2022年04月
【背景・目的・これまでの活動】
市民の森保全クラブは、2012年に結成された市民ボランティア団体。高坂地区岩殿にある市民の森で、生きもの豊かな里山づくり、里山と暮らす知恵、里山文化、良好な自然環境を次世代に継承することを目的にした里山保全活動を実施。市民の森32ヘクタール中2ヘクタールのコナラ林・アカマツ林を作業エリアとして維持・管理活動をしている。
コナラ林では16年度から「市民の森のコナラ林若がえりプロジェクト」を、アカマツ林では19年度から「アカマツ林育成プロジェクト」を実施してきたが、昨年度後半、市民の森内でカシノナガキクイムシによるナラ枯れがまん延する事態となった(コナラのフラス木は判明しているだけで139本、その内、立ち枯れした枯死木は33本)。枯死木中16本は市民の森保全クラブが伐倒・玉切り。その後、業者の手で10本は年度内に搬出・チップ化、残りの6本は5月に現場でくん蒸処理される予定。
【今年度の活動目標】
市民の森でのナラ枯れまん延を防止・ナラ枯れ防除を最優先活動目標とする。
年度前半はナラ枯れ枯死木の発生を抑えるための予防活動。穿孔が始まったコナラの樹幹にカシナガトラップとクリアファイルトラップを設置してカシナガの大量捕殺を目指す(マスアタック防止のための成虫捕殺)。年度後半はコナラ枯死木内のカシナガの幼虫や成虫を殺すための駆除作業を実施。市民の森を管理する文化まちづくり公社、市役所各課、市民団体と連携して予防・駆除作業を実施し、ナラ枯れ後の市民の森づくりについても検討を進める。
【今年度の活動概要・スケジュール等】
4月~5月:伐採残材の片付け、枯損木伐採
5月~10月:トラップによる流れナラ枯れ予防作業。併行して下刈り、林床管理
11月~3月:コナラ枯死木伐採によるカシナガ駆除作業
10月:産業・環境フェスタ参加
11月:文化まちづくり公社10周年イベント参加
12月:落葉掃き&焼き芋イベント(岩殿満喫クラブと共催、2回)
3月:キノコの駒打ち体験(岩殿満喫クラブと共催)
【背景・目的・これまでの活動】
岩殿漫喫クラブは、岩殿丘陵の耕作放棄された谷津田を「岩殿市民田んぼ」として再生、市民に農業体験、里山体験、憩いの場として提供・活用することにより、生きものゆたかな里山環境と景観を回復・維持し、次世代へ継承することを目指して2014年4月に結成された市民ボランティア団体。活動エリアは、岩殿入山谷津・青木ノ入・児沢の耕作放棄地と隣接する雑種地・山林で、田んぼや畑、果樹園、湿地や草地として利用・保全してきた。今年9月には児沢の畑の使用貸借契約が終了するので、10月以降、活動を岩殿入山谷津・入山沼下、青木ノ入地区にしぼって行うことにした。
【今年度の活動目標】
①児沢の田んぼでの殿山共同農場の稲作、岩殿A地区での大東大国際関係学部須田ゼミの畑作は引き続き支援する
②岩殿A・B地区の田んぼ今年は休耕。B地区の田んぼは通年湛水して湿地ビオトープとする。
③田んぼの畦畔を消失し、ヤナギ、ハンノキの侵入により樹林化していた岩殿I地区では耕作放棄前の田んぼの畦畔と水口・水尻を修復し、田んぼ一枚単位に水管理ができる状態に復元する。
④ヤナギやハンノキは伐採し、萌芽更新する。外来植物であるキショウブは刈り取り回数を増やして群落の拡大を抑制、オオブタクサは引き抜く。
⑤学びの道下の岩殿D、E地区、入山谷津の岩殿C、F、G、H地区は当面、草刈りを続けて草地として管理する。鎌、刈払機、草刈機(自走式スパイダーモア・ハンマーナイフモア、乗用フリーナイフモア)を使い分けて刈刃のタイプを活かした草地管理を行い、将来は草地(野原)ビオトープを目指す。
⑥ラインベルト法による植生調査を継続し、今年度はドローンの映像を活用して、入山谷津の微地形と植生の関係を考察する。インスタグラムに写真・動画を投稿する。
⑦トウキョウサンショウウオのアライグマによる捕殺、イノシシによる路肩や土手の掘り返し、シカの樹皮摂食など入山谷津でも被害が拡大している。タヌキ、イタチ、アナグマ、ウサギ、ネコは昼間見たことがあるが夜間の活動は不明。トレイルカメラを設置して野生動物の活動や生態を撮影する。
【今年度の活動概要・スケジュール等】
野生生物の生息場所・ビオトープづくりは地域の自然を復元することであり、拙速に事を運んではならない。時間をかけて現場をモニタリングし、広く知見を集めて実施する。
