2021年02月
ため池・田んぼの下から水がにじみ出す
「中山間地農業の最大の敵は、湿田と畑の湿害です」と熊谷良輝さん。
熊谷さん夫妻が米や野菜をつくって暮らすのは、岩手県一関市の山間の集落・八年前に千代子さんが一足先に家業を継いで収納し、四年前には良輝さんも後を追って脱サラ・就農した。
棚田の各所にはため池(地元では「堤」と呼ぶ)が備えられ、貴重な水瓶になっている。ため池と田畑は土手で区切られているが、地中深くを通ってどうしても水がにじみ出てくる。これは、程度の差こそあれ、上が池ではなく田んぼの場合でも同じだ。
こうした水のにじみ出しへの対策として、この地方では排水のための明渠(地元では「堰」と呼ぶ)を設けるのが通例だ。写真のように、土手(法面)の下に明渠を作り、明渠と圃場をアゼで区切っている。それでも、水のにじみ出しがひどいところでは湿田・湿害に悩まされていた。
就農した四年前、良輝さんは湿田での稲刈りのたいへんさを身をもって痛感する。この労力を軽減するためには、もっと有効な排水路が欠かせないと考えた良輝さんは、それにもバックホーを活用することにした。バックホーは、荒れた休耕田を開墾して畑にするために導入を決めていたところだった。
写真キャプション:法面の下に作られた明渠とアゼ(左)、塩ビ管埋設の様子。法面の下の明渠があったところに設置(中)、丁字型継ぎ手にフタ(塩ビ管)を継ぎ足して田んぼに水を張った状態(右)
「なぜあの時あれを見逃してしまったのか」「なぜこんなものを買ってしまったのか」「どうしてあんな簡単な問題が解けなかったのか」-誰しもが日常的に経験しているであろう、なぜか誤って認識したり、いつもならするはずのない判断や行動。それはなぜ起こるのか。このようなふつうの行動に現れる心の働きの偏り、歪みのようなものである「認知バイアス」について、わかりやすい事例を挙げて解説。
認知バイアスという言葉は、心の働きの偏り、歪みを指す。ただしだからと言って、精神疾患などに見られる心の働きを指すわけではない。こうした疾患を持たない人たちの行動の中に現れる偏りや歪みに対して認知バイアスという言葉が用いられる。(はじめに4頁)
本書ではバイアスを列挙するのではなく、また人は愚かですねと嘆いたり、驚いてみせるのでもなく、人の認知の仕組みとそれが用いられる状況の双方から認知バイアスに迫っていこうと思う。(はじめに5頁)
人間の認知は、本質的にこうしたブリコラージュのようなもの[あり合わせのもので、とりあえず必要なものをこしらえるようなこと]と考えることができる。私たちは将来のことはあまりうまく予測できないので、将来起こる可能性があることに対し事前に準備しておくことは困難だ。だからあり合わせのものでなんとかしのぐしかないのだ。こうした次第だから、認知はエレガントではないことも多い。また、非効率きわまりないことをやらざるを得ない場合もある。でも、それが認知の姿なのだ。(第9章⑧246頁)
第1章 注意と記憶のバイアス チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶
①注意は限られている
②注意をしても見えない
③2種類の注意
④記憶のバイアス、改変
⑤目撃者証言を考える
⑥見えてもあるとは限らない
ブックガイド
第2章 リスク認知に潜むバイアス 利用可能性ヒューリスティック
①人は起こりやすさをどう推定するか
②少ないことは多め、多いことは少なめ
③リハーサル効と利用可性性ヒューリスティックの起源
④メディアと利用可性ヒューリスティック
⑤記憶に作用する諸々の要因
⑥ヒューリスティックの誤作動と逆利用
ブックガイド
第3章 概念に潜むバイアス 代表性ヒューリスティック
①連言錯誤
②概念とカテゴリー
③カテゴリー化を支えるブロトタイプ
