岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

2018年01月

笹藪の刈払い 1月31日

今日は市民の森作業道側(北)だけでなく、ボッシュ林側(南)とC地区側(西)からも刈り込みました。
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残雪情報 1月30日

日当たりのよい場所では先週の雪は解けています。1月26日の写真と比べて下さい。
岩殿C地区の田んぼ
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岩殿E地区
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ボッシュ林の北向き斜面の積雪も薄くなってきました。

青木ノ入の畑
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岩殿のゴミステーションから入山沼に向かう道路(青木ノ入の手前の正法寺にあがる道の分岐点まで)はまだまだ積雪があります。
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ゴミステーションから30m位の残雪区間はゆるい上り下りの坂道でタイヤがすべりやすく、運転は要注意です。

笹藪の刈払い 1月30日

藪を刈り込んで、境界の標柱を見つけました。
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一丁321円(内税)の豆腐 1月29日

AZ熊谷で買った大豆工房みやの「そふと木綿豆腐」です。越生町のお店で買って2015年7月1日の記事で紹介しましたが、栄養成分表示など包装表示が変わり、値段も百円以上高いので再登場です(越生のお店には「そふともめんとうふ」220円があります)。商品名は同じでも内容が違っていて比較は意味がないかもしれませんが?

大豆工房みや
そふともめん

We promise quality
・国産丸大豆100%使用
  (遺伝子組換えでない)
・海水にがり使用
  (沖縄/伊豆大島)
・消泡剤不使用
  (化学薬品無添加)

一丁321円の豆腐 →107円(100グラムあたり)
名称:そふと木綿豆腐
原材料名:丸大豆(国産)
     凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム(にがり))
内容量:300グラム
消費期限:18.01.29
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
製造者:(有)大豆工房みや
 埼玉県入間郡越生町堂山178-7
・消泡剤は使用しておりません
・遺伝子組換え大豆は使用しておりません
・開封後はお早めにお召し上がりください
トレー、帯:pp
フィルム:pp、pet
ゴミに出すときは各自治体の区分に従って分別してください。

栄養表示(製品一丁当り)[100グラムあたり]
エネルギー 246kcal[82kcal]
たん白質 22.5g[7.2g]
脂質 14.4g[3.8g]
炭水化物 5.4g[1.8g]
塩分相当量 0.3g[0.1g]

都市農山村交流実践研修会 1月29日

埼玉県農林部農業ビジネス支援課『都市農山村交流実践研修会』に参加しました。
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講師は新潟県十日町市のNPO法人地域おこし事務局長多田朋孔(ともよし)さん。「地域おこし」のステップと外部人材「地域おこし協力隊」や資金を活用していくポイントなどについて語られ、自治体職員の参加が多いように感じられました。

地域おこしの5段階について
・地域おこし:地域おこしとは、「自分の住む地域での日々の生活環境を、関わる関係者と力を合わせて、安全・安心で居心地良く楽しいものにし、その状態を長期にわたって継続できるようにする事」
・地域おこしの5段階のステップ:①地域の中の人達が仲良くなる(よそ者の視点では地域に溶け込む)、②小さな成功体験をする、③取り組みの輪を広げる、④事業を立ち上げる、⑤持続可能な状態に持って行く
・自分たちの地域が5段階のどの段階にいるのかをきちんと認識し、成果を急いで途中の段階を抜かさない事

①地域の中の人達が仲良くなる(よそ者の視点では地域に溶け込む)について
・無理のない範囲で楽しい飲み会やイベント等の『共通体験』を重ねていく事
・地域の人達がやっている事をまずは最低限自分もやるという事。例えば、集落行事や道普請などの共同作業には必ず参加するなど
②小さな成功体験をするについて
・何もしない段階で様子見の人を無理矢理引き込もうとしたり、否定的な人を説得しようとしても逆効果
・まずは一部の積極的な人を見つけてその人達と一緒に小さな成功体験をおこす
・仲良くなった積極的な人がまだいないうちに一人で突っ走るのはやめた方がいい。自分が孤立して空回りしてしまう。少なくとも3人以上のやる気満々の核になる人達がそろってから第2段階に進んだ方がいい

③取り組みの輪を広げるについて
・全ての取組みを全ての人に関わってもらおうとしない。それぞれの人達が楽しいと思う事や興味・関心がある分野について分担して関わる
・関わり方の度合い:①核になって、運営の事務局として全体を見渡す人、②取り組みの一部について責任者として関わる人、③自分ができる範囲で関わる人
・地域での取り組みの輪を広げるためには無理のない形で地域のそれぞれの人達が関心のある事をその人達が関われる範囲で関われるような体制を役割分担して作っていく事が大切

④事業を立ち上げるについて
・事業とは、単発のイベントではなく、継続的に取り組み続けられるような仕組(ビジネスモデル)を作る事
・若い世代が仕事として地域の取組みに参加できるためには、その取り組みをすることで経済的にやっていけるような体制を作る必要がある
・地域のプレイヤーの人達は自腹でもやるというつもりの取組みで、補助金のメニューでいいものがあるのであれば是非うまく活用していく
・ボランティア的運営を脱皮して事業を立ち上げる事で、若い世代にスムーズに活動を引き継いでいく仕組みを作る
⑤持続可能な状態に持って行くについて
・事業を立ち上げる段階では誰か特定の人が力業で何とかしていくというのはある意味仕方のない事であるが、ある特定のリーダーがいないと活動が止まってしまうというのでは持続可能とは言えない
・持続可能な状態にするためには、①リーダーに続く次世代の人財育成、②補助金に依存しない
・人が速く成長するためには、思い切ってその人が既にできる事よりも難しい事でも任せてみるという事がポイント
・どうやって補助金から卒業していくのか?これはやはり活動が継続的に回っていくようなお金の流れといわゆるビジネスモデルを構築していく事が求められる
地域おこしの5段階の先にあるものについて
・これまでの延長線にはない、新しいビジネスモデルを生み出す人達が増える事で、社会の産業構造を変えていく
・身の回りの小さな社会(集落・小学校区など)を少しずつ事業を通じて変えていく、その積み重ねがより広い範囲に影響していく、そしてそのような人が沢山増える事で、将来の社会のあり方が変わっていく

講演後、関連支援事業の紹介として農業ビジネス支援課より「中山間地域ふるさと事業」、「ふるさと支援隊」の紹介がありました(中山間「ふるさと支援隊」の活動対象地域)。
埼玉県の農山村地域は、県の西北部に広がり面積の約3分の1、県の森林面積の約8割を有し、洪水の防止機能や水源のかん養、自然環境の保全などの重要な役割を担っています。県内では、山村振興地域(8市町13地区)、特定農山村地域(10市町村15地区)、過疎地域(4市町村4地区)が指定されていますが、農林統計上では中間農業地域は①林野率50%~80% ・②都市的農業地域、平地農業地域以外、山間農業地域は①林野率80%以上 ・②耕地率10%未満の土地です(埼玉県「農山村の振興」より)。


※「島根の郷づくりカルテ」(『しまねの郷づくり応援サイト』)の集落別の「人口シミュレーションについて
人口増加シミュレーションでは、「30歳代夫婦+子ども1人」「20歳代前半夫婦」「60歳代前半夫婦」の3つのタイプの世帯が移住した場合の人口や高齢化率の変化をみることができます。地域外から世帯がUIターン等してくることで、どのように地域の人口や高齢化率が変化するか確認し、自らの定住目標(定住組数)をたててみましょう。
東松山市人口ビジョン(2015)、滑川町人口ビジョン(2015)、嵐山町人口ビジョン(2015)、小川町人口ビジョン(2015)、ときがわ町人口ビジョン(2015)など


わたしたちの月3万円ビジネス 1月28日

NPO法人チーム東松山主催『わたしたちの月3万円ビジネス』体験ワークショップに参加しました。2017年度東松山市女性起業家ステップアップ支援事業セミナーの事業で、講師はchoinaca(ちょいなか)谷口真紀さん(杉戸町)でした。
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3万円ビジネスのオヤクソク

1.月3万円だけ稼ぐビジネス
   3万円だからこそ自由な冒険ができる
2.自分の内にあるワクワクをテーマに
   自分の内側にある自分の夢、周りの夢、社会の夢を見える化しよう
3.現実性と商品性
   一線を超えなければ何も起きない
   買う動機は感性が先、理屈が後
4.みんなで生み出す
   アイデアセッションで自分の枠を飛び出す!
5.地域リソースを活用する
   空き家、空きオフィス、空き農地、空き倉庫、廃材・不用品・人の空いた時間
6.「とりあえず」やってみる
   実践あってのビジネスモデル
   失敗ウェルカム、すべてを次に活かす

市民の森保全クラブ定例活動日 1月28日

第4日曜日の定例活動日です。岩殿地区のゴミステーションから青木ノ入までの道路が凍結しているので、高坂丘陵市民活動センターで、2月・3月の活動の打ち合わせと、森林総研『都市近郊林管理の考え方』5頁の表「雑木林における植物相保全のための管理技術の適用」を見ながら、作業エリアの植生と今後の管理の仕方などについて学習会をしました。参加者は芦田さん、太田さん、金子さん、片桐さん、草間さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの10人でした。夕方からは三本さんも参加して11名で東松山駅東口の居酒屋で新年会を行いました。

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が構築した本の科学技術情報の電子ジャーナル出版を推進するプラットフォームJ-STAGE科学技術情報発信・流通総合システム)により、パソコンで学術誌に掲載された論文を簡単に見ることができるようになりました。難しい内容であっても理解に努め、その成果を活かしながら里山保全活動を続けていきたいものです。
 
西村尚之・山本進一・千葉喬三「都市近郊コナラ林の構造と動態(Ⅰ)-林分構造とコナラの個体群特性-」(『日本緑化工学会誌』16-1、1990)
抄録
成熟した都市近郊コナラ(Quercus serrata)林内に面積0.92haのプロットを設け、毎木調査(胸高直径cm)を行い、その構造を調べた。コナラは相対密度43.1%、相対胸高断面積合計71.5%で調査林分の優占樹種であった。主な樹種の胸高直径分布は正規型、逆J字型、L字型を示した。低木層ではヒサカキ(Eurya japonica)が優占していた。コナラには複数の萌芽幹からなる萌芽再生個体と単一幹からなる実生個体とがあり、生存個体の75%が萌芽再生個体で、その幹数の平均は2.0本、最多は6本であった。萌芽再生個体と実生個体の平均胸高直径はほぼ等しかったが、平均根元直径は萌芽再生個体で有意に太かった。根元直径階級が大きくなるにつれて1個体あたりの萌芽幹数の多い個体が多くなり、階級別の最多萌芽幹数も増加した。萌芽幹と単一幹のどちらも胸高直径が大きくなるにつれて樹高に頭打ちがみられた。萌芽幹と単一幹の齢分布は35-40年にモードをもつ類似の分布を示したことから、本林分は実生と萌芽のほぼ同時発生により成立したものと考えられる。現在、林内にはコナラの後継樹がほとんどなく、実生の生残率も低いことから、このコナラ個体群は今後衰退していくものと考えられる。