10月:産業・環境フェスタ参加。
12月:落葉掃き&焼き芋イベント(市民の森保全クラブと共催、2回)。
3月:キノコの駒打ち体験(市民の森保全クラブと共催)。





はじめに
第1部.都市生活の脱炭素化
1.1 家庭での脱炭素化
1.2 家庭生活に伴う直接・間接CO2 排出と脱炭素型ライフスタイル
1.3 食システムの脱炭素化に向けた食行動
1.4 電化とデジタル化が進む都市の脱炭素化を担う送電網
1.5 都市地域炭素マッピング:時空間詳細なCO2排出量の可視化
ウェビナー①「食や住、ライフスタイルでCO2をどう減らす?」
第2部.再生可能エネルギーの活用
2.1 進化を続ける営農型太陽光発電
2.2 都市におけるバイオエネルギー利用の方向性
2.3 デンマークの風力主力化モデル
2.4 地熱エネルギーの活用
第3部.公平で速やかな都市の脱炭素化に向けた課題
3.1 都市の中の太陽光―導入拡大に向けた法的・制度的課題
3.2 公平なエネルギー転換:気候正義とエネルギー正義の観点から
3.3 脱炭素都市・地域づくりに向けたNGOの取り組み
3.4 資源ネクサスと行政計画―京都市のケースを中心として
ウェビナー③「公平な都市の脱炭素化に向けた課題-法や制度、協働の視点から」
第4部.地方自治体の脱炭素化に向けた役割と取り組み
4.1 脱炭素社会に向けたフューチャー・デザイン
4.2 1.5℃に向けた京都市の挑戦
4.3 小田原市におけるシェアリングEVを活用した脱炭素型地域交通モデル
4.4 脱炭素社会の実現に向けた地方公共団体の取組について
第5部.自動車の電動化からSolarEVシティー構築に向けて
5.1 自動車の電動化
5.2 V2Hシステムとエネルギーマネジメント
5.3 分散協調メカニズムの活用による都市の脱炭素化実現の可能性
5.4 SolarEVシティー構想:新たな都市電力とモビリティーシステムの在り方
ウェビナー⑤「自動車の電動化からSolarEVシティー構築に向けて」

入山谷津(岩殿D地区やG地区)の草地管理で適用できます。
1.はじめに
2.参加方法
3.注意点
4.調査の概要
5.調査の方法
5.1.調査する神社を探す
5.2.実際に神社に訪れる
5.3.アライグマの爪痕を探す
5.4.発見した爪痕をスマートフォンで撮影する
5.5.見つけた痕跡を報告する
6.アライグマ痕跡マップを使ってみる
7.アンケートに回答する
糸魚川市では令和元年度に市内を対象としたアライグマの生息調査を行いました。
・アライグマは本来日本には生息しておらず、海外から持ち込まれたものが野生化した外来種であり、希少な在来動物を捕食する害獣です。
・アライグマは見た目のかわいさとは違い凶暴で気性が荒く攻撃的で噛みついたり、引っかいたりするため見かけても決して近づかないでください。
《調査の概要》
■調査を行った地点(寺社仏閣)72地点
1 痕跡が確認された地点 62地点
生息レベル4 29地点
生息レベル3 28地点
生息レベル2 5地点
2 痕跡が確認されなかった地点 10地点
生息レベル1 4地点
コンクリート等で建設され、動物の爪痕が残らない「調査不可」地点 6地点
■調査期間 令和元(2019)年9月14日~16日、10月6日~7日(合計5日間)
※生息レベル評価基準
生息レベル4 指の間隔が2.5cm/5本線の爪痕が存在
生息レベル3 指の間隔が2.5cm/4本線の爪痕が80cm以上の高さに存在
生息レベル2 指の間隔が2.5cm以下の4本線の爪痕が存在
生息レベル1 痕跡が確認できない
1.事業目的
(1)調査の目的
(2)アライグマの生態
( 3 )主な被害内容
( 4 )市内の状況
2.調査手法
(1)調査期間
(2)調査地
(3)調査方法
3.調査結果
(1)本調査の結果概要
(2)各調査地点における結果
4.考察
(1)神社仏閣の差について
(2)アライグマの行動圏について
(3)総合考察
5. 今後の展望
( 1 ) ハザードマップの作成
( 2 ) 調査・捕獲における協力者について
( 3 ) 防除実施計画の策定
( 4 ) 生息確認のための誘因餌設置について
6.参考資料
6. 参考資料
「アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方)」環境省 自然環境局 野生生物科 外来生物対策室