④ブロトタイプはどう作られるか
⑤サンプリング
⑥代表性ヒューリスティック
⑦社会的ステレオタイプ
⑧心理学的本質主義
⑨帰属と対応バイアス
⑩代表例が役立つ時、間違う時
ブックガイド
第4章 思考に潜むバイアス 確証バイァス
①論理からの逸脱〜4枚カード問題
②確証バイアス〜2-4-6の後には何が続くか
③第一印象
④因果関係と確証バイアス
⑤確証バイアスはなぜ生まれるか
⑥仮説検証のためのデータ選択
⑦初歩的な問題を間達いに導くものとは
ブックガイド
コラム 因果関係についてのバイアス
第5章 白己決定というバイアス
①欲求・意図・自由意志
②行動の本当の原因は自覚できない
③伝染する意図、日標
④好き嫌いの原因も意識できない
⑤私たちは脳の奴隷なのか
⑥現代の無意識研究
⑦人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか〜作話の正体
⑧さまざまな因果とその服用
⑨意恵と行動、そして意図を超えて
ブックガイド
第6章 言語がもたらすバイアス
①言語のもたらすもの
②言語は記憶を阻害する
③言語は思考を停滞させる
④言語は絵を下手にする
⑤言語の苦手科目
⑥世界と言語
⑦武器としての言語、害につながる言語
ブックガイド
付録
第7章 創造(について)のバイアス
①想像を阻む制約
②制約を緩和する多様性
③制約を緩和する評価
④徐々にひらめく
⑤知らないうちにひらめく
⑥失敗が見方の変化を促す
⑦イノベーションを考える
⑧創造の女神が徴笑むのは
ブックガイド
第8章 共同に関わるバイアス
①集合知をどう考えるか
②同調〜右へならう心
③共同を阻害する要因
④分散、分業がもたらすもの
⑤共感というバイアス
⑥1たす1は2にならない時に起こること
ブックガイド
第9章 「認知バイアス」というバイアス
①二重過程理論の間題
②直感の方がうまくいく
③認知の文脈依存性
④限定合理性と生態学的妥当性
⑤心理実験のワナ1~別の問題を解いてしまう
⑥心理実験のワナ2~言葉の裏を読んでしまう
⑦愚かさを裏側から考える
⑧修繕屋としての知性
⑨現代社会とバイアス
⑩人の知性、そしてAI、チンパンジー
ブックガイド
おわりに 結局、人は賢いのか、バカなのか
さくいん
第1章 ヒトラーに従った家畜たち?
1 小さな権力者たちの暴走
「大衆運動」としてのナチズム
ブロパガンダ論の限界
末端の権力者を突き動かすもの
権威への服従がもたらす「自由」
ユダヤ人迫害のメカニズム
「水晶の夜」の暴動
2 「民族共同体」という理想郷
階級のない「公正」な社会
「喜び」を通じて「力」を
3 統合の核としての指導者
『意志の勝利』に見るにヒトラー
「アイドル」としてのヒトラー
「普通の人間」のイメージ
4 大量殺戮への道
「異分子」の排除とホロコースト
「悪の陳腐さ」
「彼らは自由だと思っていた」
コラム 水晶の夜
コラム 悪の陳腐さ
第2章 なぜ「体験学習」なのか?
1 「体験学習」が生まれるまで
『ウェイブ」の衝撃
授業化にあたっての課題
暴走の疑似体験
2 「社会意識論」のテーマ
普通の人間の残虐行為
ミルグラム実験
「権威への服従」がもたらすもの
3 「体験学習」の概要
投業の流れ
授業のねらい
コラム ミルグラム実験
第3章 ファシズムを体験する
1日目
受講にあたっての注意
独裁とは?
独裁に不可欠なもの
拍手で指導者を承認
ナチス式敬礼
独裁を支える団結
共同体の力
ここまでのまとめ
席替えで受講生を分断
制服
ロゴマーク
集団の目的
2日目
ほぼ全員が制服を着てくる
再び糺弾の練習
前回の復習
柄シャツ登場
ワッペン作成
グラウンドに整列
隊列行進
リア充の糺弾
意識の変化を書かせる
コラム ナチ党大会の実態
第4章 受講生は何を学んだのか?
