岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2018年10月

刈草を集める 10月31日

26日に刈って、そのままになっていた刈草を集めました。狭い面積ですがカボチャ栽培時は放置していたので量はありました。
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日高哲二『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』④ 10月30日

 3  ドングリウォッチングの構成
  【コラム】最初が肝心
  【コラム】絵本を使おう
  【コラム】下見で決まる観察会の成否
  【コラム】観察を深める言葉のキャッチボール】
  【コラム】観察会の主導権は参加者にある】
   【コラム】最初が肝心(93頁)
 観察会の最初の10分間は、とても大切な時間である。この間に、参加者の気持ちをどれだけ今日のテーマに引きつけられるかで、そのあとがうまく流れるか、ぎこちないものになるかが決まるといってもいい位だ。観察会のはじめに、案内役のガイドが最初に口を開く瞬間は、参加者全員が注目し、期待する時である。長々とあいさつを続けたり、いろんな注意事項や連絡などに使うのはもったいない。簡単にあいさつを切り上げ、すぐに本題に入ろう。「おやっ」と思わせる意外な切り口で始めると、参加者を引きつけ、その後の観察にうまくつなげられる場合が多い。特に「ドングリウォッチング」といった漠然としたテーマの時には効果を発揮する。
   【コラム】絵本を使おう(95頁)
 最近は観察会に使える絵本が多く出版されていると感じる。斬新な視点から身近な自然を紹介する絵本を目にする機会が多いからだ。これらは絵が個性的で、大人も引きつける力を十分持っている。昆虫や植物の一部分を大写しにした写真や考え抜かれた構図で風景を撮影した本もある。どれも、大勢の人が一度に見るのに十分な大きさを持っている。
 自然を扱った絵本は、学校の図書館に入れておくだけでも子どもたちによい影響を与えると思う。しかし、観察会のガイドや先生が子どもと一緒に野外で使うともっと力を発揮することだろう。ふだんから、どんな内容の絵本があるか、図書館や本屋をのぞいておくと、きっと役立つ日がやってくる。
   【コラム】下見で決まる観察会の成(101頁)
 観察会の前には必ず下見を行う。これはとても大切。この時に、観察テーマやねらいに合わせ、参加者が面白く感じたり関心を示しそうなものを見つけておく。その後で、テーマやねらいが無理なく展開できる当日の流れを組み立てる。
 今回の観察会では、ドングリが落ちてすぐに根を出すこと、それを参加者に発見させることを柱に据えた。そこから発展させて、ドングリとほかの生き物とのかかわりをとらえ、ドングリから時間の流れを感じてほしかった。ただし、これは下見の時点で、直接観察できないとわかった。そこで、不自然な場所に見られる芽生えを見つけてその理由を考えたり、大木が生える場所に立ち、一粒のドングリから成長するまでの時間を感じるなど、頭の中で作業をつなぎあわせる手法を取ることにした。そのためには、下見の時に、それができる場所を見つけておくのである。
   【コラム】観察を深める言葉のキャッチボール(107頁)
 観察会では、参加者に「あれっ、何だろう」と思わせ、もっと知りたい、よく見たいと思う気持ちを起こさせることが重要だ。つまり、観察の動機づけをいかに行うかである。そのために、観察会当日までの間、参加者を自発的に動かす言葉を考える。さまざまな人の年齢や顔つきを頭の中で描き、いろんな言葉で、観察の視点や自然の不思議を投げかけてみる。そして、どれがいちばん彼らのひとみを輝かせるか想像する。うまくいきそうな言葉を思いつくと、忘れないように記憶する。メモはしない。当日はメモを読みながら案内できないので、ひたすら頭に入れる。
 話すと同時に聞くことも大切だ。ぼくは観察会の中で、説明をなるべく控えるように心がけている。その代わり、参加者にたくさんの問いかけを行っている。みんなが知っていて簡単に答えられるもの、誰でも観察すればわかる問いを考え使っている。それは、参加者から戻ってくる言葉を使いたいからだ。参加者が発する短い言葉の中に、観察を深めるための視点が含まれていたり、新たな疑問が見つかる。そこには、ガイドの言葉より、ほかの参加者を共感させ、動かす力がある。
   【コラム】観察会の主導権は参加者にある(111頁)
 ぼくは観察会の間、参加者の興味や関心がどこにあるのかを絶えず探っている。参加者の顔つきや雰囲気を読みながら、頭の中で言葉を選び使っている。だから、せっかく用意した言葉を使わずに終わることも多い。それでもいいと思っている。参加者の様子から判断して、次に予定していた観察に関心が向かないと感じたら、変更することだってある。だから、いつも事前に作った計画どおりに進行するとはかぎらない。
 大人と子どもが一緒の場合は、子ども中心に話をする。……
 歩く時は、小さい子どもや年配者に歩調をあわせるようにしよう。休憩時間を取ることも大切だ。その場の雰囲気をうまくとらえ、参加者が疲れる前に休む。休憩は何もしない時間ではない。気持ちのいい場所で、風や周囲の音に耳を傾ける時間を取ったり、遠くの景色を眺める時間を作ることで、観察しながら体や精神の疲れを取る。観察会の流れを断ち切らずに、参加者の判断で休めるようなさりげない配慮がほしいものだ。

日高哲二『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』③ 10月30日

 3  ドングリウォッチングの構成
  ●ドングリ会議
  ●ドングリの話をしよう
  ●根はどこから出るのかな
  ●スダジイの子ども
  ●スダジイの子ども
  ●スダジイの森を歩く
  ●スダジイの大木の前で  
    ドングリ会議
……三宅島には、ドングリをつけるクヌギやコナラ、カシの木が一本も生えていない。この島でドングリと呼べるのはスダジイの実だけだ。今日のテーマは、秋の森でシイのみをじっくり観察し、面白い発見をしたり、シイの実から森のしくみを考えることだ。(85頁)