「アライグマ対策の課題」池田透
「糸魚川市の貴重な生きものたち」糸魚川市
「大分市アライグマ防除実施計画」大分市
「カメラトラップによる自動撮影データのアライグマ(Procyon lotor)の密度指標としての有効性に関する検討」岩下明生、小川博、安藤元一
「カメラトラップによる野生生物調査入門 調査設計と統計解析」 飯島勇人、中島啓裕、安藤正規
「近畿地方アライグマ防除の手引き」環境省近畿地方環境事務所
「島根県におけるアライグマの生息実態(Ⅱ) 」小宮将大、菅野秦弘、澤田誠吾、金森弘樹
「地域からアライグマを排除するための手引き」環境省北海道地方事務局・NPO 法人 EnVision 環境保全事務所
「北海道における移入アライグマ問題の経過と課題」池田透
「中林研究林におけるアライグマ生息状況調査」浪花彰彦
「野幌森林公園地域におけるアライグマの行動圏」池田透・遠藤将史・村野紀雄
「野生鳥獣被害防止マニュアル」農林水産省 農村振興局
「GPS テレメトリー法による中川研究林内に生息するアライグマの越冬地調査」浪花彰彦



※川岸等「栃木・足利の桜並木 消滅の危機 カミキリ被害深刻、古木を伐採」(『産経デジタル』2021/1/28 20:11)
社会の不条理や欠陥から生じる、貧困、差別・偏見、環境問題などの社会問題。第3章以外でチェックした箇所です。
それらの諸問題を解決する事業「ソーシャルビジネス」を通じて、
より良い社会を築いていくことが
株式会社ボーダレス・ジャパンの存在意義であり使命です。
株式会社ボーダレス・ジャパンは、
社会起業家が集い、そのノウハウ、資金、関係資産をお互いに共有し、
さまざまな社会ソリューションを世界中に広げていくことで、
より大きな社会インパクトを共創する「社会起業家の共同体」です。
ここに集う社会起業家は、
利他の精神に基づいたオープンでフラットな相互扶助コミュニティの一員として、
国境・人種・宗教を超えて助け合い、良い社会づくりを実現していきます。
1 すべての事業は、貧困、差別・偏見、環境問題など社会問題の解決を目的とします。
2 継続的な社会インパクトを実現するため、経済的に持続可能なソーシャルビジネスを創出します。
3 事業により生まれた利益は、働く環境と福利厚生の充実、そして新たなソーシャルビジネスの創出に再投資します。【恩送りのエコシステム ボーダレスの福利厚生】
4 株主は、出資額を上回る一切の配当を受けません。
5 経営者の報酬は、一番給与の低い社員の7倍以内とします。
6 エコロジーファースト。すべての経済活動において、自然環境への配慮を最優先にします。
7 社員とその家族、地域社会を幸せにする「いい会社」をつくります。【ボーダレスイズム】
8 社会の模範企業となることで、いい事業を営むいい会社を増やし「いい社会」をつくります。
第1章 「社会問題を解決するビジネス」を次々と生み出す仕組み
世界に広げていく仕組み①
恩送りのエコシステム -余剰利益は共通のポケットに
世界に広げていく仕組み②
共同体経営 -グループの全社長による合議制世界に広げていく仕組み③
多数決が採用されて、自分の意に反して物事が決まっていくなら、組織に対する「自分ごと感」は薄れていく
マイノリティの意見にはマジョリティが見逃していたユニークな視点があり、決して無駄ではない
独立経営 -採用も報酬も自分で決定
キャッシュフロー経営 -資金が尽きたら一旦終了
出資額を超える株主配当は一切しない
経営者の報酬は一番給与の低い社員の7倍以内
寄付金には寄附者の意向が伴うし、助成金はその時々でテーマが変わる。じっくり取り組む必要があっても、常に資金との闘いでなかなかそうもいかない
第4章 ビジネス立ち上げ後の「成功の秘訣」
月に1度の経営会議では、ここをチェックする
月次経営会議シート①経営状態違和感はスルーしない
月次経営会議シート②①経営課題
・当事者意識を持って社会参加する人たちを増やしたい
・小さく始める。これが確実に成功させるための鉄則
・より良い社会をつくりたいと願う消費者に対し、エシカルな選択肢をつくっていくのもソーシャルビジネスの大切な役割
・社会問題解決のためのビジネスは「何のために事業をやるのか」が明確なので、儲からないからといってすぐにやめるわけにはいきません
