岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2021年07月

市民の森園路映像 7月31日

8月22日(日曜日)10:00~11:30、オンラインZOOMで実施する市民環境会議で使う映像・写真を市民の森で撮影しました。
市民環境会議とは、第3次東松山市環境基本計画において推進する環境まちづくり活動の普及啓発や市民団体の活動PRを行うイベントです。今回は地球温暖化やごみ問題など、ニュースで注目される環境問題に対し、東松山市ではどのように計画を立てて対策を進めようとしているのかを子ども版環境基本計画で紹介します。丘陵ホタルを守る会、東松山おもちゃの病院、子ども理科教室・東松山、市民の森保全クラブ&岩殿満喫クラブ、児沢探検隊の活動報告もあり、小学生から理解できるように説明しようという企画です。参加申込は8月19日(木曜日)正午までに、環境政策課宛に電子メールで参加者氏名及び電話番号を連絡してください。連絡先は下のチラシに出ています。

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動画は撮るのも、編集するのも超初心者なのでどうすればよいのかわからなくて準備が大変です。物見山駐車場から、市民の森保全クラブの活動エリアまで撮影しました。
静止画を切りだしてスライドショーにしてみました。舗装されている園路の部分だけで2分弱です。


学びの道の草刈り 7月30日

学びの道の草刈りを須田さんがしました。岩殿A地区のたんぼに下りる地点から入山沼の堰堤近くまでです。


大きく伸びて道の上にはみだしている篠とそれにからんでいるツタは鎌で刈りました。真夏の草刈り、お疲れさまです。
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南向斜面の草刈り 7月30日

市民の森保全クラブ、金曜日の活動日(Fridays For Forests 21)です。参加者は芦田さん、新井さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。南向斜面の草刈りをしました。
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市民の森のコナラ夏枯れについて
粘着シートについていたのは、カシノナガキクイムシではなく、ヨシブエナガキクイムシでした。被害木の早期発見、早期防除。被害の拡大予防に関係機関と連携して、取り組んでいきましょう。
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公益財団法人東京都公園協会公園事業部技術管理課研究開発係「ラ枯れ被害対策の取組についての2頁被害発見のプロセスによれば被害木を全枯れ、半枯れフラスありに分けていますが、市民の森保全クラブ作業エリアでテープをまいたもの全てが被害木ではないかもしれませんので、テープをまいた8本とその周辺の木を調べて被害木を確定する必要があります。
市民ができることとして、被害木の発見のほか、町田市が実施している「ナラ枯れ・カシナガ捕獲大作戦に参加しませんかのクリアファイルでつくるトラップの設置参考になりました。作り方の動画もあります。多摩丘陵の自然を守る会の観察記録や、忠生公園ボランティア・プロジェクトチーム提案「ナラ枯れ・カシナガ捕獲大作戦from忠生公園 ~未来へまちだのみどりを伝えようプロジェクト~」、 そこで紹介されている静岡県森林・林業研究センターのYouTube動画が参考になりました。(7月29日、会員宛メールから引用)
   ・「半枯れ」=衰退木?

※前回の活動日に鳥取さんが紹介してくれた「ナラ枯れの概要と対応について」(茨城県林業技術センター、2020年10月)
甚左衛門の森でナラ枯れ勉強会(松戸市、2020年7月30日)
ナラ枯れ被害対策について(千葉県農林水産部森林課、2020年12月11日)
  →千葉県情報誌『フォレストレター
  →ちば里山センター『ちば里山新聞
※林容史「ナラ枯れ被害、[茨城]県内で相次ぐ 林野庁が早期発見へ研修会」(『東京新聞 TOKYO web』2021年4月26日 07時15分 )
……被害を放置すると、枯死による倒木で景観が悪くなったり、土砂崩れが起きたりするほか、温暖化や生物多様性の損失など生態系にも影響するため、早期発見と対処が必要になる。
 対策は、カシナガの新成虫が6〜8月ごろ、木の中から出てくる習性を利用し、新たな樹木に飛び移るところで、樹木に巻いた粘着シート「かしながホイホイ」で捕獲し、個体数を減らすことだ。
……樹木には、カシナガ以外にも他のキクイムシや昆虫が入り込んでいるケースがあるという。このため、森林総研の専門家が、カシナガによる枯死かどうか、つまようじ一本で見分ける方法を伝授した。
……職員たちは森林内で、つまようじでカシナガが開けた穴を探しながら、コナラなどの樹木にかしながホイホイを巻き付ける実技に取り組んだ。
 県内の国有林は、東京ドーム一万個分ほどに当たる約4万5千ヘクタールある。茨城森林管理署の木村穣署長は「ナラ枯れについて、われわれも基本的なことが分かっていない。職員たち自身でナラ枯れかを判断できるようになってくれれば。人が通る遊歩道付近は特に注意したい」と話した。
 森林総研昆虫管理研究室の衣浦晴生室長は「都市部では公園や低山で被害が見られる。今後は市民ボランティアに協力を呼び掛け、ナラ枯れを見つけて初期の段階で対処していく方法について考えたい」と意欲を示した。
◆つまようじを使って見分ける
 森林総合研究所昆虫管理研究室・衣浦晴生室長によると、ナラ枯れはつまようじを使って見分けることができる。まずは枯れた樹木の根付近に木の粉が落ちていないか確かめ、幹につまようじが入るぐらいの穴を見つける。穴が大きすぎず、また小さすぎず、つまようじが、やや斜め方向にぴったり入り、5ミリほどで止まれば8、9割はカシナガが入り込んでいると判断できる。
<カシノナガキクイムシ(カシナガ)>
 体長4.5〜4ミリで黒っぽい円柱形の体を持つ。生物学的にはカブトムシに近い。ナラ、シイ、カシ類の樹木に穴を開けて入り込み交尾、産卵する。この際、ナラ菌が樹木に入り、感染した部分の細胞が死に、水分などの通り道となる導管が目詰まりして枯死する。
六甲山地におけるナラ枯れ被害の実態と特徴について (国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所 田村圭司・日野健 、アジア航測株式会社  船越和也・○池田欣子・山賀由貴・鈴木淳司)
ブナ科樹種を利用するキクイムシ類の群集生態学的研究(京都大学農学研究科 飯塚弘明)