西村尚之・白石高子・山本進一・千葉喬三「都市近郊コナラ林の構造と動態(Ⅱ)-林内における3年間のコナラ実生の動態-」(『日本緑化工学会誌』16-4、1991)
抄録
下層にヒサカキ等の常緑広葉樹が優占する成熟したコナラ林内に、低木層を除去した区 (L区) と低木層及びリター層を除去した区 (C区) の地床処理区と無処理区 (N区) を設け、コナラ実生の発生、生残を3年間定期的に調査した。林床の相対照度はどの時期も地床処理区で高かった。実生の発生数はC区で最も多かった。無処理区での実生の発生は地床処理区に比べ約1ヵ月遅かった。どの区も早く発生した実生の初期死亡率は低く、地床処理区では最終調査時のその生残率は遅く発生した実生に比べ高かった。発生当年の実生の生残率は無処理区で有意に低く、翌年の生残率はL区、C区、N区の順で高かった。無処理区では発生後3年間ですべての実生が死亡した。分枝した実生の出現率は地床処理区で高く、分枝個体の生残率は未分枝個体に比べ有意に高かった。本林分では自然状態の地床でのコナラ実生の定着はきわめて困難であるが、低木除去の処理によりコナラ実生の生残に有利な環境が形成されることがわかった。

西村尚之・山本進一・千葉喬三「都市近郊コナラ林の構造と動態(Ⅲ)-リターフォール量の年変動と季節変化-」(『日本緑化工学会誌』18-2、1992)
抄録
岡山市内の約40年生のコナラ林において、リターフォール量の調査を約4年間定期的に行った。調査林分の胸高直径5cm以上の樹木の胸高断面積合計は18.1m2・ha-1で、コナラはその71.5%を占めていた.年間の全リターフォール量は5.94-8.07ton・ha-1・yr-1であった.また、その64.7-76.6%を落葉が占めていた。年落葉量は4.55-5.22ton・ha-1・yr-1で、その年変動は小さかった。コナラの年落葉量は全落葉量の約60%を占めており、2.59-3.08ton・ha-1・yr-1であった。落枝量の年変動は落葉量に比べて大きく、この原因は台風の襲来によるものであった.生殖器官の年落下量の約80%はコナラの雄花と果実であった。コナラの果実の年落下量は189-744kg・ha-1・yr-1で、その年変動は大きかった。落葉量の季節変化は、11-12月に落葉の最盛期があり、4月下旬-6月上旬にも落葉量がやや増加するパターンを示した。また、コナラは他樹種に比べて落葉期がやや遅く、短期間に落葉する傾向があった.落枝量は、落葉量のような明らかな季節変化を示さず、台風などの強風の影響によって激増した。

関東二次林研究グループ(星野義延・斉藤修・辻誠治・菅野昭)「南関東のコナラ二次林の変貌に関する植物社会学的研究」
要約 本研究は、関東地方のコナラ林が近年の管理状態や利用形態の変化によって林の種多様性や種組成がどのように変化しつつあるのかを、20~26年前の植生調査資料と同一地点において追跡調査を行い、比較検討することによって明らかにすることを目的として実施した。追跡調査したのは102地点(東京都府中市:17、埼玉県:28、栃木県:18、茨城県:34、千葉県:5)であり、そのうち27地点のコナラ林が消失していたため、植生調査地点数は75地点(残存率74%)であった。出現種数は1974~80年調査(以下「調査I」という。)で398種、2000~2001年調査(「調査II」)で387種であり、両調査での全出現種数は499種であった。調査Iと調査IIの調査地点ごとの共通係数(Sørensen, 1949)は0.324~0.718(平均0.527)であり、調査地点周辺の林野率が高いほど共通係数が高くなるなどの傾向が推察された。
1. 研究の背景と目的
2.調査方法と調査地
3.結果
 (1) コナラ林の残存状況
 (2)出現種数の変化
 (3)種組成の変化
4. 考察
 (1) コナラ林の残存状況について
 (2)出現種数の変化について
 (3)種組成の変化について
 (4) コナラ二次林保全管理への示唆
群馬県と神奈川県を除く関東地方での追跡調査の結果、1974年~80年にかけて存在していたコナラ林のうち74%が残存していた。ただし、地図上で確認したものを含めると東京都府中市での残存率は45%と半分以下になっているなど、都市近郊域では消失や孤立・分断化の傾向が顕著である。都市近郊でのコナラ林消失の理由は、宅地開発や学校・病院の建設などが多かったが、今後はこのような開発にあたり都市周辺に残された貴重な自然として、コナラ林の保全を図っていくことが必要である。また、農山村域ではコナラ林の伐採後、ヒノキやスギへの人工林化が多く見られた。ただし、このような人工林も手入れされずに放置されているものが多いことから、農山村域ではコナラ林の保全にあたり、経済性や人的資源の確保を考慮していく必要がある。

本研究では、関東のコナラ林の出現種数がアズマネザサの被度(植被率)と有意な負の相関関係にあることを示したが、出現種数を一定以上に維持するためにはアズマネザサの被度を下刈りなど人為的な管理で抑制することが必要である。一般的には、農山村地域ほどこのような管理が継続していると考えられるが、本調査では管理の有無を規定するような社会経済的な指標を見出すことはできなかった。むしろ、人口密度や人口密度の長期的変化が小さい(人口流入が少ない)地域でも数多くの放置コナラ林が存在していた。人口一人当たりのコナラ林の面積から言えば、農山村地域の方が膨大な面積になるため、それだけ放置林分が増加する傾向があると考えられる。農山村地域の過疎化・高齢化の問題も踏まえ、このような地域での長期的な管理のあり方について検討していくことが急務である。

コナラ林の質的な変化については、追跡調査の結果、地形的に傾斜がゆるやかであるほど、また地域の林野率が低いほど、種の入れ替わりが生じている(共通係数が小さくなる)傾向があることが認められた。新たに侵入・増加した種の多くはアオキ、ヒサカキなどの常緑の木本植物であり、消失・減少した種の多くはアキノキリンソウ、シラヤマギクなどの草原の要素(主に多年生草本)であった。コナラ林の質を約20年前の状態で維持することを目的とするのであれば、このような侵入・増加種を一定の被度に抑制することが必要である。さらに、都市近郊のように人口密度の増加が大きく、林野率が低い地域ほど、トウネズミモチなどの緑化・園芸種が増加する傾向があるため、地域特性に応じてこれらの種も管理対象としていくことが望ましい。


謝辞
引用文献

斉藤修・星野義延・辻誠治・菅野昭「関東地方におけるコナラ二次林の20年以上経過後の種多様性及び種組成の変化」(『植生学会誌』20-2、2003)
抄録
 1.関東地方のコナラ二次林を対象として、20-26年前に植物社会学的方法で植生調査を行った113プロットの追跡調査を行い、その残存状況、種多様性及び種組成の変化の実態把握と要因解析を行った。
 2.追跡調査で残存していたのは113プロット中75プロット(残存率66.4%)であり、コナラ-クヌギ群集39プロット(同60.0%)、コナラ-クリ群集36プロット(同75.0%)であった。
 3.時間経過に伴う出現種数の変化は両群集とも認められなかったが、管理プロットでは平均出現種数が増加し、非管理プロットでは逆に減少する傾向がみられた。出現種数の変化の要因としては、人為管理の有無及びそれに関連するササ類や常緑木本被度の変化が重要であった。
 4.種組成変化の度合いを示す共通係数は、コナラ-クリ群集の方がコナラ-クヌギ群集よりも有意に高かった。また、管理プロットの方が非管理プロットよりも共通係数が高かった。種組成変化に影響する要因としては、コナラ-クヌギ群集ではプロットが位置する市町村の林野率の変化が、コナラ-クリ群集ではプロットの斜面傾斜角、リター被覆率、常緑木本被度の変化が重要であった。
 5.減少が顕著であった種群には風散布植物が、増加が顕著であった種群には動物散布植物がそれぞれ多く含まれていた。また、主に鳥散布によって周辺から新規加入してきたと考えられる緑化・園芸種が両群集とも有意に増加していた。これらはプロット周辺地域の人口密度の増加が著しいほど、その増加が顕著であった。
 6.コナラ二次林の管理にあたっては、地域スケールでの林の立地特性を考慮しつつ、種多様性と種組成変化の長期的なモニタリングを行なっていくことが重要である。

東京都多摩地方南西部におけるコナラ・クヌギ二次林の群落構造および種数の管理形態による差異 植生学会誌25-1、2008
抄録
 1.東京都多摩地方南西部の八王子市、日野市において、コナラ・クヌギ二次林の管理形態と群落構造や出現種数など植生に関わる要素の関係を整理し、特に現在の社会的背景に合わせた新しい管理主体による適切な管理のあり方を探るために、植生調査および管理方法についての聞き取りを行い、統計解析を行った。
 2.管理の主体、目的および継続性から、調査した林分を、旧来の所有者あるいは利用者により農業利用を目的に旧来の方法が継続されている「伝統的管理」、行政や組織化された市民ボランティア等により継続性をもって行われている「非伝統的管理」、所有者の移転時や行政主導の単年度事業等で単発的に管理が行われた「単発的管理」と、「放置」の4つの管理形態に区分した。
 3.管理形態ごとに管理手法を比較すると、伝統的管理では下刈りは年1回冬季で、落葉採取が行われ、管理の中断期間のない林分が大半を占めた。非伝統的管理では時期や頻度は多様なパターンがみられ、落葉採取は大半で行われておらず、10年以上の管理中断期間のある林分が多かった。単発的管理は非伝統的管理と同様に時期は多様で、落葉採取が行われている林分はなかった。
 4.林床管理の有無により、植生に関する要素の多くで有意な差が認められた。継続性のある管理によりササは抑えられることがわかった。低木第2層のササ以外の常緑種と落葉種の被度は、継続性はなくても管理があれば抑えられることがわかった。夏緑多年草の種数は管理の継続性と中断期間に、一・二年草の種数は管理手法との間に有意な差が認められた。
 5.新たな主体によって管理を行う場合、長期の管理中断期間のない林分を優先的に選び、種多様性の維持やササの抑制に効果の低い単発的管理を手広く行うよりは、限られた場所でも継続的に管理をする方がこれらについて効果的と考えられた。
島田和則『都市林における先駆性高木種の分布と動態』(博士論文、2011.3)