[こうやすすむ『どんぐりかいぎ』(絵・片山健、福音館書店)を読む]
   ドングリの話をしよう
「ここで、ドングリを好きなだけ拾ってください。15分くらいたったら、声をかけますから集まってくださいね」
「みなさん!たくさん拾ったようですから、こちらのテーブルのある場所に集まってください」
「イスに腰かけて、テーブルに拾ったドングリを広げてください」
「たくさん拾った人がいますね」
「ひとつひとつのドングリを比べてみましょう。形や大きさはどうですか。色に違いがありますか」
   根はどこから出るのかな
「さて、地面に落ちたあとのドングリはどうなっているか、もう一度林の中で見てみましょう」
「あれ。なんか実から出ている。芽かなぁ?」
「みなさん。ちょっとこちらに集まってください。ここに面白いものがありますよ」
「ほら、このドングリからひもみたいな、白くて長いものが地面に伸びているでしょう。これなんだと思いますか?」
 観察会は知識を伝達する場ではなく、自然の中に潜む不思議を見つけ出し、自身の観察や推理によって答えを導く過程を楽しむ場なのだ。(97頁)
「芽かな?」「いや、根かもしれない」
「実から出ているこの白いものは、どこに伸びているの」
「みなさんも自分で、根が出ているドングリを見つけてください。根はドングリのとがっている側と丸まっている側のどちらから出ているかも調べてくださいね。それと、芽が出ているものを見つけたら教えてください」
   ●スダジイの子ども
「ところで、今年の春に出た芽があったはずですが、気がつきましたか?」
「昨年はドングリが不作の年だったので、芽生えが少なかったのでしょう。それにしても、葉をつけるまでに成長するものは意外と少ないですよね」
   スダジイの森を歩く
 ずっと同じ場所で、下ばかり見ていたので、飽きてきた子どもがいるようだ。これから少し趣向を変え、歩きながら観察を続けることにする。(102頁)
 ぼくを先頭に、一行は池に向かう遊歩道を一列になって進む。今日は、参加者が多いので列も長くなる。ここまで、集中して観察を続けたので、リラックスした雰囲気が必要だ。観察会に詰めこみは禁物。集中はゆとりから生まれる。緊張とリラックスのメリハリを交互に保たせることが大切なのだ。参加者がお互い自由なおしゃべりができるように、全体への呼びかけはせずにゆっくり歩く。今日紹介したくて準備した観察項目は、あとふたつだけ。その場所に着くまで何も話す必要はない。(103頁)
 えぐれた部分の最も奥なので、落ちただけではこの場所に転がらないとすぐにわかる。一度道に落ちてから跳ね返ったとしても、かなり急な坂を上がらなければならない。林の中なので、強い風で吹き飛ばされたとは考えにくい。そうやって、自力で落ちた可能性を否定していると、「ヤマガラがくわえて運んできたドングリが、芽を出したんだよ」と子どもが答えた。(103~104頁)
「この芽生えは、ヤマガラの食べ残しかもしれませんね。それでは、ヤマガラがドングリを土の中に画す時、とがっている側と丸まっている側のどちらを先にして埋めこむんでしょうか」
「誰か、ヤマガラがドングリを隠すところを見たことはありませんか」
「それでは、推測するしかありませんね。もし、みなさんがヤマガラだったら、ドングリを土に埋めこむ時はどっちを先にしますか」
「ドングリにとっても、とがっている側が土の中にあれば、そこから根が出るので都合がいいよね。でも、本当のところはどうだろう? 確かめてみないとわからないね。これからヤマガラの行動に気をつけて、自分の目でドングリのどちら側を先に隠すか確かめてください」
 ぼくは、疑問はわからないままで残しておくことも必要であると考えている。気になれば自分で確かめたいと思うものだし、観察会の中だけですべてわかってしまうより、未解決部分がある方が、日常的に自然に目を向けるようになる。それが自然を見る目を養うことにつながっていくと思う。(105頁)
   スダジイの大木の前で
「これもスダジイです。こんな大きな木も始まりは一個のドングリでした。ほら、みなさんの足もとに落ちている実の一つですよ」
「毎年たくさんの実が落ち、その中から運のいいものだけが芽を出し葉を広げます。その中には、ヤマガラに運ばれ土の中に隠されながらも、食べられずに芽を出したドングリが含まれているかもしれません。でも、林の中には、小さいシイの木があまり見当りませんよね」
「何百年も生きられる木は、とても幸運の持ち主だと思います。たくさんんのドングリの中から、奇跡と言えるくらいの確率で生きている一個が、いま目の前に立つこの木です。そして、この木は多くの命を支えています」
 ここでは、小さなドングリを題材にしながらも、頭の中で自由に空想することで、時間と地理的な視野をぐっと広げられること。それから、スダジイが島にたどり着く過程を考えながら、自然を推理する楽しさとロマンを感じてもらいたかった。(112頁)
「じゃあここで、お一人ずつ、今日の感想を簡単に言ってください」
 いつも最後に、参加者から感想をもらうことにしている。これは、今日の自分への反省材料だ。参加者がどこに興味を持ち、何を感じたか、何が印象に残ったか、次の観察会に向けて参考になる話が多い。
 全員の感想を聞き終え、最後に一言。
「今日は、小さなドングリを通して、大路池のまわりの自然を見てきました。みなさんの家の近くでも、ちょっとしたことから、自然の面白さ、不思議がきっと見えてくると思います。家に帰ってから今日のことを思い出し、探してみてください。ありがとうございました」
 これは、ぼくの定番になっている終わりのあいさつ。自然観察は、観察会の中だけで行うものではない。本当は、日常生活の中で行うものだと思っている。それが、日々の暮らしをきっと豊かにしてくれるものだから。そうぼくは信じている」(113頁)

日高哲二『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』② 10月30日

章末にある「観察会実施の流れ」から。スダジイしかドングリの木はない三宅島での観察会であることを忘れずに。

観察会実施の流れ
(115頁)
1 テーマとねらいを決める
2 日時、場所を選ぶ
3 参加者の想定
4 下見とプログラム作成
5 コース、所用時間の検討
6 備品の準備
7 観察会実施
8 反省

テーマとねらいを決める(114頁)
 ①ドングリの観察を通して、自然に興味、関心を持たせる。
 ②植物と動物の関係、森の成り立ちについて考えるきっかけとする。
 ③一粒のドングリが大木になるまでの時間の流れを感じさせる。