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動画紹介:伐木技術いろいろ(『鴨川里山を守る会』サイトの「参考情報」)
YouTubeの動画9本が紹介されています。
倒木切断の危険、キコリの切り捨て間伐、芯抜き、ガターカッティングに挑戦、Trees That Don't Like Hinge Cutting、Ratgeber Motorsäge (Teil 2,3)、自伐型林業間伐体験、Hard side lean Red oak!!!

田んぼの草取り 7月29日

今日は日ざしが弱く、午後は雷雨もありました。午前中に岩殿B地区の上の田んぼの残りと中の田んぼの草取りをしました。
上の田んぼ
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中の田んぼ
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岩殿G地区の草刈り 7月28日

岩殿G地区の作業道側の草刈りをしました。
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ボッシュ林側のミゾソバ群落は今回はパスします。


田んぼの草取り 7月28日

岩殿B地区の上の田んぼの草取りを8割位しました。
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作業道、林床の下草刈り 7月25日

市民の森保全クラブ、第4日曜日の定例活動日です。参加者は新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。
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作業道と南向き斜面の草刈りをしました。


真夏に紅葉
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今日は四阿付近でコナラが2本枯れているのを見つけました。赤テープを巻いているのは8本になりました。これからも増えるのではと心配です。
前回7月16日の活動記事で紹介した埼玉県『ナラ枯れの被害から守るために』(2019年9月版)を配布して学習会をしました。現行版(2021年4月版)はコチラ(2頁、4頁変更あり)です。
ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_1ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_2

ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_3ナラ枯れの被害からまもるために(埼玉県)_4

田んぼの草取り 7月24日

岩殿A地区の上と中の間の畦の草を刈って、中の田んぼの草取りを畦の近くから始めました。
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今年はA地区の田んぼは上・中・下の3枚になりましたが、下の小さな田んぼを忘れて、上・下と書いてしまっていたので直しました。

除草作業 7月23日

岩殿G地区への軽トラ進入路になっているH地区の除草をしました。
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田んぼの水尻付近の水漏れ修理 7月23日

児沢の下の田んぼの水尻においている水番につながる畦シートを外して水漏れしている穴をふさぎ、畦塗りをし直しました。
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上の田んぼは水尻の水番をはずしました。田んぼにひびが入って中干し状態に近づいています。当面、中干し状態を好しとして、土のうや使えそうな手持ちの資材を集めてどう直すか検討します。
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田んぼの草取り 7月23日

今朝、岩殿A地区の上の田んぼの草取りが終わりました。雲がかかって日ざしが弱くなっている時間帯もあり、全列終わるまで続けました。
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中のたんぼは、明朝、始めるつもりでいましたが、夕方、須田さんが畑の収穫に来て、田んぼの草取りをして下さいました。
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草刈りボランティア 7月22日

三本さんと草刈りボランティアに参加しました。場所は葛袋交差点の近くです。唐子橋を渡った都幾川右岸の堤近くと2月17日にハンマーナイフモアで草刈りした耕作放棄地です。埼玉県道344号高坂上唐子線歩道の法面まで刈りましたが、ポイ捨てされた空き缶やペットボトルがあってマナーの悪さは相変らずです。
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マキタ刈払機MEM2300U(排気量22.2ml、4.6㎏)を使ってみました。テンションレバータイプです。右手が疲れません。




