草刈り 5月19日

前回3月26日と同様にハンマーナイフモアで除草しました。
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下段はワレモコウを除けて刈りました。

6時半頃、シカ出現。
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※スパイダーモアのエンジンが掛からないので農機具屋さんに修理に出しました。(21日修理が終わり、引き取りました。)

学生実習始まる 5月19日

岩殿A地区の畑で須田ゼミの実習が始まりました。
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法面の草刈り 5月18日

岩殿D地区、I地区と学びの道の間の法面の草刈りをしました。
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エゴノキの花が満開でした。
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学びの道でも
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E地区上段と学びの道の間の草刈りは須田さん。ありがとうございます。
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ナラ枯れ文献・カシノナガキクイムシとその共生菌が関与するブナ科樹木の萎凋枯死 5月17日

『日本森林学会誌』87巻5号(日本森林学会、2005年)掲載の小林正秀・上田明良「カシノナガキクイムシとその共生菌が関与するブナ科樹木の萎凋枯死-被害発生要因の解明を目指して-(下線引用者)
抄録
カシノナガキクイムシの穿入を受けたブナ科樹木が枯死する被害が各地で拡大している。本被害に関する知見を整理し、被害発生要因について論じた。枯死木から優占的に分離されるRaffacleaquercivoraが病原菌であり、カシノナガキクイムシが病原菌のベクターである。カシノナガキクイムシの穿入を受けた樹木が枯死するのは、マスアタックによって樹体内に大量に持ち込まれた病原菌が、カシノナガキクイムシの孔道構築に伴って辺材部に蔓延し、通水機能を失った変色域が拡大するためである。未交尾雄が発散する集合フェロモンによって生じるマスアタックは、カシノナガキクイムシの個体数密度が高い場合に生じやすい。カシノナガキクイムシは、繁殖容積が大きく含水率が低下しにくい大径木や繁殖を阻害する樹液流出量が少ない倒木を好み、このような好適な寄主の存在が個体数密度を上昇させている。被害実態調査の結果、大径木が多い場所で、風倒木や伐倒木の発生後に最初の被害が発生した事例が多数確認されている。これらのことから、薪炭林の放置によって大径木が広範囲で増加しており、このような状況下で風倒木や伐倒木を繁殖源として個体数密度が急上昇したカシノナガキクイムシが生立木に穿入することで被害が発生していることが示唆された
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  Ⅰ.はじめに
  II.被害の概要
   1.病徴
   2.被害樹種
   3.被害地の地形
  Ⅲ.カシノナガキクイムシ
   1.成虫の形態
   2.生活史
   3.繁殖能力
   4.野外生態
   5.マスアタックの発生機構
   6.寄主選択
  Ⅳ.カシナガキクイムシの共生菌
   1.病原菌の探索
   2.Raffaelea quercivora の性質
   3.Raffaelea quercivora の病原性の証明
   4.カシノナガキクイムシがベクターであることの証明
   5.樹木が萎凋枯死に至るメカニズム
   6.Raffaelea quercivora と他の共生菌の役割
  V.カシノナガキクイムシの繁殖成否と樹木の生死
   1.カシノナガキクイムシの繁殖阻害要因
   2.樹木の生死を分ける要因
   3.樹木の生死とカシノナガキクイムシ繁殖成功率
  Ⅵ.被害発生要因
   1.カシノナガキクイムシは一次性昆虫か二次性昆虫か?
   2.被害の発生・拡大・終息のメカニズム
   3.被害発生要因の検討
    1) ならたけ病
    2) 雪の影響
    3) 温暖化の影響
    4) 倒木の発生
    5) 樹木の大径化
    6) R.quercivora またはカシノナガキクイムシの侵入
  Ⅶ.おわりに
R.quercivoraやカシナガが侵入種であるとしても、R.quercivoraの樹体内への蔓延を助長するカシナガの個体数密度の上昇が枯死被害の前提条件になっている。カシナガの個体数密度は、薪炭林の放置によって好適な寄主となりうる大径木が広範囲で増加していることと、このような状況下で発生した倒木が繁殖源になることで急上昇する。そして、個体数密度が上昇したカシナガが生立木に穿入することで発生した最初の枯死被害は、大径林が広範囲に拡がっていることや温暖化の影響によって次々に拡大すると考えられる。
燃料革命以前に行われていた薪炭林施業の伐採サイクルは15~20年程度とされている(広木、2002)。カシナガは細い樹木では繁殖できないことから(小林・上田、2002b)、薪炭林施業が継続されていれば、現在のような激害には至らなかったはずである。本被害の多くは燃料革命以降に放置された広葉樹二次林で発生しており、本被害の発生と拡大に、燃料革命によってもたらされた樹木の大径化と温暖化が関与している疑いが濃厚である。大径木が次々に枯死するという異常事態が燃料革命と無関係でないことは、持続可能な循環型社会への移行が急務であることを示唆している。
このような事態に対して行政のなすべきこと
村上幸一郎・小林正秀「ナラ枯れ防除の理論と実際-京都市東山での事例から-(日本森林学会大会発表データベース 2007年 118 巻 B32)
このような被害に対して行政がなすべきことを列挙すると、①被害実態の把握、②情報の公開、③行政と研究とをつなぐ場の設定と役割分担の明確化、④防除方針の決定、⑤予算獲得と事業実施となる。東山国有林での対策では、①として防災ヘリの活用や現地踏査を実施した。②としてチラシ配布やメディアの活用などの積極的な情報公開を行い、地域住民による被害の早期発見が可能になった。③については、対策会議の開催やメーリングリストを活用した。また、行政者が当事者意識を持つことが重要であり、被害木が発見されるたびに研究者を呼び出すのではなく、行政者による現地調査も実施した。④として東山国有林が被害先端地であったため、重点的な防除対策を行うこととした。⑤は世論の後押し、研究者の助言、行政者や事業実施者の努力によって実現にこぎつけた。