下見とプログラムの作成(114頁)
 ①ドングリには豊作の年と不作の年があることを知る(室内)
 ・読物によって、豊作年と不作年が訪れる意味を知り、ドングリに関心を持たせ、観察会の導入とする。
 ②ドングリを拾い、形、大きさ、色を観察する。
 ③実の色と違いがあることを知り、その意味を考える。
 ・黒い実と茶色の実があることに気づく。[以下略]
 ④木から落ちた実はどうなるか確かめる。
 ・地面に落ちた実から根が出ていることを発見する。
 ・芽は出ていないことを確認する。
  *実は落ちるとすぐに根を出し、春に芽が出る。
 ⑤前年に落ちた実の芽生えを探す。
 ・崖の途中や朽木の幹の中など、不自然な場所から発芽している芽生えを見つけその理由を考える。
 ・ドングリを隠すヤマガラの行動を知る
 ・ヤマガラがドングリを隠す様子を想像する。
 ・ドングリとヤマガラのかかわりについて考える。
 *ヤマガラにはドングリが大切な食糧になり、ドングリにはヤマガラが分散を助けている。
 ⑥一本の大木を見て考える
 ・大木を見ながら一粒のドングリから育つまでにかかった時間を感じる。
 ・大木が多くの命を支えていることを観察する。
 ・スダジイが三宅島にたどり着き、定着するまでの物語を想像し、観察会のまとめとする。

日高哲二『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』① 10月30日

日高哲二さんの『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』(築地書院、2001年)は11月18日に市民の森で実施する自然体験プログラムの企画にあたり読み込んだ本のひとつです。
ドングリの木はスダジイしかない三宅島が舞台ですが、第3章ドングリウォッチングは大変勉強になりました。プログラムの組み立てだけでなく、参加者との巧みな言葉のキャッチボールはすぐにでも使えそうです。
あとがきに
「あなたが、子どもたちと行っている観察会の様子を、言葉に注意して記録しておくといいわよ。子どもたちを動かす言葉が、大切なのよね。だって学校で自然を観察しようと思っても、なかなかやり方がわからないし、そもそも、何で観察するのか考え方がはっきりしてないもの。こんなことが書いてある本があればいいのに。ねぇ、記録がたまったら、本にしてだしてよ」
 ある日、アカコッコ館の観察会に参加した妻は、ぼくが家に帰るのを待ちかまえて、こう言った。これは、本書を書くきっかけとなった。(282頁)
ありますが、亡くなった奥様の願いを実現した作品になっています。

日高哲二『子どもとの自然観察スーパ-ガイド』目次
 はじめに
 本書の利用のしかた
1 伝えたいこと
2 三宅島
3 ドングリウォッチング
4 大路池[だいろいけ]へ行こう
5 見よ!植物のパワーを
6 みんなで一緒に自然クイズ
7 春を探そう
8 子どもと一緒に自然をみよう
 あとがき
 参考文献
 著者紹介

オヒシバを刈る 10月29日 

岩殿C地区のワラビ園の前と畑の南側の無名沼イ号に向かう道のオヒシバを刈りました。「根が頑丈で踏みつけに強く、通路やグラウンでなどでもよく生育する」(『原色 雑草の診断』農文協、1986年)といいますが、いつのまにか優占種になっていました。
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岩殿入山谷津の植物調査 第27回 10月28日

二宮さん、坂田さん、加倉井さん、渡部さんで実施しました。
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※今回の調査の記録はこちら
※9月17日、第26回調査の記録はこちら
※8月20日、第25回調査の記録はこちら
    加倉井さん、ありがとうございます。

林床の落枝を集める 10月28日

10月24日に続いて11月15日に予定されているチッパー作業に向けて、エリア内の落枝を拾ってまとめました。
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参加者は、片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの6名でした。

岩殿自治会のゴミ拾いに参加 10月28日

11月2日~4日に開催される第41回スリーデーマーチに向けて実施された岩殿自治会のゴミ拾いに参加し、岩殿会館-入山沼間の道路のゴミを拾いをしました。
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秋深まる岩殿谷津田 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影した稲架掛して天日干しの稲束、ゆでだこ状態のタコノアシ、チカラシバ、草紅葉のアシボソの写真です。拡大してご覧下さい。
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(作成:二宮靖男さん)

岩殿谷津田の晩秋の野草たち 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影したイチョウウキゴケ、ハリイ、コケオトギリ、ヌメリグサ、ヒメヒラテンンツキの写真です。拡大してご覧下さい。
岩殿谷津田の晩秋の野草たち_ページ_1岩殿谷津田の晩秋の野草たち_ページ_2
(作成:二宮靖男さん)

岩殿谷津田はキノコの季節 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影したキノコの写真です。拡大してご覧下さい。
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(作成:二宮靖男さん)

タデ科3種を見比べる 10月27日

植物調査をお願いしている二宮さんが10月23日に植物の補足調査を行いました。23日に撮影したタデ科のヤノネグサ、ミゾソバ、アキノウナギツカミの写真です。拡大してご覧下さい。
タデ科3種を見比べる
(作成:二宮靖男さん)

セイタカアワダチソウの繁茂抑制 10月27日

岩殿D地区の上の段にもセイタカアワダチソウの群落があります。8月18日に刈払機でかりました。
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ここは、D地区の下の段と比べると草丈はさらに低く、花序をつけているものはほぼありません。

セイタカアワダチソウの刈り取り管理
山口裕文編著『雑草の自然史 ~たくましさの生態学~』(北海道退学図書刊行会、1997年) 第Ⅰ部雑草フロラの成立 第4章人間の影響下に成立する生物的自然、草本植生のダイナミックス(前中久行・大窪久美子)
 セイタカアワダチソウの分布拡大成功仮説“無駄の効用”

