岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2020年05月

岩殿F地区の草刈り 5月31日

岩殿F地区の上段と無名沼ロ号の堰堤、市民の森側①の草刈りをしました。
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作業路の階段試作 5月31日

渡部さんが市民の森新エリアの作業路の階段の試作をしました。
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バラが咲く 5月31日

青木ノ入の畑にバラが咲いていました。

田んぼの補植 5月30日

毛塚一反田の補植と中耕除草機の田ころがし(田車、田打車)を使って除草をしました。
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残しておいた苗箱2箱をほぼ使いきりました。

田んぼの草刈り・裾刈り 5月30日

岩殿C地区の田んぼの草刈りと作業道下の裾刈りをしました。休耕している田んぼは日当たりや水分条件がヤナギの発芽に良いのでしょう。今日もヤナギの綿毛(柳絮、りゅうじょ)が飛んでいました。ヤナギは種子散布から約2週間は90%以上の発芽率を保つそうです。

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      東欄の梨花 蘇軾
  梨花淡白柳深青  梨花淡白にして柳深青
  柳絮飛時花滿城  柳絮飛ぶ時 花城に滿つ
  惆悵東欄一株雪  惆悵[ちゅうちょう]す東欄一株の雪
  人生看得幾清明  人生看得るは幾清明


シジュウカラの子育て 5月30日

渡部さんが市民の森に設置した巣箱の点検をしました。2箱は取り外し、1箱はシジュウカラ(四十雀)のヒナが孵ったばかりだったので、巣箱はそのままにかけ直しました。
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巣箱の入口は何者かに拡げられていました。コケ類を敷き詰めた上に獣毛等で卵を産むための産座を作くります。

※過去の「シジュウカラの巣箱」の記事
   巣箱をかける(2014年1月10日)
   巣箱増設・コナラ伐木(2014年12月12日)
   シジュウカラ(2015年5月21日)
   コナラ伐木、巣箱点検(2015年12月27日)
   巣箱の掃除(2015年12月30日)
   チップを堆肥箱に積む(2017年12月8日)
  

4条植乗用田植機(中古)購入 5月29日

イセキ4条植田植機さなえ LOVELY mini PM40を田木の農家から譲り受けました。ありがとうございます。先日、毛塚一反田の田植えをしたので、今年は使う機会がありませんが、来年が楽しみです。
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市民の森定例作業日 5月29日

市民の森保全クラブ金曜日の定例作業日。参加者は芦田さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineと三本さんの10名でした。前回の続きでスギの皮むき、尾根と南向斜面の下草刈りをしました。
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斜面の下草刈りは新エリアの作業路のところまでできました。

澤田さんは岩殿C地区~入山沼までの作業道の草刈り。
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作業路付近の落ち葉堆肥箱にヌカを振り入れ、箱の上に被せていたネットの落葉と混ぜました。
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3箱でヌカ25㎏と落ち葉15袋を追加しました。尾根の2箱は次回に実施します。
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渡部さんは尾根の園路登り口の休憩所に設置するテーブルの仕上げ。次回、防腐剤を塗る予定です。
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苗箱移動 5月28日

毛塚一反田においてあった彩のかがやきの苗箱4枚を岩殿A地区に移しました。6月9日に田植えをします。
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岩殿A地区の下の田んぼに苗箱を置いて、物置のまわりの草刈りをしました。B地区の田んぼの畦が低い部分の修正。畦シート、畦を高くしました。田んぼの水位は少し下げることが必要かもしれません。

作業路の土留め材と杭打ち小づち自作 5月28日

渡部さんが新エリアの尾根に上がる作業路の土留め用の板と杭打ち用の小づちを作りました。
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山本良一『気候危機』 5月27日

山本良一『気候危機』(岩波ブックレット1016、2020年1月)を読みました。

気候変動から気候危機へ――。スウェーデンの一五歳の少女の訴えが世界の若者を動かし、世界各地の自治体や国も次々に「気候非常事態」を宣言し始めた。平均気温上昇を一・五℃以内に抑えることは可能か。パリ協定の本格始動を機に、科学者の立場から問題の本質と最新の科学の知見を押さえつつ、我々はいま何をすべきかを説く。
同書表紙帯から
気候崩壊、文明崩壊を防ぐための時間的猶予はゼロに近づいている
スウェーデンの1少女の訴えが若者たちを動かし、世界各地に自治体や国も続々と「気候非常事態宣言」を発し始めた。
▼現在の気候危機は、人間活動が原因の温暖化ガスの大量排出が主原因であること。
▼地球温暖化により、熱波、豪雨、干ばつなどの極端気象の増加、激化が起こっていること。
▼世界の平均気温の上昇を工業化以前と比べて1.5℃未満に抑えなければならないこと。
▼早ければ2030年、遅くとも2050年までに、カーボンニュートラルな社会を実現させること。

山本良一『気候危機』目次
はじめに
 2018年8月からの1年は、世界を揺るがした1年であった。8月20日に15歳の少女グレタ・トゥンベリがスウェーデンの国会前で気候危機の根本的な解決を求めて1人でストライキを始めたことから、それは始まった。当時、各国の地方自治体の中には「気候非常事態宣言」(Climate Emergency Declaration = CED)を議決していたところもあったが、その数は限られていた。ところが、極端な気象の頻発と続々と公表される気候危機や環境危機に関する報告書に背中を押されて、気候ストライキをする若者と気候非常事態宣言をする自治体の数は爆発的に拡大していったのである。これはまさに「革命」と呼ぶに値する。
……「気候非常事態宣言」は「火事だ!」という警報に相当する。地球には脱出口はなく、人間活動起源の温暖化ガスによる地球温暖化はたとえ排出量をゼロにしても1000年は継続することを考えると、ただちに全員で排出量を削減し(消火)、すでに現れ始めている極端な気象現象に対応しなければならない。/筆者は2018年12月に”気候非常事態を宣言し、動員計画を立案せよ”という解説をまとめ、世界の気候非常事態宣言運動を日本に紹介した。……