ナラ枯れ文献・ナラ類集団枯損の発生経過とカシノナガキクイムシの捕獲 5月16日

『森林応用研究』9巻1号(応用森林学会、2000年3月)掲載の小林正秀・萩田実「ナラ類集団枯損の発生経過とカシノナガキクイムシの捕獲(下線引用者)
抄録
京都府北部の5林分で、コナラとミズナラの枯損状況を調査したところ、コナラよりミズナラの枯損率が高く、枯損率は最初の被害が発生して3年目頃に最大となった。エタノールを用いた誘引トラップでカシノナガキクイムシを捕獲したところ、捕獲数も被害発生3年目頃に最大となった。しかし、本種はエタノールにはほとんど定位しないことが、α-ピネンや誘引剤なしのトラップ及び障壁トラップとの比較で判明した。ナラ樹に粘着トラップを巻き付けて捕獲したところ、飛翔は6月上旬〜10月下旬にみられ、飛翔時間は午前5時〜11時で、飛翔高度は0.5〜2.0mに多いことがわかった。さらに、前年に穿孔を受けたナラ樹に羽化トラップを被覆して調査したところ、羽化時期は6月上旬〜10月上旬であること、枯死木からの羽化は多いが、健全木からは少ないことがわかった。また、枯死木1m^3当りの羽化数は約3万頭で、1穿孔当りでは約20頭であった。割材調査では、枯死木1m^3当りの羽化数は約5万頭で、1穿孔当りでは約13頭であった。また、すべてのトラップ調査においで性比は雄に偏っていた。
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III 結果と考察
 1.枯損状況調査
 2.誘引トラップと障壁トラップによる捕獲調査
エタノール、α一ピネン及び誘引剤なしを比較した舞鶴での結果を表一5に示す。カシナガは、雌雄ともにエタノールによる捕獲数が、α一ピネンや誘引剤なしとほぼ同数で、ここでもエタノールに積極的に誘引されることはないという結果となった。また、サクキクイムシは、誘引剤なしで最も多く、井上(1996)が報告したように、エタノールに忌避的な反応を示した。これらの結果から、上田ら(1998)の報告のように、キクイムシ科の養菌キクイムシの多くはエタノールに誘引されるが、ナガキクイムシ科は積極的には誘引されないことが判明した。
 3、粘着トラップによる捕獲調査
調査を行った6月ユ9日の調査地における日の出は午前4時44分であったことから、飛翔は、日の出直後の5時頃から始まり、午前中に終了することがわかった。これは、衣浦(1994)、吉田ら(1994)の報告と一致した。しかし、筆者は、飛翔の集中する時間帯が日によって大きく異なることをこの調査を通じて経験している。飛翔には気温と明るさが複雑に関与している可能性があり、今後詳しい解析が必要である。
 4.羽化トラップと割材による調査
 5.各トラップによる捕獲時期及び性比
粘着トラップの捕獲結果は穿孔時期を、羽化トラップの捕獲結果は羽化時期を反映していると考えられる。羽化トラップの捕獲結果から、羽化は、6月上句に始まり、7月が最盛期で、10月上旬に終了すると考えられる。また、粘着トラップの捕獲結果から、穿孔は6月上旬に始まり、10月下旬まで続くと考えられる。羽化時期の報告は多く(松本1955、谷口ら1990、佐藤ら1993、衣浦1994、牧野ら1995、浦野ら1995、井上ら1998、Sone et al.1998)、羽化開始時期は5月下句〜6月上句、最盛期は7〜8月、終了時期は10〜11月としている。
今回の結果もこれらと一致した。一方、穿孔時期については、谷口ら(1990)、衣浦ら(1994)が、羽化時期より数週間遅れるとしているが、森ら(1995)は穿孔の最盛期が、羽化の最盛期より2週間早かったとしている。
被害林では、羽化当初は少数のナラ樹のみが集中的に穿孔される傾向がある、そのために、羽化当初に穿孔の確認できた被害木のみに粘着トラップを設置した1998年宮津の調査では、穿孔の最盛期が6月上〜6月下旬で、羽化の最盛期(6月下句〜7月下旬)よりも早くなった。
そこで、1999年舞鶴の調杏では、羽化当初に穿孔されていないナラ樹にも粘着トラップを設置した結果、穿孔の最盛期と羽化の最盛期は一致した。つまり、林分全体の穿孔時期は、羽化開始直後から始まり、羽化が終了してからもしばらく続き、10月下旬に終了すると考えられる。