1 受講生のレボートからわかること
高い参加意欲
レポートの概要
典型的な感想
2 デブリーフィングで学ぶこと
3つの論点
①集団の力の実感
②責任感の麻痺
③規範の変化
日常の間い直し
危険性の認識につなげる
3 ファシズムの正体とは?
ファシズムの「魅力」
集団行動の快楽
ファシズムが生まれるとき
「正義」の暴走
コラム ホロコースト
コラム ナチ体制は全体主義国家なのか?
第5章 「体験学習」の舞台裏おわりに
1 「体験学習」の工夫と注意点
①主体的な関与を促す指示
②共通の制服とワッペン
③ナチス式の呼称と敬礼
④ネタの過剰演出
⑤事前の入念な準備
⑥状況に応じた適切な指示
⑦実習の場所の設定
⑧実習の期間の限定
2 「体験学習」の教育的意義
主体的な学び
座学の重視
台本の役割
集団行動の危険性を学ぶ
民主主議育の限界
3 「体験学習」が直面する課題
否定的な価値を学ばせる
「寝た子を起こすな」論
意義をを理してもらうこと
コラム 青い目、茶色い目
第6章 ファシズムと現代
1 ポビュリズムの時代
現代に蘇るファシズム
生の実感を取り戻す
ポピュリズムの危険性
「正論」の限界
2 日本の不寛容な空気
「HINOMARU」騒動
「右も左もない愛国心」
「政治的正しさ」への反発
ヘイトの動機
ファシズムに抗するには?
「責任からの解放」
コラム ネット右翼
コラム ヒトラーは社会主義者なのか?
3 結果授業実施後に受講生に課したレポートから、彼らの多くがこの体験学習を通じて次の3点を驚きをもって認識したことが明らかになった。①集団の力の実感。集団で一緒に行動すると、自分の存在が大きくなったように感じ、集団に所属することへの誇りやメンバーとの連帯感、非メンバーに対する優越感を抱くようになること。制服やシンボルマークといった単純な仕掛けによって、そうした意識が強まること。②責任感の麻痺。指導者から指示されたから、あるいは他のメンバーもみんなやっているからという理由で、普段ならけっしてやらないようなことでもやってしまうこと。個人としての判断を停止して、指示されるまま集団にあわせて無責任に行動してしまうこと。③規範の変化。最初は恥ずかしかったり、こんなことをやるのはおかしいと思っていたのに、集団にとけ込むことで恥ずかしさを感じなくなり、ちゃんとやっていないメンバーに苛立ったりするなど、集団で一緒に行動することを義務のように感じはじめること。
チッパーの作業 10月2日(7名)
市民の森の指定管理者、東松山文化まちづくり公社の皆さんと一緒に作業をしました。前回6月12日のアカマツ林の作業では、当面は袋詰めにしたチップをそのまま現場に積んでおき後日、移動することにして林床の富栄養化を抑制することとしましたが、今回のコナラ林での作業では、チップの袋を林内の落ち葉堆肥箱に運び、そこで堆肥化することにしました。次回の作業は来週9日に予定しています。冬にかけて新型コロナウィルス感染症の流行がどうなるかわかりませんが、12月恒例の「落ち葉掃き&焼き芋イベント」は中止としています。昨年は台風19号の被災廃棄物の仮置き場に岩殿駐車場が使われていたために開催を断念しました。連年の中止は残念です。
チッパーの作業と並行して、市民の森指定管理者の東松山文化まちづくり公社の皆さんが作業道に砂利を敷いて下さいました。早速の対応、ありがとうございました。雨が降ると泥濘んで車のハンドルが取られそうになったり、填まり込んで抜け出せなくなりかけたり、雨後も轍[わだち]が深くなって車の底をこすりそうになったりして、あれこれ、作業道を通り抜けるのが大変でしたがそれらもエピソードになっていくことでしょう。作業道に水がたまらないようにどこからどのように排水するのか考えながら維持していきたいと思います。