田んぼの水が抜ける 7月22日

児沢の田んぼが2枚とも水尻付近で穴があいて水が抜けていました。どこから漏れているのか確かめて、夕方、埋めるつもりでしたが、日中は草刈りボランティアをして疲れたので、明日、直します。
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除草作業 7月21日

岩殿F地区の無名沼ロ号下の耕作放棄地①と②の除草をしました。
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キマダラミヤマカミキリ
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和名はキマダラカミキリ→キマダラヤマカミキリ→キマダラミヤマカミキリと変遷しているようです。
欧文社のワイドカラー図鑑『昆虫』(1983年)には、キマダラカミキリででています。
市民の森のコナラの幹にいました。


田んぼの草取り 7月21日

「梅雨明け十日」で連日猛暑です。岩殿A地区の田んぼは午前8時半をすぎると日影はなくなるので、この時刻を目途に朝の作業を終えたいのですが、ついつい伸びてしまいます。今朝も上の田んぼの草取りをしました。取った草を畦に放り投げ易いので田んぼの周りの列から抜いています。
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田んぼの草取り 7月20日

ハイブッシュ系ブルーベリー(エリザベス、チャンドラー)の摘み取りが終わったので、岩殿A・B地区の田んぼの作業をしています。今朝は、A地区の上の田んぼの草取りをしました。田んぼの水が抜けて中干し状態でしたが、夕方には回復しました。
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除草作業 7月20日

岩殿F地区上段の耕作放棄地とC地区の下の休耕田んぼをハンマーナイフモアで除草しました。
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F地区上段。直立した花序のヌマトラノオの群落は残しました。前回は4月12日。昨年は、5月31日8月28日に草刈機で、9月27日はスパイダーモアでの除草でした。作業後の刈草の状態を比べると、草刈機、ハンマーナイフモア、スパイダーモアの違いがわかります。

田んぼの除草 7月19日

岩殿C地区の休耕中の上の田んぼの除草をしました。
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おしえてハカセ!(5~8) 7月18日

YouTubeの国立環境研究所動画チャンネルで公開された【おしえてハカセ!①~⑧】(国立環境研究所社会システム領域)の⑤~⑧です。(①から④はこちら

⑤電気自動車をみんなが使うようになったら脱炭素社会になるの?(高校生)
 重要なのは①自動車で使う「電気をつくる」ときと、②「電気自動車をつくる」ときのCO2を減らすこと
  ①「電気をつくる」とき
   太陽光発電や風力などの「再生可能エネルギー」での発電を広めるのも効果的
   太陽光があたっている昼間や風が吹いている時間帯に充電
  ②「電気自動車をつくる」とき
   ライフサイクル全体(①原料の採掘・輸送、②材料製造、③電池・部品の製造、④車両の組み立て、⑤電力走行、⑥廃棄)でCO2排出量を減らし、脱炭素するのが重要

 2035年頃には販売される新車が電気自動車になる必要がある
 電気自動車をみんなで使うカーシェアリング
 電気自動車を持っている人に乗せてもらう
 バイクや自転車を使う人、電気で動くバスや鉄道を使う人も増える
 燃料電池自動車やバイオ燃料自動車にも可能性
 安く、長距離走れて、充電や充填がしやすい脱炭素の自動車が広まるのでは?
 自動車産業全体で一生懸命に対応

⑥飛行機はどうなるの?もう乗れなくなっちゃうの?(小6・中3・会社員)
 飛行機は鉄道の約5倍のCO2を排出
 重い機体・高い所・高速で移動→多くのエネルギーが必要
 バッテリーは重くてかさばるので、電気の飛行機を作ることは簡単ではありません
 植物やプランクトンを使った「バイオ燃料」が考えられている
 バイオ燃料はまだコストが高い
 飛行機の運賃がかなり高くなることも考えられます
 飛行機は特別な時だけの乗り物になってしまうかも
  フランスでは「鉄道で2時間半以内のフライトを禁止する動きも
 飛行機がなくなったり、乗れなくなったりするわけではありません

⑦なぜ日本は温室効果ガス排出量を2030年までに2013年度と比べて46%削減しようとしているの?10年もないのに本当に達成できるの?(中3)
 
 パリ協定の長期目標(2015年合意)
  「世界的な平均温度上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する」
 NDC:「国別約束」「国が決定する貢献」 2013年比26%削減(日本 2015年)
 IPCC:「気孔変動に関する政府間パネル」 気候変動を多面的に評価する機関

