岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2020年12月

7年・5年前の岩殿D地区・学びの道 12月31日

現在、5年前(2015年)、7年前(2013年)の岩殿D地区・学びの道の写真です。手前がA地区・B地区・I地区ですが、13年にはB地区の田んぼはありません。15年にはI地区もありません。

2020年12月31日
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2015年12月30日
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2013年12月31日
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植物調査区の草刈り 12月30日

岩殿の耕作放棄地の9名の地主さんにこの1年間のお礼と活動報告をして、3時頃から植物調査区の枯草を刈り取りました。今日からボッシュ林側(岩殿1382)です。ヤナギが2本生えているところまでしました。
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帰宅途上、青木ノ入で月が東の空に昇っていくのを眺めました。満月です。
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撮影時刻は午後5時。今日の東松山市の日の出は午前6時52分、日の入りは午後4時38分。
日の出時刻は毎日まだ遅くなっていますが日長時間はのびています。

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夕方から北西の風が吹き始め、鳩山アメダスでは午後9時に11.7m/sの風速を記録しています。気象用語では平均風速10m/s以上15m/s未満を(強風の一段階下の)「やや強い風」とよぶそうです。気象庁が採用している世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)の13段階のビューフォート風力階級表では風力6の雄風[ゆうふう](風速10.8〜13.8m/s)。陸上では大枝が動く・電線が鳴る・傘はさしにくいとされています。

植物調査区の草刈り 12月29日

昨日、積み上げていた刈り草を焼いたばかりですが、今日も草刈りをしてまた小山ができました。
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岩殿F地区④を刈りました。アシボソがこんなに生えていたのかなと思いながら片づけました。

ダイコン掘り 12月29日

児沢の畑の大根掘り。土の上に出ている部分をカラスが突いているものが多数ありました。
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植物調査区の刈り草を焼却 12月28日

岩殿F地区の植物調査区の刈り草を区外に集めて2箇所で燃しました。
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夕方、暗くなるまで三本さんが火の始末を手伝ってくれました。ありがとうございました。

岩殿H地区のヤナギ伐採 12月28日

岩殿H地区(岩殿1376番地)は2018年1月から岩殿満喫クラブが管理することになった耕作放棄地です。昨年12月26日に新井さんがヒラタケ駒打用にヤナギを伐採し、今年の3月11日15日18日23日にも伐採作業をしてくれたエリアです。今日は残していたヤナギを田島さん、新井さんで伐採してくれました。ありがとうございます。冬の間に、岩殿I地区、G地区のヤナギを伐採する計画ですが、H地区からG地区に軽トラを入れて伐木の片付けに使えればと思っています。
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スツール用の杉丸太をいただきました。

チップを落ち葉堆肥箱に移動 12月27日

市民の森保全クラブの2020年最後の活動日です。参加者は、新井さん、片桐さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの9名と、薪の端材を持ってきてくれた田島さんでした。今年は文化まちづくり公社の皆さんと6月12日10月2日16日の3回、チッパー作業をしました。チップは6月12日はメッシュの落葉袋に、10月2日はメッシュの落葉袋に詰めて落ち葉堆肥箱に、16日は落葉袋に詰めました。今日は尾根道のアカマツ林付近においてあったチップの袋を、キャリアカートと一輪車に載せて四阿近くの落葉堆肥箱に空けました。
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作業を早めに切り上げて、ピザ釜で焼いた焼きリンゴ等をいただきました。
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新井さんが田島さんと軽トラで薪の端材を届けてくれました。ありがとうございます。
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8時30分頃から数分、岩殿F地区に靄[もや]が発生しました。
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ゴキブリ?
落葉堆肥箱にいれたチップの中にゴキブリ?がいました。屋外、森林のゴキブリは落ち葉や枯れ枝などを分解する重要な役割を持っています。
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サツマゴキブリ(国立環境研究所『侵入生物データベース』)
  自然分布:インド、大陸中国、マカオ、台湾、インドネシア(ジャワ島)
       日本国内(九州南部,四国 足摺岬,琉球列島)
  国内移入分布:静岡県、千葉県、和歌山県、伊豆諸島(三宅島,八丈島,青ヶ島)、小笠原
  侵入経路:ソテツなどの植物の運搬に随伴したと考えられている
  (『ミツモア Media』2021年2月14日更新記事)
  (『ゴキラボ』2020年10月27日更新記事)

森の住人 オオゴキブリ
  (『自然のたより』671号、武蔵野生涯学習振興事業団野外活動センター、2018年7月20日)
 ゴキブリと言えば、台所を駆けまわる虫という印象が強いのではないでしょうか。しかしゴキブリの中には、人里から離れた野山に生息している種類もいます。今回紹介するオオゴキブリは、照葉樹林内にある朽ち木の中で生活をしている体長40mmもある大型のゴキブリです。
 このオオゴキブリは、本州・四国・九州に広く分布し、三重県内では、熊野灘沿岸・志摩半島・伊勢平野の照葉樹林内で見つけることが出来ます。
 ゴキブリの語源は、ふたのついたお椀である御器(ごき)に頭をつっ込んで残飯にかぶりつくさまをみて「ゴキカブリ」と呼ばれたことに由来するとされています。日本産のゴキブリの仲間は52種が知られていますが、その内 衛生害虫とされるゴキブリは、わずか6種にすぎません。ゴキブリの仲間のほとんどは、里山などの野外で活動をしているのです。なお、今から約3億年前の古生代石炭紀の地層からみつかる、昆虫化石のほとんどはゴキブリ類とされています。現在みられる多くの昆虫は、当時の森林の中で生活をしていたゴキブリ類から大きな進化をとげたものと考えられていますが、ゴキブリは、今も古い形体を保ったままなのです。このため、生きた化石とも言われています。
 さて、オオゴキブリは、朽ち木内にトンネルを掘って生活しているため、平たく固く頑丈なつくりの体形で、その触角も10mmほどと短くなっています。朽ち木を割ってオオゴキブリをさがすと、翅を持った成虫や小型で翅を持っていない幼生が同時に複数見つかることがあります。それは、朽ち木内で親と子など家族が一緒に生活をしているからなのです。また、シロアリと同様に、植物繊維であるセルロースの消化を助ける微生物の繊毛虫を体内の消化管に宿しているオオゴキブリは、朽ち木を食べ、うまく消化して栄養を吸収しています。このため自然界の分解者としての役割を果たしているのです。
 ふだん目にすることがほとんどないオオゴキブリですが、野山に出かけた時に、朽ち木の中を観察してみてはいかかでしょうか。おとなしい昆虫ですので、妙に愛着を感じさせてくれる生きものです。(I)

植物調査区の草刈り 12月26日

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入山谷津には河川堆積物とみられる礫が多数あります。礫を拾ってピザ釜の側に追加しました。
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岩殿F地区で初めてみつけたオオムラサキの越冬幼虫
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市民の森四阿付近のアカマツ
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入山沼に向かう学びの道(九十九川の橋付近)から撮影しました。
市民の森尾根道の四阿(あずまや)近くのアカマツです。
尾根に生えているので、コナラ林の上に梢が出ています。
ここには7本ですが、尾根道をさらにすすむと市民の森保全クラブのアカマツ林保全エリアがあります。

植物調査区の草刈り  12月25日

岩殿F地区の植物調査区の草刈りを作業道側から始めました。
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新井さんが規格外れのまきと枝を持って来てくれました。
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リンゴもいただきました。ありがとうございます。

作業道下の裾刈り終わる 12月24日

市民の森作業道下の裾刈りの岩殿G地区部分が終わりました。
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ごみを入れたプラの角形たらいを目印にしました。
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白色の(左:C地区から、右:学びの道から撮影)

薪ストーブ移設
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プロパンボンベをリサイクルした丸型薪ストーブを児沢から移設しました。