 セイタカアワダチソウは、河川敷き、法面などに広範囲に分布する北アメリカ原産の帰化植物である。晩春から冬にかけてセイタカアワダチソウの地上部各器官および地下部現存量が、調査されている。また、同時に、時間をかえて刈りとった場合の地下茎への蓄積の影響も調査されている(図3、4【略】)。
 セイタカアワダチソウの葉量は7月にはほぼ最大値に達するが、その後も草丈が伸長し新葉の展開が継続する。しかし、下位の葉は落葉していくので、葉量はほぼ一定に保たれる。光合成生産の葉、地上茎、地下茎への配分をみると(表2【略】)ほとんどが地上部の成長へのみふりむけられている。花穂が出現し、新葉の展開がとまる秋の初めまで、一方で葉を展開しつづけ、これに相当する下位葉を落としつづける。地下部重の増加はこの時期にようやく始まる。地下部への蓄積も光合成器官の増加もない期間が夏を通じて継続する。これはセイタカアワダチソウにとって無意味な期間のように思われる。原産地である北アメリカと日本とでは、セイタカアワダチソウの生長に影響を及ぼす温度と日長の組合せが異なるために、春の生育開始から花穂出現が行われる条件に達するまでの期間、すなわち栄養生殖の期間の長さが異なることが、このような期間が存在する要因となっているのかもしれない。原産地とは異なる地域へ伝播した帰化植物が遭遇する状況としては起こりうることである。セイタカアワダチソウが日本において分布域を拡大できた条件として種子生産力や散布力、ロゼットでの冬越し、アレロパシーなどさまざまな要因がいわれている。しかし前述した、長くつづく栄養成長期の存在も関係するかもしれない。すなわち、葉量が最大限に達した後も、セイタカアワダチソウの草丈の増加がつづくために、日本原産の植物よりも上層をおおうことになり、結果的に日本原産植物よりも、光合成で有利な空間を占めることになる。一方、日本の温度や日長条件に適応して発達してきた日本原産の植物は、“無駄”に葉を展開しつづけるというような特性は獲得していないので、競合に敗れることになる。
 地下部への再蓄積が始まる以前に、光合成器官を取り除かれた場合には、地下部に残された貯蔵養分を使って再び光合成器官の再生を繰りかえす。このために刈りとり後のセイタカアワダチソウの地下部重は図4【略】のように減少する。地上部の生長にふりむけた地下部の貯蔵物質が回収される以前に、再び刈りとりが行われると貯蔵物質の収支が負となることになる。6月から9月までに時期をかえて刈りとった場合の生長シーズンのおわりにおける地下部の現存量は、地下部への蓄積が開始される8月に刈りとったときにもっとも小さくなった。
 もし、草地の刈りとり管理として、セイタカアワダチソウの繁茂を抑制しようとすれば、6月に1度刈りとり、その後の地上部の再生によって地下部の蓄積養分を消費させ、さらに地下部への養分の蓄積が始まる9月ごろ再度刈りとるのが効果的であると考えられる。
 なお、刈りとりを行なった場合の開花状況は、以下のようであった。無刈りとりの場合、9月に草丈190㎝に達し、伸長を停止した。開花の最盛期は10月中旬であった。6月刈りの場合、開花時期はほぼ同じであったが、開花期の草丈は約90㎝であった。7月刈りは11月上旬に開花し、草丈が約60㎝であった。8月刈りでは開花期が約1ヵ月遅れ、花序はさらに小型化した。9月刈りではわずかに再生したんのみで花序はつけなかった。(52~55頁)

青木ノ入の草刈り 10月26日

青木ノ入の道の反対側のダイズ・カボチャ畑とまわりの草をざっと刈りました。
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稲架棒を片づける 10月26日

片桐さんが、児沢と岩殿A地区の田んぼの稲架棒を片づけました。傷んでいるものがあるので来年に向けて補充が必要です。
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ハーベスタで脱穀 10月25日

岩殿A地区は10月4日児沢は8日に稲刈りが終り、稲架にかけて天日干ししていましたが、今日、岩殿の稲束を児沢に運んでハーベスタで脱穀しました。昨年は11月3日に実施しています。
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セイタカアワダチソウの刈り取り 10月24日

岩殿D地区の下の段のセイタカアワダチソウを刈り取りました。前回7月23日から2ヵ月ぶりです。10月18日に刈った岩殿F地区上段のものよりは、小型で開化が遅れていました。
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※井手久登・亀山章編『緑地生態学』(朝倉書店、1993年)4.2 草地の植生管理(前中久行)
(4)草地の植生管理の手法 b.刈取り
 刈取りの時期や間隔の効果は植物季節と関連する。たとえば一年生の好ましくない植物については、種子が成熟する以前に刈り取ることで防除できる。
 多年生の草本植物は一般に次のような生活サイクルをもつ。すなわち、前の生育期間に地下部に蓄えた貯蔵物質を用いて春に急激に葉や茎を増大させて初期生育を行う。この期間においては地下部の重量は減少する。その後、展開した葉によって光合成を行い、光合成産物を地上部器官の拡大に振り向ける。地上部の拡大に必要な量以上の光合成が行われた場合は、これを地下部に回収蓄積して次の成長期間に備える。これよりも短い間隔で刈取りを繰り返せば、その植物は持続されず、より短期間に貯蔵物質を回収できる植物種と置き換わることになる。
 セイタカアワダチソウでは地下部の蓄積は8月以降にはじまる。それ以前では光合成生産の50~60%が葉へ振り向けられる(前中・平田、1982)。地下部の再蓄積が始まる以前に、光合成器官を取り除かれた場合には、地下部に残された貯蔵養分を用いて光合成器官を再生させる。このために刈取り後のセイタカアワダチソウの地下部重は図4.11【略】のように減少する。地上部の成長に振り向けた地下部の貯蔵物質が回収される以前に刈取りが行われると貯蔵物質の収支は負となる。6月から9月まで時期を変えて刈り取った場合の成長シーズンの終わりにおける地下部の現存量は、地下部への蓄積が開始される8月に刈り取ったときに最も小さくなった
 また刈り取る時期によってその後の成長や開花・結実の状況も異なった。すなわち6月刈や7月刈では、無刈と同じ時期に開花し、花序、草丈ともに小型化したために、鑑賞にも適している8月刈では開花期が約1か月遅れて花序はさらに小型化する(図4.12、4.13)【略】。9月刈ではわずかに再生したのみで、開花しなかった。これらの結果からセイタカアワダチソウの消滅を目的とする場合には、6月に1度刈り取り、その後地上部の再生によって地下部の蓄積養分を消費させ、さらに地下部への養分の蓄積がはじまる9月ごろに再び刈り取るのが効果的である。またある程度成長を抑制し、開花させるためには、6月または7月ごろ刈り取るのがよい。この場合に枯れ草を取除く目的で、11月中旬以後に再び刈り取ることが望ましい。(153~155頁)

