2016年09月
草地の生態学的な植生管理
井手久登・亀山章編著『緑地生態学』(朝倉書店、1993年) 4.生態学的植生管理 4.2草地の植生管理(前中久行)から
今日は、AT限定解除と更新を鴻巣の免許センターでしたので作業は休みました。
井手久登・亀山章編著『緑地生態学』(朝倉書店、1993年) 4.生態学的植生管理 4.2草地の植生管理(前中久行)から
草地は多種類の植物の集合体である。この中の好ましい植物をふやして、好ましくない植物を抑制することが植生管理の一つの目的である。目的とする植物の生育に最適な条件を施肥や灌水でつくり出し、好ましくない植物は雑草として除去するという従来の農耕的な手法を草地に適用することも可能である。現実にゴルフ場、公園、競技場、庭園内の芝生はこのような方法で管理されている。しかし、草地の構成種間の性質の違いを利用して、好ましい種に対しては成長を促進させ、好ましくない種に対しては抑制する作用を加える生態学的な手法で植生管理を行う方法もある。このような手法としては刈取り、放牧、火入、などがある。刈取りによる植生管理(同上書)
これらの手法はかつて放牧や採草の目的で行われたものであるが、アメニティ草地では生産が目的ではないので、従来の方法にとらわれることなく、種の選択や刈取り時期、高さなどについて自由に行うことができる。(151頁)
b. 刈取り
刈取りは遷移を進行させる植物を刈取りによって取り除き、草地を維持する手法である。刈り取る時期、間隔、刈取高を工夫することで、与える影響を草種ごとに調整して、目的とする種組成や形態の草地をつくり出すことができる。……(152頁)
刈取り後に刈り草を放置すると、下敷きになった植物への日照が阻害されて、刈取り後の成長が遅れ、特に種子からの新しい植物の侵入が抑制される。一方、刈取り後の再成長に必要な物質を地下部に蓄積している多年生植物は、比較的影響を受けないので、刈取り後の初期成長が速い植物のみが優占して種組成が単純化する。
ある程度以上の広さの草地では、その草地全体を均一な状態で管理する必要はなく、ある部分については常に刈り草を除去し、これを別の部分に敷きつめて処分して、この部分については種組成の単純化をはかり、同一敷地内での植生型の多様化をはかる手法もある。
葉群の垂直的な分布は植物によって異なるので、刈取りの高さを変えると、その後の植物の成長は種間で異なってくる。ある植物にとって最も有利な刈取り高は、その植物が影響を受けず、かつ競争相手が多く取り除かれる高さである。刈取り高を調節して、特定の植物の増殖を意図する場合には、その時点での生育高よりやや上部が適正刈取り高となる。
刈取りの時期や間隔の効果は植物季節と関連する。たとえば一年生の好ましくない植物については、種子が成熟する以前に刈り取ることで防除できる。耕作放棄地の藪を全面的に刈払ったあと、植生をどのように管理していくのか。年1回、草刈りするとすれば、いつがよいのか、先行する事例を参考にしながら、時間をかけてシナリオを見つけていきたいと考えています。
多年生の草本植物は一般に次のような生活サイクルをもつ。すなわち、前の生育期間に地下部に蓄えた貯蔵物質を用いて春に急激に葉や茎を増大させて初期成長を行う。この期間においては地下部の重量は減少する。その後、展開した葉によって光合成を行い、皇后生産物を地上部器官の拡大に振り向ける。地上部の拡大に必要以上の光合成が行われた場合は、これを地下部に回収蓄積して次の成長期間に備える。これよりも短い間隔で刈取りを繰り返せば、その植物は持続されず、より短期間に貯蔵物質を回収できる植物種と置き換わることになる。(152~153頁)
今日は、AT限定解除と更新を鴻巣の免許センターでしたので作業は休みました。
市民の森保全クラブ定例作業日。作業参加者は芦田さん、太田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの7名。芦田さんが刈払機の刃の目立てをチップソー研磨機でして来てくれました。よく切れます。澤田さんが準備した灯油を使って刈払機のエアフィルターの掃除をしました。渡部さんが作ってきた松ボックリのクリスマスツリーを見ながら飾り付けに使う素材の準備など話しあいました。さらに道路にはみ出している竹藪の整理作業の見積や段取りをしました。