要旨 都市域に残された貴重な森林、いわゆる都市林の多くは落葉二次林である。その多くを占めるコナラ林は、人為的につくられ維持されてきたものである。都市域の落葉二次林で、放置により自然成立したと考えられるものは先駆性高木種の林である。しかし、これらを対象にした研究は少なく、これらの位置づけ、成り立ちや動態についての知見は十分ではない。また、都市林では一部の種の増加が指摘され、シュロ、シロダモなどの耐陰性が高い低木~亜高木性の樹種と、イイギリなどの先駆性高木種の一部が挙げられている。前者に関しての研究は多くさまざまな知見が得られているが、後者が都市林で増加することの実態や要因などについての知見は十分ではない。そこで本研究は、先駆性高木種の自然林における分布特性や自然成立する二次林での動態からその本来の姿を明らかにし、その上で都市林における挙動を分析し都市林の特異性の一端を解明し、都市林の保全や適切な管理に結びつけることを目的とした。
まず、先駆性高木種を自然林の一要素として考えその位置づけを検討するために、東京都高尾山の自然林で代表的な先駆性高木種5種の地形分布と種特性との関係を分析した。その結果、先駆性高木種の地形に対応した出現傾向に、種ごとの特徴が認められた。すなわち、地表の撹乱圧がより高い場所においては、先駆性高木種の中で大きく主幹が傾斜しても生残でき、かつ幹や樹冠部等が損傷を受けたとき萌芽による回復力をもつフサザクラのような種が有利であることがわかった。また、地表の撹乱圧がより低く群落高が大きい場所では、最大樹高が大きく、かつ樹冠下で生残しやすい形態をとれるミズキのような種が有利であることがわかった。
次に、放置により自然成立する二次林の成林過程や動態、および先駆性高木種の挙動を微地形と対応づけながら分析した。その結果、下部斜面域では、高木種は調査期間中に大部分が枯死し、低木林群落として推移した。斜面中程では常緑高木種は個体数、種数とも微増にとどまり、成長も停滞していた。落葉高木種は、種数、個体数は大きく減じるものの先駆性高木種の優勢木が大きく成長して優占した。斜面最上部ではアラカシを中心とした常緑高木種が初期から優占状態を保ちながら成長し、一方で落葉高木種は種数、個体数とも減少し、常緑高木種が密生した群落となった。このような、再生群落の生活型組成及び動態の地形に対応した差異は、下部斜面域と斜面中程との間は明瞭で、斜面中程と最上部との間は連続的であり、地形に対応した差異は、年を追うごとに明瞭になっていった。
最後に、先駆性高木種の中で自然林と都市林で異なった挙動を示すイイギリを手がかりに、代表的な都市林で現在は人為的管理が極力排されている自然教育園において、本種の動態を都市林の変遷と関連づけながら分析した。自然教育園内全域のイイギリ個体数は、1965年から1983年の間は急増したが以降は微増にとどまり、2002年から2007年の間は減少した。サイズ分布の経年変化と年輪解析から、イイギリの侵入は断続的に起きていたことが示唆された。また、群落構造と樹冠投影図の21年の比較から、イイギリは一度林冠に達すると枯死しにくく、周辺個体の枯死を機に樹冠を拡大させながら個体を維持し続けたものと考えられた。自然教育園の変遷をみると、放置あるいは保護されている期間と、大きな攪乱を受ける時期を繰り返していた。このことは、更新に大きな攪乱を必要とする一方で、定着した個体の損傷に対する耐性が低いため成長には安定した立地を必要とするイイギリにとって有利だったと考えられる。攪乱により侵入の機会を得た先駆性高木種の中でイイギリは、アカメガシワのような最大樹高が低い不利な種特性や、ミズキやキハダのような一斉枯死もなく、都市林で徐々に個体数を増やしていったものと考えられた。
これらの結果から、以下のようにまとめた。森林の地形に対応した優占型を、自然性の高い林と攪乱後自然成立した二次林を比較すると、先駆性高木種の優占する範囲が自然林では下部斜面域と全層崩壊型ギャップにより更新したパッチに限られていたものが、二次林では上部谷壁斜面の中程まで拡大した。すなわち、斜面中程より下方では、先駆性高木種の優占林が本来の二次林であるのではないかと思われる。自然教育園や皇居吹上御苑のような都市林でみられるミズキやイイギリの林は、このような二次林が発達したものと考えられる。早期に林冠を形成し一定期間それを維持しうる先駆性高木種の位置づけや役割は、都市林の形成過程や動態において重要である。
都市林の管理において、自然に侵入し早期に高木林を形成する先駆性高木種は、都市において環境を緩和する機能が期待でき、自然再生を考える上でも重要な種であるといえる。今後も都市域で増える可能性のある先駆性高木種二次林を適切に取り扱うために、本研究でその成立過程や動態を解明したことは都市林の保全・管理の上で意義がある。

島田和則・勝木俊雄・岩本宏二郎・大中みちる「東京多摩地方南西部の都市近郊林における植物相の変遷-50年間のフロラリストの比較-」(「植生学会誌」31-1、2014)
抄録
1.都市近郊林における植物相の現状や変遷を明らかにするために、多摩森林科学園(旧浅川実験林)において、過去に公表されたフロラリスト(草下・小林1953、林ほか1965)と現在のフロラリスト(勝木ほか2010)を比較し、50年間の変遷について分析した。
2.その結果、過去にのみ記録された分類群は164、現在のみは141、両方で記録された分類群は626と、2割弱の分類群は入れ替わったが総出現分類群数は大きくは変わらなかった。
3.過去にのみ記録された種は現在にのみ記録された種より希少種の割合が高く、現在のみの種は過去のみの種より外来種の割合が高く、質的に変化したことがわかった。生活型からみると、高木の増加、多年草の減少、散布型からみると、被食散布型の増加、水散布型の減少が特徴的であった。

ブルーベリーの剪定 1月27日

ブルーベリーの剪定をしました。寒い日が続いています。雪の上で作業をすると、つま先が痛くなります。

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市民の森作業エリアの残雪 1月26日

市民の森保全クラブの作業エリア内の尾根にある園路を挟んで北向斜面と南向斜面の比較。残雪量は対照的です。
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岩殿C地区・無名沼イ号 1月26日

岩殿C地区に向かう市民の森作業道、無名沼ロ号には雪はありませんが、C地区は一面の銀世界です。
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簡易トイレのテントは見えません。雪の重みでつぶれていました。
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無名沼イ号は氷結しています。
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南向き斜面と北向き斜面 1月26日

入山谷津は東西に入っています。市民の森保全クラブ作業エリア(南向斜面)には雪はありませんが、ボッシュ林(北向き斜面)の雪は解けていません。日当たりの違いです。
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新設した落ち葉堆肥箱 1月26日

新設した落ち葉堆肥箱。積雪で10㎝以上沈んでいました。
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入山沼下の利用権取得田んぼ 1月26日

今年から農用地利用集積計画により利用権を取得した入山沼下の耕作されていない田んぼです。地権者の皆さま、ありがとうございます。

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畦の部分の雪はとけているので4枚の田んぼだったことがわかります。

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入山沼の堤下。ヤナギ、ハンノキ。キショウブ。

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岩殿B地区(岩殿1369)の上。ヤナギ。

入山沼は氷がはっていました。
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青木ノ入の畑 1月26日

岩殿のゴミステーションから入山沼に向かう道路は、青木ノ入までは残雪が凍り付いて、車を入れるのは躊躇してしまいますが、青木ノ入の畑から入山沼までは日当たりもよく路上には雪は残っていません。
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雪どけはいつ? 1月25日

冬型の気圧配置で寒気が続き、児沢のブルーベリー園の積雪は解ける気配がありません。
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今日、25日(木曜日)15時頃

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雪が積もりはじめた22日(月曜日)お昼頃

オオミノガの終齢幼虫 1月24日

ミノムシの話です。ブルーベリーは各種の病気や害虫の害を受けます。葉を食べるものには、ケムシ、ミノムシ、コガネムシ、イラガがいます。ミノムシにはオオミノガ、チャミノガなどがいます。「オオミノガの蓑(みの)は35㎜(雄)から50㎜(雌)、紡錘形で外側に小枝をあまり着けません。チャミノガの蓑は25~40㎜、外側に葉片や小枝を密に並べてつけ、上方が角張り、下方は閉じています。」とあります(玉田孝人『基礎からわかるブルーベリー栽培』誠文堂新光社、2014年、193頁)。オオミノガの生態については、HP『コンチュウエクスプローラ』の「昆虫図鑑」の「オオミノガ」、HP『富山市科学博物館』の「今月の話題 №229 ミノムシ」、オオミノガとチャミノガのミノの形、ぶらさがり方の違い、オオミノガの生活史の概要については、HP『徳島県立博物館』の「ミノムシが消えた」がわかりやすいです。

児沢のブルーベリーの枝にぶら下がって越冬するミノムシ、オオミノガの終齢幼虫を見つけました。

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オオミノガは年1回発生、蓑のなかで、終齢幼虫で越冬し、3月下旬から活動を開始して加害を受けます。蛹化(ようか)および羽化(うか)の後、孵化(ふか)は7月下旬から始まります。幼虫は適当な場所で、最初は小円孔を穿(うが)って加害しますが、成長すると大きな円形の孔の食痕(しょっこん)を残します(玉田孝人『基礎からわかるブルーベリー栽培』194頁)。

※オオミノガが寄生蠅(ヤドリバエ)によって激減した地域もあった
 ・ミノムシよ、お前はどこへ行った?(ニッポン放送の垣花正あなたとハッピー!2013年3月12日放送
≪9時の情報袋とじ≫ 『ミノムシよ、お前はどこへ行った?』
都会から、いろんなムシたちが消えた!
その気になれば、いつでも見つけることができたムシ...
たとえば、木の枝にひっついたり、
葉っぱから垂れ下がっているミノムシ!
つい最近までは、どこにでもいました!
日本文化にも溶け込んでいたミノムシは、いったいどこへ行ってしまったのか?
本日の情報袋とじでは、そんなミノムシの今についてやくみつるさんに伺いました!