岩殿C地区に、伐採木を加工して新たなテーブルが設置されました。渡部さん、ありがとうございます。天板に防腐剤を塗って大切に使っていきます。C地区のベンチとテーブルは2015年4月新設され、現在、使っている大型のものは翌年にクヌギの大木から製作されたものです(2016年3月17日記事、4月8日記事、4月14日記事)。設置して5年、風雨にさらされ、腐植や食害が進んで傷みが酷くなってしまいました。今後も小型のものを複数設置していけたらと思っていますのでよろしくお願いします。
チッパー作業など 10月16日(9名)
今日のチッパーは尾根みちの四阿から道の両側のコナラ林で作業しながら、作業道に下りて来ました。市民の森の指定管理者文化まちづくり公社の2名と金子さん、澤田さん、鷲巣さん、Hikizineの合わせて6名。出来たチップは落ち葉堆肥箱に入れていきました。前々回6月12日のアカマツ林、前回10月2日と本日のコナラ林、さらに入山沼~谷のみちの作業エリア北向き斜面と作業道~岩殿C地区の作業エリア南向斜面でチッパーの作業できれば、市民の森保全クラブの協定エリアの林床景観は飛躍的に向上すると思います。林床の刈払機での草刈りは、尾根・北向き斜面で木庭さん、細川さん、渡部さんが担当しました。鳥取さんと新井さんは尾根みちの登り口のコナラの枝折れ木を伐採しました。
林床作業など 10月25日(11名)
ドングリの苗床作り 10月30日(6名)
斜面の草刈り 11月6日(8名)
新エリアの南向斜面の草刈り、刈れたサクラの伐採をしました。無名沼イ号近くの急斜面は鷲巣さんが鎌で刈りました。新井さんはチェンソーを新調しました。
11月になり寒さを感じるようになりました。明日7日は二十四節気の立冬です。今日は、半割りしたドラム缶を使ってたき火をしました。焼き芋を作り、お土産はヒラタケとシイタケ。次回13日(金曜日)は岩殿満喫クラブの新米を炊いて昼食会を予定しています。
今日は、1000円の会費で昼食会を実施しましたが、食べる事に熱中して写真がありません。3合炊きの電気釜2台を発電機につないで、炊飯したのは岩殿では初めてです。水が多すぎてグチャッとした感じに炊き上がりましたが、細川さん、木庭さんが準備してくれた美味しいおかずがたっぷりあり、デザートにあんを添えた団子や芦田さん差入のミカンを食べ、更に焼き芋もあって、話も弾みました。
南向斜面の草刈り 11月22日(10名)
新エリアの南向斜面の草刈りは終了まであと何日かかかりそうですが、谷底から尾根まで刈り終わった箇所もあります。急斜面で刈払機ではむずかしいところもあるので、鷲巣さんの新調の鎌が活躍しそうです。2018年11月にこのエリアをきれいにしてしてくれたアート緑化土木さんの仕事(11月20日、21日、22日、25日、26日記事)から丸2年経ちました。新エリアは日当たりのよい場所なのでアズマネザサの勢いを制するにはあと数年はかかかりそうですが、2年前までササの藪に隠れていたツツジや低木の成長、今日は花の咲いているリンドウを細川さんが見つけていましたが林床からどのような植物が芽生えてくるのか、今後の森づくりの作業が楽しみです。鳥取さん、新井さんは市民の森入山沼口の園路の上にかぶさっている枯枝を切り落としました。市民の森尾根みちを上らないで、岩殿C地区に至る作業道を往復する散策者が終点で一休みできるように、日当たりのよい南向斜面に休憩できる場所を作ります。資材を運びました。初冬~春用です。……今日から長寿命化を願ってC地区の小テーブルにも使っていない時はシートをかけることにしました。
斜面の草刈り 11月27日(7名)
集合して作業を始めるまで寒さを感じることが多くなりました。枯枝を集め、朽木を割って半割したドラム缶でたき火をしました。新エリアの奥、無名沼イ号寄りの急斜面の笹苅をしました。
市民の森作業道のつきあたりにテーブルとベンチを新設しました。冬季、日当たりのよい場所で休憩できるようになりました。渡部さん、作業ありがとうございました。