北向き斜面の草刈り作業は今日で終了しました。10月23日から12月18日までの間の市民の森保全クラブの活動は、岩殿満喫クラブと共催する『里やま再生活動入門講座』(全16回)に組み込んで実施します。




北向き斜面の草刈り作業は今日で終了しました。10月23日から12月18日までの間の市民の森保全クラブの活動は、岩殿満喫クラブと共催する『里やま再生活動入門講座』(全16回)に組み込んで実施します。
9月11日から今日までの東京の日照時間は6時間だそうですが、当地でも似たような天気が続いています。『耕作放棄地活用ガイド』(『現代農業』2009年11月増刊号、農文協)に掲載されている嶺田拓也さんの「耕作放棄地の植生はどのように変わっていくのか」(72~79頁)を読みました。耕作放棄された田んぼの植生遷移が土壌の乾湿の影響を受けているらしいことは、岩殿D地区、F地区で確かめられます。
耕すとは自然植生を撹乱すること
放棄後の植生には地下水位が大きく影響する
木本の進入を抑えるかどうかで再生のコストが大きく変わる
耕すとは自然植生を撹乱すること
ほとんどの田んぼや畑などの耕地は、自然の植生が成立していた場所を改変して整備された。
植生の移り変わりを遷移と呼び、溶岩流など新しく形成された裸地を始点とする場合を一次遷移というのに対し、耕作や火事、洪水などによって撹乱された場所で起こる遷移を二次遷移と呼んでいる。
しかし、植生に対する耕作の影響は自然由来の撹乱要因と比べても大きいとされ、人為の加わっていない耕作以前の植生は、気候の変動や地形変化など長期スケールの影響も受けながら、もっと自然条件に適応した植生が存在してきたと考えられている。また、耕作行為は耕起や除草によって、強制的に植生を二次遷移初期に後戻しさせている作業の連続とみなすことができる。
耕作放棄とは、それまでの人為的な圧力が消失・軽減することを意味するため、耕作放棄時を始点とする新たな植生の遷移が見られることになる。耕作にともなう管理をまったくやめてしまった耕作放棄地では植生遷移が進行し、やがて潜在自然植生(ある土地からいっさいの人為的作用を停止したときに、その時点でその土地が支えうるもっとも発達した植生)へと移行していくと考えられている。(72頁)
放棄後の植生には地下水位が大きく影響する
一般には、耕作放棄地の遷移の方向性は土壌の乾湿に大きく影響を受け、地下水位が低く土壌が乾燥しやすい畑地跡などの場合には、一年生雑草からススキやセイタカアワダチソウなどの多年生草本、そして潅木林を経て、周辺地域に見られるような木本群落へと進む。
湿田跡のように湧水が絶えず流れ込み、地下水位が高い場合には、一年生中心の水田雑草群落が1~2年見られた後、ヨシ・ガマなどの湿原性の多年生草本群落がしばらく続き、やがてハンノキやヤナギなどの湿地林に移行していく。
また、西日本では、竹林の管理もままならなくなっているため、耕作を放棄すると竹林に飲み込まれてしまう事例も増えてきている。
耕作放棄後の年数と植生との関係は、周辺からの種子の供給や立地条件などにより異なるが、多年生草本群落の成立以降は穏やかに変化していく。また、耕作放棄地では作物との競合や除草など耕作に伴う淘汰圧がないため、周辺からの種子供給と埋土種子の存在の有無も植生の移り変わりを決定する主な要因となる。(73~74頁)
木本の進入を抑えるかどうかで再生のコストが大きく変わる
植生遷移が進行し、コナラやハンノキなどの木本が優先するようになった耕作放棄地では、畦畔の形状が崩れるなど再び耕地として再生することが難しい。(74~75頁)
木本の進入を抑制して効率よく雑草植生を維持するためには、少なくとも年1回程度の刈払い管理と5~10年内に一度の耕耘管理の必要性を読みとることができる。(77頁)放棄水田を「生きものの宝庫」にするための管理
耕作放棄地では耕作時の履歴も反映しながら遷移が進んでいくが、木本の侵入を抑えるような最低限の管理を行っていけば、絶滅危惧種を含む多様な植生が見られる可能性がある。多様な植生にはさまざまな生きものが集う「生きものの宝庫」として機能するため、新しい地域資源の供給源として耕作放棄地を位置付けることもできるだろう。(79頁)
稲刈り体験の参加者に稲の干し方について話そうと、過去の記事を読み直しました。「稲の干し方あれこれ」(2014.11.04)では有薗正一郎さんの『農耕技術の歴史地理』(古今書院、2007年)の第8章「近世以降の稲の干し方の分布について」を紹介しています。
刈った稲の籾を干す方法は、(1) 穂首刈りして、穂の束を干す方法、(2) 刈り取ってすぐ脱穀して、籾を干す方法、(3) 籾付きの稲束を干す方法の3つがあります。現在はコンバインで稲を刈って脱穀し、その後、籾を乾燥機に入れて乾かし、籾摺り機で玄米にしています。