 IPCC「1.5℃特別報告書」(2018年)
  気温上昇を1.5℃に抑えるためには、世界の二酸化炭素排出量を2050年までに実質ゼロにすることが必要

 日本の長期戦略(2019年)
  2050年 80%削減
  21世紀後半の早期脱炭素社会の実現
 2050年脱炭素社会の実現(2020年10月)
  2050年に80%削減→2050年に脱炭素社会(実質ゼロ)
 2030年46%削減(2021年4月)

 私たちも今から何ができるか、周りの人たちと考えてみましょう

⑧個人ができることで一番効果のある対策って何?(小4)
 効果的な対策につながるヒントを3つ
 ヒント1 太陽光発電などの再生可能エネルギーを使用
  契約する電気会社を選びなおすという手も
  自然エネルギーを使用している電気会社と契約
 ヒント2 古い家電製品の買い替え
  冷蔵庫やテレビの買い替えで大きな削減効果の可能性
 ヒント3 生活の見直し
  窓を開けっぱなしにしてエアコンをつけない
  服装でも温度調節を
  節水シャワーに交換
  モニターの明るさ調整
  (温水洗浄便座)季節に合わせた温度設定や必要がなければスィッチをoffに
  (ドライヤー・炊飯器)短時間使用ですむ工夫を

 効果的な対策をするには自分の生活を知ることが大切

おしえてハカセ!(1~4) 7月17日

国立環境研究所の『夏の大公開2021』が17日、オンラインで行われました。「ハカセ!これって、だつたんそ?」(7月17日限定公開)というコーナー(地球温暖化につながる温室効果ガスの排出を実質的にゼロにする 「脱炭素社会」や、地球温暖化にまつわる、みなさんの素朴な疑問にハカセたちが答えます。ミニゲームを楽しみながら、脱炭素社会への理解を深めてください。ハカセの解説動画は、普段は入れない研究所内の秘密(?)の場所からお届けする予定です)がありましたが番組は見ていません。YouTubeの国立環境研究所動画チャンネルで公開されている【おしえてハカセ!①~⑧】(国立環境研究所社会システム領域)が番組で使われていた動画です。番組では9問あったらしいですが8問が配信されています。

①最近よく聞く「脱炭素社会」ってどういうこと?(小5、中1)
 脱炭素社会 温室効果ガス排出量=温室効果ガス吸収量
       温室効果ガスの排出量「実質ゼロ」の社会
 温室効果ガスの種類 二酸化炭素 メタン 亜酸化窒素 ほか
 二酸化炭素を出さないようにすることが地球温暖化を食い止めるのに有効

 石油や石炭などの化石燃料に頼らずに、再生産エネルギーでまかなう
 省エネの取組を積み重ねてエネルギー消費量を減らす

 
 落ち葉、木を燃したときもCO2が出る
 もともと大気中にあったCO2が大気中に出てくる
 小枝や落ち葉を燃やさない
  土の中に埋めてみては?
  CO2を土の中に貯めておく
  大気中のCO2の量を減らすことにつながる

 石油や石炭といった化石燃料は燃やすと温暖化の大きな原因
 何億年も土の中にとじこめめられていたCO2をたった数十年で大気中に出してしまう
 化石燃料を燃やすことは温暖化の大きな原因

 たき火の煙には体に良くない成分も含まれているので気を付けて
 たき火をする場合はルールとマナーを守って

 電気オーブンで焼きいもを作る場合
  電気がどんなほうほうで作られたかが大事
  火力発電で作られた電器を使うとたくさんのCO2を出すことになる
  太陽光や風力発電で作られた電気ならCO2はほとんど出ない

③使っている家電製品を長く大事に使うのと新しい製品に買い替えるのでは、どちらがいいの?(中3)
 冷蔵庫では2003年製と2013年製とではエネルギー消費量が3分の1
 買い換えにより、エネルギー消費量が大きく下がる可能性
 家電製品を作るときにもエネルギーや資源を使います
 買ってすぐ捨ててしまうのはエネルギーや資源の無駄遣い
 10年以上使っている家電製品であれば買い替えを検討してもよい
  1. 今、使っている製品の確認を 年間エネルギー消費量を参考に
  2. 新しく買い替えるときも省エネ性能の比較を
  3. 大きな製品に買い替えると省エネ効果が下がってしまうことも
 15年以上使っている冷蔵庫やテレビは買い替えで諸費電力の大幅減ができるかも

④大人が外に行かないで、家でめちゃめちゃスマホをするのは、やっぱり脱炭素になるの?(小5)
 クルマの利用を控えた方が脱炭素に近づく
 在宅勤務で通勤をなくして移動を減らすのは脱炭素に有効
 自宅でスマホを使う時は、自宅の照明や空調を使用しているので注意
 サーバーセンターでも大量の電力を消費
 運動する量がへってしまうと、健康にもよくありません
 何事もほどほどに