第1章 革命前夜1――温暖化の科学と文明の持続可能性
 温暖化の科学の基本
 温暖化は人為起源の温暖化ガスによって生じる
 放射強制力
 CO2をどれくらい削減しなければならないのか
 地球温暖化国際交渉の歴史
 IPCCの1.5℃特別報告書
 近代文明の持続不可能性
 アントロポセン(Anthropocene,人新世)
 人類の生命維持システム
 ドーナツ経済の定量的検討
 科学者の人類への警告

第2章 革命前夜2――極端気象と気候変動
 2018年の気候-世界気象機関の報告書
 フューチャー・アースの10の洞察
 2019年の気候
 極端気象と気候変動-要因分析(EA)とは
 極端気象の要因分析の最近の成果
 要因分析の信頼性
 日本の極端気象に対するEA
 気候工学(ジオエンジニアリング)の可能性と問題点
 環境と気候は非常事態なのか
 科学的知見をどのように利用するか

第3章 革命勃発-気候ストライキ始まる
 グレタのダボス会議でのスピーチ[2019年1月]
 気候ストライキに対する科学者の支持表明

第4章 自治体や国家が動く――気候非常事態を宣言し動員計画を立案する
 CED[気候非常事態宣言]の歴史
 カナダにおける気候非常事態宣言
 アメリカにおける気候非常事態宣言
 オーストラリアにおける気候非常事態宣言
 英国における気候非常事態宣言
 国家の気候非常事態宣言
 気候非常事態宣言の拡大
 遅れている日本の対応
 気候非常事態宣言の最新動向
 2019年9月という画期
 グレタの"How dare you"スピーチ [2019年9月23日]
 壱岐市の気候非常事態宣言

あとがき

【資料編】
日本学術会議会長談話 「地球温暖化」への取組に関する緊急メッセージ[2019年9月19日]
1 人類生存の基礎をもたらしうる「地球温暖化」は確実に進行しています。
2 「地球温暖化」抑制のための国際・国内の連携強化を迅速に進めねばなりません。
3 「地球温暖化」抑制には人類の生存基盤としての大気保全と水・エネルギー・食料の総合的管理が必要です。
4 陸域・海洋の生態系は人類を含む生命圏維持の前提であり、生態系の保全は「地球温暖化」抑制にも重要な役割を果たしています。
5 将来世代のための新しい政治・社会システムへの変革は、早急に必要です。
気候非常事態宣言(壱岐市) [2019年9月25日]
1 気候変動の非常事態に関する市民への周知啓発に努め、全市民が、家庭生活、社会生活、産業活動において、省エネルギーの推進と併せて、Reduce(リデュース・ごみの排出抑制)、Reuse(リユース・再利用)、Recycle(リサイクル・再資源化)を徹底するとともに、消費活動におけるRefuse(リフューズ・ごみの発生回避)にも積極的に取り組むように働きかけます。特に、海洋汚染の原因となるプラスチックごみについて、4Rの徹底に取り組みます。
2 2050年までに、市内で利用するエネルギーを、化石燃料から、太陽光や風力などの地域資源に由来する再生可能エネルギーに完全移行できるよう、民間企業などとの連携した取組をさらに加速させます。
3 森林の適正な管理により、温室効果ガスの排出抑制に取り組むとともに、森林、里山、河川、海の良好な自然循環を実現します。
4 日本政府や他の地方自治体に、「気候非常事態宣言」についての連携を広く呼びかけます。
気候非常事態宣言に関する決議(鎌倉市議会)  [2019年10月4日]
1 「気候危機」が迫っている実態を全力で市民に周知する。
2 温室効果ガスのゼロエミッションを達成することを目標とする。
3 気候変動の「緩和」と「適応」、「エシカル消費」の推進策を立案、実施する。
4 各行政機関・関係諸団体等と連携した取り組みを市民とともに広げる。

※「鎌倉市、日本で2番目の気候非常事態宣言!
(環境メールニュース2019.10.09エダヒロ・ライブラリーイーズ未来共創フォーラムから)
気候非常事態宣言は、特に形式が決まっているわけではありませんが、大きく2つの部分から構成することが多いようです。
(1)気候危機の現状認識、および其の認識が科学に基づいていること
(2)自分たちの自治体が取り組むこと(3~5つぐらいが多いようです)
壱岐市や鎌倉市の例を見ていただいてもわかるように、簡潔に、現状認識+非常事態であること+自分たちの取り組みを宣言するというものです。
世界ではすでに1000を超える自治体が気候非常事態宣言を出しています。日本でも多くの自治体が気候非常事態宣言を出し、自治体としてできることを進めつつ、住民や他の自治体にも行動を呼びかける動きが拡がることを強く願っています。
「前例」がでてきたので、働きかけもしやすくなってきたと思います。このメールニュースの内容などもよかったら使っていただき、世の中の動きと他の自治体の動きを伝えて、宣言を出すよう、ぜひご自分の自治体にも働きかけてください!