(3)の籾付きの稲束を干す方法には稲束を田面で干す地干し法と、稲束を立木か稲架に掛けて干す掛け干しがあります。地干し法は1910~20年頃もまだ広くおこなわれ掛け干し法と並用されていました。
刈った稲の籾を干す方法は、(1) 穂首刈りして、穂の束を干す方法、(2) 刈り取ってすぐ脱穀して、籾を干す方法、(3) 籾付きの稲束を干す方法の3つがあります。現在はコンバインで稲を刈って脱穀し、その後、籾を乾燥機に入れて乾かし、籾摺り機で玄米にしています。
(3)の籾付きの稲束を干す方法には稲束を田面で干す地干し法と、稲束を立木か稲架に掛けて干す掛け干しがあります。地干し法は1910~20年頃もまだ広くおこなわれ掛け干し法と並用されていました。
その理由は、湿田でも稲束を干す前に水を抜けば地干しはできたし、掛け干し法は労力がかかったか らである。20世紀前半までの稲は現在の稲よりも背丈が高かったので、掛け干し法では稲束の穂先が田面につかないように、稲架の横木を高い位置に設定せね ばならなかった。また、20世紀初頭頃までの日本人は現代人よりも10cmほど背丈が低かったので、稲架の横木の位置は現代人の目線よりも30cm以上高 くなり、稲束を持ち上げる姿勢で稲架の横木に掛ける作業は、多くの労力がかかった。さらに、掛け干し法は稲架の設置と取り外しに多くの労力がかかる。他 方、地干し法は背丈が低い人でも背丈が高い稲束を楽に扱えるし、稲架の設置と取り外しの手間がいらない合理的な稲束の干し方であった。 (有薗「近世以降の稲の干し方の分布について」2004年人文地理学会大会研究発表要旨抄録より)「湿田でも地干しができた」のは、近世には湿田が多かったが、その多くは安定しない用水事情に対応するために田に水をためておく人為的な湿田であったので、稲刈り前に田んぼの水を排水することができたからです。イネの地干し作業が終われば田んぼにまた水を入れ、冬期は水の出入口を管理して水をためておきます(冬季湛水、「冬水田んぼ」)。
水田は夏期に稲を作付して米を作る場である。したがって、来年春の灌漑水を確保するとともに、水田の地力を維持して一定量の米を収穫するためには、冬期は湛水(たんすい)しておく必要があった。水田でのイネ一毛作と冬期湛水は、低湿地の生態系に適応することで、投下する労力と資材を減らすとともに、地力を維持する農法である。1884(明治17)年の一毛作田率75%からみて、近世にはすくなくとも水田面積の四分の三でイネ一毛作をおこなっていたと考えられる。岩殿で冬期湛水の「冬水田んぼ」は可能でしょうか。
他方、畑では多毛作をおこなう必要があった。冬作物を育て、初夏に収穫した後、畑を休ませると、雑草が生えるので、雑草が繁茂しないように夏作物を作付したからである。
近世の水田はイネの一毛作が広くおこなわれて冬期湛水が奨励され、畑では多毛作をおこなってきたのは、それぞれの環境に適応する人々の智慧であり、それを文字媒体で奨励したのが、農書の著者たちであった。(有薗「近世農書はなぜ水田の冬期湛水を奨励したか」 『愛大史学』22号、2013年1月、21頁)
児沢の田んぼでは、10月2日、8日に稲刈りを予定しています。のこぎり鎌で刈った稲を束にして稲架に掛けて自然乾燥します。刈った稲を干す方法はいくつかあります。クリップ NHK for School の総合(小学3~6年)「稲の自然乾燥」は、2分弱の動画です。番組のナレーションを引用しておきます。視聴して下さい。
刈り取った稲には、水分がまだたくさん残っているので、乾燥させなければなりません。稲の自然乾燥には、地域によって、いろいろなやり方があります。※当ブログの過去の記事では、「タナガリ・ベタガリ 滑川町水房」、「稲刈りと乾燥 読書ノート」、「稲の干し方あれこれ」、「稲架あれこれ」などがあります。
これ は束立て(そくたて)や、地干しと呼ばれるやり方です。地面に稲の束を立て、風と地面の熱を利用して乾燥させます。
田んぼに組んだ棒は、はさや稲木などと呼ばれます。 この棒に稲の束をかけていく作業は、はさ干しなどと言われます。
日当たりが良すぎるところでは、日陰に向けて干すこともあります。米が割れないようにする ためです。
日本海側の湿気が多く、風通しも良くない地域では、6段から9段もある高いはさを作るところもあります。大人の背ぐらいの高さの棒に、稲の束を かける棒がけというやりです。かわいた気候の地域でよく利用される方法です。
風とおしをよくするために、らせん状にする棒がけもあります。稲の干し方に は、地域ごとに地形や風向きにあったやり方が工夫されています。
台風9号による8月22日の洪水、その後の降雨による増水で宮ヶ谷戸前堰の堰下は河床の洗掘が一挙に進んだようです。




