【事業名】岩殿丘陵生きものゆたかな谷津田・景観回復プロジェクト |
【事業の詳細】(実施日程等を含む) ① 「岩殿丘陵入山谷津の植物調査目録」作成のための補足調査を3月18日、4月15日、5月13日、6月7日、7月1日、8月22日、9月20日、10月24日、11月19日、12月23日、2月18日、3月16日に実調査員延べ41名で実施。 ② 岩殿A・B地区の田んぼ5枚で大東大国際関係学部須田ゼミ学生、殿山協同農場の皆さんと稲作実施。 ③ 市民の森保全クラブとの共催イベント(落ち葉掃き&焼き芋、キノコの駒打ち体験)は台風19号被災復興、新型コロナウィルス対策で開催中止となる。 ④ 4月に刈り残していた笹藪を10月刈り取り、岩殿満喫クラブ管理農地と周辺の雑種地~学びの道一帯のアズマネザサの大藪は完全に消滅。 ⑤ 2月~3月、岩殿I地区の下段のヤナギ林伐採。 |
【事業による効果】 ① 2012年の市民の森保全クラブ有志による耕作放棄地再生活動開始。14年谷津の耕作放棄地再生を目指して岩殿満喫クラブを結成。結成以来の課題であった耕作放棄地からアズマネザサ、オギなど高茎雑草の大藪の除去は今年度達成することができた。管理をしている耕作放棄地だけでなく周辺の雑種地~学びの道、入山沼堰堤、市民の森との境界部分の刈払い作業も実施したことにより、入山谷津周辺の里山景観の回復、向上は著しいものがある。 ② 耕作放棄地再生活動と並行して、2016年4月以来取り組んできた植物調査は今年度の補足調査により更に精度を高め、岩殿A地区~I地区、青木ノ入地区の全10地区での地区別調査としてまとめることができた。生きもの豊かな里山景観を回復、保全していくための活動において今後随時参照されるべき2010年代後半の地区別フロラ目録の草稿がひとまず準備できたといえる。 |
【今後の課題】 ① 未だ樹林化が進んでいる岩殿G地区、岩殿I地区上段のヤナギ林伐採。 ② 岩殿F地区を横断する形でラインベルト法による植生調査を実施。日当たりや土壌の湿り具合などの環境条件が植物の分布とどのように対応しているかなど考察する。 |