「鎌倉市紀行非常事態宣言」(2020年2月7日)の表明について(鎌倉市HP)
「鎌倉市気候非常事態宣言」を表明します
気候変動に起因する異常気象により、今、地球は危機的な状況にあります。このような危機に対し、本市では、第3次総合計画第4期基本計画実施計画において、気候変動対策としての側面にも注力し、重要な5つの視点のうち2つを「レジリエンスのまち」、「環境負荷低減のまち」としています。
市は、気候変動の危機に、組織一丸となり、横断的に取り組むことを明確にし、ここに「鎌倉市気候非常事態宣言」を表明します。

  鎌倉市気候非常事態宣言(PDF:318KB) 
今、地球はかつてないほどの危機に瀕しています。
世界各地で、猛暑、干ばつ、集中豪雨や超大型台風等の異常気象による甚大な被害が発生し、私たち人類の生命を脅かしています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、気候システムの温暖化は疑う余地がないこと、自然的要因だけでなく人間による影響が近年の温暖化の支配的な要因であった可能性が極めて高いこと、気候変動はすべての大陸と海洋にわたり、自然及び人間社会に影響を与えていること、温室効果ガスの継続的な排出は、更なる温暖化と気候システムの全ての要素に長期にわたる変化をもたらし、それにより、人々や生態系にとって深刻で広範囲にわたる影響を生じる可能性が高まるとされています。
この危機に対処するため、世界では「脱炭素」社会を目指した動きが加速しています。

この地球に生きるものは、誰も気候変動の影響から逃れることはできません。しかし、未来の地球のためにできることがあります。
地球の危機、人類の危機を救うことができるのは、私たち一人ひとりの行動です。

本市は、SDGs未来都市として、地球温暖化による気候変動の対策に注力して持続可能な社会を実現するため、ここに気候非常事態であることを宣言します。

1 気候危機の現状について市民や事業者と情報を共有し、協働して全力で気候変動対策に取り組みます。
2 2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにすることを目指します。
3 市民の命を守るため、気候変動の適応策として風水害対策等を強化します。

みらいの地球のために脱炭素を目指す「緩和策」と今ある危機に対応する「適応策」を進めます。
             令和2年(2020年)2月7日 鎌倉市長 松尾崇

ひとりひとりの行動で、地球の未来を守りましょう!
★シャワーはこまめに止めましょう
→シャワーは1分間に12リットルの水が流れます
★何でも流しに捨てず、水を汚さない工夫をしましょう
→食べ残しや食器に付いた食べカスなどをそのまま流すことは海や川の水質汚濁の原因になります
★省エネ運転を心がけましょう。ちょっとした気づかいが、ガソリンの節約や二酸化炭素の排出抑制につながります
→エコドライブのすすめ!
★レジ袋は受け取らず、買い物袋を持ち歩く習慣をつけましょう
→レジ袋を全く受け取らないと1年間で3.36kgのレジ袋を節約できます
★ごみの分別出しを徹底し、資源化できるようにしましょう
→ごみの分け方・出し方

本書全体の主題である「気候危機」と「気候の非常事態」についてのわたしの意見。
人間社会の持続可能性のためにも、気候変化をちいさくくいとめるためにも、人間社会の生産・消費活動を、これまであたりまえだったものから、ちがったものに変えていく必要がある。これまでの「通常」(いわゆるbusiness as usual)のままつづけてはいけないという意味で、「非常」なのかもしれない。
しかし、emergencyというのはうまくないと思う。とくに日本語表現を「緊急」とするとまずいと思う。気候変化対策は、さきのばしにしてはいけない(30年後を待たず、ことしからとりかかるべき)という意味では「緊急」と言ってもよいのだが、各個人にとって、一生あるいは一世代の時間規模でつづける必要があることであり、「緊急」の態勢をはてしなくつづけようとすると無理が生じると思うのだ。「非常」ならば、時間規模を限定することばがないので、「緊急」よりはよい。しかし、「非常事態」というと、なにかひとつの種類の危険を避けることに集中するべきでほかのことは軽視してもよい、という感覚になりがちだと思う。たとえば、感染症の緊急事態だと、プラスチックなどの使い捨てはむしろ奨励されがちだ。また、環境の緊急事態を理由として人権が弾圧されるおそれもある。気候の緊急事態として人びとの関心を集中させると、ほかの環境要素が軽視されるおそれがある。たとえば、二酸化炭素を排出しない太陽光発電をふやすために自然生態系を破壊するようなことが奨励されるおそれがある。
このように考えて、わたしは、いまの状況を「気候の非常事態」だというのはまずいと思う。「地球環境の非常事態」のほうが相対的にはよいが、これも自分では使いたくない。他方、「気候の危機(crisis)」だというのは(気候自身が危機にあるのではなく、人間社会が気候との相互作用のせいで危機におちいっているという意味がわかっていれば)使える表現だと思う。(ただし「地球温暖化」と言ってきたものごとを「気候危機」と単純に言いかえればよいというものではない。)


青木ノ入の草刈り 5月26日

青木ノ入の草刈り。ひととおり終わりました。
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青木ノ入の草刈り 5月25日

今日は道の西側と奥の耕作放棄地の草刈りをしました。
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岩殿田んぼの代かき 5月25日

殿山共同農場の皆さんが岩殿A・B地区の田んぼの代かきをしました。
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岩殿A地区の田んぼ
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岩殿B地区の田んぼ
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ポポー園の草刈り 5月25日

ポポー園の草刈りを関口さんがしてくれました。
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11本植えましたが、2本枯れてしまいました。

初夏の岩殿ドローン映像 5月24日

NPO法人エコ・エコさんのYouTubeチャンネルkaerunomaruに岩殿の動画ファイルがUPされました。5月17日に加倉井隆一さんがドローンで撮影した映像を編集したものです。ありがとうございました。落葉している市民の森も見たいです。よろしくお願いします。




入山沼概要:貯水量3000㎥、筆面積3324㎡、天端幅3.6m、堤体積1300㎥、堤高4.3m





夏のドローン画像(Segawa Junichiroさんが2018年8月12日撮影)


   

青木ノ入の草刈り 5月24日

青木ノ入の道の東側の上の畑の草刈りをしました。
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道の上にマムシの死体がありました。
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マムシは見つかると殺されることが多いのでそのうちいなくなるかもしれません。

林床の草刈り&スギの皮むき 5月24日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、金子さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizineと三本さんの10名でした。前回の続きの作業を2班に分かれてしました。
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毛塚一反田の田植え 5月23日