左岸の護岸破損箇所には大型土のうが置かれています。
※6月18日、8月23日の写真
※8月、9月の降水量(ときがわ町)
8月2日8.0㎜、3日2.5㎜、16日12.0㎜、17日5.0㎜、18日8.0㎜、19日24.0㎜、20日19.5㎜、21日0.5㎜、22日211.0㎜、23日0.5㎜、24日0.5㎜、27日61.5㎜、28日15.0㎜、29日42.0㎜、30日37.5㎜。
9月2日0.5㎜、3日5.5㎜、4日24.5㎜、7日4.0㎜、8日13.0㎜、12日19.0㎜、13日42.0㎜、14日1.5㎜、15日1.5㎜、16日3.5㎜。




左岸の護岸破損箇所には大型土のうが置かれています。
※6月18日、8月23日の写真
※8月、9月の降水量(ときがわ町)
8月2日8.0㎜、3日2.5㎜、16日12.0㎜、17日5.0㎜、18日8.0㎜、19日24.0㎜、20日19.5㎜、21日0.5㎜、22日211.0㎜、23日0.5㎜、24日0.5㎜、27日61.5㎜、28日15.0㎜、29日42.0㎜、30日37.5㎜。
9月2日0.5㎜、3日5.5㎜、4日24.5㎜、7日4.0㎜、8日13.0㎜、12日19.0㎜、13日42.0㎜、14日1.5㎜、15日1.5㎜、16日3.5㎜。
リバーフロント整備センター編著『まちと水辺に豊かな自然をⅡ 多自然型川づくりを考える』(山海堂 1992.3)の第Ⅰ編の目次です。