⑤から⑧はこちら


下草刈り、斜面整理、大キノコ、ナラ枯れ? 7月16日

市民の森保全クラブFFF21(Fridays For Forests 21)追加作業日です。参加者は芦田さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。前回に続いた作業をしました。
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オオオニテングタケ(テングタケ科)
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大型のキノコで直径40㎝にもなるものもあるそうです。

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ついにナラ枯れ発生か?
青木ノ入の手前から撮影した市民の森。何本かまとまってコナラが枯れているのに気がつきました。市民の森を管理している文化まちづくり公社に伝えました。関係機関と連絡を取って直ちに対処するそうです。
  リンク切れしていたのでリンクを張り直しました。現在は2021年4月版が配布されています(2021年11月9日)。

小学生のためのSDGs 7月15日

一般社団法人子供教育創造機構が2020年10月にリリースした動画学習サイト『小学生のためのSDGs


【目標15】陸の豊かさを守ろう!
FireShot Capture 9600 - 小学生のためのSDGs - welearn.design

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生物多様性とは?(『宇都宮市』サイトから)

 



こども環境白書2019(環境省、2019年1月)

への字型イネづくりの田んぼ見学 7月14日

東松山市野本、国道254号バイパスの南側で省力・無農薬・低コストで安定・多收・美味しい、倒れないコシヒカリつくりを実践する農家、岸澤さんの田んぼを見学しました。井原豊さんのへの字イネつくりの実践者です。への字型イナ作とは肥効曲線がV字型になる肥培管理を逆にした、中期重点施肥のイナ作のこと。今日の作業は肥料入れで、田んぼの水口から過リン酸石灰と硫安を流し込みました。
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への字農法は兵庫県の農家、井原豊さん(1929~1997)が提唱した省農薬・省肥料の低コストのイネつくりのやり方です。『ここまで知らなきゃ損する 痛快イネつくり』(1985年)、『ここまで知らなきゃ損する 痛快コシヒカリつくり』(1989年)、『写真集 井原豊のへの字型イネつくり』(1991年)の3部作が農文協から復刊されています。写真集には民間稲作研究所稲葉光國さん(1944~2020)の環境保全型農業推進の立場からの解説(1998年)が付されています。稲葉さんには『大茎大穂のイネつくり ーポストV字型稲作の理論と実際ー 』(農文協、1993年)があり、2015年にかわごえ里山イニシアチブの田んぼフォーラムに片桐さんと参加し、その後の有機稲作ポイント研修会も受講したことが思い出されます。

青木ノ入の草刈り 7月13日

夕方、青木ノ入の果樹園に接する耕作放棄地と学びの道沿いの草刈りをしました。11日の須田さんの果樹園の除草作業の続きです。
作業前
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作業後
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田んぼの草取り 7月13日

殿山共同農場の皆さんと児沢の2枚の田んぼの草取りをしました。6月1日に峰の雪(もち)を植えた田んぼです。大気の状態が不安定で、照りつける太陽の暑さとにわか雨や雷を心配しながら、お昼過ぎに完了しました。田んぼに這いつくばっての作業、お疲れさまでした。
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仕事はやりっぱなしにしないで、結果を確かめることが大切です。一日たつて水面に浮いていた草が水尻から水路に流れてしまうと、取り残しているところが見えてきます。取ったつもりでも取れていない。草取りのコツは何でしょう。どうすれば上手に、楽に田んぼの草取りができるようになるのか。一区切り作業ができたら、この列を取り終えたら個別に休むのではなく、全員が同時に休憩をとる。ここが終わったらと考えると、その後の作業はどういうわけか雑になります。また、だらだら作業はミスがふえる。畑の雑草は根を残して根元から刈りますが、田んぼのコナギは千切るのではなく根から取るなど、いろいろとあるのではないでしょうか。
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ブルーベリーが折れる 7月12日

大気の状態が不安定で、局所的に強い雨、風があったようです。ブルーベリー園の防鳥ネットが吹き上げられて外れ、エリザベスの太枝が折れていました。
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卵のうを守るヤミイロカニグモ(カニグモ科)
ヤミイロカニグモのメスの成体がブルーベリーの葉に卵のうを貼りつけ、抱えるように乗っていました。カメラを近づけて葉にぶつかっても動かないので死んでいるのかと思いましたが、突いてみて生きているのがわかりました。
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田んぼや畑の作業 7月11日