今同の調杳では、誘引トラップによって無被害地でも少数のカシナガが捕獲できた。また、カシナガ捕獲率と枯損率の変化が一致したことから、カシナガの増加に伴って枯損量が増加することも明らかになった。さらに、羽化トラップによって、健全木からの羽化も確認できた。これらのことから、カシナガは無被害地でも健全木の枯死部を利用して低密度で生息しており、何らかの原因で生息数が増加し、集団枯損が発生していると推察される。個体数増加には繁殖場所である枯死部の増加が関係していると考えられ、これには薪炭林施業の中止によるナラ樹の老齢化(松本1955、井上1998)、人為的な伐採(布川1993)、風倒木の発生(牧野ら1995)等が考えられる。老齢化については、今回の舞鶴と宮津の被害地においてミズナラ大径木の枯損が被害発生に先行していることを確認している。また、大江と舞鶴では被害発生前に大規模な伐採が行われている。さらに、今回の調査地ではないが、風倒したミズナラから被害が始まった例を綾部市で確認している(小林未発表)。これらのように、被害発生前に何らかの個体数増加の原因があり、これを究明することが、被害の拡大防止にとって重要であると考えられる。

防鳥ネットを張る 5月15日

ブルーベリー園の防鳥ネット。今年はハイブッシュ系だけでなくラビットアイ系にも張りました。
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ナラ枯れ文献・ナラ枯れはどのような場所で最初に発生しやすいのか? 5月14日

『森林応用研究』25巻1号(応用森林学会、2016年2月)に掲載されている吉井 優・ 小林正秀「ナラ枯れはどのような場所で最初に発生しやすいのか?。(下線引用者)
抄録
カシノナガキクイムシが媒介して発生するナラ枯れが、1980 年代以降に拡大している。本被害が抑えられないのは、被害の発見が遅れ、被害の初期段階で対策が実施されないことが要因になっている。本被害は、最初の被害地から同心円状に拡大するが、被害地から離れた場所で突如として発生することも多い。 このような飛び火的に発生した被害は発見が遅れ、そこを起点に被害が拡大する。被害の拡大を食い止めるためには、被害地から遠く離れた場所で発生する被害が、どのような場所で発生しやすいのかを知る必要がある。そこで、京都府南部で発生したナラ枯れによる枯死木のうち、前年に発生した枯死木から6km 以上離れた場所で発生した枯死木が、どのような場所で発生しやすいのかを解析した。その結果、標高250m 未満の南西~西斜面で最初の被害が発生しやすい傾向が認められた。また、京都府南部では、外来ブナ科樹木が、周囲の樹木に比べていち早く枯れる場合が多かった。これらのことから、飛び火的な被害は、何らかの原因によって衰弱した樹木にカシナガが穿入することで発生していることが示唆された。
おわりに
本研究では、既存の被害地から遠い場所の被害を早期に発見し、被害本数が少ないうちに対処することの重要性を訴えた。また、既存の被害地から遠い場所は面積が広大であるため、衰弱木が発生しやすい場所を重点的に監視することが効率的であることを指摘した。さらに、衰弱木だけでなく、伐倒木や巻き枯し木、伐根も被害の起点になるため、これらを放置しないことも重要である。森林家必携の第 44 版には、ナラ枯れの防除法として、①老衰木・傷害木・風倒木を速やかに伐採利用すること、②伐採木は伐倒直後に林外に搬出すること、③餌木誘殺を実施することの 3 項目が挙げられている(新島、1949)。また、伐根が繁殖源になるため、できるだけ地際から伐採する必要性も指摘されている(林業試験場昆虫研究室、1953)。燃料革命以降、ブナ科樹木の利用は減ったが、衰弱木、風倒木および伐採木を放置せずに利用することが、ナラ枯れの拡大を抑えるために重要であることは、今も変わりがない。
神戸市は、被害を早期に発見することの重要性を認識し、監視体制を強化した結果、2010 年秋、既存の被害地から30km 以上も離れた六甲山で被害を発見し、徹底した対策を実施した。また、2011 年には、筆者らも協力して、神戸市内で、ナラ枯れが発生しやすい場所(外来ブナ科樹木やブナ科大径木が生育している場所)を抽出した。こうした取り組みによって、神戸市は、ナラ枯れの拡大を 5 年以上も阻止している。ナラ枯れは伝染病であるため、既存の被害地の近くで新たな被害が発生しやすいのは当然であり、そうした被害の発見は容易である。しかし、実際に重要なのは、発見が困難な飛び火的な被害を、早期に発見することである。ナラ枯れが発生した市町村は多いが、被害の拡大を阻止した市町村は少ない。この原因は、被害の発見が遅れること、また、被害が早期に発見されても、直ぐに有効な対策が実施されないためである。ナラ枯れの拡大を食い止めるためには、神戸市のように、被害が発生していない段階で監視体制を強化し、被害を早期に発見して、被害本数が少ないうちに対処することが重要である。