終 章 一人ひとりの小さなアクションで、世界は必ず良くなる
・僕たち市民は、どんな大企業より、どんな大物政治家より大きなパワーを持っています
・「無関心」なのではなく「未認知」
・自分の周りの世界から「いい生活者」を増やしていくことは、とても大きな社会づくり
・僕たちは「微力」ではあるかもしれないが、「無力」ではない
・大きな問題が目の前にあるのに、困っている人がそこにいるのに、どうせ無理だ、理想論だという傍観者ではありたくない・「生まれた時よりも、きれいな社会にして死んでいく」
■第1章 「社会問題を解決するビジネス」を次々と生み出す仕組み
・資本主義の本質は「効率の追求」。そこから取り残される人がどうしても出てくる
・非効率を含めてビジネスをリデザインする
・社会起業家の数=解決できる社会問題の数
・ソーシャルビジネスをたくさんつくる仕組み(起業家採用など)
・世界に広げていく仕組み(恩送りのエコシステムなど)
・ソーシャルインパクト─売上・利益よりも重要な独自の指標僕たちは社会問題を解決するために事業をしているので、その目的を果たすために自分たちが追いかけるべき成果を明確にした独自の指標を持っています。・【Q&A】ボーダレスグループの「リアル」。よくある質問・疑問に答えます!
それが、解決したい社会問題に対してどれだけインパクトを与えられたかを数値で表した「ソーシャルインパクト」です。
■第2章 この“仕組み"がどうやって生まれたのか。その実験の歴史
1.ソーシャルビジネスにたどり着くまで
・起業するも、寄付できたのはたったの7万円
・「ビジネスそのもので社会問題を解決できる! 」という気づきが大きな転機に
2.ソーシャルビジネスしかやらない会社へ
・本当に「助けたい人」のためになっているか
・ソーシャルビジネスは、失敗できない闘い
3.社会起業家のプラットフォームへ
・「1年に1事業」のペースでは遅すぎる!
・グループ外からも社会起業家を募るように
■第3章 「社会問題を解決するビジネス」のつくり方
・大原則「ビジネスモデルの前に、まずソーシャルコンセプト
・テーマ選びに原体験はいらない
1.ソーシャルコンセプトを考える
・社会問題の「現状」「理想」「対策」を徹底的に考える
・当事者ヒアリングのコツは「行動」を聞くこと
2.制約条件を整理する
3.ビジネスモデルを考える
・ソーシャルインパクトを設定する
■第4章 ビジネス立ち上げ後の「成功の秘訣」
・「勝ちシナリオ」が見つかるまでは、仮説・検証をひたすら繰り返す
・成長期に入るまでは、絶対に社員を雇ってはいけない
・事業が成功するかどうかは、続けるかどうかにかかっている
・ボーダレスグループ6社の事例
■終 章 一人ひとりの小さなアクションで、世界は必ず良くなる
・まずは一人ひとりが「ちゃんとした消費者」になる
・みんなが「ハチドリのひとしずく」の精神で
1.ソーシャルコンセプト:誰のどんな社会問題を、どのように解決して、どのような社会を実現していくのか大原則「ビジネスモデルの前に、まずソーシャルコンセプト」
2.制約条件:ソーシャルコンセプトに当てはまるビジネスアイデアを考えるうえで押さえておくべき条件
3.ビジネスモデル:誰に・何を・どのように提供するのか。制約条件を満たした商品やサービスをビジネスに落とし込んだもの
ソーシャルコンセプトがなぜそんなに重要なのか
社会問題の原因に対する「対策」を忠実に体現した商品・サービスをつくり、それをビジネスモデルに落とし込んでいくテーマの「ベスト探し」をやめて、まずは動いてみよう
この順番でなければ、ピントの外れたビジネスモデルになってしまい、社会問題を解決する社会ソリューションになりません
ソーシャルコンセプトという社会作りの設計図=「幹」がしっかりあるからこそ、ビジネスアイデアという「枝葉」の部分はどんどん変えていける
ベターな選択肢の中から、最もベターな選択肢を一つ選らんで、まずそれをやってみるテーマ選びには原体験はいらない
一つに決めようとするから、先に進めなくなる
まずは一つをしっかり形にしてこそ、次の挑戦にいける
実際にやってみないことには、本当にやりたいことかどうかもわからない
原体験が邪魔することもあるので注意が必要1.ソーシャルコンセプトを考える
社会問題の「現状」「理想」「対策」を徹底的に考える
1-1【現状】のチェックポイント-対象者の顔が見えるか?