エダマメと畑作業 10月24日

須田ゼミ4年生が青木ノ入のダイズをエダマメとして収穫し、畑の作業をしました。
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落枝をチップ化して片づける 10月24日

チッパーを使って台風24号の強風で落ちたコナラやアカマツの枝をチップにして林内を整頓しました。今日は市民の森保全クラブ作業エリアの尾根にある四阿(あずまや)から西の園路沿いを片づけたので、次回は四阿から下の作業道へ下りていく園路沿いで作業をすることにします。参加者は環境保全課の石川さん、小林さん、片桐さん、澤田さん、渡部さん、Hikizineの6名でした。
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岩殿丘陵入山谷津の植物補足調査 10月23日

二宮さんがタデ科、カヤツリグサ科、キクモ、アゼトウガラシなど水田植物の補足調査をしました。
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岩殿F地区のアシボソ(イネ科)の草紅葉(くさもみじ)
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市民の森保全クラブの作業エリアの西側の林床の草刈りが始まりました。
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第8回関東森林学会大会聴講 10月22日

東松山市民文化センターで開かれた関東森林学会の講演と発表を聴講しました。

古谷益朗さんの『森林から丘陵、平坦地へ拡大する野生動物被害 ~拡大させないために~』講演
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●野生動物はなぜ、拡大する? 食欲を満たす食べ物がある 安心・安全な身を隠せる場所がある
●鳥獣害は原因転嫁、責任転嫁のヒューマンエラー 思い込み! 気づきの遅れ!ひとまかせ!
●なぜ被害が減らないのか? 正しい事実が伝わっていない! 正しい技術が伝わっていない!
●被害対策の考え方
  被害管理 追い払い、環境管理、侵入防止柵、捕獲
  個体数調整・侵入拡大防止 シカ、アライグマなど捕獲
●野生動物を拡大させないためには?
  相手を知る!
  餌となるものを放置しない!
  休息場所・繁殖場所をつくらない!
  特性を利用した有効な柵を設置!
  被害管理のための計画的な捕獲!
●夜行性、昼間は行動しないという思い込み
  イノシシ(昼間行動する動物)、ニホンジカ(昼夜問わずに活動)
  ニホンザル(昼行性)、タヌキ(夜間活動するする動物)
  アナグマ(昼間活動する動物)、ハクビシン(完全な夜行性)
  アライグマ(完全な夜行性ではない)、
●人里は最高の栄養源!…なぜ?
  意図的なエサやり 無意識なエサやり(食っても怒られないエサ!)
●集落へ呼びよせる大きな原因
  廃棄果樹・野菜、廃園となった果樹園、収穫しない柿
  対策をしない田畑、無防備な市民農園
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●野生動物を拡大させないためには?
  相手がいやなことをする(来ても食えなかった! 安心できない!)
  侵入防止柵、追い払い、環境整備
●自分たちの地域は自分たちで守る!
  正しい情報と知識を共有!
  餌場、餌付け、隠れ場所の撤去!
  ひとりひとりの意識改革!

野生動物と戦うための意識改革!(講演配布資料から)
……自然環境下には年や気象条件などにより変動はあるものの野生動物が暮らすだけの食べ物は十分存在する。しかし、山の中で食べ物を探し空腹を満たすのは大変な作業だ。人里にある農作物や果樹はこのような動物にとって魅力的な存在になるのは当然である。ようするに「楽」を選択し、生活環境周辺で快適な生活を手に入れたのだ。……山から人里へ移った生活圏が平坦地や市街地に拡大しつつある。……

野生動物が生活するためには「空腹を満たす」と「安心・安全」が必要である。被害は何処でも発生しているように見えるが、実はこの2つが揃わないと発生しない。つまり、原因は食べ物と隠れ場所の存在、そして人の圧力の著しい低下である。原因がわかれば対策は見えてくる。生活環境周辺から食べ物を無くし、安心して生活できる環境をなくしていくことが対策の第一歩だ。……長い年月をかけて人里での快適な生活を手に入れた野生動物を人の都合で一夜にして山に返すことはできない。時間をかけて築いてきたものは時間をかけて崩していく、遠回りに思える対策でもそれが一番大切である。

生活環境周辺で野生動物食べ物になっているものについて考えてみよう。被害面積や額といった数字で表れてくるのが収穫前の作物である。このほかに、傷ついたり規格外の廃棄作物、収穫後の残渣、廃園となった果樹の放置、家庭菜園、庭の果樹など数字に表れないものが存在するはずだ。実はこの数字に表れない食べ物が野生動物を人の生活環境に依存させ、増加させている大きな要因なのだ。……

次に隠れ場所の問題である。野生動物の発生現場を見ていると安心して隠れていられる場所が多くある。遊休化した農地、林縁部の山林内の草、荒れ放題の竹林などあげればきりがない。そして市街地には空き家など中型の動物が入り込める建物も増加している。作物を狙うための前線基地ができているようなものだ。野生動物は人里に馴れていても警戒心は強く、開かれた場所を好まない。被害に遭わないためには見通しを良くすることや建物に入り込めなくすることなど休息場所をなくすことが大切だ。見通しが良くなれば動物も出にくくなり、人も入って行けるようになるため林縁部の圧力も高くなる。……

個体数が既に増加してしまっている現在の状況では捕獲も進めなければならない。……

野生動物の対策は被害が増加した原因を理解し、関係する人々が同じ方向を向いて進めていかなければならない。「ここはまだ大丈夫!」の時代はすでに終焉である。「どこに出てもおかしくない!」時代に突入した。事実を見据えてそれぞれの立場で考える時期ではないだろうか。
 ブログ掲載記事(古谷益朗氏講演)