<そもそもミノムシとは?>
ミノムシには2種類あり、「オオミノガ」の幼虫と「チャミノガ」の幼虫がいるのだそうです。
やくさん曰く、
現在いるミノムシの大半は「チャミノガ」の幼虫。しかし皆さんが頭でイメージするのは「オオミノガ」の幼虫なのだとか。
しかし、このオオミノガが現在激減しているのだそうです。

<ミノムシが消えた理由>
オオミノガは何でも食べるので一時はその数がかなり増えたそうです。
そんなオオミノガが消えた理由についてやくさんに伺ったところ、そこにはミノムシの天敵である、「オオミノガヤドリバエ」というハエの幼虫が関係しているそうです。
このオオミノガヤドリバエ、木の葉に産んだ卵をミノムシが食べてしまうと、幼虫がミノムシの中に寄生するのだそうです。幼虫はミノムシの体を食べながら成長して、ハエになって飛んでいきます。

<オオミノガヤドリバエ大量発生の理由>
やくさん曰く、オオミノガヤドリバエは、もともと日本にはいないハエだったそうです。
中国南部や東南アジア、インドなどに生息していたハエで、一説によれば、害虫であるミノムシを退治するために、1990年頃から中国が、オオミノガヤドリバエを大量に放ったのだとか。
つまり、害虫駆除のために放ったオオミノガヤドリバエが日本に来てしまったという事です。

<オオミノガヤドリバエを減らす方法は?>
オオミノガヤドリバエを減らす方法についてやくさんに伺ったところ、なんと、このオオミノガヤドリバエにも天敵が!
それは...「キアシブトコバチ」というハチ!
このハチ、なんでもオオミノガヤドリバエに寄生するハチなのだとか。
高地県内では、オオミノガヤドリバエに寄生するハチが8種類も発見されており、多くのミノムシが救われているそうです!

 ・オオミノガ 不思議なミノムシ 絶滅危惧種『西日本新聞』「虫の目図鑑」2017年12月19日
 ミノムシは日本に40種類ほどいるミノガと呼(よ)ばれるガの一種、オオミノガの幼虫(ようちゅう)に付けられた名前なのです。昔、農家の人たちが雨の日にシュロの皮やワラを編(あ)んで作った雨衣(あまぎぬ)を着て作業をしていましたが、それに似(に)ているということで付けられた名前のようです。
 ミノムシという虫がいることは誰(だれ)でも知っていますが、どんな昆虫(こんちゅう)であるかを知っている人は少ないのではないでしょうか。ガの幼虫だということが分かれば、成虫は夜に飛び回るガであることが想像(そうぞう)されます。まさに普通(ふつう)のガの姿(すがた)をしています。
 ただし、それはオスだけで、メスは成虫になっても同じ昆虫とはとても思えない姿をしています。脚(あし)も羽も触角(しょっかく)もなければ、目も口もないウジ虫状態(じょうたい)で、一生を通してミノの外に出ることがありません。夕方になると、ミノの下から頭を少しだけ出して、そこからフェロモンといわれる匂(にお)いを放出してオスを誘(さそ)います。
 そのころ飛び回っているオスは、その匂いを嗅(か)ぎ取ると、何百メートルも離(はな)れたところからでも飛んで来てメスと交尾(こうび)をするのです。交尾が終わったメスはその場で卵(たまご)を何百個(こ)も産み、しばらくすると地上に落ちて死んでしまいます。
 オオミノガはこのように不思議な昆虫ですが、今から30年ほど前に突然(とつぜん)いなくなってしまったか、と思われるほどに姿が見られなくなってしまいました。大陸の方から入って来た天敵(てんてき)のハエの一種に寄生(きせい)されたのが原因(げんいん)といわれています。
 葉が落ちた街路樹(がいろじゅ)のサクラやケヤキの枝(えだ)にぶら下がり、その様子は冬の風物詩ともいえる情景(じょうけい)だったのですが、今では絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)になってしまい、残念なことに、気をつけて探(さが)しても時々見つかるくらいになってしまいました。(2017/12/19付 西日本新聞朝刊)
 ・『京都新聞』(2008年1月24日)『毎日新聞』滋賀県版(2008年1月29日)にミノムシが姿を消して「ピンチ」の記事があるようです。

※オオミノガの生殖をめぐる不思議な生態
 ・三枝豊平雄と雌・この不思議な非対称性(HP『JT生命誌研究館』「季刊生命誌11」(3-4)

 ・ 味見:オオミノガ雌成虫 (昆虫食ブログ『蟲ソムリエへの道』、ブログ引っ越しで『蟲ソムリエへの実践』)

大雪で積雪 1月23日

昨日、首都圏を襲った大雪で、23日未明の積雪は熊谷で19㎝、秩父で17㎝。今朝、7時頃の松山高校グランド南側の道路の様子です。積雪は21㎝でした。
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鳩山アメダスの累加雨量は14.0㎜、ときがわは13.0㎜。

埼玉県内の気象台・測候所・地域気象観測システム(アメダス)
熊谷気象台:気温・降水量・風向風速・日照時間・積雪深・湿度・気圧
秩父測候所:気温・降水量・風向風速・日照時間・積雪深・湿度・気圧
鴻巣、ときがわ、飯能、上吉田、三峰、浦山の地域気象観測所(アメダス):降水量
寄居、鳩山、所沢、さいたま、越谷、久喜の地域気象観測所(アメダス):気温・降水量・風向風速・日照時間

※降雪・積雪・降雨・降水量(『違いがわかる事典』による)
降雪量は1時間、2時間などある時間内に降り積もった雪の深さ。積雪量は自然の状態で降り積もったある時点での雪の深さ。1時間前の積雪量と現在の積雪量の差が、1時間で降った雪の量(降雪量)。積雪は重みで沈んだり、解けたりするので累積降雪量と積雪量は一致しない。天気予報の「積雪あり」は観測所の周辺地面の半分が雪で覆われた状態、半分以上覆っていなければ「積雪なし」降雨量は雨だけが降った量。降水量は雨・雪・霰(あられ)・雹(ひょう)・霜など全てを水に換算した量。

※降雪量と降水量の関係(『気象予報士瀬戸信行の「てるてる風雲録」』より)
降雪量と降水量の割合を比較したものを雪水比(ゆきみずひ、降雪量÷降水量)という。気温が比較的高い時に降るぼたん雪と気温の低い時に降る粉雪では、その比率が異なる(粉雪は約2、ぼたん雪は0.6~1.5)地上気温が低いほど密度が小さく乾いた雪(粉雪)となるため降雪量が多くなり、地上気温が高いほど密度が大きく湿った雪(ぼたん雪)となるため降雪量が少なくなる。

笹藪の刈払い 1月22日

高坂地区では午前8時半ころから雪がぱらついていましたが、お昼頃から積もり始めました。
どの位積もるかはわかりませんが、残雪で何日かは作業が進まないと考えて、午前中、金曜日の作業の続きをしました。藪を刈り込んでいき、G地区に溜まった水を下に流す水路が見えるようになりました。

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環境学習会2018 第1回 1月21日

東松山市役所総合会館で開かれた環境学習会2018(第1回)「埼玉県の中心にあるまち、やきとりのまち?」に参加しました。講師はTURNS記者・矢野航(やのわたる)さんです。303会議室は参加者で満席でした。
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まず、徳島県佐那河内村(さなごうち)、岐阜県郡上市山形県鶴岡市福島県二本松市の住民のまちづくりの事例が紹介されました。地域活性化、まちづくりには住民参加、楽しさが必要です。

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東松山市については、TURNSのサイトの矢野さんの記事「埼玉県の中心にあるまち、やきとりのまち?」をご覧ください。
次の学習会は2月18日(日曜日)『市民参加による里山林の保全・管理を考える』(島田和則さん、森林総合研究所多摩森林科学園主任研究員)です。

チッパー返却 1月20日

9月13日にチーム東松山さんからお借りしたチッパーを返却し、車堀公園に積んであった竹の粉砕をお手伝いしました。
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チッパーは新設したちご沢ブルーベリー園のまわりで伐採した笹や低木のチップ化に大活躍しました(9月22日11月20日12月6日など)。ありがとうございました。
帰り際にドラム缶のピザ釜を借り、児沢で早速、ピザを焼いて食べてみました。石釜に比べれば保温性は劣りますが、お手軽にピザが焼ける便利なものです。

笹藪の刈払い 1月19日

16日の記事の写真A(岩殿1381と1376の境界)部分の開口部をボッシュ林側に拡げていく様に作業をすすめることにしました。
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焼き芋・雑炊を楽しむ 1月18日

須田ゼミ(3年生・4年生)の17年度最後の時間です。岩殿A地区で焚き火をして焼き芋と雑炊を作り、片桐さんが準備してくれたモチを焼いて食べました。
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今年度の実習は、4月21日(野菜の種蒔き)5月11日(落ち葉堆肥)6月22日(麦刈り)7月13日9月28日(稲刈り)、11月9日(脱穀)でした。青木ノ入の畑ではニンニクや岩殿レンゲかぼちゃも収穫しました。雑炊の具材のお米やカボチャは須田ゼミの自家製、モチは岩殿満喫クラブの児沢の田んぼ産です。
3年生有志には7月30日に都幾川鞍掛清流の里でのいけぶくろ自然クラブの川遊びの支援もお願いしました。
4年生は2年生から3年間、須田ゼミに在籍している人たちがいて、高木さんや上原さんがボランティアで草刈りをしてくれたこと(2015年6月29日~)や、埼玉新聞の記事(2015年10月27日)に掲載された岩殿C地区での稲刈り刈払機取扱作業者安全衛生教育に始まる刈払機での草刈りや会食などなつかしく想い出されます。しっかりと自分に向き合えるたくましい人になって下さい。日本ではビジネス書だけでも年間6,000册が新刊されています。新人研修が始まる前に、コンサルタントの佐々木直彦さんの著作を手にとってみることをすすめます。