課題解決先進都市京都からのSDGs発信~レジリエンスをキーワードに~ 12月24日

11月25日~28日、エコプロOnline 2020(主催:日本経済新聞社、サステナブル経営推進機構)が行われました。25日10:30~11:30にライブ配信された藤田 裕之さん(レジリエント・シティ京都市統括監・元京都市副市長)の講演『課題解決先進都市・京都からのSDGs発信 ~ レジリエンスをキーワードに ~』(YouTube 59:58)です。ポスト・コロナ社会に向け、利便性や経済性だけではない、心豊かで安全に過ごせる持続可能な社会の実現へとつながる京都市での取り組みについて、SDGs、レジリエンスをキーワードに京都ならではの持続可能なまちづくりについてのお話しです。
京都市は、アメリカの慈善事業団体ロックフェラー財団が設立100周年を記念して創設した「100のレジリエント・シティ」(100RC)のプロジェクトに参加する世界100都市の1つとして、2016年5月にレジリエント・シティ(RC)に選定されました(日本では14年に富山市)。京都市は自然災害や人口減少をはじめとする様々な危機に対し粘り強くしなやかに対応し、将来にわたって人々がいきいきとくらせる、魅力と活気に満ちた都市(=レジリエント・シティ)の実現に向けた取り組みを進め、19年3月18日、今後の取組指針となる「京都市レジリエンス戦略」(~2040年)を策定しています。
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※統括監(チーフ・レジリエンス・オフィサー CRO)とは?
CROはレジリエンス戦略の策定と実行を指揮・監督します。レジリエンスに係る上級アドバイザーとして市長を支え、地域において、また世界に対して、レジリエンスという考え方を発信し推進する。また、都市レジリエンスに関係する市役所内外の関係者及び関係都市との連携を図るとともに、他の加盟都市CRO、100RCスタッフ、各種パートナーとの連絡・調整を行います。




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はじめに
 京都市予算編成方針から京都市の都市特性と市政の役割

「SDGs」の意義と背景
 SDGsとは?
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 SDGsのもう一つの捉え方 5つのP(People、Prosperity、Planet、Peace、Partnership)
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 SDGsについて考える大前提として(Sustainable、Development、Goal)
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京都ならではの持続可能なまちづくり
 京都の歴史は危機と再生の繰り返し
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 京都議定書誕生(1997年)の環境先進都市としての使命
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 持続可能な都市文明の構築を目指す京都宣言(2017年)
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 番組小学校……京都における人づくりの伝統
 持続可能なまちづくりを支える様々な市民の活動

もう一つのキーワード 「レジリエンス」の視点
 想定を超えた近年の大きな出来事
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 時代を先取りしたキーワード 「レジリエンス(Resilience)」
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 先行き不明で前例のない社会に直面する中での新たな課題
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 ロックフェラー財団の提唱による「世界100のレジリエント・シティ」として
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 我が国における動き 〈強くて、しなやかな ニッポンへ〉
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 レジリエンスの対象
  突然襲いくる外的ショック
  じわじわ忍びよる内的ストレス
  〈決して自然災害に特化した概念ではない!〉
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 「持続可能性(Sustainability)と表裏一体のレジリエンス(Resilience)
  レジリエンスの繰り返しが持続可能性
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 SDGsにおいて何が問われているのか? ~レジリエンスの視点から~
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 SDGs推進における留意点 ~「成長」社会から「定常型社会」へ~
 決して立ち止まることではない「現状維持」
  〈社会の担い手の育成によってのみ持続可能性は実現〉
 持続可能な定常型社会→人が育ち続ける社会→生涯学習社会→「レジリエンス」のある社会
 持続可能な未来を志向する レジリエンスとSDGs融合のイメージ
 現代社会の「不幸」と「不安」

むすびに あらゆる危機を乗り超えるために
 SDGs推進とレジリエンス構築 ~ライフスタイル・施策・組織・活動の総点検を~
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※「都市のレジリエンス」の定義づけ(「推進本部会議資料」2018年7月4日)
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※レジリエンスについて(「レジリエント・シティの取組説明資料」2017年4月26日)
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※レジリエンスとは? 都市をおびやかす危機について(『京都市レジリエンス戦略』5頁)
  京都市レジリエンス戦略201903_1

※「個人・家庭」や「地域・企業等」のレジリエンスの取組例(『京都市レジリエンス戦略』13頁)
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レジリエンスとは?(2020年12月13日ブログ記事)

市民の森作業道下の裾刈り 12月23日

12月21日の作業の続きで、市民の森と岩殿G地区の間の裾刈りをしました。あと1回で終わりそうです。
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サビの出た缶やガラス瓶、風化したプラ袋を回収をしました。
この場所に捨てられてから何年も経っているようですが、畦シートはしっかりと残っています。
まとめて捨てられたのではなく、チビチビと捨てられて行ったのでしょう。
ごみを放置しておくと、次々にそこに捨てられるといいますが、この場所はどんな様子だったのでしょう。
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今日の現場だけで、こんなにありました😠

ハイブッシュの剪定 12月22日

12月6日のラビットアイに続いて、ハイブッシュの整枝・剪定をしました。
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市民の森作業道下の裾刈り 12月21日

市民の森と岩殿G地区の間の裾刈りをしました。まだ4割程度です。
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どうする?プラごみ問題(後編) 12月20日

10月31日の記事「どうする?プラごみ問題(前編)」の続きです。

 

 [目次]
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01:34 バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックについて
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 ・プラスチックは石油が原料
 ・バイオマスプラスチックは生物資源が原料
 ・生物によって分解される性質が生分解性
 ・バイオプラスチックにはバイオマスプラスチックと生分解性プラスチックがある
 ・バイオマスプラスチックは紛らわしいのでバイオ起源プラスチックと呼ぶことを提唱
 ・バイオマスプラスチック(バイオ起源プラスチック)のすべてが生分解性というわけではない
 ・バイオ起源プラは温暖化対策に意味がある
 ・生分解性プラはごみの分解性を促進する

02:52 指定ごみ袋の全国の導入状況
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 ・全国の市町村の64%でゴミ出しは有料化
 ・指定ごみ袋制の市町村は全国の6割
 ・指定ごみ袋制でも有料化でない場合もある
 ・指定ごみ袋制でない自治体
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   ごみ袋には市販ごみ袋よりレジ袋の法が多く使われている
   レジ袋は捨てるのに便利に使われてしまう
 ・レジ袋はごみ袋の子袋・孫袋に使われる
 ・ごみ袋に必要な分だけ自分で買おう

08:11 海洋プラごみで多い漁網への対策
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 ・漁具(漁網等)への対応はたしかに重要
 ・漁具プラスチックによる海洋汚染問題が発生する原因
   ①不適正処理(意図的)
   ②台風などで流出(非意図的)
   ③入網ごみ(むしろ被害者)
    環境省「漁業系廃棄物処理ガイドライン」
    水産庁「漁業系廃棄物計画的処理処理推進指針」
 ・経済的インセンティブに問題

12:10 プラスチックは紙よりもコストが安いのか
 ・プラスチックは費用・機能面(軽くて丈夫)でのメリットがある
 ・プラスチック施用量は半世紀で20倍以上
 ・外部費用=海洋ゴミや温暖化対策への費用
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 ・日本はプラスチックや複合資材等の費用の区別がされていない

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15:03 ①プラスチックの代わりに紙を使うのは?
 ・コーディング材の使用量が多いとプラと同様の問題
 ・接着剤、蛍光増白剤の使用量や森林の持続可能性にも注意
 ・紙は再生可能な資源という意味でのメリット
 ・海に流出しても分解性の面ではプラよりもよい
 ・ライフサイクルでの温室効果ガス排出は紙はプラの半分
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 ・小売店向け「3R見える化ツール
   こういう行動をとればよいというオプションが示されている

18:09 ②スーパーなどの無料のポリエチレンの袋は有料化しなくてよい?
 ・課金の仕方が難しい
 ・消費者が実行できる代替行動がない

19:30 ③チラシやDMなど家庭に入り込んでくるプラ製の袋はどうする?
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 ・雨天時の新聞の袋やポスティングのチラシやDM等
 ・提供者と消費者が議論する場が必要