毛塚一反田の田植えが終わりました。
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2条植えの田植機で、一反(およそ1000㎡)の田んぼを17往復。
苗箱14箱を使い、条間30㎝で68条、2時間半で植え終わりました。

彩のかがやき
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道路下の斜面の草刈り 5月22日

入山沼に向かう道路と岩殿D地区の間の斜面の草刈りをしました。
田んぼに下りる道の分岐点~桑の大木がある範囲です。
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午後、須田さんがその先のマンホールの所まで刈りました。
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この先、入山沼堰堤までの区間は後回しにします。斜面の下部の裾刈りを優先します。
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苗を田んぼに運ぶ 5月22日

児沢探検隊の上の田んぼに置かせてもらっていた「彩のかがやき」の苗20箱を毛塚一反田に運びました。
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明日、田植えを予定しています。

田んぼの代かき 5月22日

児沢の田んぼの除草と代かきを片桐さん、平賀さんでしました。
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昨日に続き、お疲れさまでした。ありがとうございます。

岩殿D地区の草刈り 5月21日

岩殿D地区の下段の草刈りをしました。昨日は10㎝から15㎝の高刈りをしましたが、今日は5㎝程度にしてみました。
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昨日の高刈り(下段一列のみ)
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下段下部のクワ
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幹の病気にかかっていて枯れるのではと思っていましたが、実をつけています。

※小林享夫「枝・幹の病気〈こうやく(膏薬)病および胴・枝枯性障害〉」(日本緑化センター『グリーン・エージ』1975年9月号)
※白田明『クワ病害診断の手引き』(桑診断技術研究会、2007年)

ウスキクロテンヒメシャク(シャクガ科)?
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クワの葉についていました。

ウスキクロテンヒメシャク(岐阜聖徳学園大学・川上研究室『進化する昆虫図鑑』、『新・理科教材データベース』)

田んぼの見廻り 5月21日

片桐さん、平賀さんが児沢・岩殿の田んぼの畦や水口・水尻など田んぼの状態を見廻りに来て、手直ししました。お疲れさまでした。
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岩殿D地区中段の草刈り 5月20日

岩殿E地区に続いてD地区の草刈りを中段から再開しました。ここも田んぼとして使われるなくなって久しく、田んぼと水路を画する畦が消滅したことにより雨降りが続くと一面に水が滞り、東側から湿地化が進行しています。近年、ヤナギやキショウブが目だってきたのはその証です。
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下段の草刈りは明日にします。
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キジの「ケーン、ケーン」という鳴き声が谷津に響いています。番[つがい]でいるようです。
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人になれているのか、5m位の距離になっても逃げません。

岩殿E地区の草刈り 5月20日

岩殿E地区の草刈りをしました。高刈りにしたので昨年より楽に短時間で終わりました。
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ワレモコウ、ヌマトラノオ、アオスゲなどは残しました。今年はオヘビイチゴの黄色い花がスイバに隠れがちでしたが、来年はスイバを先に刈って草丈を抑えてみようかと思っています。

畦シートを入れ、田んぼに水を入れ始める 5月20日

殿山共同農場の皆さんが岩殿B地区の田んぼに畦シートを入れる作業をしてくださいました。ありがとうございました。
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下の岩殿A地区の田んぼにも水を入れ始めました。
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初夏の岩殿の谷津② 5月19日

二宮靖男さんからいただきました。5月12日の植物調査時に撮影した写真です。
初夏の岩殿谷津田 ヤブデマリ・キンラン

初夏の岩殿の谷津① 5月19日

二宮靖男さんからいただきました。5月12日の植物調査時に撮影した写真です。
立夏のあとの岩殿谷津の景

田んぼを均して再度代かき 5月18日

午前中、三本さんが代かきをしましたが田んぼの四隅に泥が寄り、10㎝近く高くなってしまってトラクターでは均しきれません。午後からレーキで四隅の土を移動して均す作業をしましたが手が足りず捗りません。お隣の田んぼの耕作をしている秋山さんが見かねて自宅からトラクターを持って来て、田んぼ全体を均し再度、代かきしてくださいました。ありがとうございました。
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ここまできれいにできました。
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田んぼは西側が高く、東側が低いので全体を水平にする必要があることは昨年、耕作を始めた時からの課題でした。この問題もかなり解決したのではないかと喜んでいます。再度、感謝です。

お仕事ご苦労さま。きれいに洗いました。

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畦切り 5月18日

近日中に田んぼに畦シートをしくので、畦際の土を切り落としました。
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畑の耕耘 5月17日

吉田さんが元気になって無名沼イ号下の畑をトラクターで耕ってくださいました。久しぶりです。
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田んぼも耕っていただけそうなので、草刈りを始めました。田んぼの作付けをやめてからは吉田さんのトラクターで除草してきましたが、クズの根が入り込み、ヤナギが発芽して成長し始めています。今日も岩殿G地区のヤナギの柳絮(りゅうじょ)が飛んでいました。白い綿毛を持ったヤナギの種子が風にのって運ばれてきて、耕作をやめた農地の樹林化はこうして始まるのかと再確認しました。
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ドクダミの採取で、毎年一回の出会い。お元気そうで何よりです。
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枯損木の落下 5月17日

岩殿C地区無名沼イ号に接する市民の森南向き斜面のヤマザクラの枯損木の幹が途中から折れて落下する瞬間を目撃しました。ミシミシと音がしていきなりです。市民の森の園路(尾根みち・谷みち)、作業道・作業路の再点検をしましよう。
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岩殿入山谷津植物確認調査 5月17日