どこの誰の話なのかを明確にしない限り、彼らが直面するリアルな課題や、その裏にある本質的な原因にはたどり着けない
地球温暖化はどうでしょう。こういう地球環境の問題は、対象者の「顔」が見えにくいと思うかもしれませんが、そんなときは「この問題を引き起こしているのは誰か」という視点で対象者を捉えます。そう考えると、地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)を排出している対象者が企業であり、一般生活者である私たちでもあります。どういう産業が一番CO2を排出しているのか。また一般家庭で一番CO2を出しているのは何なのか。車か?電気か? そう考えていくことで、地球温暖化という大きな問題であっても、具体的な対象者を定め、その「原因」と「対策」を考えていくことができるのです。
こうやって、対象者を定めていくと、社会問題にはたくさんの当事者がおり、それを引き起こしている原因もたった一つではなく、様々な原因がいくつも絡み合って起こっていることが分かってきます。いきなり課題に対して対策を考えても的外れになるよ、という理由はこういうところにあります
対象者を定めていくと、社会問題にはたくさんの当事者がおり、それを引き起こしている原因もたった一つではないし、様々な原因がいくつも絡み合って起こっていることが分かってきます
社会問題を引き起こしている原因が複数あらからといって、たった一つの対策でそのすべての原因を解決しようと慌ててはいけません
一つひとつの原因を丁寧につぶしていくのが、結果的に一番の近道
できるものから一つずつ確実の解決していくことが大切
多種多様な社会問題があり、そして多種多様な原因がある。その一つひとつに対して、たくさんの対策を講じていかなければいけない
課題を考える時は、「誰のどんな課題か」をセットで考える1-1【現状】のチェックポイント-課題の本質的原因か?
なぜその課題が起きているのかという「課題の本質的な原因」1-2【理想】のチェックポイント-景色として目に浮かぶか?
表面に見える課題を掘り下げていくことでしか、本質的な原因を見極めることはできません。その際、常識や規制概念にとらわれないことが大切
「具体的な姿」とは、「景色」として目に浮かぶ姿であること。変化したあとの対象者の暮らしが、まるで景色を見るように鮮明にイメージできることが大切1-3【HOW】のチェックポイント-原因に対する対策になっているか?
みんながそれいいね!という「みんなの夢」となる理想を描く
ソリューションとは、すなわち現状と理想のギャップを埋めるための対策社会問題の本質的原因に対する独自の切り口が、独自の社会ソリューションへ
シートの書き方の注意点 原因と対策を太字にしましょう
箇条書きではなく、必ず文章で
箇条書きで書くと、いろいろな課題・いろいろな原因の列挙になりがちで、各要素の因果関係がよく分かりません
因果関係をはっきりさせるために、1~2文の文章で書くことをルールに
イケてないソーシャルコンセプトにならないように、「本当のようなウソ」に気をつける
ソーシャルコンセプトをつくる時に必要なのは、「それって本当?」と常に疑う姿勢
概念で考えるのではなく、リアルな現場に行く、当事者に会いに行く
そうしてはじめて、「自分はこういう人たちのために頑張りたいのだ」と当事者の顔がありありと浮かんでくる
「これが本質的な原因だ」という唯一の正解があるわけではない当事者ヒアリングのコツは「行動」を聞くこと
同じ社会問題を解決するのにも、社会起業家が3人いたら、三様の捉え方があります。実際には三様どころか、もっとたくさんの原因があるでしょう
その中で、自分はどの原因に対して対策を講じていきたいのか。それを追求していくことが大切です
みんなが同じことをする必要はないのです。もし、まったく同じソリューションをすでにやっているところがあればそこにジョインするのが一番です。ソーシャルビジネスというのは、みんなで社会の「穴」を埋めていく作業です。誰か一人で社会の穴を埋めきることはできません。だから、社会起業家に必要なのは、同じ穴を競争して取り合うことではなく、まだ放置されたままの隣の穴を埋める役割分担です。これからのビジネスに必要なのは、「競争」ではなく「協創」なのです
