岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

谷の道のナラ枯れ枯死木調査・トラップ片付け 11月10日

市民の森保全クラブ定例活動日。お昼頃から降雨の予報がある中で、雨が降りだすまでにできることをしようと活動を始めました。参加者は芦田さん、新井さん、江原さん、金子さん、木谷さん、小松さん、新倉さん、鳥取さん、細川さん、丸山さん、渡部さん、Hikizineの12名。
江原さんが軽トラを尾根の道にあげて、金子さんと3日に玉切りした伐採木をC地区に下ろしました。
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入山沼からの園路・谷の道沿いのナラ枯れフラス木と枯死木にテープを巻きました。青色のテープを2本巻いているのが枯死木です。
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今年度はナラ枯れ枯死木の伐採だけでなく、フラス木についても伐採の候補にして選定します。
伐採したものは玉切りにし、軽トラが入れる場所のものは速やかに搬出・割材して処理します。
※松本薫「ナラ枯れ被害木の伐採・搬出による近接木の被害遅延の可能性」(『日本緑化工学会誌』48巻1号、2022年)
摘要:関東南部の丘陵地に位置するさいたま緑の森博物館では、2020 年にナラ枯れ被害が確認され、2021 年 10 月には ha あたり25 本の被害があった。被害は全てコナラであり、胸高直径が大きいほど、また、周辺 15 m のナラ枯れ量(ナラ枯れ被害のあるコナラの胸高断面積合計)が多いほど被害割合が高まる傾向となった。2021 年 1〜3 月に行われた単木処理の効果について、周辺15 m のナラ枯れ量を比べたところ、伐採・搬出処理の株は無処理のナラ枯れ発生木よりも少ない量になっていた。これらから、ナラ枯れ被害の集中分布する箇所で単木的な対策を行うことで被害割合を減らし、近接木の被害を遅延する効果が期待できる。
4. おわりに
緑森で発生しているナラ枯れはコナラ中心の被害であり、その被害規模は激害地にあたる。ナラ枯れ被害の集中域で伐採・搬出処理を行うことにより、周辺 15 m のナラ枯れ量が減少し、近接木の被害割合を低める可能性が示された。単木処理では枯死木の処理が最も優先されるが、危険排除のために穿入生存木の処理も必要となる場合がある。その際、被害の集中域となることを回避したいエリアでは、周辺のナラ枯れ量を減らすという視点から伐採木の選定を行うべきである。

舗装園路に残されていたペットボトルトラップ、カシナガトラップを取りはずしました。トラップは会員宅で洗浄します。
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テーブル材として使うクヌギの皮むきや活動エリアの下草刈りもしました。
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岩殿F地区①の草刈り 11月9日

岩殿F地区の無名沼ロ号下の①の草刈りをしました。
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無名沼ロ号からの漏水を放置して、「日当たりのよい湿地」化を試行しています。

キツネノマゴ(キツネノマゴ科)
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F地区上段の草刈り 11月8日

岩殿F地区上段の草刈りをしました。ハンマーナイフモアが故障して使えなくなったので、草刈り機でチガヤとスゲを刈りました。
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スギの花 11月7日

市民の森の裸子植物ではテーダマツ、アカマツが代表的なものですが、入山沼から入る園路「谷の道」の民地との境界側にスギが生えていて、スギの花の観察がしやすい場所があります。
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雄花穂[ゆうかすい]
 雄性胞子嚢穂[ゆうせいほうしのうすい]。葯[やく]の集まり。春早く花粉を飛ばします。
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雌花穂[しかすい]
 雌性胞子嚢穂[しせいほうしのうすい]。鱗片は種鱗と包鱗が合着したつくりになっています。球果 [きゅうか]はその年の秋遅く熟します。
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  ※マツやスギでは、胞子囊穂を「球花」、受精後の熟した雌性胞子嚢を「球果」と呼んでいます。

この先行き止まり掲示 11月5日

作業道に「この先行き止まり 車輌の通行は御遠慮ください」の掲示をしました。
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ヨコヅナサシガメ 11月4日