農泊推進キャラバン 1月17日

関東農政局で開かれた農泊推進キャラバン(埼玉会場)に参加しました。
農泊とは、「農山漁村において、日本ならではの伝統的な生活体験と農村地域の人々との交流を楽しみ、農家民宿、古民家を活用した宿泊施設など、多様な宿泊手段により、旅行者にその土地の魅力を味わってもらう、農山漁村滞在型旅行」です(農林水産省農村振興局『農泊プロセス事例集(2017)』2017年7月)。『明日の日本を支える観光ビジョン』(2016年年3月策定)に、農泊推進が位置付けられ、今後2020年迄に、農泊500地域創出を目標として事業を推進するとしています。
「農泊」をビジネスとして実施するための現場実施体制の構築、地域資源を魅力ある観光コンテンツとして磨き上げる取組等を支援し「農泊」を推進するため、農山漁村振興交付金が17年度から交付されています。2020年度までに、都市と農山漁村の交流人口を1,450万人までに増加させる、25年度の農村部の人口が2,151万人を下回らないように人口減を抑制するという政策目標のもと、新年度の交付金公募に向けて、農山漁村普及啓発対策、農山漁村交流対策、農山漁村定住促進対策について内容の説明と提案書審査の観点等について説明がありました。
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事例発表:埼玉県内で17年度に採択された農泊推進対策実施地区は、(一社)おもてなし観光公社(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)と滑川町農泊推進協議会の2地区で、「滑川町農泊推進協議会の取り組み」について報告がありました。滑川町では全8回の農業体験イベント参加者232人中、宿泊者は1名だけだったとのことです。埼玉県では2016年に県内を訪れた観光客はのべ約1億4183万人(データがある31都道県中、東京都に次いで2位)ですが、日帰りが圧倒的で宿泊者の割合は1.2%で最下位(『読売新聞』2018年1月1日)です。

プレゼン:JTB関東、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズ、日本旅行、農協観光から農泊の取り組みについて提案がありました。

笹藪の刈払い 1月16日

今年から入山谷津の岩殿G地区(岩殿1379、1380、1381)の東側(岩殿1376)[岩殿H地区]も管理することになり、G地区との境界の竹藪の伐採を始めました。Aの東側[写真では奥]が岩殿1376(新管理地)[岩殿G地区]、BとCの東側[写真では奥]は岩殿1360(管理区域外)になるので、BとCで伐採した笹などは東側の岩殿1360に放置せずに、岩殿G地区内(西側)[写真手前]にまとめて置くことにします。
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上の写真は岩殿G地区の東の境界部分を撮影。

市民の森作業道下のA(岩殿1376から撮影)と九十九川の源流の沢がながれるボッシュ林側のC(岩殿1379から撮影)から開始。
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市民の森作業道からの写真
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管理区域外の岩殿1360から撮影した入山谷津入口(岩殿G地区の境界)の写真
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『図解 スマートシティ・環境未来都市 早わかり』目次

白井信雄さんの『図解 スマートシティ・環境未来都市 早わかり(1時間でわかる)』(中経出版、2012年12月)を読みました。

はじめに 「都市縮小」時代の未来都市構想
プロローグ2030年「未来都市の暮らし」はこうなる!
 20年後の未来都市から「近況レポート」が届いた!
  2030年×月×日/僕の住む街が「住みたい街ナンバーワン」になった!/わが家は「スーパーエコハウス」/わが家のエネルギーを管理・制御する「エコブレイン」/都心の本社に通うのは「週2日だけ」/都心への通勤も「混雑なし!」/車をコミュニティで共有する/家中の家電製品がリース商品/「レンタル農園」で野菜づくり/年齢の壁を越えた地域の「サークル活動」/気象災害・大震災に備える

第1章 なぜ未来都市構想が必要なのか
  都市が抱える弱点・リスクを洗い出す!
 1 東日本大震災が日本を変えた!
  東日本大震災が社会・経済・都市の問題を浮き彫りにした
   いまや、どの地域も自然災害を避けることはできない
   これまでの価値規範を見直す契機になる
   都市の基盤の弱さを思い知らされた
  東日本大震災が3つの変化をもたらした
   東日本大震災が加速させる「社会革命」
   変化1:エネルギーの転換
   変化2:拡大成長志向からの脱却
   変化3:国家・企業が主導する社会から市民が主導する社会へ
 2 都市は脆弱さとリスクを抱え込んでいる
  都市が抱える脆弱さとは?
   1:面積当たりの活動密度が高い
   2:外部依存度が高い
   3:人間関係の希薄さ
  都市が抱えるリスクとは?
   1:自然災害か人為災害か
   2:影響が短期的(突発的)か長期的(慢性的)か
 3 都市は3つの危機に直面している
  危機1:エネルギーが枯渇する
   生産量が増え続ければ可採年数は短くなる
   価格上昇が大問題になる可能性がある
  危機2:温暖化が進行する
   二酸化炭素排出量を削減する「緩和策」が求められる
   気候変動の影響を最小にする「適応策」が求められる
  危機3:少子高齢化が進行し都市が縮小する
   50年後には生産年齢人口が激減する
   スラム化、治安悪化が深刻化する
   都市の再編成が求められる

第2章「スマートシティ」構想とは何か
 その動向と死角をガッチリつかむ!
 1 「スマートグリッド」を中核として街をつくる
  「スマートグリッド」とは何か
  「スマートシティ」計画には2つのタイプがある
   タイプ1:新興地型スマートシティ計画
   タイプ2:既存大都市型スマートシティ計画
 2 産業界が大注目する「スマートシティ」
  日本の「スマートシティ」構想の狙い
   電力の需要・供給の効率化を図る
   スマートシティ・ビジネスの可能性を探る
  「スマートコミュニティ」の実証事業も進む
   すべてのインフラを総合的に管理・制御する
  海外の「スマートコミュニティ」づくりにも参加
  実際には「スマートハウス」「スマートビル」が主流
   現場で需給調整するのが基本
   どのようなシステムが需給調整に用いられるか
  「スマートシティ」のシステムを多様な用途に使う
 3 「スマートシティ」構想には2つの死角がある
  実際の導入にはもう少し時間がかかkる
  死角1:ソフトウェア、ヒューマンウェアのデザインが不足
  死角2:住民不在、企業主導で進んでいる

第3章 「環境未来都市」構想とは何か
 その動向と死角をガッチリつかむ!
 1 先行する「環境モデル都市」の取組をみる
  「環境モデル都市」とは何か(2008年13都市が指定される)
   低炭素社会都市の実現を目指す
   経済・社会システムづくりにも取り組む
   地域の個性をふまえた「環境モデル都市」計画
  事例:環境モデル都市・飯田市の取組
   「積み重ね」と「地域ぐるみ」が指定の決め手
   時代を先取りした市民共同発電事業
 2 少子高齢化にも取り組む「環境未来都市」
  「環境未来都市」とは何か
   人間中心の新たな価値を想像する都市(2011年11都市が指定される)
   究極の目的は「人々の生活の質を向上させる」こと
  ほかの未来都市構想とは、ここが違う!
   環境・エネルギー面はほとんど同じ方向性
   少子高齢化に取り組む
   多様な地域課題に取り組む
 3 「環境未来都市」構想には3つの死角がある
  従来のビジネスのやり方を踏襲するだけでは成功しない
  死角1:環境・社会・経済の連携に欠ける
  死角2:未来を共有する人づくりに欠ける
  死角3:周辺地域との連携に欠ける

第4章 未来都市の「シナリオ」を描く
 わが街をどのような個性の街にするか・その選択肢は?
 1 どういう社会を目指すか
  「高度技術型社会」か「自然共生型社会」か
   「ドラえもん・シナリオ」と「サツキとメイ・シナリオ」
   事例で見る2つのシナリオ
    「高度技術型社会」のシナリオ事例
    「自然共生型社会」のシナリオ事例
 2 将来をどう想定・設定するか
  将来をどう設定するかで都市デザインは変わる
   経済・社会の両面で将来状況を設定する
  事例:実際に「30年後のビジョン」を検証してみた
  複数のシナリオを想定する(ロバスト)

第5章 理想的な未来都市「サステナブルシティ」
 理想的な未来都市に必要な原則基盤は何か
 1 「サステナブルシティ」の3つの原則
  「サスティナブルシティ」とは何か
  原則1:将来および他地域との共生
   「持続可能性」についての考え方の流れ
   持続可能性とは「他者に配慮すること」
  原則2:起こり得る危機への適応
   「社会の弱いところ」を改善する(脆弱性)
   「感受性」を改善し「適応能力」を強化する
   都市の「脆弱性」の「根本要因」を改善する
  原則3:住民の参加と活力
   企業・行政だけではサステナブルシティは実現できない
   住民の多様なタイプに配慮する
 2 「サステナブルシティ」の3つの基盤
  基盤1:「ハードウェア」 最先端の科学技術
   未来都市をつくる科学技術はいつ普及するか
   未来を見通しハードウェアを整備する
  基盤2:「ソフトウェア」 行政制度
   さまざまな施策・手法の組み合わせが求められる
   地域が主体的に施策・手法を工夫し生み出す
  基盤3:最も重要な基盤「ヒューマンウェア」
   「ヒューマンウェア」とは何か
   今後、社会貢献意識、環境意識がさらに高まる
   「社会関係資本」への関心が高まる
  ビジネス・チャンス:ヒューマンウェアを組み込んだビジネス