3本の発表を聴きました。『要旨集』が配布されています。
森田厚さん『堂平鳥獣保護区を中心としたニホンジカの行動圏について』(要旨集№43)
埼玉県内ではシカの個体数の削減や生息地の縮小を目的として捕獲を強化しているが、増加・拡大に歯止めがかかっていない。シカの移動実態(ルート、範囲、時期等)や利用環境を明らかにするため、埼玉県内のシカ生息地域の中央に位置する堂平山鳥獣保護区内で捕獲したシカ7頭にGPS首輪をつけて1時間に1回即位して移動実態を追跡した。秩父高原牧場では昼間は林内、夜間は採草地。観音山北麓のエリア(東秩父村役場の西方)では逃げやすい場所(尾根など)で休んでいる。

岩本宏二郎さん『都市近郊林における皆伐後9年間の天然更新過程』(要旨集№87)
●調査
  森林総研多摩森林科学館の2調査区で2m×2mの方形区38を設けて5月末から6月に植生調査
  出現種を生活型(高木・小高木・低木・小低木・つる・ササ・多年生草本)にわけて、各型出現種の被度と最大高記録
●検討
  階層ごとの出現頻度の年変化の検討
  樹高2m以上の樹木と高木については2調査区の本数密度を検討
●まとめ
  更新時のアズマネザサの被度の違いが高木・亜高木性樹種の更新に影響することが示唆された。
  広葉樹林育成のためには、更新木がやぶの高さを抜けるまでは刈払いなどの更新補助作業が必要と考えられた。

荻原謙さん『30年生を超えて伐採されたコナラ林の萌芽状況』(要旨集№88)
  埼玉県内の7地区で伐採したコナラ203本とクヌギ78本の萌芽について2年間の調査報告
●高齢化したコナラ林は更新が必要
  放置されると荒廃が進行 ナラ枯れの危険性大
●更新方法の検討
  萌芽更新低コストで成長優れるが高齢木の萌芽力低下
  萌芽更新は可能か? →萌芽調査
●コナラ・クヌギ伐採株の計測
  年輪を数えて年齢記録
  株直径・伐採高
●萌芽枝の計測(1成長期経過後)
  萌芽本数(基部直径4㎜以上すべて)
  萌芽高(群生型は1群生ごとの最大値)
  萌芽直径(最大萌芽高を計測した萌芽枝の基部)
●まとめ
  高齢化したコナラ・クヌギでも萌芽の発生はあるが、萌芽株率は若年性よりかなり低い
    →目標とする林相によっては他の更新方法との併用が必要
  萌芽の発生・成長に何がどの程度かかわっているのか、明確にならなかった
    →より多くのデータ収集・解析が必要

日曜地学ハイキング参加 10月21日

地学団体研究会埼玉支部主催の日曜地学ハイキング『秋の岩殿丘陵と体験館をたずねて』(指導者:千代田厚史さん)に参加しました。物見山・正法寺・市民の森・まなびのみち・東松山市化石と自然の体験館をめぐり、岩殿丘陵北部の地質について学びました。市民の森の物見山駐車場~尾根の園路~入山沼のコースでは、『埼玉の自然をたずねて』(1975年初版・1987年改定版)で学習したことを現場での説明と質問でたしかめることができました。今後の活動に活かしていきたいと思います。
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※小池美津子・武井〓朔・下野敏弘・町田二郎・秋元和実・橋屋功・吉野博厚・平社定夫
岩殿丘陵の中新統・都幾川層群」(『地質学雑誌』91巻10号、1985年)

第19回環境みらいフェア出展 10月20日

岩殿満喫クラブ、市民の森保全クラブ、ちご沢ホタルの里ブルーベリー園の3団体がテントを並べ、環境みらいフェアに出展しました。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さん、三本さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの10名です。秋晴れの好天気で来場者も多く、野菜やブルーベリージャム、松ボックリクラフトなどの売り上げも好調でした。
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閉会後、松山地区では3時頃から天気雨がありました。児沢では降らなかったようですが、大気が安定せず夕方は降雨がありました。





環境みらいフェア出店準備 10月19日

岩殿満喫クラブ・市民の森保全クラブ合同で環境みらいフェア出店の準備を児沢家でしました。参加者は芦田さん、片桐さん、草間さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、hikizineの8人です。
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作業は午前中で終りました。午後になって小雨がありましたが、軽トラに載せた荷物にはシートをかけておいたので濡れなかっただろうと思います。明日の昼間の天気はよさそうです。

須田ゼミ3年生の作業 10月18日

お昼ごろは天気もよく、須田ゼミ3年生が青木ノ入のダイズ、岩殿A地区のラッカセイの収穫と、レタス、大根、ニンジン、ブロッコリー、エンドウなどの種を蒔きました。
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セイタカアワダチソウを刈る 10月18日

岩殿F地区の上段のセイタカアワダチソウを刈りました。上段の3分の1位を占めている群落で、7月20日の刈取後再生したものです。
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刈り取る前
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※2017年は6月15日と11月6日に刈りました。今年はボッシュ林側に生えているものが減っています。

※セイタカアワダチソウのロゼット 根生葉・茎生葉

  岩田好宏『植物誌入門 多様性と生態』の「第2章 植物の光をめぐる争い」

環境みらいフェア出店準備 10月17日

環境みらいフェアで販売するサツマイモ、サトイモ、ラッカセイを掘りあげ、カキをとりました。
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物置前の草刈り 10月16日

岩殿C地区の奥の物置の前の区画の草刈りをしました。無名沼イ号下の畑に入れる堆肥にするつもりです。
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この場所は無名沼イ号からの水路にかけた木橋を維持し、作業資材・物資の保管するエリアとして整備します。