二宮さんが12日の植物調査の確認調査をし、ササバギンランをリストに追加しました(「キンラン、ギンラン」の同定)。また、加倉井さんが3名で参加しました。隆一さんはドローンで深緑の市民の森や入山谷津を撮影、憲一さんは岩殿入山谷津の土壌(土壌表面から60㎝以内に礫層または岩盤が現れる礫質普通低地水田土←農研機構『日本土壌インベントリー』の「土壌図」参照)について解説、範子さんは撮影した写真を記事にして『NPO法人エコエコ』のサイトにUPしてくださいました。「彩遊クラブ」の「岩殿」カテゴリーに掲載されています。これまでの岩殿の記事はこちら、今回はこちらです。皆さま、ありがとうございました。
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調査終了後、鳩山町の石坂の森に移動して散策道を歩きました。
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※NPO法人里山環境プロジェクト・はとやまのNewsLetter『里の環通信』№52(2020年4月から)
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田んぼの荒代 5月16日

昨日、毛塚一反田に湛水[たんすい、水をはってためること]できたので、今日は1回目の代かき(荒代[あらしろ])をしました。田んぼの水がぬけるのを待っているうちに雨が降り始め、三本さんが旧式のトラクターを運転し、ていねいに仕上げました。隣の田んぼのトラクターは、ロータリーを下ろしたままで方向転換ができ、田んぼの四隅もムラなくかける、コース取りが楽な操作性のよいもので、これが使えればとうらやましく思いました。午後3時過ぎに田んぼに行ってみると、更に新型で運転席に屋根のついたトラクターが雨の中を動いていました。この機種ならずぶ濡れにならずに作業ができます。三本さん、お疲れさまでした。
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林床の草刈り 5月15日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、木庭さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。尾根の園路付近では、鳥取さんがロープでコナラに登って、折れてかかっていたコナラの枝を切り落としました。新エリアの南向斜面と作業道では刈払機と鎌で林床の草刈りをしました。鳥取さん、木庭さん、2名の新会員を迎えて、作業に活気がでてきました。次回は24日の日曜日です(第4日曜日の前の金曜日にあたる22日の活動はありません)。
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田んぼに水を入れる 5月15日

今日から宮毛田用水に越辺川の水が配水されるので、毛塚一反田に午前6時頃から水を入れ始めました。
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午後1時過ぎの田んぼです。
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夜になって三本さんが見廻りに来ると、ナマズが田んぼに入りこんでいました。
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夜が明けて16日に捕まえてみると30~40㎝級の大物でした。

草刈り続行 5月14日

岩殿B地区の田んぼとD地区上段の草刈りをしました。

岩殿B地区の田んぼ
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岩殿D地区上段
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ここは地際で刈るのを止して少し高刈りしてみました。

畦まわりの草刈り 5月13日

物置の片付けをしたら北村製作所のジズライザー(刈払機用安定板)があったので、岩殿の田んぼの畦まわりの草刈りをしてみました。雑草を地際で刈ると斑点米カメムシが好む成長点の低いイネ科雑草のみが再生するので、ある程度の高い位置(10~15㎝)で畦草を刈り、刈り残した茎でイネ科雑草の成長を抑制し、害虫を捕食するクモ・カエルを増やす。「刈る回数は従来と同じで3年続けると広葉雑草が増え、イネ科雑草が激減。斑点米カメムシも減る」(農文協のDVD)。
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ジズライザーのパッケージの説明「草丈抑制で高く刈っても作業回数減少※」
草丈5㎝を残す高刈りだとすぐに雑草がのびる心配がありますが、実際は高刈りで摘芯された広葉雑草は横に枝を伸ばします。地面を這ってのびる被覆性植物も増えるので心配するほど草丈の伸張は問題にならず、高刈りはほどよく日陰をつくるので雑草の成長を抑制します。
※効果が出ない場所としては「①イネ科雑草のみで構成された場所」「②広葉の強害雑草(セイタカアワダチ草、アマリカセンダン草)などが繁殖した場所」になります。


※稲垣栄洋・丹野夕輝・山下雅幸・済木千恵子・松野和夫・市原実「高刈りによるイネ科雑草と斑点米カメムシの抑制」(『農業技術体系作物編』追録33(農文協、2012年)1077~1081頁
 はじめに
 草刈り作業による斑点米カメムシの増加
 高刈りによるイネ科雑草の抑制
  (1)イネ科雑草の抑制効果
  (2)耕作放棄地管理への活用
  (3)作業の安全性の点からの高刈りの評価
 高刈りの注意点
 高刈りによる植物の多様性の保全
 普及へ向けた課題と検討
  (1)高刈りの効果を高める条件の解析
  (2)群落高の抑制条件の解析
  (3)高刈りに対する合意形成
これまで見てきたように、高刈りは、斑点米カメムシの寄主植物の抑制や、在来野草の多様性保全、作業の安全性の点から優れた方法である。しかしながら、高刈りには重大な欠点がある。それは、刈り終わったときの見た目に草が残り、刈った感じがしないということである。そのため、作業後の達成感に欠けることや、近隣の方の目が気になる点が問題となる。特に日本の農業技術は、きめ細かい管理を行う点で優れていることから、草を残す方法は心情として受け入れにくい面もある。技術の普及にあたっては、高刈りが雑草管理、害虫管理のための合理的作業の1つであることを周知していく必要があるだろう。欧州では天敵の保全や生物多様性の保全を目的とした草地を農地周辺に維持し、草刈り回数を減らしたり、草刈り時期を遅らせたりする取り組みが行われている。そのような草地では、天敵や生物のための管理であることを市民や消費者に説明するための看板が立てられていることも多い。高刈りの普及にあたっても、高刈りが斑点米カメムシの防除や多様性保全のための方法であることを掲示することが一方策となるかもしれない。畦畔の雑草管理は、昔から主に草刈りによって行われてきた。しかしながら、昔は鎌で草刈りが行われていたのに対して、現代では主に肩掛け式刈り払い機が用いられる。おそらく鎌による草刈りは、地面の際で刈ることはできず、必然的にやや高い位置での草刈りになっていたのではないだろうか。これに対して刈り払い機による作業は、土を削るほどの低い位置での草刈り作業が可能となる。そして、このような刈り払い機による草刈り作業は、草一本残すことなく、気持ちよく草刈りができる代わりに、過度な草刈り圧によっては結果的にイネ科雑草の蔓延を引き起こすことが懸念される。そのため、刈り払い機による草刈り作業の普及は、斑点米カメムシの被害を拡大させてきた一要因となっていることも示唆される。「高刈り」というと奇妙な草刈りのように感じるかも知れないが、それは新しい技術ではなく、もしかすると、鎌で刈っていた昔の草刈り圧を再現することと捉えるべきなのかもしれない。これまで見てきたように、草刈りという単純な作業においても、適切な畦畔植生への働きかけが重要となる。今後、雑草をやみくもに排除するのではなく、知見を蓄積し、生態系管理という視点で、合理的に雑草や害虫を管理していくことを検討していく必要があるだろう。
. 参考文献