Ⅰ.川とそこにすむ生物を見る
1.川を見る
川の形を見る
●流れ下る川の姿
●川の流れの作用
●河床の変動を知る
●河床の姿をみる
●ミクロな川の姿
(コラム)わが国の河川特性
瀬と淵を見る
●自然の川には瀬と淵がある
●河川生態学から見た瀬・淵の類型
●砂州と瀬・淵
水環境を見る
●流れる川の水を見る
●水量を知る
●水質を知る
(コラム)正常流量と環境基準
2.川にすむ生物を見る
川にすむ生物
(コラム)植物・動物
(コラム)川にすむ生物の調査法
川の魚
●川の魚の分類
●分布
●川の魚の生活
(1)生活のサイクル
(2)餌のとり方
(3)産卵
(4)休息・避難場所など
●魚に必要な川の環境
川の植物
●川の植物群落の分類
(1)群落の区分
(2)植生の分類
●群落の分布と環境
(1)自然植生の成立ち
(2)半自然植生の成立ち
(3)帰化植物群落の成立ち
●植生に必要な河川環境
川の鳥
●川の鳥の分類
●分布
●川の鳥の生活
(1)生活のサイクル
(2)餌のとり方
(3)繁殖
(4)ねぐら(塒)
●鳥に必要な川の環境
その他の川の動物
●分類
(1)水中の動物
(2)川辺の動物
●その他の川の動物の生活
(1)生活のサイクル
(2)餌のとり方
(3)繁殖
●その他の川の動物に必要な川の環境
Ⅱ.生物にやさしい川の姿/多自然型川づくりを考える
1.多自然型川づくりの理念と背景
2.海外における多自然型川づくり
スイスやドイツにおける多自然型川づくり
カナダにおける遡河回遊魚のための川づくり
3.伝統的河川工法
4.多自然型川づくりを考える
(コラム)ビオトープ
(コラム)河道内の樹木
Ⅲ.多自然型川づくりの事例
Ⅳ.多自然型川づくりを始めるにあたって
参考資料 スイスの多自然型河川工法

※ぐんまの魚の生息環境を考える(日本一のアユを取り戻す会 公式ホームページから)
(1)ぐんまの魚の生息環境を考える
(2)川の流量について
(3)河川水の水質について
(4)(5)河川水の水温について
(6)瀬と淵について
(7)淵と瀬を取り戻す
(8)川岸を考える
(9)河床を考える
(10)ヤリタナゴの小溝
(11)おわりに

Ⅰ.川とそこにすむ生物を見る
1.川を見る
川の形を見る
●流れ下る川の姿
●川の流れの作用
●河床の変動を知る
●河床の姿をみる
●ミクロな川の姿
(コラム)わが国の河川特性
瀬と淵を見る
●自然の川には瀬と淵がある
●河川生態学から見た瀬・淵の類型
●砂州と瀬・淵
水環境を見る
●流れる川の水を見る
●水量を知る
●水質を知る
(コラム)正常流量と環境基準
2.川にすむ生物を見る
川にすむ生物
(コラム)植物・動物
(コラム)川にすむ生物の調査法
川の魚
●川の魚の分類
●分布
●川の魚の生活
(1)生活のサイクル
(2)餌のとり方
(3)産卵
(4)休息・避難場所など
●魚に必要な川の環境
川の植物
●川の植物群落の分類
(1)群落の区分
(2)植生の分類
●群落の分布と環境
(1)自然植生の成立ち
(2)半自然植生の成立ち
(3)帰化植物群落の成立ち
●植生に必要な河川環境
川の鳥
●川の鳥の分類
●分布
●川の鳥の生活
(1)生活のサイクル
(2)餌のとり方
(3)繁殖
(4)ねぐら(塒)
●鳥に必要な川の環境
その他の川の動物
●分類
(1)水中の動物
(2)川辺の動物
●その他の川の動物の生活
(1)生活のサイクル
(2)餌のとり方
(3)繁殖
●その他の川の動物に必要な川の環境
Ⅱ.生物にやさしい川の姿/多自然型川づくりを考える
1.多自然型川づくりの理念と背景
2.海外における多自然型川づくり
スイスやドイツにおける多自然型川づくり
カナダにおける遡河回遊魚のための川づくり
3.伝統的河川工法
4.多自然型川づくりを考える
(コラム)ビオトープ
(コラム)河道内の樹木
Ⅲ.多自然型川づくりの事例
Ⅳ.多自然型川づくりを始めるにあたって
参考資料 スイスの多自然型河川工法