セイタカアワダチソウ抜き取り 10月15日

岩殿F地区でセイタカアワダチソウの黄色の花が目立つようになりました。
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7月20日に1m×1m刈り残した上段のものは高さが2.5mをこえています。下段のG地区寄りの1部はチョウやアブの吸蜜用に残して、其の他の黄色の花が目立つところのものは引き抜きました。
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これから花が咲くものは刈払機で刈り取ります。
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岩殿F地区の耕作放棄地の草刈りは2015年の12月の『里山再生ボランティア養成講座から始めました。草刈りを始める前の2015年10月15日の様子は下の写真のようでした。
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九十九川を下って神戸橋付近の耕作放棄地のセイタカアワダチソウの現在の繁茂状況です。
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草刈りがされていると左の写真のようにセイタカアワダチソウの天下、草刈りもせずに放置されると乾燥化がすすみ、右の写真のようにカヤが優先した状態になるようです。

ブルーベリージャムを作る 10月14日

高坂市民活動センターのクッキングルームでブルーベリージャム作りを三本さんとしました。
原料は児沢ホタルの里ブルーベリー園で冷凍保存していたハイブッシュ、ラビットアイ系ブルーベリー3㎏。
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今日は広口ビンに熱々のジャムを詰めるまで。シュリンクフィルムでふたをパックし、ラベルを貼って環境みらいフェア(10月20日、土、10時~14時)で販売します。

11/18・市民の森でドングリウォッチング 10月13日

11月18日に開催する『市民環境会議 市民の森でドングリウォッチング』の概要です。
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市民の森でドングリウォッチング ~ひろって学ぼうドングリの森~
 日時:11月18日(日曜日)9:30~12:30 雨天中止
 会場:市民の森
 集合場所・時刻:(市営)岩殿物見山駐車場・9:30まで
 募集期間:11月5日(月)~11月10日(土)
 募集人員:小学校3年生8名、4年生8名と同伴の保護者 先着順
 参加費:小学生・同伴の保護者 1人500円
 内容:ドングリをひろってドングリの森を知ろう
  ①ひろったドングリの形、大きさ、色を観察して種類を調べます。
  ②地面に落ちたドングリの育ち、ドングリの森の成り立ちを考えます。
 服装・持ち物:帽子、手袋、脱げにくい靴、飲み物など
 主催:東松山市・環境基本計画市民推進委員会
 担当団体:岩殿満喫クラブ・市民の森保全クラブ

環境みらいフェア出展準備 10月12日

10月20日(土曜日)10時~14時、東松山市市民文化センター(六軒町)で開催される第19回環境みらいフェア ~広がる活動、新しい仲間~ (主催:東松山市・環境基本計画市民推進委員会)の出展準備をしました。参加者は芦田さん、金子さん、草間さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名です。岩殿C地区に集めておいた発電機や工作道具を児沢家に移動して夕方まで作業しまし、テーダマツのまつぼっくりでミニツリーを100個ほどつくりました。お昼は鷲巣さんが持ってきてくれた新米を羽釜で炊いて、バーベキューをし歓談しました。
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環境みらいフェアポスター
環境みらいフェアポスター

落木に注意 10月11日

台風24号の強風で市民の森作業エリア内のコナラの木が高い位置で引き裂かれたように折れて、折れたところから先がとなりの木に引っかかっていますが、枯れてきてはっきりとわかるようになりました。完全に切断されているわけではないのですが、なにかの拍子に落ちて来るおそれがあるので早目の処理が必要です。
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ハチにご用心 10月10日

市民の森の雪見峠の四阿(あずまや)から登っていく園路にスズメバチがいるという連絡が市役所の都市計画課にあり駆除してハチ注意の警告を表示しました。
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市民の森保全クラブの作業エリアでは木の根元の穴にでいりしているスズメバチを見かけることがありますし、鎌や刈払機でアズマネザサを刈っているときにアシナガバチの仲間の巣に触れて刺されることが夏場はよくあります。ポイズンリムーバーで吸引して応急処置しますが、さされるとかなり痛いです。
スズメバチによる死亡例はクマや毒ヘビより多く、毎年20~30人以上もいるそうですが、そのほとんどはアナフィラキシーショック(特異過敏症)が原因です。ハチの毒にたいする特異過敏症は約10人に1人の割合でいるとされ、いちど刺されると抗体ができてアレルギー反応を引き起こします。「巣に近づかないのが一番」(2014年8月8日の記事)といってもハチに攻撃されて巣があることに気づくことがおおいので、パニックにならず冷静に対処しましょう。

一丁130円(内税)の豆腐 10月9日

栃木市藤岡町の道の駅みかもで買った豆腐です。

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島田屋の手造り
もめん

一丁130円(内税)の豆腐 →32.5円(100グラムあたり)
品名:もめんとうふ
原材料名:丸大豆(米国産大豆、国産大豆)
     凝固剤(硫酸カルシウム)
     消泡剤(植物油、炭酸カルシウム)
内容量:400グラム
出荷日:18.10.05
消費期限:18.10.11
保存方法:冷蔵保存(5℃以下)
使用上の注意:生物ですからお早めにお召し上がり下さい。
製造者:有限会社 島田食品
 栃木県佐野市犬伏新町2019
 ℡0283-22-50… FAX:
0283-21-53…
プラ:PP PET

稲刈り終了 10月8日

児沢の下の田んぼのキヌヒカリを殿山共同農場の皆さんが刈り、今年の稲刈りは終了しました。ありがとうございました。
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6月3日に、TOTO田んぼの学校、いけぶくろ自然クラブ田んぼの教室田植えをし、9月30日に稲刈りを予定していましたが、台風24号の降雨を予想して中止し、延期していました。

今日もキショウブ抜き取り 10月7日

今日もキショウブの抜き取りをしました。昨日とほぼ同じ面積。岩殿I地区の下段の先日、根返りしたヤナギのまわりも水がたまっていて、キショウブが引き抜けそうです。
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一丁140円(内税)の豆腐 10月7日

吉岡町(群馬県北群馬郡)のJAファーマーズ野田宿店で買った豆腐です。野田宿店はJA全農グループのエーコープ関東の店舗です。
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手作り
もめんとうふ