※研究究成果・害虫の発生を防ぐ畦畔管理1「草刈りは、やりすぎに注意 -草刈り高が問題雑草の発生に及ぼす影響-」(稲垣栄洋)
あぜや雑草地の草刈りは、雑草や害虫の発生を抑える上で重要な作業である。ところが、調査してみると草刈りをすることによって、かえって田んぼの害虫である斑点米カメムシが増加してしまう例が見られた。雑草や害虫を抑えるはずの草刈りによって、どうして害虫が増えてしまったのだろうか?
  稲垣「雑草学の視点から害虫防除を考える」7_12
※澁谷知子「畦畔等圃場周辺の省力的雑草管理に向けた課題と展望」(2018年度関東地域マッチングフォーラム『水田畦畔・圃場周辺の雑草管理の省力化』講演要旨集、2018年12月)
 畦畔は適期に雑草を管理することによって、その機能を維持している。しかし、慣行で行われている雑草管理は主として刈り払い機によるもので、夏季を中心に数回行われる作業は重労働であり、危険を伴う。生産者の高齢化や担い手不足に伴い、生産の場ではない畦畔の雑草管理の負担はますます大きくなっている。
 適期に管理ができず、畦畔で雑草が繁茂すると、雑草の種類によっては、圃場内に侵入したり、病害虫のすみかとなったりして、直接的あるいは間接的に農業生産現場に様々な害をもたらす。さらに、用水路や農道の周辺などでは、大豆圃場などに侵入すると防除困難な雑草が繁茂している所も多く、圃場周辺から圃場内への侵入を防止する必要がある。このような場所は地域全体で管理していく必要がある。
 このような状況の中、畦畔や圃場周辺の雑草管理の省力化は関係者の連携を密にして解決すべき重要な課題である。本講演では、雑草管理作業の現状や雑草発生実態を紹介し、雑草管理の問題点と基本的な考え方を整理するとともに今後の省力的雑草管理のあり方について考えたい。

澁谷知子「畦畔等圃場周辺の省力的雑草管理に向けた課題と展望」澁谷知子「畦畔等圃場周辺の省力的雑草管理に向けた課題と展望」_01澁谷知子「畦畔等圃場周辺の省力的雑草管理に向けた課題と展望」_02

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キンラン、ギンラン 5月12日

ラン科キンラン属のギンランの同定について千葉県、神奈川県等の植物誌の記述です。

『千葉県の自然誌 別編4 千葉県植物誌』(千葉県、2003年)914頁
[ラン科]8.キンラン属 Cephalanthera L.C.Rich. 1818
 地生植物で、一部に半腐生の草本もある。短縮した根茎から肉質の根を出す。茎は直立して分岐せず、下部には鞘状葉があり、普通葉とともに互生、質は薄く、扇状にたたまれてしわがある。総状可除花序は頂生、花は平開せず、萼片は離生。花弁はこれより短い。唇弁は直立し3裂。基部は袋状、あるいは短い距となる。花粉塊は2個。ヨーロッパから東アジアにかけて約16種、日本には3種。
 A.花は黄色----------------------------------------------(1)キンラン
 A.花は白色
  B.花序の下に長い托葉がある。--------------------------(2)ササバギンラン
  B.このような托葉はない------------------------------------------------------------(3)ギンラン

(1)キンラン Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume
 夏緑性、丘陵林下に生える、やや発達した根茎とひげ根をはる。茎は単立して40~50㎝あり、無毛、6~7葉を互生。葉は立てじわがあり、長楕円形、先はとがり、基部は茎をだく。5月頃茎頂に短い総状花序をつくり、3~10個ぐらいの半開の花をつける。苞は短い。花は長さ1.3㎝、花被は全体黄色く、唇弁ナインひだのみ赤く彩る。また、短い距をもち、横から見て三角に花外へ突き出る。蒴果は長さ2㎝の楕円体。シロバナキンラン form.albescens S.Kobayashi が佐倉市、四街道市、千葉市から報告がある(千資料№16)。これはときに幼い株に現れる現象とも言う。分布:本州、四国、九州;朝鮮、中国。●側向・黄花:虫媒:風散:互生・単葉・全縁・夏緑:中多年草(G)。定着度24。県評価:一般保護。国RD:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
(2)ササバギンラン Cephalanthera longibracteata Blume
 林床に生える夏緑の多年草。短い根茎から春30~40㎝の1茎を立てる。基に数枚の鞘状葉があり、その上に5、6枚の広披針形の通常葉を螺旋状に配列する。5~6月茎頂に総状花序をつくり10花前後をつける。花序の下には特に長い苞葉があり、ときに花序の長さを超える。花は唇弁上のひだの黄褐色を除いて白く、半開で上を向いて開く傾向がある。長さ12㎜位。蒴果はごく短い柄を持ち、直立する。分布:北海道、本州、四国、九州;朝鮮、中国(東北部)。●側向・白花:虫媒+自媒:風散:互生・単葉・全縁・夏緑・中多年草(G)。定着度:25。県評価:要保護
(3)ギンラン Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume
 林下、草地に生える夏緑の小草。ときに肥大する根がまざるのは菌根組織のためか。20㎝程の単立する茎の上部に3~4葉を互生するが、花の時期には十分に広がっていない。5~6月、頂きに7個前後の総状花序をつくる。花は半開で白く、唇弁に短い距があり、花外に突出する。県内では北部、西部からの報告が多い。分布:本州、四国、九州;朝鮮。ブナ群綱●側向・白花:虫媒+自媒:風散:互生・単葉・全縁・夏緑:低多年草(G)。定着度:25。県評価:要保護