吉井優・小林正秀・竹内道也・ 田中和博「ナラ枯れの発生に与える地形と気象の影響(日本森林学会大会発表データベース、2013年 124 巻 C07)
抄録
ブナ科樹木萎凋病による被害の拡大を抑えるためには、被害を早期に発見して被害量が少ないうちに対応することが重要である。その際、前年の被害地から離れた場所で発生する飛び火的な被害(被害発生初期木)がどのような場所で発生しやすいかが予測できれば、被害の早期発見が容易となる。そこで、2005~2012年に京都市市街地周辺で実施されたヘリコプター調査によって把握された枯死木の位置データを基に、被害発生初期木が発生しやすい地形条件をConjoint分析で把握した。その結果、50~250mの低標高で、西~南西斜面の急傾斜地で発生しやすいことがわかった。また、公園や社叢林のような小面積での対応では、どのような樹木が被害を受けやすいかが予測できれば効率的である。そこで、2011~2012年に総合防除を実施した船岡山において、どのような場所のどのような樹木が被害を受けやすいかを同様の方法で把握した結果、明るい場所に位置する大径木が被害を受けやすいことが確認できた。この他、その年の気象条件によって被害量が増減することが指摘されており、気象条件が被害にどのように影響しているかについても検討した結果を報告する。

ナラ枯れ文献・カシナガが飛翔しやすい日 5月13日

『森林応用研究』29巻1号(応用森林学会、2020年2月)に掲載されている小林正秀さんの「カシノナガキクイムシの飛翔に及ぼす気象の影響。(下線引用者)
抄録
 三重県の鈴鹿青少年の森でカシナガトラップを設置し、6~10月の間、毎日、カシノナガキクイムシを捕獲した。捕獲数と気象条件との関係を解析した結果、降水量が多い日にも捕獲されたことから、本虫は、木から脱出後は速やかに寄主木に飛来すると考えられた。また、気温が低い日だけでなく、気温が高い日にも飛翔しにくいことが判明した。さらに、日照時間が長く降水量が少なくなる7月下旬~8月下旬に捕獲数が減少したこと、また、前日の降水量が多い日に捕獲数が急増する場合が多かったことから、本虫は高温で乾燥しやすい盛夏期には飛翔しにくく、梅雨時期(6月)や秋雨時期(9月)の湿度が高い時期に飛翔しやすいと考えられた。その他、無風や強風の日よりも微風の日に飛翔しやすい傾向も認められた。雌の菌嚢の円孔数によって太平洋型と日本海型とを区別した結果、本調査地には両タイプが混在していることが確認された。9月の捕獲虫を対象に太平洋型と日本海型とに別け、太平洋型の占める割合と気象条件との関係を解析した結果、両タイプ間で、飛翔しやすい気象条件に大差がないことが示唆された。これらのことから、温暖化によって雨期の気温が上昇したことで、雨期にカシノナガキクイムシの活動が活発になったことが、ブナ科樹木萎凋病が拡大した要因の一つであると考えられた。
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おわりに
 本研究の結果、カシナガは荒天の日にも飛翔しており、曇天または小雨で、たまに日差しがあるような湿度の高い日に飛翔しやすいことが判明した。また、低温の日だけでなく、高温の日にも飛翔しにくいことが判明した。さらに、微風に乗って移動していることも示唆された。カシナガのような養菌性キクイムシにとって、共生菌が寄生木中繁茂することは重要である。また、カシナガの寄生木は、衰弱木や枯死直後の木であるが、その量は少ないことから、遠くまで移動する必要がある(小林2010)。カシナガが高温・乾燥する盛夏期を避け、梅雨や秋雨の湿度が高い時期に風に乗って飛翔するのは、この時期の気象条件が共生菌の繁茂のとっても、長距離飛翔による体力の消耗を避けるためにも有利なためと考えられる。……
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※京都府林業試験所資料(京都府林業試験場)

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カシナガトラップ捕虫器回収 5月12日

カシナガトラップの捕虫器を改修するために、鳥取さんが活動エリアに設置しているカシナガトラップの捕虫部を回収しました。網の樹脂メッシュ、ネトロンネットをつけました。
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岩殿D地区の除草 5月12日

岩殿D地区の除草をハンマーナイフモアでしました。空模様を気にしながらの作業で、刈り残した所もあります。
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キショウブの花が咲いていたので、花茎を摘み取りました。
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除草機をC地区に戻すついでに、学びの道の除草をしました。
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田んぼを耕う 5月12日

岩殿A地区の下の田んぼを耕いました。
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田んぼの草刈り、片付け 5月11日

岩殿A地区から稲架棒をC地区に移し、田んぼと田んぼのまわりの草刈りをしました。岩殿の田んぼは今年は休耕するつもりでしたが、下の小さな田んぼは須田ゼミで使うことになり、岩殿の農家から苗を分けてもらって田植えをすることにしました。
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ブルーシートを被せている稲ワラはどこに移すか検討中です。