一丁140円(内税)の豆腐 →35.0円(100グラムあたり)
品名:もめん豆腐
原材料名:丸大豆【新潟県産】
     凝固剤(塩化マグネシウム(にがり))
内容量:400グラム
出荷日:18.10.05
消費期限:18.10.08
保存方法:要冷蔵10℃以下
製造者:中島豆腐店
 群馬県高崎市末広町30
 ℡027-323-27…
責任者:中島肇
【貼りつけてあった店のシールでは生産者田中亮治】
プラ

キショウブを抜きとる 10月6日

入山沼下の岩殿I地区の上段のキショウブ群落の拡大を阻止し、下段や岩殿D地区に新たな群落ができないようにするため、地上部を剪定バサミで刈り取るつもりで出かけましたが、堰堤下の水たまりに生えているものは手で楽に抜けるので引き抜きました。
作業で取り残した地中の根茎は断片化し、水流に乗って下流に拡散したり、今後の刈払機の草刈りが種子散布しやすい環境をつくる可能性もあるので、キショウブ拡散防止のための作業は頻度を高める必要がありそうです。
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※これまでの記事
キショウブを抜く」(2017年5月14日)、「キショウブの花茎切除」(2018年5月24日)

中嶋佳貴・沖陽子「管理指針に必要なキショウブの繁殖特性の解明」(『日本緑化工学会誌』43巻2号、2017年)
 キショウブの自然条件下における分布域拡大には根茎断片の拡散及び種子散布が大きく寄与している。根茎断片は波浪等の自然攪乱、刈取などの管理作業による人為的攪乱によって既存群落から発生し、水流にのって拡散後、漂着して新たに群落を形成する。水位変動等により干陸地に漂着する場合もあるが、根茎断片は大気中に根茎が露出した乾燥条件下でも3ヶ月間生存が可能とされ、再び水位変動や降雨等によって生育に好適な水分条件下におかれると、定着する可能性も十分にある。定着時は1個体の根茎断片であっても翌年は旺盛に抽苔して開花結実するため、開花に至る個体の外部形態を把握しておくことは重要である。(373頁)
 外部形態から春季に新鮮重が重く、緑葉数の少ない分蘖は花芽である割合が高く、逆に新鮮重が軽く、緑葉数が多ければ葉芽である確率が高いことが明らかとなった。また、開花に至らない個体は旺盛な生育を示す傾向にあるため、分蘖を刈取れば翌年の生殖生長を抑制することが可能である。
 既に日本全土に分布が拡大している現在、根絶を望む考えは現実的ではない。キショウブ群落が他の生物に対して与える生態的影響については今後も検討する必要があるが、環境圧の高い場所において修景を目的とした緑化が期待される場合、キショウブは有用種である。ゆえに、今後の水辺の景観形成の場面では、本研究で明らかにした花芽を有する割合の高い分蘖を活用して、春季に植栽後、開花による美観を速やかに創出することを推奨する。開花後は花茎を切除して種子散布を防ぐとともに、地上部を夏季から秋季に1回刈取って、翌年の稔実朔果数を5割~8割まで減少させる。更なる生殖生長を抑制するためには、刈取り回数を増加するなど検討して、群落の拡大を抑制し、その場で許容される群落を適切に維持することが望ましい。(374頁)

児沢探検隊の稲刈り 10月5日

児沢探検隊の稲刈りが終りました。片桐さんが支援しました。
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岩殿の稲刈り 10月4日

岩殿A地区の稲刈りが終りました。今年は下の田んぼ1枚だけでしたので、田んぼの除草や畦シートをはずした状態での水管理などは楽でしたが、田んぼに入ってみると東側の泥濘はかなりのものなので土壌改良が必要なことを痛感しました。
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5日朝、片桐さんがマルチをかけました。
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入山沼にも倒木 10月4日

入山沼の奥にクヌギの大木が倒れています。10月1日未明の台風24号の強風によるものです。
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今後も、このような被害は増えていくものと思われます。


モチの稲刈り 10月4日

殿山共同農場の皆さんが、児沢の上の田んぼの稲刈り(マンゲツモチ)をしました。
今年は、「水路・畦畔の補修」(4月20日)、「畦シートの張り替え」(5月18日)、「田植え」(6月5日)、「除草①」(7月3日)、「除草②」(7月24日)と田んぼの準備の段階から積極的に関わっていただきました。ありがとうございます。
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昨年は9月30日に稲刈りをしています。


須田ゼミ4年生の稲刈り 10月3日

須田ゼミ4年生の稲刈りをしました。6月13日に田植えをしたキヌヒカリです。お土産にサツマイモも掘りました。
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市民の森の台風の後始末 10月3日

市民の森の物見山駐車場から続いている中央の舗装されている園路沿いのマツやサクラも折れたものがあり、大型機械をいれて片付作業をしていました。
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耕作放棄地のヤナギが根倒れ 10月3日

入山沼下の耕作放棄地(岩殿I地区)のヤナギが台風24号の大風で根倒れしていました。沼下の田んぼ跡地に根づいているものは、いずれは伐採することになりますが、風で倒れるとは……。驚きました。
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池の水位を下げる 10月3日

岩殿A地区の池の水位を15㎝ほど下げました。産卵して数が増えたメダカたちも流れを下り、水路や九十九川で場所を見つけて越冬していくでしょう。
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カボチャの収穫 10月3日

青木ノ入と岩殿C地区に時期をずらして6月末に植えたミニカボチャと白皮カボチャを収穫しました。
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20日、東松山市環境みらいフェア開催 10月2日

10月20日(土曜日)10時~14時、東松山市市民文化センター(六軒町)で開催される第19回環境みらいフェア ~広がる活動、新しい仲間~ (主催:東松山市・環境基本計画市民推進委員会)のポスターを岩殿C地区、市民の森活動エリアに貼りました。39団体が出展します。ステージの総合司会は東松山市應援團(親善大使)見習いボヨンボヨンサーカスエコロジカル(チームパフォーマンスラボ所属)によるエコサイエンスショーやキッズダンスがあります。
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子どもの遊び場、フードコーナーやフリーマーケットもあります。『広報ひがしまつやま』10月号に折り込まれているチラシをご覧ください。

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