21:39 ④ペットボトルを使わずに済む方法は?
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 ・マイボトル、給水スポットを広げる
 ・水Do!ネットワーク
 ・日本のペットボトルは無色透明でリサイクルしやすい

25:11 ⑤量り売りはどうか?
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 ・量り売りの良し悪しの判断はなかなか難しい
 ・かえってごみが増える可能性も
 ・全体でいかにごみを減らせるか
 ・全体のリデュースが大切
 ・容器包装、内容物、品質保持

27:11 プラスチックをどう減らすか
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 ・消費者と生産者がどう一緒に減らせるか
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 ・メーカーからの取り組みと消費者からの訴えかけ

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※「知ってほしい、リサイクルとごみのこと
   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2017年11月30日)
  
  焼却主義からリサイクルへ
  世界各国のリサイクル事情
  リサイクル率とは?
   リサイクル率=リサイクルされたモノの量/もともとあった廃棄物などの総量
    ①缶、びん、ペットボトルなどの主要な資源ごみ(家庭系)だけの場合
    ②その他の家庭系資源ごみ(例:生ごみ)を含む場合[①+生ごみなど]
    ③家庭ごみ全体の場合[②+その他の家庭ごみ(可燃ごみなど)]
    ④家庭ごみだけでなく事業系ごみを含む場合[③+事業系ごみ]
  サーマルリサイクルについて
  日本のリサイクル率を上げるには?
  ごみ問題とこれから

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※「リサイクルの現場が様変わり 「家電やプラスチックごみについて考えよう」
   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2018年7月26日)
  
  引っ越し業者のエアコン横流し
  本来は、分解・選別し、リサイクル
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  雑品スクラップの山積みで大規模火災
 非正規業者が(日本側で)仕分けをせずにまとめた状態のものを、雑品スクラップと呼んでいます
 雑品スクラップという言葉は2014年ごろに環境省が使い始めた用語で、鉄、プラスチックや家電などが仕分けされないまま集められているもので、「金属スクラップ」「ミックスメタル」などと呼ばれることもあります。
 雑品スクラップには、次の3つの問題があります。
①有害物質管理が不備で輸出先で環境汚染
鉛など有害物質を含んでいるため、輸出先(中国など)の業者が解体などをするときに有害物質が環境を汚染する。
②本来、日本国内で回収すべき資源が流出
正規ルートであれば日本国内で活用できる資源が海外に流れてしまう。
③大規模火災
集めたスクラップは(日本国内の港周辺などで)山積みの状態で置きっぱなしにされ、時に大規模な火災が発生する。消火に長時間かかり、原因不明なことが多いという問題も。
  雑品スクラップ、扱いに新たな基準設ける
 雑品スクラップは一見、ごみに見えるのですが、廃棄物処理法の対象として規制するのも難しい存在でした。廃棄物処理法は、廃棄物の処分の仕方を決めた法律ですが、同法で定めた廃棄物は無価物(値段のつかないもの、不要品)が対象です。
 一方で、雑品スクラップは、「海外の業者が買い取る」ために有価物(つまり値段のついたもの)であり、廃棄物ではない、というわけです。
 その結果、上記のような問題が発生しても、廃棄物処理法では、業者に対する雑品スクラップの管理についての指導はできませんでした。
 そこで、廃棄物処理法が改正され「有害使用済機器」の項目を新設。2018年4月から、家電リサイクル法と小型家電リサイクル法で定められた計32品目を「有害使用済機器」に指定しました。
 これらの品目については、都道府県への届出義務や保管方法などについての基準を設け、保管している業者を指導できるようにしたのです。
 この措置によって、非正規業者は、雑品スクラップについて、これまでは山積みのままでよかったのに、保管方法を整えるためのコストが必要になります。その結果、利益が減り、非正規業者の廃業が相次ぐ可能性があります。
 先のサカイ引越センターの例でいえば、横流し先の業者がいなくなるかもしれないということです。
 雑品スクラップの量は、中国向けだけで年間約100万トン以上とされていますが、この量が今後どう処理されるか、注目されます。
  「資源ごみ輸入大国」中国が方針転換
 そして、リサイクルの現場の様変わりをもたらしている、もう一つの原因が、中国の資源ごみ輸入規制です。中国政府が2017年7月に規制方針を明らかにし、今年1月から実施されています。
 今年から輸入禁止になったのは、4種類24品目。4種類は、生活現場から出る廃プラスチック、古紙(未選別のもの)、繊維系廃棄物、鉄鋼用添加剤などです。
 中国はこれまで「資源ごみ輸入大国」と言われてきました。中国国内の業者が、世界各国から資源ごみを輸入し、リサイクルして、製品を製造してきたのです。
 輸入業者が扱う資源ごみには、先に説明した雑品スクラップのほか、ペットボトルなどの廃プラスチックなど様々なものがありますが、例えば、廃プラスチックの場合、破砕し加工して、布団などにつめる中綿や繊維製品などとして出荷する、という具合です。
 国連資料などによると、世界各国が輸出している廃プラスチックの約7割を中国(香港経由含む)が輸入しているといわれます。
 しかし、海外からの輸入される資源ごみ(中国では『洋ごみ』と呼ばれています)には、異物や汚れたものが混ざっている場合や鉛などの有害物質が含まれている場合があり、リサイクルの際に環境汚染につながる問題が再三指摘されてきました。
 日本の雑品スクラップについての説明で指摘したのと同様の問題です。
  健康被害懸念し、「洋ごみ禁止」
 リサイクルに伴う環境汚染により、地域住民の健康被害も懸念されるようになり、中国政府が「洋ごみ禁止」に大幅に強化するようになったのです。
 今年の禁止措置で、日本で影響が目立つのは、ペットボトルなどの廃プラスチックです。中国(香港を含む)への輸出は年間約130万トン(2016年)をいかに処理するかが課題となります。
 そして雑品スクラップも、今年の禁止措置に伴う影響を受けています。
 非正規ルートでの廃棄物の処分は、日本国内(廃棄物処理法の改正)と中国(受け入れ禁止措置)双方の措置のために、極めて困難になりつつあります。
 非正規業者は「無料で引き取ります」などとスピーカーで宣伝しながら住宅街を車で巡回したり、郵便受けにチラシを入れたり、またインターネットでPRしたりもしています。
 環境省が6月7日に発表した2017年度の家電リサイクル法の実績によると、正規ルートでの処分量が増加しています。同省は「中国の受け入れ禁止で、正規ルートでの処分に移ってきた」と分析しています。
  日本国内でのリサイクル施設充実を
   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2018年9月3日)
    
  ポイント1 キャップははずすのに、リングははずさなくていいのですか?
  ポイント2 リングが処理されるのなら、キャップもはずさなくていいのでは?
  ポイント3 駅やお店でキャップをはずさないこともありますが、なぜですか?