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傷んでいる竹はワラビ園の柵にし、木は新調できないので腐らないように注意して保管します。

昨年の記事

市民の森のくん蒸処理作業終わる 5月11日

市民の森で花園グリーンサービスさんが実施していた伐倒したナラ枯れ枯死木17本の根株と1mの長さに玉切りした伐採木を積み直してシートを被せて密閉し、薬剤でくん蒸処理して殺虫する作業が終わりました。微生物の働きで最終的に水と二酸化炭素に分解される生分解性シートを使っているそうです。
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太陽のまわりに日暈(ハロ) 5月11日

今朝は太陽のまわりに日暈(ひがさ、ハロ)が見えました。天気下り坂のサインだそうです。

舗装園路際の伐採木条枝片付け 5月10日

市民の森舗装園路の雪見峠道分岐点の地球観測センター寄りにおいてあった伐採木の条枝を片付け、岩殿運びました。
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学びの道の草刈り 5月9日

須田さんが岩殿I・D地区法面の上を通る学びの道の草刈りをしました。ありがとうございます。
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東松山市内では毎年、ごみゼロの日(5月30日)前後、今年は29日(日曜日)にごみゼロ運動を実施します。岩殿でも地域の道路に散乱しているゴミ拾いを行い、農地の所有者は29日前に道路沿いの草刈りをすませます。


ナラ枯れ被害拡大防止対策・くん蒸処理作業始まる 5月9日

ナラ枯れ被害拡大防止対策。ナラ枯れ枯死伐採木の根株と搬出されずに現場に積んでいた樹幹部のくん蒸処理作業が始まりました。
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草刈り・防鳥ネット張り準備 5月8日

ブルーベリー園の除草と防鳥ネット張りの準備で支柱にペットボトルを被せました。今年はラビットアイにも防鳥ネットをかけます。
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株元にはスギナが繁茂しています。

スギナは酸性土壌を好む?
「酸性土壌を好む」はウソ(農研機構東北農業研究センター・浅井元朗)
 スギナは酸性土壌を好むとよくいわれていますが、これは誤りです。実際には、中性や弱アルカリ性の土でもスギナは旺盛に生育し、強酸性土壌ではむしろ生育不良になります。
 確かにスギナが繁茂しているアゼや法面は酸性土壌であることが多いのですが、それは耕起されず、土壌改良資材が施用されていないから。
 一方、畑地は作物を栽培するため土壌改良が施され、土は中性に近い条件になっています。スギナの好む土壌条件ですが、年に何回か耕起され、人の手が入るため繁茂しにくい状態です。結果的に、スギナは酸性土壌を好み、中性または弱アルカリ性土壌は好まない、ように見えるというわけです。(『現代農業』2021年7月号 特集・多年生雑草の地下組織を暴け 59頁)
スギナは酸性土壌を好む︖ これは誤りです。 “土壌改良を施して中性に近い、年に何回か耕起される畑地ではスギナは繁茂しにくい”ことと、“畦や法面など作物を栽培しないので耕起せず、土壌改良資材も施用しないため酸性になっている土地にはスギナが多い”ことを合わせて、スギナが酸性を好んでいるという俗説が流布しているのでしょう。実際には、中性や弱アルカリ性の土でもスギナは旺盛に生育し、強酸性土壌ではむしろ生育が不良になります。因果と相関が混同されている見本ですが、一度広まってしまった俗説はなかなか訂正されない例です。(『除染後畑地のスギナ防除対策』11頁(農研機構東北農業研究センター、2021年3月)
スギナの地下はどうなっている? YouTube(農研機構 NAROchannel) 3:49
 

児沢田んぼの準備 5月7日

今年の児沢の2枚の田んぼの管理は100%、殿山共同農場の皆さんにお任せしています。田植えに向けて田んぼの準備を6名でしたそうです。お疲れ様でした。
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入山谷津の除草 5月7日

岩殿C地区の田んぼ2枚(岩殿1385-1、1038㎡)とその下のF地区のボッシュ林側(岩殿1382、2371㎡)の上段の除草をハンマーナイフモアでしました。
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ケキツネノボタン(黄色)、ハルジオン(白)、土水路近くはミゾソバ幼苗群生

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F地区上段のセイタカアワダチソウは近年、背が高い個体が減少。草刈りの繰り返し!
ハラビロトンボがいました。ハラビロトンボはオスもメスも黄色で羽化するので、この時期は青はオス、黄はメスとはいえない。腹部末端(尾端)の形状で分類できるらしいが、この写真からは識別できません。雌っぽいが……

昨日片づけた、一昨年の稲ワラを燃しました。昨年のものは岩殿A地区にあります。 
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カルガモのつがいにオスがちょっかい 5月6日

カルガモの番[つがい]を入山沼下の田んぼでよく見ます。今日はこの常連に新顔のオスが近づいて、争いになっていました。
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「カルガモの順位闘争」(『をかしの庭』2014年3月31日記事)
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カシナガトラップ作製 5月6日