『神奈川県植物誌2001』(神奈川県立生命の星・地球博物館、2001年)
500頁
[ラン科]13.キンラン属 Cephalanthera Rich.
 地上生。根茎は太く長い。茎は直立し、花は披針形~長楕円形、脈は顕著で数枚が互生する。花は総状につき白色または黄色。平開しない。苞は小さく開花時に脱落する。萼片は離生し、側花弁はやや小形。唇弁はずい柱の基部につき、3裂し、側裂片はずい柱を包み、中裂片は大きく幅広い。唇弁基部は短い距となる。花粉塊は4個。東アジア~ヨーロッパ、北アメリカにかけて約15種が知られ、日本には4種が分布し、いずれも県内に自生する。
 A.花は黄色。萼片は長さ15㎜以上、唇弁には5~7本の隆起線がある  ----------------------------------------------(1)キンラン
 A.花は白色。萼片は長さ12㎜以下、唇弁には3~5本の隆起線がある
  B.葉は線状披針形~狭長楕円形で長さ7~15㎝、葉の裏面や縁には白色の微毛がある--------------------------(2)ササバギンラン
  B.葉は長楕円形で長さ2~8㎝、稀に鱗片状に退化、微毛がなく平滑
   C.葉身の基部は平坦でなく、距は明かで側萼片の間から斜め後方に突き出る
    D.葉は数枚つき長さ3㎝以上--------------------------(3a)ギンラン
    D.葉は上部に1~2枚または鞘状葉で長さ3㎝以下--------(3b)ユウシュンラン
   C.葉身の基部は平坦となる。距は短くわずかに側萼片の間から出る    ----------------------------------------------(4)クゲヌマラン

(1)キンラン Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume
 夏緑性。根は先が肥厚しない。茎は高さ20~70㎝。葉は長楕円状披針形で5~8枚が互生し、無毛で茎を抱く。花期は4~5月。花は3~12個を茎頂に上向きにつけ半開性。苞は3角形で小さい。萼片は卵状楕円形、側花弁は萼片よりやや短く同形。唇弁は3裂し、基部は距となり側萼片の間から少し突き出る。側裂片は3角形、中裂片は円心形である。蒴果は長楕円形。本州、四国、九州:朝鮮、中国に分布する。山地や丘陵の疎林内や林縁に生える。県内ではシイ・カシ帯~クリ帯に広く分布する。特に手入れの行き届いた雑木林内や林縁を好んで生えるが少ない。白花品はシロバナキンラン form. albescens S.Kobay. in:15(1966)といい、藤沢市六合発見され、記載された。標本:シロバナキンラン 藤沢市六合 1966.5.16 小林純子 MAK.
(2)ササバギンラン Cephalanthera longibracteata Blume
 夏緑性。根は先が肥厚しない。茎は高さ20~50㎝。葉は5~8枚が互生し、茎を抱く。花期は5~6月。花はまばらに数個を茎頂に上向きにつけ半開性。苞は線形。萼片は披針形。側花弁は卵状披針形。唇弁は3裂し、基部は短い距となって側萼片の間からやや突き出す。蒴果は長楕円形。北海道、本州、四国、九州;千島列島、朝鮮、中国(東北部)に分布する。丘陵やときに山地の疎林内に生える。県内ではシイ・カシ帯~ブナ帯に点在するが少ない。
(3a)ギンラン Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume var.erecta
 夏緑性。根は先が一部肥厚する。茎は高さ10~30㎝。葉は3~6枚が互生し、無毛で基部は茎をわずかに抱く。花期は5~6月。花は茎頂に上向きに3~10個つき半開性。苞は3角形。萼片は披針形で先は尖り、側花弁はやや短く先は丸い。唇弁は先端が3裂し基部には距があり、キンランの距より長く側萼片の間から突き出す。蒴果は長楕円形。北海道、本州、四国、九州;朝鮮、中国に分布する。山地や丘陵の疎林内、林縁に生える。県内ではシイ・カシ帯~ブナ帯に広く点在するが少ない。
(3b)ユウシュンラン Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume var.subaphylla (Miyabe & Kudo) Ohwi;C.subaphylla Miyabe & Kudo
 夏緑性。根は先が肥厚する。茎は高さ5~15㎝。葉は退化し、大部分が鞘状葉で、ときに花序のすぐ下に1~2枚の葉をつける。葉は狭長楕円形で長さ2~3㎝、幅は1~1.5㎝。花期は4~5月。花は茎頂に2~5個つけ半開性。苞は卵状楕円形でごく小さい。萼片は披針形。側花弁は卵状長楕円形で萼片よりやや小さい。唇弁は3裂し、距の先は3角状に尖りやや著しく突出する。蒴果は長楕円形。北海道、本州、四国、九州;朝鮮に分布する。山地の腐食土の多い林床に生える。県内では丹沢、箱根のシイ・カシ帯上部~ブナ帯のやや湿った腐食土の多い林床に生えるが稀。「神奈川RDB」では絶滅危惧種とされた。
(4)クゲヌマラン Cephalanthera shizuoi F.Maek., Iconogr. Pl. Orient. 1:58(1936)の基準産地は藤沢市鵠沼
 夏緑性。ギンランによく似た種類。根は先が1部肥厚する。茎は高さ20~40㎝。葉は4~7枚が互生し、無毛で基部は茎を抱く。花期は4月下旬~5月。花は茎頂に10個前後つける。苞は線状披針形。背萼片は狭卵形、側萼片は斜卵形。側花弁は卵形、唇弁は広卵形で先端は3裂し、中裂片は広卵形、側裂片は3角状卵形、距は側萼片の間からわずかに円頭状に頭を出す。蒴果は長楕円形。日本固有種。和名は鵠沼(藤沢市)という地名にちなみ、東京大学の生化学者服部静夫が採集し、同大学でランを研究されていた前川文夫が調べ、1936年に新種として東亜植物図説に図をつけて発表した。北海道(胆振、空知)、本州(青森県~和歌山県)、四国(香川県・徳島県)のおもに太平洋側に分布する。海岸地帯の疎林内の砂地や松林の林床に生える。県内では湘南海岸地帯のクロマツ林内や雑木林に生えるが稀。「神奈川RDB」では絶滅危惧種とされた。