   (国立環境研究所社会対話・協働推進オフィス、2019年9月11日)
  
  はじめに
  【話題提供】
   ①プラごみの海洋汚染とは?-近年急増し生態系に影響
   ②どのようにリサイクルしているのか?-地元つくば市を見学
   ③分別・リサイクルしているのになぜ散乱するのか?
  【ディスカッション】
   ・プラスチックをリデュース(削減)するために、私たちに何ができる?
   ・消費者として何ができるか?
   ・社会の仕組みをどう変えればいいの?
     ①プラスチックごみの海洋汚染とは?
     ②どのようにリサイクルしているのか?
     ③分別・リサイクルしているのになぜ散乱するのか?
    参加者とディスカッション……

岩殿F・G地区境界の裾刈り 12月20日

岩殿F地区とG地区の境界部分と市民の森作業道下のG地区と接している部分の裾刈りをしました。

手前がボッシュ林、奥が市民の森作業道・南向斜面
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左がF地区、右のヤナギ林がG地区

手前が市民の森南向斜面・作業道、奥がボッシュ林
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        一段低いのがG地区

左が市民の森作業道下斜面、右がG地区
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作業道下の裾刈り 12月19日

市民の森と岩殿F・G地区の間の斜面の裾刈りをしました。G地区に接する場所では作業道下に市民の森の用地が棚状に張りだしていますがこの部分は刈り終わりました。
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棚状に張りだしている部分にドングリが落ちていて、発根しているものもあります。
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冬場は枯草や落ち葉が被さって適度な湿度と温度が保たれているのでしょうが、春になるとぐんぐん伸びてくる植物に負けてしまうらしく、まわりに実生で育っているものは1本もありません。

大谷石のピザ釜でピザを焼く 12月18日

12月11日に岩殿C地区に設置した大谷石のピザ釜でピザを焼きました。市民の森保全クラブの活動日です。参加者は新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、橋本さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの9名でした。新井さん、橋本さんが、規格外の薪を坂戸から軽トラで貰ってきてくれ、鳥取さんはピザピールとピザ釜のふたをDIYで準備してくれました。ありがとうございます。
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ワラビ園の柿をもいで、トッピングしてみました。

物置とボッシュ林との間に九十九川の源流となる水路があります。水路周りの除草をして、落ち葉堆肥場を増設しました。
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鷲巣さんと澤田さんが火の番をしてくれて、岩殿F地区2ヶ所で刈り草を燃しました。
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落ち葉堆肥の袋詰め 12月17日

落ち葉堆肥の袋詰めをしました。詰め方にもよりますが1箱で50袋ほど採れます。
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今年はカブトムシの幼虫が少なく、1箱に10匹もいません。他の箱で作業をしていないので、この箱だけのことかどうか分かりませんが、どういう訳なのでしょう。

ラビットアイの剪定 12月16日

三本さんがラビットアイの剪定をし、午後は林の篠、竹、萌芽を刈り取りました。
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昨日の美里町での研修を早速、実践しました。

岩殿田んぼ・畑の耕運 12月16日

鳩山アメダスの午前7時の気温は-5.8℃。田んぼには氷が貼っています。岩殿A・B地区の田んぼとC地区の畑の耕運をしました。A地区の上の田んぼは管理機を入れないでスコップで掘りました。
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美里町のブルーベリー園見学 12月15日

美里町中里の国道254号線沿いの小高い丘の上にあるブルーベリー狩り農園ファームてんとうむしを見学しました。3900㎡、600本、1998年スタートという本庄・児玉地域のパイオニアといえる摘み取りブルーベリー園です(HPの「農園の紹介」、埼玉新聞の記事をご覧下さい)。栽培技術・資材選択・農園管理までアドバイスしてくださった農園主の小川さん、斉藤さん、ありがとうございました。
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※「ブルーベリー 美里で季節到来 甘酸っぱい果実ふっくら あすから摘み取り」(『埼玉新聞』2020年6月12日)
 国内でも指折りのブルーベリー産地、美里町で、シーズン到来を告げる早生(わせ)種が青紫色の果実をふっくらと実らせている。摘み取りは13日から始まる。
 同町中里の観光農園「ファームてんとうむし」は約3900平方メートルの農地の約3割でデューク、オニール、スパルタンなどの早生種を栽培。農園主の小川幸子さんは「今年は粒が大きく、はっきりとした甘酸っぱさが魅力。ここ数年で1番の出来」と笑顔を見せている。
 かつて養蚕が盛んだった本庄児玉地域。桑畑として使われていた耕作放棄地を活用し、同町は1999年、ブルーベリーの生産に着手。現在、町内全体のブルーベリー栽培面積約35万平方メートルは、国内トップクラスを誇っている。町内に約100軒ある生産農家のうち、観光農園は21軒で、美里観光農園の会(池田静香会長)を組織して毎年、摘み取りによる販売促進を展開している。
 約600本を栽培する「ファームてんとうむし」は今年、枝を切る剪定(せんてい)作業を大規模に実施し、木々の若返りを図った。小川さんは「消毒用アルコールやマスクはもちろん、今年は新型コロナ対策として宅配の準備も進めている」と話している。
 ブルーベリーは7月中旬までが早生種、以降8月下旬までは晩生種と品種が多様で、美里町の摘み取りも長期間楽しめる。早生種の摘み取り料金は、基本プランが入園料300円、摘み取り料1キログラム当たり1800円など。来園時間は事前連絡が必要。……

児沢田んぼの耕運 12月15日

片桐さんと平賀さんが児沢の田んぼを管理機で耕しました。ありがとうございます。
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4年前(2016年12月13日)の記事を見ると、上の田んぼは手前と奥との2枚に畦で区切ったいて、奥は管理機がはまり込んでしまう位に湿気っていました。

岩殿F地区の草刈り 12月14日

岩殿F地区の植物調査枠~G地区草刈りが終わりました。枯草を刈って、そのままに置いているのでどうなっているのか分かりづらいですが、集めて積み上げます。
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12月中に、F地区とG地区の境界、ヤナギの大木のあるG地区と市民の森作業道間の斜面、G地区とH地区の境界を刈る予定です。
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レジリエンスとは? 12月13日

平野勇さんの『国土は叫ぶだけでは強靭化できない』(古今書院、2015年)という本があります。最近、目にしたり聞いたりすることが多い強靱化レジリエンスという言葉ですが、どのような意味合いで使われているのでしょうか。

内閣官房に「国土強靱化地域計画を策定した地方公共団体別一覧及び地域強靱化計画取組MAP」(2020年12月1日現在)があり、県内では、埼玉県さいたま市、 熊谷市、 春日部市、 三郷市が「国土強靱化地域計画」を策定済み、12自治体(川口市、本庄市、羽生市、鴻巣市・深谷市、戸田市、志木市、横瀬町、美里町、神川町、上里町、宮代町)が策定中(21年3月完了予定)で、東松山市を含む47自治体が策定予定です。

国土強靱化地域計画策定ガイドライン(第7版) 基本編』(内閣官房国土強靱化推進室、2020年6月)では強さ」と「しなやかさ
(1)理念と基本目標
基本計画においては、概ね以下の通り記載されています。
○我が国は、その国土の地理的・地形的・気象的な特性ゆえに、数多くの災害に繰り返し、さいなまれてきました。そして、規模の大きな災害であればある程に、まさに「忘れた頃」に訪れ、その都度、多くの尊い人命を失い、莫ばく大な経済的・社会的・文化的損失を被り続けてきました。しかし、災害は、それを迎え撃つ社会の在り方によって被害の状況が大きく異なります。

○大地震等の発生の度に甚大な被害を受け、その都度、長期間をかけて復旧・復興を図る、といった「事後対策」の繰り返しを避け、今一度、大規模自然災害等の様々な危機を直視して、平時から大規模自然災害等に対する備えを行うことが重要です。 ○東日本大震災から得られた教訓を踏まえれば、大規模自然災害等への備えについて、予断を持たずに最悪の事態を念頭に置き、従来の狭い意味での「防災」の範囲を超えて、まちづくり政策・産業政策も含めた総合的な対応を、いわば「国家百年の大計」の国づくり、地域づくりとして、千年の時をも見据えながら行っていくことが必要です。

○そして、この地域づくり、国づくりを通じて、危機に翻弄されることなく危機に打ち勝ち、その帰結として、地域、国の持続的な成長を実現し、次世代を担う若者たちが将来に明るい希望を持てる環境を獲得する必要があります。

○このため、いかなる災害等が発生しようとも、
 ① 人命の保護が最大限図られること
 ②  国家及び社会の重要な機能が致命的な障害を受けず維持されること
 ③  国民の財産及び公共施設に係る被害の最小化④ 迅速な復旧復興を基本目標として、「強さ」と「しなやかさ」を持った安全・安心な国土・地域・経済社会の構築に向けた「国土強靱化」(ナショナル・レジリエンス)を推進するものです。  (ガイドライン5~6頁)

2)防災との違い
「国土強靱化」と「防災」は、災害への対策という点で共通しますが、以下のような違いがあります。なお、国土強靱化地域計画と地域防災計画の関係については、後述します(44頁)。