市民の森保全クラブ活動日。参加者は芦田さん、江原さん、金子さん、木谷さん、鳥取さん、新倉さん、橋本さん、細川さん、丸山さん、鷲巣さん、Hikizineの11名。橋本さんは2時間かけて自転車で来てくれました。①カシナガトラップの作製、②岩殿C地区の坂下両側に積んでいた伐採木の条枝と稲ワラを駐車スペース確保のために移動、③江原さんが刈払機で畑、鷲巣さんが鎌でワラビ圃まわりの除草をしました。
次回から、マイカップ持参、お茶当番再開、休憩前に菓子類は買いに行くことなど申し合わせしました。
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粘着シート巻き付け作業は今日も続行(午前中に23本)。尾根の道上り口のコナラにも取り付けられていました。午後は、地球観測センターよりにも張り(№54まで?)ました。
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コナラに粘着シートをまく 5月5日

文化まちづくり公社により、カシノナガキクイムシを捕獲する粘着シート70枚が市民の森のコナラに巻かれました。
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※粘着シートにつくのはカシナガだけではありません
 生きもの保護にシートの上に金網が必要なのでは!
 生きもの防護金網

スパイダーモアで田んぼの除草 5月5日

今年は、岩殿A地区の田んぼも休耕します。A地区の上の田んぼをスパイダーモアで除草してみました。
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田んぼをさくる 5月4日

今年、岩殿B地区の田んぼは休耕します。上の田んぼをさくって雑草をけずり、浅く湛水[たんすい]しました。
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オオブタクサを引き抜く 5月3日

岩殿G地区のヤナギの近くと市民の森作業道寄りで群生しているオオブタクサを引き抜きました。
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芽生えの99%を5年間除去しないと除去できないそうですが、拡大は防ぎたい!

鷲谷いづみ『オオブタクサ、闘う 競争と適応の生態学』(平凡社・自然叢書34、1996年10月)
「まえがき」にかえて
 「種」を語るということ
 「闘い=競争」が支配する植物の世界
 闘いにどう対処するか
1章 オオブタクサの素性
 オオブタクサ、日本の河原に住み込む
 豆腐とゴミが助けた侵入
 大きくとも一年草-キク科の異端児
2章 故郷(北アメリカ)でも勇名をはせる
 植生遷移を止めてしまう草
 雑草としても超一流
 花粉の煙幕・迷惑
3章 巨大化をもたらすもの
 植物が生きるための糧(資源)
 資源は必ず枯渇する
 環境要因の影響はほかの要因次第
 肥沃な土地で不足する光
 光を求めて上へ上へ
4章 植物の技はほかにもいろいろ
 融通無碍な体
 資源が一様に分布していれば不精を決め込む
 柔軟に環境に対処する能力
 込み合う前に察知する鋭い「感覚」
 闘いはいつも「備えあれば憂いなし」
 オオブタクサが草であって木にならないわけ
5章 強さのヒミツ総点検
 多年草とも闘える-オギ原への侵入
 ブタクサと比べてみる
 植物の成長は複利の貯金?
 大きな種子と早い発芽-母の強い支配
 高成長だ、生産工場は使い捨て
6章 仲間うちでの競り合い
 不公平社会の最たるもの、ジニ係数は語る
 競争は対称/非対称
 大富豪になるのは誰だ?-コーホート追跡調査
 まず因果関係をモデルの形に
 芽生えの身になって環境をみる
 成功は、能力・環境・運次第
 母も悩む、大きさと数のジレンマ
 母はあくまでも強く賢し、格差も母がつくる
7章 性と繁殖成功
 虫媒花と風媒花の損得勘定
 下手な鉄砲の玉と的の数
 種子をつくらずに遺伝子が残せる雄が得か、それとも雌が得か?
 トレンドは「小さければ雄」なのに
8章 ヒトに助けられスーパースピーシスへの道を歩む
 競争力と分散力のトレードオフ
 スーパースピーシスと地球生物相の均質化
 生物の世界には、さまざまな形のトレードオフが認められる。それによって、競争力の強い種による競争排除が抑えられ、多くの種が共存できるのだとも考えることができる。しかし、もし、天に二物を与えられた種、つまりスーパーマンならぬスーパースピーシスが現れれば、たちまち圧倒的に優占して、資源を独占してしまうであろう。ヒトが改変した環境のもとでは、競争に強く、しかも分散能力もそれほど足枷にはならないようなスーパーピーシスが現れることがあるらしい。実際に、生物学的侵入はときとして、そのような人為的スーパースピーシスを生むようである。オオブタクサは本来、競争には強いが種子の分散力が小さい植物であった。しかし、種子の分散における足枷をヒトが種子の混ざった農作物あるいは土を運搬することによって外してしまった。そのため、本来ありえないような分布の拡大をなしとげ、出会うはずのない植物と出会って、それを競争によって排除してしまう可能性が生まれたのである。
 ヒトによるすさまじい環境改変は、農地や都市などヒトがこの地球上に出現するまではほとんどそんざいしなかったタイプの生育場所を、広大な面積でつくり出した。そこには、それまで氾濫原や荒地などでっつましく生きていた植物が、やはりヒトの手を借りて進出した。ヒトの活動によって広大な生育適地が用意され、しかも分散まで保証されるとなれば、もしその植物が大きな競争力をもってさえいるなら、もはやその蔓延を抑制するものは何らない。そうなった時その種は、やはりスーパースピーシスの道を歩むことになるであろう。それは、古くから存在する生態系における侵入生物の影響などによる在来生物の絶滅とともに、この地球上の生物相の均質化の主要な原因の一つとなっている。少数のスーパーピーシスだけが景観をつくっている世界でのヒトの生活は、ずいぶん味気ないものとなるであろう。というよりは、そのような環境におかれたら私たちヒトには、もっと深刻な精神面・身体面の変調が現れないとも限らない。
 残念ながらオオブタクサは、そのような問題さえ提起する可能性のある植物なのである。
参考文献
あとがき