落ち葉掃きの時機が来ました。昨年は落ち葉掃き&焼き芋イベントを12月15日、22日に計画していましたが、岩殿物見山駐車場が令和元年東日本台風(台風19号、ハギビス)の被災廃棄物の仮置き場として使用されていたので開催を断念し、市民の森保全クラブ会員主体で実施しました(12月15日、22日の記事)。今年はコロナ禍でイベントはまた実施できませんが、堆肥箱の中の落ち葉堆肥を土のう袋に詰める作業を始めました。今年の落ち葉を貯めるスペースづくりです。
ベンチ・テーブル整備、C地区の活動キャンプ片付け 12月4日(6名)
渡部さんは新エリアのベンチ・テーブルを電動サンダーで仕上げ、C地区の古いベンチ・テーブルを片づけました。細川さんはボッシュ林側に落ち葉堆肥場をつくる準備。タラノキのある辺りです。小さい物置の裏に積んでいた2017年の中止となったイベント用の20㎝のミニホダ木を片づけ、ワラビ園の手前のコナラの苗木置場に移動しました。
12月11日にピザ釜に使う大谷石を岩殿C地区に運んくる予定です。1個70㎏もあるのでチェーンブロックで吊り上げて軽トラに載せます。鳥取さんが岩殿I地区の雑木を伐って三叉[さんさ]を試作しました。
市民の森作業道と岩殿F地区の⑤、⑥の間の裾刈りをしました。去年は11月9日に作業が終わっていますから、今年は一月遅れで、スッポンタケは見られません。
■岩殿C地区にピザ釜設置 12月11日(10名)
チーム東松山の松本さんにお願いして入手できた大谷石16個を車堀公園で軽トラに積み、岩殿C地区にピザ釜を設置しました。松本さんにはいろいろと配慮いただきありがとうございました。ハンドリフターが用意されたので、軽トラに楽に積み込めました。
落ち葉堆肥の袋詰めをしました。詰め方にもよりますが1箱で50袋ほど採れます。今年はカブトムシの幼虫が少なく、1箱に10匹もいません。他の箱で作業をしていないので、この箱だけのことかどうか分かりませんが、どういう訳なのでしょう。
■大谷石のピザ釜でピザを焼く 12月18日(9名)
新井さん、橋本さんが、規格外の薪を坂戸から軽トラで貰ってきてくれ、鳥取さんはピザピールとピザ釜のふたをDIYで準備してくれました。……物置とボッシュ林との間に九十九川の源流となる水路があります。水路周りの除草をして、落ち葉堆肥場を増設しました。鷲巣さんと澤田さんが火の番をしてくれて、岩殿F地区2ヶ所で刈り草を燃しました。
市民の森と岩殿F・G地区の間の斜面の裾刈りをしました。G地区に接する場所では作業道下に市民の森の用地が棚状に張りだしていますがこの部分は刈り終わりました。棚状に張りだしている部分にドングリが落ちていて、発根しているものもあります。……
市民の森と岩殿G地区の間の裾刈りをしました。まだ4割程度です。
チップを落ち葉堆肥箱に移動 12月27日(10名)
今年は文化まちづくり公社の皆さんと6月12日、10月2日、16日の3回、チッパー作業をしました。チップは6月12日はメッシュの落葉袋に、10月2日はメッシュの落葉袋に詰めて落ち葉堆肥箱に、16日は落葉袋に詰めました。今日は尾根道のアカマツ林付近においてあったチップの袋を、キャリアカートと一輪車に載せて四阿近くの落葉堆肥箱に空けました。
幅15mで尾根に向けて20m、300㎡の小面積で皆伐を試行してみます。余裕があれば、さらに10mずつ追加し、450㎡、600㎡の皆伐に挑戦します。伐採後は地拵え[じごしらえ]をして表層土の流出を抑え、ドングリから育てたコナラの苗木を植樹し、隣接地から飛散したドングリの発芽・成長も期待します。新井さん、橋本さんが薪の端材を持って来てくれて、今日もピザ釜で焼きリンゴを作りました。……
30mの巻き尺で伐採エリアの左辺の30m、40m、50m、60m地点をポイントしました。尾根の道までは作業道から60m以上あります。40m地点で右辺に向けて横断するテープを張りました。40mまではコナラ林、40~50m区間にツツジが出現し、40m~尾根の道の間はアカマツ・コナラ林です。