○「防災」は、基本的には、地震や洪水などの「リスク」を特定し、「そのリスクに対する対応」をとりまとめるものです。したがって、例えば、防災基本計画では、「各災害に共通する対策編」を設けつつ、「地震災害対策編」「津波災害対策編」など、リスクごとに計画が立てられています。 ○一方、国土強靱化は、リスクごとの対処対応をまとめるものではありません。それは、①あらゆるリスクを見据えつつ、②どんな事が起ころうとも最悪な事態に陥る事が避けられるような「強靱」な行政機能や地域社会、地域経済を事前につくりあげていこうとするものです。そのため、基本計画では、事前に備えるべき目標として、以下の8つを設定しています。
 i  直接死を最大限防ぐ
 ii  救助・救急、医療活動が迅速に行われるとともに、被災者等の健康・避難生活環境を確実に確保する
 iii  必要不可欠な行政機能は確保する
 iv  必要不可欠な情報通信機能・情報サービスは確保する
 v  経済活動を機能不全に陥らせない
 vi  ライフライン、燃料供給関連施設、交通ネットワーク等の被害を最小限に留めるとともに、早期に復旧させる
 vii  制御不能な複合災害・二次災害を発生させない
 viii  社会・経済が迅速かつ従前より強靱な姿で復興できる条件を整備する

○つまり、基本目標に掲げた人命の保護や維持すべき重要な機能に着目し、あらゆる大規模自然災害等を想定しながら「リスクシナリオ(起きてはならない最悪の事態)」を明らかにし、最悪の事態に至らないための事前に取り組むべき施策を考えるというアプローチです。国土強靱化は、そうした最悪の事態を起こさない、(重要な機能が機能不全に陥らず迅速な復旧復興を可能とする)強靱な仕組みづくり、国づくり、地域づくりを平時から持続的に展開していこうとするものです。そして、そうした強靱化の取組の方向性・内容をとりまとめるものが、強靱化の計画です。

○さらに、国土強靱化は、土地利用のあり方や、警察・消防機能、医療機能、交通・物流機能、エネルギー供給機能、情報通信機能、ライフライン機能、行政機能等様々な重要機能のあり方をリスクマネジメントの観点から見直し、対応策を考え、施策を推進するものです。実施主体も、地域においては、地方公共団体内の関係部署・部局にとどまらず、自治会や住民、商工会議所等の経済団体や交通・物流、エネルギー、情報通信、放送、医療、ライフライン、住宅・不動産等に係る民間事業者など、広範な関係者と連携・協力しながら進めるものです。

〇このようにして、大規模自然災害時に、人命を守り、経済社会への被害が致命的にならないようにする「強さ」と、受けた被害から迅速に回復する「しなやかさ」を備えた国土、経済社会システムを平時から構築することを目指すものです。  (ガイドライン6~7頁)
SDGsの目標9と11の日本語訳では、強靱(レジリエント)
SDGsの目標9:強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図
SDGsの目標11:包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
レジリエンスについては、枝廣淳子さんの『『レジリエンスとは何かー何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』(東洋経済新報社、2015年)があり、「レジリエンスとは」(イーズ未来共創フォーラム『幸せ経済社会研究所』HP)という記事もあり、レジリエンスは「しなやかさと強さ」と訳しています。

放送大学では今夏、新型コロナウイルス感染問題の拡大の中で、今日の社会の危機をさまざまな角度から考えるシリーズ『危機の時代に考える』を放送していました。第13回は、奈良由美子さんの『リスク管理とレジリエンス~危機の時代を考える~』でした。リスクを小さくし、さらには危機を乗り越えるにはどうすればよいか。リスクをゼロにすることは不可能という現実があるなかで注目されているレジリエンスという概念の意義についての講義でした。レジリエンスとは「危機や逆境に対して柔軟に適応・回復する力
 

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番組中、山本太郎さんと山極寿一さんのお話し部分もぜひ、ご覧下さい。

岩殿F地区の草刈り 12月12日

岩殿F地区の植物調査枠とG地区との間の部分のボッシュ林側の草刈りをしました。
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写真中央のネムノキと奥のボッシュ林との間です。

ボッシュ林側から見ると日影になっている部分で湿地化が進んでいます。
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昨日、皆が帰ったあと、金子さんが残業して斜面の草刈りをしてくれました。
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岩殿C地区にピザ釜設置 12月11日

市民の森保全クラブの定例作業日です。参加者は新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineと三本さん、新会員の橋本さんの10人でした。チーム東松山の松本さんにお願いして入手できた大谷石16個を車堀公園で軽トラに積み、岩殿C地区にピザ釜を設置しました。松本さんにはいろいろと配慮いただきありがとうございました。ハンドリフターが用意されたので、軽トラに楽に積み込めました。
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午後も作業ができる7人で昼食(ホットモットの弁当)。
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早速、火入れをしてみました。車堀公園に続いて、大谷石のピザ釜第2号が完成しました。
シンプルなデザインですが、市販のものに遜色のないものができました。
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某ホームセンターで92,800円のピザ釜

※市野川にいた雌雄のマガモ
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※カモ類のオスの変身
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カモ類のオスで繁殖期を過ぎた後、一時的にメスのような地味な羽色になるものがおり、その状態ををエクリプス、エクリプス羽いいます。マガモはメスとそっくりになりますが、嘴(くちばし)の色が、黄色なのがオス、茶色なのがメスです。
  

作業道下の裾刈り 12月10日

市民の森作業道と岩殿F地区の⑤、⑥の間の裾刈りをしました。去年は11月9日に作業が終わっていますから、今年は一月遅れで、スッポンタケは見られません。密生したアシボソの上にカナムグラがネット状にかぶさって枯れているというのが現状です。
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労働者協同組合法成立に向けて各地で要請行動 12月9日

「労働者協同組合法」成立に向けて長年、法制化をめざす取り組みが各地で行われてきました。埼玉県内では、8月から自治体首長、議員に向けて要請行動が行われています(←日本労働者協同組合ワーカーズコープ連合会『日本労協新聞』1234号、2020年11月25日)。
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10月26日、東松山市での要請行動
東松山森田市長・「この法案、必ず通る」
 「地域が元気になる政策に結びつけたい」

 東松山市の森田光一市長との懇談は10月26日に行い、田中理事長、古谷直道元日本労協連理事長、藤谷英樹本部長、村上博典東松山西事務所長、竹間幸子東松山地域福祉事業所長、小川が参加しました。
 森田市長は開口一番「この法案は必ず通りますよ」と言われ、一気に場の雰囲気が和やかになりました。
 法案内容の説明後、意見交換。
 「市民がこの組合を立ち上げようとするとき、どこに申請するのか?」「働いている組合員の実情は?」などの質問をいただきました。
 市民である古谷さんが現在取り組んでいる殿山共同農場の活動を多世代の住民で運営する「協同農場」にしていく夢を語ると、森田市長は「とても素晴らしい活動だ」と感想を述べられ、「地域が元気になる施策に結び付けていきたい」と期待もいただきました。

『日本労協新聞』2019年4月8日号外
 「労働者協同組合法」できたら社会がどう変わるか楽しみです(自民党・田村憲久議員)
 地方の疲弊これ以上看過できぬ  地域課題解決にもこの法が役割(公明党・桝屋敬悟議員)
 ギスギスした社会の潤滑油になる  議員連盟として早期成立へ全力(国民民主・篠原孝議員)
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『東京新聞』2020年10月11日
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12/4 労働者協同組合法成立 12月8日

組合員が資金を出し合って運営にも関わる「労働者協同組合」と呼ばれる非営利の法人形態を新たに認める法律「労働者協同組合法」が4日、参院本会議で全会一致で可決、成立しました。NPO法人などよりも簡単な手続きで設立でき、さまざまな事業を担える利点があり、人口減少に悩む地方を中心に、介護や緑化活動など多様な分野で新たな担い手となることが期待されています。「労働者協同組合法」については、『東京新聞』に多くの記事が掲載されて来ました(←東京新聞TOKYO Web「協同組合法」の検索結果)。