アンケート調査はやらなくていい最低でも10人に話を聞く
ヒアリングでは、当事者に何を聞くかが重要
「では、今の状況から抜け出すために具体的に何をしていますか?」
聞いてもあまり有効な回答を得られないと思っているのが、ソリューション(解決策)に関する質問
「何があれば助かりますか?」という質問
いきなり、解決策を探そうとせず、当事者のおかれた状況、その課題が起こっている本質的な「原因」をつかむことに集中する
「いいと思いますか?」ではなく、「あなたは参加しますか?」と行動を聞く
3人程度の少人数では絶対にダメ2.制約条件を整理する
ビジネスモデルを考える前にやるべきことがある3.ビジネスモデルを考える
制約条件をクリアするビジネスモデルを考える
この価格で売るのに、どんな付加価値をつけて誰に売るのか。ここではじめてビジネスアイデアが必要になってくるビジネスモデルを考える上でのポイント(3-1~5それぞれのポイント)
3-1 商品サービス
今すでにあるもののモノマねはいけません。同じようなものをつくっても、価格競争になるだけです。単純な価格競争は、消耗戦になり、コストを切り詰める戦い、つまり効率の追求にまっしぐらです。非効率を含めて成り立たせようとするビジネスには不利な領域です。また、単なるモノマネは、相手にとっても失礼なのでやめましょう。どうせやるなら、すでにあるものよりも圧倒的にいいものをつくる覚悟でいきましょう3-2 顧客と課題
どんな優れた商品であっても、全員が買ってくれるものはありません。「その商品・サービスを利用してくれる人は誰なのか? 顧客は誰で、どんな課題を持っているのか?」を明確にします3-3 今ある選択肢との違い
ビジネス用語でいうところの「差別化」3-4 顧客ベネフィット
既存の商品・サービスと比べてどのような違いがあるのかを明らかにする
顧客はただその商品を買いたいのではなく、その商品・サービスを利用することで何らかのベネフィット(便益)を得ようとしている3-5 価格/販売チャンネル/プロモーション方法
ビジネスモデルの良し悪しを見極めるチェックポイント
「自分が顧客の立場だったら本当に利用するか?」ビジネスモデルは、修正、修正を繰り返す
「自分が顧客だったらこの値段で本当に買うだろうか?」
ソーシャルコンセプトさえ決まれば、制約条件が明確になるので、あとはそれを満たすビジネスアイデアを、いろいろな人の知恵を借りながら探すだけソーシャルインパクトを設定する
ソーシャルインパクトは、その社会問題がどれだけ解決されているかを測定するための指標
社会問題の解決を目的とするからには、その目的がどれだけ達成できたのかという結果を追うことは必須
なぜソーシャルインパクトの設定にこだわるのかというと、これがなければいつの間にか売上・利益重視のビジネスになりかねない
理念・ビジョンだけで、事業のソーシャルインパクトを設定していない、またはそれを数値として追っていない会社は、本気でそれを追いかけていない
しいたけなどの原木栽培をする時、無菌状態で原木栽培をするわけではありませんので、雑菌の発生は、よくあります。タネを植え付けた原木に菌糸が早くまん延するような環境を人工的に作ってやり、早く菌糸をまん延させれば、こうした雑菌の付着を少なくすることが出来ます。
接種作業を11~2月頃までに行い、接種する種駒の量を通常の2~3倍(80~100個/本)にすると、菌のまん延が早くなるため、害菌の侵入を防いだり、接種後、最初の秋や翌年の春に発生し易くなります。
雑菌が原木内に侵入し繁殖してしまったら、それだけを処理することは不可能です。
■雑菌(ゴムタケ、クロコブタケ、ダイダイタケ、カワラタケ、カイガラタケ)が高温多湿のために発生している場合1 風通しをよくする。木を粗く組む、隙間をつくる。木を高く組む。周囲を囲っているものがあれば外す。2 遮光する(上部をヨシズなどで遮光する)。3 雨よけする(木に直接雨が当たらないように板状のものを上部に乗せる)。■雑菌(ヌルデタケ、胴枯菌、スエヒロタケ)が過乾燥のため発生している場合1 湿度を高くする(木も密に組む。木を低く組む。水を多めにかける)。2 遮光する(上部をヨシズなどで遮光し明るさを抑える)。