 (植調)外来生物防除マニュアル暫定版_1(植調)外来生物防除マニュアル暫定版_2
石川真一『大型一年生外来種 オオブタクサの脅威(2008年3月24日に群馬大学社会情報学部主催で開催された『群馬県の自然環境と人間生活-迫り来る外来植物の脅威-』の報告資料)
石川真一『大型一年生外来種オオブタクサの脅威』2008_1石川真一『大型一年生外来種オオブタクサの脅威』2008_2石川真一『大型一年生外来種オオブタクサの脅威』2008_3

※石川 真一・吉井弘昭・高橋和雄「利根川中流域における外来植物オオブタクサ(Ambrosia trifida)の分布状況と発芽・生長特性」(『保全生態学研究』8巻1号、2003年)
 
※鷲谷いづみ「さとやまの恵みとヒトの持続可能なくらし」(2014年度東京大学公開講座「恵み」) YouTube 1:01:25
概要:縄文時代から里山とともに生き、植物の生態系を管理してきた日本人。 世代を超えて知識を蓄え、生態系の持続可能性に配慮することができるのは人間だけがもつ特性です。 自然の豊かな恵みを守り、伝えていくために、私たちは何ができるのでしょうか。保全生態学の視点から考えます。

01:30 保全生態学からみた「さとやま」
11:06 縄文時代のさとやま植生管理
25:51 「持続可能性へのまなざし」こそ人間の証
41:30 生物多様性が失われることはなぜ問題なのか?
54:18 ヒトの対環境戦略のモデル

果樹園の草刈り 5月2日

青木ノ入の果樹園の草刈り。学びの道の東側の下(ブルーベリー、コウゾ)を刈りました。
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西側は溝に落ちている草を取り除きました。

入山沼安全対策(単管パイプ柵) 5月2日

入山沼のフェンスが破損して危ないのでカラーコーンが置かれていましたが、市役所道路課の工事で単管パイプの柵が新設され、市民の森の園路(谷の道)側は土のうとズリで補修されました。ありがとうございます。
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釣り人が駐車場に使っていた場所は愛弘園の管理地で車が入れないよう封鎖されています。
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今日(4日)は入山沼を囲むフェンスに開けられている穴を針金でふさぐ作業をしていました。

愛弘園側の駐車スペースはなくなりました(18日)。
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セイタカアワダチソウ抜き取り 5月1日