第6章 「サステナブルシティ」では、ここが変わる!
 「サステナブルシティ」の全貌とビジネス・チャンス
 1 エネルギー・システムが変わる
  エネルギーは「再生可能エネルギー」にシフトする
   大都市は他地域からの再生可能エネルギーを調達しなければならない(賦存状況に差)
   電力の自由化が進む
   再生可能エネルギーに地域の個性が反映される
  蓄電システムが普及する
   余剰電力が蓄電される
   非常用電源として蓄電する
  ビジネス・チャンス:電力の卸売り・小売りビジネス
  市民共同発電が推進される
   市民が出資し発電所を建設・運営する
   長野県飯田市の「おひさま進歩エネルギー」事業
    環境省平成のまほろば・まちづくり事業補助金
  ビジネス・チャンス:市民出資によるビジネス
 2 交通システムが変わる
  未来都市を走る自動車は「エコカー」
   エコカーがさらに進歩・普及する
   未来都市を走る自動車の種類が限定される?
  車交通を制御するITS(高度道路交通システム)が普及する
   情報ネットワークを活用するITS
   「ロードプライシング」で市街地に流入する車を減らす
  ビジネス・チャンス:ITSを活用したビジネス
 3 不動産が変わる
  未来都市に求められる「サステナブル不動産」
   「サステナブル不動産」とは何か
    新丸の内ビルディング、パークシティ柏の葉キャンパス二番街
  「サステナブル不動産」の6つの効果
   収益が向上し、イメージもアップ!
   入居者の満足度が高く、エネルギー・リスクも軽減
  ビジネス・チャンス:「サステナブル不動産」ビジネス
 4 災害への対応が変わる
  レジリエンス(災害適応力)が求められる
   避けて通れない自然災害
   「レジリエンス」とは何か
    災害などの影響を回避したり、最小化する能力
  こうしてレジリエンスを高める
   土地利用の再構築・再編を行う
   災害のモニタリング、予測・警報システムを整備する
  ビジネス・チャンス:レジリエンス・ビジネス
 5 生活スタイルが変わる
  「テレワーク」が普及し通勤地獄から解放される
   3つに分類できる「テレワーク」
    在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務
   現在も増加し続けるテレワーク
   テレワークの効果・メリットは?
   テレワークを標準化させるための課題
  ビジネス・チャンス:テレワークに付随するビジネス
  複数の居住地を持つ人が増える
   情報通信技術が進歩し、居住地の選択肢が増える
   複数の居住地を住み分ける
  ビジネス・チャンス:マルチハビテーション・ビジネス
  “癒しの里やま”で健康づくり
   補完代替医療で事前治癒力を高める
   都市の中に“癒しの場”をつくる
   里山での健康づくりプログラム
  「サービサイジング」が注目される
   「サービサイジング」とは何か
    サービスを売る、レンタル、リース、シェアリング、ネット配信
   リデュース(減量化)・リユース(再使用)が盛んになる
   カーシェアリングが盛んになる
  ビジネス・チャンス:最も注目される「シェアリング・ビジネス」
  「サスティナブル・ポイント」が登場する!?
   環境に配慮すると、ご褒美がもらえる「エコポイント制度」
   「エコポイント制度」には2つの設定方法がある
    取得メニュー、還元メニューをどう設定するか
   サステナビリティにこだわる「サステナブル・ポイント」
    原則1:将来及び他地域との共生
    原則2:起こり得る危機への対応
    原則3:住民の参加と活力
 6 人とのつながりが変わる
  住民コミュニティはサステナブルシティの「基盤」
   コミュニティのつながりが強いほど環境配慮意識も高い
  事例1:省エネ・エコに徹底的に取り組む「柏の葉キャンパスシティ」
   マンネリ打破の秘策は?
  事例2:つながりと出会いを生む「お薬師さんの手づくり市」(仙台市)
   高度情報化社会では、リアルな場所の魅力・価値が問われる
   自分のつくったものでなければ出品できない
   コンセプトは「つながりと出会いを生み出す」こと
   過去と現在、未来がつながる「お薬師さんの手づくり市」
  ビジネス・チャンス:人々が出会い、刺激し合う場をつくるビジネス
   都市の特性をビジネスに活かす
  高齢者を人的資源としてとらえる
  多様な人材を活かす都市づくりを進める
  農山村と連携し都市の弱点を克服する
   農村と連携し食の安全を確保する
   山村と連携しウッドタウン化を目指す

おわりに
 ・ハードウェアとソフトウェアとともにヒューマンウェアを重視すること
 ・将来を予測し、リスク管理の視点からロバストな準備をしておくこと
 ・地域の個性や地域の主体に応じてボトムアップで個性的な都市をつくること

参考文献

落ち葉掃き&焼き芋イベント第2回実施 1月14日

12月23日に続き市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブ共催「市民の森で落ち葉を掃いて焼き芋を食べよう」を市民の森と岩殿C地区で実施しました。参加者は大人37名・小学生26名・幼児26名・スタッフ8名でした。
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落ち葉掃きは、芦田さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizine、焼き芋・豚汁は片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さんで分担しました。

市民の森作業道下の笹刈り 1月13日

昨日始めた、市民の森の作業道とその下の耕作放棄地(岩殿F・G地区)の間の南向き斜面の草刈りが終わりました。
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落ち葉堆肥箱増設・イベント準備 1月12日

市民の森保全クラブ2018年最初の定例活動日です。参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名です。12月11日に続いて、1間×1間の落ち葉堆肥箱を新設しました。澤田さんがコンパネ購入・加工をして準備したもので、単管パイプを使わずに組立てできました。奥の焼き芋会場のまわりのベンチの再配置、薪(たきぎ)あつめなどもし、23日につづく、14日の第2回落ち葉掃き&焼き芋イベントの準備をすすめました。
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一丁94円(外税)の豆腐 1月11日

ベルク砂田店で1月9日に買った加工でん粉添加の木綿豆腐です。

便利な8分割
味しみ良し
鍋豆腐 木綿

煮崩れしにくく美味しく便利

すこやかに食べよう
Asahico

一丁94円(外税)の豆腐 →26.9円(100グラムあたり)
名称:もめん豆腐
原材料名:丸大豆(遺伝子組換えでない)
添加物:加工でん粉
    凝固剤(塩化マグネシウム(にがり))
    消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)
内容量:350グラム
賞味期限:18.01.16
保存方法:要冷蔵(10℃以下で保存)
製造者:株式会社 アサヒコ 行田工場
 埼玉県行田市持田2-17-8
お客様ダイヤル:0120-07-62…(受付時間:9時~17時 土・日・祝日・休業日を除く)
使用上の注意:お早めにお召し上がりください。
 容器から豆腐を取り出す際、一度に出ないように底面が切れておりません。ご了承ください。
プラ:フィルム 容器 手で開けられます

栄養成分表示 100グラムあたり
エネルギー 81kcal
たん白質 7.0g
脂質 4.5g
炭水化物 3.2g
食塩相当量 0.0g
この表示値は、目安です。

東松山市環境基本計画市民推進委員会『環境学習会2018』

1月21日、2月18日、3月11日(全て日曜日)午前10時~11時30分、東松山市環境基本計画市民推進委員会『環境学習会2018』が東松山市役所総合会館3階の303会議室で開催されます。参加費は無料です。
【完成版】学習会案内チラシ
上のチラシは本日配達された新聞に折り込まれています。

・第1回1月21日(日曜日)『埼玉県の中心にある、やきとりのまち?』(矢野航さん、移住・田舎暮らし情報サイト「TURNS」記者)今年行った取材を通して感じた東松山市の魅力を活かしたまちづくりの方向性について。

・第2回2月18日(日曜日)『市民参加による里山林の保全・管理を考える』(島田和則さん、森林総合研究所多摩森林科学園主任研究員)市民参加による都市近郊の里山林の保全活動の方法や実施可能な取組内容、その効果について。

・第3回3月11日(日曜日)『思いやり経済システム ~電力会社のサードウェーブ~ 』(西本良行さん、HppyEnergy(株)COO)電力サービスで得る利益の50%を還元して行う社会貢献活動(ソーシャルアクション)について。

※テーマに関わる資料は、当ブログの12月7日の記事からご覧ください。

『ゼロから始める 暮らしに生かす再生可能エネルギー入門』目次 1月9日

法政大学地域研究センターの田中充、白井信雄 、馬場健司編著『ゼロから始める 暮らしに生かす再生可能エネルギー入門』(家の光協会、2014年8月)を読みました。

はじめに(田中充)

第1章 エネルギーの基本と再生可能エネルギーの仕組み
●エネルギーの基本を知る
 1 エネルギーって何? ~その源を探る~
  化石燃料に依存する現代社会
  私たちが利用する多くのエネルギーの源は太陽
  エネルギーの多くは、加工しないと使えない
  「エネルギー転換」で利便性が高まる
 2 再生可能エネルギーって何?
  新エネルギーは日本独自の分類
  「再生可能」という言葉が意味すること
 3 再生可能エネルギーのメリット
  再生可能エネルギーはCO2排出が少ない
  エネルギー資源を自給できるというメリットも
  分散するエネルギーであることの強み
 4 日本が抱えるエネルギー事情
  石油由来のエネルギーが4割以上を占める
  増え続ける1人当たりのエネルギー消費量
  再生可能エネルギーの割合が増えつつある一方で……
●エネルギーの歴史を知る
 5 人類とエネルギーの歴史
  人類は誕生以来、再生可能エネルギーを利用してきた
  石炭の利用が急速に広がった近代
  石炭主流の時代から再生可能エネルギーの時代へ
 6 オイルショックと再生可能エネルギー
  1970年代に起きた2度のオイルショック
  石油代替として再生可能エネルギーの技術開発がスタート
  形成され始めた再生可能エネルギーの市場
 7 2つの危機に果たす再生可能エネルギーの役割
  日本社会に忍び寄る「外からの危機」とは?
  生活基盤を揺るがす「内なる危機」
  地球温暖化防止とエネルギ-の安全保障に貢献する
  地域活性化につなげて「内なる危機」を回避する
●電力供給の仕組みを知る
 8 発電を行う事業者は大きく4種類
  送電網ネットワークを持つのは、一般電気事業者だけ
 9 発電と送電の基本的な仕組み
  日本の電力供給の9割は、火力発電
  使う分だけ発電して、ロスなく送電する
  再生可能エネルギーは、発電量のコントロールが難しい
 10 固定価格買取制度って何?
  全国の自治体に広がる再生可能エネルギー条例
  固定価格買取制度の対象となる電力の特徴とは?
●再生可能エネルギーの技術を知る
 11 太陽光発電って何?
  太陽光を直接、電気に変換
  電卓から人工衛星まで
  太陽エネルギーは無限だが、発電効率が悪い
 12 太陽熱利用って何?
  太陽光は、熱エネルギーとしても利用する
  熱源には熱エネルギーを使った方が、断然効率的
 13 風力発電って何?
  巨大なブレードの回転で発電
  風車の大型化が進む
  ウィンドファームが増加中
  騒音や低周波が問題に
 14 小水力発電って何?
  流れ落ちる壬子ルギーで発電
  多彩な種類の水車
  小水力発電の仕組み
  エネルギー変換効率が高い
 15 バイオマス発電・熱利用って何?
  日常生活の中にある、さまざまなバイオマス
  発電と熱利用を同時に行える
  発酵により発生させたバイオガスを利用する
  エネルギー出力の調整が容易
 16 地熱発電・地熱利用って何?
  地中の蒸気でタービンを回す
  発電後の蒸気は暖房にも利用可能
  温泉熱発電が始まる
  注目を集める地中熱利用システム