※ぐんまの魚の生息環境を考える(日本一のアユを取り戻す会 公式ホームページから)
(1)ぐんまの魚の生息環境を考える
(2)川の流量について
(3)河川水の水質について
(4)(5)河川水の水温について
(6)瀬と淵について
(7)淵と瀬を取り戻す
(8)川岸を考える
(9)河床を考える
(10)ヤリタナゴの小溝
(11)おわりに
比企の川づくり協議会は、週末17日(土曜日)9時~「都幾川まるごと再生事業整備後の生き物調査」をときがわ町玉川花菖園前の都幾川で実施します。河川改修や洪水によって淵や川原、生きものの生息環境がどう変わったのかなど調べます。今日は秋雨で農作業はお休みして水野信彦『魚にやさしい川のかたち』(信山社, 1995.11)を読んでみました。

魚にやさしい川のかたち 水野信彦著




魚にやさしい川のかたち 水野信彦著
1.瀬と淵8月23日午後4時半頃の現場(前の日は台風9号が通過。ときがわ町の降水量は211.0㎜)
1.1 淵と瀬は夫婦
1.2 夫婦は一心同体
1.3 淵の現状と漁場価値
2.淵の水深の重要性
2.1 淵を消失させる理由
2.2 淵の保全策
3.淵の水深の重要性
3.1 深い淀みと浅い淀み
3.2 トロを淵に変える
3.3 淵と早瀬の一体性など
4.淵の型およびR型の淵
4.1 淵のいろいろな型
4.2 R型の淵と大石の除去
4.3 巨石の投入事業A
4.4 巨石の投入事業B
5.S型の淵と魚
5.1 S型の淵と床止めの堰堤
5.2 魚道は不要
6.堰堤とS型の淵の活用
6.1 長野県農具川の例
6.2 高知県新別川の例
6.3 欧米での例
7.堰の平面図と流れの関係
7.1 堰の平面形と流れの関係
7.2 島根県髙津川の例
8,川岸の形と護岸
8.1 三方護岸
8.2 用水路の三方護岸
8.3 用水路での問題点
8.4 急勾配河川での三方護岸
9.側方護岸の魚巣ブロック
9.1 側方護岸の漁業被害
9.2 河道と護岸
9.3 魚巣ブロック
10.木と石の護岸
10.1 木と石の護岸
10.2 近自然河川改修法
10.3 樹木の効用
11.魚の移動と魚道
11.1 川魚は移動する
11.2 魚道を不要にする工夫
12.魚道の問題点
12.1 アユのためだけでない魚道
12.2 魚道の前後の問題
13.おわりに
13.1 欧米の河川改善
13.2 欧米と日本との相違
資料(Ⅰ)淵の造成と漁場
資料(Ⅱ)河川改修の影響予測
資料(Ⅲ)魚類調査
資料(Ⅳ)淡水魚の生態
資料(Ⅴ)淀川下流域の水質汚濁と魚類の分布



昨日、返り際にアンドーナツを仕掛けたアライグマ防除のワナにまた先日のネコがかかりました。ワナを解除したのが午後3時頃で長時間閉じ込められていたせいか、今回は入り口を開けてやっても2時間近くワナから出ていきませんでした。




岩殿E地区の草刈りを尾白さんと高木さんでしました。高木さんは、昨年12月に実施した刈払機取扱作業者安全衛生教育修了者ですが、Aviej(アヴィージュ)の学生にも受講の機会が与えられればと思っています。






8月21日に青木ノ入で捕まえたシモフリスズメの幼虫。土を入れたバケツに入れておくと、その日のうちに、土の中にもぐりこんでしまいました。幼虫が蛹(さなぎ)になるための準備をはじめる(前蛹)と体色が赤紫っぽい色に変化することは確かめられましたが、その後、脱皮して蛹になる蛹化(ようか))や蛹の観察しませんでした。蛹から蛾になる(羽化)のはもっと先だろうと思って放置していたので、今朝、ガサガサと音がして、バケツを覗くと灰色の羽の蛾になっているのをみた時はおどろきました。樹皮のような地味な翅のスズメガ科のガです。




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