ヨコヅナサシガメ(カメムシ目サシガメ科)の幼虫で、これから越冬します。中国からの外来種で、市民の森でも普通に見られます。
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ヨコヅナサシガメ(『倉敷昆虫同好会』虫たちの素顔)
奥田恭介「<解説>猎蝽游記〜あなたの知らないサシガメの世界〜」(『寄せ蛾記』177号、2020年5月)[猎蝽(サシガメ)]

ナラ枯れ枯死木のリギング作業 11月3日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は新井さん、江原さん、片桐さん、金子さん、木谷さん、木庭さん、鳥取さん、新倉さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizuneの12名。
尾根の道の四阿の近くのナラ枯れ枯死木(R5-24)を鳥取さんがリギングで枝下しをしました。
リギングとはロープ、スリングなどの機材を使って効率よく、株の除去、樹木の解体などを行う伐採技術を意味します。つまり、切った木をロープで吊って下ろす作業技術です。効率良く安全にリギングを行うためには、科学的な理論と技術・技能を上手く組み合わせて取り組むことが求められます。切断する樹木の枝や幹を、ロープを用いてゆっくりと地面に降ろします。重量の見極めはもちろん、切った後に枝がどう振れるかなども危険予知の重要なポイントと言えます(奥田吉春「危険予知能力を高める」『林業現場人 道具と技』19、66頁)。
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ドリフトラインで四阿・ベンチを避けて無事に着地、玉切りして片づけました。


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今期から伐採したナラ枯れ枯死木の抜根を地際から高さ10㎝以下になるように再切断することを徹底します。今日はチェンソー操作のスキルアップも兼ねて近くにある抜根の切り下げをしてみました。




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他にナラ枯れ枯死木とサクラ枯死木も伐採しました。
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※燃料・チェーンオイル補給の手順を決める。オイルキャップ、燃料キャップを同時に外さない。オイルを入れてから燃料を入れる。
 ①チェーンオイルキャップを開け、オイルを補給
 ②燃料タンクキャップを開け、混合燃料を80~90%補給
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※チェンソーメンテナンスのコツ(『小田桐師範が語るチェンソー伐木の極意』)
クラッチ周辺が一番汚れるので、エアークリーナーとガイドバーの溝は毎回クリーニングします。
メンテナンスの時に一番気をつけているのは、最もデリケートで、汚れの影響を一番受ける所から掃除するということです。エアークリーナーやカバーの下などのキャブレター周辺ですね。そして最後は、一番汚れているクラッチ、オイルポンプ周辺などを掃除します。汚れたウェスでデリケートな所を掃除したらどうなるか……(65頁)

作業道運転注意! 11月2日

先月12日に、市民の森に降った雨水が作業道の上を流れて岩殿F地区に落ちている車両の要注意通行箇所の山側をまちづくり公社がユンボで拡幅しましたが、近日、イノシシが餌を求めて土留めに置いていた伐倒木を動かしています。作業道を通る時は車を山側に寄せて運転してください。カラーコーンを追加しました。
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岩殿グループ写真館(2023.10.27)④ 11月1日

ハラビロカマキリ(カマキリ科)
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クヌギエダイガフシ・クヌギエダイガタマバチ(タマバチ科)
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     (宮國晋一さんの『すばらしいドングリの世界』)
いろいろな虫こぶ(九州大学総合研究博物館『昆虫のヒミツ図録
タマバチ科の多くの種は、コナラ属の植物に虫こぶを作り、世代交番をおこなう。世代交番とは、オスとメスのいる両性世代とメスだけの単性世代とを交互に繰り返す現象で、同種であっても二つの世代間でゴールの形成部位や形態、そして成虫の形態も異なる。「なぜ性はあるのか」という生物学の重要問題を考える上で、世代交番という現象は大変興味深い。(図録12頁)
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オオカマキリ(カマキリ科)、クズ(マメ科)、ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
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ルリタテハ(タテハチョウ科)
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ウラギンシジミ(シジミチョウ科)
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ヤスジツユムシ(ツユムシ科) 緑色型の♀
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岩殿グループ写真館(2023.10.27)③ 11月1日

ノササゲ(マメ科)
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スズメウリ(ウリ科)
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シロダモ(クスノキ科)
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ノハラアザミ(キク科)
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ヤマハッカ(シソ科)
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ツルタケ(テングタケ科)
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