『増補改訂版 フィールドで使える 図説 植物検索ハンドブック[埼玉2882種類]』(NPO法 埼玉県絶滅危惧植物種調査団、2016年)98~101頁
キンラン属 Cephalanthera
 1.花は黄色。唇弁に5~7本のすじが隆起する。茎や葉に乳頭状突起なし----------------------------------------------キンラン
 1.花は白色。唇弁に3本のすじが隆起する
  2.下部の苞葉は花序より長い。茎の稜や葉の脈上に乳頭状突起あり--------------------------ササバギンラン
  2.下部の苞葉は花序を超えない
   3.距は明かで、根元に大きな葉がある。茎や葉に乳頭状突起なし
     v.ユウシュンランは、根元に葉の退化した褐色の鱗片があり、花序のすぐ下には1-2枚の小さい葉あり--------ユウシュンラン
   3.距は全くない----------------------------------------------(4)クゲヌマラン

ユウシュンラン(HP『四国の野生ラン』)
キンラン属Cephalanthera
分布 世界には、温帯アジアを中心におよそ30種が分布する。
 ヨーロッパ・・・・9種
 アフリカ・・・・・3種
 温帯アジア・・・22種
 熱帯アジア・・・・8種
 北アメリカ・・・・1種
 (注)Kew WRLD CHECKLIST による。
    「種」には変種なども含まれる。(2015/11/13調べ)

 日本には、次の種が分布する。これらは、すべて四国での自生も確認されている。
 ・キンラン    C. falcata
 ・ギンラン    C. erecta
 ・ユウシュンラン    C. subaphylla
 ・クゲヌマラン    C. alpicola var. shizuoi
 ・ササバギンラン    C. longibracteata

 生態・形態
  地生種で、冬季には地上部がかれる。
  春に地上に直立の茎をだし、上部に花をつける。葉は互生する。
  ユウシュンランは半腐生ランで花を咲かせる株だけが地上に現れるが、キンラン属全般にラン菌への依存度が高いようである。
 

 

岩殿入山谷津の植物追加調査第13回 5月12日

4月16日の植物調査は中止としたので3月16日以来の二宮さんを迎えての調査です。
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ヤブデマリ(スイカズラ科)、三行脈のシロダモ(クスノキ科)

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アカメガシワ(トウダイグサ科)

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白花のアヤメ。岩殿では畑のまわりにアヤメ類が観賞用に植えられているので、どこからか逸出したものか?

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ニワゼキショウ(アヤメ科)

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キンラン、ギンラン(ラン科)

※キンラン、ギンランの同定についてはこちら
 

トラクタで田んぼを耕す 5月11日

午後、トラクタで毛塚一反田を耕し、除草しました。
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15日(金曜日)、田んぼに水を入れる予定です。


コンクリ畦をモルタルで補修 5月11日 

毛塚一反田の奥(東側)のコンクリート畦をモルタルで10箇所補修しました。
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夕方、押さえの板を外しました。
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モルタルはセメントと砂を水で練ったもの。コンクリートとの違いは砂利が入らないこと。

簡単な土留め工 5月10日

市内東平の中山団地東側にあるポテトフーズ関東工場(Calbee、JA士幌町関東食品開発研究所)敷地内で施工されていた簡易土留め工。
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住宅地で見かけた簡単な土留め工。
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工場が設置した「じゃがいも公園」もありました。
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プラム(太陽)の実 5月10日 

青木ノ入のプラム(太陽)に実がついていました。
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ブルーベリーに防鳥ネットを張る 5月10日

ブルーベリー園のハイブッシュ系の株に防鳥ネットを張りました。
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今年は支柱にロープを十字にはった上にネットをかぶせたので、昨年(6月3日)、一昨年(6月28日)よりもたるみが少なくきれいにできました。

スギ材を運ぶ 5月9日

新井さんの仲介で伐木して坂戸・川越市境界の麦畑に置いてあったスギ(太いものは直径44㎝、樹齢60)を頂戴して玉切りし、新井さん、渡部さん、Hikizineの3名で岩殿C地区に運びました。加工してテーブルやスツールに使います。ありがとうございます。
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岩殿C地区の草刈り 5月8日

岩殿C地区の休憩所とワラビ園周辺の草刈りをしました。
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無名沼ロ号の沼底のミゾソバも刈りました。
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尾根みち入口整頓 5月8日

5日の尾根みち入口の作業で外したテーブルの天板を岩殿C地区に移動しました。
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新エリアの下刈りと作業路整備 5月8日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、新井さん、金子さん、澤田さん、鳥取さん、細川さん、渡部さん、Hikizine、木庭さんの9名。尾根のアカマツ林と南向斜面~作業道の下刈り、岩殿C地区から尾根みちに上がる作業路の整備をしました。

アカマツ林の下刈り
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南向斜面~作業道の下刈り
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作業路整備
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