  「協同労働」実現する労働者協同組合法が成立 多様な雇用機会の創出に期待
 働く人が自ら出資し、運営に携わる「協同労働」という新しい働き方を実現する労働者協同組合法が4日の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。2年以内に施行される。やりがいを感じられる仕事を自ら創り、主体的に働くことを後押しする仕組み。介護、子育てといった地域の需要にかなう事業が生まれ、多様な雇用機会の創出につながる効果が期待される。(坂田奈央)
  これまで介護や障害福祉、子育て支援、街づくりなど地域の課題に取り組む人たちは、NPOや企業組合などの形態で活動していたが、認可を得るのに時間がかかったり、活動分野が限られたりしていた。そうした課題を克服する「労働者協同組合」という新たな形態が考え出された。
 労働者協組法は全137条で、労働者協組を設立する規則を定める。①組合員が出資②組合員の意見を反映③組合員自ら事業に従事 ーの3原則に基づいて運営されると規定。官庁の認可は必要とせず、3人以上の発起人がいれば届け出のみで設立できるとした。
 組合員が組合の運営に携わると、労働者ではないとみなされ、労働法制の保護を受けられず低賃金などを強いられる懸念があった。このため法律は、組合が組合員と労働契約を締結するよう義務付け、労働者として保護されるようにした。
 法制化の動きは1990年代にスタート。2008年に最初の超党派議連が発足し、与野党の枠を超えて検討を続けてきた。100条を超える議員立法の成立は珍しい。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で企業の経営難や雇用不安が広がる中、雇用の受け皿となることも期待されている。各組合が経営基盤をどう安定させるかなどが課題となる。
「協同労働」 法案成立へ

 労働者協同組合法の要旨は次の通り。
【目的】
・組合員が出資し、それぞれの意見を反映して事業が行われ、組合員自ら事業に従事することを基本原理とする組織に関し、設立、管理その他の事項を定める。多様な就労の機会創出を促進し、地域の多様な需要に応じた事業を促進する。
【労働者協同組合】
・基本原理(①組合員が出資する②事業に組合員の意見が適切に反映される③組合員が組合の事業に従事する)を通じ、持続可能で活力ある地域社会の実現に資する目的のものでなければならない。
・組合員と労働契約を締結しなければならない。
・組合員の議決権及び選挙権は、出資口数にかかわらず平等。
・営利を目的として事業を行ってはならない。
・特定の政党のために利用してはならない。
・労働者派遣事業を行うことができない。
・組合の設立は準則主義(官庁の認可は不要)。3人以上の発起人を要する。
・役員として理事3人以上及び監事1人以上を置く。
・毎年度の剰余金の10分の1以上を準備金として積み立てなければならない。
・毎年度の剰余金の20分の1以上を就労創出等積立金として積み立てなければならない。
・組合員の知識向上を図るため、毎年度の剰余金の20分の1以上を教育繰越金として翌年度に繰り越さなければならない。
【その他】
・法律は一部を除き、公布後2年以内に施行する。
・施行の際、現存する企業組合またはNPO法人は、施行後3年以内に、総会の議決により組織を変更し、組合になることができる。   (東京新聞TOKYO Web 2020.12.05 13:53
労働者協同組合制度とは…?
労働者協同組合制度とは?

協同労働とは…?
私たちの働き方3つの協同
 協同ではたらくガイドブックー入門編ー(協同総合研究所)
  


『高齢者ごみ出し支援事例集』 12月7日

高齢者ごみ出し支援事例集』(国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター、2017年8月)は『高齢者ごみ出し支援ガイドブック』の副読本として、全国で行われているごみ出し支援の取り組み12事例について、自治体、事業者、地域コミュニティの主体別に紹介しています。
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I. 自治体による支援
 A. 直接支援型
 ①直営部隊による支援体制
 事例1 神奈川県横浜市政令市が直営で行う大規模な「ふれあい収集」
 事例2 埼玉県所沢市自治体職員が戸別訪問、声掛けも行う「ふれあい収集」でごみ出し安心
 ②委託による支援体制
 事例3 千葉県我孫子市体制やマニュアルを整備して、委託によるごみ出し支援・声掛けを行う
 事例4 福岡県大木町高齢者が活躍!小さな自治体だからできる親身な支援
 B. コミュニティ支援型
 事例5 新潟県新潟市ごみ出しを行う地域団体に支援金を交付して「共助」を支え、育てる
 事例6 千葉県千葉市行政によるバックアップで地域にあった継続的な支援を狙う
 C. その他
 事例7 東京都日野市戸別回収での対策:介護ヘルパーがいつでもごみ出しできる仕組み

II. 事業者による支援
 事例8 有限会社新津清掃社(新潟県新潟市)
     収集事業者が地域の社会貢献として、ごみ出し支援に取組む
 事例9 株式会社日野環境保全(東京都日野市)
     収集事業者が地域包括支援センターと連携して、声掛け収集を行う

III. 地域コミュニティによる支援
 事例10 稲毛ファミールハイツ自治会(千葉県千葉市)
     マンション団地で、ごみ出し支援に取り組むボランティア・グループ
 事例11 森の里自治会(茨城県つくば市)
     高齢化の進む団地で、自治会が自主的に高齢者の生活支援に取り組む
 事例12 亀田西小学校区コミュニティ協議会(新潟県新潟市)
     地域と学校の連携による助け合いと多世代コミュニケーション


ごみ出し支援制度の事例(『東松山市ごみ処理基本計画(素案)』から)
【資料2】東松山市ごみ処理基本計画素案_1【資料2】東松山市ごみ処理基本計画素案_2


『高齢者ごみ出し支援ガイドブック』 12月6日

高齢者ごみ出し支援ガイドブック』(国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター、2017年5月)を読みました。国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センターの小島英子さん、多島良さん執筆です。
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高齢者のごみ出しの課題を詳しく説明
 「介護保険制度を利用していれば、ごみ出し支援は必要ないのでは?」「支援がないとどうなってしまうの?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。本書では、高齢者のごみ出しを巡る課題を詳しく解説し、なぜ支援が必要なのかを理解できるようにしています(第1章)。
制度の検討プロセスをわかりやすく解説
 制度設計では関係主体と連携しつつ、①現状を把握し、②基本方針を検討し、③さらに仕組みの詳細を検討していきます。本書では、こうしたプロセスをわかりやすく解説しています(第3章1~3節)。
こまかなノウハウを解説
 ごみ出し支援で高齢者の見守りを行う方法には、①毎回必ず声を掛ける、②ごみが出ていないときだけ声を掛ける、③基本的に声掛けしないが、連続してごみが出ていない場合や異変に気づいたときには声を掛けるといった様々な方法があります。本書では、こうした支援のノウハウを紹介しています(第3章4節)。
役立つ情報をコラムで紹介
 12の「コラム」を掲載し、用語の解説、参考になる関連事例や興味深い研究成果など役立つ情報を紹介しています。
⑤「他の自治体はどうしている?」がよくわかる
 10のトピックについて「データ」を掲載し、自治体規模別にみた支援の取り組み状況や声掛けの実施状況など、全国自治体アンケート調査の結果を紹介しています。
高齢者ごみ出し支援ガイドブック目次
1.  高齢者のごみ出しをめぐる課題と本書の狙い
1.1  高齢者のごみ出しをめぐる課題
   2035年には3人に1人が高齢者に
   高齢者のごみ出しを巡る課題の構造
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   ごみ出しが困難な状態は3つに分けられる
   状態1:ごみ出しができなくなる
   状態2:不適切なごみ出しをする
   状態3:無理にごみ出しを続ける
1.2  高齢者のごみ出し支援の現状
   廃棄物部局による取り組み
   高齢者福祉部局による取り組み
   地域コミュニティによる取り組み
1.3  本書の位置づけと狙い