岩殿B地区の中の田んぼの水位を上げて深水管理できるように畦をかさ上げしました。
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下の田んぼは水尻のU字溝を据え直しました。
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昨日、須田さんがA地区のカボチャのツルが伸びていく方向の草刈りをしました。
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カボチャの実が直接地面にふれないように刈草を下に敷いてやればいいのですが、今年は実付きがよくありません。
午後、今日も雷雨があって、夕刻、虹がでていました。天気の行方に悩まされますが、梅雨もそろそろ終わりです。
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下の田んぼの除草 7月10日

午前中、児沢の下の田んぼの除草をしました。
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水尻の漏水箇所を塞ぎました。
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ウキクサ科2種
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左:ウキクサ、右:イチョウウキゴケ

キクヅキコモリグモ(コモリグモ科)
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子グモを背負ったメス(


●指標生物調査・評価マニュアル(資料)2012_2●指標生物調査・評価マニュアル(資料)2012_1●指標生物調査・評価マニュアル(資料)2012_3

畦の草刈り 7月10日

久しぶりの晴天となり、鳩山アメダスの最高気温は34.5℃(昨日は24.5℃)。午後6時半~7時頃、激しい雷雨がありました。ブルーベリーの朝摘みをした後、毛塚一反田の畦の草刈りをしました。
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高坂地区西本宿交差点(午前5時頃)
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児沢下のたんぼの除草始める 7月9日

夕方、児沢の下の田んぼの除草を始めました。
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水面の上に顔を出しているコナギがこれだけあると手当たりしだいに取れます。

B地区中の田んぼの除草 7月9日

今日は雨天でブルーベリーの摘み取りや市民の森保全クラブの金曜日の活動(Fridays For Forests)も中止になったので、気になっていた岩殿B地区中の田んぼの除草をしました。
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イネの茎を吸汁するイネクロカメムシ(カメムシ科)
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ヤサガタアシナガグモ(アシナガグモ科)
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卵のうを咥えて移動するスジブトハシリグモ
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キシダグモ科は口に咥えて運びます。

クモが好き わが子を守るお母さんグモたち(『虫はともだち』2016年10月14日記事)
  卵のうを守ったまま死んでいくクモ
  子グモが分散するまで見守るクモ
  子グモにミルクをあげるクモ
  卵をくわえて保護するクモ
  卵のうをくわえたまま移動するクモ
  卵のうを運び、生まれた子をおんぶするクモ
  母グモが子グモたちの食糧になるクモ
  アマチュア向けのクモの図鑑
    日本のクモ  (文一総合出版)
    クモ ハンドブック(文一総合出版)
  おしまいに

青木ノ入の草刈り 7月7日

昨日、須田先生が青木ノ入の果樹園の草刈りを手鎌でしていました。田んぼの作業に追われて手が回らず気になっていたので、夕方、刈払機で道の東側から除草を始めました。
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7日は午後7過ぎまで刈りました(9日撮影の写真)。
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田んぼの除草、水位調整 7月7日

岩殿B地区の上の田んぼの除草が終わりました。
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A地区の田んぼの水深が浅くなっていて、梅雨の合間の強い日ざしでコナギなど田んぼの雑草が大きく育ちそうなので、とりあえず、池の出口の土のう袋を外して田んぼに水を入れて水位を高くしました。
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また、池の貯水量が確保できるように、B地区の下の田んぼから流れてくる水が池の入口部分で入山沼からの水路に戻ってしまわないようにしました。畦シートをあてているだけなので結果は分かりません。
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田んぼの除草 7月6日

雨が降っている時間帯には田んぼの作業をしていないで、この時期、除草が遅れがちです。岩殿B地区の上と下の田んぼの除草をしました。B地区の田んぼは日当たりが悪く、水温が低いので田んぼの雑草の成長が遅かったのですが、この数日で劣勢挽回で、ぐんぐん伸び始めました。
今日の作業後と7月3日の雨の田んぼの様子
 下の田んぼ
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 シャジクモの多い田んぼです。

 上の田んぼ
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 B地区の3枚の田んぼは田んぼから田んぼへかけ流しにしています。
 ここの水温が一番低く、田んぼに入っていると指先や足裏で冷たさを実感します。
 残りの除草は明日します。

 田んぼの水の上を移動できるクモ
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 左:イオウイロハシリグモ、右:スジブトハシリグモ(共にキシダグモ科)





大粒のブルーベリー 7月6日

今日も朝摘みブルーベリー(チャンドラーとエリザベス)を出荷しました。
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通常、実の大きさはチャンドラーがエリザベスより勝っていますが、今朝収穫したエリザベスは百円玉級のものがいくつもあったので記録しておきます。チャンドラーに遜色ない大きさです。
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原子力市民委員会オンライン「原発のコスト」聴講 7月5日