岩殿F地区の市民の森作業道寄りの岩殿1383(863㎡)の4つの小区画でセイタカアワダチソウの抜き取りをしました。
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セイタカアワダチソウは1個体で4万個もの種子をつけると言われています。岩殿F地区のセイタカアワダチソウについては、蔓延を抑えるために当面、年間複数回の刈り取りを行って草丈を抑えることを目指しています。ブログの記事では草地の刈取り管理(2016年9月27日)セイタカアワダチソウの刈取り時期の検討(2016年10月3日)で引用している文献に沿って実行しています。
『河川における外来植物対策の手引き』(国土交通省河川環境課、2013年12月)
 Ⅲ 対策を優先すべき主な外来植物10種の生態的特徴と対策手法
  セイタカアワダチソウの生態的特徴と対策手法
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   [『草と緑』 2巻 (緑地雑草科学研究所、2010年)]
刈り取りに対する反応と光合成生産
 多くの地下茎を発生し増殖する多年草の管理には、地上部だけでなく地下部に対する考慮も必要です。選択的に防除できる除草剤としては、移行吸収型処理剤の asulum が効果的です。asulum処理した根茎自体は数カ月枯死しませんが、茎葉から吸収された asulum は地下部に移行して腋芽や先端に集積することで、結局シュートを出せずに餓死させてしまうようです。薬剤の使用に問題のある場面では、根茎の掘り取りも有効ですが困難な場合が多いため、方法としては刈り取りが挙げられます。
 セイタカアワダチソウは刈り取ると、残存部分から萌芽を出したり地下茎から新しい茎を作るため、刈り取った群落は刈り取らない場合よりも茎数が多くなります。刈り取った 1 本の茎からでる萌芽の数は 1~3 本ですが元の茎よりも細く、1 本 1 本の茎の頭花数は減り着花率も減少するため、群落全体としての種子生産量は刈り取りによって減るようです。草丈も小型化します。小型化の程度や翌年の生長などの刈り取りの効果には、時期によって異なる刈り取り前後の光合成産物の振り分け先が関係します。
 生長パターンや光合成生産の観点から、セイタカアワダチソウの生育期間は次の 3 つに分けられます。
 第 1 期(4 月):葉が活発に生育します。乾物生産の 60%以上が新しい葉の生産に利用され、根茎に蓄積されている養分が地上部の生長に利用され消耗されます。
 第 2 期(5~8 月):光合成生産が増加し、茎が活発に生長します。
 最終期(特に 10 月):8 月以降になるとこれを地下部へ転流させて、地下茎の伸長とエネルギーの蓄積が始まり、娘根茎発生がみられます。シーズンの終わりには地上部から地下部への物質の転流が盛んになり娘根茎が迅速に生長し 10 月の純生産の約 70%がこの生長で占められます。
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 8 月に地上部を刈り取ると、地下部への養分の蓄積が出来なくなりシーズン終了時の地下部の残存量は最も小さくなります。また 8 月以前に光合成器官が取り除かれた場合には、地下部に残された貯蔵養分を用いて光合成器官を再生するため地下部重は減少します。このことから、刈り取り後の地上部の再生長に使用した地下部の貯蔵物質が補填される前に再び刈取りが行われると、地下部の貯蔵物質の収支はマイナスとなります。すなわち群落の消滅を目的とする場合には、6月に一度刈取り、その後地上部の再生によって地下部の蓄積養分を消費させ、さらに地下部への養分の蓄積が始まる 9 月頃に再度刈取ることを毎年行うのが効果的と思われます。観賞的に見苦しくない程度に群落を維持する場合には、6~7 月の刈り取りが良いようです。
農環研生物多様性研究領域 平舘俊太郎・森田沙綾香・楠本良延「セイタカアワダチソウの蔓延を防ぐ 土壌環境を考慮した新しい考え方」(『農環研ニュース』 No. 96 2012年10月)
セイタカアワダチソウの意外な弱点
 セイタカアワダチソウの繁殖力のすごさを目の当たりにした人は、「日本の国土がセイタカアワダチソウに占領されるかもしれない」と感じるかもしれません。しかし、よく観察すると、セイタカアワダチソウが入らない場所もあることに気づくと思います。このような場所にはどんな特徴があるのか調査を行ったところ、(1)刈り取りなど伝統的な管理手法によって継続的に維持されてきた場所である、(2)土壌中の有効態リン酸含量が低く貧栄養的である、(3)土壌の酸性が強い、といった特徴が共通して浮かび上がってきました。実は、上記の 3 点は別々に独立した現象ではなく、お互いに関連しています。つまり、刈り取りなどの伝統的な管理手法が続けられている場所では、肥料成分が過度に投入されることはないため、結果的に土壌は貧栄養的になり、また酸性化されていきます。どうやら、セイタカアワダチソウはこうった土壌環境が不得意なようです。逆に、大規模な土地改変などを行った場所や肥料成分が多量に混入した場所では、土壌が富栄養的になると同時に土壌の酸性が弱まります。セイタカアワダチソウは、こういった場所を選んで蔓延していることがわかってきました(図 2)。
セイタカアワダチソウの蔓延を防ぐ(農環研)_2
 セイタカアワダチソウは、なぜ貧栄養的で酸性の強い土壌環境が不得意で、なぜ富栄養的で酸性の弱い環境に限って蔓延するのでしょうか。この疑問に対する答えを見つけるため、植物体内に含まれる必須栄養元素の濃度を調べてみました。必須栄養元素とは、植物が正常に生育するために必要な栄養元素のことで、植物はその多くを土壌から吸収しなければなりません。調査の結果、セイタカアワダチソウは、必須栄養元素であるリン、カリウム、カルシウム、マグネシウムの体内濃度が、他の一般的な植物に比較して 2~3 倍も高いことがわかりました。セイタカアワダチソウは、これらの必須栄養元素の供給能力が低い土壌では栄養不足になってしまい、十分に生育できない可能性が考えられます。これに対して在来植物であるススキは、これらの必須栄養元素の体内濃度は低く、より貧栄養的な環境に適応していると考えられます。このように、植物は種によって栄養元素の必要量が異なり、このことが植物の分布に影響を及ぼしている可能性があります。次に、酸性度が違う土壌で栽培実験を行ったところ、セイタカアワダチソウは酸性が強いと生育が著しく阻害されることもわかりました。土壌の酸性が強くなると、土壌中に固体成分として含まれていたアルミニウムが溶出しアルミニウムイオンとなりますが、セイタカアワダチソウはこのアルミニウムイオンの生育阻害作用の影響を強く受けやすいと考えられます。
 このように、セイタカアワダチソウが蔓延できるのは富栄養的で土壌酸性が弱い場所に限られるようで、意外にも日本の土壌環境には適していないと言えそうです。

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