作業道から40mの伐採エリア内の木すべてに黄色のテープを巻きました。午後は作業道寄り(15m×20m)の落葉掃きをして一汗流しました。
12月17日に袋詰めをした落葉堆肥箱(落葉堆肥箱E)から箱に残っていた堆肥を除いて、今年の落葉を堆肥箱に入れました。100㎡掃いて180㎝×180㎝×90㎝の箱(容積2.916㎥)が満杯になりました。
昨日、いっぱいにした落葉堆肥箱。今日は上の縁から10㎝ほど下がっていました。1箱(180×180×90)で2.916㎥ですから、10㎝で0.324㎥、11.4%減です。落葉を堆肥箱に入れる時は、箱の中に入って踏み込みながら積むのですが、昨日は堆肥箱の山側の枠板を外してクマデで掃きこんだだけなので減少は予想通りです。2019年12月22日に落葉堆肥箱に満杯に積み込んだ落葉は1月24日までに10㎝下がり、2月6日にはさらに5㎝低くなっていました。落葉と落葉の間には空気の隙間がありますから、ギュッと踏み込んで箱いっぱいにしてもこんなに減ってしまいます。今後、どの程度減っていくのか観察してみます。……45Lのペールは自重1.1㎏、縁まで(押し込まないで)落葉を入れると1.7㎏。45L(1L=1000c㎥)で600g、0.013g/c㎥です。昨日掃いた堆肥箱の落葉は38.879㎏となります。重さにすると40㎏もなかったのですね。45Lペールにさらに落葉を詰め込むと2.85㎏になり、落葉の重量は0.6㎏から1.75㎏になりました。
伐採作業を始める 1月15日(10名)
今季の作業を大別して①皆伐エリア・岩殿G地区での伐採、②新エリア斜面の落葉掃き・林床整理とし、今日はチェンソー班(芦田さん、新井さん、金子さん、木庭さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん)と熊手班(澤田さん、鷲巣さん)の2グループに別れて作業をしてみました。チェンソー班は、鳥取さんが作業道下のカキに上って枝落としをすることから開始しました。落した枝はチェンソーで切り(木庭さんはチェンソー作業は初めて)、植物調査エリアから作業道下の隣接地に運んで片づけました。熊手班は皆伐エリア~無名沼ロ号までの急斜面。予想以上に作業がすすみました。林床や作業道沿いに積んであるの落枝・木端など焚き火やカマドの燃料に使えそうなものは岩殿C地区に運びました。……市民の森のコナラ林は毎年、風倒木や枯損木が増えてきています。樹齢が50年級なので伐採後、切り株からの萌芽による更新は期待できません。地面に落ちたドングリからの成長は周りに林冠をふさぐ高木があると林床の日照が充分に確保できないので、これもありません。抜き切り(択伐)では林床の日照を確保できない上に、現在市民の森では発生していませんが、カシノナガキクイムシによる「ナラ枯れ」が広がりやすくなるといわれています。市民の森のコナラ林を保全していくためには、毎年冬季に伐採エリアを決めて皆伐し、そこに苗木を植えて更新する施業が必要です。今年は苗木が間に合わず、すぐに植栽作業を開始することはできませんが、伐採後の表土保全、流出抑制の地拵えをしていきます。
旧エリア南向き斜面下、作業道の近くにある3つの落葉堆肥箱の内、東側の箱Aの堆肥を土のう袋に詰めました。ぎゅう詰めにして39袋になりました。2019年には斜面下に1間×半間のものが2箱(小文字のbとc)ありましたが枠板のコンパネが傷んできたので解体し現在はありません。市民の森保全クラブ作業エリア内には1間×1間の箱が作業道近くに3箱(東から大文字でA、D、E)、斜面上の尾根の道近くに2箱(F、G)あり落葉やチップを入れています。今年はカブトムシの幼虫が少なく、今日のAと12月17日に作業したEの2箱あわせて15匹しかいませんでした。
昨日、袋詰めした堆肥箱Aの落ち葉堆肥。1箱分の重さを測りました。堆肥箱の山側の枠板を1枚外して落葉が掃き入れられるようにし、昨日の39袋と箱の中に残っていた2袋分の堆肥を軽トラで岩殿C地区に運び、1袋ずつ重さを測りました。41袋、合計で357.2㎏になりました。