原子力市民委員会(CCNE)の連続オンライン企画『原発ゼロ社会への道』第9回「原発のコスト」(大島 堅一さん「原発のコスト」、金森絵里さん「原発コストをめぐる素朴な疑問」)を聴講しました。イベントの録画はYouTubeから見ることができます。


資料:(PDF)大島資料(1.原発のコスト計算 2.エネルギー基本計画と原発のコスト 3.経産省腹案で計算すればどうなるか 4.経産省想定の問題点 5.既設炉のコスト 6.まとめ)、金森資料
大島資料22010705_1原発ゼロ社会への道2017表紙
※CCNE『原発ゼロ社会への道2017』(目次PDF

※CCNE連続オンライン企画『原発ゼロ社会への道』(2021年3月~)


田んぼの見廻り 7月4日

雨降りが続いてブルーベリーの朝摘みができませんが、田んぼの状態、田んぼに水が入っているか等、見廻っています。
田んぼの水位が下がっている時、畦のどこかに穴があいてそこから水が漏れています。
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田んぼの周りに咲いている野草はいつ咲き始めたのか、毎日見ているはずなのに気がつきません。
ウツボグサ(カコソウ、夏枯草)(シソ科)
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ハンゲショウ(カタシログサ)(ドクダミ科)
花穂ははじめ下に垂れてのちに、上を向く。上部につく葉ははじめ緑色だが、花が咲く頃に半分が白くなる。
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2本の虹 7月1日

夕立があった午後5時過ぎ、帰宅途中に2本の虹を見ました。虹は「太陽の光が雨粒の中で屈折・反射して七色に分かれているもの」で、「天気が「晴れ→雨→晴れ」と急変するような場合に虹が出やすい。虹が現れるのは必ず、太陽がある方向の反対側の空。絶好のチャンスである夕立後は、東の空に虹が出る」(【教えたくなる!】虹が現れるために必要な3つの秘密、知っていますか?(『いろは出版』2015年2月2日記事)) といいますが、そのとおりでした。
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難しくいうと、
虹の発生原理は上述のように太陽と観察者と水滴群の三者の位置関係が特定の条件になった場合に観察されます。太陽(光源)は必ず虹を見ている人(観察者)の背後から射しており、虹の円弧の中心は、太陽と観察者を結ぶ直線の延長線上にあります。つまり、空中の水滴群と観察者と太陽(光源)との位置関係は特定の条件で結び付けられており、この相対的位置関係が成り立てば、雨上がりの空以外でも虹は発生することになります。(光と色の話 第一部 第19回 虹の色(『シーシーエス株式会社』)
となります。

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写真にある2本の虹の内、目立つ方の虹は主虹(しゅこう。外側:赤、内側:紫)、外側のうっすらと見える虹は副虹(ふくこう。外側:紫、内側:赤)と呼ばれ、色の順序が逆になっています。主虹と副虹に挟まれた中間の空は主虹の下側、あるいは副虹の上側の空よりも幾分暗く見えます。この暗い領域は「アレキサンダーの暗帯」と呼ぶそうです。


虹の色は何色? 4色・5色・7色・6色  Wikipediaの「の「虹の認識の歴史」、「ニュートンの7色説の権威とその乗り超え」の節をご覧下さい。以下は「ニュートンの7色説の権威とその乗り越え」から引用(脚注番号省略)。

虹の色数は文化の問題とする説:物理学者の桜井邦朋は『考え方の風土』(1979)の中で「虹の色の数にしても、私たちは何の疑問もなしに7と答えられるのに、アメリカでは6としか答えられないことを知ったときには、まさに、文化的風土、言い換えれば思考のパターンなどに反映される知的風土が、彼我で完全に異なるのだという有無をも言わさぬ結論を示されたようで、私にはたいへんなショックであった」と書いている。また言語社会学者の鈴木孝夫は『日本語と外国語』(1990)の中で、欧米での同様な経験をふまえて「欧米では虹は5~6色と思っている人が少なくない」と書いていて、「こういう認識はそれぞれの言語の背後にある文化によってもともと違うと理解した方がいいのだ」と述べた。さらに鈴木孝夫は「日本人にとっては虹の色は昔から七と決まっている。虹と言えば七色、七色と言えば虹というほど、この二つの結びつきは固い。(略)つまり日本文化の中では虹は七と決まっている。(略)このような連続的に存在する対象を、日本人が七つの離散的な部分に分節して分けるのは、多分に言語文化的な慣習のせいと言えよう」とした。生物学者の日高敏隆も「日本では七色の虹がアメリカでは六色になり、ベルギーでは五色になってしまうのは、たいへんおもしろかった」と書いた。