第2章 再生可能エネルギーを暮らしに取り入れる
 1 再生可能エネルギーへの3つの関わり方
   ・再生可能エネルギーをつくる
   ・再生可能エネルギーを使う
   ・再生可能エネルギーを生かした地域づくりに参加する
●再生可能エネルギーをつくる
 2 設備を設置する前に確認したい6つのポイント
   ・目的、種類、方法、妥当性、経済性、リスク
 3 太陽光発電の設備を設置する
  設備費用は安くなってきている
  大型発電所8・5基分の電力が発電可能
  設置業者、メーカー選びがポイント
 4 太陽熱利用の設備を設置する
  エネルギー効率がよく、見直される太陽熱
  狭い面積でも設置が可能
  住宅の断熱性や気密性を高める工夫も必要
 5 薪ストーブ・ペレットストーブを設置する
  まずは、地域内で燃料を入手できるかを調べる
  赤外線効果でじんわりと暖まる
  薪ストーブとペレットストーブの特徴
コラム ペレットストーブと暮らす(松田直子)
  ペレットストーブで京都の森を守る
 6市民共同発電事業に出資する
  出資によって間接的に発電に関われる
  市民協働発電事業への3つの参加方法
  ・寄付型、出資型、購入型
  「出資型の参加」が増えている
  気軽に出資でき、特典もつく静岡市の取り組み
  ソーラーパネルを設置したい人と、屋根を持つ人とが「相乗り」
 7 自治体の公募債に出資する
  地方自治体が募集する公募債を活用する
  市民は、再生可能エネルギーの事業自体に興味がある
コラム ドイツでの市民共同発電事業(杉山範子)
  電気だけでなく「熱」も供給
●再生可能エネルギーを使う
 8 「グリーン電力」を購入する
  新電力の「グリーン電力」を購入」
  東日本大震災をきっかけに注目を集める
  新電力が発電した電気でも、グリーン電力は多くない
  「グリーン電力証書」を購入する
  起業によるグリーン電力証書の活用
 9 再生可能エネルギーを使った製品・サービスを購入する
  グリーン電力証書を活用した製品やサービス
  カーボン・オフセット商品を購入する
  再生可能エネルギーを活用した施設を利用する
 10 スマートハウスで「賢く」暮らす
  スマートハウスの3つの「賢さ」
   ・①エネルギーの供給体制が多様
   ・②消費電力を賢く減らせる
   ・③効率良く、供給と消費の調整ができる
  スマートハウスが普及するための課題とは?
コラム 再生可能エネルギーは家計も助ける(松本明)
 11 自然の風、光、熱を生かす暮らし方
  大がかりな装置のいらないパッシブなエネルギー利用
  日本の伝統家屋では、パッシブなエネルギー利用をしてきた
  現代の住宅でもパッシブなエネルギー利用ができる
   ・自然光、太陽光、太陽熱のいずれの場合も、開口部(窓)を、うまく配置することがポイント
  こんなパッシブなエネルギー利用もある
 12 過ごしやすいように居場所を変える
  居場所を変えることもパッシブなエネルギー利用
  涼を求め、街に出よう
  夏と冬で住む地域を変える
  夏を涼しく過ごすシェアハウス
コラム 週末は八ヶ岳山麓で暮らす(中島恵理)
●地域づくりに参加する
 13 「環境アセスメント」に参加する
  再生可能エネルギーは環境にやさしい?
  「環境アセスメント」とは何か?
  住民が意見を伝える機会は3回
   ・配慮書、方法書、準備書→評価書へ
  リスクを知り、合意を形成する必要性
 14 「ルールづくり」に積極的に関わる
  共有の資源を地域づくりに生かす取り組み
  農山漁村との調和に向けた対話の場づくりが進む
  長期的な視点に立った再生可能エネルギーの導入を
コラム 海外における電力事業の公営化の動き(杉山範子)
  ドイツ国内で広がる公営化の動き
 15 自分に合った再生可能エネルギーとの関わり方
  再生可能エネルギーとの関わり方を分類する
  多くの人は、けっして経済的便益だけで判断していない
コラム “化石燃料ゼロ”を実現した体験交流施設(平澤和人)

第3章 再生可能エネルギーの未来を考える
 1 これから注目される新技術 ~洋上風力と波力~
  騒音や低周波音の問題が少ない洋上風力発電
  じつは長い歴史のある波力発電
  技術開発と普及のために、どれだけのコストをかけられるか?
 2 電力自由化はこれからどうなる?
  3段階で進む電力制度改革
  一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになる
  発送電分離で競争が活発になる?
  電力自由化により再生可能エネルギーの普及が進むか?
  私たちは選択を迫られている
 3 スマートコミュニティで暮らす未来
  スマートハウスをネットワークでつなぐ
  2030年のスマートコミュニティ
  未来へ向けて進められる実証実験
 4 再生可能エネルギーへの関わり方が未来を決める
  エネルギーをみずからつくり、利用するという発想
  再生可能エネルギーを暮らしに生かす2つのスタイル
  「どらえもん」型の未来と「サツキとメイ」型の未来
   ・高度技術型社会と自然共生型社会

インデックス

参考文献

ブルーベリー移植7日目 1月8日

エリザベス4株を植えて、移植がすべて終わりました。北部ハイブッシュ系接木チャンドラー、接木エリザベス、ラビットアイ系のティフブルー、ビッグバルドウィン、T100、合わせて50株です。この小さなブルーベリー園から児沢でのブルーベリー栽培をすすめます。
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ブルーベリー移植6日目 1月7日

今日も2往復して、チャンドラーとT172に接ぎ木したエリザベスを合わせて14本移植しました。昨日より植え付けに30分多くかかって、片付がおわると真っ暗になってしまいました。残りはあと4本です。

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※エリザベス 品種名の由来(渡辺順司『ブルーベリー大図鑑』81頁、マルモ出版、2006年)
 品種名であるエリザベスとは、エリザベス・ホワイト女史(Elizabeth.C.White)の名に由来するものである。
 このエリザベス・ホワイト女史とは、1900年代前半頃よりブルーペリー産業の基礎を築いたとされるコビル博士に協力したニュージャージーの広大な農地(ElizabethVolk)の所有者である。
 エリザベス・ホワイト女史は、コビル博士の著作物に感銘し、父親から引き継いだこの農地をブルーペリー品種開発事業のために解放したのだった。
 初期の野生種からの優良品種の選抜では、使用人に対し大粒の果実が実る株に目印を付けさせるように命じたとされる。
 その広大な農地での人海戦術ともいえる選抜手法によって、北部ハイブッシュ系品種改良の基礎となるルーベル、グローパー、ハーディング、スーイ、チャッワース、アダムス、サム、ダンフィーなどが選抜された。
 これらは、優良野生品種として1900年代前半に相次いで発表されている。
 そして、その品種名の多くは、その優秀な個体を発見した使用人の名前に由来し命名されている。

翌日の8日に撮影
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ブルーベリー移植5日目 1月6日

2往復して、ティフブルーとT172に接ぎ木したチャンドラー(北部ハイブッシュ系の中生~晩生品種)、計10本を移植しました。
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朽ち木の中にカブトムシの幼虫 1月5日

ブルーベリーの植穴を掘る準備に放置されていたコナラの朽ち木(ブログ記事「植穴を掘る 1月5日」の写真左に写っている朽ち木)をひっくり返すと、朽ち木の下にカブトムシの幼虫がいました。
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さらに、朽ち木の厚い樹皮を剥いでみると、朽ち木の中にも幼虫が何匹もいました。
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 昆虫写真家の山口進さんは『カブトムシ山に帰る』(汐文社、2013年)で山の中でのカブトムシの育ち方を「はじめは朽木[くちき]の下で育ち、やがて朽木に食い込んで、さなぎになる時は再び土のところまで下がってくる」(127頁)と推理しています。里山では落ち葉堆肥のやわらかい腐葉土の中でみかけることが多いカブトムシの幼虫ですが、やや高い山では、「何度か枯れた木の中や倒れた木の下」(『同書』19頁)でカブト虫の幼虫を発見したそうです。

 里山ができる前、カブトムシは山の奥でほそぼそと生活していました。サイカチなど山で育つわずかな木が出す樹液を食べ、メスは倒木が分解してできる腐植土の中に卵を産みつけます。
 メスは倒木の下にもぐりこんで卵を産み、ふ化した幼虫は倒木の下にたまった腐植土を食べ始めます。
 腐植土はそれほどあつく積もらず、腐植土の下は土です。固い木の根元にまで食いこみながら成長してゆきます。
 ぼくが倒木から発見した幼虫は、この状態だったのでしょう。倒木の固い部分に食いこむ時に、あの鋭く強い口が役立ちます。
 幼虫が成熟すると、土とのさかいめまでふたたびもぐり、さなぎになります。そして夏、山の中では小さなカブトムシが現れてくるのです。
 樹液を出す木が少ない奥山では、体が小さいほうが有利です。食べ物が少ないと、虫の数が増えにくいとも考えられます。
 深い山にいた飛ぶ力が強く体が軽い小型のカブトムシがその能力を発揮して、新天地の里山を発見し、より豊かな生活ができる場所に生活を移していったというのがぼくの推理です。(『カブトムシ山に帰る』125~126頁)

 第12章 カブトムシ、山に帰る
 奥山で暮らしていたカブトムシは、里山と出会い、豊かで楽な生活を手に入れました。そのおかげで体も大きくなり、数を増やすことができました。
 ところがいま里山が消えつつあります。わずかに残る雑木林も荒れ、樹液も腐葉土も少なくなってきたため、カブトムシにとって生活がしにくくなってきました。
 とはいうものの、有機農業を本気で考えている人や、庭の草木のために手をかけて堆肥作りをする人は、まだいます。
 シイタケ作りはあいかわらず盛んなので、古くなったホダ木は積み上げられ、カブトムシに大いに利用されていますが、雑木林は荒れるいっぽうです。
 このように人里に近い場所で、大きなカブトムシが生き続けていける条件はわずかにしか残されていません。
 肝心の樹液が出なくなったことが、里で暮らすカブトムシの生活を大きく変えました。樹液がでる木は目に見えて減っています。樹液が出る割合と、カブトムシの数は同じように減少しているのです。
 用がなくなった広い雑木林は、開発され、小さくなりました。小さくなると乾燥が始まります。
 雑木林が乾燥したり、また逆に湿りすぎると小型のカブトムシが生まれてくることは、九州大学の荒谷邦雄先生の実験で確かめられています。
 こうして悪い環境で育った小型カブトムシが、里山でも出現しているのでしょう。(『同書』129~130頁)
※カブトムシ、クワガタ、コクワガタの小型化
 テレビ番組で放送された情報をご紹介するサイト『TVでた蔵』によれば、2011年8月10日(19:30 - 20:45)にNHK総合で放送された番組『ちょっと変だぞ日本の自然 新型生物誕生SP』(出演者:田代杏子 三宅裕司 木曽さんちゅう(Wコロン) 北原里英(AKB48) 東貴博(Take2) 勝村政信 指原莉乃(AKB48) 熊田曜子 ねづっち(Wコロン) 五箇公一 )の冒頭のコーナー「雑木林で新型昆虫を探せ!小型カブトムシ」が以下の内容であったようです。