市民の森保全クラブ金曜の活動日。参加者は芦田さん、新井さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの9名です。金曜日の活動を定例化して1年になりました(2020年1月31日記事)。2020年度コナラ林伐採・更新エリアの最下段中央にあるクヌギ(胸高直径50㎝)の枝下しをしました。切断たクヌギの枝が隣のコナラ(胸高直径26㎝)に引っかかったので、コナラを伐採しました。作業道下の植物調査エリア内に落ちた伐採木の幹・枝等は枠外に移動して片づけました。伐採・更新エリア内中段のアラカシ(常緑樹、胸高直径9㎝)の伐採をしました。コナラ以外の樹木については今後も伐るものを選らんで作業します。渡部さんが自宅で育てていたコナラ苗木を旧エリアの皆伐エリアに補植しました。今までに植えた苗も合わせて篠竹に白いテープを巻いたものを苗木の側に立てています。アズマネザサやクサギ、つる性植物に負けないように見守ってやりましょう。今日は新井さんが火の番をして半割ドラム缶で稲ワラを燃して焼き芋をしましたプロバンガスボンベをリサイクルした薪ストーブを休憩スペースに移動しました。草木灰を貯めておくポリバケツを用意しました。ストーブやカマを使う時に前回の灰を掃いて入れて下さい。熾き[おき]が残っている熱いものは入れないこと!
市民の森保全クラブの活動記事一覧です。()内は活動参加者人数。★は定例活動日以外の活動記事。☆は市民の森の現状記事。市民の森外の活動記事(岩殿C地区など)。
尾根の林床整理 4月10日(8名)
枯損木伐採・林床整理 4月17日(7名)
4月15日、16日に斜面においた落ち葉を詰めたネット7袋を落ち葉堆肥箱に移動しました。
5月1日の定例活動日に根倒れしたサクラが作業道をふさいでいました。夜間倒れたのかもしれません。作業用具等が置いてある岩殿C地区に入れなくなると様々な差し障りが生じます。倒れると作業道をふさいでしまいそうな高木を点検・精査して選木し、あらかじめ伐採しておくすことにしました。
2014年2月に市民の森尾根道入口に設置したベンチ、テーブル。丸6年が経過してかなり傷んでしまいました。今日は玉切りしたコナラとサクラの丸太を現場に運び、チェンソーで斫り(はつり、削る)、皮剥きして天板等を製材しました。
林床の草刈り 5月15日(9名)
林床の草刈り&スギの皮むき 5月24日(10名)
市民の森定例作業日 5月29日(10名)
前回の続きでスギの皮むき、尾根と南向斜面の下草刈りをしました。斜面の下草刈りは新エリアの作業路のところまでできました。澤田さんは岩殿C地区~入山沼までの作業道の草刈り。作業路付近の落ち葉堆肥箱にヌカを振り入れ、箱の上に被せていたネットの落葉と混ぜました。3箱でヌカ25㎏と落ち葉15袋を追加しました。尾根の2箱は次回に実施します。渡部さんは尾根の園路登り口の休憩所に設置するテーブルの仕上げ。次回、防腐剤を塗る予定です。
市民の森定例作業日 6月5日(8名)
今日もグループに分かれて作業を進めました。尾根のアカマツ林の下草刈りは今回でほぼ終了しました。尾根みち登り口休憩所のテーブル天板とスツール2個に防腐剤を塗りました。残りはC地区のスツールに使い、1缶使い切りました。木庭さんは岩殿F地区で刈払機に初挑戦。タコの修理、林床に積み上げている落枝・伐採枝条の塊(ボッチ)の点検など。
市民の森定例作業日 6月12日(11名)
文化まちづくり公社の6名と尾根のアカマツ林でチッパー作業をし、できたチップは袋に詰めました。できたチップを現場に撒くことは林床の富栄養化につながり、アカマツ林の林床管理には採用できません。尾根のアカマツ林を維持・再生していく(市民の森のアカマツ林再生プロジェクト)には林床の管理が重要です。林床に腐植物が堆積して土壌が富栄養化していくと、アカマツは衰弱し病虫害に侵されやすくなります(『Q&A里山林ハンドブック -保全と利用の手引き-』50頁)。