虹の七色はニュートンの影響:このような考えに対して科学史家・科学教育研究者の板倉聖宣は、「日本人の虹は七色だとする常識の方が間違っていて、欧米人の方がまともだ」と批判した。板倉は鈴木孝夫の説を否定し、日本で「虹が七色」と言われるようになったのは、幕末から明治時代初期に欧米の科学が導入されてから以後であることを明らかにした。江戸時代の人々は「紅緑の虹」と書いていたが、それは中国伝来の表記法をそのまま用いたものだった。江戸時代の西川如見(1648-1724)の絵には「紅緑の虹」として4色に彩色されたものがある。江戸後期に宇田川榕庵はニュートンの音階と虹色の対応を翻訳紹介した。明治以後の日本の学校教育では欧米から伝来した自然科学の入門書の「虹の色は七色」という記述に従って教えられることになった。明治初期に輸入され翻訳されベストセラーとなった『理学初歩』にも「虹の色はViolet、indigo、blue、green、yellow、orange、redの七色」と記されていたが、これはアメリカで書かれた入門書であった。 英語圏では虹の七色を覚えるために「Richard of York gave Battle in vain」(ヨークのリチャードの挑戦はむなしかった)という語呂合わせがある。日本でも「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し」と覚える方法があった。日本もアメリカも、その他の近代科学の成果を受け入れた国々なら「ニュートンの虹は七色説」が教えられた。


アメリカでの六色への転換:欧米では1700~1800年代の色彩学者のあいだでは、ニュートンの「虹は七色」説は否定されて、六色説が主流になっていた。明治中頃までには日本の色彩学者の間でも「ニュートンによる虹は七色説は誤りであり、あらゆる面から見て虹は六色とした方がいい」とされていた。日本と欧米の色彩学者の間ではニュートンの権威は決定的なものではなかった。 しかし、1938~49年までのアメリカの小学校理科教科書では虹は7色と教えられていた。それが6色に変わったのはBertha Morris Parkerの『Teaching Manual to accompany』(1941-1944)の影響である。そこには「プリズムを設置して壁に色の帯を映します。それを教科書の虹色の帯の図と壁に映った色帯を比べさせます。」そして「どれか壁の上の色帯に見つけるのが難しい色がありますか?それはどれですか?」と問うようになっていた。そして「インディゴ(藍色)というのはほとんど青や紫と区別がつきませんね」と子どもたちに気づかせる授業を行い、「虹は七色ではなくで六色と考えた方がいい」「七色に見えなくても心配しなくてもいい」と教えるものだった。 アメリカでは1948年以降の教科書にはパーカーの「虹は六色」が受け入れられた。

日本での虹の六色説の受け入れ:第二次世界大戦後に文部省が作った理科教科書はパーカーの単元別教科書をモデルにしていたが、虹は7色として、パーカーらの考えは受け継がなかった。これによって「アメリカでは虹は6色、日本では7色」と別れることになった。日本で「虹は6色」と書いてあるもっとも初期の本は近藤耕蔵の『日用物理学講義』(1917年:大正6年)である。近藤は「スペクトルは6色に大別するがよし」と書いた。近藤の考えは「青と菫の間に藍を入れると、この部分だけ色を細かく分けすぎることになるから、無理に藍を入れずに〈虹は6色〉としたほうがいい」というものだった。しかしその当時物理学者が書いた教科書では虹は6色と書いたものは1冊も無かった。東北帝大の物理学教授で光学を専門にしていた愛知敬一(1880-1923)は啓蒙書の中で「虹は6色」と書いたが、そのすぐ後の記述ではゆらいで「虹は7色」説を繰り返していた。近藤の虹は6色説は、近藤の弟子以外には当時の教育関係者には受け入れられなかった。1942年の啓蒙書でも、霧吹きで作った虹の色を子どもにを数えさせるお話の中で、最初に子どもに「赤、橙、黄色、緑、青、もっと濃い青、紫」と言わせて、大人が「もっと濃い青」を「藍」だと教えて、7色としている。日本でも欧米でもニュートンの権威を乗り越えられたのは、物理学者ではなく色彩学者や技術者、実業教育研究関係の教師たち、科学啓蒙家といった人々だった。日本の分光学の専門家がスペクトルの認識を変えたのは1947年の中村清二『中村物理学・上巻』で、「色の数を数えることはできない」としながらも6色をあげている。1952年ごろまでに6色への転換が行われたが、その当時の検定教科書では大部分が虹は7色だった]。専門家がニュートンの権威を乗り越えても、日本では常識の権威を越えることができなかった。また、日本では早くから虹の教育は小学校の教材ではなくなったため、高校の物理で初めてスペクトルを習うことになり、高校の物理教科書で虹は6色となっていても、その一般常識を変えることが遅れた。

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