雑木林で新型昆虫を探せ
 新型生物研究所の研究員と、それぞれが調べてきた場所を紹介。
 山梨県の八ヶ岳近くの雑木林に新型昆虫を探しに行った。昆虫写真家の山口進さんの案内で昆虫が集まる夜の樹液酒場を探索すると、普通のカブトムシの半分以下の大きさの新型昆虫”小型”カブトムシを発見、この”小型”カブトムシはここ3、4年で増えているという。

小型カブトムシ 出現の秘密
 荒谷邦雄教授によると、カブトムシは幼虫時代の土壌の水分により大きさが変わるため、環境の変化で今後小さな成虫が見られる状況が日本全国に広がるという。

小型カブトムシ 変わる雑木林
 小型カブトムシが増えている雑木林には道路が次々と作られ、土壌を乾燥させる原因となっている。一方、人による手入れがされていない場所の土壌は水分が多すぎ、これもカブトムシが小型化する要因となっている。

スタジオトーク
 スタジオで新型昆虫”小型”カブトムシと普通のカブトムシを比較。カブトムシだけでなく、ノコギリクワガタやコクワガタも小型化しているという。(『TVでた蔵』504774より)

植穴を掘る 1月5日

ブルーベリー園敷地と児沢家に上がる道路の間にあるお茶の生垣側に植穴を4個掘りました。
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若あゆ水田・農園(相模原市) 1月4日

神奈川県相模原市緑区大島にある「相模川ビレッジ若あゆ」(相模原市立相模川自然の村野外体験教室」)の野外体験教室で利用している田んぼと畑です。下大島地区のふれあい農業組合が支援しています。
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相模川ビレッジ若あゆは1996年に開設されて、相模原市内の小中学校の児童・生徒、青少年団体が会が、日帰りや宿泊体験学習に利用している施設です。日曜・祝日・夏休み等は子ども会などの青少年団体が日帰り利用や宿泊体験学習をしています。相模川自然の村・公共の宿『清流の里』に隣接しています。

ブルーベリー移植4日目 1月3日

今日も2往復して、T100(ノビリス)とビッグバルドウィン(ラビットアイ系の最晩生種)を運びました。4日間で6往復し、22株移植しました。
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岩崎邦彦『農業のマーケティング教科書』目次 1月2日

岩崎邦彦さんの『農業のマーケティング教科書 -食と農のおいしいつなぎかた-』(日本経済新聞出版社 、2017年11月)を読みました。アンケート専門サイト(Webアンケート方式)の「消費者調査」「全国農業者調査」などから見えてきた「食」と「農」を結ぶ道を読み解いた本です。

はじめに
 高品質なモノはたくさんある
 消費者は「食べるモノ」ではなく「食べるコト」を買う
 売り込まれて、買いたくなる人はいない
 「食」と「農」をつなごう

第1章 農業を再定義しよう
 「農」と「食」が強い国の共通点
 「おいしい」が意味すること
 「農」と「食」と「幸せ」の関係
「農」と「食」と「幸せ」の間には、明らかにポジティブな関係が存在している。
 この結果からは「消費者」と「農」との心理的な距離感が近くなれば、食の満足度が向上し、幸福感が向上することが示唆される。
 「農」の先には「おいしい」があり、「おいしい」の先には「幸せ」がある。
 農業は、単に農産物を生産するだけの仕事ではないということだ。人々の幸福の基盤となる、誇り高き仕事である。農業や農村の活性化は、農業分野だけに止まらず、人々の幸福感にも結び付く。
 そう考えると、現代の農業は「農産物の生産業」という辞書的な意味を超えて、「幸せ創造業」と定義しても、過言ではないだろう。(20頁)

第2章 農業にマーケティング発想を
 マーケティングとは何か
 「食べるもの」の日がなぜ普及しないのか
 「食べるモノ」から「食べるコト」へ
 マーケティングへの関心の高まり
 「販売」と「マーケティング」とは違う
 消費者目線になっているか?
 顧客と同じ方向を向こう
 言うは易く、行うは難し
 「生産者目線」を強制的に「消費者目線」に変える方法
①「売る」という言葉を禁句にし、「買う」と言い換える
②「何」ではなく「なぜ」で発想する
③「食べるモノ」ではなく「食べるコト」をイメージする
④「農産物をつくる」ではなく、「顧客をつくる」と考える
⑤小売店に行って、自分が生産した農産物を自腹で買ってみる

第3章 品質を決めるのは消費者である
 生産者の品質 ≠消費者目線の品質
 「おいしさ」が生まれるのは、農場ではなく、食事の場である
 人は、舌だけで味わっているのではない
おいしさは「五感」と「頭」と「心」の“掛け算”で生まれる。(57頁)
 知覚品質をいかに高めるか
①「ブランド」で知覚品質が高まる
②「見える化」で知覚品質が高まる
③「言える化」で知覚品質が高まる
④「物語」で知覚品質が高まる
⑤「掛け算」で知覚品質が高まる
⑥「陳列」で知覚品質が高まる
⑦「価格」で知覚品質が高まる

第4章 うまくいっている農家にはどのような特徴があるのか
 469の農業者を調査
 好業績に影響を及ぼす要因
 好業績の農業者の特徴
①消費者と交流している、消費者の声を聞いている
②価格競争に巻き込まれにくい
③安定的な販売先を確保できている
④核(シンボル)となる商品がある
⑤女性の力を積極的に活用している
⑥「農産物を収穫するところまでが主な仕事」とは考えていない

第5章 どうやって強いブランドをつくるか
 ブランド化とは何か?
 ブランドは「品質」を超える
 モノづくり≠ブランドづくり
 ブランドで表面をつくろうことはできない
 ブランド力を評価する方法
①名前の後ろに、「らしさ」という言葉をつけてみる
②目を閉じて、頭にイメージを浮かべてみる
 「ブランド」と「名前」の違い
 ブランドに関する誤解
①「知名度を高めれば、ブランドになる」という誤解
②「品質を高めれば、ブランドはできる」という誤解
③「広告宣伝費がないと、ブランドはできない」という誤解
④「まずは、ロゴをつくろう」という誤解
⑤「数の多さを売りにして、ブランド力を高めよう」という誤解
 「強いブランド」にはどのような特性があるのか
①ブランド・イメージが明快である
②感性に訴求している
③独自性がある
④価格以外の魅力で顧客を引きつけている
⑤情報発生力がある
⑥口コミ発生力がある

第6章 「違い」が価値になる
 「普通」の農産物はブランドにならない
 個性化は「特殊化」ではない
 「二番煎じ」は、ブランドにならない
 危険な「ヨコ展開」という発想
 いかに個性を出すか
①「味覚、香り、食感」で個性化
②「形状」で個性化
③「サイズ」で個性化
④「色」で個性化
⑤「パッケージ」で個性化
⑥「生産方法・販売方法」で個性化
⑦「肥料・エサ」で個性化
⑧「品質基準」で個性化
⑨「生産場所」で個性化
⑩「ずらし」で個性化
⑪「ストーリー」で個性化
⑫「利用シーン」で個性化
⑬「用途の限定」で個性化
⑭「売る場所」で個性化
⑮「逆張り」で個性化
 ダメな違いの出し方
①「『一本のモノサシ』で測ることができる違い」
②「消費者が気づかない違い」
③「消費者にとって価値がない違い」

第7章 どうすれば六次産業化は成功するのか
 マーケティングに問題を抱える六次産業化
 六次産業化に関する誤解
①「規格外品の活用のために六次産業化する」という誤解
②「六次産業化は、新商品開発である」という誤解
③「『加工食品業』の土俵に乗る」という誤解
 六次産業化の成功要因は何か?
 六次産業化成功の3つのポイント
①「独自性がある」
②「販売チャネルの確保」
③「高品質・安心安全」
 いかに売れ続ける商品をつくるか
 ロングセラー商品を生み出すポイント
①おいしすぎない!?
②「変わらないもの」と「変わるもの」のバランス
③近視眼にならない

第8章 農業の体験価値を伝えよう
 コトの中に農産物を位置づける
 1の体験は100の広告に勝る
 消費地に行くより、産地に来てもらおう
 「農業」を「観光」を掛け算しよう
 農村観光にひかれる人々は、どのような特性を持つのか
①「現地の人々との出会い・交流」を重視している
②「自然」を重視している
③「学び」を重視している
④「体験」を重視している
⑤「その地域ならではの商品や食」を重視している
 「農業」と「飲食業」を掛け算しよう
 「農家レストラン」にひかれる人々の特徴
①小規模店志向である
②健康志向である
③食の口コミ発信源である
④グルメ志向である
⑤環境志向である
⑥リピート志向が強い
 農家レストランにおけるマーケティングのポイント
①軸は、あくまで「農業」である
②メニューの「足し算」をやめよう
③「核となる商品」をつくろう
④「ライブ感」を大切にしよう
⑤「飽きない」を意識しよう

第9章 さあ、前に踏み出そう!
 マーケティングの失敗を招く4つの誤解
①「『○○離れ』だから、厳しい」という誤解
②「後継者がいないから、厳しい」という誤解
③「規模が小さいから、競争力がない」という誤解
④「経営改善をすれば、強くなれる」という誤解
 さあ、行動しよう!

おわりに
機会を生かす、自助努力・創意工夫、発想転換(209頁)

参考文献

ボッシュ林側水路沿いの笹刈り 1月1日

12月27日の作業の続きで岩殿G地区のボッシュ林に沿って流れる水路際の笹を刈りました。
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※作業道からの写真(→12月24日

元日の岩殿田んぼ 2018年

あけましておめでとうございます!!
岩殿満喫クラブの活動は5年目になります。今年もよろしくお願いします。
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※元日の岩殿田んぼ写真:2014年15年16年17年
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