2.  ごみ出し支援のしくみ・いろいろな側面
2.1  ごみ出し支援とは?
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2.2  ごみ出し支援のための連携
   廃棄物、高齢者福祉、地域コミュニティの様々な主体
   なぜ連携が必要なのか?
2.3  支援制度の 2 つのタイプ
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2.3.1  直接支援型
   直接支援型とは
   直営で行う場合の特徴
   委託で行う場合の特徴
2.3.2  コミュニティ支援型
   コミュニティ支援型とは
   コミュニティ支援型の特徴

3.  ごみ出し支援のしくみ・つくり方と回し方
3.1  検討プロセスの概要
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3.2  現状把握
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   収集の現状整理
   ニーズの検討
   支援の現況と今後の見込みの整理
3.3  基本方針の検討
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   制度がカバーする範囲
   期待する副次的効果
   コスト
   担い手
   総合判断による支援制度タイプの決定
3.4  仕組みの詳細の検討
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3.4.1  利用者の範囲
   利用要件の設定での留意点
    ①「支援すべき範囲」を整理する
    ②「支援できる範囲」を整理する
    ③「支援する範囲」を要件として明確かつ柔軟に設定する
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   高齢者福祉部門との協議
   コミュニティ支援型では
3.4.2  利用の申請と審査
   申請受付の留意点
   支援開始前までに把握すべき情報
   審査では共通した判断基準を
   面談の留意点
   コミュニティ支援型では
3.4.3  収集方法
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   ごみの種類と運搬範囲
   人員の配置
   収集車両
   利用者のごみ出しの方法
3.4.4  コミュニティ支援型の体制
   支援団体を募り、増やす
   協力員の募集と利用世帯とのマッチング
   補助金の使途や利用者負担は支援団体の判断で
   腰を据えた体制づくりを
3.4.5  声掛け・安否確認
   ごみ出し支援は高齢者の異変に気づくチャンス
   見守り・声掛けの方法や頻度
   異変に気づいたときの対応
   円滑な安否確認を行うための様々な工夫
   高齢者に接するときの心掛け
   コミュニティ支援型では
3.4.6  運用と改善の方法
   高齢者への周知
   関係者間での定期的な会合
   記録と報告
   停止・再開・取り消し
   個人情報の取り扱い
   支援体制の見直し

これまでの主な調査・研究活動
参考文献

特集:高齢者のストックごみ(『廃棄物資源循環学会誌』28巻3号、2017年)
  ストックごみ:家庭内に蓄積されている使わなくなったモノであって,潜在的なご
・高齢者のストックごみ ―特集にあたって―(山川肇・渡辺浩平)
  高齢者のストックゴミ_A高齢者のストックゴミ_B
   高齢者のストックゴミ_C
・自治体による高齢者のごみ出し支援の取り組み  ―支援タイプ別の事例と特徴―(小島英子・多島良)
・モノをため込む心理:誰が,何を,なぜため込むのか?(池内裕美)
・いわゆる「ごみ屋敷」の実態とその背景に潜むもの(岸恵美子)
・高齢世帯における「退蔵物」の実態に関する研究(鈴木慎也・高田光康・沼田大輔・多島良・立藤綾子・松藤康司)
・遺品整理における現状の問題点と今後の対応策(北村亨)
・高齢者等に配慮したごみ収集と3Rの取り組み事例(當摩卓)
・ストックごみの削減に向けた地域の取り組み(堀孝弘・森下真紀)

藤井誠一郎『ごみ収集という仕事』 12月5日

藤井誠一郎さんの『ごみ収集という仕事』(コモンズ、2018年)を読みました。
ゴミ収集という仕事
若手研究者が新宿区内で9カ月間にわたってごみ収集を体験
清掃という仕事の奥深さ、日があたらない場所で真摯に働く職員の姿、
歌舞伎町や新宿二丁目のごみ事情、民間委託の問題点、
そして本来の地方自治のあり方について論じる


藤井誠一郎『ごみ収集という仕事目次
プロローグ
 1 9カ月間の清掃現場体験
 2 本書の視点と成り立ち

第1章 初めてのごみ収集
 1 梅雨空のもとでの収集作業
    1日目は強い雨
    小型プレス車での収集作業の始まり
    過酷な労働環境
    清掃車の体制と待ち時間
    収集業務の奥深さ
    清掃職員の寛大な受けとめと使命観
    ごみやごみ汁を浴びる体験
    収集後は応援作業
    1時間の昼休憩
    午後の作業
    洗身と退庁
 2 新宿区の清掃行政
    23区・一部事務組合・東京都による分担・連携
    新宿区と成層行政の概要
    清掃行政の職員数
    新宿区の保有車数と配車計画

第2章 研究者が体験した収集現場
 1 過酷な炎天下
    炎天化での作業への心構え
    猛暑で体力を消耗
    暑さの中で寒さを感じる
    さらに過酷となる真夏の作業
    もう1台分の収集は可能か
 2 新たな発見と年始の惨状
    注意喚起のシールの貼付と簡易な清掃指導
    作業員と運転手の連携の上に成り立つ収集業務
    収集業務の妨害者と協力者
    年末年始のごみ事情
    ごみが積みきれない
    繁忙期の収集作業の問題点
 3 軽小型車の機動的収集
    軽小型車はオールラウンドプレーヤー
    さまざまな配慮が必要
    収集されたごみの流れ
    危険と背中合わせの作業
    職人的な運転技術と地理感、運転手と作業員のコンビネーション
    高齢や障がいがある単身者などへの訪問収集
    福祉サービスとしての訪問収集
    ボランティアごみへの対応
    動物死体の引き取り
    軽小型車の稼動時間と本当の効率
 4 不燃ごみと破袋選別
    なぜ破袋選別が必要なのか
    中継センターの役割
    不燃ごみの収集
    危険が伴う破袋選別作業
    新宿中継センターへの破袋選別作業の集約
 5 ごみから見える新宿二丁目
    ごみ出しの無法地帯
    回収しても、すぐにまた出されるごみ
    現場での破袋調査
    ごみから分かる情報と考えられる対策
 6 さまざまな現場と向き合う
    シュレッダーごみをとおして考える
    雪の日の収集
    問題が多いごみボックス
    災害時の応援
    運転手の収集業務への思い
    収集業務の安全対策

第3章 多様な仕事
 1 収集を支える
    整備士という仕事
    あらゆるトラブルへの対応
    直営車の購入とリース
 2 歌舞伎町での奮闘
    東宝ビル前の惨状
    新宿区集積所の廃止と移設により一変
    業務委託とその陥穽
    反社会組織の事務所に近接する集積所
    ルールを守らない外国人が多い
    清掃指導の根拠が必要
 3 女性の活躍と運転手
    アルバイト→雇上[ようじょう]→清掃職員
    家庭との両立、仕事のやりがい
    清掃現場で女性が活躍する意義
 4 ふれあい指導
    役割が増している、ふれあい指導
    あくまで「お願い」
    指導におけるメンタリティとジレンマ
    収集と清掃指導の正のスパイラル
 5 環境学習
    清掃職員による環境教育
    紙芝居と分別ゲーム -保育園での環境学習
    小学校での環境学習
 6 巡回で見えてくること
    清掃指導後の苦情
    「取り残しがある」という苦情
    住民エゴの抑制による清掃行政の効率化
    有効な対応ができないケース
    苦情対応を景気とした清掃行政への参加者の醸成
 7 檜舞台の裏で
    新宿区政の檜舞台
    檜舞台を支える清掃部門と清掃職員