公園の園路に敷かれているウッドチップは長さ3㎝・幅2㎝・厚さ5㎜程度の大きさのものが通常利用されています。今回使ったチッパーはホタルの里の管理のために購入された竹粉砕仕様のものなのでチップが細かすぎて、市民の森の園路(尾根みち)のウッド舗装には使えません。下の入山沼から北側に回り込んでいる園路(谷みち)や作業道にまくと水はけが悪いので泥濘んでしまい、ここでも使えません。
尾根のアカマツ林再生のために市民の森保全クラブでは、①マツの根本に寄り掛かるように積み上げていた枯枝や丸太を撤去して他所に積み直す、②下刈り時にアカマツの根本の腐葉土を除く、③チッパーにかけられる太さの落枝・梢はチップ化(文化まちづくり公社と協働作業)、④冬季に落ち葉かきイベント実施(岩殿満喫クラブと共催)、⑤現場に残されている幹・太枝・梢類は切断して斜面の土留め工・垣・杭などに活用することなどを考えています。現場から残材やチップ袋等を下の平地(岩殿満喫クラブの管理する岩殿C地区)に運び出して片づける時にクローラ運搬車が利用できると便利なのですが、当面は人海戦術で工夫しながらやっていきます。今日はアカマツ林下の斜面の下草刈りをしました(作業路~無名沼イ号)。岩殿C地区で仮伏せしていたホダ木をセメント林に移動して本伏せしました。
市民の森定例作業日 7月3日(8名)
コナラ林(旧エリア)の下刈りを始めました。コナラ林では2012年から毎年下刈り作業を続けて林床の優占種アズマネザサの生育を抑制したことや、大風・豪雨等による落枝、倒木、チェンソーによる枯損木の伐採、冬季の除伐により林冠にギャップができたことにより、林床もパッチ構造になって、キンラン、オオバギボウシ、ヤマユリなどの野草や実生から生長する低木類も増えてきています。刈払機・チェンソーの作業と並行して、こまやかな手作業での林床管理ができるようになれば、下層植生が更にゆたかな市民の森を楽しむことができるようになっていくと楽しみにしています。尾根みち入口のテーブルの天板が割れないように鎹[かすがい]を打ち込みました。丘陵斜面、谷底の谷津田(湿地ビオトープ)、谷頭のため池が一体となって生きもの豊かな里山空間が広がっている景色(景観)が見られようになることをめざして活動を進めていきましょう。市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブ、共に活動スタッフを募集しています。
林床の下刈り 8月7日(10名)
渡部さんがマスコットを作ってきてくれました。尾根の道の登り口に置いてあります。愛称を募集します。旧エリア南向斜面の林床の下刈りをしました。雨天や現場の状態が悪いので7月10日、17日、26日、31日と4回連続で作業を中止したので久しぶりの再会で話がはずみました。壊れかけていた一間×半間の落ち葉堆肥箱の枠板をどけました。2014年に設置したものです。
林床の下刈りと樹上作業 8月14日(10名)
鳥取さんがロープで木に登り、樹上伐採(特殊伐採)の技を披露してくれました。木を根元から伐採する技術に、木登りして木を伐る技術が新たに加わることで、森林保全作業の内容を大きく広げることができそうです。……物置の天井から雨もりしているので、脚立を立てて屋根に登り排水経路をつまらせている落ち葉・小枝などのごみを掃除し、屋根の上にビニールシートをかぶせてみましたベンチまわりの草刈りもしました。
裾刈りと伐採 8月23日(7名)
岩殿C地区の物置前の草刈り、無名沼イ号下の遊休農地に接する市民の森の裾刈り、旧エリアで前回倒したサクラを片付け、コナラの伐採をしました。
今月は林床の草刈り 9月4日(7名)
市民の森の林床ではこの間の秋霖でキノコが大発生しています。
児沢にゴミ不法投棄[2015年1月15日]