第4章 委託の現場
 1 委託の仕組み
    東京二十三区清掃協議会
    清掃車両の雇い上げの経緯
    雇上[ようじょう]と車付雇上[しゃつきようじょう]
    労働者供給事業
    労働者供給事業による就労者の待遇と三保摘要問題
 2 雇上・車付雇上の声
    苦労したインタビュー
    作業員の生の声
     ①清掃の仕事に従事できて幸せ
     ②自由はあるけど将来は不安
     ③若者のニーズを満たす職
     ④委託のほうが直営職員より作業が大変
     ⑤委託に求められているのは定型業務だけ
    運転手の生の声
     ①真面目に業務に向き合っている
     ②仕事ができれば、それでいい
     ③自分の裁量で仕事ができ、責任も負わずにすむ
    多様な価値観やニーズを満たす業務委託
 3 委託化の問題点
    業務のブラックボックス化
    現場レベルでの調整の欠如と潜在的に受けている恩恵の喪失
    業務に対する姿勢の徹底
    主体間に生じる問題解決コストの把握
    作業員の労働環境
    官製ワーキングプアの創出
    清掃指導の崩壊と職員の資質への影響
 4 委託化に対する区民の選択権

第5章 清掃行政の展望
 1 自治体の行政改革と委託化の進行
    地方行革の始まり
    行革大綱の策定と行政改革の推進
    近年の地方行革の推進
    定員管理の適正化と外部委託化
    委託化の現状
 2 清掃職員が創造している価値
    現場への配慮による質の高い行政サービスの提供
    信用・信頼の涵養と協働の担い手づくり
    業務委託による機会費用は受け入れられるのか
 3 これからの清掃事業
    厳しい現状での団体交渉とその結果
    清掃部門が歩むべき方向性
    清掃のリソースを活用した新たなサービスの提供
    清掃部門が主導する行政サービスの展開
    地域担当職員への参加
    地域情報を有効に活かす
    不法滞在者の情報収集
    空き屋やごみ屋敷への対応
    腰痛対策の担い手
    実施に向けた創意工夫
 4 現業職員と地方自治の活性化
    地方分権と現業職員の役割
    ボトムアップ型の政策形成による活性化
    現業系と事務系の相互理解による自治体の強靱化
    収集基準の統一の検討
    安全性の追求
 5 公共サービス提供への示唆
    直営・委託論争の展開
    今後の公共サービス提供に向けた危機管理の必要性

おわりに

ごみ収集からみる地方自治 早川由紀美・論説委員が聞く(『東京新聞 Tokyo Web』2018.10.27 02:00)
高齢化やコミュニティーの変容…。ごみを集める清掃作業員たちは、小さな変化にも気付くそうです。九カ月にわたり、東京都新宿区で収集作業を体験した大東文化大の藤井誠一郎准教授(48)と一緒に、ごみから見える街の姿や今後の地方自治について考えました。
地方自治の研究者がアイルランドに住んでみた話(朝日新聞『好書好日』じんぶん堂 2020.05.13)
日本ではほとんど知られていない、アイルランドの地方自治のしくみ。在外研究員として首都ダブリンで1年間生活し、現地在住の研究者M.キャラナンさん(著者)や小舘尚文さん(監訳者)と意見交換しながら翻訳書『アイルランドの地方政府:自治体ガバナンスの基本体系』を出版した大東文化大学准教授の藤井誠一郎さんにお話を伺いました。
             小舘尚文監訳・藤井誠一郎訳(明石書店、2020年4月)
釜田陽介【書 評】『 藤井誠一郎 著: ごみ収集という仕事―― 清掃車に乗って考えた地方自治 ―― 』(『廃棄物資源循環学会誌』30巻2号、2019年)
職業ソング第5弾「ゴミ清掃員さん」(作詞・作曲 missato)
  

まだもやがかる早朝 支度を始める午前5時 
家族を起こさないように 頬張る朝食 「くもり」を願う
俺らを待つ獲物の山がそびえ立つ街 暗号化された地図はもう記憶している
「おはようございます」 気持ちいい挨拶が 始まりのgong!

破かぬように 見逃さないように 撒き散らさぬように Separation!

Boom ババッ Garbage clean fighter  2トンのゴミ 一気にダンプ
収集車のメロディ 口ずさんで トゥルラリララ トゥルラリララ
Boom ババッ Garbage clean fighter  分別に分別(ふんべつ)を
街が綺麗になっていく達成感で トゥルラリララ トゥルラリララ

Sh sh sh 春夏秋冬 ひしと感じる このひざ関節に鞭を打ち 
たまにもらえる 「ありがとう」が沁みる
(オーライ オーライ)左から人くるよ
(オーライ オーライ)ゴミ汁飛びそうだよ 安全確認第一

生ゴミ絞って! 曜日は守って! 食品ロスなくして! Separation !

ババッ Garbage clean fighter  2トンのゴミ 一気にダンプ
収集車のメロディ 口ずさんで トゥルラリララ トゥルラリララ
Boom ババッ Garbage clean fighter  分別に分別(ふんべつ)を
街が綺麗になっていく達成感で トゥルラリララ トゥルラリララ

誰かの人生(ひび) に支えられて 俺らがいるなら
みんなの日々を支えるため 俺らもいるんだ
1・2・3・4!!

Boom ババッ Garbage clean fighter  2トンのゴミ 一気にダンプ
収集車のメロディ 口ずさんで トゥルラリララ トゥルラリララ
Boom ババッ Garbage clean fighter  分別に分別(ふんべつ)を
街が綺麗になっていく達成感で トゥルラリララ トゥルラリララ

チェーンブロック用三叉準備 12月4日

前記事の続きです。12月11日にピザ釜に使う大谷石を岩殿C地区に運んくる予定です。1個70㎏もあるのでチェーンブロックで吊り上げて軽トラに載せます。鳥取さんが岩殿I地区の雑木を伐って三叉[さんさ]を試作しました。
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   造園工具ガイドブックもあります。

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ベンチ・テーブル整備、C地区の活動キャンプ片付け 12月4日 

12月第1週の定例作業日です。参加者は金子さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの6名でした。渡部さんは新エリアのベンチ・テーブルを電動サンダーで仕上げ、C地区の古いベンチ・テーブルを片づけました。
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細川さんはボッシュ林側に落ち葉堆肥場をつくる準備。タラノキのある辺りです。
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小さい物置の裏に積んでいた2017年の中止となったイベント用の20㎝のミニホダ木を片づけ、ワラビ園の手前のコナラの苗木置場に移動しました。
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クリのイガ、葉っぱ、樹皮なを煮立てて鉄瓶の錆[さび]取りに挑戦の記事(日常生活日記『なかだのほど暮らし』)を見て、赤さびの出た鉄釜に児沢家と岩殿H地区で拾ったクリのイガを入れて煮てみました。タンニンで釜の内側が茶色から黒くなっているはずです。
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落ち葉堆肥の袋詰め 12月3日

落ち葉掃きの時機が来ました。昨年は落ち葉掃き&焼き芋イベントを12月15日、22日に計画していましたが、岩殿物見山駐車場が令和元年東日本台風(台風19号、ハギビス)の被災廃棄物の仮置き場として使用されていたので開催を断念し、市民の森保全クラブ会員主体で実施しました(12月15日22日の記事)。今年はコロナ禍でイベントはまた実施できませんが、堆肥箱の中の落ち葉堆肥を土のう袋に詰める作業を始めました。今年の落ち葉を貯めるスペースづくりです。
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台風19号被災者宅の竹薮伐採 12月2日

台風19号で被災した家屋を解体した敷地にある竹薮の伐採作業を市役所職員、社協職員、松本さんとしました。毎週水曜日に実施してきましたが今日で片がつきました。
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11月11日の現場
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たき火用に枯枝を集める 12月1日 

寒くなって来ると市民の森保全クラブの作業日にはたき火は欠かせません。薪にする枯枝を集めました。
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東武健康ハイキング第397回 芸術・文化・歴史を巡る「まなびのみち」ハイキング が開催されています。高坂駅構内(受付)ー廃線敷(高坂駅~ばんどう山緑地)ー市民の森ー岩殿観音ー物見山ー埼玉ピースミュージアムーこども動物自然公園ー高坂彫刻プロムナードー高坂駅(ゴール)のコースで、12月6日(日曜日)まで開催されます。受付時間は9:30~11:00まで。市民の森もハイカーでにぎわっていました。
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